ホームページやオウンドメディアのSEO対策で、良質な被リンクの獲得の重要性は高まっています。
過去、Googleのアップデートによって悪質な被リンクが厳しく取り締まられた影響もあり、SEO関係者の間では「被リンクはもう効果がない」という意見があるのは事実です。
しかし、効果がないのは悪質な被リンクの話です。その証拠に、良質な被リンクの存在がサイトの信頼性を高めることは、Google検索セントラルなどのGoogle公式メディアでもたびたび言及されています。
また、2025年にオルグロー株式会社が「WEBサイトの運用に関するアンケート」という調査で、企業のWEB担当者に被リンクに対しての意識調査を行いました。その結果、85%以上のWEB担当者が被リンクをSEO施策で重要視していると回答しているデータもあります。
つまりは現在も、被リンクが重要なSEOの指標であることは間違いないでしょう。
そして、最近は検索エンジンだけでなく、生成AIで検索するユーザーも多いです。そのため、AIに自社のサービスや商品が選ばれるためのGEO対策(LLMO対策 )が大切になってきています。AIに自社のサービスや商品が選ばれるには外部からの評価が大切だと言われており、被リンクはもちろん、もっと広い意味での言及を意味するサイテーションという考え方も注目されています。
では、具体的に良い被リンクを効率的に集めるにはどんな方法があるのでしょうか。この記事では「良質な被リンクの増やし方」に焦点をあて、わかりやすく良質な被リンクの獲得方法や手順を伝えていきます。AIを活用した効率的な被リンク施策や、サイテーションにも言及していますので、ぜひ参考にしてください。
- 単なる被リンクではなく「良質な被リンク」を獲得することが重要
- 良質な被リンクによってGoogle検索順位評価の向上にも期待できる
- 具体的な、複数の被リンク獲得方法を解説
- 「サイテーション」を高めることも大切
- 被リンク獲得を狙うにあたって「ブラックハットSEO」は厳禁!
- 獲得した被リンクは維持・管理することが大切
記事の監修者
藤井 慎二郎 / 株式会社オロパス 代表取締役
SEOコンサルタントとしてBtoB、BtoC問わず、1,000社以上のWebサイトをコンサルテイングを行ってきた実績を持つ。経営軸の高い視座で戦略的にSEOを進めることが得意。
2014年に現在の株式会社オロパスを設立。それまでのSEO知見を活かしてSEOツール「パスカル」を開発。
被リンクの定義とは?
まずは被リンクの概念や「良質な被リンクとはなんなのか」という知識を深めておきましょう。
被リンクとは

被リンクとは、外部のWebサイトに自社のWebサイトへのリンクが設置されている状態です。「バックリンク」とも言われます。一方で、自社サイトから他社サイトへ遷移するために貼るリンクは「発リンク」と呼びます。
SEO(検索エンジン最適化)対策において、被リンクや発リンクは検索順位を上げるために欠かせない指標の一つです。
わかりやすくたとえるなら、被リンクは「他者からの推薦」発リンクは「他者への推薦」みたいなものです。
発リンクは自分でホームページやブログに設置することができますが、被リンクは相手先のサイトが作業してはじめて発生するリンクです。そのため、発リンクよりも被リンクを得るための施策のほうが困難で、サイト評価を高めるために重要になります。
良質な被リンクとは
被リンクのうち、SEO上で高く評価されるのは良質な被リンクです。良質な被リンクというと少々ざっくりしてますが、具体的には以下のようなリンクを指します。
・自社サイトおよびコンテンツと関連性の高いサイトからの被リンク
・ドメインパワーが高いサイト(権威性の高いサイトなど)に設置された被リンク
ちなみにドメインパワーとは、サイト全体のSEO評価を示す概念で、以下の記事でも詳しく書いてますのでぜひ参考にしてください。
関連記事
ドメインパワーとは?定義やおすすめのチェックツール6選を紹介!
