ChatGPTはSEO対策に活用できるの?SEOに強い記事の作成方法やプロンプト作成のコツも解説!
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ChatGPTの短時間で自然な文章を生成できるという特徴を活かし、オウンドメディアや個人ブログの執筆にChatGPTを活用する人も増えてきています。
皆さんが気になるのは、ChatGPTで書いた記事が検索順位で上位を獲得できるかという点でしょう。
結論、「ChatGPTの活用方法次第」というのが正直なところで、全てをChatGPT任せにするのはおすすめできず、人間の手も加えてあげることが必要だと考えています。
どのように活用すれば、効果的なSEO対策ができるのか、ChatGPTのメリット・デメリットや注意点を踏まえながら解説します。
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ChatGPTとは
ChatGPTは、アメリカのOpenAI社が開発・提供しているサービスで、2022年11月にリリースされました。
正式名称は、Chat Generative Pre-trained Transformer(文章生成モデル)で、人間に近い、かなり自然な対話が可能なAIチャットサービスとなっており、音声入力や音声会話にも対応しています。
無料で利用できるプランもあり、メールアドレスさえあれば誰でも気軽に使うことが可能で、リリース以降利用者は増加しており、業務効率化のためにさまざまな企業での導入も増えています。
無料版と有料版とでは、一度に入力・生成できる文字数の制限や画像の生成可否、回答速度の違いなどが見られます。
2022年11月のリリースからバージョンアップを重ね、2024年8月時点では、「ChatGPT-4o(GPT-4o)」が最新のバージョンとなっており、従来モデルと比較し、よりスピーディーでタイムラグのない文章生成、画像認識力の向上、音声会話能力の向上が見られます。
ChaGPTをSEO対策に活用する3つのメリット
ChatGPTを活用して記事を書くとどのようなメリットがあるのか3つの観点で見ていきましょう。
時間を大幅に短縮できる
本来、SEOを意識した記事を作成するには、どのようなキーワードで記事を書くのかを決めた後、実際の上位ページの構成がどのようになっているのか確認し、数千文字の記事を執筆して文章校正を行うなど、数多くの工数とそれに伴う作業時間が必要となります。
全ての作業を一人の人間が行うとなれば、ライターの経験値や執筆するジャンルにもよりますが、数時間〜十数時間は要するでしょう。
ChatGPTを使用すれば、たった数分で数千文字の文章の書き出しが可能なため、各作業用のプロンプトを用意しておけば、格段に作業効率を高めることが期待できます。
SEO記事の書き方の手順は以下の記事も参考にしてみてください。
関連記事:SEOに強い記事の書き方は?SEOライティングのポイントと手順
人的リソースを削減できる
先ほど、ChatGPTは短時間での文章生成が可能とお伝えしましたが、作業時間の短縮によって、作業人数を減らしたり、今まで記事のライティングに費やしていた時間を他の作業に当てることが可能になり、会社経営の観点からは、人件費のコストカットに繋げられるというメリットもあります。
新たなアイデアを生むことができる
ChatGPTにはありとあらゆる分野の知識や情報が蓄積されているので、一人では思いつかなかったような発想をもたらしてくれる可能性があります。
また、ChatGPTは回答の出力形式を指定することができるため、「SEOツールに関連するキーワードを50個教えて」のように指示を出すと、一度に50個のキーワードを提案してくれるなど、人間であれば時間がかかってしまう作業でも短時間でできるため、ChatGPTの回答をきっかけに自身で新たなアイデアを生み出すということもできます。
ChaGPTをSEO対策に活用する4つのデメリット
ChatGPTは便利な反面、SEO対策には不向きな面も存在していますのでデメリットを4つお伝えします。
内容が間違っている可能性がある
ChatGPTは過去に学習した膨大なデータから質問に対する答えを導き出してくれるため、数多くの情報を持っていることに違いはないのですが、所持しているデータの内容が正しいかどうかの判断を行うことはできません。そのため生成された文章の内容が誤っていたり、表現が不適切になっている可能性があります。
