「インターネットを活用して集客したい」と考えても、士業のWeb集客は簡単とはいえません。なぜなら、士業においても顧客は「比較」がウェブ上で簡単にできるためです。比較ができるため、その分顧客心理が慎重で、即問い合わせに至るとは限らないのでweb集客が難しいのです。
一口に士業といっても、「弁護士」「司法書士」「行政書士」「公認会計士」「税理士」など、さまざまな職業がありますが、どの職種でも「集客が難しい」という点は共通しています。
そのため、多くの士業の方が「どうやってWeb集客をはじめるべきか」で悩みます。
しかし、大切なポイントや顧客の課題を正しく理解し手順を踏めば、Web集客は再現性ある仕組みに変えられます。 本記事では、士業のWeb集客・Webマーケティングに最適な8つの施策と、手法の実践ポイントや集客知識、参考になる成功事例を解説します。士業のWeb集客に課題を感じている方は、ぜひご覧ください。
記事の監修者
藤井 慎二郎 / 株式会社オロパス 代表取締役
SEOコンサルタントとしてBtoB、BtoC問わず、1,000社以上のWebサイトをコンサルテイングを行ってきた実績を持つ。経営軸の高い視座で戦略的にSEOを進めることが得意。 2014年に現在の株式会社オロパスを設立。それまでのSEO知見を活かしてSEOツール「パスカル」を開発。
関連記事
業界別SEO対策を解説:コンテンツマーケティング・キーワード選定の方法
士業のWeb集客が難しい4つの理由

まずはあらためて、士業のWeb集客が困難な4つの理由を以下に整理します。
- サービスの差別化困難性
- 顧客の比較意識が高い
- 顧客の緊急性が低いこともある
- 地域性が強い
士業のWeb集客が難しいとされる理由を理解し、それぞれの理由に対しての対策を打つ必要があります。1つずつ、理由を解説していきます。
理由1.法的制約による差別化の構造的困難
まずは「サービスを差別化するのが難しい」という理由です。
弁護士法、税理士法、司法書士法などの業法により、各士業の業務範囲は厳格に規定されており、サービス内容の本質的差異化は困難な構造となっています。さらに、守秘義務の観点から具体的な案件実績の開示にも制約があり、USP(強み)の訴求が限定的になります。
なぜなら士業業界のサービスは法的枠組みに沿ったものであるからです。実績の開示などがしづらく、一般的に製品のように明確な差を示しづらく、顧客からは誰に頼んでも同じに見えがちです。
この結果、ユーザーからは「どこに頼んでも同じサービス」として認識され、価格競争に巻き込まれやすくなります。実際には経験年数や専門分野、実績に大きな違いがあっても、それをWeb上でうまく伝えられなければ、他との違いを示すことはできません。
理由2.顧客の比較意識が高い
2つ目に、士業選定では顧客は複数の要素を慎重に比較検討することがあげられます。
特に税理士や社労士のような長期契約では、単発業務と異なり継続的な信頼関係が重要になります。顧客は「専門性」「料金」「対応力」「相性」など様々な角度から判断します。
さらにBtoB案件では、社内での稟議や複数人での合意が必要なため、問い合わせから契約まで時間がかかります。Web集客では、この検討期間中に継続的にアプローチすることが重要です。
理由3.顧客の緊急性が低いこともある
士業への相談は、突発的に発生するものと計画的なものが混在していることが3つ目の理由といえます。
相続や労務トラブルなどは予期せず発生する一方、税務顧問や就業規則作成などは緊急性が低く、検討に数ヶ月かかることも珍しくありません。
この需要の不確実性により、短期的な広告効果を期待しても成果が出にくく、継続的なブランド認知と潜在顧客との接点作りが必要になります。検索広告だけでなく、コンテンツマーケティングとの組み合わせが効果的です。
理由4.地域性が強い
最後の理由は、士業は地域での対面対応を重視する地域密着型ビジネスだということです。オフラインでのやり取りじゃないと対応できない顧客も多くいます。
裁判所や法務局での手続き、継続的な打ち合わせが必要な業務では、物理的な距離が選定要因になります。検索も「地域名+業務内容+士業名」が主流で、Googleマップ対策(MEO)の重要度が高くなります。
