「検出-インデックス未登録」とはどんな状態?ページが表示されない原因と解決方法を詳しく解説!
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「新しくコンテンツを作成したは良いものの、中々検索結果に表示されない」とお悩みの方も多いと思います。そんな場合は、Googleサーチコンソール(Googleが無料で提供しているサービス)にて「検出-インデックス未登録」、もしくは「クロール済み-インデックス未登録」と表示されている可能性が高いです。
いずれも、Google側でwebページの存在は認識しているものの、何らかの理由で検索結果に表示するための登録がされていないということを示しています。
本記事では、「検出-インデックス未登録」についての概要と、原因や解決方法、類似の事象である「クロール済み-インデックス未登録」との違いなどを詳しく解説します。
「クロール済み-インデックス未登録」と表示される場合の解決方法について知りたい方は、以下の記事もご参照ください。
関連記事:クロール済み – インデックス未登録の原因と解決方法を解説!
【2024年7月最新】3月〜5月のGoogleコアアップデートで、順位が下落したWebサイトの共通要因とその対応方法について
この資料では、「クロール済み-インデックス未登録」になってしまう原因と、「クロール済み-インデックス未登録」を事前に防ぐ方法がわかります。
「検出-インデックス未登録」とは?
「検出-インデックス未登録」とは、Google側で該当ページのURL自体は認識しているものの、ページの中身の確認までは行われておらず、Googleの検索結果には表示されない状態のことを示しています。
新しく作成したwebページがGoogleの検索結果に表示されるまでには、クロール、インデックス登録、検索結果の表示と3つの工程を踏む必要があり、その後初めて検索結果に表示されるようになります。
- 1. クロール: Google は、クローラーと呼ばれる自動プログラムを使用して、ウェブ上で見つけたページからテキスト、画像、動画をダウンロードします。
- 2. インデックス登録: Google は、見つけたページ上のテキスト、画像、動画ファイルを解析し、その情報を Google インデックス(大規模なデータベース)に保存します。
- 3. 検索結果の表示: ユーザーが Google で検索すると、Google はユーザーの検索語句に関連する情報を返します。
参考:Google検索の仕組み
「検出-インデックス未登録」とは、上記の1.クロールの更に前段階で、GoogleがURLを認識したものの、何らかの事象が原因で、クロールに至らず、検索結果に表示されなかったものです。
インデックス未登録のSEOへの影響
「インデックス未登録=Googleの検索結果に表示されない」ということになるため、せっかく新規ページを公開したのにもかかわらず、検索経由でのサイトへのアクセス増や、売上増などの効果に繋がらないということになってしまいます。
サイト内にどれだけページ数があるのかにもよるので、一概には言えませんが、サイト内でインデックス未登録となっているページが数件程度ということであれば、あまり神経質になって気にする必要はありません。しかし、「慢性的にインデックス未登録となる状態が続いている」場合には注意が必要です。
インデックス未登録となってしまう原因は様々あり、詳細は後ほどご紹介しますが、原因のひとつに、「有用でないコンテンツとみなされた場合」があります。Google公式は、
”サイト内に、有用でないコンテンツの量が比較的多い場合は、サイトの他のコンテンツが検索で上位に掲載されなくなる可能性が多かれ少なかれあります。”
との見解を示しています。
また、Googleはランキング決定の要素の1つに「ヘルプフルコンテンツシステム」を利用しており、個々のページがヘルプフル(有用)であるかどうかを判断しています。
つまり、インデックス未登録となっているページは、有用でないコンテンツと見なされている可能性があり、そのページを放置しておくと、サイト内のページ全体が上位表示されづらくなってしまうおそれがあり、SEOへの影響が懸念されます。
インデックス未登録の改善にかかる時間
では、インデックス未登録の状態を改善するとなった場合、一体どれほどの時間を要するものなのでしょうか。
結論から言うと、一般的には数週間〜1ヶ月ほどの期間が必要と考えられています。
しかし、サイトの状態によっては、数日でインデックス登録されることもありますし、1年経っても登録されないという場合もありますので、あくまで目安として、長期的に対策をしていく必要があります。
「検出-インデックス未登録」と「クロール済み-インデックス未登録」は何が違うのか?
