SEO対策で効果が出るまでにかかる時間はどれくらい?最短期間で効果を出す方法を徹底解説!
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「SEO対策で効果が出るまでにどのくらいの時間がかかるのか」というのはよくある質問の1つで、既にSEO対策に取り組まれている方も、なんとなく「長期戦で挑むもの」というイメージを持たれているのではないでしょうか。
確かにSEO対策は今日明日で効果が出るものというわけではないですが、できるだけ早く効果を出すためのコツや戦略はあります。
また、コツや戦略を知っているか知らないかで数か月後、数年後のサイトの流入や売上に大きく影響してきます。
本記事では、SEO対策で効果が出るまでに時間がかかる理由について、Googleの評価システムの仕組みから、少しでも早くSEOの効果を早める方法、SEO対策で効果を出すためのノウハウを解説いたします。
効果が出るまでにかかる時間
「SEO対策は効果が出るまでに時間がかかる」というイメージを持たれている方は多くいらっしゃると思います。実際に効果が出るまでにどのくらい時間がかかるのか、Googleから出されている公式見解も含めて解説していきます。
Google公式の見解
検索エンジンの運営を行っているGoogleは、検索結果への反映にかかる時間と、効果が得られるようになるまでの時間に関してそれぞれ以下の通り見解を示しています。
”変更した結果が Google 側に反映されるまでにはある程度の時間がかかります。数時間かかる変更もあれば、数か月かかる変更もあります。”
参考:Google検索セントラル-ドキュメント(SEOの基礎-検索結果への反映にかかる時間)
”変更に着手してからメリットが得られるようになるまで、通常は 4 か月から 1 年かかります。”
参考:Google検索セントラル-ドキュメント(SEOの基礎-SEOのスタートガイド)
Googleが出している公式の文章から読み解くと、SEOの効果が順位に反映されるまでの期間は非常に範囲が広く語られています。また、いずれもwebサイトの状態については言及せず、新規サイトなのか運営してから数年経っているような既存サイトなのかという事については関係なく期間を示しています。
しかし、SEO対策の効果が出るまでの時間は、新規サイトであるのか、既存サイトであるのかによって大きく異なります。
新規ドメインの場合
あくまでも目安ではありますが、SEOの効果が得られるようになるまで、対策を開始してから最低でも半年〜1年程度はかかるケースが大半です。
新規ドメインの場合は新しくGoogleの検索市場に参入するため、ライバルが多い中、結果を出すには既存ドメインよりも時間がかかる傾向にあるでしょう。
新規に立ち上げたサイトはGoogleに認識されるところからがスタートとなります。更に、立ち上げたばかりのサイトはwebページの数も少ないので、コンテンツを量産し、ユーザーに取って有益なサイトであるとGoogle側に認識されることも必要となります。このように、Googleに評価してもらうために一定の期間が必要となるため、効果が出てくるまでに時間を要します。
既存ドメインの場合
一方で、既存サイトの場合、新たに作成した記事の効果は1ヶ月〜4ヶ月ほどで効果が出てくることが多いです。新規ドメインと異なり、土台づくりは既にできているので、一般的に新規ドメインよりも早く効果を出しやすい傾向にあります。
とは言え、既存のコンテンツがどのくらいあるのか、コンテンツの質がどのくらい高いのかによっても効果が出る早さは異なりますので、サイトを立ち上げてからほとんど更新をしていないというケースは、効果が出るまでに時間を要することになります。
サイトの更新頻度によって変わる
新しく記事を書いても、その記事がすぐに検索結果に反映されるわけではありません。Googleの検索結果に表示されるためには、クローラー(検索エンジンのデータベースを作るための巡回プログラム)にwebページを見つけてもらう必要があります。
クローラーのリソースは限られているため、世の中にあるwebページ全てを、同じペースで巡回しているわけではありません。
クローラーは巡回するwebページの優先順位を予め決めているので、ニュースサイトのように毎日更新されるサイトに関しては、頻繁に巡回しにいきます。反対に、1年に1回しか更新されない個人ブログのようなサイトに関しては、頻繁に情報を取りに行っても更新されていないため、どんどん巡回の頻度が下がってしまいます。
そのため、クローラーに巡回しにきてもらい、検索結果に反映させるためには、サイトの更新頻度が重要になってきます。
時間がかかる原因は?
