SEO対策の費用相場はいくら?費用対効果を最大化するための対策方法も解説

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「SEO対策を外注したいが、どれくらいの費用がかかるのかわからない」「限られた予算の中で、最大限の効果を出したい」といったような、SEO対策費用についてのお悩みを抱えていませんか?

できれば費用対効果が高く、自社の予算内で実現可能なSEO施策を選択したいと考えていると思いますが、ただ安い業者を探すのではなく、目標達成に向けた適切な投資を考えることが重要です。

この記事ではそんなときに役立つ、基本的な各種類のSEO対策費用の相場・知識や、施策別のSEO対策の費用感、適切なSEO対策の選び方、SEO対策の費用対効果を高める設計方法がわかります。

お悩みの担当者にお伝えしたいことは「初期設計が最も大事」「目標や成果から逆算してSEO対策の費用を決める」ということです。
本記事内で詳しく解説してますので、この記事を読んでいただければ適切なSEO対策が実施できるようになります!

この記事のポイント

  • ・SEOの費用を決めるには「初期設計」「目標設定」から逆算して費用を決める考え方がカギ
  • ・内部対策、外部対策、コンテンツSEO、SEOコンサルティングの費用相場
  • ・SEO業者を選ぶ際に抑えるべきポイント
  • ・費用対効果を高める際のコンテンツ作成のポイント

SEO対策の費用を決めるうえで重要なこと

SEO対策を決定する際に最も重要なのは「目標から逆算してSEO対策の費用を決める」ことです。WEB担当者の方は「SEO対策の費用や予算ありきで施策を決めようとする」ケースが非常に多いです。

なぜかというとSEO対策の費用はケースバイケースだからです。たとえば家を建てる際でも、立てる土地やメーカー、導入する設備などいろんな要素で金額が大きく変化しますよね。SEO対策の費用はピンキリなので、費用だけに目を向けてしまうなら、結論は無料で対策を行うこともできます。

つまり、回収効果やKPI・KGIを基に逆算して適正な予算を設定することがかなり重要といえるのです。ではそのためにどうすればいいのかというと、コンテンツマーケティングやSEO対策の成功には後述する「初期設計」と「目標(KPI)の設定」が欠かせません

「会社で予算が決まっていて難しい」という方もいるかもしれませんが、しっかり回収目標を立てれば、説明ができ予算に応じた適切な外注会社やツールが選択しやすくなるメリットもありますので参考にしてください。

SEO対策の費用相場と対策

一般的なSEO対策費の費用相場と主な対策について記載します。わかりやすく月額の費用で統一して表記しました。

カテゴリ 料金の相場 具体的な施策
内部SEO対策 10万〜30万/月 ・キーワードリサーチ・選定
・サイト内部構造最適化(内部リンク対策)
・タグ最適化
・サイトスピード改善
・パンくずリストの設置
・画像や動画の最適化
外部SEO対策 5万〜50万/月 ・被リンク獲得
・被リンク獲得のコンテンツ作成
・ソーシャルメディアやインフルエンサーの活用
コンテンツSEO 10万円〜100万円/月 ・キーワード調査
・コンテンツ作成
・コンテンツ改善
SEOコンサルティング 10万円〜50万円/月 ・ライティング指示
・施策実行
・レポーティング
・アドバイス

各施策をどこまで依頼するか、また実施の期間や内容などによっても変動しますが、費用感はざっくりイメージしておくと施策が選びやすいです。
SEO対策に費用を投じる場合、どのような施策が実施できるのか、具体的な内容を解説します。

内部SEO対策の費用相場と対策内容

内部SEO対策を外注する場合の費用相場は、月額10万円〜30万円程度が一般的です。サイトの規模や現在の状態、実施する施策内容に応じて費用は変動します。

サイトの構造など中身の部分を見直して、検索評価向上を狙っていく対策です。以下に代表的な施策内容を紹介します。

サイト内部構造最適化(内部リンク対策)

サイト内のページ同士を適切にリンクし、ユーザーと検索エンジンの両方がスムーズに巡回できるようにする施策です。「内部リンク対策」とも呼ばれ、SEOの基本のひとつとされています。