インデックス未登録について調べると出てくる、「検出-インデックス未登録」と「クロール済み-インデックス未登録」という類似のキーワード、いずれも、インデックス登録がされていないという意味では共通しています。
ただし、「検出-インデックス未登録」に関しては、ページ自体は認識されているものの、その後のクロール作業がされていないということを先程お伝えしました。
それに対して、「クロール済み-インデックス未登録」は、ページ自体の認識も、その後のクロール作業も完了しているものの、インデックスに登録されていないページということになります。
検出・インデックス未登録 | クロール済み・インデックス未登録 | |
---|---|---|
URLの発見 | ◯ | ◯ |
クロール | ✕ | ◯ |
インデックス登録 | ✕ | ✕ |
そのため、それぞれの事象で原因と必要な対策が異なることを理解しておいてください。
「クロール済み-インデックス未登録」については、次の記事で詳細に解説を行っておりますので、気になる方はご覧ください。
関連記事:クロール済み – インデックス未登録の原因と解決方法を解説!
「検出-インデックス未登録」の確認方法は?
「検出-インデックス未登録」となっているページは、「Googleサーチコンソール」にて確認することが可能です。「Googleサーチコンソール」とは、Googleが無料で提供しているサイトへの流入状況が分析できるツールです。
確認方法の手順は以下の通りです。
①Googleサーチコンソールを開き、画面左側の「インデックス作成」の中にある「ページ」をクリックします。
②「ページがインデックスに登録されなかった理由」内の、一番下「検出-インデックス未登録」をクリックします。
③「検出-インデックス未登録」になっているページの一覧が表示されます。
「ページがインデックスに登録されなかった理由」には、以下のように該当のページがインデックスされてしまわないように、あえて設定していることもありますので、その場合の対策は不要となります。
- ・リダイレクトエラー
- ・URL が robots.txtによってブロックされています
- ・URL に noindex が指定されています
- ・代替ページ(適切な canonical タグあり)
参考:Google Search Consoleヘルプ(すべてのレポートとツール > ページ インデックス登録レポート)
「検出-インデックス未登録」が表示されてしまう5つの原因
「検出-インデックス未登録」がどういった事象であり、どのように確認すればよいかについてはおおよそイメージがついたかと思いますが、なぜ「検出-インデックス未登録」という状態が起こってしまうのか、想定される原因として、代表的な5つをご紹介します。
ドメインスコアが低いため
日々新しいページがweb上で作成されていますが、クローラーはリソース(巡回できる回数)が限られているので、どのサイトも同じペースで巡回しているわけではありません。
サイトが立ち上がってから一定期間が経っているサイトとドメインを取得したばかりのサイトであれば、ページ数が多くて、よりユーザーに見られている回数も多く、ドメインスコアが高くて歴史のあるサイトのほうが優先的にクロールされ、対して、ドメインスコアが低いサイトは、クロールの優先順位が低くなってしまいます。
そのため、クロールが行われず、「検出-インデックス未登録」となってしまうケースが発生します。
コンテンツの質が低いため
情報量が少ないといったケースや、一般的な情報ばかりで独自の情報がないコンテンツである場合、もしくは低品質なコンテンツがサイト内に溢れている場合は、Googleが検索ユーザーにとって価値がないコンテンツであると判断し、クロールを行っていない可能性があります。
現に、Googleは2024年3月のコアアップデートにて、検索結果に表示される低品質で独創性のないコンテンツなど、全体の約45%のコンテンツを削除したと公表しており、低品質で独自性のないコンテンツについては、順位を上位に表示させないだけではなく、そもそも検索結果に表示させないという厳しい姿勢を取っています。
内容がヘルプフルではないコンテンツに関しては、「検出-インデックス未登録」に限らず、「クロール済み-インデックス未登録」に該当する可能性もあります。
参考:Google公式(検索におけるスパムや低品質コンテンツへの新たな取り組み)
webサイトへの過負荷が予想されたため
Google公式は、Googleサーチコンソールのヘルプページにて、「検出-インデックス未登録」となっている原因について、
“通常、Google が URL をクロールしようとしたものの、サイトへの過負荷が予想されたため、クロールの再スケジュールが必要となった場合です。そのため、レポート上で最終クロール日が空欄になっています。”
