工務店がWeb集客する方法とは? おすすめの6つのマーケティング施策とツールも解説

工務店のWEB集客とマーケティングのポイントのアイキャッチ

工務店の集客手法で、Web集客は欠かせなくなっています。

なぜなら、家を建てようと考えている顧客の多くが、インターネットで情報収集を行うからです。土地の情報やどんな家がいいかだけではなく、実際に家を立てる工務店選びも例外ではありません。口コミや料金、施工事例などさまざまな情報から工務店選びをします。

ホームページや一括見積もりサイト・SNSなど、さまざまなメディアを利用して自分にあった工務店を見つけるのです。

この記事では目的や成功ポイントに加え、工務店におすすめの6つの集客の方法も解説します。見出しを目次代わりに、興味のあるところからご覧になってください。

この記事のポイント
  • Web集客で工務店の業務が効率化してブランディングにも役立つ
  • 工務店にもWeb集客の波が押し寄せている
  • 工務店のWeb集客マーケティングにはコンセプトの確立が必要
  • 工務店のWeb集客マーケティングにはHP(ホームページ)とSEOが不可欠
  • SNSマーケティングや動画コンテンツの活用も有効
  • OMOで効率化を促進
  • 工務店のWeb集客をSEOツールなどのITツールが支援する
  • 柔軟な思考でWeb集客を成功させる
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藤井 慎二郎の写真

記事の監修者

藤井 慎二郎 / 株式会社オロパス 代表取締役

SEOコンサルタントとしてBtoB、BtoC問わず、1,000社以上のWebサイトをコンサルテイングを行ってきた実績を持つ。経営軸の高い視座で戦略的にSEOを進めることが得意。
2014年に現在の株式会社オロパスを設立。それまでのSEO知見を活かしてSEOツール「パスカル」を開発。

目次

工務店がWeb集客を行う理由・目的

作業服でアピールする女性

まずは工務店にWeb集客が必要な目的を具体的にお伝えします。現代では工務店がWeb集客をすることも当たり前ですが、特にコロナ禍以降は、オンラインでの集客活動に注力する会社が増加しました。

なぜ工務店にWeb集客が必要なのか、その理由と目的を解説します。

Web集客が前提の時代背景

Web集客が重要な理由として、スマートフォンの普及が挙げられます。

NTTドコモが2025年1月に行った携帯電話(スマートフォン・フィーチャーフォン)の所有動向についての調査では、スマホ所有率は98%に達しているという結果が出ています。

スマートフォンは人々の情報収集を劇的に変化させたデバイスです。どこにいてもインターネットにアクセスできるため、何をするにしてもスマートフォンで検索してからどうするかを考える、といったライフスタイルが普通です。

それは家を建てたいと思ったときも例外ではありません。顧客の多くがまずはインターネットで家作りに関する情報を検索するところから入ります。

土地選びや建築会社選びもインターネットで済ませる時代です。Web集客をしていないと選択肢にすらならないおそれがあり、工務店にとってもWeb集客が前提となっているといえます。

効率よく集客するため

また、もう一つWeb集客が当たり前になった理由に、集客の効率化があります。コロナが流行し、必然的にWeb集客が必要になった側面はあるものの、コロナ後もオンラインシフトは加速しています。

Web集客は従来型のオフライン集客に比べて、圧倒的に効率が良いのが大きなメリットです。オフライン集客とWeb集客の基本的な違いを具体的に見てみましょう。

たとえば、工務店がオフラインでの宣伝や告知に活用しているチラシは、1枚ずつ顧客に直接届ける必要があります。適当な場所に積み上げておいただけでは見てもらえない可能性が高いためです。

顧客に届ける方法として新聞の折り込みにしたり、ダイレクトメールで送ったりといった手法があります。折込には1枚数円の料金がかかりますし、ダイレクトメールなら封筒代や送料が必要です。そもそもチラシを企画制作して使用する部数を印刷する必要があります。

途中で変更が生じれば、初めから作り直しになることもあるでしょう。コストも手間もかかるだけでなく、用意した部数以上の効果は期待できませんし、古くなったら使い回しもできません。