Googleマイビジネスの充実や地域特化コンテンツの作成など、全国対応よりも地域内でのシェア獲得に特化した戦略が、より高い成約率を実現します。
士業のWeb集客成功に必要な3つの絶対条件
それでは、どうすれば士業はWeb集客で成果を出せるのでしょうか。それには、「信頼の可視化」「専門性の可視化」「導線の可視化」という3つの条件を満たす必要があります。
信頼の可視化
士業にとって最大の武器は信頼ですが、Web集客ではオンラインのやり取りの割合が高く対面のやりとりがないため、安心感や証拠を視覚的に示す工夫が不可欠です。
たとえば、代表者の顔やプロフィールが公開されていないサイトでは、実力があっても不安を与えかねません。見知らぬ相手に個人的な悩みを相談するのは心理的に難しいためです。この業界では必須といってもいいでしょう。
信頼構築には、経歴や資格のデータ、資格、豊富な実績やノウハウ、所属団体、相談事例、顧客の声といった情報を明示し、サイト上に根拠を積み重ねることが重要です。
専門性の可視化
Web上でホームページ制作、コスト、専門性が伝わっていない士業サイトは多く、「税務・相続・労務すべて対応」といった訴求は、かえって強みが見えなくなります。
相談者が求めるのは、自分が相談したい悩みに合うノウハウをもった専門家です。「離婚に強い弁護士」「製造業に詳しい社労士」といった具体性があるほど、信頼されやすくなります。
導線の可視化
士業のWebサイトでありがちな失敗が、問い合わせの流れが不明確なことです。「相談は無料か」「誰が対応するか」などの不安が解消されなければ、離脱につながります。
対策として、LINE・メール・電話など複数の連絡手段と、それぞれの利用方法・対応時間を明示することが重要です。加えて、「1営業日以内に返信」「Zoom対応可」など問い合わせ後の流れも示せば、安心感と行動意欲を高められます。
以上3つの条件を理解して、それぞれの手法でアプローチしていきましょう。
士業が最低限行うべきWeb集客方法8選

Web集客施策は多々ありますが、ここでは士業が最低限取り組んでおきたい施策を8つ紹介します。以下の表に概要をまとめてました。
| 施策名 | 概要 | 効果 |
| SEO | 検索エンジンでの上位表示を目指す施策。ロングテールキーワードの活用が個人事務所に有効 | 継続運用により安定的な問い合わせ獲得が可能。制作したSEO記事は資産性が高い |
| リスティング広告 | 検索キーワード連動で広告を表示。即効性があり、緊急度の高い層に届きやすい | 「今すぐ客」にオンラインでリーチ可能。短期的に成果を出しやすい |
| Googleビジネスプロフィール | 検索やマップで事務所関連情報を無料掲載。スマホユーザーに先行して表示される | 地域密着型の集客に強い。無料で始められ、反応率も高い |
| LP(ランディングページ) | 1ページ完結型の訴求ページ。特定サービスに特化して構成される | 関心層にピンポイントで訴求し、広告と連携することで高い集客力を実現 |
| LINE公式アカウント | 低ハードルで接点を持てるツール。無料相談や情報提供に適する | 潜在層との関係構築に有効。継続配信で相談率が向上 |
| 動画 | 人柄・専門性を伝える手段。YouTubeでの配信やFAQ形式が有効 | 自社ポータルサイト外で信頼感を高め、疑似対面効果で成約率アップが期待できる |
| SNS | 日常発信や価値観の共有による信頼形成の場 | 間接的ながらも「選ばれる理由」をつくり、他施策を支援する役割 |
| ウェビナー | セミナー形式で詳細な専門知識を提供し、直接接点を獲得。Zoom等で実施 | 学びと信頼形成、リード獲得を同時に達成できる高効率施策 |
次の項目では、それぞれの手法を詳しく解説していきます。
手法1.SEO
SEOは、検索エンジン上で自社のホームページやコンテンツを上位表示させる施策で、士業にとって信頼性の高い集客手段です。多くのユーザーが具体的なキーワードで士業を検索しています。
ただし、 主要キーワードでのWeb検索結果は既に大手が上位を占めており、個人事務所は「相続手続き 相談無料 福岡」などのロングテールキーワード対策が有効です。
継続的な運用を行うことで、SEOは資産となり、安定した問い合わせを生み出します。集客を生み出せた場合、コスト面でみても有益な手段だと言えるでしょう。