たとえば、関連するページ同士を適切にリンクさせることで、ユーザーは欲しい情報をスムーズに見つけられます。これはたとえるなら、本屋で本を探しているときに、本が「ジャンル別」や「著者別」に整理されていると、関連書籍を探しやすくなるのと同じイメージです。

検索エンジンにとっても、整理された内部リンクは大きなメリットがあります。適切なリンク構造があることで、クローラーがサイト内を効率よく巡回し、より多くのページをインデックスしやすくなります。結果として、検索順位の向上につながる可能性が高まります。

Googleは、ページ間の適切な関連性を重視し、構造化された内部リンクを評価します。

むやみに関連性のないページ間のリンクを増やすと、逆効果になることに注意ください。ユーザーが迷わないように、「関連性の高いページ同士を適切に結ぶ」ことを意識しながら内部リンクを設計することが重要です。

タグの最適化

「タグ」は、Webページの中にある「ラベル」や「キーワード」のようなイメージです。titleタグ、メタディスクリプションタグ、見出しタグ(hタグ)が代表的なタグです。

これらを最適化することで、Googleの検索エンジンとユーザー双方に評価されやすいページを作成します。適切なタグ設定は、検索順位に大きな影響を与える重要な施策です。

対策することで、ユーザーのクリック率の向上や、離脱率の低下に期待できます。コンテンツ作成のリソースよりリソースが少なく対策ができるので、作業の部分は内制で行っている企業も多いです。具体的にどう直せばいいかわからない場合などは外注することになります。

サイトスピード(表示速度)の改善

ページの読み込み速度を改善する施策です。GoogleのPageSpeed Insightsなどを利用して現状を把握し、画像圧縮や不要なスクリプトの削除など速度の向上対策を行います。 代表的なCMであるワードプレスで速度改善をする場合は、「W3 Total Cache(キャッシュ最適化プラグイン)」などのキャッシュ系のプラグインなどで対策することもあります。

サイトスピードを改善することで、直帰するユーザーを減らすことにつながりますし、表示速度の早いサイトは検索エンジンからの高評価にも繋がります。

パンくずリストの設置

パンくずリストは、サイトを閲覧しているユーザーが現在どのページにいるのかを視覚的に示すナビゲーションです。サイト内の階層構造を明確にすることで、ユーザーはもちろん、検索エンジンに対してもメリットを提供します。サイト構造が明確化され、クロール効率改善に期待ができます。

画像や動画の改善

サイト内で使用している画像や動画のサイズを最適化し、サイトの読み込み速度を向上させます。画像の圧縮や動画の軽量化も含まれます。画質や動画の改善を行うことで、ユーザー体験が向上されます。

外部SEO対策にかかる費用相場と内容

外部SEO対策とは、Webサイトの外部から検索順位を向上させるための施策です。被リンク獲得対策などがメインになります。外注する場合の費用相場は月額5万円〜50万円程度で、実施する施策内容やサイトの状況によって変動します。以下に主な施策をまとめました。

被リンク獲得

被リンクとは、他のサイトから自社サイトへ向けられたリンクのことです。信頼性の高いサイトからのリンクを増やすことで、自社ページの検索エンジンの評価を高め、上位表示を目指します。

信頼性の高いサイトが増えると、Googleも「信頼性が高いサイトからのリンクが得られている良いサイト」と判断し、検索順位が改善することに期待できます。また、リンクの多さは流入数にも直結します。

被リンク獲得のためのコンテンツ作成

被リンクを自然に獲得するためには、魅力的で価値のあるコンテンツが必要です。専門的な情報や共有されやすい記事を外注することで、リンク獲得を促進します。魅力的なコンテンツが増えることで、リンクの質にも大きく影響を与えます。

ソーシャルメディアやインフルエンサーの活用

Facebook、Instagram、TwitterなどのSNSや、影響力のあるインフルエンサーを活用し、自社名やサービス名への言及(サイテーション)を増やします。サイテーションは直接的なサイトへのリンクがなくても問題ありません。ブランド認知が高まり、間接的にSEO効果が高まります。新規顧客や潜在的なターゲット層にリーチできることが特徴です。

