SEO外部対策を徹底解説! 検索順位向上の最新戦略

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「検索順位を上げるために外部対策を検討している」
「質の高いリンクをどう獲得すれば良いか分からない」
「外部対策が本当に効果的か不安」

SEOの外部対策に関して、このようなお悩みをお持ちではありませんか?
この記事では、外部対策の基本知識や具体的な方法を詳しく解説します。初心者や中小企業の担当者でも取り組みやすい方法を中心に紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事のポイント

  • ・SEOの外部対策とは、第三者のWebサイトを活用して自社サイトのSEO評価を高める施策
  • ・外部対策は主に「被リンクの獲得」と「サイテーションの増加」が重要
  • ・被リンクは、一次情報によるコンテンツの作成や関連企業との相互リンクで増やす
  • ・サイテーションの増加には、SNSやイベントの活用が効果的
  • ・ローカルSEOでも外部対策は必須の施策

SEOにおける外部対策とは? 基本知識を理解しよう

外部対策の基礎知識と検索している人の画像

はじめに、SEOで重要な「外部対策」の基本知識から確認しましょう。

外部対策の定義と重要性

SEOにおける外部対策とは、自社サイトのSEO評価を向上させるために外部サイトを活用する施策です。主に、外部サイトから自社サイトへ遷移する「被リンク(外部リンク)」の獲得を目指します。

有効な被リンクが増えれば、Googleの検索エンジンに「共有する価値の高い良質なコンテンツ」と評価されやすくなります。自社サイトが検索結果の上位に表示されやすくなるため、内部対策とともに外部対策にも取り組むことが重要です。

なお、SEOにおける内部対策とは、検索エンジンがWebサイト内の情報を正確に読み取れるように行う施策です。「パンくずリスト(表示中のページについての階層位置のナビゲーション)設置」や「XMLサイトマップや目次の作成」などの対策を実施して、Webサイトの構造を、検索エンジン側のアルゴリズムも踏まえつつわかりやすく整理します。

また、良質なコンテンツの制作・公開を内部対策に含む場合もあります。外部・内部の両面から対策をすることで、SEO評価のさらなる向上が可能です。

Googleが被リンク(外部リンク)を評価する仕組み

Googleの検索エンジンが被リンクを評価する際は、主に以下3つの基準を重視すると考えられています。

被リンクの量
・被リンク元の質
・ドメイン分散

かつては、単純に被リンクの量が多いほどSEO評価が高まっていました。しかし、売買により大量の被リンクを受けるサイトが多発したため、現在では被リンクの量だけでなく「被リンク元の質」や「ドメイン分散」も重視されています。

質が高い被リンクとは、サイト運営者が自然な形で設置する「ナチュラルリンク」や、信頼性・権威性が高いサイトからの被リンクが当てはまります。自社サイトと関連性が高いサイトからの被リンクも、高く評価される傾向にあります。
2024年5月に流出したGoogleの社内文書にも、リンクの質の評価について記載されており、リンクには「blackhole document」「base document」「navboost document」の3つの質があり、特に流入数の多いページからのリンクが高く評価されることが示唆されていました。

ドメイン分散とは、多様なドメインのサイトから被リンクされている状態です。ドメイン分散が成立すると、複数の運営者から評価されているサイトと判断されます。したがって、1つのドメインのサイトから複数の被リンクを得るよりも、ドメイン分散のほうがSEOに良い影響を与えられるでしょう。

外部対策が効果を発揮するまでの期間

Googleは、SEO対策の効果が出る期間について「通常は4ヶ月から1年かかる」との見解を示してます。外部対策は被リンクの獲得が中心となるため、前提として良質なコンテンツの作成が必須です。その上で第三者から自社サイトを見つけてもらい、質の高い被リンクを地道に増やしていく必要があります。外部対策を含めたSEO対策は短期的に成果が出る取り組みではないため、結果を焦らずに内部対策とともに継続することが大切です。SEO対策の効果が出るまでの期間については、こちらでさらに詳しく解説しています。

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SEOに被リンク(外部リンク)は効果がない?