ツールなしでは対策が難しいため、GA4やGoogleサーチコンソールなどの無料ツールをフル活用しましょう。競合分析やキーワード調査などを詳細に行うなら、パスカルなどの有料SEOツールも活用して対策をしていくことをオススメします。
関連記事
【2025年最新版】SEOツールおすすめ25選! 無料&有料、選定方法も紹介
手法2.リスティング広告
リスティング広告は検索キーワードに連動して表示されるため、見込み客の検索タイミングを捉える即効性の高い集客手段です。
今すぐ相談したい層に対応でき、「離婚 弁護士 無料相談 渋谷」などの緊急性の高い検索に特に効果を発揮します。弁護士や行政書士など、突発的な依頼が多い業種に有効です。
手法3.Googleビジネスプロフィール
Googleビジネスプロフィールは、検索やマップ上に事務所情報を無料掲載できるサービスで、士業の地域集客に効果的です。
ユーザーがスマホで検索した際に、Webサイトより先に見られる傾向があり、行動につながりやすいのが特長です。
成果を出すには、基本情報に加え、代表者名や業務内容、料金、対応地域などを具体的に記載し、写真や口コミも活用することが重要です。
手法4.LP
LP(ランディングページ)は、問い合わせや資料請求など特定の行動を促す1枚完結型のページです。
たとえば、起業支援向けの税理士が会社設立専用LPを用意し、対象者や実績、相談の流れを掲載することで関心層に直接訴求できます。
リスティングやSNS広告と連携すれば、専門性などのメリットと悩みをつなぐ強力な導線となり、広告効果も高まります。
手法5.LINE公式アカウント
LINEは心理的ハードルが低く、士業にとって潜在層とつながる有効な手段です。
公式アカウントで無料相談や資料請求、自動応答を組み合わせれば、信頼感と対応力をアピールできます。チェックリストなどの特典配布も初回の接点づくりに効果的です。
さらに、登録者への定期配信で信頼を深められ、申告情報や労務トラブルなどの時事コンテンツが相談のきっかけとなります。
手法6.動画
動画は情報量を多く入れ込めるため、士業の人柄や専門性を伝える効果的な手段です。声や話し方を通じて信頼感を与え、擬似的な対面につながります。
よくある質問や事例解説、自己紹介などの動画を用意することで訴求力が向上し、YouTubeでの継続配信は検索エンジンからの集客効果も期待できます。
さらに、LINEやメルマガ、ウェビナーと連携すれば、接点を増やし印象を強めることも可能です。
手法7.SNS
SNSは士業の人柄や価値観を伝え、信頼を築く場として有効です。ユーザーにとっては「実際に依頼する人」の有益な情報を探るツールとしても活用できます。日常の投稿や情報発信を通じて、安心感や親近感を生み出すことにつながあります。
個人のスマートフォンユーザー向けのアプローチとしても、XやInstagram、Facebookなどのメディアは活用できます。コメントやいいね等の反応が少なくても、見込み客は投稿を見て判断しています。
SNSは信頼構築フェーズの施策として、他の集客手段を支える役割を果たします。
手法8.ウェビナー
ウェビナーは、専門知識の提供と見込み客との関係構築を同時に実現できる有効な施策です。創業支援や相続対策など関心の高いテーマで開催すれば、悩みを抱える層と直接つながれます。
Zoomなどで手軽に実施でき、資料や動画の再利用を行えるのも魅力。参加者の連絡先を取得すれば、LINEやステップメールでの継続的な接点づくりにも活用できます。
学び・信頼・リード獲得を同時に叶える、士業にとってコストパフォーマンスの高い施策です。
士業がWeb集客を成功させるポイント

施策を実行するだけでは成果は出ません。士業のWeb集客を成功させるには、次のポイントを意識することが重要です。
「地域 × 分野」に特化した情報発信をする
士業のWeb集客で重要なのは明確なターゲット設定です。
相談者は「名古屋 相続 税理士」など、地域と課題を組み合わせて検索するため、「福岡の離婚に強い弁護士」といった具合に専門性と地域性を明確に打ち出すほどマッチ率が高まります。
対象を絞ることへの不安もあるでしょうが、まずは一分野・一地域で認知を得ることが、差別化と拡張の最短ルートとなるでしょう。
