動画を活用したコンテンツマーケティングを成功させよう! 5つの事例と参考にすべきポイント

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コンテンツマーケティングに動画を採用する企業が増えており、自社でも導入を検討している会社も多いのではないでしょうか。ただし、注目される動画を制作するのは簡単ではなく、制作費用に効果が見合わないケースも珍しくありません。

そこで今回は、動画を活用したコンテンツマーケティングを成功させるために、学ぶところが多い5つの成功事例をご紹介します。これからコンテンツマーケティング動画を導入する予定という人は、ぜひ参考にしてください。

コンテンツマーケティングについてもっと詳しく知りたい際は、以下の記事もご参照ください。

【関連記事】【2023年版】コンテンツマーケティング完全ガイド

コンテンツマーケティングとは、記事や動画などのコンテンツを通してユーザーに価値ある情報を提供し、認知度や売り上げの向上などを目指す施策です。多くの企業が取り組んでおり、今や定番のマーケティング手法ですが、実践手順やポイントなどがわからない方もいらっしゃるかもしれません。本 記事では、コンテンツマーケティングの基礎知識やポイント、成功事例を解説します。

動画によるコンテンツマーケティングが注目されている理由

電車で動画を視聴する男性

まずは、動画がなぜコンテンツマーケティングの手法として注目されているのか、その理由について説明していきます。動画によるコンテンツマーケティングを導入する前に、動画コンテンツの強みをしっかりと把握しておきましょう。

文章や画像よりも正確に情報を伝えられる

動画は文章や画像などで構成されたWebサイトと比較すると、含まれている情報量が多く、伝えたいことを正しく伝えられるといった強みがあります。

たとえば「この包丁はダマスカス鋼で作られているので、硬いものでもよく切れます」と文章で伝えるよりも、実際にかぼちゃをカットしている動画のほうがインパクトもあり、包丁の使い方やどれくらい切れるのかを正確に伝えられます。

文章による説明を理解するには、文章を映像に変換する必要がありますが、変換を正しく行えるかは個人差があり、間違って情報が伝わる可能性があります。ところが動画だと、映像そのもので伝えるため、より正確に情報を伝えられます。

サイト上で、ユーザー(顧客)に情報提供したいとき、ユーザーは文章で読むよりも、動画として映像で見るほうが伝わりやすくなると言えるでしょう。

どこでも動画を視聴できる環境が整っている

かつては動画を視聴するには動画をパソコンなどにwebからダウンロードを行うか、Wi-Fi環境が必要でした。ところが現在は、誰もが動画を再生させる端末としてスマホを所有しており、さらにはいつでもどこでも動画を楽しめる通信環境も整っています。

手軽に動画を楽しめるようになったことで、多くの人の動画の視聴時間が増え、YouTubeやSNSなどで動画配信することで、高い宣伝効果を期待できるようになっています。

テレビCMなど従来の宣伝方法よりもコストを抑えられる

これまで動画コンテンツというと、テレビCMとして流すという手法が一般的でしたが、テレビCMは高額な費用がかかります。東京キー局で15秒のCMを流そうとすると、1回につき40万〜80万円の費用が発生するとも言われています。

それで効果が出ればいいのですが、最近は若者を中心にテレビの視聴者数が減っており、以前ほどの効果は期待できません。ところが動画コンテンツなら、費用をかけずに自分たちで配信できるため、宣伝広告のコストを大幅に減らせます。

SNSで拡散されやすい

SNSとの相性がよいというのも、動画コンテンツが注目されている理由のひとつになります。SNSは若者を中心にコンテンツをシェアする文化が定着しているため、面白い動画や役に立つ動画を配信できれば、SNSで自然に拡散され多くの人に認知してもらえます。

SEOが重要になるWebサイトと違って、動画コンテンツの場合にはSNSで注目されると、あっという間に広まっていき、配信してすぐに成果が出ることもあります。このように短期間で成果が出やすいというのも、動画コンテンツのメリットとして挙げられます。

動画を活用したコンテンツマーケティングの成功事例

美容系ユーチューバーの動画が再生されているパソコン

動画コンテンツが注目されているというけど、実際にコンテンツマーケティングとして成功した例はあるの? と疑問に感じている人もいるかと思います。そこでここでは、動画を活用したコンテンツマーケティングで成功した、5つの事例をご紹介していきます。

永田 ハードオフ久留米国分店

ハードオフ久留米国分店の永田店長が、入荷したジャンク品の楽器を使って演奏するという人気シリーズで、「WHITE BREATH」は2022年9月の時点で460万回以上再生されています。これだけ人気がある理由は、その発想力や企画力の高さにあります。