SEO対策で効果を出すためには、ある程度時間がかかることがイメージいただけたと思いますが、なぜ時間がかかるのか?という疑問に対して複数の要因を解説します。
Googleの評価システムの仕組みのため
先ほど、Googleの検索結果にwebページを表示させるためには、クローラーに巡回してもらうことが必要とお伝えしましたが、実はクロール後、検索結果にすぐに反映されるというわけではありません。webページが検索結果に表示されるためには、クロール後にも、複数の工程を経て、検索結果に表示されることとなります。
クローラーがサイトを巡回して、ユーザーに有益なwebページであると判断された場合、そのwebページがインデックス登録されます。その後、Googleはインデックス登録されたwebページを、ユーザーのニーズに合わせて順位付けを行っています。
検索順位を決定するためのGoogle独自のアルゴリズム要素は、約400ほどあると言われていて、その一つ一つをもとに、分析して順位をつけていくとなると、時間がかかるのもなんとなくイメージできますね。
ドメインオーソリティを上げるのに時間がかかるため
ドメインオーソリティとは、ドメインが外部からどのくらい評価されているのか、どのくらいの強さをもっているのかを表す指標で、海外のSEO会社「Moz社」によって開発されました。サイトのドメインが1〜100までの数値でランク付けされ、数値が大きいほど、ドメインが強く、検索順位にもポジティブな影響が出やすいということを示しています。
ドメインオーソリティは短期間で数値を上げるのは難しく、ドメインを取得してからの年数がどれくらい経過しているか、サイト内に高品質なコンテンツがどれくらいあるかなど、一定の期間運用を行うことが必要になります。そのため、ドメインオーソリティを上げるのにも時間がかかり、結果としてSEOで成果を出すのにも時間がかかってしまうケースがあります。
EEATが与える影響が大きいため
Googleのアルゴリズムの1つに、EEATという指標があります。
EEATとは、それぞれ以下の頭文字から取ったものです。
- E:Experience(経験)
- E:Expertise(専門性)
- A:Authoritativeness(権威性)
- T:Trustworthiness(信頼性)
Googleは、EEATを検索順位決定要素にはしていないとの見解を示していますが、検索品質を保つために、誰が監修しているのか、それはどのような経験に基づいたものであるのか、信頼性のある情報であるのか、などの観点で記事をチェックしています。
参考:Google検索セントラル-ブログ(品質評価ガイドラインの最新情報: E-A-T に Experience の E を追加)
EEATの評価基準が顕著に現れるのが、YMYL(Your Money or Your Life)というのお金や健康に関わるジャンルに関する記事です。
例えば、「右肩 痛い」というキーワードでユーザーが検索をした場合、上位のwebページは病院やクリニックなどの権威者の記事が大半を占めています。Googleはなぜ病院やクリニックなどの記事を検索結果の上位に表示しているかというと、「右肩 痛い」というキーワードを調べた際に、信憑性のない情報ばかりが検索結果の上位に表示されていた場合、ユーザーは誤った対処法を行ってしまう可能性があるためです。
お金や健康に関するジャンルは、人の人生に大きく影響し、場合によっては命に関わる判断にも影響する虞があります。以上のことから、Googleはユーザーのために正しい情報を提供するという観点でEEATを非常に重要視しています。
EEATの評価に関しても、ドメインオーソリティと同じく、すぐに反映されるものではなく、サイト内にどれだけ専門性が高く、内容が網羅的なコンテンツが蓄積されているかということが重要です。そのため、コンテンツがある程度蓄積されてから、評価が与えられることになるので、効果が出るまでに時間がかかります。
SEOの効果
効果が出るまでに一定の時間はかかりますが、SEOの効果は絶大です。また、SEOの効果は多岐にわたりますが以下ではSEOの効果について3つ解説します。
サイトへの流入が増加する
