ビジネスチャットツールおすすめ7選の機能や料金を比較!選び方・導入ポイントも解説

各社のビジネスチャットツールの中からおすすめのビジネスチャットツールをご紹介しています。

業務のスピードアップが求められる今、ビジネスチャットツールは、社内外のコミュニケーションを円滑にし、生産性を高める必須のツールともいえます。

しかし、実際に各社のサービスを比較してみると、機能・料金プラン・連携できるサービスの違いは多く「どれが自社に最適なのか?」という点を見極めるのは、知識のない方では難しいです。

また、どれだけ高機能なツールでも、従業員が使いにくいツールは社内に浸透しません。あなたが使いやすいと思っても、社内に浸透しなかった場合には「ただの連絡アプリ」になってしまうという失敗もよくあります。

そうならないよう、ビジネスチャットツールは慎重に見極めることが大切です。こちらの記事では、各社のビジネスチャットツールの機能比較や、リアルタイム共有やファイル管理、セキュリティ、他のビジネスツールとの連携など、選定の際に押さえておくべきポイントも解説しています。

また、無料トライアルを活用した社内ユーザーテストの方法や、導入後の定着につながる運用のコツなど、他の記事では語られにくいポイントも盛り込みました。

この記事を読み終える頃には、自社に最適なビジネスチャットを選ぶための判断基準が明確になります。ぜひ参考にしてください。

この記事のポイント

・2025年におすすめのビジネスチャットツール7選を紹介し、用途・規模別の特徴を整理
・ビジネスチャットはメールよりも迅速で情報整理に優れ、業務効率化に直結する
・ツール選定では「料金・機能・外部連携・セキュリティ・使いやすさ」を比較することが重要
・導入成功の鍵は「社内に浸透するか」であり、無料トライアルで少人数テストを行うことが効果的
・自社の働き方に合ったツールを選び、導入後の運用ルール整備と継続的な改善で成果が最大化する

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藤井 慎二郎の写真

記事の監修者

藤井 慎二郎 / 株式会社オロパス 代表取締役

SEOコンサルタントとしてBtoB、BtoC問わず、1,000社以上のWebサイトをコンサルテイングを行ってきた実績を持つ。経営軸の高い視座で戦略的にSEOを進めることが得意。
2014年に現在の株式会社オロパスを設立。それまでのSEO知見を活かしてSEOツール「パスカル」を開発。

目次

最新情報で選んだ!おすすめのビジネスチャットツール7選

ビジネスチャット市場には多くの製品が存在し、機能や料金、使い勝手、セキュリティ、外部システムとの連携など、導入をする前に検討すべきポイントは多くあります。

まずは「この中から選べば失敗しにくい」という7つのツールをご紹介します。どれも国内外で利用実績が豊富で、信頼性・安定性・コミュニケーション効率の向上において高い評価を受けているものばかりです。

ツールごとの 特徴・強み・向いている企業規模・活用シーン・料金プラン などもわかりやすくまとめています。

Slack(スラック)

Slackは、世界中の企業で利用されている代表的なビジネスチャットツールです。特に外部サービスとの連携機能が強力で、Google Drive や Microsoft 365、Zoom、タスク管理ツールなど、日常業務で使うアプリをまとめて扱えます。

また、チャンネルによる情報整理、スレッドによる会話の管理、検索のしやすさなど、業務のスピードアップに直結する仕組みが整っている点も大きな魅力です。

リアルタイムのコミュニケーションだけでなく、業務プロセスの自動化や情報共有の効率化にも強く、プロジェクト型の仕事が多い企業やIT部門との相性は非常に良いツールです。

Slackの特徴
  • 5,000以上の外部サービスと連携でき、業務を一元化しやすい
  • 情報が整理しやすい「チャンネル」「スレッド」構造
  • 過去の会話やファイルを探しやすい高精度の検索
  • 社外ユーザーとのやりとり(Slack Connect)がスムーズ
  • 無料プランあり。中小企業でも導入しやすい柔軟な料金体系

