オウンドメディアのコンサルティング会社、どの会社を選んだらいいのかわからなくて悩んでいませんか?
「オウンドメディアで成功したいけど、コンサルティング会社探しに悩んでいる」という方向けに、オウンドメディアコンサルティング会社14社をご紹介しています。
SEO支援実績が豊富な当社が、独自の視点でコンサルティング会社ごとの特徴や向いている企業をわかりやすくまとめました。オウンドメディア運用や、記事コンテンツ作成実績が豊富な会社を紹介しています。
WEBマーケティングではオウンドメディアの成長は欠かせませんが、社内にSEOやオウンドメディアの知見をもったディレクターがいない場合、短期間で成果を出すために外注するのも一つの手段です。
本記事では、オウンドメディアを運用するにあたって、コンサル会社に依頼した場合のメリットやデメリット、費用相場も解説していきます。これからオウンドメディアを立ち上げるという人や、結果が出なくて困っている人はぜひ参考にしてください。
この記事のポイント
- 外注コンサルは実績をもとに自社の戦略にあった企業を選ぼう
- SEOの知見がなく、すぐに成果を出すなら外注コンサルティングがお勧め
- 内製化にも知見を高める、費用がかからないなどのメリットがある
- 外注コンサル選びに失敗しないポイントを抑える必要がある
- 内製化で進めるならツール活用も検討しよう
記事の監修者
藤井 慎二郎 / 株式会社オロパス 代表取締役
SEOコンサルタントとしてBtoB、BtoC問わず、1,000社以上のWebサイトをコンサルテイングを行ってきた実績を持つ。経営軸の高い視座で戦略的にSEOを進めることが得意。 2014年に現在の株式会社オロパスを設立。それまでのSEO知見を活かしてSEOツール「パスカル」を開発。
あなたの会社のSEOの方向性・戦略にあった選択をすべき
「あなたの会社の方向性・戦略に合った選択をする」というのがコンサルティング会社選びで一番大切なことです。
この記事ではオウンドメディア運用・支援を外注する場合のおすすめ業社を紹介していますが、会社の状況を踏まえると、実は内製化する方が良い場合もあります。内製化には、費用が安く済むという以外にも、自社の知見を高めるメリットもあるからです。
ただし、短期間で施策を実施し、すぐ成果を出したいという場合には、内製化よりもコンサル会社に依頼して施策を実行するのが正解かもしれません。
それぞれのメリット・デメリットを比較し、自社のオウンドメディアの戦略をどうしていきたいのか、自社の成功を一番に考えていただき、外注業社、もしくは内製化するということを判断しましょう。何社か見積もりを取り、悩みを相談しながら解決していくのも有効な手段です。
比較表付き!実績のあるSEOコンサルティング会社15選
ではさっそく、おすすめのSEOコンサルティング会社15社をご紹介していきます。以下の比較表に、15社の強みや価格帯目安をもとに、向いている企業をまとめています。
| 企業名 | 強み | 価格帯(目安) | 公式サイト | 向いている |
|---|---|---|---|---|
| LIG | 高いクリエイティブ力や自社LIGブログの実績 | 初期300〜500万円/記事単価15万円〜 | https://liginc.co.jp/ | デザイン重視の方やブランディング狙いの企業 |
| ベーシック | 「ferret One」でBtoB特化運用済 | 初期140万円+月額70万円〜 | https://basicinc.jp/ | 堅実に成果を出したい中堅企業 |
| イノーバ | 戦略設計やペルソナ設計支援に強み | 要問い合わせ | https://innova-jp.com/ | 一から戦略を作りたい企業 |
| Hakuhodo DY ONE | SEOと広告の連携や実績に強み | 要問い合わせ | https://www.hakuhodody-one.co.jp/ | 広告とSEOを一体運用したい企業 |
| バズ部(ルーシー) | CV設計と教育系に実績 | 要問い合わせ | https://lucy.ne.jp/ | 資料請求・CV重視の方 |
| ウィルゲート | 記事制作やSEO分析に対応 | 記事単価1〜3万円程度 | https://www.willgate.co.jp/ | 内部リソース不足の企業 |
| CINC | データ分析に強いSEO支援 | 要問い合わせ | https://www.cinc-j.co.jp/ | データドリブンな戦略重視の方 |
| ディレクターバンク | Webディレクターが伴走する仕組み | 要問い合わせ | https://directorbank.co.jp/ | 運用ノウハウを学びながら進めたい方 |
| BLAM | 柔軟な体制でスタートアップ支援に強い | 要問い合わせ | https://blam.co.jp/ | スピード感重視の企業 |
| ナイル | SEOと記事制作を一気通貫で支援 | 初期50万円〜/月額40万円〜 | https://nyle.co.jp/ | 高品質・低コストを両立したい方 |
| MOLTS | BtoBの内製化・伴走支援に強み | 月額40万円〜 | https://moltsinc.co.jp/ | 長期戦略・自社体制強化したい方 |
| ジオコード | SEOやLP制作など一社完結支援 | 月額30万円〜(構築別) | https://www.geo-code.co.jp/ | 外注まるごと任せたい企業 |
| 株式会社PLAN-Bマーケティングパートナーズ | オウンドメディアマーケティング全般に対応 | 要問い合わせ | https://www.pbmp.co.jp/ | 成果重視で施策を進めたい企業 |
| NYマーケティング株式会社 | Webマーケティングを、シンプルな戦略で提案 | 要問い合わせ | https://ny-marketing.co.jp/ | オウンドメディア運用をしたい企業 |
| 株式会社ハエモリ企画 | PMF支援から広告・SEO・UI/UX・Web開発まで、一気通貫で伴走できる | 要問い合わせ | https://www.haemorikikaku.com/ | 新規事業を伸ばしたい、マーケティングと開発をまとめて任せたい企業 |
気になる会社は見積もり相談をしてみるべきですが、できれば1社だけではなく、比較用に複数社見積もりを取得してください。その中からあなたの会社の方向性や、目標達成、やりたいことに適した会社の選定を進めると良いでしょう。
ここからは、各社個別に特徴を紹介していきます。
株式会社LIG

