コンテンツマーケティングの効率的な進め方とは? 事例を用いてわかりやすく解説!

顧客にとって価値のある情報を与えることで自社の成果に結びつける、コンテンツマーケティング。今や、多くの企業が取り組む一般的なマーケティング手法となってきました。にもかかわらず、企業の現場にいるスタッフの方から「進める段取りがわからない」「どうやって計画すればいいのか」という声を聞くことがよくあります。確かにコンテンツマーケティングは、ただ取り入れるだけでは成果を生むことができません。

そこでこの記事では、コンテンツマーケティングを成果に結びつけるための進め方について解説します。効率的でスムーズな進め方のほか、よくある課題、進め方の事例なども用いてわかりやすく説明しますので、これからコンテンツマーケティング導入を考えている企業はぜひ参考にしてください。

コンテンツマーケティングについてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事もご参照ください。

【関連記事】【2022年版】コンテンツマーケティング完全ガイド

コンテンツマーケティングとは、記事や動画などのコンテンツを通してユーザーに価値ある情報を提供し、認知度や売り上げの向上などを目指す施策です。多くの企業が取り組んでおり、今や定番のマーケティング手法ですが、実践手順やポイントなどがわからない方もいらっしゃるかもしれません。本 記事では、コンテンツマーケティングの基礎知識やポイント、成功事例を解説します。

基本的なコンテンツマーケティングの進め方

ビジネスの成功

まずは、コンテンツマーケティングの基本的な進め方について説明します。はじめに、コンテンツマーケティングについて、簡単に説明しておきましょう。

現在コンテンツマーケティングは、Webマーケティングの手法の一つとして多くの企業が取り組んでいるものです。リスティング広告などのWeb広告とは違い、顧客からの信頼度も高くなります。また、コストも広告と比較すると安いため、多くの企業が取り組んでいます。

しかし本来はWebだけに留まらず、マス広告やオフラインイベント開催なども含め、良質なコンテンツを発信するマーケティングすべてに使う言葉でした。そのため、本来の意味でのコンテンツマーケティングの進め方に、こうでなければならないというセオリーやフォーマットというものはありません。

そこで今回は、Webマーケティングの一つとしてのコンテンツマーケティングを効率的に進めるにはどうしたら良いかを説明していきます。実施すべきステップを1から6まで順番に並べていますので、「何から始めたらいいのかわからない」という人は、まずは1から着手し、準備・計画してみてください。それぞれのステップの詳しい内容については、後述します。

1.目的や目標を決定

コンテンツマーケティングに限らず、すべてのマーケティング手法で初めに行うことは、目的の設定です。次に数字的な目標を定めます。現実的な目標値を定めておくことで、結果からの振り返りが容易になります。

2.ペルソナを設定し動かしてみる

ペルソナの本来の意味は、「仮面」を意味するラテン語です。現在、マーケティング用語として使われるペルソナとは、商品やサービスをこれから売り込みたい架空の人物像のことを意味します。ペルソナ設定により発信するべき人物像が明らかとなり、一貫したマーケティング戦略が可能になります。

3.コンテンツの設計

どんな人物像に発信するのかが決まったら、次はコンテンツの設計です。コンテンツには、さまざまな種類があり、ペルソナに合ったコンテンツを選ぶ必要があります。

4. リソースの確保/運用体制の構築

コンテンツの設定の次は、リソースの確保です。コンテンツを継続して発信していくには、多くの人材が必要となります。

5.スケジュールの設定・管理

1〜4まで決まったら、どんなふうに進めるのかのスケジュールを作ります。1.で設定した目標に対し、効率よく進める方法を考えましょう。

6.コンテンツの運用

スケジュールに従って、コンテンツを定期的に配信していきます。目標設定に対する現実の数字の分析と、それに対する改善を繰り返しつつ運用します。

要素を決めておくことが大切

コンテンツマーケティングの基本的な進め方は、1から6の通りです。初めてコンテンツマーケティングに取り組む場合、このステップ通りにやることで、スムーズに進めることができるでしょう。

