コンテンツマーケティングで拡散する方法とおすすめのチャネル

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コンテンツマーケティングにおいては、どれだけ良いコンテンツを制作しても、読まれたり視聴されたりしなければ成果は出ません。だからこそ、コンテンツの公開後は拡散する必要があるのです。

本記事では、コンテンツの拡散におすすめのチャネルやSNSの特徴などをご紹介します。

コンテンツマーケティングについてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事もご参照ください。

【関連記事】【2023年版】コンテンツマーケティング完全ガイド

コンテンツマーケティングとは、記事や動画などのコンテンツを通してユーザーに価値ある情報を提供し、認知度や売り上げの向上などを目指す施策です。多くの企業が取り組んでおり、今や定番のマーケティング手法ですが、実践手順やポイントなどがわからない方もいらっしゃるかもしれません。本 記事では、コンテンツマーケティングの基礎知識やポイント、成功事例を解説します。

コンテンツマーケティングで拡散が重要な理由

ノートPCの前で指を立てる女性ビジネスパーソン

コンテンツは作成して終わりではありません。どれだけ素晴らしいコンテンツを作成しても、多くのユーザーにリーチできなければ、事業成長につながる目標達成ができないためです。コンテンツマーケティングで拡散が重要なメリットは以下の通りです。

・多くの流入を見込める
・顧客の取りこぼしがなくなる

以下では、それぞれのメリットについて解説します。

多くの流入を見込める

コンテンツを拡散することにより、多くの流入を見込めます。例えば、SEO対策だけの場合、基本的には検索ユーザーにしかリーチできません。その一方、SNSやメールマガジンなどの複数チャネルでコンテンツを拡散すれば、多くのユーザーにリーチできるため、多くの流入を見込めます。

流入したユーザーの中からは、コンバージョン(問い合わせや相談)につながる可能性もあるため、流入を多くすることは成約数を伸ばすことにも繋がります。

顧客の取りこぼしがなくなる

マーケティング担当者はよく「メールマガジン登録者はSNSのフォローもしてくれている」などのように、顧客が自社と複数チャネルで接点を持っていると考えますが、実際はそうではありません。

メールマガジンに登録している一方、SNSはフォローしていないなどのように、単一チャネルだけで接点を持つ顧客は多々います。例えば、ブログ記事をメールマガジンのみで拡散した場合、SNSにいる潜在顧客にコンテンツを届けられません。

複数チャネルでコンテンツを拡散すれば、各チャネルにいる潜在顧客から顧客まで網羅的にアプローチできます。

コンテンツマーケティングで拡散をするメリット

椅子に座ってスマートフォンを見る女性

コンテンツマーケティングで拡散をするメリットの目次は以下の通りです。

・専門家としてみなされる
・認知度の向上
・ブランディング

以下では、それぞれのメリットについて解説します。

専門家としてみなされる

コンテンツマーケティングの推進においては、自社の信頼性を高めることが重要です。顧客は信頼できる企業を選ぶ傾向にあるため、自社の信頼性を高められれば、コンバージョン率が高まります。

それでは、信頼性を高めるにはどうすればいいのでしょうか。コンテンツマーケティングで、自社ビジネスに関する質の高い情報を発信し続けることで、ユーザーに専門家としてみなされるようになります。ただし、先にもお伝えした通り、コンテンツが多くのユーザーに届かなければ意味がありません。

質の高いコンテンツを制作したら、各チャネルで拡散しましょう。特に経営陣や社内のエキスパートがSNSで情報発信をするのは、自社の信頼性の向上に貢献します。結果的に、新しい見込み客を自社ブランドに惹きつけられるのです。

また、Googleはメディアの信頼性を重要要素としているため、SEO効果のアップにも期待できます。

認知度の向上

コンテンツマーケティングのメリットは、拡散性が高いことです。しかし、施策の初期段階は熱烈な読者やフォロワーなどがいないため、なかなかコンテンツが拡散されないでしょう。それならば、自社でコンテンツを拡散するのが有効です。

各チャネルでコンテンツを拡散することで、多くのユーザーにリーチできます。オウンドメディアの月間訪問者が600人、メルマガ登録者が100人、SNSのフォロワーが300人と各チャネルの拡散力が弱くとも、全体を合わせることで1,000人の顧客にリーチできます。

コンテンツマーケティング運用の初期段階では、オウンドメディアやSNSなどの認知度を拡大する必要があるため、複数チャネルや社員にコンテンツを拡散してもらうようにしましょう。