と公表しています。新規のページを大量に一気に更新したサイトや、何千何万ものページが存在しており、更新頻度が高いサイトである場合などが、想定以上にクローラーが行われてしまう可能性があり、webサイトへの過負荷が起こることが想定されます。
その場合、クロールが行われず、結果として「検出-インデックス未登録」に該当してしまいます。
参考:Google Search Consoleヘルプ(すべてのレポートとツール > ページ インデックス登録レポート)
重要なページだと認識されていないため
Googleから、重要なページではないと認識され、クロールする優先順位が低くなっている影響で、「検出-インデックス未登録」となっている可能性があります。
重要度の低いページとは、以下のようなページが挙げられます。
内部リンクが貼られていない孤立したページ
Googleは、ページの関連性の判断や、クロールする新しいページを見つける際にリンクをシグナルとして使用すると公表しており、Googleのクローラーは、内部リンクを辿ってサイト内のあらゆるページをクロールし、インデックス登録を行うことを示しています。
そのため、ページ内で、サイト内の他のどのページへもリンクが貼られていないとなると、そもそもクローラーが巡回するための入口がないということになってしまいますので、クロールがなされず、インデックス登録もされないという事象が起きます。
参考:Google検索セントラル-ドキュメント-クロールとインデックス登録-リンク
深い階層のディレクトリに配置されたページ
webサイトの構造にディレクトリ階層というものがあります。コンピュータ上で、データをファイルに保存する際に、どこに何があるかを把握するためにフォルダ分けをされる方が多いと思いますが、同様の考え方で、webサイト上でもディレクトリ階層があることによって各ページを整理しています。
フォルダ分けを行うことは便利ではありますが、フォルダ内でのフォルダが細分化されてしまうほど、中のファイルを見つけ出すのは難しくなってしまいますよね?
webサイト上でも同じことが言え、ディレクトリ階層が深くなればなるほどクローラーがページを見つけづらいという問題が起こります。
アクセス数が少ないページ
こちらは、イメージがつきやすいかと思いますが、訪問者が少ないページに関しては、するため、クロールの優先順位が下がり、インデックス登録が行われなくなってしまいます。
重複コンテンツと見なされたため
ここでいう重複とは、意図せず同じ内容のURLが複数作成されてしまっている状態を指しており、以下のような例が考えられます。
- ・URLの末尾のパラメータの有無が異なっている
- ・大文字・小文字が異なっている
- ・「/」の有無が異なっている
- ・「www」の有無が異なっている
URLのパラメータはWordpressのプラグインによって自動的に発生したり、ECの様なサイトではユーザー毎にパラメータを設定することもあるので、こちらの項目に当てはまりやすくなります。もし、大量に発生しているような場合はプラグインの設定を見直してみるもの有効です。
「検出-インデックス未登録」を解決する3つの方法
ここからは、「検出-インデックス未登録」の状態を解決するための施策を解説します。
XMLサイトマップを送信する
XMLサイトマップとは、webサイト内のURLや更新頻度、最終更新日などの情報が記述されているファイルのことで、検索エンジンにサイト内のページの情報を伝える役割があります。
XMLサイトマップの作成方法は様々で、手動で作成する方法もあれば、自動生成ツールでの作成方法、WordPressのプラグイン機能(無料)で作成する方法などがあります。Google公式でも、サイトマップの作成方法を解説していますので、気になる方は参考にしてみてください。
XMLサイトマップを作成後、Googleサーチコンソールを使用して送信作業を行いましょう。
Googleサーチコンソールの管理画面にログインし、画面左側中央より「サイトマップ」をクリックします。「新しいサイトマップの追加」という欄が出てくるので、サイトマップのURLを入力し、送信ボタンをクリックで作業は完了です。
XMLサイトマップの送信を行うことによって、サイト内の情報がGoogleに伝達されるため、クロールしてくれる可能性が高まります。
必ずしもインデックス登録がされるとは限りませんが、簡単な作業ですので、インデックス未登録となっている場合は試してみてください。
インデックス登録のリクエストを行う
こちらも「XMLサイトマップを送信する方法」同様、Googleサーチコンソールを利用した対処法です。「検出-インデックス未登録」、「クロール済み-インデックス未登録」どちらの場合にも対処できますので覚えていて損はありません。
リクエストの手順は以下の通りです。
①Googleサーチコンソールの画面を開き、左側上部のURL検査という項目を選択します。その後は、画面上部中央の検索窓にインデックス未登録となっているURLを入力し、Enterキーをクリックします。
②「URLがGoogleに登録されていません」と表示されるので、「インデックス登録をリクエスト」をクリックし、作業は完了です。
