オウンドメディアのデザイン参考9選まとめ! 成功事例とポイントを紹介
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近年、オウンドメディアを活用した情報発信が非常に大きな効果を生み出しています。自社でオウンドメディアを立ち上げたい、より効果的なサイトにしたいとお考えの方のなかには、どのようなサイトデザインにすればいいのかわからないとお悩みの方も多いのではないでしょうか。
今回は、オウンドメディアのデザインの重要性や参考となる成功事例、デザインのポイント等を紹介します。本記事を参考に、効果的なオウンドメディアのデザインを目指してみてください。
オウンドメディアのデザインの重要性
オウンドメディアにおいて、デザインは非常に重要です。Webサイト全般に当てはまりますが、Webサイトのデザインによってユーザーへの印象付けや競合他社との差別化、洗練されたデザインによるユーザーからの信頼性アップ、色の効果を活用した行動促進、視認性による離脱防止などデザインによる影響はさまざまあります。
オウンドメディアでは、上記に加えてペルソナにあわせたコンセプトを打ち出すデザイン、サイトデザインによるSEOへの影響など、よりデザインの重要性が高くなります。オウンドメディアを最大限に活用したいのであれば、コンテンツの内容だけではなくデザインにもこだわってオウンドメディア運営を行うようにしましょう。
オウンドメディアのデザイン成功事例3選(リード獲得)
では、成功しているオウンドメディアのデザインにはどのようなものがあるのでしょうか。まずはオウンドメディアによってリード獲得に成功している事例を3つ紹介します。
文書管理 虎の巻(鈴与株式会社)
▼オウンドメディア情報
メディア名:文書管理 虎の巻
メディアURL:https://www.document.suzuyo.co.jp/toranomaki/
運営会社:鈴与株式会社
ジャンル:文書管理
コンセプト:ビジネスを強くする文書情報マネジメント
文書管理 虎の巻は鈴与株式会社が運営するオウンドメディアです。文書管理 虎の巻では、ビジネス書類の電子化や保管方法など、ビジネス現場で役立つ文書管理情報を発信しています。デザインは文書をイメージしやすい巻物調になっており、シンプルな色合いで見やすい設計となっています。コンセプトが明確でシンプルなオウンドメディアデザインの模範的な成功事例です。
watashi+(株式会社資生堂)
▼オウンドメディア情報
メディア名:watashi+
メディアURL:https://www.shiseido.co.jp/wp/index.html
運営会社:株式会社資生堂
ジャンル:美容
コンセプト:私は、いちばん好きな私をめざす。
watashi+は資生堂が運営しているオウンドメディアで、美容業界ではトップクラスのPV数を集めるサイトです。色合いは白やピンクを基調に女性らしく高級感があるデザインになっています。また、watashi+の特徴は導線が綺麗な設計で、メイクのシミュレーションや肌質診断などから、そのままオススメの美容品の購入ページに進めるようになっています。リード獲得の導線設計が参考になる成功事例のひとつです。
TERIYAKI(株式会社TERIYAKI)
▼オウンドメディア情報
メディア名:TERIYAKI
メディアURL:https://teriyaki.me/
運営会社:テリヤキ株式会社
ジャンル:飲食・グルメ
コンセプト:”絶対にハズさない”美味しいお店を検索できる
TERIYAKIは堀江貴文氏がプロデュースし、テリヤキ株式会社が運営するオウンドメディアです。TERIYAKIはユーザビリティが優れていて、場所やジャンル、こだわりを選ぶだけですぐにオススメの人気飲食店を表示してくれます。また、TERIYAKIの特徴はとことん味にこだわったコンセプトで売りだしているところ。
他のグルメ情報サイトでは接客や立地なども含めたトータルの評価ですが、TERIYAKIは味のみで評価を行っています。絶対に美味しいものを食べたいというユーザーにフォーカスしたオウンドメディアの成功事例です。
オウンドメディアのデザイン成功事例3選(採用)
続いて採用に特化したオウンドメディアのデザイン成功事例を3つ紹介します。
OnLINE(LINE株式会社)
▼オウンドメディア情報
メディア名:OnLINE
メディアURL:https://line-online.me/
運営会社:LINE株式会社
ジャンル:ITサービス
コンセプト:たくさんのWOWへとつながるように。
OnLINEはLINE株式会社が採用強化を目的に運営しているオウンドメディアです。OnLINEでは、日々働く社員がどのような人物なのか、どのような取り組みなのかを発信しています。OnLINEのサイトデザインはLINEのイメージカラーである緑を基調に印象付けが行われているのが特徴です。