しかし、このステップはあくまでも基本。「こんな人に売りたい」というペルソナ設定が終わった段階から、目的・目標を決めることなどもあるかもしれません。いずれにせよ進め方の順番に違いがあっても、上の6つの要素をしっかりこなしていくことが大切です。もし、それぞれが行われていなかった場合、せっかく作ったコンテンツもうまく稼働しない可能性が高くなってしまいます。

上手に稼働させ、成果に導くためにも、1から6までのステップについてさらに探っていきましょう。

【進め方1】目的や目標を決定

ゴールまでのステップ

コンテンツマーケティングの最終の目的は、コンテンツを通じてファンを獲得することにあります。

通常のマーケティングの目的の多くは、新規顧客の拡大、購入促進です。一方、コンテンツマーケティングでは、一回きりの購入を目的としている訳ではありません。

有益なコンテンツを提供し続けることで、商品やサービスのファンを多く獲得することが、コンテンツマーケティングが得意とすることであり、特性であるといえます。ファンとなった消費者により、商品やサービスの良さが広まっていけば、大きなマーケティング効果を得ることができるでしょう。

Webマーケティングにおけるコンテンツマーケティングは、オウンドメディアをはじめ、Web広告などのペイドメディア、SNSなどのアーンドメディアなども含まれます。

現在、多くの企業が運営するのは一つのメディアだけではありません。最終の目的はファンの獲得だとしても、それに至るまでの各々のメディアの目的を決定することが、コンテンツマーケティングの進め方で最初にやるべきこととなります。

目的を決定する

まずは、コンテンツマーケティングの進め方、第一ステップである目的を決定します。その目的の内容により、目標値、配信するメディアやコンテンツの内容など、これから構築するものすべてが異なってくるからです。

一例ですが、コンテンツマーケティングでは、以下のようなものを目的とすることができます。

  • ・集客
  • ・新商品の認知度アップ
  • ・新規会員登録を増やす
  • ・商品の売上
  • ・サービス、商品に対する信頼を得る
  • ・資料などをダウンロードしてもらう
  • ・顧客のフォロー

目的は、これから始めるコンテンツマーケティングの成果=コンバージョンを左右する重要な項目なので、できれば社内でしっかり話し合って決めたいもの。その上で決定内容を共有しておくと、2からのステップをスムーズに進めることができます。

目標を設定する

目的が決まったら、目標を決定します。具体的な数字を目標値として設定をしておくと、効果が出ているか、現在のポジションや改善点などが見えてきます。コンテンツマーケティングがどう運営されているかの指標の一つになりますので、仮定の数字ではありますが、根拠にもとづく見通しができる数字が要求されます。

コンテンツマーケティングの施策は、長期に渡ることが多いので、時間軸を意識し、短期・中期・長期とそれぞれに目標となる数値を設定しておきます。その判断基準となる指標がKPIです。データにもとづきKPIを設定することで、施策を実行している過程でPDCAのサイクルが回しやすくなるので、適切なKPIを設定しておきましょう。

KPI設定の方法

KPIとは「Key Performance Indicator」のことで、「主要業績評価指標」と訳されています。初めに決めた大きな目標(KGI)を達成するために、途中経過を確認していく中間目標のことをいいます。

例えば、新規顧客の獲得と顧客の育成と、2つの目的に対し、KPIを設定するとなると、次のような数字が指標となります。

【新規顧客の獲得】
・PV数
・セッション数(訪問数)
・会員獲得数
・SNSのシェア数
・問い合わせ数
・読了率

【顧客の育成】
・エンゲージメント率
・回遊率
・リテンション率
・利用頻度

【進め方2】ペルソナを設定し動かしてみる

さまざまな意見をいう老若男女

コンテンツマーケティングを進めるには、目的に沿って一貫した運営を行うことが大切です。そのためにも、ペルソナ設計のステップはとても重要。コンテンツを漫然と発信するだけでは、設定した目標をクリアすることは難しいでしょう。

商品・サービスを売り込みたいターゲットとなる人物の詳細を作り込むことで、まるで実在している人かのようにリアルにイメージできるようになります。さらにその人に向けてコンテンツを作ることで、ペルソナに近い特定の消費者に絞り込んだメッセージを発信できます。

