ライティングだけじゃない?専門家に依頼できる範囲・コツを解説:コンテンツSEO担当者必見

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コンテンツマーケティングの主要な目的は、webサイトからの流入を増やし、問い合わせや購入といったコンバージョンの獲得につなげることです。検索結果の順位を1つでも上げようと、多くの企業がSEO対策を行っています。

サイトを充実させて検索結果での上位表示を目指すコンテンツSEOは、業界・業種によっては「必須」というほど重要な集客の施策になってきています。企業ブログやメディアの運営を始める会社も増えていますよね。

SEOに疎いならプロや専門家の手を借りる方法もあります。SEO対策には複数の工程が含まれますから、そのすべてを自社で行える企業は少数派。より確実な成果を出したいとき、専門家に頼るのは有効な手段です。

そこで今回は、主にコンテンツSEOを実践している企業の皆さんに向けて、専門家や代行業者に依頼できる作業の範囲をご紹介し、外注する際のポイントや、費用の相場などをまとめてお伝えします。
「コンテンツSEOを続けてきたけどアクセス数が増えない。自社では無理なの?」「きちんと成果を出せる業者はどうやって見つけたらいい?」などにお悩みの人はぜひご覧ください。

なおSEOライティングについてもっと詳しく知りたい方は以下の記事もご参照ください。

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ライティングだけじゃない?専門家に依頼できる範囲・コツを解説:コンテンツSEO担当者必見

コンテンツSEOとSEOライティングの関係性

コンテンツSEOは、ユーザーの検索意図に応える良質なコンテンツをサイトに掲載していくことで、検索エンジン(google)からの評価を獲得し、上位表示とアクセス増加を目指す取り組みのことです。

・自社ブログで情報発信する
・メディアを運営し、コラム記事を投稿する

これらはすべて、コンテンツSEOに分類されます。
ちなみにコンテンツとは、テキストだけに限りません。広い意味では、動画やイラストも含まれます。
SEOライティングは、その中でもテキストコンテンツの制作に必要になる技術です。

コンテンツSEOは、後ほどご説明するSEO対策の種類の中では「内部対策(「オンページSEO」とも)」に当たります。

「ユーザーの検索意図に応える良質なコンテンツ」って何?

googleは、ユーザーにとって価値のあるコンテンツを上位に表示する、と明言しています。つまり記事を書く際には「読み手の役に立つ内容」を意識すれば良いわけですが、それではあまりにもざっくりとしていて、何を指しているのかピンときません。

そこで、検索エンジンが何をもって「このコンテンツは質が高い」と判断するか、その評価基準となる要素を具体化させ、それぞれをベストな形に整えていくことがSEO対策です。

例えば、
・記事の内容を整理して見出しを設置する
・タイトルやディスクリプションで簡潔に記事の概要を説明する
・本文で説明しきれない内容は、より詳細に解説している他の記事へのリンクを設置する
・画像を挿入する際はAltタグを適切に設定する

上記はすべて、コンテンツの質を上げるために押さえておくべきテクニックです。
これらの要点を抑えて執筆することを、SEOライティングといいます。

SEOに強い記事の特徴は?SEOライティングならではの工夫を

もう少し掘り下げて「記事の書き方・作り方」という部分で見ていきましょう。「質の高いコンテンツ」は、以下に挙げた項目を満たしているものです。

・ユーザー目線を重視し、ニーズを意識して作られている
・文字数と情報量が適切である
・読みやすい文章と分かりやすい表現で書かれている
・誤字脱字がない
・見出しと本文に適切にキーワードが使用されている
・そのテーマについて、情報がある程度、網羅されている
・正確な情報に基づいて執筆されている
・他の記事からの引用・参照でだけではなく、独自の知見が含まれており、オリジナリティがある

これらは一例で、実際にはもっと多くのポイントがあります。詳しくは「SEOライティングのコツ」「SEOに強い記事の書き方は?」を参考にしてください。

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専門家に頼るのはライティングだけでいいの?依頼する前に考えるべきこと

さてコンテンツSEOで専門家・プロの手を借りたいとなったとき、真っ先に思いつくのは「ライティング作業をお願いしよう」ということかもしれません。記事の執筆は、コンテンツSEOの担当者が日常的に最も時間を費やす作業ですから「外注できないか?」検討事項にのぼりやすいんです。
でも、結果を出すには、本当にライティング部分の依頼だけで良いのでしょうか?