Googleは、ドメインパワーが高いサイトから被リンクされているサイトは、情報の質が高いと評価される旨を以下の通り示しています。
『たとえば、品質の判断に使用する要素のひとつに、他の著名なウェブサイトがそのコンテンツをリンクしたり参照したりしているかどうかの把握が挙げられます。これは、一般的に情報の信頼性の高さを示しているためです。』
引用:Google「Googleによるランキング結果の決定方法」
https://www.google.com/intl/ja/search/howsearchworks/how-search-works/ranking-results
なお、良質な被リンクは「ナチュラルリンク」と表現されることもあります。
低品質な被リンクとは
ここまで「良質な被リンク」について話しましたが、「低品質な被リンク」が多い状況も望ましくありません。
低品質な被リンクとは、Googleのポリシーに違反する悪質な被リンクです。Googleは、検索順位を操作するために被リンクを作る行為を「リンクスパム」と定義しています。
参照:Google「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー – リンクスパム」https://developers.google.com/search/docs/essentials/spam-policies
主に、以下の行為が該当します。
・売買によるリンクの設置
・相互リンクの過剰な設置
・低品質なページからのリンク
リンクスパムとみなされた場合、検索順位の低下または検索結果の非表示といったペナルティを受ける可能性があります。具体的な削除方法については後述しています。
良質な被リンクを増やす4つのメリット
良質な被リンクを増やす具体的なメリットとして、具体的に次の4つが挙げられます。
メリット1.Webサイトが高く評価される
Googleは、「Googleが掲げる10の事実」にて、検索順位の評価基準として他のサイトからの被リンクを明記しています。スパムリンクに該当しない良質な被リンクが多ければ、ユーザーからの人気が高いサイトと判断されて検索順位の上昇が見込めます。
また、被リンクは「E-E-A-T」の一つの指標である「権威性」の向上にも重要です。E-E-A-Tとは、「検索品質評価ガイドライン」で示される以下4つの評価基準です。
・経験(Experience)
・専門性(Expertise)
・権威性(Authoritativeness)
・信頼性(Trust)
上記のうち「権威性」は良質な被リンクが判断基準の一つと言われており、SEOでは権威性が高く評価されることで大きな効果を得られるとされています。
メリット2.クローラーの巡回頻度が高まる

被リンクには、クローラーの巡回頻度を高める効果もあります。クローラーとは、Web上の情報を自動で収集・分析するプログラムです。クローラーはWebサイトを巡回する際にリンクも辿ることから、被リンクが多いほど自社サイトへ多く訪問するといわれています。
そのため、クローラーの巡回頻度が高まれば、新規公開や更新を行ったコンテンツが検索エンジンにすばやくクローリングされます。そうするとコンテンツが検索結果へスピーディに反映されるメリットがあるので、良質な被リンクの獲得はプラスに作用します。
メリット3.直接的な流入やCVも見込める
良質なリンクと呼ばれるようなドメインパワーの高いサイトであれば、それだけ流入数や顧客の質も高い傾向があり、そこからの(CV)コンバージョンが見込みやすいです。
例えば、自社で取れていないキーワードで上位表示しているページからの流入でコンバージョンを獲得するといったことに期待できます。良質なサイトであれば、その期待も大きいでしょう。
メリット4.AI引用もされやすくなる
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最近注目されているのがGEO(LLMO)の対策ですが、その観点からみても被リンクは重要です。先ほどお伝えした通り、被リンクは「推薦」のようなものです。
製作者自身が「これはいいサービスです」とおすすめするサービスよりも、利用者が「このサービスは使ってみて本当によかった」とおすすめしているサービスの方が利用者目線では信頼性がありますよね。
AIがこのような他社からの信頼を計るには、被リンクの数や質もとても大切な指標になります。そのため、AI Overviews(AIオーバービューズ)や、ChatGPT、Geminiなどの回答に引用されやすくするためには、良質な被リンクを増やすことが重要だと言われているのです。
ここまで4つのメリットに触れてきましたが、良質な被リンクを集めることにはとても大きなメリットがあるのです。
被リンクの獲得方法①コンテンツ編
ではここからが本題です。具体的に被リンクを増やす方法を、以下の3つにわけてご紹介していきます。
①コンテンツ編
②営業・マーケティング編
③サイト設計編
まずは、コンテンツの対策に関する8つの方法をお伝えしていきます。具体的に被リンクの獲得を狙うための大前提として、良質なコンテンツの作成が必須です。どのようなコンテンツを作るか考える際には、次の8つのポイントを参考にしてみてください。

1.ユーザーの検索意図を満たす