SEOの外部対策を進めるなかで、「被リンクは効果がない」といった意見を耳にしたことがあるかもしれません。結論から言うと、良質な被リンクの獲得であればSEOに効果があります。

Googleが2012年から2016年にかけて複数回行った「ペンギンアップデート」で検索アルゴリズムが変更され、検索順位を上げるための不正なリンクはペナルティの対象となりました。あくまで不正なリンクが評価されなくなっただけであり、良質な被リンクは高いSEO評価を受けられます。事実、Googleは以下のように被リンクの重要性を示しています。

引用

「Google 検索が成果を出し続けている理由は、何百万人ものユーザーがWebサイトに張ったリンクを参考に、どのサイトが価値のあるコンテンツを提供しているかを判断しているためです」

※2 引用:Google「Googleが掲げる10の事実」
▶ 引用元を開く(別タブ)

Googleの10の事実

さらに、Googleは不正なリンクを分析して無効化する「リンクスパムアップデート」を定期的に行っています。加えて、2024年には検索アルゴリズムのコアアップデートを複数回実施していますが、良質な被リンクは依然として重要なままです。自社サイトのSEO評価を上げるためには、良質な被リンクの獲得を含めた外部対策を継続しましょう。

SEOの外部対策に取り組む前に確認すべきこと

外部対策に取り組む際は、次の2つの要素をあらかじめ確認しておきましょう。

内部対策との違いを理解する

外部対策を行う際は、内部対策との違いをあらためて認識しましょう。役割などの違いを把握していないと、施策の方向性を間違える可能性があります。具体的な違いは、以下の一覧表をご確認ください。

項目 外部対策 内部対策
目的 外部サイトを活用して自社サイトのSEO評価を高める 検索エンジンに自社サイトの情報を正しく読み取らせ、SEO評価を高める
対象 外部サイトやSNS 自社サイト
役割 ・被リンクの獲得
・サイテーションの増加
・クローラビリティとUIの最適化
施策例 ・PR活動
・相互リンク
・コンテンツマーケティングとの連携
・ソーシャルメディアの活用
・XMLサイトマップの作成
・パンくずリストの設置
・内部リンクの設置
・レスポンシブデザインの導入

内部対策とのバランスを確認する

外部対策と内部対策は並行して進めることが重要であり、どちらかに偏ると思ったように効果を発揮できません。とはいえ、SEOの土台となるのは内部対策です。内部対策が未完成な場合、使いづらい上に情報が不十分なサイトとなってしまいます。仮にコンテンツが充実していても、検索エンジンのクローリングに対応できていなければSEOの評価につながりません。

そのため、外部対策だけを進めても、そもそもの自社サイトの品質が低ければ被リンクの獲得は困難です。これからSEO対策に着手する場合、まずは内部対策を優先するべきと言えます。ある程度内部対策を進めてから、内部・外部の対策をバランス良く進めてみてください。

SEO外部対策の種類

SEOの外部対策は、以下の3つに分類されます。

1.被リンクの獲得

ここまで解説した通り、被リンクの獲得は外部対策の中心となります。被リンクは自ら増やせるものではないため、第三者に自社サイトのリンクを貼ってもらわなくてはいけません。そのため、自社ならではのオリジナル情報の発信や、多くのユーザーに役立つコンテンツの制作が不可欠です。詳しくは次の章で解説しますが、被リンクを獲得するためには一次情報の発信や積極的なPR活動などの施策が大切になります。

2.サイテーション

サイテーションとは、SNSやブログなどのインターネット上で自社の情報が話題に上っている状態を指します。具体的には、企業名やサービス・商品名、サイト名、会社の電話番号や所在地といった自社に関する情報への言及です。Googleは、サイテーションがSEO評価を直接的に高めるとの見解は示していません。しかし、ローカルSEOにおける認知度を「視認性の高さ」と定義して、Web上の情報量の多さが影響するとしています。そのため、サイテーションの増加による知名度の向上は、間接的なSEO効果が見込めると考えられています。

参照:Google「Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法」

3.SNSの運用

被リンク獲得やサイテーション増加を補助する役割として、SNSの運用は重要です。SNSで自社の情報を発信したりブログや動画をシェアしたりすれば、多くのユーザーへ効率的に情報を届けられます。注意点として、SNSでの被リンクは「nofollow属性」とされるため、SEOへの直接的な影響はありません。

しかし、多くの人の目に触れることで、第三者のWebサイトから自社サイトをリンクしてもらえる可能性が高まります。また、SNS上の引用や投稿によって自社に関する言及が増えれば、サイテーションの増加も見込めるでしょう。

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SEO外部対策の具体的な方法

外部対策の手法をまとめた画像

外部対策によって被リンクを獲得したりサイテーションを増加したりするためには、具体的にどうすればいいのでしょうか。ここでは、具体的な施策を9つ紹介します。

1. 一次情報の活用

被リンクを獲得するためには、一次情報を活用した良質なコンテンツが必要です。中でも、コンテンツマーケティングに取り組んでいる場合、一次情報を組み込んだ高品質な記事の重要性が増します。