一方、Web集客ならホームページ(※2025年現在、ホームページはWebサイトと同様の意味で使われることが多くなっていることもあり、この記事ではすべてホームページと記述します)やSNSなどのオウンドメディアを核として、必要な情報をいつでも発信できます。

チラシと異なり紙面というスペースの制限はありませんし、印刷という物理的な製造工程もないため、変更が生じた場合でもデジタルデータを修正するだけでOKです。

また、部数という概念も存在しておらず、一度アップロードすれば、誰の手も借りずに世界中の顧客に届けることができます。さらに、過去のコンテンツもインターネット上に存在し続けており、集客に利用可能です。

ブランディングに有利

工務店がWeb集客を導入することで、ブランディングに有利な状況が生まれます。

オウンドメディアの運営で自社の理念やコンセプトを発信できる点が大きいといえるでしょう。ホームページでもSNSでも、情報量の多さを気にすることなく有益な情報を提供できます。字数制限のあるX(旧Twitter)でも、複数回つぶやくことは可能です。

また、自社での運営は顧客に安心感を与えます。顧客に役立つ情報を提供することで、大切なお客様の顧客エンゲージメントを向上させることが可能です。

従来型のオフライン集客で理念やコンセプトを発信しようとしても、なかなか機会がありません。チラシはスペースが限られているため、会社案内のような冊子の資料が適当となります。しかし、会社案内を入手する人、見る人は限られているのが現実です。

いつでも集客施策を打てる

Web集客は施策のタイムリーな反映が可能です。緊急案件や予定変更の告知も即時できます。

大型広告を打つハウスメーカーとは異なり、地域密着型の営業を展開している工務店には、ハウスメーカー以上に小回りの利くWeb集客が向いているといえるでしょう。

ユーザーニーズに対応

Web集客はユーザーニーズに対応しやすい特徴を持っています。SEO対策における分析やWebアンケートなどの反響を通じてユーザーニーズの把握が可能です。

そのうえで、ニーズにマッチした施行事例のアップロードやWeb内見などが集客効果のアップにつながります。

マンパワー不足を補う

大手のハウスメーカーでは住宅展示場も含めた営業部隊に力を入れているケースが一般的ですが、工務店は営業専門の担当者がいないケースがよくあります。

そのため、人手不足で営業に手が回らないなど、集客の悩みを抱えていることが多いといえます。Web集客ならコンテンツの制作が必要ではあるものの、24時間自動で集客を行えるため、マンパワー不足を補う有効な手段となっているのです。

工務店のWeb集客成功のポイント

POINTと書かれたキューブ5つと人形

工務店のWeb集客マーケティングを成功させるポイントについて下記で解説します。

自社のコンセプトの確立と現状の分析

自社のコンセプトを確立すること、Web集客に限らず工務店の集客全般に影響します。コンセプトが確立した工務店は、顧客に対してわかりやすい選択肢を提供できるためです。しかし、コンセプトが定まらなければ訴求ポイントも曖昧になり顧客としても選びにくくなってしまいます。

また、現状の分析により競合との位置関係や自社の強みなどを把握することで、他社との差別化を図り、Web集客とブランディングの方向性を描くことが可能です。

ターゲット・ペルソナの明確化

自社の現状・Web集客の目的と方向性を踏まえたうえで、ターゲットをしっかりと定めることが重要です。工務店の営業エリアはそれほど広くないため、ターゲットの総数自体は多くないかもしれません。しかし、狭いエリアでターゲットの幅を広くしていると、いろいろな場面で他社と出くわし、競合が激しくなりかねません。

また、競合がなかったとしてもあらゆるニーズに対応しようとすると効率が悪くなります。自社が得意とする分野でのターゲティング、ペルソナレベルの設定を行うことで、細かい顧客ニーズに訴求できます。ペルソナについては以下記事をご確認ください。

市場調査

自社側の事情だけを考慮しても、市場に求められていなければ集客には結びつきません。市場が何を求めているのかを知るためには市場調査が必要です。

市場で求められている家はどのような物件なのか、顧客が抱えている家づくりにおける課題は何かを把握することで、最適なソリューションとしての家づくりを提案できるでしょう。