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コンテンツSEO対策にかかる費用と相場

コンテンツSEO対策は、検索意図を満たす質の高いコンテンツを通じて、集客を高めるための施策です。外注費用の相場は月額10万円〜100万円程度です。以下に代表的な施策を紹介します。

キーワード調査

コンテンツSEOを実施するうえで重要なのがこのキーワード調査です。上位表示を目指すためのキーワードを調査し、コンテンツの基盤を構築します。

競合分析や検索ボリュームの確認を行い、ターゲット層に最適なキーワードを選定します。効率的なコンテンツ作成や集客力の向上につながり、またユーザーの検索意図に応じたコンテンツを作成することにもつながります。

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コンテンツ作成

調査で得たキーワードをもとに、ユーザーの課題解決を目的としたコンテンツを作成します。社内にライターの役割が果たせる人材がいる場合は社内で賄えますが、コンテンツ作成においてライティングは一番時間がかかる部分のため、このライティング部分を外注するケースはとても多いです。コンテンツ作成は特定のテーマに沿った記事や専門性の高い内容が効果的です。

コンテンツ改善

作成済みのコンテンツをデータ分析に基づいて改善し、Googleの検索エンジンの評価を高めます。内容のリライトや内部リンクの追加が一般的な施策です。

リライトの際は、ただやみくもに関連するキーワードを入れ込むのでは意味はなく、ユーザーの検索意図を考えながらコンテンツをリライトし、よりユーザー満足度が高いコンテンツに修正していくことが非常に重要です。

外部SEOコンサルティングにかかる費用と相場

外部SEOコンサルティングの費用は、サービス内容や施策の規模によって異なりますが、一般的な相場は月額10万円〜50万円程度です。

社内にディレクター的な役割ができる知識をもった人材がいて、かつリソースも確保できる場合は内部の指示は内制で行いますが、難しい場合は外注して行うことになります。自社の状況に合ったコンサルティングを選ぶために、外部SEOコンサルティングにはどのような施策が含まれているのかを把握することが重要です。以下で主な施策内容を紹介します。

ライティング指示

検索エンジンとユーザー双方に評価されるコンテンツを制作するための具体的な指示を提供します。キーワード選定やタイトル、見出し構成案、文章内のキーワード配置などが含まれます。

SEOコンテンツに関わるライティング

自社の製品やサービスに関連するSEOコンテンツを作成するためのライティング支援を行ってくれる会社もあります。狙いたいキーワードに基づき、ユーザーに役立つ記事を提案します。コンサルティングに「記事作成代行」などを依頼するケースがありますが、1記事あたり3万円程度で作成代行してくれる会社が多いです。

施策実行

提案した施策を内容を実際に実行するサポートを行います。内部リンクやメタタグの最適化、外部施策の実施などが含まれます。外注に依頼することでリソース不足の課題を解消し、効率的に施策を進められ、SEO効果を早期に実感することにつながります。

レポーティング

SEO施策の結果をデータとして可視化し、次の施策に活かせるようレポートを作成します。打合せ形式で月次や週次で対策の成果を報告してくれる会社も多いです。施策の進捗を把握し、データに基づいた改善が可能になり、SEO専門家の視点から、継続的に改善を行うための具体的なアドバイスを提供してくれます。

SEO対策費用の決め方

SEO費用の決め方は?

SEO対策にもって担当者がよく最初に考えてしまうのが、「SEO対策にはいくら費用がかかるのか」ということです。

会社予算が決まっているケースも多いので致し方ない部分もあるのですが、このように費用から入るという考え方は失敗するもとです。なぜかというとSEO対策の費用には幅があり、無料でもできますし、1,000万円でも実施することはできます。

ではどうすればよいのかというと「売上や目標の設計(KPI、KGIから逆算する」といったことが必要です。「初期設計を具体的にする」ということが特に大切だといえるでしょう。

初期設計の重要性

目標を達成するために重要なのは初期設計です。まずはじめに明確な目標設定をしないと、対策をする途中で方向性を見失いがちです。

SEO対策をしたいと考えている方はコンテンツマーケティングを主体に考えていると思いますが、コンテンツマーケティングを例にとって、この初期設計に必要な考え方を説明していきます。