また、コンテンツマーケティング運営に関わる人たちが、ペルソナを共有しておくと、マーケティングの方向性を一致させることにも役立ちます。

ペルソナを設計したら次に、カスタマージャーニーを作ってみましょう。マップでそのペルソナを動かしてみると、顧客を理解する手がかりとなります。

ペルソナ設計の方法

ペルソナ設定の際に押さえておくべきポイントについて解説します。

1)情報収集する
まずペルソナを作るには、情報を収集する必要があります。自社の顧客情報やアンケートなどから、ターゲットに近い人を割り出していきます。

2)ペルソナの属性を決める
収集した情報から近い人物や、共通する項目などを見つけて、ペルソナを設計します。ペルソナ設計のためには、名前や年齢性別のほか、細かな属性を決めていく必要があります。BtoBビジネスの場合も基本的な方法は同じですが、会社のペルソナ、決済者のペルソナ、現場担当者のペルソナなど複数作りましょう。決済者や現場担当者のペルソナは、なるべく現実に即した内容から作ります。

3)ペルソナをふくらませる
実在する人のように感じられるよう、属性にもとづきペルソナに肉付けしていきます。これにより、ペルソナに向けてのコアなメッセージを打ち出せるようになります。今回は、下記のペルソナが住宅用クリーナーを購入するまでを考えてみます。

■ペルソナ一例

名前 さとうはるか
年齢 36歳
性別 女性
住所 東京都世田谷区
仕事 主婦
収入 パート月6〜7万円程度(夫の年収600万円)
家族 37歳の夫と6歳と3歳の女の子がいる
性格 明るい、はっきりしている
趣味 フリマアプリとガーデニング
服の好み お手頃価格でオシャレに見えるZARA。パンツが多い
使っているSNS InstagramとTwitter
抱えている問題や課題 お腹周りが気になる。掃除が苦手

カスタマージャーニーを作る

カスタマージャーニーとは、ペルソナが商品・サービスと出会い、購入するまでの気持ちや行動を旅に例えたもののこと。すでにペルソナが設定されていますので、顧客がどこで商品・サービスと出会って(タッチポイント)、どうやって購入までに至るのかを想像しやすくなっているかと思います。

1)横軸(フェーズ)を作る

カスタマージャーニーマップ作成の流れ1

カスタマージャーニーマップで、まずは横軸に並ぶフェーズ(消費者プロセス)を設定していきます。ペルソナがどう考え、どう動くかを捉える時間軸ともいえるところ。基本的なフェーズは以下の通りですが、商品・サービスによって柔軟に変更しましょう。

  • ・認知:ペルソナが商品・サービスを見つけたとき
  • ・情報収集:見つけたものの情報収集をどうやって行うか
  • ・比較検討:競合他社の商品・サービスなどと比較
  • ・体験・購入:サービスを体験し、購入する
  • ・購入後:購入してどうなったか

2)縦軸を作る

カスタマージャーニーマップ作成の流れ2

縦軸には、次のような項目を設定します。ペルソナが、何を感じ、どんな行動するかを想定して、それに対してやるべきことや課題などを作っていきます。こちらも基本的な項目は以下の通りですが、商品・サービスによって柔軟に変更してください。

  • ・感情:行動をしたユーザーが感じたことや考えたこと
  • ・行動:実際にユーザーがとる行動
  • ・タッチポイント:ユーザーと接触する場所やツール
  • ・対応するコンテンツ:行動をする際にユーザーが考えること
  • ・オファーや課題:次のフェーズに進むためのオファーや課題

3)ペルソナに合わせて感情・行動を埋める

カスタマージャーニーマップ作成の流れ3

軸ができたら、横軸に合わせて設定したペルソナがどう感じるか、どう動くかを考えながら、枠を埋めていきます。

4)タッチポイントと対応するコンテンツ、オファーなどを埋める

カスタマージャーニーマップ作成の流れ4

ペルソナの感情・行動に応じて、どこで接触するかのタッチポイントやそれに対応するコンテンツ、次のフェーズに進めることを促すオファーなどの枠を埋めていきます。

以上がカスタマージャーニーマップの作り方です。

【進め方3】コンテンツを設計する

事業戦略する女性

しっかりしたペルソナができたら、次はコンテンツの設計に進みます。ひと言でコンテンツと言っても、Webはもちろんアナログまで含めると、多種多様なものが存在します。その中から、ペルソナの好みやフェーズに合ったコンテンツを選び、設計するのはなかなか大変です。