ブランディング

企業がブランディングをすることにより、顧客に自社ブランドを想起してもらえるようになり、顧客に選ばれるブランドを構築できます。例えば、価格や機能が同じ洗剤が2つあったとします。1つは馴染み深いブランドが提供する洗剤であり、もう一つは知らないブランドが提供している場合、多くの方が馴染みのあるブランドの洗剤を選ぶでしょう。

複数チャネルでコンテンツを拡散すれば、何度も顧客と接触できるため、顧客に想起してもらいやすくなります。しかし、繰り返しの接触は顧客のブランド嫌悪を招くリスクがあるため、接触回数には注意が必要です。

コンテンツマーケティングの拡散チャネル6選

オフィスで会議をする男女のビジネスマン

コンテンツマーケティングの主な拡散チャネルは以下6つです。

・オウンドメディア
・ニュースレター/メルマガ
・SNS
・セミナー
・広告
・プレスリリース
・インフルエンサー

以下では、それぞれの特徴を解説します。
それぞれのターゲットに合わせた戦略を行うことが重要です。

オウンドメディア

オウンドメディアとは、自社が保有するメディアのことであり、主に公式サイトやブログページのことを示します。オウンドメディアに来訪するユーザーは、自社への興味関心が高く、顧客になる可能性が高いため、非常に重要なチャネルの1つです。

コンテンツマーケティングの拡散においては、オウンドメディアに投稿したコンテンツをメルマガやSNSなどのほかのチャネルで拡散するのが基本となります。特に、SEO記事は検索エンジンの検索結果に表示されるまでに時間がかかる傾向にあるため、他チャネルで拡散をして多くのユーザーを集めるようにしましょう。

専門性の高いオウンドメディアの制作を行い、閲覧者に有益な情報発信を行っていきましょう。

メルマガ/ニュースレター

メルマガとは、自社サイトより登録申請した顧客にメール形式で配信するコンテンツのことです。ユーザーがメルマガを受信するためには、氏名やメールアドレスなどの個人情報を企業に提供する必要があります。そのため、メルマガでは自社への興味関心や購買意欲の高いユーザーにリーチできるのです。

見込み客との関係の維持や購買意欲を醸成するためにも、メルマガでは多くのコンテンツを拡散しましょう。しかし、配信頻度が高い場合、ユーザーの離脱につながるリスクが生じるため、最適な配信頻度や時間帯などを見極めなければいけません。例えば、月曜日は先週に更新したブログ記事のお知らせ、水曜日は直近開催のイベントのリマインドなどのように、曜日ごとに配信コンテンツを決めるのも有効です。

SNS

コンテンツマーケティングの重要な拡散チャネルこそがSNSです。SNSは拡散性が非常に高いため、良質なコンテンツを作成すれば、大きな二次拡散に期待できます。ただし、各プラットフォームにより特徴やユーザー属性は異なるため、自社に適したSNSを選ばなければいけません。コンテンツの拡散先におすすめのSNSについては、後ほど詳しくご紹介します。

セミナー

無料のセミナーもコンテンツの拡散や集客に有効なチャネルです。セミナーの参加者にコンテンツを紹介したり、自社のメルマガやSNSへの登録を促したりしましょう。また、セミナーの資料やイベントレポを他チャネルで拡散するのも有効です。

Web広告

Web広告とは、検索結果画面やWebサイト/アプリの広告枠、SNS上に配信する広告のことです。Web広告では、詳細なターゲティング設定により、自社と関連性の高いユーザーにリーチできる特徴があります。また、1日数百円から出稿できるため、予算の限られた企業でも無理なくコンテンツの拡散ができるでしょう。

プレスリリース

プレスリリースとは、報道機関に向けて発表する告知や発表のことです。プレスリリースを使えば、あらゆる層のユーザーにコンテンツを届けられます。また、Webプレスリリースは比較的低予算で配信できるのもメリットです。特にBtoB企業とプレスリリースの相性は良く、多くの企業がプレスリリースで調査結果やイベントレポートなどを宣伝しています。

インフルエンサー

インフルエンサーに協力してもらえば、インフルエンサーが抱える何十万というフォロワーにコンテンツを届けられます。また、インフルエンサーの熱烈なファンは、インフルエンサーを応援しようという気持ちが強いため、コンテンツの閲覧だけではなく、積極的に二次拡散する傾向にあるのです。

ただし、人気のインフルエンサーの起用は高額になります。また、炎上やブランド毀損リスクもあるため、慎重に外部のインフルエンサーを選定しなければいけません。

コンテンツマーケティングの拡散におすすめのSNS6選

SNSのアイコン

コンテンツマーケティングの重要な拡散先がSNSです。しかし、SNSはプラットフォームによって特性やユーザー属性が異なるため、自社に適したプラットフォームを選べなければ、期待した成果にはつながりません。ここからは、コンテンツマーケティングの拡散におすすめのSNS5選の特徴を解説します。