成功事例や実績をアピール
顧客の「この士業に頼んで大丈夫か」という不安を払拭するためには、サポートの実績や事例で訴求すると良いでしょう。
顧問契約数や相談件数、SNS登録者などの実績は強い訴求材料となり、営業の武器にも利用できます。さらに、顧客の声やビフォーアフターの事例は、人柄や対応力を第三者視点で伝え、顧客の行動を後押しします。
顔・名前を出す個人ブランディング
顧客は士業の実績だけではなく、信頼性という直感的な安心感も重視します。そのため、顔や名前を明示した個人ブランディングが有効です。
信頼を得るには、人柄が伝わる情報発信がポイントです。学歴や経歴だけでなく、仕事への想いや背景を語ることで、共感と安心感を生むプロフィールを構築できます。
問い合わせハードルを極限まで下げる
Web集客で最大の障壁となるのが、問い合わせへの心理的ハードルです。信頼性を示しても、「面倒そう」「まだ早い」と感じられれば離脱につながります。
そこで有効なのが、軽い接点を設ける工夫です。LINE相談や簡単な無料診断フォーム、資料請求など、段階的な導線を用意することで行動を促せます。さらに、応対者や対応の流れ、費用の有無などを事前に明示すれば、不安が解消され、安心して問い合わせてもらえる可能性が高まります。
SEOと広告をハイブリッドで運用する
士業のWeb集客で成果を最大化するには、SEOと広告を使い分けるハイブリッド運用が効果的です。
広告は、今すぐ解決したいという顕在層に即効性があり、緊急性の高いキーワードでの集客に向いています。一方、SEOは潜在層や比較検討中の層に向けた施策で、長期的な信用獲得と土台づくりに適しています。
両者を連動させることで、相談層と検討中の層の両方を逃さず対応できる体制が整います。
士業がWeb集客で成果を出すための6ステップ

Web集客の施策とポイントが分かったところで、実際に進めるためのステップを見ていきましょう。
STEP1:どんな人が、どんな悩みで検索してくるかを理解する
士業に相談する人は、不安や焦りを抱えながら検索で情報を探しており、そのキーワードは心の声そのものです。
たとえば、「離婚 慰謝料 いくら」「税務署 調査 突然」などの検索は、緊急性の高いニーズを反映しており、Web集客の起点として価値があります。
まずは、どんなキーワードで探されているかを洗い出し、それがどんな悩みや背景に基づくのかを読み解くことが、効果的な情報発信の第一歩です。
STEP2:見つけてもらいやすく、比べてもらいやすい入口をつくる
士業のWeb集客では、検索結果に表示され、比較対象に入ることが集客の分水嶺です。
「申告期限 いつまで」などの即時情報にはSEO記事、「労務トラブル 評判」など比較系キーワードには事例やお客様の声が効果的です。
重要なのは、キーワードごとにコンテンツを用意し、悩みに合った情報がすぐ見つかる構成にすることです。広告を使う場合も、検索語と広告・LPの内容を一致させることで問い合わせへつながりやすくなります。
STEP3:サイトでは「信頼できる人」に見える工夫をする
集客を高めるには、訪問者に安心感や信頼感を与える情報をサイト内に示すことが重要です。相談事例の紹介、開業の想いや背景、よくある質問への回答などを通じて、人柄やスタンスを伝えるようにしましょう。
専門性だけでなく、誰が対応するかが選ばれる決め手になるケースが多く、こうした発信が差別化につながります。
STEP4:「すぐに相談されない」前提で流れを設計する
士業のサービスには、緊急性の高いものもあれば、相続や就業規則のように検討期間が長い分野もあります。そのため、訪問者の中には今すぐ問い合わせをしない前提でサイトを見ています。
そこで必要なのは、今すぐ相談しない人ともつながり続ける仕組みです。士業におすすめなのは、LINEやメルマガ登録。特典として実用的な資料を配布することで登録の動機を高められます。さらに自動配信で相談事例や流れを伝えれば、心理的ハードルも下げられます。
顧客とつながり、関係を育て、必要なときに選ばれる。これが士業のWeb集客の基本設計です。
STEP5:登録してくれた人に、役立つ情報を少しずつ届ける
