今さら聞けないワード集もシーン別に一覧で解説! コンテンツマーケティング重要用語26選

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コンテンツマーケティングは2022年~2023年現在も注目され、さまざまな取り組みが行われています。最適なマーケティング手法を検討する上で情報集めは欠かせませんが、「この用語ってどういう意味だっけ?」と立ち止まることも珍しくありません。

今回は、今さら聞けない基本ワードも含めて、コンテンツマーケティングにまつわるシーンごとに気になる用語を解説します。知らない用語が出てきてから調べるのが面倒に感じているときもぜひ、情報集めの前に一読してお役立てください。

コンテンツマーケティングについてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事もご参照ください。

【関連記事】【2023年版】コンテンツマーケティング完全ガイド

コンテンツマーケティングとは、記事や動画などのコンテンツを通してユーザーに価値ある情報を提供し、認知度や売り上げの向上などを目指す施策です。多くの企業が取り組んでおり、今や定番のマーケティング手法ですが、実践手順やポイントなどがわからない方もいらっしゃるかもしれません。本 記事では、コンテンツマーケティングの基礎知識やポイント、成功事例を解説します。

カテゴリーごとの用語に注目! デジタルマーケティングの課題解決に役立てよう

KEYWORDSと描かれた木のブロック

デジタルマーケティングが積極的に行われる近年、さまざまな情報が行き交う中で、多数の専門用語が使われている背景があります。的確に覚えていけば良いのですが、一覧で順番に把握していくのも難しく、実際に取り組む段階にならないと言葉の意味がつかめないことも多いでしょう。

こういった専門用語はわからないワードが出てきたときに調べるしかありませんが、より自分にとって覚えやすい把握の仕方を探すのもポイントです。コンテンツマーケティングの情報集めは、実際に取り組む流れに沿ってその都度必要な知識を蓄えていくこともあるため、各ステップのカテゴリごとによく登場する用語をあらかじめ把握しておくのもおすすめです。

コンテンツマーケティング手法に興味を持ったときに! まとめて知りたいキーワード

キーボードの上に立ち上がったBIG DATAの文字

コンテンツ

コンテンツという言葉自体には、内容物や中身という意味があります。ブログ記事やアニメ、モバイル端末で利用されるものなどによって、Webコンテンツやデジタルコンテンツ、モバイルコンテンツなどの種類が挙げられることもありますが、コンテンツの大きく意味するところはこれらの情報の中身です。

コンテンツマーケティングと聞くと、オウンドメディアのようなメジャーな手法やWebに特化した内容を思い浮かべがちではありますが、コンテンツはWeb上のものだけを指しているわけではありません。コンテンツの規模は幅広く、郵送で届くマガジンのような紙媒体や、実際に顧客を集めて開催するセミナーもコンテンツの一部です。また、Web上ではテキストや静止画だけでなく、動画もコンテンツに含まれます。

オウンドメディア

オウンドメディアは、コンテンツマーケティングの手法のひとつです。自社で保有するメディアのことを意味していて、企業ホームページとは分けて位置付けられていることが多いです。オウンドメディアのスタイルとしては、自社の定めたテーマに沿って発信するWebサイトや自社ブログなどがありますが、記事を蓄積し、検索エンジンによってユーザーに発見されることで、自社の目的達成につなげることができます。

また、広義の意味としては、自社の発行する広報誌や冊子などもオウンドメディアに含まれることがあります。オウンドメディアは、自社のブランディングや、見込み顧客育成、企業の新人採用などに働きかけられるのが特徴です。

BtoB・BtoC

「BtoB」と「BtoC」は、どちらもビジネスモデルを意味する言葉です。BtoBは「Business to Business」を短縮した用語で、企業が企業に働きかける取引のスタイルです。例えば、自動車メーカーが自動車の部品を購入する場合のように素材そのものが扱われることがよく見られます。日常生活で見られるような、店頭に並んでいる商品を購入するスタイルとは異なるのが特徴です。

それに対して、BtoCは「Business to Consumer」を短縮した用語で、企業が一般消費者の個人に対して商品やサービスを提供するスタイルです。スーパーやコンビニ、ホームセンター、レストラン、テーマパーク、ホテルなど、業界は多岐にわたり、日常生活に広くなじみがあるのが特徴です

BtoBとBtoCは環境が大きく異なるため、適するマーケティング手法も変わります。

ホワイトペーパー

ホワイトペーパーは、自社の商品やサービスに関する専門的な資料を、ユーザーにダウンロード形式で提供するコンテンツです。ユーザーの課題解決に役立つのが特徴で、課題の分析や解決策の提示、課題解決の事例紹介、調査レポートなど内容の種類は複数あります。主にBtoB向けのコンテンツとして注目される方法です。