どのような知識を知りたくてキーワードを検索しているのか、ユーザーの目的を想定してコンテンツへ反映させましょう。検索意図を理解せずにキーワードに関連する情報を羅列しても、ユーザーの役に立ちません。
キーワードに沿って疑問や悩みを解決できるコンテンツを提供することで、多くのユーザーにコンテンツを他者へ共有してもらいやすくなります。
具体的には、サジェストキーワードと呼ばれる、狙っているキーワードと一緒にユーザーが調べているキーワードに注目してみましょう。 以下のように検索画面に出てきます。

たとえば、「被リンク」というキーワードで上位表示したい場合でいうと、サジェストキーワードには「被リンクとは」「被リンク獲得」「被リンク 調べ方」などがキーワードに出てくるので、こういったワードにも注目し検索意図を考えましょうということです。
2.専門的な内容にする
E-E-A-Tの指標の一つである「専門性(Expertise)」を高めるには、特定のトピックに絞って深堀りしましょう。
専門的かつ正確な知識をユーザーに届けることで、被リンクを設置してもらえる可能性が高まります。なかでも、「YMYL(Your Money or Your Life)」と呼ばれる金融や健康、法律などのジャンルは、とりわけ専門性が重要です。YMYLジャンルは誤った情報によってユーザーに与える影響が大きいため、コンテンツの正確性チェックが必須となります。
具体的に専門性を増やすためのやり方は、やはり有識者へのインタビューが一番有効です。難しければ、専門誌を読んだり、AIに聞いたりするなどして、知識を深めていきましょう。
3.独自の情報を組み込む
コンテンツには、自社ならではの情報を組み込みましょう。どれほど検索意図を満たして正確な内容であっても、他サイトと似たような情報だけではユーザーにとっては価値が低いと言えます。
自社で実施したアンケート結果や統計などの独自データ、業界に特化した知見およびノウハウなどの情報を活用して、オリジナリティのあるコンテンツを作りましょう。
したがって、自社の実際の経験で得たノウハウや独自情報を活かせるテーマ選びも大切です。ユーザーにとって参考資料になるようなコンテンツを作ることで、被リンクの価値が生まれます。
4.導入事例やインタビュー記事を作成する
被リンクを得るうえで、導入事例やインタビューなどの記事の制作も効果的です。自社のサービス・製品を利用している顧客へのインタビューを行って、導入前後の変化や具体的な成果を記事にまとめて公開します。
弊社でもいくつか導入事例を作成してますので、よければ参考にしてください。
パスカルのお客様事例
多くの場合、相手側企業のWebサイトにページへのリンクを設置してもらえるため、被リンクの獲得が可能です。反対に、取引先のインタビューに協力して、自社サイトへのリンクを貼ってもらうパターンもあります。
5.根拠のある最新情報を提供する
コンテンツは、根拠のある情報にもとづいて作成しましょう。政府や研究機関などのレポートや業界団体の報告といった一次情報を参照しつつ、自社独自の内容をベースにコンテンツを制作すれば、ユーザーから参考にされやすくなります。
最近AIで情報を取得するケースもありますが、AIは情報の誤り(ハルシネーション)を起こしやすいので注意です。必ず人の目で確認することをオススメします。
また、公開済みのコンテンツも定期的に見直して、古い情報は最新状態へ改訂しましょう。常に情報の鮮度を高く保つことで、多くのユーザーから自社メディアを信用してもらえます。
6.インフォグラフィックを活用する
インフォグラフィックとは、文章では伝わりづらい情報をイラストや図に置き換えた画像です。
ブログやコラムなどのテキストコンテンツにインフォグラフィックを活用すると、複雑な情報であってもわかりやすく伝えられます。フローチャートや相関図、ダイアグラムといったインフォグラフィックで理解しやすいコンテンツにできれば、被リンクを得やすくなるでしょう。
7.無料のテンプレートやツールを公開する
無料で使えるテンプレートや簡易ツールを制作して、Webサイト上で公開する手法も被リンク獲得に効果が見込めます。たとえば、ダウンロード可能なマーケティングフレームワークや提案書のテンプレート、ガントチャート作成ツールがあります。
利便性の高いシステムを構築するためのリソースは必要ですが、テンプレートやツールの比較・紹介サイトからの被リンクが期待できるでしょう。
8.SEOツールを利用する
コンテンツを制作する際は、SEOツールの利用がおすすめです。SEOツールでは、検索ボリュームの確認や競合サイトの調査、上位表示ページの分析などの機能が利用可能です。キーワード選定やSEO対策のための調査や先ほどの検索意図など、時間がかかる作業を一気に効率化できます。
無料・有料のツールを紹介していますので、以下記事も参考にしてみてください。
【2025年最新版】SEOツールおすすめ25選! 無料&有料、選定方法も紹介
被リンクの獲得方法②営業・マーケティング編

被リンクを獲得するためには魅力的なコンテンツの発信だけでなく、積極的な営業およびマーケティング活動も大切です。
さまざまなサイトで、被リンク獲得には「良質なコンテンツが重要」という言及はされていますが、実際のところはただコンテンツを作って待っているだけで被リンクが増える、といったケースは非常に少ないのが実情です。