Web集客というマーケティングを成功させるには、3C分析の活用も役に立ちます。3CとはCompany(自社)とCompetitor(競合他社)、そしてCustomer(顧客)です。自社の強みと競合他社との関係、顧客の課題とニーズといった要素を分析して最適な施策につなげます。

次の項目からは、具体的なWeb集客方法を解説していきます。

集客方法1.ホームページとSEO対策

SEOと書かれたキューブ3つ

続いて、工務店にとっての自社ホームページの運用とSEO対策(検索エンジン最適化対策)、MEO対策(Gooleマップで店舗名やサービス名を地図検索をする際に、自分の店舗情報を上位に表示させる対策)について解説します。

ホームページの必要性

工務店にとってWeb集客は欠かせないものとなってはいますが、ホームページがなくても商売はできます。

ホームページがなかったとしても、SNSなどWeb集客の手段が完全になくなるわけではありません。とはいえ、インターネット上で自社の情報を発信し、Web集客を行うためにはホームページの必要性は高いといえます。

ホームページはさまざまな情報を提供するプラットフォームであり、扱える情報量はSNSよりもはるかに大きく、画像や動画コンテンツもふんだんに使用可能です。

インターネットで情報収集することが当たり前になっている現在、ホームページがなければ発信できる情報が限られてしまい、顧客の選択肢になりにくい現状があります。

さらに、いつでも非接触でアクセスできるホームページを介することで、顧客が問い合わせるハードルを下げて集客に寄与している事実があることを考えれば、ホームページを活用しないわけにはいかないでしょう。

ユーザーエクスペリエンスを大事にしよう

ホームページはユーザーエクスペリエンスを意識した作りにする必要があります。ユーザーエクスペリエンスとは、ホームページを訪問した顧客の体験であり、そこで生じた感想や感情、印象、満足度にフォーカスした概念です。デザインの優劣もユーザーエクスペリエンスに影響します。

ホームページを利用した結果、「良い情報を得ることができた」「便利だった」「使いやすかった」となればユーザーエクスペリエンスは高いといえるでしょう。ユーザーエクスペリエンスが高ければ高いほど、顧客の信頼を得られる可能性が高くなり、ホームページを使ったWeb集客にはプラスです。

工務店のSEO対策

工務店のホームページにおいても、SEO対策は重要です。検索結果の上位表示を目指す検索エンジン最適化がSEOであり、上位表示されることで顧客の目にとまりやすくなります。つまり、SEO対策で得られる効果は訴求力のアップです。

SEO対策をしなくても上位表示させる方法はあります。スポンサーとして広告を出稿する方法です。しかし、当然ながら広告には費用がかかります。

また、スポンサー広告は上部で目につくものの、広告であることがわかるため、意図して見ないようにしている顧客が少なからずいるようです。見てもらうための広告が見ない理由になってしまっては効果がありません。

SEO対策にも費用がかかるケースはありますが、上位表示を目指す正統派の手法として取り組むことをおすすめします。 対策するならSEOツールの利用がおすすめです。

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キーワードの選定

検索結果の上位表示を狙うには、適切なキーワードの選定が必要です。そもそも検索とはキーワードを入力して行うもので、入力されたキーワードと一致するホームページ、関連性の高いホームページが検索・表示されます。

仮に自社の名称が「株式会社百年安心工務店」だったとして、そのまま「株式会社百年安心工務店」と検索窓に入力した場合、自社サイトが検索エンジンに認識されていれば上位表示されるでしょう。(社名やサービス名を含んだ検索ワードを指名ワードといいます。)とはいえ、社名をそのまま入力する人は初めから自社のホームページを探している人です。

そうではない人に自社サイトを見てもらうためには、その人たちが検索するキーワード、検索しそうなキーワードで上位表示させなければなりません。そのために行うのがキーワードの選定です。

ちなみに、例えば架空の店名として「株式会社百年安心工務店」という文字列を検索してみても、Google検索の結果には見当たりません。キーワードと一致するホームページなどが存在しない場合は、キーワードと似ているホームページが表示されます。