EO対策で検索結果の上位に表示されるようになると、ユーザーの目に触れる回数が増えるので、CTR(クリック率)が向上します。インターネット・マーケティング・ニンジャズ調査結果によると、検索結果1位のCTRが21.12%であるのに対し、検索結果2位のCTRは10.65%となっております。ご自身で特定のキーワードの検索を行う際、何位までのwebページを参照されますでしょうか。多くのユーザーは1ページ目の2〜3件ほどをクリックして、ほしい情報を確認します。そのため、検索結果の2ページ目以降の11位ともなると、CTRは一気に1.46%まで下落してしまいます。1位と11位で比較すると、1位は約14倍の流入数になり、順位がサイトの流入数に与える影響がどれほど大きいか明らかです。
リード獲得(集客)・売上アップになる
先ほど、サイトへの流入が増えるとお伝えしましたが、サイトへの流入が増えるということは、見込み顧客(リード)が増えるということになります。また、webページを見てくれるユーザーが増えれば増えるほど商品やサービスを購買してくれるユーザーも増えるということになるので、売上に繋がる確率が高まります。
SEO対策は、広告と異なり、一度コンテンツを作成すれば、そのコンテンツが営業マンとして働いてくれるので、その後の費用を抑えつつ、見込み顧客を連れてきてもらうことができるという点がメリットの1つです。
ブランドの認知向上が見込める
Googleはユーザーの役に立つコンテンツを上位表示させようとするので、検索結果の上位に表示されると、ユーザーは、Googleが評価をしている信頼のおけるサイトだと認識してくれます。
例えば、「美容液」を販売する企業であれば、美容液を求めているユーザーが調べそうなキーワードに関する記事を量産し、検索結果の上位に表示されるようにします。
ユーザーが調べそうなキーワードを意識して記事を量産することによって、ユーザーの目に触れる回数が増え、『「美容液」といえばここの企業』というように、ユーザーの第一想起に繋げることができ、結果としてブランドの認知向上に繋がっていきます。
早期にサイトへの流入を増やすための施策
SEOの効果が出るまでに一定の時間がかかるというのは事実ですが、実は効果が出るまでの時間を短縮するための方法もいくつか存在します。
時間を短縮するための方法を行えば、確実に効果が出るというわけではありませんが、記事を見てくれるユーザーのためになることを徹底することで、間接的にGoogleからの評価に繋がることが多いです。
良質な記事を書く
良質な記事とは、ユーザーが求めている内容が、どのくらい網羅的に含まれているかということです。
具体的にはどのようなケースが想定されるかというと、「YouTube」というキーワードを文章で説明する際に、使用しないと上手く伝わらないワードって色々あると思います。
例を挙げると「視聴者」「動画」「チャンネル」などのキーワードを含めてあげないと上手くYouTubeのことを説明できませんよね?こういった特定のキーワード(今回はYouTube)に関連するキーワードのことを共起語と呼びます。
Googleもユーザーのニーズがあるwebページを上位に表示するため、しっかりとメインテーマの共起語が使用されていないwebページに関しては上位表示されない可能性が高いです。
関連記事:記事の書き方をマスターして企業ブログ・コラムの効果を最大化:SEO対策のポイントを解説【web担・初心者向け】
インデックス登録のリクエストを行う
先ほど、インデックス登録がされなければ、検索結果に表示されないとお伝えしましたが、クローラーにクロールしてもらうのを待つとなると、サイトによってクローラーが来る頻度が異なったり、クロールされてもインデックス登録がされないという事象が起こります。特にサイトを立ち上げた当初は、Googleに認識されていない可能性が高いので、インデックス登録のリクエストを行うことを推奨します。
インデックス登録のリクエストは、GoogleSearchConsoleのURL検査ツールを利用して、以下の手順で行います。
①Google Search Consoleの左メニューからURL検査を選択し、中央上部の検索窓にインデックス登録をリクエスト行いたいページのURLを入力し、Enterキーをクリックします。