特徴
LIGは、マーケターなら一度は見たことがあるTOPクラスのメディア「LIGブログ」で知られる制作会社で、デザイン性と編集力の高さなどコンテンツのノウハウが高いのが特長です。オウンドメディア構築では、ブランド力を高めながら集客を狙いたい企業に適しており、SNS連動や話題性のある質の高いコンテンツ作成にも定評があります。
提供サービス
- オウンドメディア構築・運用
- コンテンツ企画・ライティング
- コンテンツマーケティング戦略支援
会社概要
- 社名:株式会社LIG
- 住所:東京都台東区小島2-20-11 LIGビル
- 資本金:1,000万円
- 公式サイト:https://liginc.co.jp
株式会社ベーシック

特徴
ベーシックは、自社開発CMS「ferret One」を活用し、BtoBに特化したオウンドメディア運用を効率化できる点が強みです。記事制作やSEO対策はもちろん、MAや問い合わせ獲得まで一貫した施策設計を行うことで、目標達成、つまりは成果につながる運用が可能です。
提供サービス
- CMS「ferret One」の導入・運用支援
- オウンドメディア設計・記事制作
- SEO対策・コンテンツ最適化
- ホワイトペーパー・資料作成
会社概要
- 社名:株式会社ベーシック
- 住所:東京都千代田区一番町17-6 一番町MSビル2F
- 資本金:1億円
- 公式サイト:https://basicinc.jp
株式会社イノーバ