コンテンツマーケティングの初期設計8ステップ

目標設計8STEP

それでは、初期設計を8ステップに分け、わかりやすく解説していきます。

1. 売上目標と期間を設定する

例:1年間で2,500万円の売上を達成したいとします。

2. 必要な顧客数を計算する

顧客生涯価値(LTV)を40万円とすると、目標達成には約63名の顧客が必要になります。

3. 必要な商談数を計算する(BtoBの場合)

契約率が30%の場合、商談数は約210件必要です。

4. リード数を計算する

商談化率が75%と仮定すると、必要なリード数は約280件となります。

5. サイト訪問者数を算出する

コンバージョン率(CVR)が1.2%の場合、必要な訪問者数は約23,000人です。

6. 検索ボリュームを計算する

クリック率(CTR)が0.9%の場合、必要な検索ボリュームは約2,500,000です。

7. 必要なキーワード数を算出する

1つのキーワードの2年間の検索ボリュームを750と仮定すると、約3,300キーワードが必要です。

8. 必要な記事数を決定する

1記事で対応できるキーワードを40と仮定すると、必要な記事数は約83記事です。

投稿スケジュールの決定

1年間に約7記事の投稿が必要になります。

いかがでしょうか。これは例ですが、このように目標を具体化することで、必要な施策と作業量が明確になります。そのうえで、目標達成に向けた計画や戦略を具体的に策定し、スケジュールやステップを可視化しましょう。

ゴールを自社の売上ベースでシミュレーションしていく考え方も大事です。このシミュレーションに応じて、必要なSEO施策を考えていきます。

また、シミュレーションもとても大事ですが、一方で定期的な見直しも大切です。現実の成果が初期のシミュレーションとずれることは多いため、定期的に数値検証していきましょう。コンテンツマーケティング以外のSEO施策にも全般に共通していえることです。

ステップや作業量を明確にすることで、「ここは外注しなくてはいけない」「ここは社内リソースを確保しよう」といった判断ができます。予算に応じた対策を決めるために、非常に重要なことになります。

SEO業者の選び方

業者選択のコツは?と書いた打合せ画像

業者を選ぶ際の注意点

外注する業者を選定する際の注意点としては、以下の通りです。

  • ・作業内容やサービスの適正
  • ・施策が進めやすいSEO知識のある担当か
  • ・同業の実績があるか

作業内容に見合ったサービスを見極めるには、複数社見積もりを取得することがオススメです。可能な限り、計画書を作ってもらうことも大切です。

また、費用が安いことはもちろんですが、ちゃんとSEO対策の知識があるかどうかも重要視しましょう。先ほどお伝えしたような、目標設計が描けているかどうかという点も重要なポイントです。

最後に同業の実績があるかどうかを調べると安心できます。業種に精通した知識があるかどうかは非常に重要なポイントです。

外注する場合の費用体系の違い

SEO対策を外注する場合、費用体系は大きく分けて「固定報酬型」「成果報酬型」の2つがあります。それぞれの費用体系にはメリットとデメリットがあり、自社のニーズや状況に合わせて適切な方を選択することが重要です。

固定報酬型

固定報酬型とは、あらかじめ決められた期間や作業量に対して、定額の報酬を支払う方式です。たとえばですが、月額10万円でSEO対策を依頼する場合、毎月10万円の費用が発生します。これは、作業の成果に関わらず支払う必要がある費用です。固定報酬型のメリットとデメリットを解説していきます。

固定報酬型のメリット

・予算管理がしやすい

毎月固定の費用が発生するため、予算計画が立てやすく、予期せぬ出費を抑えることができます。

 ・長期的な視点で対策できる

SEO対策は中長期で成果を得られることを理解しておきましょう。短い間では効果が見えにくい場合があり、長期的な視点で継続的に取り組むことが重要です。固定報酬型であれば、成果に一喜一憂することなく、腰を据えてSEO対策に取り組むことができます。

