用途別8種類!SEOライティングおすすめツールで効率・品質アップ【ブログ担当者必見】

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SEOライティングは、ツールを活用することで作業の効率が大幅にアップします。浮かせた時間でコンテンツにじっくり向き合えば記事の質も上げられますから、良いこと尽くしです。

今回は、「企業ブログの担当に任命されたけれど未経験でよくわからない」「SEOライティングは自己流だから、もっと効率よく書ける方法を知りたい」という人に向けて、活用できるツールを幅広く解説します。

一口に「SEOライティング」と言っても、コンテンツが出来上がるまでには、執筆だけでなく、さまざまな作業がありますよね。それぞれの工程に使えるツールを無料・有料問わず幅広く紹介しています。「この工程もツールを使えるのか!」と意外な発見があるかもしれません。記事を書く以外に、普段の文章作成にも使えるツールもありますから、ぜひチェックしてみてくださいね。

なおSEOライティングについてもっと詳しく知りたい方は以下の記事もご参照ください。

SEO ライティング 記事バナー

SEOライティングに使えるツール紹介 用途別8種類!SEOライティングおすすめツールで効率・品質アップ【ブログ担当者必見】

SEOライティングで使えるツールは8種類:必要な機能・あると便利な機能の一覧

(1)ドキュメント編集ツール
(2)キーワード分析・選定ツール
(3)リサーチに使えるツール・テクニック
(4)誤字脱字の発見・文章の読みやすさなどを確認できる校正ツール
(5)コピペチェックツール
(6)SEO分析・コンテンツ最適化ツール
(7)AIライティングツール
(8)画像ツール

必ずしも、これらすべてを使わなければならないわけではありません。プロのライターや企業ブログの担当者でも、どの工程でツールを利用するかは人それぞれです。

とはいえ「人力だと時間がかかりすぎる作業」もあるので、中にはほぼ「必須」といっても過言ではないツールもあります。
早速、それぞれ見ていきましょう。

(1)【必須】ドキュメント編集ツール

基本中の基本、これがなければ始まりません。使用するツールを社内で決められている場合もあると思います。よく使われるのは以下の2つです。

・Microsoft Word
・Googleドキュメント

どんなツールを使うにしても
・原稿の一部分にコメントを入れる
・以前の原稿が確認できるよう履歴を残しながら修正する
・他の人と共有する
・見出しの設定方法
・文字数のカウント

などは必ず使用する機能ですから、最初に使い方をチェックしておきましょう。

ペンスタンド 用途別8種類!SEOライティングおすすめツールで効率・品質アップ【ブログ担当者必見】

(2)【必須】キーワード分析・選定ツール

キーワード選定はSEOライティングの必須工程。選定作業のなかでも、サジェストワードを拾い上げる、関連キーワードを洗い出す、検索ボリュームを調査するなどは、人力で行うには負担が重すぎて現実的ではありません。ぜひ、データを一括で扱えるツールを使用しましょう。以下はよく使われるツールの一覧です。

・Google広告Keyword Planner(キーワードプランナー)
・ラッコキーワード
・パスカル(Pascal)
・Ahrefs Site Explorer(エイチレフス)
・キーワードファインダー
・ubersuggest(ウーバーサジェスト)

※キーワードプランナー以外はすべて有料(一部、無料版・体験版あり)

各ツールでできることなど、各ツールの概要はこちらの記事で解説しています。
【2023-2024最新】SEO対策・キーワード選定のおすすめツール10選 無料で使える・役立つツールを紹介します!

(3)【知ってると便利】リサーチに使えるツールとテクニック

SEOライティングの成功は、リサーチにかかっています。手軽なのは検索エンジンでの情報収集ですが、誤りのない情報を集めたり、世の中にあまり知られていない情報を得たりするには、通常の検索以外の方法で調べることもポイントです。
ブログ担当者必見:SEOライティングのリサーチ手順・コツを大公開」でご紹介した各種の調査を実践するための具体的なツールと、情報収集を効率的に行うテクニックを以下に挙げてみました。

国立国会図書館のオンラインデータベース
蔵書の検索・複写依頼などができます。

Google Scholar
CiNii Research – 国立情報学研究所
J-Stage
学術論文の検索ができます。Abstractの閲覧と、論文によっては、全文が読めるものもあります。

特定のドメインの中だけでページを検索する方法

「site:」の後ろにドメイン名を入れて、その後ろに(スペース)+キーワード を入力すると、特定のwebサイトのなかから、知りたいことだけを検索できるんです。

例えば、観光庁のサイトから、2022年の訪日外国人の数の報告書を探したいとします。まず、観光庁のトップページにアクセスし、アドレスバーのドメイン部分(https://www.mlit.go.jp/kankocho/)をコピーします。続いてGoogleの検索窓に「site:https://www.mlit.go.jp/kankocho/ 訪日外国人 2022」と入力すると、探していたデータがすぐに見つかりました。