SEO対策には、多くのテクニックとジャンルがあり、執筆といったコンテンツの作成作業はその一部にすぎません。SEO対策は本来、必要に応じて各種の施策を組み合わせて実行することで効果が出てくるものです。
以下に、SEO対策で行う主要な手法を一覧にしてみました。

SEO対策の種類ーライティングだけじゃない?専門家に依頼できる範囲・コツを解説:コンテンツSEO担当者必見

1、オンページSEO

いわゆる「内部対策」。ページの内容の調整に焦点を当てます。(例:コンテンツの「質」を上げるための取り組み、適切なキーワードを選定・使用するなど)

2、オフページSEO

いわゆる「外部対策」。外部のサイトから自社サイトに向けて貼られている被リンクの質と数も、検索エンジンからの評価の対象です。質の高いサイトからのリンク獲得を目指して行う施策です。(例:SNSの自社アカウントでページのURLをつきで投稿し、シェア・拡散を狙う)

3、テクニカルSEO

サイトの技術的な部分を調整することで、自社サイトを検索エンジンのクローラーに正しく認識してもらうための施策です。(例:インデックス登録をする、サイトマップを適切にする、セキュリティ面の向上など)

4、ローカルSEO

特定の地域や場所を検索する際に上位表示を目指す施策です。(例:Googleビジネスプロフィールを適切に登録する)

5、モバイルSEO

スマホでの検索結果で上位表示を目指す施策です。(例:サイトをモバイルフレンドリーにする)

6、ユーザーエクスペリエンス(UX)の向上

webサイトの訪問者が「使いやすい」「見やすい」「わかりやすい」などと感じるよう、ユーザーファーストなサイトを目指してデザインなどを調整することです。使い勝手の悪いサイトではすぐにユーザーがページから離脱してしまいますから、UXの改善は大切。ユーザーの満足度にも直結する部分です。

7、サイトの分析

Googleアナリティクスやサーチコンソールをはじめとした各種ツールを使い、ウェブサイトの訪問者数や、流入を獲得しているキーワードを調査し、戦略を立案します。

専門家が執筆した質の高い記事は、オンページSEOの観点では申し分ないでしょう。しかし、それを掲載する土台となるサイト自体の状況がイマイチ、という状態では、期待通りの成果が出にくくなる可能性もあるんです。

せっかくプロの手を借りるなら、確実に上位表示を達成したいところ。必要に応じて、さまざまな角度からのアプローチが必要であり、それらを自社でカバーできないなら、ライティング以外の工程も専門家の手を借りた方が良い、と知っておきましょう。

SEO対策は自社でもできる?

SEO対策は自社でも行えます。ただし、上でご紹介した方法のすべてとは言わずとも、ある程度の範囲について知識のあるスタッフが社内にいることが条件です。

SEO対策は自社でもできる?ーライティングだけじゃない?専門家に依頼できる範囲・コツを解説:コンテンツSEO担当者必見

もちろん「社内にSEOのノウハウがまったくない」「初心者だけで企業ブログを開設する」というゼロからのスタートでも、きちんと取り組めば結果は出ます。

しかし、SEO対策はオンラインでのマーケティングの一領域にすぎないとはいえ、その範囲は膨大です。各施策を行う意味を理解せず、表面的なテクニックだけを実践しても上位表示できないことが多々あります。さらには、誤った施策を選べば、順位が一気に急降下することもありえます。

そのため、「右も左も分からない」ケースでは、最低限の専門的な知識を勉強してから実践に臨むことを強くおすすめします。もし、そこに割ける時間や人的リソースが確保できないけれどSEO対策をしたいのであれば、専門家へ依頼することは、非常に有効です。

とはいえ、SEO対策の専門業者はたくさんあり、選ぶだけでも一苦労。さらに、「SEO対策」の全貌を知らなければ、何を依頼すべきかわかりませんし、用意されているプランに含まれるサービスが自社にとって必要かの判断もできません。

SEO対策の専門家「SEOコンサル」はどんなことをしてくれる?