キーワード選定で注意すべきは、工務店に関する知識を求めているユーザーと工務店探しをしているユーザーとでは使用する検索ワードが異なる点です。

例として、知識が欲しい人は「工務店とは」「工務店の種類」「工務店の仕事内容」といったキーワードを使用すると思われます。一方、東京で家を建てるために工務店探しをしている人が使うキーワードは「家を建てる 東京 信頼」「東京の工務店」「工務店 東京 安い」などです。

この違いも理解して、キーワードの選定を進めていくようにしましょう。

コンテンツの資産化

ホームページは作って終わりではありません。顧客ニーズにマッチした優良なコンテンツを適度な間隔で追加することで、検索エンジンの評価を高めます。ある程度の量が揃えばコンテンツの資産化と呼べるでしょう。資産化することでSEO対策にもプラスに作用します。

コンテンツの追加は資産化だけを狙ったものではない点に注意が必要です。更新のないホームページは放置状態とみなされ、SEO的に不利になる可能性があります。

また、情報が古くて齟齬が生じていたり、顧客に飽きられてしまったりする可能性が少なくありません。このようなリスクを回避するためにも、コンテンツを増やすことが必要です。コンテンツの追加にあたっては、PDCAサイクルを回して効果の検証と改善を行いましょう。

企業データ以外で自社ホームページに最低限アップしておきたいコンテンツは、自社のコンセプト、施工事例、スタッフ紹介、ユーザーの声などです。その他で資産化する優良なコンテンツとなり得るのは、建築に関する知識やノウハウ、経験談などで顧客の心に響く話などが考えられます。

内部リンクと外部リンク

SEO対策ではリンクも重要です。内部リンクとは自社ホームページの内部で関連のあるコンテンツをリンクでつないでいるリンクです。外部リンクは文字通り外部のホームページとのリンクです。優良なコンテンツをリンクでつなぐことで、顧客のメリットとなり、検索エンジンの評価向上につながる可能性があります。

また、外部リンクは被リンクと発リンクがあります。こちらから相手のページに貼るリンクを発リンク、逆に先方からリンクされることを被リンクと呼びます。評価の高い高品質なホームページからの被リンクが多ければ、SEOに有利だとされています。

このように、SEO上重要な内部リンクと外部リンクの違いも理解して、施策を進めていくようにすべきです。

スマホ対応

パソコンよりもスマートフォンでホームページを見る人が増えており、ホームページのスマホ対応は必須です。パソコン向けのレイアウトになったホームページがそのままの形でスマートフォンに表示されるようでは、顧客にとって便利とはいえないかもしれません。ユーザーエクスペリエンスを悪化させる要因です。

ページ表示速度

ページ表示速度はSEOに多少なりとも影響を与えます。つまり、SEO対策ではページ表示速度を落とさないこと、速くすることが重要です。また、ユーザーエクスペリエンスの観点からも重要で、あまりに遅ければ顧客がストレスを感じ、不満を抱いてしまいかねません。

SEO対策を行うには専門知識が必要です。工務店だからといってSEO対策が簡単になったり難しくなったりすることはありません。工務店にSEOの知見を有している人材がいれば問題ありませんが、そうでなければSEOを支援するツールの活用が選択肢に入るでしょう。

以下記事では、無料・有料のSEOツールを比較していますので、ぜひ比較検討の参考にしてください。

MEO(Map Engine Optimization)対策とは

MEOはマップエンジン最適化と呼ばれており、検索エンジン最適化のSEOと文字は似ているものの別ものです。

具体的には、Googleビジネスプロフィールに登録された自社の情報を、地域名を加えた複合キーワード(例「那覇 そば」)によってGoogleマップ上(厳密には横の「場所」と書かれたエリア)に表示させるための対策で、SEOよりも難易度が低いといわれています。

また、表示位置は通常の検索結果よりも上で目立ちますが、SEOとは異なり表示される検索結果は上位3つまでです。「さらに表示を」クリックすると、4位以下が表示されます。