Googleはオリジナルのコンテンツを高く評価することから、他サイトとの差別化が必須となるためです。たとえば、独自の取材や統計調査、自社の事例にもとづいた記事のほか、自社のノウハウや技術に関する専門知識を伝えるコンテンツが当てはまります。

独自性が高く役に立つ情報であれば、外部サイトに被リンクとして引用してもらえることもあります。加えて、サイト運営者が自然に外部リンクを掲載する「ナチュラルリンク」になるため、良質な被リンクと検索エンジンに判断されます。

近年、AIによるコンテンツ作成も行われることが増えましたが、生成AIは二次情報をまとめた回答が多く、一次情報の発信は専門知識をもつ方自身が行うことが重要です。

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2.相互リンクの獲得

地道な活動として、相互リンクの獲得も大切な手法です。

相互リンクとは、個別の2つのWebサイトがお互いのページをリンクし合うことです。Googleはリンクの売買を禁止していますが、依頼や相談によるリンクの設置はペナルティの対象ではありません。相互リンクは、自社と関連性が高いサイトと行うことで高い効果を発揮します。たとえば、以下のようにお互いのコンテンツが追加情報として役立つ形で相互リンクを貼りましょう。

相手サイト:DX化成功事例の記事に、自社サイトのDX化コラムをリンクをしてもらう
自社サイト:メディア掲載実績の紹介ページに、相手サイトのDX化成功事例の記事をリンクする

反対に、自社と関連性が薄いサイトや低品質なサイトとむやみに相互リンクすると、SEO評価が下がるおそれがあります。相互リンクの相手はあくまで自社と近いテーマのサイトに留めて、コンテンツの関連性を意識してリンクを設置し合いましょう。

尚、相互リンクを張る際には、必ずしも1ページ対1ページの、直接的なリンク関係でなくとも構いません。異なるページ間の相互リンクであっても、SEO的に有効です。

「相互リンクは効果が薄い」といった声もありますが、相互リンクは今後もSEOをするうえでは重要となる施策です。良質なコンテンツでも、被リンクを多く獲得できるコンテンツは非常に稀です。

3.PR活動による被リンク獲得

被リンクの獲得方法として、PR活動も挙げられます。たとえば、プレスリリースで自社の商品やサービスの最新情報を発信すれば、ニュースサイトやブログからの引用が期待できます。プレスリリース配信サービスに掲載すれば、サイテーションの増加にもつながるでしょう。

複数の会社が関わる内容であれば、共同プレスリリースを発表しましょう。相手企業のサイトから被リンクをもらえる上に、接点のないユーザーへリーチできるため自社サイトのアクセス増加が期待できます。

4.パートナー企業との協力

自社のパートナー企業と協力して、被リンクを生む方法もあります。具体的には、記事を共同執筆してお互いのWebサイトに掲載すれば、相互リンクの獲得が可能です。

また、自社の製品・サービスを導入した取引先へのインタビュー記事の作成もおすすめの方法です。取引先のWebサイトに「〇〇社による弊社の取材記事が公開されました」と情報を発信してもらえれば、自社サイトへのリンクを獲得できます。SEO上の外部対策だけでなく、導入事例の情報発信によるマーケティング効果も得られるでしょう。

そのほか、関連企業への寄稿やボランティア団体へ協賛・支援といったコラボレーション方法でも、それぞれのWebサイトにリンクを貼ってもらえます。

5.ソーシャルメディアの活用

ソーシャルメディアの利用が普及した現代において、動画共有サービスやSNSは欠かせません。ソーシャルメディアでコンテンツを投稿すれば、自社サイトのみに掲載するよりも多くのユーザーに情報を届けられます。直接的に被リンクを獲得できるわけではない一方で、サイテーションの増加による外部対策が可能です。加えて、自社サイトのコンテンツをSNSにシェアしてもらうために、わかりやすい位置に共有ボタンを設置しましょう。共有ボタンがあれば、ユーザーはワンクリックでSNSにコンテンツを紹介できます。

6.イベントの主催

イベントの主催や参加も、おすすめの外部対策です。オフラインのイベントやセミナー・ウェビナーの主催を告知することで、被リンクの獲得が見込めます。

また、SNSやブログでイベントについて参加者に言及してもらえれば、サイテーションの向上にもなります。例として製品の無料体験のイベントならば、製品を使用した感想をSNSに投稿してくれる可能性があります。

ブログであれば、被リンクを設置した上で記事を公開してもらえるかもしれません。イベントやセミナーを告知する際は、プレスリリース配信サービスやメルマガを活用して拡散効果を高めましょう。他社との共同開催の場合、相互リンクも可能です。