特徴
イノーバは、BtoB企業のマーケティング支援に特化し、ペルソナ設計から戦略立案、SEO・コンテンツ制作まで一気通貫で対応できるコンサル会社です。社内にマーケ担当メンバーがいない企業にも寄り添った支援スタイルで、初期フェーズの企業にもおすすめです。
提供サービス
- オウンドメディア戦略設計支援
- コンテンツ企画・SEOライティング
- コンテンツマーケティング運用代行
- リード獲得施策設計支援
会社概要
- 社名:株式会社イノーバ
- 住所:東京都文京区本郷3-19-4 本郷大関ビル5F
- 資本金:1億3,455万円
- 公式サイト:https://innova-jp.com
株式会Hakuhodo DY ONE

特徴
Hakuhodo DY ONEはSEOや広告運用の分野で豊富な実績を持つ大手企業で、検索エンジンマーケティングとオウンドメディア施策を組み合わせた包括的支援を展開しています。大手企業や広告予算の多い企業向けの高度な運用に対応可能です。
提供サービス
- SEOを中心としたオウンドメディア戦略設計
- キーワード設計・コンテンツ制作
- 検索意図分析・CV導線改善支援
会社概要
- 社名:株式会社Hakuhodo DY ONE
- 住所:〒107-6316 東京都港区赤坂5丁目3-1 赤坂Bizタワー
- 公式サイト:https://www.hakuhodody-one.co.jp/
株式会社ルーシー

特徴
株式会社ルーシーは「成果に直結するコンテンツマーケティング」をテーマに、コンバージョン導線の設計からコンテンツ制作、オウンドメディア構築までをワンストップで一貫支援する会社です。
コンテンツ知識を発信しているオウンドメディアの「バズ部」はSEO業界の中でよく取り上げられるメディアで、YouTubeも運営しています。CVに直結するホワイトペーパーや資料請求などの施策に強く、さまざまな分野での事業をしており、特に教育・士業分野には定評があります。
提供サービス
- オウンドメディア戦略設計・構築支援
- コンテンツ企画・CV導線設計
- SEOライティング・記事制作
- ホワイトペーパー・ランディングページ設計
会社概要
- 社名:株式会社ルーシー(バズ部運営)
- 住所:東京都渋谷区代々木1-25-5 BIZ SMART代々木
- 資本金:非公開
- 公式サイト:https://lucy.ne.jp
株式会社ウィルゲート

特徴
ウィルゲートは、コンテンツ制作とSEO支援に特化した企業で、記事制作を大量に・高品質に・スピーディに提供する体制を構築しています。社内に編集チームがない企業でも安心して運用できるサポートが魅力です。SEO(検索エンジン最適化)のノウハウも高く備えています。
提供サービス
- オウンドメディア用SEO記事の大量制作
- キーワード選定・構成案作成代行
- 記事リライト・SEO改善支援
- 編集体制の外注サポート
会社概要
- 社名:株式会社ウィルゲート
- 住所:東京都港区南青山3-8-38 クローバー南青山3F
- 資本金:3億4,983万円
- 公式サイト:https://www.willgate.co.jp
株式会社CINC(シンク)

特徴
CINCは独自のビッグデータ解析を活かし、データドリブンなSEOとコンテンツマーケティング戦略に強みを持つ会社です。オウンドメディアのコンテンツ制作だけでなく、上流の競合分析やキーワード設計まで論理的に支援します。
提供サービス
- オウンドメディアのSEO分析・戦略立案
- コンテンツ企画・制作
- 検索データに基づくパフォーマンス改善支援
- カスタマージャーニー設計支援
会社概要
- 社名:株式会社CINC
- 住所:東京都港区赤坂1-9-13 三会堂ビル7F
- 資本金:1億円
- 公式サイト:https://www.cinc-j.co.jp
ディレクターバンク株式会社