では、SEO対策を専門家に依頼する時のことを、もう少し詳しく見ていきましょう。
SEO対策の専門家といえばSEOコンサルと呼ばれる人たちで、webマーケティングのプロ。以下のようなサポートを提供しています。

SEOコンサルにできること(1)webサイトの診断

一例として、下記の項目について自社サイトの現状をチェックしてくれます。
・アクセス状況
・どんなキーワードでアクセスがあるか
・サイトの構造は適切か
・ユーザーの使い勝手はどうか
・Googleからペナルティを受けるおそれはないか

サイトはコンテンツを掲載していく土台の部分ですから、もし不適切なところがあれば、早い段階で調整しておかなければなりません。また、Googleからの現在の評価や、サイトを訪れているユーザーの動きを詳しく知ることは戦略立案やコンテンツ制作そのものに役立ちます。

SEOコンサルにできること(2)各種SEO対策を組み合わせて提供

オンページSEO、テクニカルSEO、オフページSEO、ローカルSEOなど、さまざまな手法の中から、自社のサイトに必要なものを提案・実行してくれます。

施策の内容そのものは調べれば理解できますが、現実的に自社で実行可能なのか、かけるコストに見合った成果が得られそうか、などの視点からのアドバイスは、専門家だからこそできるものです。

SEOコンサルにできること(3)コンテンツSEOの戦略を立てる

競合の状況や業界の傾向を調査し、企業の目標や予算などの数字の指標も把握。取り組みの時期や期間などをふまえて、初期の設計を行ってくれます。アイデアの提供だけではなく、キーワード候補のリストアップ、コンテンツマップ案の制作など、具体的な成果物を提出してもらうこともできます。

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SEOコンサルにできること(4)分析レポート

SEO対策の取り組みがどのような成果を出しているのか、各種ツールを使って分析し、レポート形式で定期的な報告をしてくれます。

Googleアナリティクスやサーチコンソールといった無料で使えるツールを導入すれば、データそのものは自分たちだけでも確認できます。しかし、知識がなければ
・ツールにはどんな機能があるのか
・どこを見れば欲しいデータが出せるのか
・データをどのように解釈し、具体的な戦略に落とし込めばいいのか

など、使い方の面でつまづきやすく、使いこなすのは簡単ではありません。

結局、膨大なデータはあるものの活用できずに放置、やがて「感覚頼り」になる、という話もよく聞きます。
専門家の出してくれるレポートは、そういった事態を防ぎます。

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SEOコンサルにできること(5)SEOレクチャー

SEO対策の基礎知識や、最新のSEO情報の提供など、自社のスタッフに対して解説してくれます。自社でデータ解析を行う際にも適宜、質問にも応じてもらえます。

コンサル業者によってサービス内容はさまざまですから、ここでご紹介したのはあくまで一例です。サービス利用の範囲変更には柔軟に対応してくれる業者も多いでしょう。契約することでwebサイトのお悩み全般に何かと相談に乗ってもらえるので、オンラインでのマーケティングに不慣れなら、おすすめです。

コンテンツSEOを専門家に依頼するメリットとデメリット

ここで、コンテンツSEOを専門家に任せるメリットとデメリットを確認しておきましょう。

コンテンツSEOを依頼するメリット・デメリットーライティングだけじゃない?専門家に依頼できる範囲・コツを解説:コンテンツSEO担当者必見

依頼のメリット

専門知識で確実に正しい道へとサポートをしてくれるSEOコンサルですが、依頼するメリットはそれだけではありません。

大幅な時間の短縮ができる

コンテンツSEOは、記事のターゲットを決める段階から記事の公開までを考えると、かなりの時間がかかります。特に、キーワード選定は不慣れな人では数日かかってもまだ出来上がらない、ということもありますから、担当者の知識レベルによっては、プロにお願いし、本来の作業に集中した方が効率的なこともあります。

豊富な経験からより効果的な戦略を立ててくれる

SEO対策の方法を指南してくれるサイトは多々あるので、教科書的な内容は調べればすぐに出てきます。しかし、結局のところケースバイケース、ということも多いので「うちの場合はどうすればいいの?」という疑問が残りがちです。
この点で、SEOコンサルは実際の顧客の事例を豊富に持っていますから、あなたの会社の状況を踏まえた現実的かつ効果的な方法を提案してくれます。

ツールを使った詳細な分析をし、その内容を説明してもらえる

SEOコンサル業者はたいてい、有料のSEOツールを導入してデータを測定、それに基づいて分析を行っています。「ツールから出力できるデータをどのように解釈し、戦略につなげるのか」の説明をお手本にすれば、自分で分析できるようになるかもしれませんよね。プロの分析と考え方を聞けるのは、非常に貴重な機会です。