7.利便性の高いツールや資料の提供

ビジネスや日常生活に役立つツールをダウンロードして使えるように提供すると、第三者のWebサイトにリンクを貼ってもらいやすくなります。

たとえば、議事録やお客様アンケートのテンプレート、状況に応じたビジネス文書のひな形が挙げられます。企業サイトや個人ブログに紹介されることで、被リンクを積み重ねられるでしょう。さらに、役立つ資料として「インフォグラフィック」の作成・掲載もおすすめです。

インフォグラフィックとは、複雑なデータや情報をわかりやすくイラストやグラフで表現したものです。インフォグラフィックの作成は手間がかかるため、自社で用意することで外部サイトからの被リンクが期待できます。

8.サイテーションの紐付け

Web上に散見される自社に関するサイテーションを紐づけるためには、以下3つの手段によってGoogleの検索エンジンに正確な情報を伝える必要があります。

・NAP情報の表記を統一する
・Googleビジネスプロフィールに登録する
・構造化マークアップを実施する

NAP情報とは、「Name(会社名やサービス名)」「Address(本社や支店の所在地)」「Phone(電話番号)」の略称です。検索エンジンは、固有のサービスや会社名を紐づける際にNAP情報を参照します。一方、Googleビジネスプロフィールとは、Googleマップや検索結果に企業情報を表示する管理ツールです。Web上のサイテーションを自社に集約させるため、統一したNAP情報を登録しましょう。

さらに、構造化マークアップとは、検索エンジンが情報を正確に読み取るためのコードです。構造化マークアップを行うことで、「会社名は〇〇」「サービス名は△△」と検索エンジンが正しい情報を認識できます。

9.その他の対策

サイテーションをさらに増加するために、次のような細かな対策も求められます。

・自社のサイトやサービス・商品の名称はシンプルにする
・OGPを設定する
・ポータルサイトに登録する

SNSなどで自社に関して投稿してもらうためには、覚えやすいシンプルな名称が適しています。SNSに自社のURLがシェアされた際に表示される「OGP」も設定しましょう。わかりやすいタイトルや画像、要約を表示させれば、アクセスの増加が見込めます。

ポータルサイトとは、さまざまなWebサイトへの入口となる巨大サイトを指します。たとえば、Yahoo! JAPANはニュースやコラムといった多様なサイトへつながる総合型ポータルサイトです。総合型のほか、自社と関連する専門型や地域型のポータルサイトに登録すれば、認知拡大によるサイテーションの獲得が見込めます。

SEO外部対策に伴うリスクとその回避策

PENALTYと書いたテーブルの画像

SEOの外部対策は必須の施策と言えますが、誤ったやり方で進めると大きなリスクに直面するおそれがあります。

外部対策でリスクが高まる要因

外部対策の内容によっては、Googleからの評価が著しく下がる危険性があります。具体例として、以下の要因が挙げられます。

・購入した被リンク
・過剰な相互リンクやリンクファームからの被リンク
・低品質または悪質なサイトからの被リンク

Googleは、売買で得た被リンクや過剰な相互リンクは、リンクスパムに該当すると公表しています。また、膨大なサイト間で相互リンクを行う「リンクファーム」からの被リンクも、評価が下がる一因になり得ます。さらに、コピーコンテンツを扱う低品質なサイトや、違法コンテンツを掲載する悪質なサイトからの被リンクも評価を下げかねません。

Googleペナルティを受けないためのポイント

Googleからペナルティを受けたり、評価を下げられたりしないためには以下のポイントを心がけましょう。

・被リンクを購入しない
・自社と関連するサイトのみと相互リンクする
・Googleサーチコンソールのリンク否認機能を使用する
・ワードサラダなどの低品質なコンテンツで、リンクを自作自演しない

悪質なWebサイトから被リンクされてしまった場合、Googleサーチコンソールのリンクの否認機能を使いましょう。良質な被リンクを間違って否認しないよう、使用時は充分な精査が必要になります。

一方、ワードサラダとは、自動生成された支離滅裂なテキストです。かつて、ワードサラダで大量に生成したページから自社サイトへの被リンクを自作自演して、検索順位を上げる行為が多発していました。現在ではリンクスパムとして見なされるため、悪質な被リンクの自作自演は絶対にしてはいけません。高品質なコンテンツや情報を発信することで、良質な被リンクの獲得につながります。

過去の事例から学ぶリスク回避

2017年にGoogleは日本語サイト限定で、低品質なWebサイトの検索順位を大幅に下げるアップデートを実施しています。当時、日本では不確かな情報を掲載する医療系キュレーションサイトが問題視されていました。Googleはアップデートの際に、以下のように明言しています。