まず、コンテンツマーケティングの中で最も一般的なものといえば、オウンドメディアです。コラム記事、インタビュー記事、ハウツー記事、まとめ記事などの記事コンテンツが上位表示されることで、オーガニック検索からの流入を増やすことができます。

そのほかにも、ランディングページや動画、ホワイトペーパーなど、さまざまなコンテンツがあります。多くのコンテンツから選択・設計するためのポイントは、ペルソナの属性やコンテンツマーケティングを進める目的に合ったものにすること。

ここでは、多様なコンテンツの中から、主なWebコンテンツとその特徴を紹介します。ペルソナにあったもの、自社の目的に合ったものを選んで、コンテンツマーケティングをスムーズに進めてください。

種類 目的
オウンドメディア オーガニック検索からの流入を増やす
ランディングページ 商品の販売、広告
動画 動画による認知度の向上、ブランディング
ホワイトペーパー 資料の配信によるリード(見込み客)獲得
レビュー 商品の紹介、付加価値をつける
オンラインイベント・セミナー ファンの獲得、顧客のファン化

競合するコンテンツを分析しよう

ペルソナやコンテンツの設計ができたら、同じようなテーマで競合するコンテンツやメディアを分析しましょう。ここでの競合するコンテンツやメディアとは、狙っているSEOキーワードでGoogleなどの検索エンジンで上位に上がってくるもののことをいいます。

分析が必要な理由は、先にコンテンツマーケティングに取り組み、検索上位となっている競合コンテンツから、そのノウハウを学ぶことで自社のメディアに活かすためです。分析すべき内容は、主に次の通りです。

  • ・SEOキーワードの分析
  • ・記事コンテンツの分析
  • ・最適化の方法

これらを分析し、自社のコンテンツに反映すると、早く検索上位に上がり、多くの消費者の目に留まることが期待できます。しかし、同じキーワードを選択してコンテンツを制作すると、コピーと判断される確率が上がるため、制作には注意が必要です。

しっかり分析した上で、オリジナルの情報やコンテンツを発信して、よりよいコンテンツを目指しましょう。

【進め方4】リソースの確保/運用体制の構築

キャリアのある人材

ここまでで、コンテンツマーケティングを進める上での骨格が決まりました。次のステップは、コンテンツマーケティングを作る上でのリソース(人材)の確保などの運用体制について考えていきます。

コンテンツマーケティングには、Webマーケター、ライターなど異なる分野の専門家が必要です。コンテンツマーケティングを進めるために、どんな専門家を確保しておきたいのかを挙げます。

プロデューサー

戦略や進行管理、全体の構成を見る統括的な役割。ライターやエンジニアなどと意思疎通しながら、目的・目標に合わせてメディアを運営します。高いスキルが要求されるため、良いプロデューサーを見つけるのは難しいことです。

ライター

オウンドメディアの記事執筆を担うのが、ライターです。定期的にコンテンツを発信するうえで欠かせない存在ですが、良質なコンテンツを執筆できるライターの確保はどの企業も課題となっています。また、多くの記事を必要とすることもあり、大量のライターが必要なこともあります。

Webエンジニア

Webエンジニアの主な仕事は、システムの設計・開発、サイトの誘導、保守管理など、多岐に渡ります。サイトの運営に欠かせない人材ですが、現在エンジニアは不足しています。優秀なWebエンジニアの確保は多くの企業で課題といえます。

Webデザイナー

Webサイトのレイアウトやデザインを作るのが、Webデザイナーの主な仕事です。ペルソナに訴求できるようなデザイン力が求められます。

Webアナリスト

Webアナリストは、アクセス解析などのツールをもとに元に解析し、課題を指摘したり、改善案を出したりする仕事です。各フェーズの課題を分析し、プロデューサーの相談役としてPDCAを回していくことも担当します。

自社で制作するか、制作を委託するか

コンテンツマーケティングは、長期に渡りコンテンツを定期的に発信することで成果を生む手法です。そのため、定期的に発信するために人材を確保しておかなければなりません。業務工程も複雑なので、上記の通り、それぞれの分野の専門家も必要です。これらの人材確保の方法としては、次の2つの方法があります。