詳細機能表

項目内容
主要機能チャット / スレッド / チャンネル管理 / ファイル共有 / 外部サービス連携 / 音声・ビデオ通話 / ワークフロー自動化
外部連携Google Workspace, Microsoft 365, Zoom, Notion, Salesforce, Trello, Asana ほか多数
使いやすさ直感的なUI、スマホ・PCどちらも快適、検索性が高い
セキュリティSSO、SAML、暗号化、権限管理、エンタープライズ対応あり
料金(月額)無料 / Pro:約1,000円〜 / Business+ / Enterprise Grid(大企業向け)
向いている企業プロジェクトが多い企業、IT企業、SaaS企業、デジタル部門が多い組織
メリット外部連携が強力、情報整理がしやすい、業務効率化が進む
デメリット初期設定やチャンネル設計に慣れが必要、中小企業ではやや高めに感じる場合

② Microsoft Teams(チームズ)

Microsoft Teamsは、Microsoft 365(旧Office 365)と深く連携できる代表的なビジネスチャットツールです。Word・Excel・PowerPoint・Outlook・OneDriveなど、日常的に使う多数のアプリとシームレスにつながるため、Office製品を利用している企業では特に導入効果が高いです。

チャットだけでなく、ビデオ会議・ファイル共有・共同編集・チームごとの情報管理などが1つのプラットフォームに統合されており、リモートワークや会議中心の業務でも活躍します。資料作成や社内承認フローの多い組織、部署をまたぐプロジェクトが多い企業との相性も非常に良いツールです。

Teamsの特徴
  • Microsoft 365アプリとスムーズに連携(Word / Excel / PowerPoint / Outlook / OneDrive など)
  • チャット・会議・ファイル共有が1つのツールに統合
  • 資料の共同編集がしやすく、レビューや修正が効率化
  • 組織管理・権限管理・セキュリティ機能が充実
  • 既存のメールアドレスで運用を開始しやすく、社内浸透もしやすい

詳細機能表

項目内容
主要機能チャット / チーム(グループ) / 会議(ビデオ通話) / 画面共有 / ファイル共有 / 共同編集 / タスク管理 / チャンネル運用
外部連携Microsoft 365アプリ(Word, Excel, PPT, Outlook, OneDrive)/ SharePoint / Power Automate / Planner ほか
使いやすさOffice利用者には直感的。デスクトップ・スマホともに安定して動作。
セキュリティSSO、暗号化、アクセス権限、eDiscovery、アーカイブ、Microsoft Entra ID連携
料金(月額)Microsoft 365 Business Basic:約800円〜 / Business Standard:約1,800円〜(無料版もあり)
向いている企業Microsoft 365を利用している企業、会議・資料作成が多い組織、リモートワーク中心の企業
メリットOffice連携が強力、共同編集が便利、会議が高品質、企業規模が大きいほど効果が出やすい
デメリット機能が多く初期設定が複雑、シンプルなチャットだけ使いたい企業には過剰な場合も

③ LINE WORKS(ラインワークス)

LINE WORKSは、ビジネス向けに最適化された「LINE」のような使いやすさが特徴のチャットツールです。普段からLINEに慣れた従業員でも直感的に操作できるため、社内への浸透が非常に早く、外出や現場業務の多い企業にも向いています。

チャット・スタンプ・掲示板・カレンダー・タスク管理・ビデオ通話など、業務に必要なコミュニケーション機能が一通り揃っており、「社内外との連絡をスムーズにしたい」企業で特に人気の高いツールです。スマホアプリの使い勝手も非常に良く、中小企業や店舗、建設現場、介護・医療など「非デスクワークの現場」との相性も抜群です。

LINE WORKSの特徴
  • LINEに近いUIで、ITリテラシーが高くない従業員でも使いやすい
  • チャット、掲示板、予定表、タスク管理、ビデオ通話が1つに統合
  • 社外の取引先ともLINEのようにスムーズにやり取り可能
  • 勤怠・アンケート・通知など、現場で役立つ業務機能が豊富
  • スマホでの操作性が高く、外出や現場のスタッフにも浸透しやすい

詳細機能表

項目内容
主要機能チャット / スタンプ / 音声・ビデオ通話 / タスク / 掲示板 / カレンダー / アンケート / メール / ファイル共有
外部連携Google Workspace / Microsoft 365 / Zoom / Dropbox / Salesforce ほか
使いやすさLINEと同じ操作感で非常にわかりやすい。スマホでの利用に最適化。
セキュリティ暗号化、ワークスペース分離、アクセス制御、ログ管理、ISMS/ISO認証取得
料金(月額)ライト:330円〜 / ベーシック:550円〜 / プレミアム:1,980円〜(※いずれも1ユーザー)
向いている企業中小企業、店舗、医療・介護、建設現場、営業職、外勤スタッフが多い企業
メリットとにかく使いやすい、スマホとの相性が良い、社外との連絡も簡単、現場で使える機能が充実
デメリット多機能ゆえに運用ルールを決めないと情報が散らばりやすい、細かい権限設定はTeamsほどではない