メールマガジン

メールマガジンは、メルマガとも呼ばれるメールマーケティング手法のひとつです。個々の顧客のメールアドレスに発信する方法ですが、ダイレクトメールとは違い、低コストで一度に配信できるのが特徴です。自社に対してユーザーがメールアドレスを提供してくれた実績があるため、既にある程度自社に興味のあるユーザーに配信できます。

顧客をリピーターにつなげやすいこと、商品やサービスを特定の顧客にダイレクトに案内できること、などのメリットが挙げられています。

セミナー・ウェビナー

難しい用語ではありませんが、見込み顧客に対して対面でコミュニケーションをとれるセミナーもコンテンツに含まれるため、コンテンツマーケティングでの役割として押さえておきたい用語です。Web上の情報提供だけでは不十分な場合に、より専門性の高い情報を提供する場としてオフラインのマーケティング施策が注目されることがあります。

また、オンライン上で行われるセミナーもあり「ウェビナー」と呼ばれています。リアルタイムの開催なら対面のセミナーと同じようなコミュニケーションが可能で、事前収録の動画コンテンツの配信なら時と場所を選ばず開催できる点が特徴です。

LP(ランディングページ)

LP(ランディングページ)には、広義と狭義の意味があります。広義では、ユーザーが最初に訪れる自社のホームページ内のページを表し、狭義では、インターネット上の広告やSNSから流入したユーザーを商品の購入や問い合わせに結び付ける特定のページを表しています。マーケティングでは狭義の意味として取り上げられることがよく見られるでしょう。

LPは広告色が強いため、コンテンツマーケティングの概念としては、課題への共感や解決策を盛り込んだ読み物型の「記事LP」が勧められることもあります。

オウンドメディアを始めたいときに気になる用語

画面にさまざまな画像が写っているPCとタブレット

ペイドメディア

ペイドメディアは、オウンドメディア、アーンドメディアと合わせたトリプルメディアのひとつとして、オウンドメディアと比較してよく挙げられる用語です。自社が費用を支払って広告を掲載するメディアのことで、テレビや新聞などのマス広告や、リスティング広告やディスプレイ広告などのインターネット広告のように、不特定多数向けの広告媒体を意味しています。

自社の存在感を示しやすいメリットと、コストがかかるデメリットがよく挙げられています。効果の即効性が期待できることと、広告出稿の終了と共にユーザーの流入がなくなることも特徴です。

アーンドメディア

アーンドメディアもペイドメディアと同じく、トリプルメディアのひとつとして、オウンドメディアと比較してよく挙げられる用語です。自社以外のメディアであり、消費者やユーザーが主体となるのが大きな特徴です。具体的には、TwitterやInstagram、Facebook、個人ブログ、口コミサイトなどのソーシャルメディアが挙げられます。

消費者やユーザーにとって信頼度の高いメディアとなり、拡散力の高さもメリットですが、自社で情報内容をコントロールできないところが難点です。拡散力の高さについてはネガティブなイメージも同じく拡散されやすいため、炎上などに気を付ける必要があります。

オムニチャネル

オムニチャネルは、オウンドメディアにまつわる情報の中でも登場することがある用語ですが、メディアではなく戦略の名前です。マーケティング用語において「チャネル」は、流通経路を意味していて、「オムニ」には”すべての”という意味があり、あらゆる販売経路で顧客との接点を持つ考え方のことを意味しています。

オムニチャネルの具体例としては、実店舗の商品と同じものをネットショップでも購入できる、ネットショップで注文したものを実店舗で受け取れる、スマートフォンアプリを通じて商品やサービスの追加情報が受け取れる、などの例があります。自社のWebサイトだけでなく、SNSや実店舗などのさまざまな場所でユーザーと接点を持てるのが特徴です。

記事や動画などコンテンツ制作時に役立つ用語

CREATEとカラフルに印字されたキーボードのキー

ペルソナ

マーケット戦略では、アプローチをかけるターゲット層を明確にすることが大切ですが、このターゲットとなる顧客を詳細にイメージした人物像がペルソナです。自社の商品やサービスの顧客となるユーザーのモデルを表しています。明確にイメージされた顧客像で、年齢や性別、職業、家族構成、趣味、ライフスタイルなどが細かく設定されているところが特徴です。

単にターゲット層を設定するだけでは、さまざまな顧客像が想定できるため、マーケティングを行うメンバーの中で認識にずれが出る場合があります。そのため、ペルソナはコンテンツマーケティング施策の初期の段階で決めておくことが大切です。