ChatGPTに限らず、AI(人工知能)はハルシネーションという現象が起こる可能性があります。
ハルシネーション(Hallucination)は直訳で「幻覚」「妄想」などを意味し、事実として存在しないものを生成してしまう現象のことを言います。ChatGPTの文章生成スキルが高いがために、間違った内容をあたかも正しい内容であるかのように回答を出力してしまうおそれがあります。
最新の情報が反映されづらい
本記事を執筆している2024年8月時点では、「ChatGPT-4o」が最新のバージョンとなっておりますが、「ChatGPT-4o」には2023年8月までの情報が搭載されています。
OpenAIは定期的にChatGPTのバージョンアップを行っていますが、質問内容とChatGPTを利用するタイミングによっては、最新の情報を踏まえた回答ができない可能性が高いです。
特に、政治経済や流行っているものなどのトレンドが大きく影響するキーワードに関しては最新の情報が反映されていない可能性が高いので、ChatGPTを使用しない、もしくは使用した場合は「ファクトチェック」を必ず行うようにしましょう。
他の記事と似た内容の記事になる可能性がある
ChatGPTは既存の記事を含む過去の情報を元に文章生成を行うため、知らぬ間に過去の記事を引用してしまい、他者が運営するサイトの記事と類似し、コピペチェックに引っかかってしまう可能性があります。
また、SEO対策に効率的に記事を量産することができるChatGPTを活用する人は年々増加しているため、記事の作成方法が同じということになると、内容が似通ってきてしまう可能性もあります。
ユーザーは、自分が知らない情報を得るために検索を行いますが、上位ページが似たような記事ばかりで役に立たないと感じると、検索エンジンを活用しなくなってしまいます。
Googleはユーザーのニーズを満たすために、独自性のあるコンテンツを評価すると公言しており、独自性のあるコンテンツとは具体的に何かというと「経験や体験に基づいたその人独自の情報」や「独自の調査結果や調査レポート」などの一次情報を指します。
ChatGPTでは、一次情報を盛り込むのは難しいため、人の手で情報を付け足してあげることによって、SEOへの効果をもたらしてくれます。
参考:Google検索セントラル – 有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成
文章の精度がプロンプトに影響されやすい
ChatGPTに精度の高い記事を書いてもらえるかはプロンプトにかかっていると言っても過言ではありません。プロンプトがどれだけ詳細で的確なものであるかによって記事の品質に大きく影響します。
例えば、「SEOの記事を書いて」とChatGPTに指示を出したとします。
どのくらいの文字数の記事がよいのか、SEOを説明する記事を書けばよいのか、SEO対策のやり方に関する記事を書けばよいのかが「SEOに関する記事を書いて」という文章だけでは範囲が広すぎて、抽象的な文章になってしまいがちです。
自身の意図する文章をできるかぎり正確に生成してもらうためには以下の点に気を付けてプロンプトを作成することがとても重要です。
ChatGPTに役割の指定を行う
ChatGPTに役割の指定を行うことは、専門的な内容の記事作成をしてほしい場合は特に重要なポイントです。
プロンプトの一例ですが、SEOに関する記事を書いてほしい場合、「あなたは20年以上、2000社以上のwebサイトの運用経験を持つプロのSEOコンサルタントです。」のように指定を行います。
ChatGPTは、専門家や職業などの役割を付与することによって、その役割になりきって精度の高い回答を出力してくれます。
役割を指定する方法は、note株式会社のCXOである深津貴之氏によって考案された深津式プロンプトの特徴のひとつでもあり、広く一般に知られた方法でもあります。
明確な指示出しを行う
ChatGPTへの指示出しは、可能な限り明確なものにしましょう。
例えば、「日本で人気のスポットは?」という質問よりも、「日本で30代の女性に人気の観光スポットを10か所教えてください。」という質問のほうが、自身が欲しい答えを出してくれる可能性が高いです。
また、ChatGPTに質問を投げかける時点で明確な答えのイメージがない場合は、ChatGPTが出す答えに質問を繰り返すことによって欲しい答えを導き出すことができます。回答の具体例を出してあげると、精度の高い回答をくれるという傾向もあります。