特定ドメインの中だけでページを検索する方法 用途別8種類!SEOライティングおすすめツールで効率・品質アップ【ブログ担当者必見】

ページ内検索機能

ご存知の人も多いと思いますが、ページ内で特定の単語を検索する機能も活用してくださいね。(Windowsでは「Ctrl+F」、Macは「Command+F」)このページ内検索は、検索結果だけでなく、ドキュメント内や、文字認識されたPDFファイル内でも使用できます。

(4)【必須ではないが導入メリット大】日本語の校正ツール

校正機能はツールを入れなくとも、Microsoft WordとGoogleドキュメントにも搭載されています。タイプミスといった簡単な間違いだけではなく、文脈を理解しなければ指摘できない漢字の変換ミスまで教えてくれることもあり、かなり高機能ではありますが、やはり気付けない「見落とし」もあります。

一方、校正ツールでは、より細やかで精度の高い校正が可能です。文法的に正しいかの確認にとどまらず「表記揺れ」「わかりにくい表現」の指摘や、「言い換え表現の提案」までしてくれるものも。さらに、ライティングを総合的に支援してくれる高機能なタイプも開発されています。執筆・編集・校閲を日常的に大量に行うのであれば、導入のメリットは大きいでしょう。

なお、校正ツールは製品によってクセが違うので、複数を組み合わせて使うこともあります。以下は、無料・有料別の主要なツールの一覧です。

校正ツールを紹介 用途別8種類!SEOライティングおすすめツールで効率・品質アップ【ブログ担当者必見】

校正ツール(無料)

PRUV
ユーザー登録なしで400字、ユーザー登録すると20,000字まで校正可能。固有名詞、送り仮名の誤り等を検出できるほか。出版業界で使われるルールも考慮して校正してくれます。

Enno
文字数の制限なし、ユーザー登録不要で使用できます。「,」「.」を使う理工系文書・英語のスペルミスにも対応しています。

so-zou.jp
ユーザー登録不要、10,000字まで校正できます。不快語や「ら抜き言葉」をチェック可能で、わかりやすい表記にするための提案もしてくれます。

Tomarigi
文章表現を改善するための「気づき」を与える目的で開発されたツール。文節間の係り受け関係が図で表示でき、推敲作業に活用できます。一度に40,000字まで校正可能。

チョイミテーナ
検出された誤りを、深刻度の高い順にピンク、イエロー、グリーン、ブルーで視覚的に表示してくれます。校正できる文字数は5,000字までです。

リライトマーカー
多用・乱用されがちな注意語句をハイライトして教えてくれます。文字数の制限はありません。

校正ツール(有料)

文賢
推敲支援と校閲支援、「トラブルを防ぐためのチェックリスト」など執筆全般に役立つさまざまな機能を搭載した文章作成アドバイスツール。

JustRight!7 Pro
公用文の新ルールに沿った、時代にあわせた精度の高い校正が可能。Word/Excel/PowerPointなど他の業務アプリにもアドインできます。

ATOK クラウドチェッカー
「ビジネス文」「公用文」「表記揺れ」など、用途に応じた校正内容を選択でき、誤りは色分けして指摘してくれます。入力支援ツール「ATOK Passport」の契約が前提です。

Shodo
AIと自然言語処理の技術で、文脈を把握した校正をしてくれます。機能制限はありますが、無料版も利用できます。

Press Term
NTT研究所が開発した形態素解析エンジンを搭載し、日本語独自の文法や単語の情報を素早くチェックします。「共同通信社 記者ハンドブック」の内容に沿った校正を行います。

(5)【記事執筆を外注するなら必須】コピペチェックツール

コピペチェックツールは、作成したコンテンツと、ウェブ上にある文章がどの程度類似しているかを確認してくれます。

コピペチェックツール 用途別8種類!SEOライティングおすすめツールで効率・品質アップ【ブログ担当者必見】

編集者が原稿執筆をライターに外注する際に使うことが多いと思いますが、実は、執筆者本人にも利用価値ありです。
コピペする意図はなくとも
・リサーチの際、自分のメモ用にコピペしておいた文章を誤ってそのまま原稿に挿入してしまう
・同じテーマで何本も書いているうちにコンテンツの内容が以前執筆したものと自然と似通ってしまう
などのケースが起こってしまうことがあります。こういった事態を回避するため、原稿完成時にチェックすると安心です。

無料で使えるコピペチェックツール

CopyContentDetector
回数無制限、文字数4,000文字まで、文章間でのコピペチェックができます。CSV一括登録機能もあり、大量の文章も簡単にコピーチェック可能です。

