【比較】コンテンツマーケティングで使われるツールは? 種類別おすすめ製品9選を紹介
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コンテンツマーケティングに用いられるツールには、さまざまな製品があります。コンテンツ制作に特化したツールや、営業部門との連携を重視したツールなど多種多様です。コンテンツマーケティングにツールを導入する際は、各ツールを比較して自社が求める機能を持つ製品を選ぶことが大切です。
この記事では、コンテンツマーケティングで使われるツールを解説します。種類別におすすめの製品を比較・紹介しますので、導入すべきツールの選定にぜひお役立てください。
コンテンツマーケティングについてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事もご参照ください。
コンテンツマーケティングは専門ツールを使うべき? 必要性やメリットを解説
そもそもコンテンツマーケティングを実施する際は、WordPressなどのCMSや無料アクセス解析ツールを使う方法が一般的です。こうした基本的なツール以外に加え、専門的なツールの併用をおすすめします。
コンテンツ制作を支援するタイプのツールであれば、SEOキーワードの選定や競合サイトの分析を行えます。ツールがサイトを巡回して情報収集するため、キーワードごとに検索上位サイトを1つずつ確認して回るよりもはるかに効率的です。また、自社オウンドメディアのターゲットとなる顧客のニーズを正確に掴みやすく、顧客が望むコンテンツを企画しやすくなります。
顧客情報を管理する「MAツール」を使えば、コンテンツマーケティングで獲得した顧客へ適切にアプローチできます。専門ツールを導入することで、コンテンツ制作の時間短縮や効果的な営業活動といったメリットを得られるでしょう。
コンテンツマーケティングの主な関連ツール
コンテンツマーケティングで主に用いられる専門的なツールは、以下の3つです。
1.SEOツール
2.競合分析ツール
3.MAツール
それぞれの特徴や機能を解説します。
1.SEOツール
SEOツールとは、コンテンツのSEO対策を支援するツールです。日本語訳の「検索エンジン最適化」の通り、コンテンツを検索上位に表示させるためのさまざまな機能があります。主な機能は、以下の通りです。
・SEOキーワードの分析、選定
・アクセス解析
・自社サイトの構造を調べる内部診断
・検索順位の調査、モニタリング
上記機能を網羅的に搭載している統合型ツールから、一部機能の特化型ツールまで幅広い製品があります。SEOツールの活用によってコンテンツのクオリティが向上すると、検索順位が上昇してひいては潜在顧客の獲得につながります。
2.競合分析ツール
競合分析ツールは、自社メディアの競合サイトのコンテンツを分析するツールです。競合サイトのアクセス・セッション数、流入キーワード、リスティング広告などのデータを分析します。成功している競合サイトの各種情報は戦略改善の参考資料となるため、ツールによる分析が重要です。
競合サイトへの流入が多いキーワードがわかれば、自社の潜在顧客の検索ニーズが掴めるでしょう。コンテンツ制作へ活かしたり、効果を高めるためにリスティング広告を展開したりなどの戦略を実行できます。なお、前述のSEOツールは、競合分析機能も併せ持っているパターンが珍しくありません。どちらの機能も使いたい場合は、「コンテンツマーケティングツール」のワードで探してみてください。
3.MAツール
MAツールとは、顧客開拓に用いられるツールです。顧客管理、見込み顧客の育成、見込み顧客の行動ログによるスコアリング判定により顧客開拓業務を効率化します。MAツールはマーケティング部門で主に使われ、コンテンツマーケティングで得た顧客情報を営業部門へとスムーズに引き継げます。
MAツールは、入力フォームやLP(ランディングページ)の作成機能があります。MAツールの入力フォームで得た顧客情報は、自動で保管・同期される仕組みです。メルマガの開封率やページの滞在時間などの行動履歴とともに、顧客情報を一括管理できます。
SEOツールのおすすめ3選
コンテンツ制作に役立つSEOツールの中から、おすすめサービスを3つ紹介します。
1.tami-co
2.TACT SEO
3.Pascal(パスカル)
SEOツールの導入を検討している方は、参考にしてみてください。
1.tami-co
「tami-co」は、CROCO株式会社提供のSEOツールです。SEO初心者でも検索上位を狙えるよう、コンテンツ制作支援機能が充実しています。競合サイトやユーザーニーズを分析することで、タイトルや見出しに使うべきキーワードを提案します。