 ・安定した関係構築

継続的な契約となるため、外注先と良好な関係を築き、密なコミュニケーションを取りながらSEO対策を進めることができます。

固定報酬型のデメリット

・成果が出なくても費用が発生する

SEO対策は、必ずしも成果が保証されるものではありません。そのため、費用対効果を重視する場合は、成果報酬型の方が適している場合があります。

・費用が高額になる場合がある

広範囲な対策を依頼する場合、費用が高額になる可能性があります。SEO対策の範囲が広ければ広いほど、費用は高額になります。そのため、予算に限りがある場合は、SEO対策の範囲を絞る必要があるかもしれません。

・成果に対するモチベーションが低い

固定報酬型の場合、外注先は成果に関係なく報酬を受け取ることができるため、成果に対するモチベーションが低い場合があります。

成果報酬型

成果報酬型とは、あらかじめ設定した目標達成を条件に報酬を支払う方式です。

目標とする成果は、例えば「◯◯というキーワードで検索順位1位を獲得」「サイトへのアクセス数を〇〇%増加させる」など、具体的な数値目標を設定することが一般的です。そういった成果を達成した際に費用が発生する仕組みです。例をあげるなら「SEO対策」というキーワードで検索順位1位を獲得した場合に100万円の報酬を支払うといった契約を結ぶことができます。

成果報酬型のメリット

・費用対効果が高い

成果が出た場合にのみ費用が発生するため、無駄な費用を抑えることができます。

・成果に対するモチベーションが高い

成果報酬型の場合、外注先は成果を上げなければ報酬を受け取ることができないため、成果に対するモチベーションが高くなります。

・リスクが少ない

SEO対策は、必ずしも成功するとは限りません。そのため、リスクを抑えたい場合は、成果報酬型の方が適している場合があります。

成果報酬型のデメリット

・予算管理がしにくい

成果によって報酬が変動するため、予算計画が立てにくく、予期せぬ出費が発生する可能性があります。

・短期的な視点になりやすい

成果報酬型の場合、外注先は短期的な成果を上げることに注力する傾向があり、長期的な視点でSEO対策に取り組まない場合があります。

・不正が行われる可能性がある

悪質な業者だと、不正な手段で成果を上げる場合がある点もデメリットとして挙げられます。例えば、ペンギンアップデートやパンダアップデート前に横行した「ブラックハットSEO」と呼ばれる不正な手法を用いて、短期間で検索順位を上げる業者も存在します。

このような業者に依頼してしまうと、検索エンジンからペナルティを受けてしまう可能性があります。

費用対効果の高いSEO対策とは?

SEO対策の費用対効果を高めるためには、以下の3つのポイントを意識することが重要です。

1. 予算にあわせて費用対効果の高いSEO対策を選ぶ

SEO対策には、さまざまな種類があります。費用対効果の高いSEO対策は、必ずしも高額な対策とは限りません。自社の予算に合わせて、費用対効果の高い対策を選びましょう。費用をかけずにできる対策としては、GoogleサーチコンソールやGoogle Analyticsなど無料ツールを活用し、サイトの表示速度を改善したり、コンテンツの内容を充実させたりすることが挙げられます。

2. 目標とする成果を明確にする

先ほどお伝えした考え方ですが、目標から逆算すれば必要なリード(見込み)数、費用が見えてきます。SEO対策を行う前に、目標とする成果を明確にしましょう。目標とする成果が明確であれば、適切なSEO対策を選択することができます。

たとえば、目標とする成果が「サイトへのアクセス数を増やす」というものであれば、コンテンツSEO対策や被リンク対策などが有効です。

3. SEO対策の効果を測定する

SEO対策の効果を測定することで、費用対効果を把握することができます。効果測定には、Google Analyticsなどのアクセス解析ツールを活用しましょう。アクセス解析ツールを使えば、Webサイトへのアクセス数やユーザーの行動などを分析することができます。

費用対効果を最大化するSEOのコツ

費用対効果の最大化のコツ

SEO対策は、闇雲に行うのではなく、適切な戦略と施策を実行することで、費用対効果を最大化することができます。

検索意図に合ったコンテンツ作成

SEOで上位表示するためには、ターゲットユーザーの検索意図を満たすコンテンツを作成することが重要です。

検索意図を分析するには、関連するキーワードを調査し、ユーザーがどのような情報を探しているのかを把握することが必要です。

たとえば、「SEO対策」というキーワードで検索するユーザーは、「SEO対策とは何か」「SEO対策の方法」「SEO対策の費用」など、様々な情報に関心を持っている可能性がありますよね。それぞれの検索意図を分析し、ニーズに合致したコンテンツを作成することで、ユーザーの満足度を高め、検索エンジンの評価を高めることができます。