④ Chatwork(チャットワーク)

Chatworkは、日本企業向けに最適化された国産のビジネスチャットツールで、シンプルで使いやすい操作性と、無駄のない画面構成が特徴です。必要な機能に絞った軽快なUIは、ITリテラシーが高くない従業員でもすぐに慣れやすく、「まずはチャットを使って業務連絡を効率化したい」 という企業にも向いています。

タスク管理、ファイル共有、ビデオ通話、メッセージ管理など、業務で頻繁に使う機能がシンプルに実装されており、部署やプロジェクトをまたぐコミュニケーションでも活躍します。特に中小企業、士業、建設業、製造業など、「複雑な機能は不要だが、チャットは確実に使いたい」という組織に人気の高いチャットツールです。

Chatworkの特徴
  • 国産ツールで日本語UIがわかりやすく、導入ハードルが低い
  • チャット・タスク管理・ファイル管理がシンプルで使いやすい
  • プロジェクトごとに部屋(チャットルーム)を分けて管理しやすい
  • 外部ユーザーとも招待リンクでスムーズにやり取り可能
  • 無料プランあり。小規模〜中規模企業が導入しやすい料金体系

詳細機能表

項目内容
主要機能チャット / タスク管理 / ファイル共有 / ビデオ通話 / メッセージ検索 / チャットルーム管理
外部連携Google Workspace / Microsoft 365 / Dropbox / Zoom / kintone ほか
使いやすさシンプルで直感的。メールのようなUIで高齢層でも使いやすい。
セキュリティ暗号化、IP制限、ログ管理、アカウント権限設定、企業向けセキュリティ強化プランあり
料金(月額)フリー(無料) / ビジネス:600円〜 / エンタープライズ:960円〜
向いている企業中小企業・士業・建設業・製造業・外部とのやり取りが多い企業
メリットとにかく使いやすい、無駄な機能がなく社内浸透が早い、低コストで導入可能
デメリット高度なワークフロー・共同編集などは弱め、拡張性はSlackやTeamsほどではない

⑤ Google Chat(グーグルチャット)

Google Chatは、Google Workspace と強力に連携するビジネスチャットツールです。Gmail・Google カレンダー・Google ドキュメント・スプレッドシート・Meet など、日常的に使う Google の各サービスとスムーズにつながり、「Google中心で業務が回っている企業」には最適なコミュニケーション基盤になります。

チャットやグループメッセージ、スペース(チームルーム)、ファイル共有、Meet でのビデオ会議など、基本的な機能は網羅。共同編集との相性が非常に良く、「資料をメールで渡す」という手間がなくなり、リアルタイムでの情報共有がしやすい点が大きな魅力です。

特にスタートアップや小規模企業、リモートワーク中心のチームとの相性が高いツールです。

Google Chatの特徴
  • Google Workspace(Gmail / カレンダー / Drive / Meet / Docs 等)とシームレスに連携
  • スペース(チームルーム)でプロジェクト単位のコミュニケーションが管理しやすい
  • ドライブと連動し、ファイル共有・共同編集が非常にスムーズ
  • Meetのビデオ会議と直接つながり、会議準備が簡単
  • コストを抑えつつ導入でき、ITリテラシーが高くない従業員でも使いこなせる

詳細機能表

項目内容
主要機能チャット / スレッド / スペース(ルーム)/ ファイル共有 / Meet連携(ビデオ会議)/ タスク管理
外部連携Google Workspace(Drive, Meet, Docs, Sheets, Calendar, Gmail)/ Asana / Jira など
使いやすさGoogle系UIでわかりやすく、Web・アプリどちらも軽快に動作。
セキュリティGoogle標準の暗号化、データ保護、2段階認証、アクセス管理、ログ監査
料金(月額)Google Workspace Business Starter:816円〜 / Standard:1,632円〜 / Plus:2,448円〜 ほか
向いている企業Google Workspace を利用する企業、スタートアップ、小規模〜中規模のチーム、リモート中心の組織
メリットドライブ・ドキュメント連携が強い、資料共有がしやすい、コストを抑えやすい
デメリット拡張機能はSlackほど多くない、Microsoft製品中心の企業では相性が弱い