カスタマージャーニー

カスタマージャーニーは、見込み顧客から商品の購入などを経て顧客になるまでの過程について、認知から調査、比較や検討などを経て購買に至るまでのプロセスを意味しています。思考や行動の流れのほか、その場面における接触ポイントなどをまとめたものを指しています。このカスタマージャーニーを可視化したものが、カスタマージャーニーマップです。

発信したコンテンツの分析結果とカスタマージャーニーマップを合わせて分析することで、良質なコンテンツの見直しと作成に役立ちます。

SEO

SEOは、「Search Engine Optimization」を意味する用語で、検索エンジンの最適化のことを指しています。具体的には、検索エンジンで自社のWebサイトや記事が上位に表示されるようにするための施策で、Googleの評価を向上させることなどがポイントです。SEO対策には、内部対策と外部対策があり、それぞれさまざまな施策が取り上げられています。

検索エンジンでユーザーにコンテンツを見つけてもらう場合、SEO対策は欠かせない取り組みで、運用に便利な無料ツールも複数あります。

またSEOと関連して似ているワードに「SEM」がありますが、SEMは「Search Engine Marketing」を意味していて、検索エンジンから自社のWebサイトやLPへの訪問者を増やすためのマーケティング手法のことです。

コンテンツマーケティング運用時に役立つ用語

壁に張られたたくさんの資料を眺める男性の後ろ姿

リードナーチャリング

リードナーチャリングは、見込み顧客の育成を意味しています。見込み顧客を顧客にするためのプロセスや活動を指して使われる用語で、商品やサービスの購入に結び付けるための手法を表しています。Webコンテンツと合わせてメルマガやセミナーも組み合わせて接点を持ち関係を構築して、ユーザーの興味関心を高めるのが成功のコツです。

前段階として、見込み顧客を獲得する段階を意味する「リードジェネレーション」という用語があります。リードジェネレーションの次のステップがリードナーチャリングです。ユーザーにとって価値のある情報を提供し、会社やブランド、製品などを認知してもらい、さらに興味関心を高めていくのが活動の流れです。

フレームワーク

フレームワークという言葉には、枠組みや体制などの意味があります。マーケティングにおけるフレームワークは、分析や課題解決に役立つ思考の枠組みのことで、考えるべきポイントを明確にしたものです。コンテンツマーケティングに役立つフレームワークには複数の種類があるため、目的や課題に合わせて最適なものを選び、また組み合わせて活用することで効果を発揮します。

フレームワークは、ターゲット層やコンテンツ内容を検討する際にも役立ちますが、具体的な行動を直接的に結び付けるものではなく、あくまでも思考の枠組みであることは忘れずにいたいポイントです。

コンテンツマーケティング分析時に役立つ指標関連用語

棒グラフと描いている手

KGI

KGIは、「Key Goal Indicator」を意味する用語で、経営目標達成指標と記載されることもあります。自社の経営戦略において、何を、どれくらいのレベルで、どれくらいの期間までに達成すれば成果とみなす、という目標設定の指標を表しています。具体的な内容としては、売上高や利益率などの数値を定めたもので、最終的な達成の度合いの指標にもなることから、企業の最終目標を評価する際にも役立ちます。

KPI

KPIは、「Key Performance Indicator」を意味する用語で、重要業績評価指標と記載されることもあります。KGIとセットで使われることが多く混同しがちなため、違いをよく押さえておきましょう。KGIをゴールとしたときに、ゴールまでの途中の各段階の目標の指標として設定されるのがKPIです。

KGIに向かって適切に施策が行われているのかを、途中段階で客観的に把握する際にKPIは役立ち、課題や改善策を見出すのに参考になります。設定においては、全てのKPIを達成すればKGIを達成できる設計になっていることが重要です。

ROI

ROIは、「Return on Investment」を意味する用語で、投資利益率のことを表しています。投資をした金額に対してどの程度の利益を得られたのかを「%」の割合で表したものです。費用対効果として、ROIが高ければ高いほど投資効果が高くなり、投資に見合った利益を得られているかどうかの判断に役立ちます。また、広告の効果を測る指標にも使われるときがあります。

しかし、コンテンツマーケティングにおいてROIを把握するのは大変だといわれることもあり、ROIの測定は単純にはいかない場合があります。コンテンツマーケティングでは数値では表せないマーケティング効果もあるため、必ずしも金銭的な数値に依存しないこともポイントです。役立つツールなども活用し、自社の施策に見合うROIの計算方法を見出してみましょう。