継続的なサポートにより、必要な最新情報を与えてくれる

SEO対策は基本的に、長期にわたって取り組み続ける必要があります。Googleの検索エンジンのアルゴリズムは定期的にアップデートされます。一旦公開したコンテンツが影響を受けることもありますし、後発のライバル記事に順位を抜かされることもある理由は「定期的なアップデート」です。
SEOコンサルは基本的に、数ヶ月〜年単位とある程度の期間を継続してお願いすることになります。多くの業者が定期的なミーティングを行ってくれますから、その間は、SEO業界の動向や最新情報・トレンドなども教えてもらえ、全体の知識が高まります。

依頼のデメリット

専門家に依頼することでもちろんコストが発生しますが、他にも下記のデメリットがあります。

自走できなくなる・独り立ちが遅れる

誰かの力を借りる以上、当たり前のことではありますが「自分たちでなんとかしなくては」という危機感はどうしても薄れがち。結果的に、プロ任せになり、社内でのノウハウの習得が遅れることもあります。

長期的に依頼を続ける前提であったとしても、いつ状況が変わるかわかりません。自社である程度は対応できるよう、最低限のノウハウを蓄積していくことは大切です。

コミュニケーションコストがかかる

SEOコンサル業者が結果を出すには、思考・判断のための十分な資料が必要ですから、依頼する側はまず事前に情報を整理し、まとめなければなりません。プロジェクトが始まった後も、ミーティングのたびに資料を準備し、状況を説明する必要があります。

社外の人に自社の状況を説明をするのは、それだけで手間と時間がかかります。でも、丁寧な情報共有を怠ればすれ違いが生まれ、双方の考え方が一致しなくなる可能性もありますから、この工程は省略できません。つまり、専門家に依頼を続ける限り、コミュニケーションコストが発生し続けることを覚悟しなければなりません。

専門家へ依頼すれば、Google検索で上位に表示されるようになるの?

SEOライティングでは、「ユーザー(検索者/読者)が求める情報が記載されていること」「信頼できる情報が掲載されていること」が重要です。これらが満たされていないと、検索エンジンに「良質な記事である」とみなされず、自然検索の結果で上位に表示されないからです。上位表示させるためのカギはGoogleのガイドラインや評価基準に詳しく書かれています。

大手企業や病院、公的機関なら、上位表示もさほど難しくはない傾向にありますが、一般企業ではそうもいきません。
中小企業が手っ取り早く「権威性」を手に入れるには何をしたらいいのでしょうか?

専門家に依頼すればGoogle検索結果の上位表示は可能?ーライティングだけじゃない?専門家に依頼できる範囲・コツを解説:コンテンツSEO担当者必見

「監修」が権威性を高め、信頼度もアップ!

SEO対策目的で書かれたであろうコンテンツが、Web上にあふれています。ではユーザーは、検索結果の中から自分にとって有益だと思われる記事をどうやって選ぶのでしょうか?

最近、「弁護士監修」「医師監修」「アナリスト監修」「研究者監修」「美容家監修」のように専門家を冠した記事をよく見かけます。

特にYMYL(Your Money or Your Life)と呼ばれるカテゴリーに当てはまる業界では、信頼度の高さが求められるため、このように監修者を入れるケースが増えています。YMYLに該当する業界をGoogleは明言していませんが、主に医療・金融に関するウェブサイトが当てはまると考えられています。

「専門家が内容を確認し、アドバイスをもらったうえで書いている」とわかるように「○○監修」とつけるわけです。

実際に既存記事に監修者を付け、文章の一部を修正、成功事例・失敗事例を交えたリライトを実施し、記事を更新したところ、検索ボリュームが多いキーワードにもかかわらず、大幅に順位アップした、ということもありました。ユーザーにとって「価値がある」「疑問の回答として最適である」と検索エンジンに見なされたからでしょう。

Googleが重視するE-E-A-T 経験・専門性・権威性・信頼性の4つ

SEO関連サイトで目にするE-E-A-Tという言葉。以下の4つを指し、E-E-A-Tと呼ばれています。
Experience(経験)
Expertise(専門性)
Authoritativeness(権威性)
Trustworthiness(信頼性)

