成功するアプリはコンテンツマーケティングが鍵! 成功事例8つとアプリを制作するポイントも紹介

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コンテンツマーケティングはアプリの成功を左右する大事な戦略のひとつです。コンテンツにはさまざまな種類があります。自社のビジネスやサービスにあわせたコンテンツを選ぶことが大切です。

本記事ではアプリを使ったコンテンツマーケティングの成功事例を8例紹介します。アプリで提供可能なコンテンツと機能についてもまとめました。

コンテンツマーケティングについてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事もご参照ください。

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コンテンツマーケティングとは、記事や動画などのコンテンツを通してユーザーに価値ある情報を提供し、認知度や売り上げの向上などを目指す施策です。多くの企業が取り組んでおり、今や定番のマーケティング手法ですが、実践手順やポイントなどがわからない方もいらっしゃるかもしれません。本 記事では、コンテンツマーケティングの基礎知識やポイント、成功事例を解説します。

アプリにコンテンツマーケティングが効果的な理由

上昇しているグラフを眺める人形

自社アプリの成功はリリース後の施策が大事です。今や自社アプリは消費者とのコミュニケーションツールとして多くの企業が活用しています。競合他社との差別化に効果的なのがコンテンツマーケティングです。アプリにコンテンツマーケティングが必要な理由について解説します。

競合との差別化を図れる

卸売・小売業で自社アプリを開発した場合、競合他社と同じ商品を販売することはよくあります。また、製造業であっても同じような商材を扱うことがあるでしょう。ユーザーが購買について比較検討する際、商品やサービスに関する詳細な情報をコンテンツで発信することで、他社との差別化につながります。

例えば画像一枚よりも、使用感などがイメージできる画像や動画、説明テキストなどです。ユーザーは詳しい情報を提供してくれた側に信頼感や親近感を持ってくれます。コンテンツの発信によりファンを増やすことが可能です。

リード獲得に効果的

アプリをダウンロードしたユーザーは、企業や商品に関心を持っています。ユーザーの属性情報などのデータをもとに、ユーザーが興味や関心を持っているコンテンツをポップアップで表示することでリード数の増加を期待できます。

会員登録したユーザーの興味や関心を引くコンテンツを発信することで、ユーザーの購買意欲を後押しして売り上げにつなげます。

例えばECアプリなら、実際の生活でどのように使えるのかを画像や動画コンテンツで見せる方法があげられるでしょう。ユーザーに具体的な使用イメージを提供することで企業への信頼度を高めることも可能です。

Webサイトのアプリ化でUI・UXの最適化

Webサイトと同じコンテンツをアプリで提供することにより、ブラウザを経由しなくてもワンタップでアクセスできるメリットがあります。しかし、せっかくアクセスしても、コンテンツのデザインや使い勝手がよくないとアンインストールされてしまう可能性があります。

ユーザーの興味や関心をひくコンテンツをアプリで配信することで、アプリに対する価値が高まり、アクセス数の増加、リピート率の向上につなげることが可能です。

更新時のプッシュ通知が便利

プッシュ通知はアプリ内のコンテンツなどを更新した際に、ロック画面やステータスバーにアプリの更新情報をお知らせしてくれる機能です。SNSで拡散を狙わなくても、アプリのプッシュ通知を利用して更新を伝えられるため手間がかかりません。

通知画面から直接アプリへアクセスできるため、ユーザーがコンテンツにたどりつくまでの工程が短くなります。ロック画面から直接アプリを開けるため、開封率が高いことも特徴です。スムーズな層客導線が作れるため、ECアプリなど更新頻度が高いアプリに効果が期待できるでしょう。

よりアクセス数を増やすためにはプッシュ通知の頻度や時間帯、ユーザーに合わせた通知を送ることが大切です。ただし、プッシュ通知の回数が多いとアンインストールされてしまう可能性もあることを覚えておきましょう。

アプリで提供するコンテンツと機能

アプリの機能

アプリでコンテンツを配信するにあたり、オウンドメディアとの違いやアプリならではの強みについて解説します。

SNS連携で会員登録がしやすい

アプリの利用にあたり、会員登録を行うときはメールアドレスや氏名などの情報を入力する手間がかかります。FacebookやTwitterなどSNSのアカウント情報を使って会員登録を行う「ソーシャルログイン」を導入することで、情報入力の手間を省くことが可能です。「ソーシャルログイン」は会員登録だけではなく、アプリ利用時のログインにも使えます。

また、ソーシャルログインの場合、SNSの二段階認証などセキュリティ対策がなされているため、アプリのセキュリティ強化対策も可能です。ユーザーの利便性の向上だけではなく、セキュリティ強化やソーシャルデータの取得などのメリットもあります。