②インデックスが登録されていないページの場合、「URLがGoogleに登録されていません」と表示されるので、「インデックス登録をリクエスト」をクリックします。
ただし、注意してほしいのが、リクエストを行ったからといって必ずしも登録されるわけではないという点です。
リクエストから実際に登録されるまでは、数週間〜1か月ほどかかることもありますのでこまめに確認を行うようにしましょう。
SNSで記事を拡散する
せっかく記事を作成しても、ユーザーに読んでもらえなければ意味がありません。
SNSを活用し、記事を拡散することによって、多くのユーザーに読んでもらえる可能性や、被リンク(他サイトからのリンク)を獲得できる可能性も高まります。また、記事を読んだユーザーが新たに他のユーザーに拡散してくれる可能性があるため、記事の中にX(旧twitter)やfacebookなどの各SNSのシェアボタンを設置することも有効です。
また、被リンクは投票のようなもので、被リンクが多いサイトはそれだけ他からの評価が高いサイトであるとGoogleは認識します。
そのため、被リンクが増えれば増えるほどGoogleからの評価が高まり、上位表示される可能性が期待できます。
SNSを活用した効果的な事例は以下の関連記事でご確認ください。
関連記事:SNSの併用でオウンドメディアの価値が向上! 効果的な活用方法や事例を紹介
ただし、注意点としては、どんなサイトでも被リンクを貰えば良いということではなく、あくまでも関係性のあるサイトや、信頼できるサイトからのリンクが望ましいです。特に「被リンクを買う」という行為は、Googleが嫌う行為のため、やめておいたほうが良いでしょう。
サイト表示を速くする
Googleのユーザーファーストの精神は、webページの表示速度にも影響しています。
ユーザーは、自分が求めている答えを一刻も早く見つけたいと考えているので、検索して、webページにたどり着いても、webページの表示速度が遅いと離脱に繋がってしまう可能性が高いです。
そのため、webページの読み込み速度の速さはGoogleが開示している数少ないアルゴリズムの1つでもあり、非常に重要な指標となっております。
webページの表示速度の確認は、Google公式のPageSpeed Insights(ページスピードインサイト)というツールで行うことができます。
早期に売上に繋げるための施策2選
サイトへの流入を増やすことは重要ですが、流入がそのまま売上に繋がるかというと答えはNOです。
もちろん流入がないと売上に繋がりにくいのは間違いありませんが、売上を伸ばしたい場合には適切な施策をSEOに組み込んでいく必要があります。
正しいキーワード選定をする
正しいキーワード選定のためには、大前提として、ユーザーの検索意図に合ったキーワードを選ぶことが重要です。
例えば「パソコン」と「PC」というキーワード、どちらも同じものを指す言葉ですが、「PC」の月間検索数が20万回なのに対し、「パソコン」というキーワードは月間検索数45万回と2倍以上の差があります。いずれも検索ボリュームの大きいビッグキーワードではありますが、PCとパソコンのどちらのキーワードを狙うかによって、そもそも獲得できる顧客の母数が変わってくるということです。
また、「〇〇とは」や「〇〇の方法」のような知識解決系のキーワードを選ぶか、「〇〇 おすすめ」や「〇〇 ランキング」のような比較検討系のキーワードを選ぶかも戦略的に考えていく必要があります。
「パソコン フリーズ」、「パソコン 寿命」などのキーワードで検索しているユーザーは、既にパソコンを所有していて、問題を解決するための方法について知りたいと思っていることが予想できます。
一方、「パソコン おすすめ」、「パソコン ランキング」などのキーワードで検索しているユーザーは、比較検討段階にいて、パソコンを購入したいと思っている可能性が高いです。
そのため、早期に売上に繋げたいとなれば、後者のような購買に近いユーザーが検索しそうなキーワードで対策を行うことが重要です。
ただし、購買に近いキーワードというのは競合も狙っているキーワードになりますので、その分上位表示させるための難易度が上がるという点は考慮しておく必要があります。
適切なCTAを設置する