⑥ WowTalk(ワウトーク)

WowTalk(ワウトーク)は、国産のビジネスチャットツールの中でも セキュリティの高さと管理機能の充実度 に強みがある製品です。

ID管理・端末制御・アクセス権限設定などが細かく行えるため、情報漏えいリスクを最小限に抑えたい企業から高い支持を受けています。

チャット・通話・掲示板・タスク管理などの基本機能に加え、現場スタッフ用のモバイルアプリの操作性が良い点も特徴です。建設業・物流・店舗・医療など「現場が中心の企業」では、LINEや無料チャットアプリでは不安だったセキュリティ面をWowTalkで補完できることから、導入が進んでいます。

また、社内SNS的な使い方や、チーム単位の情報共有、部門間での連絡、承認フローなど、“現場の声を吸い上げて業務改善につなげる” 仕組みとしても活用されています。

WowTalkの特徴
  • 国産チャットで、管理者向けのセキュリティ・権限設定が非常に豊富
  • チャット・通話・掲示板・タスクなど、現場業務に寄せた機能が多い
  • 管理コンソールで端末管理(リモートワイプ等)が可能
  • モバイルアプリの操作性が高く、外勤スタッフでも使いやすい
  • 情報共有・周知・勤怠連絡など、幅広い用途に対応できる柔軟さ

詳細機能表

項目内容
主要機能チャット / 音声通話・ビデオ通話 / 掲示板 / タスク管理 / ファイル共有 / 周知機能 / 勤怠連絡
外部連携Google Workspace / Microsoft 365 / Box / Salesforce など(必要に応じて連携可能)
使いやすさシンプルなUIで初心者でも使いやすい。スマホアプリの評価が高い。
セキュリティ端末管理(リモートロック・ワイプ)/ IP制限 / アクセス制御 / 暗号化 / 操作ログ管理
料金(月額)ベーシック:300円〜 / プレミアム:500円〜(ユーザー数により変動)
向いている企業建設業、物流、医療・介護、店舗、製造業など現場中心の企業、中小〜大規模組織
メリット高いセキュリティ、管理しやすい、現場スタッフに浸透しやすい、必要な機能が揃う
デメリット高度な外部連携はSlackほど強くない、UIはシンプルだが多機能性ではTeamsに劣る

⑦ elgana(エルガナ)

elgana(エルガナ)は、NTTグループが提供する国産のビジネスチャットツールで、高いセキュリティ性と大企業レベルの運用要件に耐えられる安定性が大きな強みです。行政機関・医療機関・金融業など、厳しいコンプライアンスが求められる組織でも利用されており、「堅牢性」と「日本企業との相性」に優れたチャットツールといえます。

チャットや通話に加え、ファイル共有、掲示板、タスク管理など基本機能が揃っており、社内の情報共有を安全に行いたい企業に最適。特に、TeamsやSlackのような海外サービスではセキュリティ要件が満たせないケースで、“国産×高セキュリティ” の選択肢として導入が進んでいるのが特徴です。

中規模〜大規模の企業、または社外とのやり取りが多い組織でも運用しやすく、管理者向けの設定項目やログ管理機能もしっかり網羅されています。

elganaの特徴
  • NTTグループが提供する国産チャットで信頼性が高い
  • セキュリティ要件が厳しい企業・行政機関でも利用される堅牢性
  • チャット・通話・掲示板・タスクなど業務で必要な機能を網羅
  • アカウント管理やログ監査など、管理コンソールが充実
  • 海外ツールが使えないケースでの代替として導入が増えている