LINEやメルマガ登録者は、すぐに依頼しなくても将来的な相談者となる可能性が高いため、丁寧にコミュニケーションを取りながら信頼関係を構築する必要があります。
この際に有効なのは、顧客に役立つ情報提供です。相続や労務、税務などの具体的で最新な内容を、短く分かりやすく伝えることで信頼を得やすくなります。
STEP6:3つのめんどくさいを解消
士業のWeb集客で重要なのは、調べる、比べる、相談するの3つのめんどくささを取り除くことです。
情報が分かりにくければFAQや図解ページで整理し、比較が面倒な人には、対応分野や実績を一覧で示すと効果的です。相談のしづらさは、LINEや予約フォームの導入で解消できます。
この3点を丁寧に管理することで、ユーザーは安心して一歩を踏み出せるようになります。
職種別におすすめのWeb集客施策

ここでは、税理士や弁護士などの職種別におすすめのWeb集客施策の例をご紹介します。
税理士|決算期に需要が集中するサービス
税理士の業務は時期依存が強く、特に決算直前の数週間は中小企業や個人事業主の相談が集中します。この性質を踏まえ、以下のフェーズで施策を展開します。
| 時期 | 施策の種類 | 内容 | 目的・効果 |
| 短期(繁忙期直前) | リスティング広告 + LP | 「決算+地域名+相談」などでリスティング広告を出し、LINE相談付きLPへ誘導 | 決算期に急増する相談ニーズを逃さず獲得 |
| 中期 | Googleビジネスプロフィール強化 | 口コミ・写真・無料相談の案内、投稿機能の活用 | 検索時の信頼性向上+比較検討フェーズでの優位性確保 |
| 長期 | SEO | 節税や申告方法など高ニーズテーマで継続的に情報発信 | 地域内での専門家認知向上、検索流入の安定的獲得 |
税理士業のように波のある需要には、先手の仕組みづくりが成果を左右します。
弁護士|すぐ相談したいという心理を逃さない施策
弁護士への相談は、離婚や交通事故、労働問題など人生の危機と深く関わっており、今すぐニーズが高いため、迅速な対応が求められます。
| 時期 | 施策の種類 | 内容 | 目的・効果 |
| 短期 | 分野特化型LP + チャット対応 | 「離婚調停に強い弁護士」「労働トラブル相談無料」などの訴求+「今すぐ相談」ボタン/チャットボット | 今すぐ相談したいという緊急性の高いニーズをその場で獲得 |
| 中期 | YouTube × LINE誘導 | 「相続放棄の注意点」など専門知識を短時間で解説 → LINE相談への導線 | 専門性による信頼構築 → ハードルの低い相談誘導 |
| 長期 | SEO(事例紹介含む) | 「労災被害で損害賠償を獲得」などの成功事例や分野別記事の発信 | 読者に安心感を与え、検索流入と依頼意欲を中長期的に高める |
弁護士のWeb集客では、迅速さと信頼の両立が鍵となります。
社労士|タイムリーな情報提供で信頼を獲得
社労士の集客では、情報鮮度が重要です。法改正や制度変更が多く、今すべきことを意識する企業担当者との信頼関係が成果につながります。
| 時期 | 施策の種類 | 内容 | 目的・効果 |
| 短期 | SNS広告 × セミナー・無料診断LP | 法改正テーマで広告配信→無料セミナーや診断ページに誘導 | 情報感度の高い担当者との接点を即時に獲得。関心層を素早くキャッチアップ |
| 中期 | HRメディアへの寄稿・自社ブログでの定期発信 | 実務系テーマで専門性をアピールしつつ継続発信 | 専門家としての信頼構築 → 問い合わせや相談のきっかけを生み出す |
| 長期 | ホワイトペーパー+メールマーケティング | 「助成金一覧」「就業規則テンプレート」などの資料提供→継続的な情報提供をメールで実施 | 継続的な関係構築とリードナーチャリング。必要なときに思い出してもらえる存在へ |
社労士の集客では、即時性よりも、思い出してもらえる関係性の構築を意識しましょう。
司法書士|地域×相続で検索に応える施策設計
司法書士の集客で主要な業務の一つが相続登記です。ただし、急ぎではないが放置もできないという相談者が多く、検討期間が長い傾向にあります。
| 時期 | 施策の種類 | 内容 | 目的・効果 |