例えば、弁護士の監修を付けたとすると、実際に使われる法律の知識が反映され「専門性」が上がります。弁護士が監修しているという「権威性」、プロの法律家が発信しているのですから「信頼性」もアップ。監修者提供のリアルな事例や体験談を交えれば、「経験」の部分もカバーできます。

その道のプロに監修を依頼すると、Googleからの評価が上がるので、おすすめしたいところですが、難しさもあるので、気軽に依頼できるわけではないんです。

参考:Google検索セントラル 検索品質評価ガイドライン(英語・外部リンク)https://static.googleusercontent.com/media/guidelines.raterhub.com/ja//searchqualityevaluatorguidelines.pdf

コンサル会社にライティングを依頼し、監修者との間を取り持ってもらう

研究者や大学教授、弁護士・税理士のような士業の先生など、その道のプロに、素人のつたない意見や質問をぶつけても、「レベルが低い」と取り合ってもらえないこともあります。対等に話せるようになるためには、まずは企業側が、Web情報や本を読んで、かなり勉強しておく必要があるんです。企業情報や執筆予定の記事の概要も要点をまとめて、伝えなければならず、骨が折れます。

一度悪い印象を抱かれてしまうと、良好な関係の構築には、非常に時間がかかります。信頼してもらうのに何年もかけてはいられません。

コンサル会社の使い所ーライティングだけじゃない?専門家に依頼できる範囲・コツを解説:コンテンツSEO担当者必見

またその道のプロの話は、一般人にとっては理解しがたく、難解であるケースがほとんど。研究者が書いた論文をそのまま大量に掲載すればいいというものではないというのは、なんとなくお分かりいただけるのではないでしょうか。正しく、新しい情報であっても、単純に盛り込むだけでは検索順位が上がることはなく、ユーザーに届きません。

そこで、間を取り持つ役割を担ってくれる可能性があるのが、SEOライティングサービスを提供するSEOコンサル会社です。
普段からさまざまな専門家とやり取りして原稿を執筆しているコンサル会社に依頼できれば、依頼主側に専門知識がなくても、うまく間を取り持ってくれるでしょう。

プロの権威性を借りて、ユーザーにとって価値のあるコンテンツにしよう

プロの貴重な意見や情報、視点を取り入れたうえで、SEOで成果が出る記事を執筆するためには、関係性が良好でなければかなり難航します。

私たちも以前、ずいぶん勉強してインタビューに臨んだものの、監修者であった税理士の先生と意思の疎通がうまくいかず断念し、別の税理士を探したこともありました。

士業の先生にもプロとしてのプライドがあります。SEO的な文章の書き方に納得のいかない部分があったり、ユーザーからは求められていないけれど「先生が書きたい」内容が数千字の長文で送られてきたりと、調整が簡単ではないのです。

そんなときに、SEOの専門家が間に入ってくれれば、士業の先生の貴重な意見を取り入れた、いい記事を書いてもらえるかもしれません。

信頼獲得までの時間を短縮し、高品質な記事制作をともに作ってくれる心強いパートナーとなってくれるコンサルタントが見つかると、心強いですね!

費用面では心配だけれど、プロの手を借りるのも選択肢の一つかな?と思い始めている方も多いのではないでしょうか。では実際にどれくらいの費用が掛かるのか見ていきましょう。

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SEO対策を専門家に依頼したい!費用の相場は?

SEO対策を専門家に依頼すれば、社内リソースは本業に集中させられます。ここで問題になってくるのは、どれくらいの費用がかかるのか、です。
どの業務をどれくらい任せるかによっても、費用は大きく変わります。あくまでも目安としてご覧ください。

SEO対策を依頼する費用の相場ーライティングだけじゃない?専門家に依頼できる範囲・コツを解説:コンテンツSEO担当者必見

SEOライティングのみを依頼

ライティングのみ専門家に依頼する場合、一か月の執筆本数により金額は変動します。SEOを専門とする企業に依頼すると、文字数にもよりますが一本6~10万円程度が多いようです。専門性が高い分野や名の知れたライターに依頼するとなれば、追加で費用がかかります。

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SEOコンサルのみを依頼

SEO戦略のコンサルティングのみを依頼すると想定した場合、単発なら数十万円以上、継続なら月額10万円以上が相場です。費用を抑えるために最低限の依頼にとどめてしまうと、業務に活かすほどのアドバイスがもらえないかもしれません。専門家にコンサルを依頼すると決めたのであれば、一定金額がかかると覚悟のうえ、予算の確保を行いましょう。