動画コンテンツは本当に面白いと思ってもらえることが重要で、予算をたっぷり用意して、美しい仕上がりの動画を配信するだけが正解ではないと学べる事例になります。

参考:【YouTube】ハードオフ店員が壊れた楽器でT.M.RevolutionのWHITE BREATHを演奏

JAL

嵐の櫻井翔さんと松本潤さんが日本全国を旅する動画で、「行こうぜ!ニッポン!早春の青森編」は615万回も再生されています。

この動画の注目ポイントは、「飛行機を使って」「JALを使って」とアピールしていない点にあります。JALの宣伝をするのではなく、旅の魅力を伝えることで旅行需要が高まり、その結果としてJALの売り上げアップにつなげようとしているわけです。

あからさまに宣伝目的の動画はスキップされやすいため、きちんと楽しめるコンテンツとして仕上げつつ、目的を達成させようというスタンスが参考になる動画です。

参考:【YouTube】JAL「行こうぜ!ニッポン!早春の青森編」30秒 先得

岡山・福山・倉敷のFORT建築設計

デザイン住宅を手掛けている株式会社FORTは、映像と音楽を組み合わせるだけのシンプルな構成で「ここで家を建てたい」と思わせる動画を配信しています。そのうち、CM動画は200万回再生以上あり、FORT建築設計の知名度アップにつなげています。

ルームツアーのショート動画を毎週配信するなど、動画コンテンツを最大限活用した展開しており、中小企業が動画によるコンテンツマーケティングを導入するときに、参考になる動画チャンネルです。

参考:【YouTube】【岡山・福山の注文住宅】FORT建築設計(CM動画)

マルコメ

マルコメの動画「マルコメ 料亭の味 液みそ いつまでも一緒に篇 90秒」は2020年に配信された短編アニメ動画です。心温まるストーリーに多くの人が共感し、Twitterであっという間に拡散されたので覚えている人もいるのではないでしょうか。

思い切って広告色をなくして、アニメというスタイルを採用したことが、SNSでのシェアにつながっています。共感性の高い動画はSNSとの相性がよく、商品に関連する情報を全面に押し出さなくてもSNSで拡散されれば、本来の目的を達成できることがわかります。

動画を利用したマーケティングはブランディングにも活用できます。

参考:【YouTube】マルコメ 料亭の味 液みそ いつまでも一緒に篇 90秒

動画を活用したコンテンツマーケティングを成功させるポイント

オフィスで会議をする男女のビジネスマン

成功事例を元に、動画を活用したコンテンツマーケティングを成功させるにはどうすればいいのか、そのポイントを解説していきます。

ターゲットとコンセプトを明確にする

コンテンツマーケティングのための動画を制作するときには、誰をターゲットにするのかを明確にしてください。年齢や性別、年収や家族構成などを詳しくイメージし、次に動画のコンセプトを設定しましょう。

ターゲットとコンセプトを明確にすると、それを視聴した人は自分に向けてのメッセージとして受け取り、動画の拡散や商品購入などの行動につなげてくれます。

ターゲットに合わせたテーマ、表現を意識して動画を作ることが重要です。

どこで配信するのかを明確にする

制作した動画をどこで配信するのかも、動画作成前に決めておきましょう。動画の配信先としては、YouTubeやInstagram、Twitter、Facebookなどがありますが、それぞれ利用者層が違うため、プラットフォームごとに最適化した動画に仕上げる必要があります。

動画を配信するターゲットを決めたら、そのターゲット層がどのプラットホームを利用しているのかを調査し、そのプラットホームに最適化した動画を制作しましょう。

知り合いにシェアしたくなる動画に仕上げる

SNSでシェアされやすいことが動画コンテンツの強みですが、どんな動画でもシェアしてくれるわけではなく、多くの人に拡散してもらうには、マルコメの動画のように共感性が重要になります。

視聴した人の心に響くものなのか、誰かに勧めたくなる内容なのかという視点も含めて、動画を仕上げるようにしてください。

内容がすぐに伝わるサムネイルにする

動画を再生してもらえるかどうかは、サムネイルによって決まると言っても過言ではありません。このため、コンテンツマーケティング用の動画は徹底してサムネイルにこだわってください。

このとき、たくさんの情報を載せたくなりますが、それは逆効果です。たくさんの情報がサムネイルに含まれていると、何の動画かわからなくなってしまい視聴してもらえません。そうならないように、シンプルでわかりやすいサムネイルに仕上げましょう。サムネイル内に文字(テキスト)を入れるという手法もよく使われています。

さまざまなサムネイルの一覧の中から、選んでもらえるサムネイルを意識して作りましょう。

動画の長さをできるだけ短くする

再生時間が長い動画は、腰を据えて再生する必要があるため、再生回数が伸びない傾向にあります。3分を超えるような動画になると、途中で離脱されたり、そもそも再生されなかったりするので、ひとつの動画の長さは30秒〜3分以内にまとめてください。

どうしてもたくさんの情報を伝えたい場合には、動画を数本に分割するなどの工夫をして、気軽に見られるようにしてください。

実績のある制作会社に依頼する

スマートフォンがあれば、誰でもどこでも動画編集できる時代ですので、動画制作は自社で行おうと考えているかもしれませんが、コンテンツマーケティングという視点で考えたときには、実績のある制作会社に依頼するのがおすすめです。