2025年6月末時点で、例に挙げた那覇は人口も多く店舗も多数あるため那覇市内のお店だけが上位表示されました。しかし、地名によっては近隣の市町村のお店も表示されます。

MEOではユーザーの口コミが結果に反映されやすいともいわれており、口コミの数に加えて、口コミ内容が良くなるように本来の営業活動を頑張ることが重要です。

集客方法2.SNSマーケティングによる集客

SNSと書かれたキューブ3つ

SNSマーケティングを使った工務店のWeb集客について解説します。

SNSは情報伝達の必須ツール

かつてはパソコンを中心に活用されていたSNSですが、スマートフォンの普及によりモバイル環境での利用が当たり前になっています。スマートフォンとの組み合わせによって、SNSは情報伝達の必須ツールになったといえるでしょう。

ターゲット層の多くがSNSを好んで使用していると考えられることから、SNSマーケティングは認知度の向上やブランディングに効果的です。必然的に工務店の集客にも欠かせない施策となっています。

SNSには以下の表にまとめた通り、プラットフォームによって大きな特徴の違いがあり、マーケティングの現場では使い分けが重要です。

媒体特徴・適性
Twitter140文字の短文投稿がメイン。イベントやキャンペーンの純粋な告知、担当者のつぶやきなどに適している。
Facebook日記形式の情報発信に向く。ただし友達申請でつながる必要があり、不特定多数への発信には難あり。
Instagram写真アップに適したプラットフォームで拡散しやすく、施工事例などの画像提供に最適。
LINEグループチャットを活用して完成見学会などイベントの一斉告知に向く。

このような点を意識しながら、使い分けを進めていきましょう。

Instagramの活用

上で述べたように写真、画像によるコミュニケーションがメインとなっているインスタグラムは、日々の活動風景、おしゃれな物件や設備の写真や動画、間取り図などのアップによる集客効果が期待できるほか、使い方次第では小さい予算から可能なインスタ広告の利用も効果的です。

XやLINEも告知に活用できる

インスタグラムに比べるとビジュアルイメージの点で劣勢なXやLINEも、短文でのキャンペーンなど告知事項の伝達による集客に活用できます。好みが分かれる部分があるインスタグラムとの親和性が低い層への訴求に有効です。

自社サイトへの導線として

SNSマーケティングによる集客といえば、SNSでの直接的な集客が思い浮かびがちかもしれません。もちろん、SNSだけで完結するケースもあります。しかし、SNSに期待されているもうひとつの大きな役割がホームページへの導線です。

インスタグラムなら目を引く写真をアイキャッチに用いて注意喚起し、詳細を伝えるホームページに誘導するといった使い方を行います。XやLINEなどもSNS上でのコンテンツに違いはあるものの、導線としての役割があることに変わりはありません。

集客方法3.動画コンテンツによる集客

青空と再生ボタンマークを持つ手

続いて、YouTube配信も含めた動画コンテンツによる集客について解説します。

ルームツアー

ルームツアーはWebマーケティングにおける重要なコンテンツであり、集客を左右する要素です。

百聞は一見に如かずといいますが、どんなに説明を尽くしても伝えきれないことが、ビジュアルを利用することで簡単に理解されることは少なくありません。

家づくりでいえば、図面や写真も効果的ですが、動画コンテンツを使ったルームツアーは居住実感を想像できることから高い集客効果を期待できます。

実際の家を案内するとなれば、予定を合わせて人員を配置するなどの調整やコストが必要です。しかし、動画によるルームツアーなら少ないリソースで多くの大切な顧客をまとめて案内できます。現地に行かなくても内見できる利便性があるため、顧客の参加に対するハードルが大きく下がることは間違いないでしょう。

建築ライブ・施工事例紹介

YouTubeなどの動画配信プラットフォームが備えているライブ配信機能を利用すれば、建築現場での工事風景や、家が出来上がる生の様子を配信で公開できます。

カメラで撮影する人員が確保できれば、いつでも開始できる施策であり、アピール効果が高くコストパフォーマンスが高い施策だといえるでしょう。

また、すでに完成している物件を施工事例として紹介する動画コンテンツにも集客効果が期待できます。一般にこれから新築の家を建てようと考えている人は、施工事例に強い興味・関心を持っています。いろいろな家を見ることで、自分の家づくりの参考にできるためです。注文住宅ならなおさらといえます。