回答の形式を指定する
「最大500文字以内で文章を作って」、「リスト化して回答して」、「5つの答えを出して」など、出力される回答形式を指定することによって、求める回答を導き出しやすくなります。
何文字以内という指定は、複雑な質問を投げかけたときに簡潔に答えをまとめてくれることに役立ちますし、回答の個数を指定する場合はアイデア出しの際に有効です。
自身の使いやすいプロンプトをいくつか用意しておくことによって、さまざまな作業を自動化することが可能です。
ChatGPTでSEO対策を行う場合の3つの注意点
ChatGPTは、使い方が肝心で、いくつかの注意点を守って上手に活用することが重要です。使い方を誤ると、Googleからペナルティを受ける可能性もありますので十分に注意が必要です。
ChatGPTに限らず、AIライティングツールを活用してSEO対策を行う場合の注意点は以下の記事でもまとめておりますので参考にしてみてください。
関連記事:AIライティングツールでSEO対策するなら知らないと危険!コツと注意点
全文生成を行わない
ChatGPTは過去の情報を元に回答を出すため、ChatGPTで全文生成を行った場合、オリジナル性がないものになってしまいますし、過去の記事と似たような内容になってしまう可能性があるという点に注意が必要です。
つまり、ChatGPTで全文生成を行った場合、Googleが評価する記事の内容に反する文章になってしまう可能性があるため、SEO対策においてChatGPTの利用は構成案作成までにとどめておくことがおすすめです。
また、構成案作成においても、ChatGPTで生成された構成案をそのまま活用するのではなく、人の目で見て修正を行うべきであると考えております。
Googleは、AIで生成された文章であるかどうかにはよらず、有用・有益なオリジナルコンテンツで、E-E-A-Tの基準を満たすものは、検索で上位に表示される可能性が高くなると明言しています。
E-E-A-Tとは、Googleの順位決定アルゴリズムの1つで、検索エンジンの品質基準を保つための重要な要素となっています。
- ・E:経験(Experience)
- ・E:専門性(Expertise)
- ・A:権威性(Authoritiveness)
- ・T:信頼性(Trustworthiness)
参考:Google検索セントラル – E-E-A-T と品質評価ガイドラインについて
ユーザーや検索エンジンに評価してもらえるような記事の書き方については、以下の記事で解説していますので、参考にしてみてください。
関連記事:SEOに強い記事の書き方は?SEOライティングのポイントと手順
関連記事:【SEOライティングのコツ】Google検索上位に表示させるには?書き方の基本を詳しく紹介
生成文の情報が正しいか確認する
繰り返しになりますが、ChatGPTは最新の情報をリアルタイムで反映できるわけではないため、過去に蓄積されたデータを元に答えを出します。そのため、政治や経済の動向、流行の話題など、常に情報が移り変わるような内容に関しては、ChatGPTの回答に間違いがある可能性があります。
また、AI特有のハルシネーションという現象が起こる可能性もあるため、ChatGPTで生成された文は必ず人の目で見て、情報の内容に誤りがないか確認を行う必要があります。
ChatGPTに機密情報を入力しない
ChatGPTは過去に入力されたデータを元に学習し、精度を高めています。そのため、機密情報を入力してしまった場合、思わぬところで情報漏洩が起こってしまう可能性があり、過去には実際に、ChatGPTに機密情報を入力してしまい、情報漏洩が発生してしまった企業も存在します。
ChatGPTの設定で、ChatGPTに過去に入力した履歴は残しつつ、ChatGPTのデータ学習には使用されないようにすることが可能になります。
操作手順は以下の通りです。
①ChatGPTにログインし、右上のアイコン画面にカーソルを当て、「設定」をクリックします。
②「データ コントロール」タブから、「すべての人のためにモデルを改善する」という項目を「オフ」にします。
ChatGPTの設定を活用すれば、情報漏洩してしまうリスクを低減することはできますが、今の時代、いつサーバー攻撃が発生し、情報漏洩が起きてしまってもおかしくありません。
そのため、ChatGPTの設定に関わらず、機密情報の入力は行わないことをおすすめします。
ChatGPTをどのようにSEO対策に活用すれば良いのか?