特徴
ディレクターバンクは、経験豊富なWebディレクターによるオウンドメディアの伴走支援に特化しています。戦略設計からコンテンツ運用まで、社内リソースの不足を補いながら、長期的に成果を上げていく支援体制が整っています。
提供サービス
- オウンドメディアの立ち上げ・改善支援
- 編集会議・ディレクション代行
- コンテンツ運用代行・内製化支援
- メディア運用のPDCA設計
会社概要
- 社名:ディレクターバンク株式会社
- 住所:東京都港区南青山2-2-15 ウィン青山942
- 資本金:非公開
公式サイト:https://directorbank.co.jp
株式会社BLAM
.jpeg)
特徴
BLAMはスタートアップや中小企業向けに、スピーディかつ柔軟なコンテンツマーケティング支援を提供している会社です。企業の成長フェーズに応じたマーケ戦略と、外部チームとしての継続支援が特徴です。
提供サービス
- オウンドメディア立ち上げ・運用支援
- コンテンツ設計・記事制作
- SEO対策支援・改善提案
- マーケティングチームの外部化支援
会社概要
- 社名:株式会社BLAM
- 住所:東京都品川区西五反田1-25-1 KANOビル6F
- 資本金:1億円
- 公式サイト:https://blam.co.jp
ナイル株式会社

特徴
ナイルはSEO領域での実績が豊富な会社で、オウンドメディアの戦略立案からコンテンツ制作・運用まで一貫支援しています。自社でも複数の高順位メディアを保有し、成果につながる施策設計が強みです。
提供サービス
- オウンドメディア戦略設計・運用支援
- SEO分析・改善コンサルティング
- コンテンツ制作(インタビュー・専門記事)
- 内製支援・記事品質チェック体制構築
会社概要
- 社名:ナイル株式会社
- 住所:東京都品川区東五反田1-24-2 JRE東五反田一丁目ビル7F
- 資本金:3億5,119万円(資本準備金含む)
- 公式サイト:https://nyle.co.jp
株式会社MOLTS

特徴
MOLTSはデジタルマーケティングのプロフェッショナルが集まったコンサルティング会社で、BtoB領域を中心に、成果にこだわった戦略設計と伴走型支援を提供しています。
オウンドメディアの立ち上げから運用代行、さらには社内の内製化支援(ノウハウ教育)まで幅広く対応してくれます。中長期で本質的な成果を求める企業に適した支援スタイルです。
提供サービス
- オウンドメディアの戦略立案・構築支援
- コンテンツ制作・SEO支援
- コンテンツマーケティング運用代行
- 社内マーケティング体制の構築支援(内製化)
- KPI設計・分析/改善コンサルティング
会社概要
- 社名:株式会社MOLTS
- 住所:東京都目黒区平町2-13-5
- 資本金:3,000万円
- 公式サイト:https://moltsinc.co.jp
株式会社ジオコード

特徴
ジオコードは東証スタンダード市場に上場しており、SEO対策やコンテンツ制作、運用支援を一社で完結できるのが強みです。
中小〜大手企業まで対応実績が豊富で、社内リソースが少ない企業でも安心して任せられる体制を整えています。検索順位向上と集客導線の最適化に注力しています。
提供サービス
- オウンドメディア運用支援
- SEO内部対策・キーワード戦略支援
- コンテンツ制作・記事リライト
- メディア改善コンサルティング
会社概要
- 社名:株式会社ジオコード
- 住所:東京都新宿区新宿4-1-6 JR新宿ミライナタワー10F
- 資本金:3億6,139万円(2023年12月時点)
公式サイト:https://www.geo-code.co.jp
株式会社PLAN-Bマーケティングパートナーズ

特徴
PLAN-Bマーケティングパートナーズは、SEO事業などに強みを持つPLAN-Bと、総合広告会社であるADKグループによって設立された会社です。
市場分析・競合分析・自社分析に基づいて戦略を設計した上で、オウンドメディアの制作・運用を支援します。
提供サービス
- オウンドメディア構築・運用
- 記事制作
- SEOコンサルティング
- Web広告運用
- SEOツール「SEARCH WRITE」の提供
- インフルエンサープラットフォーム「Cast Me!」の提供
会社概要
- 社名:株式会社PLAN-Bマーケティングパートナーズ
- 住所:大阪本社 大阪市西区新町 1-28-3 四ツ橋グランスクエア 6階/東京本社 東京都品川区東五反田2-5-9 CIRCLES with 島津山 3階
- 資本金:1,000万円
公式サイト:https://www.pbmp.co.jp/
NYマーケティング株式会社