  • ・社内で確保
  • ・外部に委託

どちらにもメリット・デメリットがあり、どちらが自社にあっているのかを考える必要があります。また、すべて社内や外部で行うのでなく、一部の業務工程のみを外部に委託する、サポートしてもらうといった方法も一般的です。

【進め方5】スケジュールの設定・管理

時間の管理

コンテンツマーケティングの活動には、オウンドメディアの運営、ブログやSNSの投稿・管理、メルマガの配信などさまざまな業務内容があります。さらに多数の人材がプロジェクトに関わるため、すべてのプロセスを可視化してスケジュールを作らなければ、うまく機能しなくなっていきます。

コンテンツマーケティングのスケジューリングのコツは、誰が・いつ・何をするのかを明確にしておくことです。まずは、年間のおおまかなスケジュールを作り、それから各プロジェクトごと、次に細かな月間のスケジュールを作っていきます。

しかし、ひと言で可視化といっても、長期に渡るコンテンツマーケティングのスケジューリングはなかなか大変です。そんなときは、スケジュール管理のツールを使うのも一つの手段です。

エディトリアルカレンダーでスケジュール管理

エディトリアルカレンダー

エディトリアルカレンダーは、古くは出版社の編集で使われていたものでしたが、中・長期プロジェクトの進行管理、業務の一元管理に向いていることから、最近ではコンテンツマーケティングのスケジュールにも使われるようになっています。

カレンダーに細かな情報・日程などを書き込めるようにすれば、コンテンツマーケティングの全体像を俯瞰して見ることができるようになります。エディトリアルカレンダーは、ExcelやPowerPointなどで自分でも簡単に作成が可能です。上記に見本画像がありますので、参考にしてください。

【進め方その5】コンテンツの運用

コンテンツのイメージアイコン

スケジュールまでできたら、運用する準備は整いました。ここからはスケジュールに従って、定期的にコンテンツを作成し、発信していきましょう。

まずコンテンツを、オウンドメディアなどに公開します。記事コンテンツを公開した場合には、タイトルの設定、ディスクリプションの記載、見出しにキーワードを入れているかなどを確認します。これらにより、検索の上位表示に役立てることができます。さらに、公開した記事などをSNSで発信し、拡散することも有効です。

また、定期的に見直しも行い、より消費者のニーズに応えたコンテンツを揃えていきましょう。

コンテンツの作成について

適切な時期に、適切なコンテンツを配信することは、消費者のニーズに応えるうえで大切なことです。そのためには、配信したい時期から逆算してコンテンツを用意する必要があります。コンテンツの内容やボリュームなどは、プロデューサーが決定し、ライターに発注します。

公開したコンテンツの見直し

公開したコンテンツは、定期的に分析する必要があります。キーワードで検索上位に上がってこない場合は、リライトすることで上位になることがあるので、リライトも視野に入れましょう。

最新の情報に変更する、わかりやすい表現にするなどのリライトを行うことで、より良いコンテンツとなり、検索上位に上がってくることがあります。

コンテンツマーケティングを進める中でよくある課題

キャリアウーマンとアイデアのイメージ

ここからは、コンテンツマーケティングを進めるうえでの課題について考えていきます。コンテンツマーケティングを行う中で、多くの企業が悩んでいる課題は、主に次の2つです。

  • ・コンテンツ制作のリソースが足りない
  • ・戦略不足だと感じる(結果が出ない)

リソースが足りなければ、スケジュールが遅れる、記事を公開できない、デザインを変更できないなどの問題が生じます。

また、目標値や戦略がしっかりしていなければ、読者・フォロワーは増えたのに次のプロセスが用意されていないということが起こります。それぞれの課題と解決策について探ってみましょう。

リソース不足の課題

リソース不足で最もよく挙げられるのが、コンテンツの作成です。

コンテンツマーケティングでは大量のコンテンツが要求されることもあり、リソースの数が足りずに定期的に配信できないことがあります。また、BtoBの会社の場合、医療系や技術系、研究系など専門的な内容になることもあり、その知識を持つ人材そのものを見つけるのが難しいこともあります。