SEOライティングとコンサルをセットで依頼

SEOコンサル会社にライティングも一緒に依頼した場合は、100万円単位の費用が掛かります。行う施策の期間や規模にもよりますので、ここで目安をお伝えするのは難しいのですが、小さな会社では費用対効果の面で折り合わないかもしれません。

SEOコンサルとライティングはセットで依頼すべきか

SEOコンサルティングを専門家に依頼するとして、ライティングも一緒にお願いしたほうがいいのでしょうか?まずはセットで依頼するメリットを見ていきましょう。

セットで依頼するメリット

・一貫性のあるコンテンツ制作ができる
・コミュニケーションコストが少なくて済む
・SEO対策全体を見据えた施策が打てる

コンサルとライティングを同じ専門家に依頼するメリットは、手間と時間を最低限にできることです。

専門家に外注する際、意外に時間がかかるのが、コンサルタントとのすり合わせです。自社の情報を余さず伝え、戦略を練る、そこに膨大な時間をかけなければなりません。

コンサルとライティングを別の人に外注すると、それぞれに同じ説明が必要になります。
その点、セットで依頼すればコミュニケーションコストが少なくて済み、コンテンツ制作もSEO対策に詳しいコンサルタントがチェックしてくれますから、安心です。

全部任せる?それとも部分的にお願いする?

何をどこまで専門家に任せればいいか、なかなか判断がつかないかもしれません。
基本的には、予算が十分に確保できるなら、SEOライティングとコンサルはセットで依頼したほうがいいでしょう。ただ、高額な費用がネックになってきます。

部分的な依頼を検討する

多くの中小企業では費用の捻出ができず、丸ごと任せる選択肢は断念することになりそうですよね。
かといって、支援なしに施策を行うのは心もとないので、社内リソースでどこまで対応できるか考え、専門家に部分的に依頼するのが現実的です。
SEOライティングの目的は、「ブランディング」「特定層へのアプローチ」「イベント集客」など施策によって様々です。
SEO対策の経験がまったくない企業の場合は、最低限、現在のサイトのSEOチェックやキーワード選定、SEOライティングへのアドバイスはしてもらった方が安心です。

同時並行で、社内リソースまたはライターに的確な指示を出し、高品質なコンテンツ制作を実現できるよう体制を整えましょう。

SEOコンサル会社の選び方とコツ

本格的なSEO対策を初めて行う企業向けに、コンサルタントを選ぶ際のポイントを5つお伝えします。

SEOコンサル会社の選び方・コツーライティングだけじゃない?専門家に依頼できる範囲・コツを解説:コンテンツSEO担当者必見

Point1 担当するコンサルタントの経験と実績

経験豊富なコンサルタントは、過去にさまざまな経験をしています。過去の実績から、自社の状況に近い事例を教えてもらい、施策に活かせるのはコンサル会社に依頼するメリットの一つです。
ただし、コンサル歴が長いだけでは判断できません。依頼する側も勉強し、知識のある状態で信頼できるコンサルタントかどうかを見極める必要があります。

Point2 最新の情報を仕入れ、コンサルをしてくれるか

同じ「コンサル」でも、提供しているサービスも、コンサルタントのレベルもさまざまです。SEO対策に関しては、「専門用語を正しく理解し、常に情報のアップデートをしているか」は非常に重要です。
実際の業務はマーケティングに近いのですが、Webの理解なくしては施策の成功は遠くなります。“仕事ができそう”な雰囲気だけでなく、SEOやITの専門知識があるかどうか、十分に確認してください。

Point3 SEOの範囲は広い。求めるサービスを提供しているか

目的や目標を明確に伝え、それに対応できるサービスを保有しているか、確認してください。SEOの指す範囲は広く、コンサル会社が提供するサービスで「自社の施策のサポートができるか」をよく確認しましょう。施策を行うサイトが、ECサイトなのか、オウンドメディアなのか、企業公式ホームページなのかによっても、コンサル会社の得意不得意があるかもしれません。