ここでは、営業・マーケティングによる被リンクの獲得方法を8つ紹介します。
1.関連性の高いサイトへ相互リンクを依頼する
自社サイトと関連性が高い他社サイトとの相互リンクは、被リンク獲得として有効な手段です。相手のWebサイトも被リンクを獲得できるため、それぞれのメリットとなるでしょう。
相互リンクを依頼する際は、自社サイトと関連性の高いページにリンクを貼ってもらう方法がおすすめです。相手サイトのコンテンツのテーマに沿った自社の記事があれば、補足情報として被リンクを置いてもらうと良いでしょう。
さらに、ユーザーに自然にクリックされやすい位置や文脈などを意識してリンクを設置してもらえれば理想的です。
依頼文章はケース・バイ・ケースですが、実際に使えるテンプレートも参考に記載します。顧客の反応を見ながら、ブラッシュアップして運用してください。
記事の補足情報を提案するパターン
ユーザーの利便性を第一に考え、「貴サイトの読者にとっても有益である」ことを強調する、最も成約率の高いテンプレートです。
件名: 【相互リンクのご相談】貴サイト「(記事タイトル)」への情報提供につきまして
本文: (運営者名/会社名) (担当者名)様
突然のご連絡失礼いたします。 (自社サイト名)を運営しております、(自分の名前)と申します。
普段より貴サイトの(具体的な記事名やカテゴリー)を拝見しており、情報の網羅性と分かりやすさに大変感銘を受けております。
この度、貴サイトの下記記事におきまして、弊社のコンテンツがお役に立てるのではないかと考え、相互リンクのご提案をさせていただきました。
【リンクをお願いしたい貴サイトのページ】 URL:
【リンクを検討いただきたい弊社のページ】 URL:
弊社のこの記事では(具体的な補足内容やデータ)について詳しく解説しており、貴サイトの読者様にとっても、より理解を深めるための「補足情報」としてご活用いただけるかと存じます。
もし掲載をご検討いただけるようでしたら、お返しとして、弊社の下記ページ(あるいはご指定のページ)から貴サイトへリンクを設置させていただきます。
【弊社からのリンク設置予定ページ】 URL:
貴サイトのコンテンツ価値向上の一助となれば幸いです。 お忙しいところ恐縮ですが、ご検討のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
シンプルにメリットを伝えるパターン
相手が忙しい法人の場合や、すでに一定の認知がある場合など、要点を手短に伝えたい時に適しています。
件名: 相互リンクのお願い
本文: (運営者名/会社名)様
お世話になっております。 (自社サイト名)運営事務局の(自分の名前)です。
貴サイトと弊社のサイトは(共通のテーマ)という共通点があり、相互にリンクを設置することで、双方のユーザーにとって有益なナビゲーションになると考え、ご連絡いたしました。
つきましては、以下の内容で相互リンクをご検討いただけないでしょうか。
■ご提案内容
- 貴サイトの(URL)から、弊社の(URL)へリンクを設置
- お返しに、弊社の(URL)から、貴サイトの(URL)へリンクを設置
貴サイトの記事内で(具体的なキーワード)に触れられている箇所に設置いただけますと、文脈としても自然かと存じます。
掲載の可否や、リンク先の変更希望などがございましたら、お気軽にご返信いただけますと幸いです。 何卒よろしくお願いいたします。
相互リンク依頼は被リンク施策として有効な施策ですので、積極的に取り組んでいくのがオススメです。
2.第三者サイトへ寄稿する
オウンドメディアやブログに被リンクを獲得する方法として、第三者のWebサイトへの寄稿も効果的です。
自社サイトのジャンルに関連するメディアに寄稿を提案して、自社で制作した記事を掲載してもらいます。多くの場合、寄稿者のプロフィールと企業への被リンクを貼られることが一般的です。ただし、寄稿先メディアのルールによっては、被リンクを置けないケースもある点に注意が必要です。
3.記事を監修する / してもらう
他社サイトの記事を監修して、監修者として自社サイトの被リンクを設置してもらいます。反対に、記事のテーマに合わせて外部の実績ある専門家に監修してもらうパターンもおすすめです。
専門家がWebサイトを運営していれば、監修記事を紹介するリンクを置いてもらえるでしょう。また、専門家の監修および専門知識を含む説明などによってコンテンツの権威性や信頼性を高めることで、読者から被リンクしてもらえる可能性も高まります。
4.リンク切れのリプレイスを提案する
他社サイトに掲載されているリンクの中には、すでに存在しないページに向けた「リンク切れ」が起きているケースがあります。他社サイトでリンク切れを見つけた場合、運営元へ連絡して自社の近しいコンテンツへのリプレイスを提案しましょう。運営元へ連絡する際は、丁寧な連絡を行ってからリンク切れの報告と、代替する自社ページの紹介を行います。ブラウザで利用できるリンク切れチェックツールは、URLを入力するだけで効率的に他社メディアのリンク状態を一覧調査できるため大変役立ちます。
5.プレスリリース配信サービスに登録する