詳細機能表

項目内容
主要機能チャット / 音声通話・ビデオ通話 / ファイル共有 / 掲示板 / タスク管理 / 既読・未読管理 / 周知機能
外部連携Microsoft 365 / Google Workspace など、主要ツールと一部連携可能
使いやすさシンプルなUIで、大企業や公共系の利用者でも馴染みやすい設計。
セキュリティIP制限 / データ暗号化 / 端末認証 / ログ監査 / 管理者権限設定 / 国内データセンター運用
料金(月額)スタンダード:約300円〜 / 上位プラン:要問い合わせ(企業規模に応じて変動)
向いている企業行政・医療・金融・インフラ系企業、大企業、セキュリティ重視の組織
メリット国内運用・高セキュリティ、管理機能が豊富、公共系にも導入可能
デメリットSlackやTeamsほど拡張性は高くない、UIはやや堅めでカジュアルさは少ない

以上、今導入や乗り換えを検討している方におすすめしたい、主なビジネスチャットツール7選をご紹介しました。

それぞれに強みや得意な活用シーンがあり、「どれが最適か」は企業の業務内容・規模・IT環境によって大きく変わります。

まずは、自社で重視したいポイントが「使いやすさ」なのか、「外部サービスとの連携」なのか、「セキュリティ」なのかを整理した上で、候補を絞り込むことが大切です。

また、実際の運用で大きな差が出るのは、導入後にどれだけ社内に浸透するか、という点です。気になるツールがあれば、無料トライアルがあるサービスならそれを利用して少人数で試し、使いやすさや情報共有のしやすさを確認すると、選定の失敗を防ぎやすくなります。

続けて、ビジネスチャットを選ぶ際に押さえておきたいポイントや、メールとの違い、導入で失敗しないための考え方をお伝えしていきます。

ビジネスチャットとは?メールとの違いと基本機能

おすすめのビジネスチャットツールを確認したところで、

「そもそもビジネスチャットとは何なのか?」
「メールと何が違うのか?」

といった基本を整理しておきましょう。
基礎を理解しておくことで、これからの選定ポイントや運用イメージがより明確になります。

ビジネスチャットとは

ビジネスチャットとは、仕事上の連絡・情報共有・相談・意思決定を円滑に進めるためのコミュニケーションツールです。リアルタイムでメッセージをやり取りできるため、従来のメールよりもスピーディーで、部署横断のプロジェクトや、現場とバックオフィスの連携など、幅広い場面で利用されています。

チャット、音声通話、ビデオ通話、ファイル共有、タスク管理、掲示板など多彩な機能が備わっており、**「業務に必要な情報がひとつのプラットフォームに集約される」**という点が最大のメリットです。

メールとビジネスチャットの違い

メールは正式な連絡や外部とのやり取りに向いていますが、日常の業務連絡としては、以下の点で課題がありました。

メールの課題点
  • 返信が遅れやすく、意思決定に時間がかかる
  • 情報がスレッド内に埋もれ、検索性が低い
  • ファイルのやり取りが重複しやすい(最新版がわかりにくい)
  • 社内のちょっとした相談には向かない

ビジネスチャットは、これらの課題を解消できます。

ビジネスチャットのメリット
  • リアルタイムでやり取りできるため意思決定が早い
  • 検索性が高く、必要な情報をすぐ探せる
  • ファイルがクラウド上で管理され、最新版管理がしやすい
  • メンションやスレッドで会話が整理され、情報が散らばりにくい
  • 短文での相談や、画像・動画を交えた共有も

メールとチャットはどちらが優れているという話ではなく、役割分担して併用することで業務が効率化します。

主な基本機能

ビジネスチャットにはさまざまな機能がありますが、導入前に必ず確認しておきたい“基本機能のチェック項目”を、見やすい表形式にまとめました。

機能カテゴリ内容
チャット(個別・グループ)部署・チーム・プロジェクト単位のグループ作成が可能。日常的な連絡をスムーズに行える。
スレッド / チャンネル管理話題ごとに会話を整理でき、必要な情報を後から確認しやすい構造。情報の散乱を防ぐ。
ファイル共有・クラウド管理資料・画像・動画などをクラウドで共有可能。最新版管理やアクセス権限の設定も容易。
ビデオ通話 / 音声通話 / 会議機能リモートワークで必須の画面共有・資料共有がスムーズ。社内外の打ち合わせに利用できる。
タスク管理(ToDo)チャットとタスクを連動し、タスクの抜け漏れ防止やプロジェクト管理に役立つ。
外部サービス連携Google Workspace、Microsoft 365、CRM、カレンダー、ストレージツールなどと連携可能。
セキュリティ・権限設定暗号化、アクセス制御、ログ監査、アカウント権限設定など、企業利用に必要な管理機能を備える。