| 短期 | ローカルSEO対策 | 「市区町村+相続登記」で専門ページを設置。地域名と業務内容をタイトル・本文に自然に組み込む | 明確な検索意図をもつ地域ユーザーを効率よく集客し、早期の接点をつくる |
| 中期 | 写真付きの事例紹介LP | 実際の対応事例や費用感を紹介。地元ネタを盛り込んで安心感・親近感を演出 | 検討中のユーザーの不安を払拭し、相談ハードルを下げる |
| 長期 | PDF資料+LINE登録・メールマーケティング | 「相続ガイド」「登記マニュアル」などの資料提供 → 資料請求をきっかけに継続接点を形成 | 検討前・検討中の潜在層とつながり、時間をかけて信頼と相談意欲を醸成する |
司法書士のWeb集客では、安心感と地域密着性をどう伝えるかが重要です。
行政書士|期限付き手続きを確実に取りこぼさない
行政書士の集客では、入管や許認可など期限が厳しい手続きが多く、スピードと正確さが求められます。提出期限や申請先を明確に伝え、迅速な対応で信頼を得ることが重要です。
| 時期 | 施策の種類 | 内容 | 目的・効果 |
| 短期 | リスティング広告 × チャットボット付きLP | 「建設業許可 東京都」「在留資格 更新 神戸」などのキーワードで広告出稿し、LPで即時相談を受付 | 申請期限が迫ったユーザーのニーズを取り逃さず、スピード対応で信頼を獲得 |
| 中期 | YouTube解説動画 × LINE・フォーム誘導 | 「在留資格の種類」「許可取得の流れ」などを動画で解説 → LINE相談やフォーム送信への導線を設計 | 専門性と人間性を伝えつつ、継続的な接点を形成。相談ハードルを下げる |
| 長期 | 資料提供 × 登録者育成 | 「許認可一覧」「必要書類チェックリスト」などをPDFで配布し、メール登録やLINE登録を促す | 検討段階から情報提供を通じて信頼を構築し、長期的な見込み顧客を育成 |
行政書士の特性に合わせ、即決型ユーザー向けの設計が集客成功の鍵になります。
中小企業診断士|補助金・経営相談の季節が重要
中小企業診断士の業務は経営改善や補助金申請などが中心で、季節性や制度変更の影響を受けやすいため、集客ではタイミングを逃さない設計が重要です。
| 時期 | 施策の種類 | 内容 | 目的・効果 |
| 短期 | リスティング広告 × 無料相談付きLP | 「事業再構築補助金 名古屋」などのキーワードで広告出稿し、「間に合う無料相談」などで即行動を促す | 公募締切などタイミング依存の高いニーズを逃さず獲得。スピード重視の設計が鍵 |
| 中期 | note/ブログ記事での専門解説 | 「補助金に通る計画書の書き方」「採択事例の分析」などを発信し、SEO+専門性アピールを両立 | 信頼構築と検索流入を同時に実現。相談ハードルの低下にもつながる |
| 長期 | 成功事例PDF+LINE登録・ステップメール運用 | 「補助金成功事例集」「経営改善実例集」などを配布し、登録者との継続的な接点をステップ配信で構築 | 検討初期段階から継続的に情報提供し、将来的な相談や依頼へと丁寧に育てることが可能 |
検討段階からの関係構築が、診断士の集客には欠かせません。
成功事例に学ぶ! 士業のWeb集客

ここでは、実際にWeb集客で成果を出している2つの士業事務所を紹介しながら、成功のポイントをひもといていきます。
リバティ・ベル法律事務所
リバティ・ベル法律事務所は、労働・離婚・企業法務に特化したオウンドメディアを活用し、Webコンテンツのみで毎月200件の問い合わせを獲得しています。
開業前から半年間、毎日記事を作成しても成果が出ませんでしたが、検索されるキーワードや読者のニーズに基づき記事内容を見直したことで、検索流入と問い合わせが増加。現在は受任率約20%で、理想的な見込み客を安定的に獲得しています。
成果を出すには、SEOは半年から1年の継続が前提です。リバティ・ベルの事例は、地道な発信の重要性を示す好例です。
佐野伸太郎税理士事務所
佐野伸太郎税理士事務所は、開業当初からSEO対策を実施し、現在では月平均で安定した問い合わせを獲得しています。
初年度から反応があり、2〜3年目にはSEOと広告を併用しながら年間60件近くに拡大。4年目以降はSEOに一本化し、30〜50件を維持。成約の約7割がホームページ経由です。