自社と競合サイトの検索順位調査にも対応しており、順位取得キーワードの分析が可能です。電話とオンラインでツール活用に関するサポートを受けられるので、PC操作が苦手な方でも安心して使えるでしょう。
公式サイト:https://tami-co.biz-samurai.com/
2.TACT SEO
株式会社ウィルゲートの「TACT SEO」は、コンテンツの検索順位上昇をサポートするSEOツールです。自社と競合のメディアを比較し、サイト全体とページ単位の課題を明らかにしたレポートを作成します。SEOの専門知識がなくても、レポートの改善提案をもとに作業をすればコンテンツの評価向上を図れるでしょう。
URL指定による流入キーワードの調査を行えるため、競合が上位表示していて自社の順位が低いコンテンツの発見が可能です。上位サイトで頻出するキーワードのグループ化により、ユーザーが知りたい情報を正確に把握できます。
公式サイト:https://tact-seo.com/
3.Pascal(パスカル)
「Pascal(パスカル)」は、使いやすい操作性が特徴的なSEOツールです。株式会社オロパスが提供しており、競合分析やコンテンツ・キーワード分析、ランキング取得といったSEO対策に欠かせない機能が揃っています。競合分析を行うと優先的にSEO対策を施すべき箇所が表示されるので、コンテンツ制作や改善の方向性に迷いません。
各種分析はリアルタイムで実行し、Googleアルゴリズムのアップデートがあっても最新の解析結果に基づいたコンテンツ制作が可能です。ユーザーの検索意図や検索ボリュームはマッピング表示され、SEOキーワードの調査・選定にかかる時間を短縮できます。
公式サイト:https://www.pascaljp.com/
競合分析ツールのおすすめ3選
続いて、競合分析ツールのおすすめ3選を紹介します。
1.Semrush
2.Keywordmap(キーワードマップ)
3.SimilarWeb(シミラーウェブ)
それぞれの特徴を解説します。
1.Semrush
「Semrush」は、米国のSemrush社開発の競合分析ツールです。世界各国1,000万ユーザーの利用実績を持つツールで、キーワード調査などのSEO機能も搭載しています。競合サイトの広告調査に加え、SNS投稿の調査も可能です。SNSアカウントの投稿を分析し、拡散力の高い投稿パターンを明らかにします。
Semrushと自社のSNSアカウントを連携すると、Semrushの画面で投稿文を作れます。複数アカウントへまとめて投稿できるため、SNS運用の効率化も見込めるでしょう。
公式サイト:https://semrush.jp/
2.Keywordmap(キーワードマップ)
株式会社CINCの「Keywordmap(キーワードマップ)」は、コンテンツSEO対応の競合分析ツールです。競合と自社サイトの流入キーワードを調査し、自社が対策強化すべきキーワードを洗い出します。
コンテンツの網羅度チェックに対応しており、調査テキストをコピー&ペーストするだけでユーザーニーズに応えられているかが確認可能です。SEOにおいて重要な「網羅性」の評価を高められ、コンテンツの品質向上ならびに順位上昇が期待できます。
公式サイト:https://keywordmap.jp/
3.SimilarWeb(シミラーウェブ)
「SimilarWeb(シミラーウェブ)」は、イスラエル創業のSimilarWeb社が提供するWeb分析ツールです。無料版を用意しており、指定サイトのURLを入力するだけで訪問数やユーザーの性別・年齢分布が表示されます。
さらに、ユーザーが訪問している他のサイトも分析し、ユーザーの興味関心カテゴリーも明らかにできます。競合ドメインもランキング形式で一覧化され、潜在的な競合の把握も可能です。簡単な競合分析ができるため、有料ツール導入前に試してみてはいかがでしょうか。
公式サイト:https://www.similarweb.com/ja/
MAツールのおすすめ3選
MAツールのおすすめ3選は、以下のサービスです。
1.SATORI
2.List Finder(リストファインダー)
3.Probance(プロバンス)
各サービスの優れている点を見ていきましょう。
1.SATORI
SATORI株式会社の「SATORI」は、BtoBとBtoC企業のどちらにも対応するMAツールです。リード管理機能が充実しており、メールアドレスを把握している実名リードに加え、自社サイトにアクセスしているのみの匿名リード管理にも対応しています。獲得したリード情報は特定条件ごとにグループ化できるため、Web広告の表示対象ユーザーを定義づけられます。