プレスリリース配信サービスに登録すると、被リンク獲得の機会が増えます。プレスリリース配信サービスとは、新製品のリリースやキャンペーン情報、統計の公表、サービスのアップデートなどのメディア向け資料を配信できるサイトです。提携する複数のメディアに取り上げられる可能性があり、多くの読者の目に触れることで自社サイトへの被リンクを得やすくなります。
6.セミナーやイベントを開催する
自社主催によるセミナーやウェビナー、イベントによって、登録しているイベント・セミナーサイトから被リンクを得られます。また、他社との共催セミナーもおすすめです。相手のWebサイトに被リンクを設置してもらえるほか、SNSを運用していればさらなる情報拡散も期待できます。有益なセミナーやイベントを開催することで、被リンク獲得だけでなく参加者との信頼関係の構築も可能です。
7.自社コンテンツを引用しているサイトにリンクを依頼する
自社サイトの一次情報や画像などのコンテンツを引用しているWebサイトの中には、引用元として被リンクを設置していない場合があります。こうしたサイトを見つけた際は、運営元へ連絡して自社サイトへの被リンクの設置を依頼しましょう。自社コンテンツが使われているページを探す際は、テキストの一部や画像で検索すると効率的です。被リンクがないサイトには高圧的に指摘するのではなく、丁寧にアプローチするようにしましょう。
8.自社運営のサイト同士でリンクする
自社が複数のWebサイトやメディアを運営している場合、運営サイト同士でのリンク設置も有効な方法の一つです。たとえば、コーポレートサイトのニュースやお知らせページに、「関連ブログを見る」と特定テーマを扱うオウンドメディアへの誘導リンクを設置できます。ただし、この手法も「関連性」が重要です。自社運営の別メディアであっても関連性が低い被リンクは逆にスパム扱いされるリスクがあるため、無理なリンクは避けましょう。
被リンクの獲得方法③サイト設計編

被リンクを増やすためには、コンテンツや営業活動だけでなく「サイト設計」も重要です。どれほど良質なコンテンツを公開しても、サイトの基盤が整っていなければユーザーや他サイトの運営者からの被リンク獲得は難しくなります。被リンク獲得につながるサイト設計のポイントを3つ解説します。
1.サイトを常時SSL化する
常時SSL化とは、Webサイトの全ページを暗号化通信(HTTPS化)に対応させることを指します。常時SSL化によってサイト上の通信が暗号化され、セキュリティ対策の強化が可能です。
Googleは、2014年8月7日に「ランキングシグナルとしてHTTPSを使用すると公表しています。(参照:Google「Google検索セントラルブログ – ランキング シグナルとしての HTTPS」)
つまり、SSL化されていないページは、検索順位が下がるおそれがあるため、特に注意したいところです。
さらに、Webブラウザによっては、非SSL化ページへのアクセス時に警告が表示されます。ユーザーの不信感を招くうえ、他サイト運営者にも被リンク設置は敬遠されるでしょう。現在では常時SSL化は基本の施策ですが、古くからサイトを運営している場合は状況を改めて確認し、SSL対応を徹底しましょう。
2.シェアボタンを設置する
良質なコンテンツを公開するだけでなく、ユーザーが気軽に他者へ共有できる「シェアボタン」の設置も大切です。例として記事の最後にシェアボタンを配置すれば、SNSや他のウェブサイトへ共有されやすくなります。
注意点として、X(旧Twitter)やFacebookなどのSNSからのアクセスには「nofollow」属性がつくため、被リンクとしての直接的なSEO効果はありません。
nofollowとは、リンク先とリンク元は関連性がないとクローラーに伝える属性値です。とはいえ、SNSでの拡散によって多くの人にコンテンツが届けば、ブログやニュースサイトで紹介される可能性を高められます。要するに、シェアボタンは間接的な被リンク獲得の導線として機能します。
3.リダイレクトを設定する
サイトのリニューアルやURL構造の変更を行う際には、旧ページから新ページへの適切なリダイレクト設定が欠かせません。リダイレクトとは、古いURLへアクセスしたユーザーを新しいページへ自動で転送する仕組みです。
一般的には、「301リダイレクト」が使用されます。 なお、Googleのクローラーは、リダイレクト先もきちんと追跡すると次の通り明記しています。
『Googlebot はリダイレクトを追跡します。リダイレクトはインデックス登録パイプラインによって、リダイレクト先が正規版であることを示す強いシグナルとして使用されます。』
引用:Google「Google検索セントラル – リダイレクトとGoogle検索」
https://developers.google.com/search/docs/crawling-indexing/301-redirects?hl=j
リダイレクト設定のほか、可能であれば旧ページへリンクを貼っている運営者に連絡を取って、新しいURLへリンクを差し替えてもらいましょう。
ここまで、具体的に19個の被リンク施策を紹介してきました。取り組みやすいものから始めるといいでしょう。コンテンツの質は重要ですが、それだけでは増えていきません。営業をしたり、被リンク獲得の体制を整えましょう。
営業する場合には、自社だけでなく競合の被リンクを分析できると、どこにアプローチすべきかが判断できるのでとても営業が楽です。被リンク分析をすべて手動では難しいので、ツールを検討するといいかもしれません。