特徴
NYマーケティング株式会社は、SEOのスペシャリストが在籍し、大規模サイトのグロースやオウンドメディアの定量化支援に強みを持っています。独自フレームワーク・自社ツールを活用し、「SEO投資を成果に変える」体制を整えている。
提供サービス
- Webマーケティング支援
- Web制作
- EC、ポータルサイトのシステム受託開発
会社概要
- 社名:NYマーケティング株式会社
- 住所:愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番1号JPタワー名古屋21階
- 資本金:1,000,000万円
公式サイト:https://ny-marketing.co.jp/
株式会社ハエモリ企画

特徴
株式会社ハエモリ企画は、BtoB事業を軸に、「戦略→制作→運用」まで横断的にカバーするグロースパートナー。特に新規事業の立ち上げ(PMF=プロダクト・マーケット・フィット)支援に特化しており、「広告・SEO・UI/UX・CRM・Web開発」など複数の専門領域をワンストップで提供しています。
提供サービス
- PMFコンサルティング
- デジタル広告運用代行
- クリエイティブ・UI/UX
- SEO・AIO・LLMO対策 など
会社概要
- 社名:株式会社ハエモリ企画
- 住所:東京都港区海岸1-2-3 汐留芝離宮ビルディング21階
- 資本金:非公開
公式サイト:https://www.haemorikikaku.com/
ここまで15社の事例を紹介してきましたが、気になる会社があれば見積もりや相談をしてみましょう。
ただし、できればオウンドメディアコンサル会社のことをある程度理解しておくと、契約後のトラブルを避け、SEOの成果向上にも役立ちます。次の項目ではそのあたりをお伝えします。
オウンドメディア運用でコンサルティング会社は何をしてくれる?

オウンドメディアとは、自社ホームページや自社ブログのことを指します。依頼する際には、オウンドメディアのコンサルティング会社は一体何をしてくれるのかを理解しましょう。
会社ごとに提供しているサービスは異なりますが、おおよそ以下の内容を支援してくれます。
- オウンドメディアの立ち上げや再構築
- SEO対策による顧客獲得サポート
- コンテンツ制作
一つずつ簡単に紹介していきます。
オウンドメディアの立ち上げ・再構築をサポート
コンサルはオウンドメディアの取り組みで重要になる運用目的や方向性、戦略性を決めるといった設計段階でのサポートを支援してくれます。
弊社ではよくお伝えしていますが、オウンドメディアで重要なのは「初期設計」です。月のCV(コンバージョン)目標のため、どのくらいアクセスが必要なのか計算し、そのための流入確保に何記事必要なのかといった計算をしっかり計画しないとなりません。
オウンドメディアで成果を得るためには、売上目標の他、運用目的やターゲット層なども明確にすべきですが、多くの会社がここを曖昧なままにしてスタートしてしまいがちです。その結果、集客の成功を実現できずに失敗するというケースも多いのが現実です。
コンサルはそのようなことが起きないように、方向性やターゲット層を明確にするための適切なアドバイスを行い、オウンドメディア運用の基礎づくりをサポートします。
SEO対策による顧客獲得サポート
また、オウンドメディアで期待する効果を得るためには、とにかく流入=アクセス数を増やさなくてはいけません。コンサルはSEO対策の知識や流入確保のためのSNS活用といったノウハウを持っており、それらを駆使して効率よくオウンドメディアのアクセス数を増やします。
対策キーワードの提案や、サイト分析したレポート作成も、多くのコンサル会社で対応しています。
コンテンツ制作サポート
オウンドメディア運用上の鍵を握るのが、良質なコンテンツを積み重ねていくことです。ただし、自社内の限られたリソースでコンテンツを充実させるのは簡単ではありません。
記事を書くのに必要なリソースは執筆部分だけではないのです。記事作成の前には、GA4などの分析ツールを活用した数値の分析作業、キーワード選定作業、構成案の作成作業が必要です。
マーケターやライター不足の中、これらの記事作成リソースを内製で賄うことは困難です。そのため、コンサルがその作業を代行し、記事作成のノウハウを提供したり、外注化の提案などもしてくれたりします。
記事制作だけでなく、検索アルゴリズムのアップデートに合わせたリライトの提案もしてくれるので、自社のオウンドメディアに安定した流入数が維持できるようになります。
オウンドメディアコンサルティングの3つの業務を紹介してきましたが、会社ごとに業務範囲は異なるため、見積もり依頼する際によく確認しましょう。
コンサルティング会社に依頼するメリットとデメリット
コンサルティング会社に依頼するメリットとデメリットをそれぞれお伝えしていきます。これらを踏まえて、失敗しない会社選びをしましょう。
コンサルティング会社に依頼するメリット