また、OnLINEでは社内の教育や専門的な知識などの細かい内容までオープンに公開しており、LINEに入社してからのイメージを持ちやすい効果的な採用型オウンドメディアと言えます。
ナイルのかだん(ナイル株式会社)
▼オウンドメディア情報
メディア名:ナイルのかだん
メディアURL:https://r-blog.nyle.co.jp/
運営会社:ナイル株式会社
ジャンル:ITサービス
コンセプト:事業家集団〜事業への本気が集う場所〜
ナイルのかだんはデジタルマーケティングやメディアテクノロジー、モビリティサービスなどを展開するナイル株式会社が運営するオウンドメディアです。サイトは非常にシンプルなデザインで、ナイルで働く社員の姿がダイレクトに伝わるようになっています。多様な色合いを使うのではなく、一貫した淡いテイストの色合いで「事業に対して真剣に向き合う」姿勢が表現されているのが特徴です。
CyberAgent Way(株式会社サイバーエージェント)
▼オウンドメディア情報
メディア名:CyberAgent Way
メディアURL:https://www.cyberagent.co.jp/way/
運営会社:株式会社サイバーエージェント
ジャンル:ITサービス
CyberAgent Wayは株式会社サイバーエージェントが運営する採用型オウンドメディアです。CyberAgent Wayには社員の画像が大きく表示されており、ファッション雑誌かのようなダイナミックなデザインになっています。「採用」「サービス」などの各カテゴリからは過去から現在までの各部門・社員の様子がインタビューや大きな写真で確認でき、社内で活躍する人々がどのように仕事に向き合っているのか、どのように考えているのか、を具体的に感じとることができるコンテンツとなっています。
雑誌の読み物を楽しむように、じっくりと読みこんで自然に企業のテイストを知ることができる好例となっています。
オウンドメディアのデザイン成功事例3選(ブランディング)
最後にブランディングに特化したオウンドメディアの成功事例を3つ紹介します。
FASHION HEADLINE(株式会社ファッションヘッドライン)
▼オウンドメディア情報
メディア名:FASHION HEADLINE
メディアURL:https://www.fashion-headline.com/
運営会社:株式会社ファッションヘッドライン
ジャンル:ファッション
コンセプト:上質で新しいライフスタイルの提案
FASHION HEADLINEは株式会社三越伊勢丹ホールディングスと株式会社イードが共同出資している株式会社ファッションヘッドラインが運営するオウンドメディアです。サイト内には画像を大きく掲載しファッショングッズの情報量が多いデザインになっています。また、コンテンツ内にSNSボタンを大きく設置し、SNS流入を多くしている点も特徴。オウンドメディアからSNSに拡散することでブランディングの効果も大きいオウンドメディアです。
THE BAKE MAGAZINE(株式会社BAKE)
▼オウンドメディア情報
メディア名:THE BAKE MAGAZINE
メディアURL:https://bake-jp.com/magazine/
運営会社:株式会社BAKE
ジャンル:飲食
コンセプト:おいしいは、しあわせにBAKEる
THE BAKE MAGAZINEはスイーツの製造・販売を手がける株式会社BAKEが運営するオウンドメディアです。THE BAKE MAGAZINEでは、自社製品の情報だけではなく、スイーツにかける信念やブランドの世界観などのブランディング情報を発信しています。今回THE BAKE MAGAZINEをブランディング型として紹介していますが、製品販売や採用活動への導線もしっかりしており、オールマイティなオウンドメディアとして参考になります。
Device Plus(ローム株式会社)
▼オウンドメディア情報
メディア名:Device Plus
メディアURL:https://deviceplus.jp/
運営会社:ローム株式会社
ジャンル:製造・メーカー
コンセプト:エンジニアライフにプラス1の情報を
Device Plusは半導体製造メーカーであるローム株式会社が運営するオウンドメディアです。Device Plusでは半導体や無線機器、プログラミングなどエンジニアに関する幅広い情報を発信しています。内容はニッチなものから初心者でも楽しめる内容まで用意されていることが特徴です。メールマガジンへの導線など、技術力をアピールしながらブランディングを行うシンプルなブランディング成功事例です。
オウンドメディアのデザインで参考にすべきポイントまとめ
ここまでオウンドメディアの成功事例を紹介してきましたが、どのようなポイントに注目してデザインをすればよいのでしょうか。ここではオウンドメディアのデザインで参考にすべきポイントをまとめます。