施工事例紹介では、実際の担当者が案内役をすることで、リアル感のある情報の提供が可能です。ケースによっては名物MCとしてファンができるかもしれません。引き渡し済みの物件であれば、オーナーさんに住んでみた感想をインタビューしても面白いでしょう。

知識解説

動画による知識解説は、自社に対する関心を高め、信頼につなげることが可能なコンテンツです。これから家を建てようと考えている顧客に必要な知識を提供し、疑問を解決することで集客に役立ちます。たとえホームページで解説している内容であったとしても、動画で視聴できる手軽さは見逃せません。

解説する内容は小さなことから大きなことまでさまざまです。間取りや動線、設備選び、ローンのこと、法律のこと、メンテナンスやリフォームのこと、さらにはご近所付き合いのコツまで幅広く選べます。

また、顧客から依頼のあった件について解説したり、ホームページやSNSで顧客に解説して欲しい内容をアンケートしたり、多くの顧客が疑問に感じがちな、いわゆる「よくある質問」をピックアップしたりすれば、顧客が知りたいネタ探しに困ることはないでしょう。

企業紹介

企業紹介は自社の存在を知らしめる重要な動画コンテンツです。自社の家づくりに対する精神やコンセプト、等身大のスタッフ紹介、その他の各種情報を経営者や現場の人間が自分の言葉で発信することで顧客の理解や安心感を得られます。

TikTok

TikTokはショートムービーのプラットフォームとして多くのユーザーに知られており、動画コンテンツを流すことによる集客手法として活用できます。ただし、どちらかといえば若者向けで利用者が若年層中心であることから、工務店の集客用媒体としてはこれからの時代に期待がかかっているといえるでしょう。

ある程度のリソースが必要

YouTube配信も含めた動画コンテンツによる集客は、自社の人的・物的リソースを使って行う必要性が高い手法です。とはいえ、そこまで大掛かりなものは必要なく、調整がつきやすいといえるでしょう。外注も可能ですが、ちょっとした広告を超えるコストがかかる可能性があります。また、内製するからこそ得られる良い空気感は大きなメリットです。

動画コンテンツによるWeb集客は継続することでより効果を高めることができるため、計画的に行わないと尻すぼみになりかねない点に注意が必要です。

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集客方法4.リスティング広告

手に持ったスマホ画面に広告の文字

自社ホームページへの集客手段であるリスティング広告について解説します。

時間をかけずにお金をかける集客

工務店のSEO対策で自社ホームページを上位表示させる施策は、適切な分析やキーワード選定が必要となるほかに、ある程度の時間を必要とします。特定キーワードで広告を掲載するリスティング広告は、手間と時間をかけずにお金をかけて自社ホームページを上位表示させ、効率よく集客するための手段です。

たとえば、「函館 工務店」のキーワードで検索されたときに、自社ホームページを目立つ広告枠に表示させて集客に結び付けます。

リスティング広告の費用は、ユーザーのクリックという行動によって発生する成果実績型の課金です。クリックされなければ課金もされませんが、それでは広告を出す意味がありません。また、いたずらクリックが多発すれば、無駄な出費がかさみます。

費用対効果の検討が不可欠

リスティング広告の出稿単価は入札制で一律ではない点にも注意が必要です。同じキーワードで広告を打ちたいクライアントが多ければ、ライバルに勝つために単価が競り上がってしまいます。無名からの参入はクリックされても集客に結び付きにくく、高コストになりやすい傾向があると指摘されていることから、費用に見合う集客ができるかを冷静に検討する必要があるでしょう。

集客方法5.オフラインとミックスしたWeb集客

オフラインと書かれたキューブ5つ

オンラインであるWeb集客は、オフラインの施策とミックスすることで高い効果を期待できる点について解説します。

Web集客とオフライン集客の比較

Web集客ではホームページやSNSなどのプラットフォーム上で見学会やセミナーといったイベントの開催などを告知するのに対し、オフライン集客ではチラシや看板などで告知します。