AI時代はサイテーションにも注目しよう
被リンクだけでなく、サイテーションという考えも理解しておきましょう。
現代のSEOは、リンクの有無だけで評価が決まる時代から、ネット上の「言及(サイテーション)」を読み解く時代へと大きく変化しています。GoogleのAIアルゴリズムは、リンクが貼られていなくても、テキスト情報から「どのサイトがどの分野で信頼されているか」を推察する能力を飛躍的に向上させているからです。
特に検索エンジンが「回答エンジン」へと進化し、AIによる生成回答が主流となるこれからの検索環境において、サイテーションは被リンクに匹敵する、あるいはそれ以上の重要性を持つ指標となります。
サイテーションとは?被リンクとの違い
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サイテーションとは、他サイトやSNS上で、特定のサイト名・会社名・ブランド名・住所・電話番号などが「テキスト」として記載されることを指します。サイテーションは必ずしもリンクを伴いません。
被リンクが「紹介状」であるならば、サイテーションは「ネット上での噂や評判」に例えられます。Googleは、リンクがなくても「〇〇というサイトの解説は分かりやすい」といったテキストの相関関係を分析し、それを「実社会での評価」としてスコアリングしているとされています。
つまり、リンクという物理的な接続がなくても、名前が売れていること自体がSEO資産になるのです。
サイテーションを増やすメリット
サイテーションを積み重ねることで得られるメリットは、単なる露出アップに留まりません。具体的には以下のようなメリットがあります。
「エンティティ(実体)」としての確立
Googleは、世の中のモノや組織を「実体(エンティティ)」として認識しているという考え方があります。
サイテーションが増えることで、検索エンジンは「この名称は、この分野の専門家である」という確信を深めます。これにより、特定のキーワードに関連する権威あるサイトとして、ナレッジパネル(検索結果の右側の情報枠)に掲載されやすくなります。
AI検索(SGE・生成AI)での引用率の向上
AIチャット形式の検索エンジンは、Web上の膨大なデータを学習し、情報の「正しさ」を複数の言及から判断します。特定の分野で名前が頻繁に挙がっていると、AIは「このトピックならこのサイトが最も信頼できるソースである」と学習し、回答の参照元として優先的にピックアップします。
E-E-A-T(権威性・信頼性)の証明
自社サイト内での主張よりも、第三者のサイトやSNSで語られる情報のほうが客観的な評価として重く扱われます。サイテーションが増えることは、そのままブランドの「信頼性(Trustworthiness)」の強化に直結します。
サイテーションの増やし方の例
サイテーションを戦略的に増やすには、人々の記憶に残り、つい名前を出したくなるような「きっかけ」をネット上に散りばめる必要があります。
NAP情報の徹底した統一
名称(Name)、住所(Address)、電話番号(Phone)の表記を、ネット上のあらゆる場所で一言一句違わぬよう統一します。表記が揺れると、AIが同一のエンティティとして認識できず、評価が分散してしまうためです。
「1次情報」の提供による自然な引用の創出
独自のアンケート調査結果、専門家としての独自見解、詳細な比較データなど、他者が「〇〇の調査によると」と引用せざるを得ないコンテンツを作成します。これが「出典」としてのサイテーションを生みます。
プレスリリースと外部メディアへの露出
権威あるニュースサイトや業界メディアに社名が掲載されることは、極めて強力なサイテーションとなります。たとえ記事内にリンクが設置されなくても、メディア名とセットで言及されることで、その分野での権威性が裏付けられます。
SNSでの言及(UGC)の促進
ユーザーが自発的にブランド名を投稿する仕組みを作ります。特定のハッシュタグだけでなく、ブランド名やサービス名が「普通名詞」のように会話の中で使われる状態を目指すことが、AI時代の究極のSEO対策となります。
具体的にサイテーショを増やしたい場合、まずは「自社や競合がどこで言及されているのか?」を調査してみてからアプローチをすると、工数が少なく済みます。
SEOツール「パスカル」でもサイテーション機能が使えますので、気になる方は参考にしてください。
被リンクを獲得する際にやってはいけない「ブラックハットSEO」
被リンクを獲得したいからといって、「ブラックハットSEO」に手を染めないようにしましょう。ブラックハットSEOとは、不正な手段で検索上位にサイトを表示させる方法です。
かつてはブラックハットSEOが横行していましたが、現在ではGoogleポリシーに違反する行為として検索結果への非表示などのペナルティが規定されています。被リンク獲得に関する次の4つのブラックハットSEOを把握して、絶対に行わないようにしましょう。
質の悪い相互リンク