オウンドメディアを運用するにあたって、コンサルに依頼するメリットは下記の3つです。
▼コンサルティングを依頼するメリット
- オウンドメディア運用の方向性が明確になる
- 社内リソースを本業に振り分けられる
- 安定してコンテンツが増える
それぞれのメリットについて、詳しく見ていきましょう。
オウンドメディア運用の方向性が明確になる
先ほどお伝えしたとおり、オウンドメディアを運用するには、方向性や目標(KGIやKPI)などを明確にすることがとても重要です。
コンサルに依頼すれば、さまざまなオウンドメディアのノウハウを培った視点でアドバイスをくれるので、コンテンツの方向性が明確になり、プランニングをしながら進めるためブレない情報発信ができるので、問い合わせや相談の件数が増えていきます。
社内リソースを本業に振り分けられる
社内リソースのみで戦略策定をしつつ、記事作成をこなすのは難しい場合があります。オウンドメディア運用をコンサルに依頼することで大部分を任せることができるため、社内リソースを本業に振り分けられます。プロジェクト単位での運用や案件単位の依頼でも、レポートや実施計画を出してくれるので社内での作業を効率化できます。
もちろん、運用の窓口となるオウンドメディアの担当者は必要ですが、社内でチームを発足するよりはリソースを消費することもなく、自社の売上の肝となる業務に集中できるのが、コンサルに依頼する大きなメリットのひとつになります。
内部リソースを削減しつつもコンテンツを増やせる
オウンドメディアにコンテンツ制作の外注化まで依頼してしまえば、コンテンツの量を増やしていくことができます。しかも外部のライターが、読みやすくてSEOも考えたコンテンツを仕上げてくれるので、安定して集客できるようになるといったメリットもあります。
会社によっては、分析のみやコンテンツ作成のみといった部分的な依頼を受けている会社もありますので、必要な部分を依頼するようにしましょう。また、デメリットについてもよく理解しておくべきです。
コンサルティング会社に依頼するデメリット