例えば、「webデザインとは」というキーワードで調べて、サイトに流入してきたユーザーがいるとします。「webデザインとは」で調べているユーザーに対して、記事の中に「webデザインスクールのお申し込みはこちら」というボタンを設置しても、効果はあまり出ないでしょう。というのも、「webデザインとは」のキーワードで検索しているユーザーは、知識を求めている段階なので、実際に「webデザインを学びたい」という温度感にはなっていない可能性が高いです。
そのため、購入したいと思っているユーザーが検索しそうなキーワード、例えば「webデザイン スクール」、「webデザイン 始め方」などで記事を作成し、そこにお問い合わせボタンや資料のダウンロードボタンを設置することが重要です。
また、記事内でもどこの位置にボタンを設置するかでCTR(クリック率)が大きく異なってくるため、記事を読んでいるユーザーが、一番購入したくなる箇所にお問い合わせボタンや購入ボタンを設置しましょう。
CTA設置後も、ユーザーにクリックされているのか定期的に確認し、設置場所の見直しを行ってください。
SEOは中長期的に取り組むべき施策5選
SEOは早期に流入を増やすための施策や、早期に売上に繋げるための施策だけではなく、時間をかけ、継続して取り組まなければ効果が出てこない施策も多くあります。
ただ、じっくりと取り組んだ分だけSEOの基盤を強くできる部分なので、本気でSEOに取り組んでいる企業は力を入れている内容です。
内部施策を行う(タグ)
クローリングからインデックス登録まで流れを早めてもらうためには、Googleにサイトを正しく認識してもらうことが重要です。webサイト内の情報を正しく素早く認識してもらうために内部構造を最適化させることを内部対策と呼んでいますが、その中でも比較的対策しやすい内容として「HTMLタグの最適な設置」というものがあります。
クローラーは人間と異なり、サイトの全文を一文字ずつ理解するわけではないため、「これがタイトルですよ。」、「これが見出しですよ。」というのをタグを使って教えてあげる必要があります。
例えば、メタディスクリプションの設定をしたり、titleタグやh1タグをテキストで統一して設定したり、h2タグの文字数や内容を調整したり、画像のaltタグに適切な説明が書かれているか確認したり、様々な調整を行うことによってサイト構造の最適化が可能です。
これらの内部対策のタグ調整は地味な作業で、1つ1つが大きなSEO効果を持たないものもありますが、調整する数が多いので全体を通してサイトの改善に繋がるケースも多いです。
内部リンクの最適化を行う
内部リンクを最適化することも、内部施策の一つなのですが、早期に売上に繋げるために重要なポイントになってきます。
内部リンクが適切に設置されていると、検索エンジンがサイトの情報を正しく把握することができるため、クローラビリティ(クローラーがサイト内を巡回し易い状態であるか)が向上し、早期のインデックス登録が見込めます。また、関連性の高いコンテンツの内部リンクが適切に設置されているということは、ユーザーが見たいwebページを回遊しやすくなるということにも繋がりますので、ユーザビリティの観点でも望ましいです。
外部施策を行う
内部施策とは反対に、サイト内で行えない対策、つまり外部サイトで行う対策のことを、外部対策といいます。具体的には「被リンクを獲得する」というのが主な外部対策になっていて、外部サイトに自社サイトへのリンクを貼ってもらう必要があります。Googleは、webページや記事が他社に共有・シェアされているということを高く評価する傾向にあるため、被リンクを獲得することがサイト評価を高めることに繋がります。
つまり、多くのサイトから被リンクを獲得するためには、リンクを張りたいと思ってもらえるような質の高い記事をサイト内に用意することが必要になります。
高品質なコンテンツを量産する
コンテンツマーケティングでは、記事を量産していくことが必要ですが、ただ記事を作れば良いというわけではありません。
検索順位を伸ばすためには、ユーザーの検索意図を満たすコンテンツを作成する必要があります。ユーザーは自分が知らない情報や新しい情報を求めて検索するため、筆者が直接体験したことや、調査や実験などをして得られた情報を求めているケースも多いです。一般的にこういった独自の情報のことを一次情報や独自情報と言います。Googleは、アルゴリズムの多くを開示していませんが、「オリジナルで有用なコンテンツを持つ高品質なサイトが、より上位に表示される」と明言しています。