Twitter

Twitterは、国内ユーザー数4,500万人のSNSです。ユーザー層は20~30歳代が中心であり、最新情報や興味関心のあるトピックの情報を集める目的で使用するユーザーが多いです。Twitterは情報の流れが早く、ユーザーは積極的に拡散する傾向にあります。

拡散性が強く、ユーザーが一体となりやすいTwitterですが、その特徴により、一方でほかのプラットフォームよりも炎上リスクが高いという面を持っています。双方向でコミュニケーションを取れる性質上、ユーザーの返信や悩みに答えて、日ごろから信頼関係を構築するようにしましょう。

Facebook

Facebookの国内ユーザー数は2,600万人です。実名登録が基本のため、家族や友人、同僚、取引先などのリアルな関係に基づいてつながっている傾向にあります。Twitterが140字以内のショートテキストなのに対し、Facebookでは複数の画像や動画を用いながら、長文の投稿が可能です。

これらの性質を踏まえると、企業アカウントではなく社員アカウントでコンテンツを拡散する、コンテンツの一部を抜粋して興味関心を惹くなどの拡散方法が有効だと言えます。

Instagram

Instagramは、画像や動画で商材の訴求ができるプラットフォームです。国内ユーザー数は3,300万人。Instagramは拡散性こそ低いですが、アルゴリズムの仕様により、自社商材に興味関心のあるユーザーにリーチしやすいです。

ただし、アルゴリズムはフォロワーやいいね、保存数などをもとにユーザーのおすすめタブに投稿を表示するかどうか判断しているため、フォロワー数が少ない段階では成果を出すのは難しいでしょう。

まずはユーザーにリアクションしてもらえるような有益な情報の投稿が重要です。また、Instagram用に作成したイラストやグラフィックスなどは、Instagram自体の一覧性の高いタイムラインで効果を発揮するほか、ブログ記事やTwitter投稿などにも流用できます。

LINE

LINEは国内ユーザー数9,200万人と圧倒的なリーチ力を誇るSNSです。10代から60代まで幅広い層が、家族や知人とコミュニケーションをとるために活用しています。LINEは拡散性こそないものの、ユーザーと1対1のコミュニケーションでコンテンツを発信できます。

SNSとメールマガジンの中間のようなツールのため、公式アカウントを開設して、積極的にコンテンツを拡散しましょう。

LinkedIn

LinkedInはビジネス特化型のSNSであり、国内ユーザー数は約300万人です。Facebookと同様に実名制のSNSですが、LinkedInは面識のないユーザーとも気軽につながる特徴があります。

また、ビジネスに特化したSNSのため、利用ユーザーの中にはほかのSNSでは見られない経営層や意思決定層なども多数いるのです。フィードの内容としては、プレスリリースやビジネスに関する情報、自社ブログ記事などが多く、ユーザーがコンテンツを拡散してくれることもあります。

ほかのSNSと比べるとユーザー数こそ少ないですが、BtoB企業にとっては有益なコンテンツの拡散チャネルです。

YouTube

YouTubeもコンテンツマーケティングには欠かせないツールの一つです。さまざまなユーザーの注目を集めるためには、Webマーケティングの中でも動画マーケティングは欠かせません。YouTubeを利用するメリットはテキストよりもユーザーが理解しやすいコンテンツ配信ができることで、デメリットは制作に時間やコストが掛かるということがあります。

外部のパートナーなどと取り組むことにより、時間の問題などは解決できるでしょう。認知度を広めるためには欠かせないチャネルです。

コンテンツマーケティングで拡散する際の注意点

メモを取る男性

コンテンツマーケティングで拡散する際の注意点は以下の通りです。

・コンテンツの質を高める
・各チャネルのペルソナを定める
・URLのシェアだけにこだわらない
・効果測定と分析をする
・コンテンツマーケティングの目的を忘れない
・SEOにも注力する

以下では、それぞれの注意点を解説します。

コンテンツの質を高める

どれだけフォロワーがいても、コンテンツの質が悪ければ、ユーザーは拡散してくれません。良いコンテンツとは、ユーザーの課題や悩みを解決する内容を、テキストや画像などユーザーにとって最適な形式で表現したものです。まずはコンテンツの質を高めるためにページを最適化しましょう。

各チャネルのペルソナを定める

SNSで拡散する場合は、自社製品を使用する典型的なユーザー像「ペルソナ」を作成するのが有効です。SNSには多くのユーザーがいますが、マスを狙うと誰にも響かないメッセージが完成してしまいます。