オウンドメディア運用をコンサルに外注する場合、下記のようなデメリットもあります。
▼コンサルティングを依頼するデメリット
- オウンドメディア運用のノウハウが貯まりにくい
- コンテンツの内容は自社で確認する
- 依頼の費用が発生する
それぞれの内容を解説していきます。
オウンドメディア運用のノウハウが貯まりにくい
オウンドメディア運用をコンサルに依頼すると、サイト構築から集客までコンサル任せになりやすく、自社に運用ノウハウが残りにくいといったデメリットがあります。そうなると、オウンドメディアを運用し続ける限り、コンサルに依頼し続けなくてはいけなくなります。
いずれコンサルなしで内製化して運用したいと考えているなら、ノウハウを共有するためにコンサルとミーティングを設定するなど、知見を高める工夫が必要です。この点が懸念であれば、内製化をする方がおすすめです。
コンテンツの内容は自社で確認しなくてはいけない
コンサルはオウンドメディアの運用に関してはプロですが、掲載する内容や、クライアントのビジネスや商品についての専門知識を持っているわけではありません。
納品されてきた自社商品の記事が、自社の魅力を全く伝えきれていなかったというケースもあります。つまり「コンサルに任せれば安心」ではないのです。しっかりとコミュニケーションをとりながら運用していくことが大切です。
また、コンテンツ制作を任せたとしても、コンテンツに記載されている内容についての責任は自社にあります。違法行為を推奨するような内容や、間違った内容などが記載されていないかをチェックするために、専門知識を持った担当者を立てましょう。
毎月まとまった額の費用が発生する
コンサルに依頼すると、当然費用が発生します。費用相場については後ほど詳しく説明しますが、決して安い金額ではありません。社員を1人2人雇うくらいの出費になるため、小規模な会社の場合は収益を圧迫する可能性があります。
オウンドメディアの運用サポートをコンサルに依頼する場合には、必ず費用対効果のシミュレーションを行っておきましょう。オウンドメディアが軌道に乗っても、コンサル費用よりも収益をあげられないという判断の場合は、内製化も検討してください。
コンサルティング会社の選び方で重視するポイントとは

ここまでコンサル依頼のメリット・デメリットをお伝えしてきましたが、オウンドメディアでコンサルティング会社を選ぶときには、下記のポイントを重視してください。
▼重視するポイント
- 自社が抱えている課題の解決を得意とする会社を選ぶ
- 実績があること(実例を示してもらう)
- 見積金額に根拠のない金額が含まれていないこと
ここで大事なのはコンサルの知名度ではなく、「自社の課題を解決してくれるか」という点です。実例を示してもらい、可能であれば同業の実績があることを確認してください。また、見積もり金額が「一式」になっていて内訳が提示されていないコンサルや、金額の根拠が不明瞭なコンサルは避けておくのが無難です。
オウンドメディア運用のコンサルティング費用相場

オウンドメディア運用支援をコンサルに依頼した場合の費用相場もお伝えします。会社にはよりますが、コンサルティング料だけで月額数十万円程度の費用が発生することが多いです。さらにコンテンツ制作まで依頼するとなると、その倍以上の費用がかかるため、立ち上げたばかりは赤字の状態が続きます。
| 費用相場 | 作業内容 | |
| コンサルティング料 | 10万〜50万円以上 | ・方向性や目標を決めるサポート ・コンテンツ内容の提案 ・サイトの構成作成サポート ・競合他社サイトの分析 ・自社サイトの分析と改善提案 |
| コンテンツ作成費用 | 1万〜10万円/記事※記事内容や専門性による | ・記事作成 |
案件単位ではなく、プロジェクト単位での依頼の場合、費用体系が異なる場合もあります。詳細は各社に見積もりを取得して確認をしてください。
少しでも出費を削減させたいのであれば、最初から1つのコンサルに絞って依頼するのではなく、まずは複数のコンサルに見積依頼することをおすすめします。相見積もりの状態にして、料金と提案内容のバランスがとれたコンサルに依頼しましょう。
コンサルティングを依頼するときの流れ

コンサルに依頼をすると決めたとき、どのような流れで契約すればいいのか見ていきましょう。
▼コンサルティングを依頼するときの流れ
- コンサルティング会社に何を望むのかを明確にする(自社が目指すゴールも共有)
- 自社の課題を解決してくれそうなコンサルを2〜3社に絞り込む
- 各社に相談し見積もりや提案書をもらう
- 最適な1社と契約提携する
重要なのはコンサルに何を望むのかを明確にして、相見積もりにするという点です。まずは何を依頼したいのかを社内でしっかりと検討し、コンサルの資料をダウンロードするなどして絞り込みをおこなったうえで、2〜3社のコンサルに相談しましょう。
オウンドメディア運用で選んではいけないコンサルティング会社の特徴