コンセプトやターゲットにあわせたデザインにする
オウンドメディアの運営目的はリードの獲得や採用、ブランディングなどさまざまあります。まず、オウンドメディアの運用目的にあわせ、コンセプトやターゲットを決めましょう。コンセプトやターゲットが明確になったら、それにあわせたデザイン設計を行います。たとえばブランディングを目的に高級感をだしたいのであれば、シンプルで落ち着いた色味を使うなど、コンセプトやターゲットとのミスマッチがでないようにしましょう。
イメージカラーを意識する
オウンドメディアを運営している企業は、企業自体もしくは商品のイメージカラーを持っていることが多いです。企業や商品のイメージカラーをオウンドメディアのデザインに利用することで、ユーザーはイメージカラーから企業や商品をイメージしやすくなります。既にイメージカラーがある、これからつくりたいと考えている場合は、積極的にイメージカラーを使って印象付けを行うとよいでしょう。
訴求の導線を意識する
オウンドメディアの運営目的はさまざまですが、商品やサービスを購入してもらう、関連ページを閲覧してもらいロイヤルティを高めるなど、コンテンツを見たユーザーに何らかのアクションを促す点は共通です。オウンドメディアをデザインする際には、ユーザーが動く導線を意識し、コンテンツを見たユーザーが次のアクションを起こしやすいようにしましょう。
オウンドメディアで検索キーワードや閲覧コンテンツ、滞在時間などの顧客データを蓄積すれば、コンテンツを見たユーザーがどのような動きをしているかを分析できるようになります。定期的にデータの分析をし、最適なコンテンツ配置になるよう見直しを行うことが重要です。
オウンドメディアのデザインの注意点3つ
オウンドメディアを活用するデザインのポイントとあわせて、チェックすべき注意点もおさえておきましょう。ここでは最低限注意すべきポイントを3つ紹介します。
スマートフォン対応にする
近年では、WebサイトへのアクセスはPCよりもスマートフォンのほうが多くなっています。PCからの閲覧だけを想定してページを作ってしまうと、スマートフォンで見た時に字崩れが起きたり、画像が見切れていたりとユーザーの視認性が悪くなってしまいます。Webサイトがしっかりしていないと企業イメージの低下にもつながりかねません。
オウンドメディアを制作する際は、スマートフォンでの閲覧を考慮し、レスポンシブデザインもしくはデバイスごとに別のページを表示する構成にしましょう。また、スマートフォン対応のデザインであっても、データサイズの大きい画像などを多用するとページの表示速度が低下し、ユーザビリティが損なわれてしまう場合があります。ページの表示速度も確認しつつデザインを行うようにしましょう。
競合他社のデザインをチェックしておく
オウンドメディアを制作する際には、競合他社がどのようなデザインをしているか事前にチェックしておきましょう。競合他社と同じようなデザイン、コンテンツでは差別化ができず、印象付けをしにくくなります。競合他社のデザインをしっかりチェックすれば、自社の強みとなるコンセプトも見えやすくなり、より効果的なアプローチができるようになります。
ユーザーの利便性にも配慮する
オウンドメディアのデザインは非常に重要ですが、デザインにこだわりすぎてコンテンツの中身がおそろかになったり、ユーザーの利便性を損なわれたりしては本末転倒です。デザインとあわせ、ユーザーが必要な情報に必要なタイミングですぐにアクセスできるようなサイトデザインを目指しましょう。
速報性を重視するコンテンツではタイムラインや時系列でのコンテンツ表示を行う、網羅性を重視するコンテンツではカテゴリーわけを行いつつ複数のコンテンツをまとめて表示するなど、ユーザー目線でサイトデザインを工夫するのがおすすめです。
デザインにこだわったオウンドメディアで効果的な情報発信を
今回は、オウンドメディアのデザインの重要性や参考となる成功事例、デザインのポイント等を紹介しました。オウンドメディアにおいてデザインは非常に重要です。デザインによってユーザーへの印象付けや競合他社との差別化、洗練されたデザインによるユーザーからの信頼性アップ、色の効果を活用した行動促進、視認性による離脱防止など多くのメリットが得られます。
オウンドメディアのデザインの成功事例は多数ありますが、いずれもコンセプトやターゲットにあわせたデザイン設計、イメージカラーの活用、ユーザーへのアクションを促す導線がうまく考慮されているのは共通と言えます。これらの共通点をふまえながら、スマートフォン対応や競合他社との差別化、ユーザーの利便性に注意すれば、効果的なオウンドメディアのデザインができます。ぜひ本記事で紹介した内容を参考に、効果的なオウンドメディアのデザインを目指してみてください。