記事コンテンツの充実でオウンドメディアとして活用

アプリ内のコンテンツを充実させることで、オウンドメディアとして活用できます。ユーザーの行動データにもとづいたコンテンツをはじめ、自社ブランディングにつながるコンテンツなど自社のアピールしたい内容に合わせて作りこむことが可能です。

更新もプッシュ通知を使えるため、SNS拡散や広告費用が不要なのも大きなメリットといえます。どのようなコンテンツならアクセス数が増やせるのか、さまざまな施策を打ち出せることがアプリの強みです。

音声メディア・音声コンテンツは若年層にリーチが可能

アプリは記事コンテンツ以外に、音声配信もできます。音声配信サービスやボイスメディアなどの音声コンテンツは、利用者の多い若年層にリーチできるのが強みです。記事コンテンツを見る時間がない方にもアプローチができます。

近年は音声番組を配信する企業も増えてきました。約6割のユーザーが視聴後の検索経験があるというデータもあり、若年層の獲得を狙う企業が、音声コンテンツの配信に力を入れています。

動画コンテンツで多くの情報を提供

動画コンテンツは、音声と映像で多くの情報を短時間でユーザーに届けられるメリットがあります。商品やサービスの説明動画では、使用方法など文字では説明が難しいこともくわしく伝えることが可能です。

企業の人柄を伝えやすいメリットもあり、ブランディングにも活用できます。5G通信が全国に広がることで大容量通信が必要な動画コンテンツのニーズはより一層高まることでしょう。

アプリを使ったコンテンツマーケティングの成功事例8選

スマホを持つ人

アプリを使用したコンテンツマーケティングの成功事例を8つご紹介します。コンテンツの種類やアプリの機能、ユーザーにとってのメリットなどをまとめました。アプリで成功を収めるにはどうすればよいのか、参考になさってください。

1.WEAR

「WEAR(ウェア)」は株式会社ZOZOが運営するファッションコーディネートアプリ。2022年6月末時点のダウンロード数は1,600万超。1,300万件以上の一般ユーザーやショップスタッフ、「WEARISTA(ウェアリスタ)」のコーディネートをチェックできます。

季節や結婚式などのシーン別でも検索が可能なため、目的に合わせたコーディネートが探しやすいのも魅力です。ユーザーからの検索数が多いワードをリアルタイムで表示するなど、トレンドワードもチェックできます。

「ZOZOTOWN」との連携により、在庫情報などをチェックしながら購入を検討できます。投稿画像でユーザーの心を動かして、購買行動へつなげるスムーズな「導線づくり」が参考になるアプリです。

2.楽天シニア

「楽天シニア」は楽天株式会社が運営する健康管理アプリ。毎日の歩数の記録をはじめ、体重や睡眠、血圧などの記録や管理が可能など健康を意識する人にメリットのある機能を備えています。

また、健康に関するお役立ちコラムや体操動画など役立つコンテンツも配信。シニアとついていますが、年齢層は限定されていません。イベントやキャンペーンへの参加で楽天ポイントがもらえるなど、ユーザーの参加を促す仕組みづくりが参考になります。

また、スマホの使い方や活用法を動画で学べる「スマホ教室」では、楽天のサービスや楽天モバイルについて学ぶことが可能。そのまま各種サービスにリンクしており、集客アプリとしての機能も備えています。

3.GUアプリ

「GU(ジーユー)」は株式会社GU(ジーユー)が提供するアプリ。オンラインストアの機能にくわえて、実店舗でアプリの提示によりお買い物に使えるGUポイントを貯めたり、アプリ会員価格で購入できたりなど特典も豊富です。商品の在庫もチェックできます。

気になる商品の再入荷や値下げ情報もアプリで配信しており、定期的にアクセスしてもらうための仕組みが整えられています。実店舗・オンライン併用型のアプリの成功事例といえるでしょう。

4.マイナビ2024

株式会社マイナビが運営する就活準備アプリです。新卒者を対象にした企業の採用情報などを提供しています。掲載企業数は約3万件以上、インターンシップ・ワンデー仕事体験に対応可能な企業数は約1万5,000件以上と豊富です。

多様な業種や業界に関する情報コンテンツを提供。企業研究セミナーや就活準備に役立つ知識やマナーなどの動画コンテンツを無料で公開しています。

イベントやWebセミナーの更新情報はプッシュ通知を利用しており、ユーザーは通知画面からアプリにアクセスをしてそのまま参加申し込みが可能です。就活中から本番までサポートするコンテンツが満載のアプリです。

5.WANTEDLY(ウォンテッドリー)

ウォンテッドリー株式会社が運営する転職希望者と企業をつなぐビジネスSNSアプリ。約350万人のユーザーと3万7,000社の企業が登録されています。企業は自社のアピールポイントを記事にして掲載します。企業の魅力を盛り込むことで、同条件を提示する企業との差別化をはかることが可能です。