SNSのペルソナは2つ作成するのがおすすめです。1つ目が、自社製品サービスのユーザー像である典型的なペルソナ。もう1つが自社投稿を積極的に拡散してくれるユーザー像を示したペルソナです。

SNSの運用を始めると、高頻度で自社コンテンツを拡散してくれるユーザーに気づくでしょう。そのユーザーに向けて、コンテンツやSNSの発信メッセージを作成すると、複数ユーザーにコンテンツを拡散してもらえ、二次拡散、三次拡散などの連鎖に期待できます。

URLのシェアだけにこだわらない

コンテンツマーケティングの目的に応じて、拡散の方法は変えるべきです。例えば、目的が自社サイトへの流入数を増やすことなら、サイトにアクセスできるURLの記載は必要となるでしょう。しかし、認知度の拡大やブランディングが目的なら、URLの貼り付けにこだわる必要はありません。

実際に、ユーザーがURLをクリックすることは少なくなっているため、コンテンツの拡散方法を工夫しなければ、期待した成果は見込めないでしょう。例えば、記事の重要な部分をスクショとして貼り付ける、イラストやグラフィックスにしてシェアするなどの工夫が考えられます。柔軟なフォーマットでコンテンツを拡散しましょう。

効果測定と分析をする

コンテンツは拡散して終わりではありません。コンテンツを拡散したら、インプレッション数やクリック率、開封率、リツイート数などのデータを確認し、改善に努めましょう。効果測定と改善を繰り返すことで、拡散されやすいコンテンツや投稿の傾向を得られます。

コンテンツマーケティングの目的を忘れない

コンテンツマーケティングの拡散においては、バズやエンゲージメント数ばかり意識してはいけません。どれだけ拡散されても、購入や問い合わせ数の増加、認知度拡大などのゴールにつながらなければ成功とは言えないためです。拡散目的のコンテンツ制作ではなく、ゴール達成のためのコンテンツ制作を常に意識しましょう。

SEOにも注力する

SNSで安定的にヒットする記事を制作するのは難しいです。SNS出の拡散を狙ったコラム記事ばかりの制作では、なかなか結果が出ないため、施策が途中終了する原因となります。

だからこそ、中長期的に取り組めば、安定した流入を見込めるSEOにも取り組むことが大切です。自社と関連性の高いキーワードを選定し、ユーザーの課題や悩みを解決する記事を作成しましょう。前述の通り、SEOで効果を実感するまでには時間がかかるため、SEO記事こそ複数チャネルで拡散しなければいけません。

コンテンツマーケティング拡散の成功事例

ホワイトボードを見る男性

以上、コンテンツマーケティングの拡散について解説しました。最後にコンテンツマーケティング拡散の成功事例を見ていきましょう。

ティネクト株式会社

ティネクト株式会社はオウンドメディアBooks&Appsを運営する企業です。「Books&Apps」の特徴は、SNSからの流入が全体の約4割を占めていること。SNS上で拡散されることで、オウンドメディアのファンが増え、結果的に自然検索の流入も増えたというユニークなオウンドメディアです。

流入数が伸びたきっかけは、大手メディアに記事を転載したこと。この施策により記事が大きな話題を集め、オウンドメディアの認知度も上がり、Books&Appsだけで掲載した記事が話題を呼ぶようになりました。

さらに流入数は着実に伸び、Twitterで有名人に拡散されることで、1日に数万セッションを記録することも。この事例から学べることは、質の高い記事を書くだけでは不十分だということです。特に運用初期段階は、大手メディアに記事の転載や寄稿をし、自社メディアの認知度を高める施策が有効となるでしょう。

▼Books&Apps
https://blog.tinect.jp/

サイボウズ式

サイボウズ株式会社が運用するオウンドメディア「サイボウズ式」。同オウンドメディアでは、マネジメントや働き方などをテーマに、良質な記事を量産しています。また、品質の高いコンテンツ作成だけではなく、サイボウズ株式会社のメンバーひとり一人が高い発信力を持っているのも特徴です。メンバーがSNS上でコンテンツを拡散することにより、多くのユーザーにリーチできています。コンテンツマーケティングの推進において、社員の発信力は必須ではありませんが、発信力があれば大きな武器となります。

▼サイボウズ式
https://cybozushiki.cybozu.co.jp/

まとめ:コンテンツマーケティングは拡散することが重要

コンテンツマーケティングにおいては、多くのユーザーにリーチするためにも、拡散戦略が重要となります。しかし、コンテンツを拡散する前には、コンテンツの品質を高める必要があります。

まずはユーザーにとって有益なコンテンツを制作し、それから複数のタッチポイントでコンテンツを拡散しましょう。

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