こぴらん
文章を適度に区切り、その文が使われているwebページ数の目安を「類似数」として表示してくれます。文字数は4,000文字までです。

sujiko.com
SEOでマイナスに働く重複コンテンツ・類似したページを発見するためのツール。比較したい2つのURLを入力して判定ボタンをクリックすると、%で類似度を示してくれます。

剽窃チェッカー
入力されたテキストを文・文節単位で区切り、web上で同一の文字列の有無をチェックします。チェック可能な文字数は2,000文字以内もしくは合計30項目以下です。

有料で使えるコピペチェックツール

コピぺリン
ファイルデータを一括アップロードし、コンテンツを視覚的に比較できます。「あいまい連続一致文字数」機能では、単語を入れ替えただけのリライトも検出できます。

Chiyo-co
文章同士の類似度を分析し、文章全体が一致するかだけでなく、さまざまな要素を比較したうえで「似ている」かどうかを判定します。

Plagiarism Checker.co
多言語対応のplagiarismchecker.coが運営する剽窃・盗用チェックツールの日本語版です。操作画面は日本語です。

(6)【SEO対策に本腰を入れる企業・web制作会社ならぜひ検討を】SEO分析ツール

コンテンツを上位表示させるための改善点をアドバイスしてくれるツールです。

SEO分析ツール 用途別8種類!SEOライティングおすすめツールで効率・品質アップ【ブログ担当者必見】

各ツールによってそれぞれ機能は異なりますが、一例として
・記事の方向性をカテゴリ・ジャンルごとに提案してくれる
・タイトルや見出し・本文に取り入れるべき要素を挙げてくれる
・テーマごとに最適な文字数の目安を教えてくれる

など、大いに執筆の参考になる情報を提供してくれます。

さらに、以下にあげた一覧はどれも、コンテンツ作成だけではなく、競合サイトへの流入分析、サイトへの被リンクの解析、指定したキーワードごとの順位計測など、総合的なSEO対策機能を備えており、オンラインのマーケティング施策を行う上で心強い味方になってくれます。

・パスカル
・SEARCH WRITE(サーチライト)
・MIERUCA(ミエルカ)
・TACT SEO(タクト SEO)
・EmmaTools™(エマツールズ)
・tami-co(タミコ)
・SEMrush(セムラッシュ)
・Ahrefs Site Explorer(エイチレフス)

※すべて有料、一部、無料版/体験版あり。

詳しい紹介は、【2023年最新版】SEOツールおすすめ22選! 無料&有料、選定方法も紹介もご覧ください。

(7)【コンテンツ制作数が多いなら導入もあり】AIライティングツール

ChatGPTの登場で急速に注目を集める生成AIですが、生成AIが自動で記事を作成してくれるAIライティングのツールも急激に増えてきています。

2023年現在は、AIライティングツールで作成した記事は、基本的に、人間が手を加えなければ企業のブログやメディアに掲載するのはまだ危険だと思われます。過渡期の技術を用いたサービスですし、AIで作ったコンテンツがこの先Googleからどのような評価を受けるかも不透明だからです。
ただし、AIライティングにはメリットもありますので、使い所をふまえてうまく付き合うのが理想です。

なお、AIライティングについて詳しくは、「AIライティングツールでSEO対策するなら知らないと危険!コツと注意点」もご覧ください。

AIライティングツール 用途別8種類!SEOライティングおすすめツールで効率・品質アップ【ブログ担当者必見】

SEO対策ができるAIライティングツール

Catchy(キャッチー)
記事作成、広告アイデア、資料作成、メール文面など様々なシチュエーション別に100種類以上の生成ツールが使えます。

SAKUBUN(サクブン)
入力欄を埋めるだけでテキストを生成できる多数のテンプレートあり。事前にペルソナを設定し、ターゲットに届く高品質な文章を作成してくれます。

ChatGPT(チャットジーピーティー)
OpenAIが開発した元祖生成AI。膨大な情報を学習しており、質問に対して自然な文章で回答可能。2,000字程度のまとまった文章も生成できる。

ブンゴウ
記事作成に特化した生成ツール。タイトルと狙いたいキーワードを入力すると、それを基に見出しと記事のアウトライン、本文を作成してくれます。

BuzzTai(バズタイ)
「AIを使ってバズるコンテンツを作る」をテーマに、動画タイトル・各種SNS広告・ブログ記事などにしてくれます。

※すべて有料、一部、無料体験版あり。

(8)【必須】画像選定に使えるツール・サイト

画像は一瞬で記事のイメージを決める、非常に大切な要素。執筆作業そのものと直接は関係ないので、それほど重要に感じられないかもしれませんが、記事の内容を補足できる適切な画像が、適度な枚数挿入されていることは、SEO的にも大切なんです。