募集ページでは伝えきれない企業の想いなども発信できることから、自社ブランディングとしても活用できます。採用に特化したオウンドメディアのように作りこめるのが魅力です。

フォロワー数やアクセス元の割合などをチェックできる「アナリティクス機能」も備えており、効果検証に役立ちます。

6.クラシル

dely株式会社が運営する「クラシル」は「かんたんにおいしく作れるレシピ」をコンセプトにレシピ動画サービスを提供しています。食材からのレシピ検索、時短料理やお弁当のおかずなど充実した検索機能が特徴です。

チラシ機能やネットスーパー機能にくわえて、2018年11月22日には毎日の献立づくりに役立つ「クラシルかんたん献立機能」が追加されました。

アプリのダウンロード数は3,500万を突破(2022年4月1日時点)。5万件以上のコンテンツを提供しており、レシピ動画サービスにおいては国内No1を獲得しています。近年、自炊のニーズが高まったことでより注目を浴びているアプリです。

7.THE NORTH FACE EXPLORER

大手アパレルメーカーである株式会社ゴールドウインが手掛けるブランド「THE NORTH FACE(ザ・ノースフェイス)」のアプリは、オウンドメディアとして設計されているのが特徴です。

「Explorer(エクスプローラー)=探究者」をキーワードに、アウトドア業界やファッションなどブランドと関連が深い人々を取り上げたインタビューコンテンツを展開しています。

ユーザーはアプリ限定アイテムの紹介やクーポンのプレゼントやアウトレット商品の購入、優先予約・優先購入などのメリットを得られます。メンバーズカード機能も備えており、実店舗でも利用できます。

8.Voicy(ボイシー)

株式会社Voicyが運営する音声配信サービス(音声配信プラットフォーム)「Voicy(ボイシー)のアプリです。審査をクリアしたパーソナリティをはじめ、企業が運営する音声番組などさまざまな音声コンテンツを提供。バックグラウンド再生や好きなパーソナリティの更新お知らせ機能を備えています。

配信だけではなく、リスナーの反応や視聴データも確認できるため、コンテンツマーケティングとして放送の改善などにつなげることが可能です。

コンテンツマーケティングをアプリで行うときのポイント

紙に書かれたPOINT

アプリで成功を収めるには、アプリを使用するユーザーに最終的にどうしてほしいのかコンバージョンを意識したコンテンツづくりが大切です。具体的にどのようなことを意識したらよいのか、コンテンツマーケティングをアプリで行うときのポイントについて解説します。

コンバージョンを意識したKPIの設定

アプリにおけるコンテンツマーケティングで重要な指標となるのがKPIです。KPIとは目標達成までの過程において評価するための指標となる中間目標のこと。自社ブランディングや資料請求件数の増加、潜在層との信頼関係の構築など最終目標に合わせたKPIを設定します。

KPIの設定により、効果検証がしやすくなるだけではなく、問題が起きたときの改善点も見つけやすくなります。

アプリで提供するコンテンツを決める

次に記事や動画、音声などアプリでどのようなコンテンツを発信するのかを決めます。すでにオウンドメディアを運営しているなら、アクセス解析などのデータをもとにユーザーの興味や関心をひくコンテンツを制作します。コンテンツの種類を決めたら、自社の魅力が伝わるようにしっかりとデザインを作りこみましょう。

アプリの制作費を決める

アプリで提供するコンテンツ制作にあたり、どのくらいの費用を充てられるのか予算を立てていきます。記事コンテンツの提供には競合他社の分析をはじめ、キーワードの設定や記事構成、執筆などのノウハウを持つ人材が必要です。社内のリソースも確認して外注費用を含めた予算を決めましょう。

発信したコンテンツのデータを分析する

発信後はどのくらいの人がコンテンツにたどりついたのか、アプリのデータ分析を行います。ユーザーに届くコンテンツを制作するには、アプリ専用の分析ツールを活用しましょう。

無料と有料ツールがあり、それぞれ機能も異なります。分析ツールの導入事例をチェックして、自社にとって使いやすいアプリ分析ツールを使用するのがおすすめです。

アプリの成功はコンテンツマーケティングが大事

アプリにおけるコンテンツマーケティングは、企業がユーザーに直接アプローチできるマーケティング手法です。コンテンツには記事や動画、音声などさまざまな種類があります。自社に合わせたコンテンツを提供することで競合アプリとの差別化が可能です。

ユーザーニーズを深堀できれば、より良いコンテンツの制作や改善につなげられます。どのコンテンツが自社にあっているのか、目標達成に向けたKPIの設定とデータ分析の結果をもとにコンテンツマーケティングの戦略を立てることが大切です。

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