LP(ランディングページ)制作が可能で、入力フォームで得たデータはSATORIと連携する仕組みです。他にも、メール配信や広告連携などの多彩な機能が揃っています。
公式サイト:https://satori.marketing/
2.List Finder(リストファインダー)
「List Finder(リストファインダー)」は、株式会社Innovation & Co.によるBtoB企業向けのMAツールです。BtoB企業が求める機能を搭載しており、操作に迷わないわかりやすいUI設計が魅力です。
見込み顧客データには業種などの企業像属性を付与できるため、自社のターゲットであるか的確に判断できます。紙の名刺のデータ化代行に対応しており、対面で得た顧客情報もList Finder上で一元管理が可能です。顧客スコアリングや優先リード通知などの機能を使えば、購買意欲が高い顧客へ効率的に営業活動を行えます。
公式サイト:https://promote.list-finder.jp/
3.Probance(プロバンス)
株式会社ブレインパッドの「Probance(プロバンス)」は、BtoC企業向けのMAツールです。顧客への過剰な広告配信を自動回避する「プレッシャーコントロール」機能が特徴的で、顧客に極力ストレスを与えずアプローチできます。
また、Probanceは顧客の基本情報に加え、購買履歴や位置情報など膨大なデータを収集します。データは機械学習により分析され、顧客ごとに「興味がある商品」や「反応を得やすいチャネル」の予測が可能です。顧客1人ひとりに合わせた手法を分析することで、営業効果を最大化させられるでしょう。
公式サイト:https://www.brainpad.co.jp/probance/
コンテンツマーケティング関連ツールの選び方:3つの比較ポイント
コンテンツマーケティングの関連ツールを選ぶ際は、下記3つのポイントで製品を比較しましょう。
1.必要な機能があるか
2.費用対効果は適切か
3.使いやすいシステムか
順番に解説します。
1.必要な機能があるか
まず大事なのが「必要な機能があるかどうか」です。そのためには、自社コンテンツの制作・運用に役立つ機能を事前に洗い出しましょう。
たとえば、ビジネスブログなどのテキストコンテンツが中心であれば、コンテンツ制作に役立つSEOツールがおすすめです。さらに、SEOツールは競合調査も可能な統合型や、キーワード選定のみなどの特化型に分かれます。ツールで自動化したい作業範囲を決め、製品を選定してみてください。
マーケティングで得たリード情報を効率良く管理したい場合は、MAツールが向いています。MAツールはBtoB向けとBtoC向け製品があるため、自社の顧客層に合うツールを選びましょう。
2.費用対効果は適切か
コンテンツマーケティング関連ツールは有料製品が一般的ですので、費用対効果が重要です。自社サイトの課題を解決できる製品を候補に挙げ、費用を比較してみてください。なお、コンテンツマーケティングは長期的な施策となるため、継続的なツール運用を見越した予算確保が大切です。
注意点として、費用を重視しすぎて必要な機能を削るのは避けましょう。「コンテンツ制作を効率化したい」と思っているのに、SEO分析機能が少ない安価なツールを選んでも、期待した効果は得られないかもしれません。反対にコンテンツマーケティングの初期段階では無料ツールでも充分な場合があるので、そもそも有料ツールを使うべきかも検討しましょう。
3.使いやすいシステムか
ツールの使いやすさも、製品を見極める重要なポイントです。同じ機能を持つツールでも、シンプルなUIであったり操作が多かったりなど使い勝手や特徴は異なります。無料トライアルやデモ画面を確認して、使いやすいサービスを選んでください。
操作性が悪いと作業効率が落ちるばかりか、担当者がツールを使わなくなる可能性もあります。有料ツールの場合は無駄なコストとなってしまうため、実際のツール利用者に操作感を確かめてもらうと良いでしょう。
▼コンテンツマーケティングで活用できるツールについては、合わせてこちらも記事もご覧ください。
コンテンツマーケティングは専門的な関連ツールの活用がおすすめ
コンテンツマーケティングは、基本的なツールに加えて専門的なツールの併用がおすすめです。コンテンツの質や制作時間を改善したい場合は、SEOや競合調査ツールが適しています。見込み顧客の育成や情報管理を効率化したいのであれば、MAツールを検討してみてください。各種ツールを活用して、コンテンツマーケティングによる利益拡大を目指しましょう。