プロと素人では動画の仕上がりに大きな差があり、企画力にも違いがあります。素人っぽさがウケるケースもありますが、ほとんどのケースで再生回数が伸びません。確実に再生してもらいたければ、制作会社に動画を作ってもらいましょう。

コンテンツマーケティング動画制作でのNG要素

バツプレートを持つ手

動画コンテンツは短期間で集客できるなど、さまざまなメリットがありますが、どんな動画でも集客できるわけではありません。ただ、集客できない動画には共通点がありますので、ここでは動画を制作するときのNG要素として、集客できない事例を紹介していきます。

意図的にバズらせようとする

少しでも多くの人に動画を視聴してもらうには、動画を拡散してもらうのが1番ですが、あまりにも拡散されすぎてバスってしまうと動画だけが注目されて、本来の目的である商品の販売やサービスの契約までたどり着かないことがよくあります。

たまたまバズることがあるのはいいのですが、コンテンツマーケティングの動画はバズらせることが目的ではありません。動画制作の段階では何のための動画なのか、目的を明確にして、それを達成するための動画を制作しましょう。

情報を詰め込みすぎる

文章コンテンツは1つの記事で、たくさんの情報を詰め込むことができますが、同じことを動画コンテンツで行おうとすると情報過多になって、本当に伝えたいことが伝わらない動画になってしまいます。動画コンテンツでは、1つの動画につき、伝えたいことは1つに絞ってください。

製作した動画の広告色が強い

視聴者は基本的に広告を嫌います。テレビ番組でCMになるとチャンネルを変えたり、録画した番組はCMをスキップさせたりするくらい、広告を必要のないものだと考えていますので、広告色が強い動画は誰も見てくれません。PRを強めると印象が悪くなるでしょう。

きちんと視聴してもらうためには広告色を薄くして、最初の5秒で視聴者の心を掴むなど、最後まで見たくなる動画に仕上げる必要があります。

コンテンツマーケティング動画の制作会社を選ぶときの基準

タブレットで説明するビジネスマン

すでにお伝えしましたように、コンテンツマーケティングのための動画は、自社で制作するのではなく制作会社に依頼するのがおすすめです。ただし、「どこに依頼するか」がとても重要になるため、ここでは制作会社を選ぶときの基準をご紹介していきます。

十分な実績がある制作会社を選ぶ

まずはコンテンツマーケティング用の動画を手掛けている制作会社をリストアップし、それぞれの会社が過去に制作した動画や会社案内などの資料をチェックしましょう。このとき、ただ実績があるだけでなく、クオリティの高さもしっかりとチェックしてください。

動画の制作会社はクオリティにバラツキがあり、素人レベルの動画を納品してくる制作会社もあります。そのような会社に依頼してしまわないように、満足できるクオリティを備えているか、きちんと確認しておきましょう。

提案力がある制作会社を選ぶ

制作会社の提案力も重要です。提案力がない制作会社に依頼すると、誰にも刺さらない平凡な動画に仕上がりやすいので、SNSでシェアされることもなく、動画制作費用に見合うだけの効果を得られません。

自社の社員だけでは思いつかないような面白い発想や、個性的な発想を提供してもらえそうかどうかを、業者選定のためのヒアリング時に確認してください。

コンテンツマーケティングに関する知識がある制作会社を選ぶ

どれだけ高いスキルがある制作会社でも、コンテンツマーケティングに関する知識がないと、見栄えはするけど目的を達成できない動画になってしまいます。目的を達成するための動画であることを理解して、配信するプラットフォームに最適化した動画を制作できる会社を選びましょう。

コンテンツマーケティング動画で1番大切なのはコンテンツの内容

タブレットを見る男女

ここまでの説明で、コンテンツマーケティング用の動画を制作するときのテクニックや、押さえておくべきポイントなどを把握できたかと思います。ただし、それらをすべて実行したからといって、必ずしも成果をあげられるわけではありません。

動画によるコンテンツマーケティングが成功するかどうかの鍵を握っているのは、小手先のテクニックではなくコンテンツの内容です。どんなテクニックやノウハウも、コンテンツの内容に問題があると役立ちません。

何を伝えるための動画なのかを社内で徹底的に議論し、視聴した人が「見てよかった」と思える内容の動画に仕上げましょう。

事例を参考にして動画によるコンテンツマーケティングを成功させよう

動画を視聴しやすい環境が整ったことで、多くの企業が可能性を感じて動画によるコンテンツマーケティングを開始しています。ただし、動画の数だけで考えるとすでに飽和状態にあり、品質が高いだけでは再生回数が伸びにくくなっています。

コンテンツマーケティングを成功させるために、ここでご紹介した成功事例も含め、成果をあげている動画を参考にした上で、ユーザーに有益な情報を含んだ動画コンテンツ作りを目指しましょう。

動画を公開することを目的とせず、視聴した後にユーザーが満足できるような内容の動画制作を心がけましょう。

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