SEO対策において、ChatGPTでの全文生成はおすすめできないとお伝えしましたが、使いどころによっては、ChatGPTは業務効率に役立つ有用なツールであると考えています。どのような場面でChatGPTを活用できるのか、戦略的にSEO対策を行う方法を作業工程毎にご紹介します。
また、ChatGPT以外のAIライティングツールについては、以下の記事で紹介していますので、参考にしてみてください。
関連記事:用途別8種類!SEOライティングおすすめツール記事内 【SEO対策に本腰を入れる企業・web制作会社ならぜひ検討を】SEO分析ツール
ペルソナを考えてもらう
SEO記事を書く場合、最初またはキーワードを決めた後に、ペルソナを考えて、どのような記事を書くのか検討する人が多いと思います。
ペルソナは、マーケティングで使用する用語のひとつで自社の商品やサービスを利用している典型的な顧客の人物像のことを指します。
自身でペルソナを考えなければならない場合、一人の知識や情報に基づいたペルソナとなるため、偏った人物像になってしまう可能性があります。
その点、ChatGPTであれば、数多くのデータに基づいてペルソナを考えてくれるため、自身では思いつかなかったようなターゲット像を考え出してくれるかもしれません。
また、その際納得のいくペルソナを作るためには、事前に十分な情報をインプットさせてあげたり、何度も質問を繰り返したりしてみることが重要です。
コンテンツマーケティングにおけるペルソナ設定の考え方については、以下の記事で解説しているので参考にしてみてください。
関連記事:コンテンツマーケティングを成功に導くペルソナ設定とは? 注意点や設計方法などを解説
構成案を考えてもらう
SEOツールを使用しないで構成案を考えるとなると、通常、記事を書こうとしているキーワードをGoogleで検索し、上位結果のwebページを一つずつ確認し、どのような見出し構成となっているのかをまとめて、そこからオリジナルの見出し構成を考えるという方法が一般的です。
しかし、このような手順は工数が多く、時間もかかる作業であるため、ChatGPTを活用することによってかなりの効率化が図れます。
ChatGPTに構成案を出力してもらう際には、「h2の個数は〇個で、それぞれh3の個数は〇個以上、記事のゴールは〇〇としてください。」などと指示を出すと、ある程度回答形式が指定されるので、その後の作業がスムーズになります。
また、ChatGPTはURLの認識も可能なので、上位結果のURLを分析させて上位結果の見出し構成を抜き出してもらうといったこともできます。
一方で、上記の方法に限らず、記事の構成を作成する段階でも、既存の記事と類似してしまう可能性があるため、ChatGPTで生成された案はそのまま使用せず、人の目でチェックした上で修正することと、人間が考えたオリジナルのh2を一つ以上追加することを推奨します。
タイトル案を考えてもらう
人の目を引くタイトルを考えるのは難しいですよね?また、書きなれている人でもいつも同じようなタイトルになってしまいがちという悩みもあるかもしれません。
ChatGPTであれば、「あなたはプロのコピーライターです。」のように前提条件を指定することで回答の精度を挙げることができますし、「タイトル案を10個考えてみて。」などと打ち込めば、複数のタイトル案の中からタイトルを選んだり、複数のタイトル案を組み合わせて新たなタイトルを作り出すこともできます。
自身では思い浮かばないようなアイデアをくれるのはChatGPTの強みですので、作業効率化のための活用方法として非常におすすめです。
文章を校正してもらう
文章の校正は人間の苦手分野であり、ChatGPTが得意な分野です。
ChatGPTは優れた言語処理能力(NLP)を有しているので、誤字脱字の指摘や、不自然な言い回しを修正するなどの作業を短時間で行ってくれます。
人の目で確認するとなると、それなりに時間がかかりますし、何より抜け漏れが生じる可能性もあるため、複数人で文章校正を行っている担当者の方も多いのではないでしょうか。
とはいえ、ChatGPTも100%完璧に誤字脱字を指摘してくれるわけではないため、ChatGPTで文章校正を行ってから、最終的に人の目で誤りがないか確認を行うという流れで作業を行うのがよいのではないかと考えます。
ChatGPTを使って書いた記事はGoogleから評価されるのか?