一枚の挿絵・写真もない本をひたすら読み続けると、多くの人は、疲れてきて苦痛を感じます。趣味で読む小説なら別かもしれませんが、検索でたどりつくユーザーは大抵、「答えを探している」わけですから、「文字ばかりで読みづらい」と感じたページからはすぐに離脱してしまうでしょう。

記事の品質をトータルでより良いものにするために、画像選定にもぜひ、こだわりましょう。

画像選定に使えるサイトとツール 用途別8種類!SEOライティングおすすめツールで効率・品質アップ【ブログ担当者必見】

画像選びに使えるツール/素材サイト(無料)

o-dan
Pixabay、Unsplash、Adobe Stockなど主に海外の素材サイトを複数、一括で検索できます。

ぱくたそ
日本人モデル・日本の風景など、国産の素材が検索できます。

ICOOON MONO
アイコン素材がダウンロードできます。掲載素材はモノトーンですが、任意の色に変更できます。

画像選びに使えるツール/サイト(有料)

Pixta
日本の画像サイト。1度ダウンロードした画像は追加料金なしで何度でも使えます。

iStock
定額プランと単品購入の両方が選べます。AIによる検索サポート機能つき。

Shutterstock
素材数・検索カテゴリーともに多数で、料金プランの選択肢も豊富です。

※利用範囲は、リンク先の各サイトの利用規約をご確認ください。

オリジナル画像作成に使えるツールも

言葉だけで説明するよりも、表やグラフ、簡単な図説があった方が、記事の内容をより的確に伝えられることもありますよね。また、イメージにピッタリの画像が素材サイトでは見つからない、ということもあるでしょう。
そんな時は、自分でイラストを作ってしまうのも一つの方法です。

Microsoft powerpointやGoogleスライドを利用すれば、デザイン未経験者でも、簡単な図解を作成できます。例えば、以下の画像は、アイコン素材をダウンロードできるサイトから集めた画像を組み合わせ、上にテキストを配置して作っています。

オリジナル画像作成に使えるツール 用途別8種類!SEOライティングおすすめツールで効率・品質アップ【ブログ担当者必見】

この程度でも、あるとないとでは大違い。読者の理解の助けになります。ビジネス寄りのコンテンツは内容が難しいことも多いので、イラストでの解説を入れるのはおすすめです。

まとめ:ツールを導入する・しない/ツールの選び方に迷ったら

ツールを導入する・しないの判断基準

ツールを導入するメリットは
(1)人間より短時間で効率よく作業が可能
(2)クオリティが一定である

以上2点です。
導入すべきか迷ったときは、この2点を念頭に、自社にとって価値があるかを考えてみてください。

(1)に関して、ツールの導入は担当者の余裕を生み出すことにつながります。担当者が「ツールを入れるほどの負担ではない」と考えているケースでも、ツールの導入で削減できた時間と手間をその分、ユーザーの検索意図を詳細に推測する作業に振れば、SEO対策の効果が出やすくなります。費用が見合うのであれば、積極的な導入をおすすめします。

(2)について、メリットと言えるかは、ツールにまかせる作業の種類と、企業・担当者によっても異なるので、個別に検討が必要です。

例えば、日本語の読みやすさを高めようと校正ツールを利用してみても「他の表現の方がわかりやすいのにな」「校正の経験が長い社内の担当者に校正してもらった方が良い提案がもらえそう」と感じることもあるでしょう。
「文章の校正は右も左も分からない」「社内に誰も経験者がいない」というケースなら導入のメリットは計り知れないでしょうが、上記のような場合は、費用対効果を考えると導入を見送った方が堅実かもしれません。

ツールの選び方

2023年現在、ライティングに使えるツールはかなりの数がありますから、幅広い選択肢の中から1つに決めるのも悩みますね。以下の観点から、それぞれのツールを比較してみましょう。

・使い勝手(操作のわかりやすさ/国産or海外産/導入後のサポート体制など)
・性能・クオリティ
・動作環境(ダウンロードするタイプのツールの場合)
・費用と課金形態(買い切り型/サブスクリプション型)

操作画面がシンプルなこと、価格が適切だと感じられることは重要です。
体験版があるものも多いので、まずはお試しで性能チェックできると安心です。

無料ツールは気軽に使えますが、有料となるとそうはいきません。中には、企業単位で契約・登録してアカウントを発行し、複数スタッフで使うタイプの製品もありますから、担当者だけでは導入を決められない場合もあります。
導入までのハードルが高いケースもあるかもしれませんが、ツールを使いこなせればSEOライティングはかなり楽になり、成功率もアップします。企業の状況にあわせた最適なツールを選択し、記事のクオリティを高めましょう。