この事例は、広告を初期段階で活用して流入を確保しつつ、SEOで長期的な集客基盤を構築する戦略の好例です。加えて、問い合わせ後の導線設計やサイト改善が成果につながっています。
士業がやりがちなWeb集客の失敗パターンと対策

ここからは、士業が陥りがちなWeb集客の失敗パターンと、その対策について簡潔にお伝えします。
無料相談しか導線がなく、機会損失している
導線が無料相談のみに限定されている場合、今すぐ相談しないユーザーを取りこぼす可能性があります。多くのユーザーは「気になるが、まだ問い合わせる段階ではない」と感じており、気軽な接点がなければ離脱してしまいます。LINE登録や簡単な見積もり作成、チェックリストの提供やメールマガジンの登録など、ハードルの低い接点を設計することが重要です。
サイトのターゲットが不明確で誰にも刺さらない
顧客を集めるために「何でもできます」といったメッセージの訴求は、結果的に誰の心にも響きません。士業の集客ではしっかりと、誰に、何を提供するのかを明確にし、○○に強いといった専門性を打ち出すことが、比較検討の土俵に立つための第一歩です。
「すぐ成果が出ない」からといって止めてしまう
Web集客は24時間集客をすることができますが、即効性のある施策ではありません。士業の顧客は検討期間が長いため、LINE登録やブログの継続運用など、接点を維持する仕組みが欠かせません。短期的な反応が乏しくても、将来の相談者を育てているプロセスだと捉えることが重要です。
すべてを自分でやろうとして、続かない
士業は本業が多忙なため、Web施策を一人で抱え込むと継続が困難になります。実際、先に紹介した2つの事例でも、外部の支援を受けながら運用が行われていました。
初期設計や広告運用などは外部と連携しつつ、徐々に「自社で運用できる体制」を構築していくことが、成功への現実的な道筋となります。
士業のWeb集客のよくある質問
最後に、士業のWeb集客でよくいただく質問をまとめました。
Q1. ホームページを作ったのに問い合わせが来ません。何が原因でしょうか?
A. 最も多い原因は「自社の強みが明確に伝わっていない」ことです。士業は同質的なサービスに見えがちなため、専門分野や実績、他事務所との違いを具体的に示す必要があります。また、SEO対策不足で検索に表示されていない、問い合わせフォームが分かりにくいといった技術的な問題も考えられます。まずはターゲット顧客のニーズに合わせて、ホームページの内容を見直してみましょう。
Q2. リスティング広告とSEO対策、どちらから始めるべきですか?
A. 即効性を求めるならリスティング広告、長期的な集客基盤を作りたいならSEO対策がおすすめです。ただし、士業の場合は検討期間が長く、一度の接触で契約に至ることは少ないため、両方を組み合わせることが効果的です。予算が限られている場合は、まずSEO対策でコンテンツを充実させ、その後リスティング広告で認知度を高める順番が良いでしょう。
Q3. 地方の小規模事務所でも、Web集客は効果がありますか?
A. はい、むしろ地方の方がWeb集客の効果を実感しやすい場合があります。競合が少なく、「地域名+業務内容」での検索で上位表示しやすいためです。Googleマイビジネスの充実や地域特化型のコンテンツ制作により、商圏内での認知度向上が期待できます。ただし、全国対応ではなく地域密着型のアプローチに特化することが成功の鍵となります。
士業がWeb集客で成果を出すために
士業のWeb集客は、無形サービスゆえに顧客の慎重さと競合の多さがあり、戦略と継続的な実行が必要です。
成果を出すには、「誰に」「何を」「どう届けるか」を明確にし、地域・分野を絞って発信することがポイントになります。サービス内容以上に「誰がやっているか」が選定要因となるため、人柄や価値観の発信も効果的です。
また、LINE登録や資料配布を通じて、今すぐ相談しない層とも接点をつくり、将来の顧客を育てる導線設計が求められます。
ホームページで検索対策していくのであれば、以下のSEO対策ポイントをまとめた資料も参考になります。

新規リードがどんどん集まる!SEOで成功しているサイトが必ず行っている3つのポイント!
SEO対策は、最初の戦略設計が非常に重要です!
SEO対策成功のためのポイントがわかります。



