前者はコンテンツを制作するパソコンなどがあればどこでも実行可能ですが、後者はチラシを配布する現場や看板を設置する場所にリソースが必要です。

また、Web集客ではホームページ上や動画配信プラットフォームを通じて内見や相談を実施するのに対し、オフライン集客では見学会場や展示場、店頭での内見や相談となります。

つまり、Web集客では現地に出向く必要がない反面、実物と対面することはできません。オフライン集客では、実物を肌で感じることができるものの、そのためには現地来場が前提となります。

両者のメリットを組み合わせる

それぞれに一長一短があるWeb集客とオフライン集客のメリットを戦略的な設計で組み合わせれば、より効率的で喜ばれる集客の強化が可能です。両者をミックスした魅力的なマーケティングの試みは、OMO(Online Merges with Offline)と呼ばれています。

Web上で配布されたデジタルクーポンを店舗に持参して商品を受け取ったり、パソコンから予約フォームで申し込んだイベントに当日出向いたりといった取引スタイルは、かなり前から行われており珍しいことではありません。

同様に、現地で行う完成見学会や相談会などのイベントへの集客をホームページやSNSを使って告知したり、役立つWebコンテンツへの導線にチラシでの告知を利用したりといった使い方が可能です。SNSマーケティングはOMOと親和性が高いといえるでしょう。

好きな場所からホームページで内容を確認し、当日はゆっくりと余裕をもって相談に行きたいといった顧客ニーズにも対応する集客法です。

集客方法6.SEO・MAなどITツールの活用

Solutionの文字とビジネスパーソン

工務店のWeb集客においてSEOツールやMAなどITツールの活用が重要である点について解説します。

工務店の集客とITツール

工務店の集客においてWebの活用は避けて通れません。とはいえ、地域密着型営業で小規模な事業者が少なくない工務店にとって、専任の担当者を置いてWeb集客を行うなどということは、簡単にできるものでもないといえます。だからこそ、ITツールが果たす役割は小さくないといえるでしょう。

SEOツール

これからの時代、工務店のWeb集客においてSEO対策は欠かせないものといえます。効果的な対策キーワードを効率よく選定したり、競合するサイトを分析したり、良質なコンテンツを量産したりといった施策を実施するなかで、役に立つのがSEOツールです。

キーワード選定ツール、分析に特化したツール、コンテンツ制作支援に強みがあるツールなどSEOツールにはさまざまなタイプがあります。また、無料で気軽に使えるツールから、有料で高機能なツールまで、ニーズに応じて選ぶことが可能です。まずは、無料・有料問わずさまざまなツールを試してみると良いです。

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MAツール(マーケティングオートメーションツール)

マーケティングオートメーションツールはその名が示すようにマーケティングを自動化し、効率化するITツールです。MAの主な役割としては集客におけるリードジェネレーション(見込み客の獲得)、リードナーチャリング(見込み客の育成)があります。

リードジェネレーションでは、自社ホームページを訪問した顧客情報を蓄積してグルーピングしたり、誘引コンテンツを設置したり、メールを送信したりすることにより見込み客の獲得につなげます。リードナーチャリングでは見込み客を次のプロセスであるインサイドセールスなどにつなぐ確度まで育てる施策を実施することが任務です。一連の業務において見込み客情報を一元管理し、体系的なアプローチを行い、分析やレポートにも対応しています。

MAに似たITツールにCRM(顧客関係管理)があります。個人による営業からチーム営業へ移行する時代にあって、営業活動の見える化による属人化の防止や適切な顧客管理による新規案件への集客に役立つのがCRMです。MAとの大きな違いは、見込み客に限らず顧客情報全般を一覧できる一元管理だといえるでしょう。