引用

「今回のアップデートにより、ユーザーに有用で信頼できる情報を提供することよりも、検索結果のより上位に自ページを表示させることに主眼を置く、品質の低いサイトの順位が下がります」

引用元:Google「日本語検索の品質向上にむけて」
▶ 引用元を開く(別タブ)

Googleの日本語検索品質向上

Googleが直接名指ししたわけではないものの、低品質なキュレーションサイト対策としてアップデートを実施したと考えられています。SEOの外部対策は良質なコンテンツがあってこそ活きる点を忘れず、正当な手段で被リンクの獲得やサイテーションの増加を目指しましょう。

ローカルSEOと外部対策の連携方法

ローカルSEOとは、特定の地域における検索上位を狙うSEO対策です。たとえば、「新宿 美容室」「横浜 弁護士」のように、特定の「地域名+サービス名」による検索時に自社の店舗や事業所が優先的に表示されるように対策します。ローカルSEOにおいても、外部対策は重要な施策です。ここでは、ローカルSEOと外部対策の連携方法を解説します。

1.地域性が高いWebサイトで紹介してもらう

特定の地域に特化したWebサイトへの情報掲載や被リンクの獲得により、自社と該当地域の関連性を高められます。地域型ポータルサイトに登録すれば、自社サービスの紹介だけでなく被リンクも設置してもらえる場合があります。同じように、ローカルニュースサイトやローカルイベントサイトからの被リンクを獲得できれば、さらに該当地域における知名度を高められるでしょう。

2.Web広告でユーザーの地域を指定する

Web広告は、広告の表示設定を細かく定義できます。たとえば、検索結果に表示される「リスティング広告」では、「新宿 美容室」と検索したユーザーのみに自社サイトへの誘導広告を表示するように設定できます。ユーザーの属性にもとづいて表示する「ターゲティング広告」の場合、新宿付近からネットへ接続しているユーザーのみへ広告表示が可能です。以上のように自社サイトが該当地域に関連するユーザーに多く閲覧されている状況を作ると、地域に関連した検索キーワードで上位表示されやすくなります。

3.ソーシャルメディアで地域に特化した内容を投稿する

SNSなどのソーシャルメディアで地域に特化した内容を投稿すると、その地域付近に関心があるユーザーの目に留まります。ソーシャルメディアの投稿を通じてサイテーション増加が見込める上、自社サイトへの流入経路としても役立ちます。また、Googleレビューの実績(投稿数とスコア)も自社の知名度を高めるため、検索順位の上昇に効果的です。店頭に口コミ投稿方法のポップやチラシ、QRコードを設置したり、口コミに返信したりして、ユーザーがレビューを投稿しやすい環境作りをしましょう。

SEO外部対策は継続性が重要

SEOの施策は内部対策のみに目がいきがちですが、外部対策の継続も重要です。外部対策には、トレンドの施策があるわけではありません。被リンクの獲得とサイテーションの増加を目指す対策が基本となるため、地道に続けることが大切になります。

有用なコンテンツを提供して引用・紹介されれば、後から被リンクを外されるケースは少ないと考えられます。多様なウェブサイトからの被リンクを積み重ねていくことで、自社の外部対策を強固にできるでしょう。

加えて、SNSやブログ、ニュースサイトなどの媒体で自社への言及を増やすと、サイテーションの増加に必要なWeb上の情報を充実させられます。外部対策は短期的に成果を挙げられる施策ではないため、堅実な取り組みが求められます。

まとめ

SEOにおける外部対策とは、第三者のサイトを活用して自社サイトの評価を高めるための施策です。外部サイトから自社サイトへ向けられる「被リンク」の獲得と、Web上で自社について言及される「サイテーション」の増加を目的とします。

被リンクの獲得には、一次情報を活用したコンテンツの作成やパートナー企業との相互リンクといった取り組みが効果的です。一方、サイテーションを増やすためには、はじめにNAP情報の統一やGoogleビジネスプロフィールへの登録が必要です。その上で、SNSやイベントを活用して、自社の知名度を高めましょう。こうした外部対策に着手することで、自社サイトの検索順位の上昇が可能になります。

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藤井 慎二郎の写真

記事の監修者

藤井 慎二郎 / 株式会社オロパス 代表取締役

SEOコンサルタントとしてBtoB、BtoC問わず、1,000社以上のWebサイトをコンサルテイングを行ってきた実績を持つ。経営軸の高い視座で戦略的にSEOを進めることが得意。
2014年に現在の株式会社オロパスを設立。それまでのSEO知見を活かしてSEOツール「パスカル」を開発。

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