コンテンツマーケティングの上位表示に有効なSEO対策ツールとは? 機能や選び方を解説!
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コンテンツマーケティングでは、作成した企業サイトやページを検索結果で上位表示させる施策を行わないと、効果的な集客につながりません。上位表示のための手法「SEO対策」には、キーワードの選定をはじめとしたSEOの知識が必要なため、具体的な方法がわからないという場合も多いでしょう。
SEO対策を効率的かつ効果的に行えるのがSEOツールです。本記事では、コンテンツマーケティングの上位表示に有効なSEOツールの機能をふまえた、ツールの選び方を解説します。自社サイトやコンテンツへの集客対策にぜひ参考にしてください。
コンテンツマーケティングについてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事もご参照ください。
コンテンツマーケティングの上位表示のための機能その1:競合分析
コンテンツマーケティングにおいては上位表示されやすくするためのSEO対策が必要です。SEO対策では、まず競合サイトの分析を行います。競合分析のためのSEOツールの機能と選び方のポイントを解説します。
分析できる上位サイトの数
上位表示されている競合サイトをひとつずつ確認するのは手間や負担がかかりますが、SEOツールを使うことでスピーディに上位サイトの分析ができます。分析できる上位サイトの数が多ければ多いほど、よりSEO対策によって多くの競合を上回る成果を期待できるでしょう。
分析できるサイトの種類
SEOツールによっては、分析できるサイトのドメインに制限があるものがあります。ドメイン制限のないSEOツールを使えば、どんな種類のサイトでも分析可能です。会社のメディアはもちろん、官公庁の資料やページなども参照可能です。
重要な項目の比較や分析
ページの文字数やタイトルの文字数、キーワードの使用回数などSEOに重要な項目のピックアップと、検索順位への影響を分析する機能です。コンテンツの項目で分析できる項目が多ければ多いほど、SEOの面で検索エンジン側に有益と判断される可能性のあるコンテンツ制作へとつながります。
SEOにおいて重要となる要素を一覧にまとめました。以下のコンテンツ項目を分析できるSEOツールを選びましょう。
コンテンツに関する要素 | ・上位表示するジャンル
・コンテンツの網羅性 ・コンテンツの独自性 ・検索ユーザーが求める内容がコンテンツに含まれているか ・検索上位のコンテンツ類似性 |
ページに関する要素 | ・ページの文字数
・ページのユニーク単語数 ・ページ内のキーワード位置 |
タイトルに関する要素 | ・タイトルの文字数
・タイトルのキーワード数 ・タイトルのキーワード位置 |
メタディスクリプションに関する要素 | ・メタディスクリプションの文字数
・メタディスクリプションのキーワード数 |
タグ、見出しに関する要素 | ・h1,h2,h3,h4 の使用個数
・h1,h2 の文字数 ・h1,h2 のテキストの割合 ・h1,h2 のキーワード数 ・h1, h2 のキーワード位置 ・h1のソース内の位置 |
ページ内の構成、HTMLに関する要素 | ・b,em,strong タグの個数
・ページ内の画像数 ・alt属性を記述している割合 ・bodyタグの開始行 ・ページスピード(Mobile) ・ページスピード(PC) ・SSLに対応している割合 |
内部リンク、外部リンクに関する要素 | ・ページ内の発リンク
・サイト内へのリンク数 ・サイト外へのリンク数 ・サイト外リンクの設置場所 ・サイト外リンク先コンテンツの類似性 ・サイト内ページからの被リンク数 ・サイト内ページでのコンテンツの近似度 ・サイト内ページからの被リンクのテキスト・画像の判定 ・サイト内ページからの被リンクのアンカーテキストの判定 |
親記事、子記事、新規、リライトなどページの判定要素 | ・サイト内ページでのコンテンツの近似度
・サイト内ページからの被リンクのテキスト・画像の判定 ・サイト内ページからの被リンクのアンカーテキストの判定 |
インデックスに関する要素 | ・インデックス
・インデックス数 |
キーワードに関する要素 | ・キーワードに関係したページ数
・サイト全体でのキーワードにフォーカスしたページの割合 |
ドメインに関する要素 | ・ドメイン
・ドメインを取得した日からの経過日数
|
被リンク、ブックマークに関する要素 | ・被リンク
・被リンク数 ・被リンク元ドメイン数 ・はてなブックマーク数 |
競合ページのコンテンツ項目を分析し、さらに優先的に改善すべき項目がわかる機能があれば効率的な作業につながるでしょう。
サイト内リンクの分析機能
サイト内リンクを正しく最適化すると、高いSEO効果が得られます。ところがコンテンツの量を増やすと、サイト内のページの位置やリンクの関係を把握しにくくなってしまいます。サイト内リンクを分析できる機能があれば、サイト内部の適切なページやリンクの配置につながります。
おもなサイト内リンクの分析機能は、以下の通りです。
・Webサイト内で類似する記事同士を自動で判定する
・類似する記事同士が正しくリンクされているかを分析
・類似度の低いページからリンクを受ける(張る)ことでページ評価を下げていないかを分析
コンテンツマーケティングの上位表示のための機能その2:キーワード分析
競合を分析した後、選定したキーワードを元にコンテンツの制作を行います。ところが、検索サイトからの流入が望めるキーワードの選定には、SEOやマーケティングの知識も必要です。さらに検索順位を上げるために競合サイトの流入キーワードを分析するのも重要なポイントとなります。コンテンツ制作前に「何のキーワードを設定すべきかわからない」という悩みを抱える人も多いでしょう。
SEOツールには、設定すべきキーワードを把握できる、キーワード分析にも有効な機能があります。
キーワードの検索意図の分析