工務店に適したITツールの選び方

Web集客を行う工務店に適したITツールの選び方には、大きく3つのポイントがあります。

・導入目的を明確にし、それに対応するな種類(SEOかMAかなど)で、必要な機能、使い勝手を備えたツールを選ぶ

・業界での導入実績や評判をチェックし、迷ったら業界に特化したツールを選ぶ

※業界特有の管理項目については特化システムのほうが優れている可能性があるため

・サポート体制をしっかりと確認して安心できるツールを選ぶ

※デモや無料お試しを利用して選択ミスを防ぎましょう

また、他のツールを導入していたり、これから導入する場合は連携の可否もチェックしておきましょう。近年では複数ツールの機能を兼ね備えたシステムが普及していることから、単体のツールを複数使うのか、兼用ツールを使うのかといった検討が必要になる可能性があります。

工務店の集客におすすめのITツール

工務店の集客におすすめのITツールを事例を含めて紹介します。

・Pascal(パスカル)

パスカルは圧倒的に使いやすいSEOツールであり、使いやすさだけでなくスピードや客観性にも優れたシンプルなツールです。SEOに高い効果を発揮するコンテンツ作成の支援機能も注目を集めています。

記事コンテンツのリライト時に削除してはいけないキーワードや、必要なキーワードがわかるため、ブラッシュアップに役立っています。SEO対策のランキングチェック・競合他社の上位コンテンツ分析機能など、必要な機能を網羅しているので、実際に比較してみたい方は、無料体験版の利用がおすすめです。

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・KASIKA

KASIKAは住宅業界、不動産業界に特化したMAツールです。住宅業界では大手のハウスメーカーから地域密着の工務店まで、幅広い事業者に導入実績があります。MAの範疇を超えてマーケティングから営業まで幅広くサポートするツールです。以下にKASIKAの導入事例を紹介します。

・顧客の掘り起こしや来場促進の課題を解決した事例

リードジェネレーション、リードナーチャリングというMAの主要な役割に関する部分に課題があった事例で、自動メールやアンケートを活用することで課題解決につなげています。

公式サイト:https://cocolive.co.jp

・dijima
dijimaはKASIKAと同じく業界特化型のMAツールで、住宅・不動産業界の営業支援でも活用されています。やはり、大手ハウスメーカーのみならず、中小の工務店の採用実績も多数です。以下にdijimaの導入事例を紹介します。

・見込み客管理を自動化することで来場率を1.7倍にした事例

属人的な顧客管理が対応レベルのばらつきにつながっていた点を改め、見込み客フォローの自動化により業務効率を改善し、来場率を大幅にアップさせています。

公式サイト:https://blog.digima.com/casestudy/furukawakoumuten

Web集客の手段を増やして競合に勝つ

作業服とヘルメットでガッツポーズの男女

工務店のWeb集客では、顧客の動きが多様であることからホームページだけ、インスタグラムだけ、YouTubeだけといった限定的な展開ではなく、集客手段を可能な限り増やすこと、柔軟な思考が求められます。

地域情報サイトの利用

オウンドメディアにこだわらず、地元企業を紹介するサイトなどには積極的に掲載を検討しましょう。地域密着であるはずの工務店が地域の情報から漏れていると集客に響いてしまいかねません。

コンスタントに注目を集める

地域の工務店が自社だけとは限らず、仮にそうでも隣接地域の工務店が競合相手になるであろうと考えられます。そのため、単に露出を増やして認知度が上がっただけでは集客を期待できないかもしれません。

他社との競合に勝って選ばれるためには、知ってもらうだけでなく、良い意味で他社よりも目立つことが重要です。情報発信のチャンネルを増やすだけでなく、自社ならではの魅力(サービス内容・価格・スタイルやメッセージなど)の発信源として有効に活用することが大事です。

工務店のWeb集客は自社のコンセプトと立ち位置を明確にすることろから始まる

工務店のWeb集客マーケティングは今後さらに盛り上がりを見せると思われるところです。失敗しないWeb集客、成功するWeb集客の実現は、自社のコンセプトと立ち位置を明確にするところから始まります。そのうえで、各種施策を徹底的に検討したうえで実施し、役立つITツールも活用しましょう。

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パスカルは、自社サイトに何が足りないのか、どうすれば競合サイトを追い抜けるのか、SEOの改善点がわかるツールです。

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