また、競合サイトのコンテンツを分析し、どのような内容が評価されているのかを調べることも重要です。競合サイトがどのようなキーワードで上位表示されているのか、どのようなコンテンツを作成しているのかを分析することで、自社のSEO対策に役立てることができます。

さらに、検索エンジンのサジェストキーワードから、ユーザーの興味関心を分析することも重要です。サジェストキーワードがなにかというと、ユーザーが検索ボックスに入力したキーワードに基づいて、検索エンジンが提案するキーワードです。

サジェストキーワードを分析することで、ユーザーがどのようなキーワードで検索しているのか、どのような情報に関心を持っているのかを把握することができます。

被リンクの質を重視する

被リンクは、SEOにおいて重要な順位決定要因の一つです。しかし、被リンクの数を増やすことだけを重視するのではなく、質の高い被リンクを獲得することが重要だとGoogleも言及しています。

質の高い被リンクとは、自社のサイトと関連性の高いサイトや、権威性の高いサイト、ユーザーから信頼されているサイトから、自然な形で獲得した被リンク(ナチュラルリンク)とも言われます。

質の高い被リンクを獲得するには、良質なコンテンツを作成することが重要です。良質なコンテンツは、自然と他のサイトからリンクを獲得することができます。良質のコンテンツは、検索ユーザーの悩みの解決に役に立つ、人に教えたくなるようなコンテンツのことです。

また、たとえばSNSでコンテンツを拡散することで、被リンクを獲得する機会を増やすこともできます。

分析ツールの活用

SEO対策の効果を測定し、改善していくためには、SEO分析ツールの活用が不可欠です。分析ツールを活用することで、Webサイトへの流入状況やユーザーの行動、検索キーワードのランキングなどを把握し、SEO対策の効果を客観的に評価することができます。有料のツールであれば費用はかかりますが、無料のツールよりも性能の高いツールが多いです。

SEOツールについては以下の記事でも紹介しています。

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【2025年最新版】SEOツールおすすめ25選! 無料&有料、選定方法も紹介

SEO会社に見積もり依頼をする際の注意点

SEO対策を外注する場合、見積もり依頼をする際に注意すべき点がいくつかあります!

キーワード選定を明確に

どのようなキーワードを選定し上位表示を目指したいのかを明確に伝えましょう。SEOコンサル業者はSEOに関してはプロですが、確実に社内の人間の方がサービス・商品理解はあります。なので、そこはできるだけ正確に伝えるようにしましょう。

キーワード選定のイメージが浮かばない場合は、自社のターゲットイメージを伝えて外注に相談したり、まずは社内の他の人に相談するのもいいと思います。ターゲットのキーワードが明確でないと、適切な施策は打てません。

やりたい施策を自分でも考える

SEO対策には、様々な施策があります。どのような施策を希望するのか、事前にある程度考えておくことで、より具体的な提案を受けることができます。キーワード・ターゲットに応じて説明すると、外注業者は見積もりがしやすいです。

予算感を確認する

自社の想定する予算感を伝えることも大切です。そうすることで予算に合った提案を受けることができます。ただし、まずは予算以上のプランも提案を受けてみたほうがいいです。想定より獲得ができる良い施策であれば、より良い施策の社内提案につながるかもしれません。

契約条件もしっかりと確認

契約期間、成果指標、支払い方法、解約条件など、契約内容をしっかりと確認しましょう。先述した固定報酬型、成果報酬型のどちらにあてはまるかも確認しておきましょう。

最低3社以上は見積もりをとる

必ず複数の業者から見積もりをとってください。複数の業者から見積もりをとることで、価格やサービス内容を比較検討することができます。

SEO対策を内製でするのと外注するのはどちらがオススメ?