ビジネスチャットの基本機能と役割を理解しておくことで、次章の「ツール選びで必ず比較すべきポイント」がより明確になります。ここからは、自社に合ったビジネスチャットを選ぶための具体的な判断軸を解説していきます。

失敗しない選び方|比較すべき5つのポイント

ビジネスチャットツールは「人気だから」「無料だから」ではなく、自社に合うかどうかで選ぶことが重要です。業務フロー、部署ごとの用途、セキュリティ要件、IT環境など、企業によって必要な条件は異なります。

ここでは、導入前に必ず確認したい 5つの比較ポイント を整理します。

1. 料金・プラン

無料プランも多く存在しますが、業務利用では有料プランが必要になることがほとんどです。
比較する際は以下をチェックしましょう。

  • 1ユーザーあたりの月額料金
  • 無料プランで使える範囲
  • 上位プランで追加される機能(管理権限・ログ・セキュリティなど)
  • 「必要人数 × 月額」で計算した総コスト

料金だけで決めるのではなく、必要な機能が揃っているかと合わせて判断することが大切です。

2. 機能・外部連携

チャットそのものの機能はどのツールも大きく変わりません。一方で、業務で日常的に使っているツールとどれだけスムーズに連携できるか は、生産性に大きな差を生みます。

特に以下のようなケースでは、外部連携の有無が業務スピードを大きく左右します。

  • 共有ファイルがDriveやOneDriveに保存されている
  • 日頃からGoogleカレンダー/Outlookで会議を管理している
  • SalesforceなどのCRMで顧客情報を扱っている
  • TrelloやAsanaでプロジェクトタスクを管理している

そのため、ツール単体の使いやすさだけでなく自社のIT環境と相性が良いかを確認することが大切です。以下で、外部連携ツールごとに相性の良いツールと、業務環境ごとに相性の良いツールをまとめました。

【外部連携できるツールとメリット】

連携カテゴリできること(メリット)相性が良いチャットツール
Google Workspace(Gmail / Drive / Docs / Meet)・Driveのファイル共有が即時反映・Docs/Sheetsを共同編集・Meet会議をチャット上で作成Google Chat / Slack
Microsoft 365(Outlook / OneDrive / Office)・Outlookの予定と連携・Word/Excelの共同編集がスムーズ・Teams会議をすぐ作成Microsoft Teams
CRM連携(Salesforceなど)・顧客情報とチャットを紐づけ可能・営業/CSの情報共有が高速化Slack(最強) / Teams
ストレージ(Dropbox / Box)・大容量ファイルを安全に共有・権限管理がしやすいSlack / Teams
タスク管理(Asana / Trello / Notion)・タスク更新がチャットに通知・プロジェクト管理が効率化Slack
動画会議(Meet / Zoom / Teams)・チャットから会議を即作成・ファイル共有との一体運用が可能Google Chat / Slack / Teams

自社の業務環境で“最適なチャットツール”は変わる

業務環境向いているチャットツール理由
Google中心企業Google Chat / SlackDrive・Docsとの連携が強く、ファイル共有が速い
Microsoft中心企業Microsoft TeamsOutlook・Office・OneDriveとの統合が強力
営業・CS(CRM中心)SlackSalesforceとの連携が圧倒的に優秀
現場・店舗(スマホ中心)LINE WORKS / WowTalkスマホ操作性が高く、周知・勤怠連絡がしやすい

外部連携が弱いチャットツールを選んでしまうと、結局は「メール」「別アプリ」「個人のSlack」などに逆戻りしてしまい、コミュニケーションが分散してしまいます。

逆に、業務ツールと連携できるチャットツールを選べば、

  • ファイル共有
  • 会議調整
  • 顧客管理
  • タスク更新

などがすべて一つのプラットフォームに集まり、仕事のスピードが一気に上がります。チャットツールを選ぶときは、「誰が使うか」だけでなく「どのシステムと繋がるか」も必ずチェックしましょう。

3. セキュリティ・管理機能

ビジネスチャットは、メールより手軽で便利な反面、企業の内部情報・顧客データ・ファイルを大量に扱う基盤 になります。

とくに BtoB・医療・自治体・人材業・金融など、「万が一の情報漏えいが許されない」企業にとっては、どのチャットツールがどこまで安全対策を備えているか が選定の決め手になります。