また何を目標として行うのか、社内で共有しておくことも大切です。

Point4 円滑なコミュニケーションが行えるか

コンサルタントも感情のある人間、相性は重要です。良好な人間関係がパフォーマンスを向上させます。
人間性に問題がなくとも、企業文化の違いによる、コミュニケーション方法の取り方が違うことで、「スムーズでない」状況に陥るかもしれません。
小さなことですが、「連絡方法(チャットなのか、メールなのか、電話なのか等)」「困りごとが起きた時の対応」「SEO対策への姿勢」など、お互いに違和感がないかはチェックしたいところです。

Point5 口コミやレビュー、お客様の声を参考にする

コンサル会社の社名をGoogleで検索すると、口コミやレビューがついている場合もあります。いいレビューも悪いレビューも均等についているようなら一つずつ確認してみましょう。
また、すでに利用している企業があれば、どのようなサービスを提供している会社か、教えてもらうといいですよ。最初から、「SEO対策をコンサルティング会社に依頼したいんだけど、どこかいいところ知らない?」と聞いて回るのが、信頼性の面でも安心かもしれませんね。

コンサル会社選定の際の注意点・重要視したいこと

コンサル会社の利用は費用を考えると一大決心です。失敗しないように選定前に確認したいポイントをお伝えします

【コンサル注意点1】ブラックハットSEOは避ける

「サジェストに御社名が出るようにします」「ご依頼いただいたら即日で掲載順位があがります」「〇か月以内にすべてのキーワードを3位以内に表示させます」というような、即効性があると誤認させるような会社は選ばないようにしましょう。

SEO対策は時間がかかる分、効果が長く続く施策です。一昔前に行われていたキーワードを多用する手法はもちろん、あらゆる意味において、即効性のあるSEO対策はありえないのです。“即効性”を期待するならリスティング広告をおすすめします。

【コンサル注意点2】価格と提供サービスのバランス

SEOコンサルを行うには、企業や商品・サービスの詳細な理解は欠かせません。手間も時間もかかって当然です。月数万円で行えるような施策ではないと理解したうえでコンサルティング会社に依頼しましょう。複数の見積もりを取って比較し、「安すぎる」金額を提示するコンサル会社は、避けてください。低品質の記事が納品される可能性があります。
有名なSEO会社に依頼しようとすると、依頼側としては「高すぎる」場合もありますよね。高額だと感じても、行う施策によってはかけるべき費用かもしれません。精査し、自社に合ったコンサル会社を選びましょう。
また、企業経営の根幹にかかわる情報を共有する相手です。万が一に備えて、契約はしっかり交わしてください。

【コンサル注意点3】パートナーとして適任か?相性がいいか?

特に初期は、頻繁に連絡を取り合い、協力して行う作業も多くあります。企業の文化とコンサルタントの気質が合わなかったり、認識の違いが何度も起こったりすると、円滑な業務遂行が難しくなります。
SEO対策は通常1年以上の長期に渡ります。FacebookやX(旧Twitter)などのSNSを利用しているコンサルタントもいるので、チェックすると人柄がわかります。依頼をする前に、相性の良さや自社のパートナーとして適任かどうか、を社内で検討しましょう。

【コンサル注意点4】定期的な報告が約束され、その通り実行されるか?

コンサルを依頼するからには定期的な報告は欠かせません。SEO対策は必ず効果測定をし、トライ&エラーを繰り返しながら、進めていきます。最低でも月に一度はWebサイトの分析結果を報告してもらいましょう。

その際、分厚いレポートや資料だけを送ってくるコンサル会社もありますが、内容を読んでも担当者が理解できない場合もあります。積極的に質問した際に「わかるように説明してくれるか」も、コンサル選びで気を付けたいポイントです。

もちろん、依頼主側でも進捗を確認し、成果を評価するよう、心がけましょう。

【SEO対策の効果を高める】質の高いコンテンツを作ろう

コンテンツSEOでブログやコラムを書いていると、SEO対策と言えばまず、目に見えて分かりやすい作業である「ライティング」に関することに興味・関心がいきがちです。執筆スキルを上げ、ライティングに注力することは良い記事を作るうえで必須ですが、「ページを上位表示する」ための仕組みを考えると、より多様なアプローチの必要性に気づくこともあります。
今回お伝えしたSEO対策の全貌を頭に入れ、自身のサイトの状況に応じて、必要な施策を選択していきましょう。コンサルに依頼する・自分たちで直接取り組む、どちらを選んでも、「質の高いコンテンツを作る」ことさえ忘れなければ良い結果につながります。
SEO対策を成功させ、アクセスアップを目指しましょう。