ここまでコンサルの話をしてきましたが、多くの競合がコンサルを利用してオウンドメディアを運営していますが、すべてのコンサルが期待した効果を出せているわけではありません。ここではコンサル選びで失敗しないために、オウンドメディア運用で選んではいけないコンサルの特徴をまとめてご紹介します。
質問をしたときのレスポンスが遅い
コンサルは1人の担当者が複数の企業を担当しているため、質問をしてもすぐに回答してもらえるわけではありません。とはいえ、オウンドメディア運用においてはスピード感も重要です。契約前の段階で、質問をしたときのレスポンスがあまりにも遅いコンサルは、契約してからも同じように対応が遅れる可能性があります。
たとえば、アップデートに対応するためすぐに対策しなくてはいけない施策でも、「数週間待ってほしい」という返答があることはあります。
他には、サイトにトラブルが発生したときなど対応が遅れたことで損失が発生することも考えられます。契約前の対応スピードが明らかに他社よりも遅い場合には、選択肢から外してください。
レポートを出さずに口頭でのみ説明する
コンサルの中には、根拠を提示せずに感覚だけで提案や説明をする会社もあります。オウンドメディア運用において、これは絶対にNGです。オウンドメディアで結果を出すには、徹底した自社や競合の分析が必要で、感覚だけで改善しても十分な効果を得られません。
契約前の提案で、数字をきちんと示せないコンサルはNGと考えておきましょう。すでに契約しているコンサルが分析結果をレポートとして提示していない場合も、明確な結果が出ていないのであれば、他のコンサルに乗り換えるのがおすすめです。
定例のミーティングをしない
コンサルを選定するときには、現在のユーザーとどれくらいの頻度でミーティングをしているか確認してください。定期的にミーティングを開催していればOKですが、主体的ではなく呼ばれた際にのみミーティングを開催しているような場合はNGといえるでしょう。
オウンドメディアはトライアンドエラーを繰り返すことになることから、必然的にこまめなミーティングが必須になります。きちんとしたコンサルでは頻繁に報告事項が生じているといってよいでしょう。ミーティングをほとんどしないコンサルは改善のための施策を怠っている可能性があるので避けましょう。
コンサルに依頼せずツールで内製化する選択肢もある

実は冒頭にもお伝えしたとおり、コンサルに依頼せず内製化をするという選択がいい場合もあります。具体的には、内部にノウハウを蓄積したい場合、費用が捻出できない場合、施策スピードを重視する場合などです。内部的な分析は内部で行い、記事作成のみを外注するといったハイブリッドな対策をしている企業も多いです。
その場合、GA4やサーチコンソール、ラッコキーワードなどの無料ツールだけで運用していくのは得策ではありません。ツールを活用することで、コンテンツや被リンク分析ができ、自社のリソース問題を解決することができます。
SEO対策のツール導入を検討する場合、以下の記事を検討の参考にしてください。
パスカルなどの有料ツールや無料ツールの情報をわかりやすくまとめていますので、導入検討にお役立ていただけます。
コンサル会社に依頼するか、内製化するかは最適な判断をしよう
オウンドメディアは成果が出るまでに時間がかかり、さらには方向性が間違っていると業績アップに繋げることができないなど、ノウハウゼロの状態でスタートするのは困難です。その場合は、予算をかけてでもコンサルに依頼して、失敗を未然に防ぐのがおすすめです。
ただしコンサルにはそれぞれ特徴があり、すべてのコンサルが自社の抱えている課題を解決してくれるわけではありません。予算が限られていると見積金額だけで選びたくなりますが、きちんと提案を吟味して、最大の効果を得られると感じたコンサルに依頼しましょう。
場合によっては内製で進めるという選択も一つの手段です。あくまで自社の戦略にあった手段を選択し、最大限オウンドメディアの効果を発揮できるようにしましょう。