こういったケースの解決策として外注を提案しているケースも多いのですが、外注費がかかる、専門的な内容でマッチングする人材がいないなどの問題も生じます。

そこで上記のことを踏まえ、次の解決策を提案します。

自社のコンテンツの掘り起こし

予算が少なく外注が難しい場合や、専門的な内容の場合、社内のコンテンツを手直しし、外部へのコンテンツとして活用することができます。

  • ・社内報や企画書の一部を記事コンテンツに活用
  • ・営業ツールをホワイトペーパー化し無料で配信
  • ・過去の記事を最新版(例:「2022年度版」など)にリライト

ライターを育てる

BtoB企業で、コンテンツの内容が専門的なときなど、社内や社外からライターを育てる必要が出てくる場合もあります。長期的な視点となりますが、そもそもコンテンツマーケティングが長期に渡って行うプロジェクトなため、相性がよいともいえます。

戦略不足の課題と解決策

戦略不足だと感じるのは、PV数は伸びているのに成果がでない、効果測定の基準も定まっていないというときが多いようです。

これは、KGIやKPIが設定されていないことがそもそもの問題です。コンテンツマーケティングを進めても、販売数を伸ばしたいのか、会員数やフォロワーを増やしたいのか、目的・目標を定めていないと意味がありません。

この解決策としては、目的を定め、KPIを設定しPDCAのサイクルを回すという基本的なことが求められます。

KPIを設定しPDCAのサイクルを回す

このPDCAのサイクルを回す際に役立つのが、「【進め方1】目標を決定」の段階で設定していたKPIです。事前に設定していたKPIから、達成できなかったもの、効果が出なかったものを評価して、改善する必要があります。アクセスしやすいように修正するだけでなく、KPIの数字の見直しを行う、KPI設置のアプローチを変える、さらに途中に新たなKPIを設定するなど、さまざまな評価が出てくるかと思います。

また、評価によっては、「【進め方2】ペルソナを設定し動かしてみる」で設定したペルソナの設定見直し、「【進め方3】コンテンツの設計」で設定したコンテンツの見直しを図ったりする必要が出てくることもあります。

そのためにも、初期の段階でのKPI設置は大切です。計画・実行・評価・改善のPDCAのサイクルを回す中で、新たなKPIを設置しつつ、戦略的にサイトの最適化を進めましょう。

▼コンテンツマーケティングの手順については、こちらの記事もあわせてご覧ください。

コンテンツはキング

【関連記事】【完全版】コンテンツマーケティングの手順を徹底解説

コンテンツマーケティングの実施を検討しているものの、実施手順が分からないとお悩みではないでしょうか。コンテンツと一口に言っても、記事やSNS、広告などその種類は多岐にわたり、自社に最適なチャネルを選択し、戦略的に取り組まなければいけません。記事では、コンテンツマーケティングの手順について解説します。

参考になる進め方 A社の場合:自社商品につながるキーワードで戦略的に記事を作成

検索する男性

コンテンツマーケティングを効率的に進め、自社の利益とした事例3つを紹介します。

まずは、メガネ専門の販売会社A社の事例です。A社では早い段階からオンラインでの販売に着目し、オウンドメディアを活用して成果に導き成長した会社です。当初はブランドのプロモーションを目的として始まったオウンドメディアですが、今では自社ECサイトに直接的に導くという目的を果たすまでに成長しています。

広告費もほぼかけることなく、オウンドメディアを中心としたコンテンツマーケティングのみで成果に結びつけているため、参考になる事例だといえます。

長期間戦略的にオウンドメディアを育て、成果に導いている事例ですが、伸びるきっかけとなったのは、キーワード検索への対策でした。

検索ニーズを知りSEO対策

A社が行ったのは、消費者の検索ニーズを探ることでした。メガネやサングラスを欲しい人はどんな人か、その人たちはどんなワードで検索するかを考え、オウンドメディアに流入する仕組みを作ったのです。

商品に関連するブランド名や、多くの消費者が悩んでいる言葉などを、キーワードとして設定。課題解決型のコンテンツを多く作成し、消費者自ら見つけてもらい、悩みに応えた結果、オウンドメディアから自然とECサイトへも流入できるようになりました。