ただ一点注意が必要なのは、「一次情報が含まれている=高品質なコンテンツ」ということではなく、記事の中にユーザーが必要な一般的な情報が含まれていることが前提で、そのうえで一次情報が含まれているコンテンツが高品質な記事であるといえます。
例えば、SEO対策について解説している記事で個人の経験や感想だけが記述されていたとしても、あくまでその対策のやり方は特定の個人だけに当てはまったものかもしれません。ユーザーは一般的な対策方法についても情報を求めているため、基本的に必要な情報にプラスして個人の見解を載せることで他のサイトとは異なる独自性を出すことができ、上位表示される傾向が高まるということになります。
参考:Google検索セントラル-ブログ(質の高いサイトの作成方法についてのガイダンス)
定期的に記事のリライトを行う
Googleのアルゴリズムは毎日変動し、アップデートを行っていると言われており、Googleはユーザーの役に立つために常に最新の情報を収集し、検索結果に反映しています。そのため、記事を書いてそのまま放置しておくと、現在は検索順位の上位表示ができていたとしても、いつの間にか他の人が書いた新しい記事が自身より上位に表示されているということも起こります。
記事をアップしてからwebページへの流入状況や、サイト内の他のwebページとの関係などを見て、順位が思うように上がっていない場合や、上位表示されているのにクリック率が思わしくない場合は、定期的にリライトを行うことを推奨しております。
SEOの効果測定方法
SEO対策を行うのは大切なことですが、せっかくSEO対策を行っても、そのまま放置してしまったら果たして成功したのか、失敗したのか分かりません。
そのため、SEO対策と定期的な効果測定は必ずセットで実施する必要があります。
ここからは、SEOの効果測定を行う必要性や、実際に行う手順について解説します。
SEOの効果測定とは?
SEOの効果測定とは、SEO対策をした後に、狙ったキーワードで順位が取れているか、サイトへの流入が増えているかなど、対策を行ったことによる効果がどのくらいあるか定期的に効果検証を行うことです。
SEO対策は答えがないものなので、行った対策に対しての結果がうまくいっているのか、そうではないのか、検証ができないとモチベーションの維持や長期的な施策の検討が難しくなってしまいます。
SEOの効果測定を行う手順
①ツールを導入する
手作業で対策結果の推移を確認するのは不可能ではないですが、膨大な時間がかかります。
そのため、まずはツールを導入することをおすすめします。世の中には、気軽に使える無料のツールから有料のツールまで幅広いツールがあるので、自身が計測したい数値が取れるかどうか、使いやすいツールであるかどうかなどの観点から選ぶことを推奨します。
SEOツールについてはこちらの記事もご参照ください。
関連記事「【2024年最新版】SEOツールおすすめ23選! 無料&有料、選定方法も紹介」
②指標を分析する
ある特定の地点の観測を行うだけではなく、期間毎に数値を追えるように指標を取っていきましょう。指標の前後でどのような施策を打っていたのか、その施策が効果的に働いているのか、はたまた逆効果を与えてしまっているのか、因果関係を確認するためです。
また、指標を分析するタイミングを事前に決めていなかったために、つい振り返りが漏れてしまうということも起こりがちです。毎月第何営業日にやるなど、事前に振り返りのスケジュールを決めて定期的に振り返りを行うことをおすすめします。
③コンテンツの改善を行う
現状の指標の分析を行うと、次に取り組まなければならない新たな課題が見えてきます。その課題は短期で改善が図れるものなのか、もしくは長期的に取り組み続ける必要がある施策なのか、優先順位をつけて、実行に移しましょう。
SEOは対策したからといってすぐに効果が出るものではありません。複数の指標の分析とコンテンツの改善を繰り返し行い、改善を図っていくことが重要です。
SEOの効果測定を行うポイント
SEO対策を始める前に、目標立てを行うことが重要です。当たり前のことと思われる方もいるかと思いますが、実は意外に見落とされてしまいがちなことで、いきなりコンテンツの作成から始められる方が結構いらっしゃいます。