CPC

CPCは「Cost Per Click」を意味する用語で、クリック単価とも呼ばれます。広告が1回クリックされる際の費用を表したもので、1クリックごとの単価です。または、クリック課金型の広告のことを意味して使われる場合もあります。Web広告の効果の指標としても役立ち、広告費をクリック回数で割ることによって計算できますが、値が低いほど広告の費用対効果が高いことになります。

CVR

CVRは「Conversion Rate」を意味する用語で、コンバージョン率を表しています。「コンバージョン」は、自社の設定した目標にユーザーが達成した状態、最終的な成果などを意味していて、具体的にはユーザーが自社の商品を購入することや問い合わせをすることなどが挙げられます。

CVRは、自社Webサイトを訪問したユーザーの中でその最終成果まで達した分の割合を表したものです。コンバージョン数をセッション数で割ることで計算でき、分析によってWebサイト運営の今後の施策に役立ちます。

CTA

CTAは「Call to Action」を意味する用語で、行動喚起のことを表しています。自社Webサイトの訪問者に対して具体的な行動を促す対策のことで、明確な数値を表すほかの用語とは異なりますが、CVRを上げるために役立つ対策としてよく登場する用語です。具体的な対策としては、個人情報を入力するフォームにユーザーを促すボタン、資料請求のリンクなどがありますが、これらのボタンやリンクなどを指して使われる用語でもあります。

インプレッション

インプレッションは、広告が表示された回数を表す用語としてよく使われますが、広告に限らず、SNSの投稿の表示回数や、ブラウザで表示される回数を表して使われることもあるため、情報を読み解く場合は何を指しているのかを確認しましょう。

インプレッションを広告表示回数とした場合、Webページが表示される回数を「PV」、広告が表示されたユーザーの数を「リーチ」として表すことがあるため、違いを押さえておくとデータの把握に役立ちます。

ワンランク上のコンテンツマーケティングを目指す上で役立つ用語

MARKETINGが作られた机の上のスクラブル

CRM

CRMは、「Customer Relationship Management」を意味する用語で、顧客関係管理とも呼ばれます。言葉の通り、顧客との関係性を管理することを表していて、顧客との良好な信頼関係を築き、リピーターやファンに導くためのマネジメント方法を指しています。ただしこれらは概念を表す比較的広義の意味のため、どういったものと明確に説明するのは難しい部分があるでしょう。

CRMについては、CRMツールのように概念をシステム化したものを指して使われる場合もあります。

顧客ロイヤルティ

顧客ロイヤルティは、顧客が特定の企業や商品、ブランドなどに愛着を感じること、信頼の気持ちなどを指して使われる用語です。顧客満足度とはまた違う概念の言葉で、単発の満足度ではなくある程度長い期間に渡って愛着を持ってくれる状態です。ユーザーのファン化を目指す上でも鍵となる用語で、顧客ロイヤルティを高めることで、購入単価の向上や新規顧客の獲得にも役立つなどのメリットがあります。

エンゲージメント

エンゲージメントという言葉自体には、約束や婚約などの意味がありますが、マーケティングにおけるエンゲージメントは、ユーザーが自社の商品やサービスに愛着を抱くことで生まれる深い関係性のことを意味しています。顧客の好感度と捉えるとわかりやすいでしょう。エンゲージメントは、自社Webサイトでの滞在時間やSNSでの拡散数など、さまざまな指標で測ることができます。

こういった顧客エンゲージメントとも呼ばれる関係性に視点を当てた、エンゲージメントマーケティングという取り組みも注目されています。

MA(マーケティングオートメーション)

MA(マーケティングオートメーション・Marketing Automation)は、顧客との接点になるメールやSNSの運用などの、マーケティング活動全般を自動化する方法や取り組みを意味する用語です。そのためのツールがあり、MAツールとして知られています。MAの導入によって、マーケティング施策の効率が良くなり運営側の負担を軽減できるほか、見込み顧客に対して質の高いアプローチをかけやすくなるなどのメリットがあります。

しかし、メリットを得るためには、リアルなペルソナや質の高いシナリオを設定する必要があり、運用のためのコストがかかるなどの難点もあるため、工夫して取り組むことが大切です。

▼コンテンツマーケティングの用語については、あわせてこちらの記事もぜひご覧ください。

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【関連記事】コンテンツマーケティングに関する用語辞典! 初心者にもわかりやすく解説

近年、有効なマーケティング手法として注目されているコンテンツマーケティング。コンテンツの種類やマーケティング戦略も多岐にわたり、マーケティングに関する専門用語も多くあります。この記事ではコンテンツマーケティングに関する用語をジャンル別に詳しく解説します。

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