一つ目のブラックハットSEOは、質の悪い相互リンクです。大量の相互リンクや関連性が著しく低いサイトとの相互リンクは、Googleポリシーの違反行為として判定されるリスクがあります。中でも、「リンクファーム」と呼ばれる過剰にリンクを貼り合うサイト群との相互リンクは、ペナルティを課せられる可能性が高いです。相互リンク自体はペナルティ対象ではないため、自社サイトと関連性が高い高品質なサイトと行うことで良質なSEO効果へとつながります。
被リンクの購入
被リンクの購入も、Googleポリシーで禁止されている行為です。売買によって得たリンクはナチュラルリンクとはみなされず、検索順位を不正に操作するリンクスパムだと判断されます。SEO効果を期待してリンクを購入しても、ペナルティの対象となることからまったく意味がありません。SEO効果があるのは、あくまで第三者が自発的に設置する良質な被リンクのみです。質の高いコンテンツの制作や営業・マーケティング活動によって、地道に被リンクを増やしていきましょう。
隠しリンクやワードサラダ
隠しリンクとは、背景と同じ色のテキストで埋め込まれたリンクです。一方、ワードサラダとは、プログラムで自動生成された単語の羅列です。一見、普通のテキストのように見えても、単語の使い方が間違っており意味の通らない文章になっています。ワードサラダで記事を量産して自社サイトへの被リンクおよび隠しリンクを貼るといった行為が、かつてのSEO対策では有効でした。現在は検索エンジンのアルゴリズムが進化して、不正なコンテンツは高確率で検出されます。
不自然に大量なアンカーテキスト
隠しリンクと重なる部分ではありますが、不自然かつ大量のアンカーテキストも避けるべきです。たとえば、自社で運営するサイトAからBへ遷移するアンカーテキストの文言が常に同じな場合、不自然なリンクだと判定されやすくなります。また、キーワードを大量に羅列したアンカーテキストや不要な部分への設置も、同様にペナルティの対象になり得ます。アンカーテキストは、自然な文脈やコンテンツの関連性を意識して設置しましょう。
低品質な被リンクへの対策
他社サイトからの被リンクは良質な被リンクだけでなく、低品質なスパムリンクも存在します。また、スパムリンクでなくとも、単純に質が低い場合も考えられます。
低品質な被リンクを放置すると、自社サイトのSEO評価を下げる一因になりかねません。低品質な被リンクによるリスクを回避するためには、次の3つの対策方法を参考にしてみてください。
低品質な被リンクを洗い出す
はじめに、Google Search Consoleで被リンクを確認して、低品質な被リンクを洗い出しましょう。以下のようにGoogleが定義するリンクスパムは、低品質な被リンクに該当します(※1)。
・売買した被リンク
・リンクファームからのリンク
・質の低いディレクトリサイトおよびブックマークサイトからのリンク
・ワードサラダなどの自動生成プログラムによるサイトからのリンク
こうしたリンクスパムに当てはまるサイトからの被リンクは、自社サイトへ悪影響を及ぼす可能性があります。
運営元へ削除依頼を行う
低品質な被リンクを行っているサイトの運営元へ、削除依頼を行いましょう。依頼文には、以下の内容を記載します。
・相手の運営サイトから自社サイトへのリンクがある旨
・該当するページのURL
・リンクの削除をお願いしたい理由
ただし、すべてのWebサイトに運営者情報や問い合わせフォームがあるわけではありません。削除依頼を送れない場合、次の「リンクの否認」を検討しましょう。
否認ツールで被リンクを拒否する
削除依頼を送れなかったり、対応されなかったりした場合、否認ツールによるリンクの否認へ進みましょう。ただし、リンク否認は必須の作業ではありません。Googleはリンク否認の必要性について、以下の見解を述べています。
『次の場合にのみ、バックリンクを否認する必要があります。
1.サイトに対して、スパム行為のあるリンク、人為的リンク、品質が低いリンクが数多くある。
かつ
2.そのようなリンクが、自分のサイトで手動の対策を行わなければならない原因となっている、または今後、手動による対策を行わなければならなくなる可能性がある場合。』
引用:Google「Search Consoleヘルプ -サイトへのリンクを否認する」
つまり、低品質な被リンクを受けていて、なおかつGoogleによって手動でペナルティを課されているか、課される可能性がある場合にのみリンク否認の必要性が生じます。
低品質な被リンクを否認する際は、否認したいURLもしくはドメインを指定したテキストファイルを作成します。次に、Google Search Consoleの「リンクの否認」のページにて、テキストファイルをアップロードしましょう。なお、リンク否認の完了通知はありません。
獲得した被リンクの維持・管理方法
被リンクを獲得しても、永久的に設置してもらえるわけではありません。獲得した被リンクを減らさないためには、適切な方法による維持と管理が不可欠です。次の3つの方法で、獲得した被リンクを維持・管理しましょう。
Google Search Consoleで被リンクを確認する
Google Search Console(サーチコンソール)とは、無料で利用できるWebサイトの解析ツールであり、SEO対策において欠かせない存在です。ページのインデックス状況や検索パフォーマンス、サイトマップの管理といった便利な機能を多数使えます。