SEO対策を行う目標や、目的を達成するまでの期間や道筋が立っていなければ、中々思うような効果が出ず、途中で挫折してしまうケースも少なくありません。
また、目指す方向性が決まっていなければ、効果測定のやりようがありません。
そのため、正しく効果測定を行い、目標達成を図るためにも、事前の計画立てはきちんと行いましょう。
SEOの効果測定におすすめなツール
以下でご紹介する2つのツールは、いずれもGoogleが提供している無料のツールです。
基本的にサイトを運営しているほとんどの方が使用しているツールですので、まずは登録してみてはいかがでしょうか。
Google Analytics 4(旧Google Analytics)
Google Analytics 4(GA4)はGoogleが提供している無料のツールです。
サイトにアクセスした後のユーザーの動きがわかるツールとなっております。
具体的には、リアルタイムで接続しているユーザーの数や、ユーザーの滞在時間、ユーザーの属性など、他にも様々な指標を取ってきてくれます。
Google Search Console
こちらもGoogle Analytics 4と同様に、Googleが提供している無料のツールです。
Google Analytics 4はサイト流入後の分析ができるのに対し、Google Search Consoleはサイトに流入する前のユーザーの動きがわかるツールとなっています。
具体的には、検索順位や表示回数、クリック率(CTR)などの指標がわかるようになります。
プロに相談するのってどうなの?
SEOについて迷った時に「SEOのプロに相談するのってどうなんだろう?」と思われる方もいると思いますが、安易に依頼するというのはあまりおすすめしません。
SEOのコンサルティングを行っている会社への依頼を検討されるのであれば、まず、第一にしっかりと自分たちでできるSEO対策を実行している事が前提になります。
SEOのプロも魔法使いではありませんので、良いアドバイスを受けても、サイト運営者側での愚直な作業が必要なケースが多いです。
ある程度の作業は自社内でも完結して行えると思いますので、まずはできる範囲でSEOの作業を実施して効果を確認してから相談するようにしましょう。
また、プロに相談する前に費用対効果を検討するのも重要なことです。
弊社の記事でも解説していますが、SEOを中心としたコンテンツマーケティングを行う上では売上目標や達成までの期間などを決めて、数字でものを考えることが必要になります。
関連記事「目標売上から逆算して、コンテンツマーケティングで必要な記事数を求める」
計算もせずに「SEOのプロに代行してもらったら売上が伸びるだろう」という考えで取り組んでしまうと費用がかかるだけの結果にもなりかねないため、あらかじめこの辺りのバランスを検討しておく事が大切です。
ただし、プロに相談することはもちろん目標達成への近道になることも多いため、優秀なSEO業者を見極めて依頼できれば、プラスに働くケースもあります。
また、ホームページに事例一覧を掲載している企業も多いですので、どのようなコンテンツ制作を行っているのか、SEOでクライアントを成功させた実績があるのか、事前に確認の上、外注するかどうか判断することを推奨します。
あくまでSEOはサイトを運営する人が主役だということを忘れずに、1つの選択肢としてプロに相談するということを選んでいただくのがおすすめです。
まとめ
本記事では、SEO対策で効果が出るまでにかかる時間と、効果に繋げるために取り組むべき施策を解説しました。
早期に効果を上げるためのSEO対策はありますが、最大限の効果を得るためには中長期的に取り組むことが必要不可欠です。
弊社(株式会社オロパス)が提供しているSEOツール「パスカル」は、分析や作業にかかる時間を短縮するため、効率的なSEO対策を支援してくれます。
また、SEO初心者の方でも使いやすいようにシンプルなUI設計になっているため、自社でSEO対策を始められる際におすすめのツールとなっております。
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