SEO対策を自社で行うか、外部の業者に依頼するかで迷う方も多いのではないでしょうか。自社でSEOを行うことを「インハウスSEO」ともいいます。

SEO対策を「内製化」するか「外注化」するか は、企業の規模やリソース、そしてSEOにかけられる予算によって異なります。

まずは先ほどお伝えした目標設定・初期設計をしっかりとして、それから判断するのがオススメです。内製・外部業者共にメリットやデメリットがありますので、わかりやすく表にまとめました。

SEO対策の内製化
メリット
費用 外注費用が発生しないため、コストを抑えられる。
ノウハウの蓄積 SEOの知見を社内に蓄積できる。
柔軟な対応 社内の状況に応じて、柔軟にSEO施策を実行できる。
デメリット
専門知識 SEOの専門知識を持つ人材の確保・育成が必要。
最新情報への対応 アルゴリズムの変化に自社で対応し続ける必要がある。
リソース SEO施策を行うための時間と人的リソースが必要。

SEO対策の外注化
メリット
専門知識 SEOの専門知識や最新トレンドに精通した業者に依頼できる。
作業負担 業務を外注できるため、社内の負担を最小限に抑えられる。
最新情報の適用 SEOのアルゴリズム変更にも適切に対応してくれる。
デメリット
費用 外注費用が発生し、施策の規模によっては高額になる。
ノウハウの蓄積 SEOのノウハウが社内に蓄積されにくい。
コミュニケーション 外注先とのやり取りが必要で、連携コストが発生する。

一概にどちらがいいというわけではなく、メリットやデメリットがありますので、こちらを把握したうえで判断しましょう。

SEO対策の内製化と外注化の費用比較

内製化と外注化のどちらが費用対効果が高いかは、一概には言えません。内製化で費用をかけて進める場合は、人件費やツール利用料などの費用がかかります。

一方、外注化の場合は、外注費用が発生します。それぞれの費用を比較検討し、自社にとって最適な方法を選択しましょう。

どのような場合に内製化、外注化を選択すべきか

参考までに、内製と外注化の選び方も説明しますが、以下のような場合は内製化を検討してみましょう。

・リソースが豊富で、SEOに力を入れることができる
・SEOの専門知識を持つ人材がいる(もしくは育てていきたい)
・費用を抑えたい
・社内にSEOのノウハウを蓄積したい

反対に、以下のような場合は、外注化を検討してみてもいいかもしれません。

・SEOの専門知識を持つ人材がいない
・最新情報への対応が難しい
・時間と労力をかけたくない

こちらを目安に、自社の中で判断をしてみてください。

目標を明確にし、逆算してSEOの予算を決めよう

この記事では、SEO対策の費用について解説してきました。

SEO対策は、Webサイトの集客において非常に重要な役割を担っています。費用対効果を意識し、適切な方法でSEO対策に取り組むことで、Webサイトへのアクセス増加、そしてビジネスの成功に繋げることが可能になります。

SEO対策の費用対効果を高めるためには、以下の3つのポイントを意識しましょう。

・ 費用対効果の高いSEO対策を選ぶ

高額な対策が必ずしも効果が高いとは限りません。自社の予算に合わせて、費用対効果の高い対策を選びましょう。

・目標とする成果を明確にする

SEO対策を行う前に、目標とする成果と初期設計を明確にしましょう。目標とする成果が明確であれば、適切なSEO対策を選択することができます。

・SEO対策の効果を測定する

SEO対策の効果を測定することで、費用対効果を把握することができます。効果測定には、Google Analyticsなどのアクセス解析ツールを活用しましょう。

上記のポイントを踏まえ、自社にとって最適なSEO対策を選択することで、費用対効果を最大化し、SEO対策の成功につなげましょう!

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藤井 慎二郎の写真

記事の監修者

藤井 慎二郎 / 株式会社オロパス 代表取締役

SEOコンサルタントとしてBtoB、BtoC問わず、1,000社以上のWebサイトをコンサルテイングを行ってきた実績を持つ。経営軸の高い視座で戦略的にSEOを進めることが得意。
2014年に現在の株式会社オロパスを設立。それまでのSEO知見を活かしてSEOツール「パスカル」を開発。

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