被リンクの獲得状況の確認も可能で、被リンクを受けているページや被リンクを設置している他社サイトのページがわかります。さらに、アンカーテキストの文言も把握できるため、自社サイトの被リンク状況の一元管理が可能です。
ナチュラルリンクの多いページを分析する
自社サイトへの被リンクを設置しているサイトのコンテンツや文脈を確認することで、ナチュラルリンクであるかを判断できます。ナチュラルリンクが多いページを分析して、どのようなコンテンツの評価が高いのかを詳細に明らかにしましょう。
たとえば、コンテンツのテーマや内容を調べるだけでなく、目次やアイキャッチ画像の有無、見出しの構成といったページの構成要素も分析します。再現性の高い要因を洗い出せたら、他のページの改善に活用しましょう。
競合サイトの被リンクを調査する
自社サイトだけでなく、競合サイトの被リンクの調査も大切です。被リンクチェックツールやSEOツールを使うと、競合サイトの被リンク状況を簡単に確認できます。競合サイトに自社への被リンクを奪われないように、自社コンテンツと同じテーマの競合コンテンツを確認しましょう。
必要に応じて自社のコンテンツをブラッシュアップすることで、被リンクを維持しやすくなります。加えて、競合サイトの被リンクが多いページの傾向や項目を精査して、必要に応じて自社サイトのコンテンツに取り入れましょう。コピーコンテンツにならないようにオリジナルの情報を入れると、競合との違いを明確にできます。
良質な被リンクを獲得するために生成AIを活用しよう
被リンク獲得において、ChatGPT、Geminiなどの生成AIは強力なツールとして活用できます。例えば、「ペット用品」のサイトを運営している場合、AIに「動物病院やペット保険、しつけ教室など関連性の高いサイトをリストアップして」と依頼することで、効率的にターゲットサイトを発見できます。
AIの活用範囲は相互リンクの提案先探しだけではありません。業界メディアへの寄稿機会や、プレスリリース掲載サイト、専門家インタビューを募集しているサイトなど、多様な被リンク獲得チャネルを見つけることが可能です。
さらに、相互リンクの依頼文作成でもAIは威力を発揮します。「丁寧で具体的なメリットを伝える依頼文を作成して」と指示することで、返信率の高い文章のベースを短時間で生成できます。
ただし、AIはあくまでツールです。生成された候補サイトが本当に関連性が高いか、依頼文が適切な内容になっているかは、必ず人の目で最終確認を行いましょう。AIを上手く活用することで、従来の手作業では考えられないほど効率的に被リンク獲得作業を進めることができます。
被リンクチェックツールも活用しよう
被リンクを強化していくためには、被リンクチェックツールを活用するのもおすすめです。無料・有料のツールがあり、ツールの機能はそれぞれですが、より被リンク獲得作業を効率的に行うことができます。
・自社や競合がどんなサイトから被リンクを受けているのか
・被リンクの対象はサイト内のどのページなのか
・そのサイトがどれくらいドメインパワー(ドメインの強さ)があるサイトなのか
これらの面倒な作業をわずかな時間で実施することができます。以下のページでは、有用な被リンクチェックツールをまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
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被リンクチェックツールおすすめ10選!選び方や被リンク獲得方法も解説
被リンク獲得でよくある質問
- 相互リンクはマイナス評価にはならないの?
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関連性の低いページへの多数のリンクはマイナス評価となる可能性が高いですが、SEO専門家の間では、テーマや記事の関連性の高いページ間であればマイナス評価にならないという意見が多いです。
- 質の高いコンテンツとは、具体的にどんなコンテンツ?
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読者の検索意図に沿っていて、独自性があり専門性の高いコンテンツや、読者がシェアしたくなるような魅力的なコンテンツが代表的です。ユーザーのために、図解や表を作成するなどの労力をかけることも良質なコンテンツです。
- 相互リンクの依頼先の選定方法は?
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サイトの関連性とページの関連性の両方があるサイトを選定することです。ただし、そういったサイトは競合などに該当する場合も多いので、サイトの関連性とページの関連性のいずれかがあれば問題ありません。
良質な被リンク対策を積極的に進めよう
自社サイトのSEO効果を高め、幅広い範囲からの集客を成功させるためには、良質な被リンクの獲得が欠かせません。第三者が自然に設置する良質な被リンクを増やすことで、サイトの評価を向上できます。
良質な被リンクを増やすためには、ユーザーに役立つコンテンツはもちろん、積極的にリンクを増やすための相互リンク依頼や寄稿などの取り組みが不可欠です。そのうえで、被リンクを得るための営業やマーケティング活動に取り組みましょう。また、シェアボタンの設置など、サイト設計も改善することでより多くの被リンク獲得が見込めます。