A社のケースは消費者から求められている記事=ニーズをしっかりと把握し、効果的に進めた結果、成果に導いた事例といえます。

参考になる進め方 B社の場合:SNSを活用した読み物コンテンツからECサイトへ流入

次に紹介するのは、皮革製品の製造・販売を手掛ける老舗鞄店B社の事例です。B社はSNSが始まった早い段階から、今でいうSNSマーケティングを展開。自社の製品紹介だけでなく、社内の日常の様子などもコンテンツとして紹介し、SNSを起点に企業規模を拡大していきました。

SNSマーケティングが拡大している今、改めて見直し、自社のSNSの展開に参考にしたい事例です。

SNSでブランディングとロイヤリティの向上に成功

当初このB社のオンライン販売は、モール型のECサイトからスタート。しかし、より自社の魅力を伝えたいと、 Facebookに取り組みはじめました。

B社のSNSで注目したいのは、コンテンツの内容が自社商品の紹介だけにとどまらないことです。日常の出来事、職人の道具、職場から見える季節の様子、鞄のお手入れの方法など幅広いものがあります。また、アップされた画像も美しく見応えがあり、読み物コンテンツとしての機能を果たしていることがうかがえます。

SNSでは読み物形式でブレずに自社の魅力を伝え、ブランディングに成功。さらに商品を手に取った消費者に対しても、鞄のお手入れの方法などのコンテンツを発信し顧客のロイヤリティ化にも成功しています。

このようにうまくブランディング、ロイヤリティの向上が成功した背景には、社内の意思統一があります。B社では、顧客・消費者へのメッセージは主要メンバーがすべて確認。さらに自社のブランドイメージを社内で共有するなど、一貫したメッセージが発信できる素地がありました。これからコンテンツマーケティングに取り組む企業には、社内の意思統一にはぜひ取り組んでいただきたいと思います。

参考になる進め方 C社の場合:自社サービスのメリット・成果を具体的な動画でアピール

こちらは今、注目の動画マーケティングの事例です。

フィットネス事業C社は、動画によるプロモーションを起点とし、アフィリエイトやオウンドメディアなどにも力を入れ、戦略的にコンテンツマーケティングを進めることで成果を得ることができました。

YouTubeなどの動画プラットフォームの普及、スマートフォンなどのデバイスの環境開発などが進み、動画マーケティングの市場は大きく成長しています。ぜひ、これからのコンテンツマーケティングの参考にしてください。

動画の特徴を活かし多角的にマーケティングを展開

C社がフィットネス事業をスタートした当時、すでに多くのフィットネスジムやエクササイズスタジオなどがありました。その中からなぜC社が成長することができたのか? という視点で捉えていきます。

C社が出てくるまで、フィットネスジムなどのHPや広告などは、最新のマシンがあるなど施設の充実度を訴えるところがほとんどでした。しかしC社は、30秒という短い動画で、自社の成果(ダイエットに成功した身体の様子)をアピール。結果が出るということがブランドのイメージとして定着し、顧客を増やすことに成功しました。

ここから消費者のニーズは施設の充実度でなく、目に見えるダイエットだったということがわかります。また、アフィリエイトやオウンドメディアなどにも取り組み、タッチポイントも増やしています。

商品の認知から購入まで、しっかりとした導線のできたコンテンツマーケティングの事例だといえるでしょう。

計画的にコンテンツマーケティング進めることで成果に導こう

今回は、コンテンツマーケティングの効率的な進め方について、事例などを用いて解説しました。コンテンツマーケティングを効率的に進めるためには、目的・目標の設定、ペルソナの設定、コンテンツの設計、リソースの確保、スケジュールの制作、リソースなどの運用体制の確保 、スケジューリングなど、しっかり決めておくことが重要になります。

はじめに計画して進めることで、運用時にPDCAのサイクルも回しやすくなり、コンテンツの内容も充実していきます。

そもそもコンテンツマーケティングは、コンテンツありきのマーケティング手法なので、その充実は欠かせません。消費者の行動プロセスを把握して、有益なコンテンツを計画的に発信していけば、自ずと成果はついてくるでしょう。
長期に及ぶことの多いコンテンツマーケティングですが、計画的に進めて、ぜひ自社の利益に結びつけてください。

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