また、社内だけでなく、社外ユーザー(取引先・顧客)とのやり取りにも使うツールのため、アカウント管理・権限設定・ログ管理など運用ルールを守らせるための仕組みも大切です。

セキュリティ項目内容(何を防ぐための機能か)
データ暗号化メッセージやファイルを暗号化し、盗み見・盗聴を防止
アカウント/権限設定部署・役職ごとに閲覧範囲を制御。情報漏えいの原因になる“誤共有”を防ぐ
端末管理(リモートワイプ)紛失したスマホ・PCからデータを遠隔削除し、第三者のアクセスを防ぐ
IP制限指定ネットワーク以外からのログインをブロック。社外からの不正アクセス対策に必須
監査ログ誰が・何にアクセスしたかを記録。内部不正や情報漏えいの追跡が可能
多要素認証(MFA)パスワード+追加認証でログイン強化。不正ログインを大幅に低減
国内/海外サーバーの違い企業ポリシーによっては“国内データセンター利用必須”の場合もあるため要確認

セキュリティが不十分なツールを選ぶと、次のような問題が発生する可能性があります。

  • 社員のスマホ紛失 → 社外へ情報流出
  • 誤って外部の人がいるグループでファイル共有
  • 元社員のアカウントが残り続け、情報へアクセス可能
  • 不正ログインにより顧客データが流出
  • 取引先のコンプライアンス要件を満たせず導入不可

チャットツールは便利性が高いだけに、強固なセキュリティが備わっていないと会社全体のリスクになります。

4. 操作性・使いやすさ(UI/UX)

最も軽視されがちですが、実は選定の成功可否を分けるポイントです。

使いにくいと起きる問題

  • 社員が定着しない
  • 情報が散乱する
  • 結局メールやLINEに戻る

チェックしたい点

  • 画面のシンプルさ
  • スマホでの使いやすさ
  • スレッド・チャンネルが整理しやすいか
  • ITリテラシーが低い社員でも扱えるか

使いやすさはそのまま仕事効率に直結するため、従業員が迷わず使えるかどうかが最重要です

5. 導入後の社内浸透まで見据えて選ぶ

ビジネスチャット導入の最大の失敗要因は、「導入したのに誰も使わない」ことです。

これは機能の良し悪しではなく、

  • 使いやすさ
  • 現場との相性
  • 運用ルール
  • 教育・サポート体制
    など、浸透に必要ないくつもの要素を軽視した結果です。

推奨される選定プロセス

  • 無料トライアルで少人数テスト
  • 使いやすさ・情報整理のしやすさをヒアリング
  • 複数部署の意見を反映
  • “もっともストレスなく使えたツール” を選ぶ

社員の声ほど、選定精度を高める材料はありません。記載した通り、できるなら可能なツールは無料トライアルをしてみること(してもらうこと)が大事です。

そのうえで社内アンケートなどを実施して、良いツールを見極めていくことがその後の成功を分けます。

まとめ|自社に最適なビジネスチャットを選ぶために

ビジネスチャットは、いまや企業のコミュニケーションと情報共有を支えるツールです。しかし、製品ごとに機能や使いやすさ、連携できるサービス、料金体系などが大きく異なるため、「どれが自社に最適か」を見極めるには一定の判断軸が必要です。

本記事では、主要な7つのビジネスチャットツールを紹介するとともに、導入前に確認すべき比較ポイント、社内に浸透させるコツ、活用シーンなどを解説してきました。

最も重要なのは、価格や機能だけで判断しないことです。どれだけ優れたツールでも、社員が使いにくければ業務効率化につながらず、定着も進みません。逆に、シンプルで使いやすいツールは、導入後すぐに効果を感じやすく、社内全体で活用が広がります。

そのためには、無料トライアルを利用して少人数でテストし、実際の業務での使い勝手や情報整理のしやすさをチェックすることが大切です。

「自社に合うツール」=「社内に浸透するツール」 という視点を持つことが、失敗しない選定の鍵となります。ビジネスチャットの選択肢が増え、ツール自体の性能も進化し続けています。ぜひ本記事を参考に、自社の業務フローや組織の特徴に合った最適なチャットツールを選び、コミュニケーション改善と生産性向上につなげてください。

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