ChatGPTでSEO対策を行う場合の注意点のひとつとして、「全文生成を行わない」ということを挙げましたが、その理由としてはGoogleから評価されない可能性が高いためです。なぜChatGPTで書いた記事は評価されないのか、Googleの見解を踏まえてさらに詳細をお伝えします。
AI生成コンテンツに対するGoogleの見解
Googleは、兼ねてよりコンテンツの作成方法によらず、オリジナルかつ高品質なコンテンツを高く評価するという見解を示しています。
“コンテンツの作成方法を問わず、Google 検索で成功を収めるには、E-E-A-T の品質を満たす、オリジナルで高品質な、ユーザー第一のコンテンツの制作を意識する必要があります。”
一方で、2024年3月のスパムアップデートでは、ランキング操作目的でAIを活用し、大量生成された低品質なコンテンツに関してはスパムに該当すると公表しました。
上記のスパムアップデートの影響もあってか、弊社(株式会社オロパス)が7月に実施した調査では、上位1位~10位のページでAIで生成された可能性のあるコンテンツが占める割合はわずか0.3%という結果でした。
以下の資料で調査の概要と調査結果の詳細をお伝えしていますので、興味のある方はご覧ください。
Google検索結果におけるAIで生成されたコンテンツの上位表示割合の調査レポート
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参考:AI 生成コンテンツに関する Google 検索のガイダンス
ChatGPTにはE-E-A-Tの考え方がない
Googleが、E-E-A-Tを重要視しているという点に関しては、先ほど触れましたが、ChatGPTではE-E-A-Tの観点を満たすことが出来ません。
特に、Experience(経験)の項目は、ChatGPT自体が実際に行うことができないため、経験の要素を記事内に含めたい場合は、人の手で書き加えてあげる必要があります。
2024年3月のGoogleコアアップデートから読み取れること
Googleは、検索エンジンの品質を保つために、年に数回コアアップデートと呼ばれる、検索エンジンのアルゴリズムの見直しを行っております。また、大々的な公表はなされないですが、コアアップデート以外にも日々軽微なアルゴリズムの見直しはされております。
Googleが頻繁にアルゴリズムの見直しを行う最も大きな理由は「ユーザーの役に立つコンテンツを上位表示させ、検索エンジンを活用してもらうため」です。
生成AIの活用が進んだことで、以前より簡単にコンテンツづくりができるようになり、web上のコンテンツの全体総数が増加したことに伴い、低品質なコンテンツも増加していました。
Googleは、2024年3月のコアアップデートの展開により、検索結果に表示される、低品質でオリジナリティのないコンテンツを全体の45%削減したと公表しました。
Googleは、コンテンツが人の手で作られたものであるか、AIによって作られたものであるかによってコンテンツの品質は問わないとしていますが、今後も有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成を心がけるよう呼びかけています。
参考:AI 生成コンテンツに関する Google 検索のガイダンス
生成AI時代の到来でSEOは不要となるのか?
生成AIが台頭してきたことによって、今後のSEO対策は不要になるのではないか?検索エンジンが使われなくなるのではないか?という声も耳にするようになりましたが、今後は、キーワードによってAIを活用するケースと検索エンジンを活用するケースが出てくると考えられます。
例えば、「日本 アメリカ 時差」というキーワードを調べる場合、日本とアメリカの時差は時が経っても変わらない不変のものであるため、AIを使用しても検索エンジンを使用しても同じ結果が出る可能性が高く、AIで十分に解決可能なキーワードであると言えます。
一方、「腹痛 薬」のように、健康や人の命に関わるキーワードの場合、腹痛の原因が何であるのか、どのような痛みであるのかなどによって、調べている人にとって必要な情報や正しい情報は異なります。
AIで「腹痛 薬」というキーワードを調べた場合、AIが導き出した回答では事足りず、自身に必要な情報を調べなおす人がほとんどでしょう。
以上のことから、今後は生成AIと検索エンジンのすみ分けがなされていき、SEO対策の必要性は変わらないと考えられます。
まとめ
本記事ではChatGPTをSEO対策に効果的に活用するための方法と今後のSEOと生成AI事情について解説しました。
ユーザーの役に立つコンテンツを作るということを念頭に置いて、ChatGPTの優れている点と人間でしか書き加えられない要素を入れて今後の記事作成を行うことをおすすめします。
現在ChatGPTをはじめとした生成AIを用いて記事作成をされている方は、AIを活用して記事を書いた結果、実際に上位を獲得できるのかが気になるところかと思います。
弊社でも、2024年3月のGoogleコアアップデートを受けて、ChatGPTを活用して記事を書かれているお客様から、「順位が下がった」、「ページが削除されてしまった」等のご相談をいただく機会が増えたことを受け、AIチェッカーを利用して、実際にAIで書いた記事は上位表示されているのか、独自調査を行いました。
調査の詳細は以下の資料にまとめておりますので、気になる方は是非ご覧ください。
Google検索結果におけるAIで生成されたコンテンツの上位表示割合の調査レポート
3月のコアアップデートの影響を受けていませんか?
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