Googleウェブマスターツールを使用して、XMLサイトマップを送信する方法は以下の記事で解説しています。
関連記事:ウェブマスターツールでサイトマップ(sitemap.xml)を送信する方法
内部リンクの見直しを行う
クローラーは内部リンクを手がかりにクロール対象の新たなページを発見するので、リンクが貼られていない孤立しているページは、内部リンクを設定してあげることによってインデックス未登録が解消される可能性が高まります。
一方で注意が必要で、関連性の低いページのリンクを貼ってしまうと、Googleからの評価を下げてしまうおそれがあるため、ただやみくもにサイト内のページのリンクを設置することは避けましょう。
Googleは、ユーザーのためになるサイトを評価するので、関係のないリンクが散りばめられているサイトよりも、関連性のあるリンクが貼られ、ユーザーがサイト内の回遊しやすい状態であるサイトのほうが、高く評価される傾向にあります。
ブログ記事のページの下側に「関連記事はこちら」や「この記事を読んだ人はこちらの記事もおすすめ」のようなリンクが貼ってあることを目にする機会があるかと思いますが、内部リンクが最適化されている良い例と言えます。
「検出-インデックス未登録」を事前に防ぐための3つのポイント
「検出-インデックス未登録」になってから、解決方法を実施するよりは、最初からスムーズにインデックス登録されるほうが望ましいですよね?適切なサイト運営を行うことによって、一定「検出-インデックス未登録」となることを防ぐことができます。
どのような点に気をつければ良いのか、注意すべき3つのポイントを解説します。
サイト構造をわかりやすくする
サイト構造とは、webサイト全体の階層やカテゴリ分け、内部リンクなどの構成のことを指します。複雑で分かりづらいサイト構造になってしまっている場合、そもそもクローラーが巡回しづらい環境を作ってしまっているということになりますので、最初のサイト制作の段階でわかりやすいサイト構造にすることを心がけましょう。
また、わかりやすいサイト構造はクローラビリティ(クローラーの巡回のしやすさ)の向上に繋がるだけではなく、ユーザーがサイト内を巡回しやすくなることや、Googleからの評価を高めるなど相乗効果が期待できます。
サイト設計をされる際には以下の記事も参考にしてみてください。
関連記事:コンテンツマーケティングは導線が重要! 種類や設計方法を徹底解説
ページの更新頻度を上げる
クローラーは、全てのwebサイトを同様にクロールするわけではないということをお伝えしましたが、年に数回しか更新されないwebサイトと、毎日更新されるwebサイトであれば、当然常に最新の情報が入ってきたり、インデックス数も豊富な可能性が高い、毎日更新されるwebサイトのほうが巡回頻度は高くなります。
毎日更新されるwebサイトのほうが、最新の情報や知識が豊富な信頼のおけるサイトであるとGoogleからの評価を受けられることにも繋がります。
そのため、ページの更新頻度を上げることによって、クロールがされやすくなり、同時にインデックス登録がされやすくなる可能性も高めることができます。
高品質なコンテンツを作成する
一方で、ただページの更新頻度を上げれば良いかというとそうではなく、高品質なコンテンツを作成しなければ、逆にGoogleからの評価を下げてしまうことになります。
情報量が不足していたり、他のサイトと似たような内容のみでオリジナリティがなかったりすると、Googleから「ユーザーの役に立つサイトではない」と判断されてしまいます。
Googleにクロールする価値のあるサイトだと認識してもらうために、コンテンツの中身を充実させ、webサイト全体の品質を向上させることが重要です。
高品質なコンテンツを作成する他のメリットについては以下の記事で解説しています。
関連記事:コンテンツマーケティングは記事数よりも質が重要! 良質な記事を増やすメリットを解説
まとめ
ここまで、「検出-インデックス未登録」の原因や解決方法についてお伝えしました。「検出-インデックス未登録」となってしまう原因は複数あるため、webサイトの運用担当者の方は、自身のサイトがいずれの原因に該当しているのか、どのような対応を行うことが最適であるのか、本記事を参考に対策してみてください。
また、最も良いのは「検出-インデックス未登録」に該当しないことなので、事前に防ぐ取り組みも実践いただくことを推奨します。
弊社でも、2024年3月のGoogleコアアップデートをきっかけに「インデックス未登録のページが増えてしまった」とお客様からご相談をいただく機会が増えました。
「インデックス未登録」の原因や対策はもちろん、インデックス以外の部分の最新のSEO対策もわかる「3月のコアアップデート対策の総まとめ」をご用意したので、
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