選定したキーワードによってユーザーの検索意図はさまざまです。たとえば「肩こり」のキーワードに対しても「原因」を求めている人、「改善方法」を求めている人、「症状」を求めている人がいます。
SEOツールには、キーワードを入れることでユーザーの検索意図を分析できる機能があります。キーワードごとの検索数のランキング表示機能があれば、優先して検索されるキーワードが把握できるため、コンテンツの方向が定まり、SEOでも大きな成果が獲得できるでしょう。さらに検索数のランキングを月間表示できるものなら、リアルタイムでの検索ニーズも把握できます。
競合サイトの流入キーワード分析
SEOツールには、競合サイトの流入キーワードを分析できる機能を持つものもあります。流入キーワードのほか検索順位、検索ボリューム(予測値)なども表示できれば、競合サイトが行っているSEO対策をすべて把握することも可能です。競合サイトのSEO対策を把握することで、コンテンツ制作も成功につながりやすくなります。
Googleサーチコンソールとの連携
Googleサーチコンソールと連携できるSEOツールなら、自社サイトやページへの流入キーワードのうち、Googleに有益と判断される可能性がある集客効果の高いキーワードを自動で抽出してくれます。
抽出判断の元となるデータは多ければ多いほどキーワード抽出の精度が高いといえます。以下のような参照データを紐づけて判断しましょう。
- ・キーワードの流入回数
- ・検索順位
- ・検索結果の表示回数
- ・CTRなど
Googleサーチコンソールと連携すれば、期待以上の集客率が望める意外なキーワードの発見につながる可能性も高いです。さらに連携して分析できるサイトの数が多いほど、効果的なキーワードの抽出につながります。分析できるサイトが無制限であるなど、多くのサイト分析を実現できるSEOツールを選びましょう。
コンテンツマーケティングの上位表示のための機能その3:コンテンツ分析
検索結果でコンテンツが上位表示されるには「オリジナル性がある」「キーワードに関連した内容がどのくらい含まれているか」が重要といわれています。SEOツールには、コンテンツを分析する機能もあります。コンテンツを分析することで、制作するコンテンツの方向性が決まるほか、上位表示されるための改善方法も明確になります。
上位ページの使用ワードの抽出
検索エンジンの結果ページで上位表示されるサイトやページには、共通で使用しているキーワードがあります。SEOツールには、これらの共通キーワードを抽出できる機能を持つものがあります。キーワードを把握することで、作成するコンテンツの方向性がわかり、キーワードの入力漏れも防げるでしょう。
共起語の分析と提案
共起語とは、特定のキーワードに対して関連性がある言葉です。共起語がどれだけ含まれているかも検索エンジンは評価の対象にするといわれています。ただし、共起語をただ文中に入れるだけではSEO的な効果は低いです。
SEOツールでは共起語を分析、さらに共起語と関連の強いワードをピックアップする機能を持つものもあります。共起語を徹底して効果的に入れ込めるコンテンツ作成につなげられるでしょう。
独自性の高さの評価
Googleは、コンテンツを評価する指標として以下のふたつを挙げています。
- ・情報の網羅性…キーワードについての内容が深く、充実しているか
- ・コンテンツの独自性…他のページでは書かれていないオリジナル性があるか
“very high quality MC is original, accurate, comprehensive, clearly communicated,
professionally presented, and should reflect expert consensus as appropriate.”
引用:Google General Guidelines 29ページより
https://static.googleusercontent.com/media/guidelines.raterhub.com/ja//searchqualityevaluatorguidelines.pdf
競合サイトのキーワードや共起語の分析などの施策をすることで、情報の網羅性の高いコンテンツが制作可能です。一方コンテンツの独自性は数値化できないため、コンテンツの成功度合の判断が難しくなっています。
コンテンツの独自性を定量的に判定できる機能を持つSEOツールを導入するのが有効です。SEOツールによって独自性の評価方法には違いがあるため、評価方法を確認して選びましょう。たとえば上位ページのコンテンツ内で使用されているキーワードをすべて評価・深堀りし、コンテンツの独自性の有無を定量的に判断するSEOツールの事例もあります。
独自性が低いと判断されればオリジナリティがないため動画などの独自コンテンツを追加する、独自性が高すぎると判断された場合はキーワードテーマから内容がずれているため、不要な情報を削除する、と戦略的にコンテンツを改善できます。
コンテンツマーケティングの上位表示のための機能その4:記事作成
コンテンツマーケティングでは、つねにユーザーに有益な情報を提供し続ける必要があります。コンテンツとなる記事を継続的に作成するには、記事作成の作業を効率化するのも重要です。記事作成に役立つ機能を持つSEOツールを選びましょう。
記事作成の難易度
選択したキーワードで記事を作成する難易度を示すSEOツールもあります。難易度が高すぎると選定したキーワードで上位表示できる可能性が低いため、キーワードの再設定も検討しましょう。なお、作成した記事をアップロードするドメインをあらかじめ設定しておくと、ドメイン内の関連記事数をもとに難易度を設定してくれる機能を持つツールもあります。
記事形式の提案
コンテンツとなる記事は、独立したページである「単一ページ」、関連記事の基本となる「親記事」とそれにぶらさがる「子記事」があります。上位表示に必要な記事の構造を上位ページの傾向から分析し、おすすめの記事形式の提案を行う機能を持つSEOツールもあります。たとえば1ページだけで上位表示できる可能性があるキーワード(内容・テーマ)の場合は「単一ページ」として、競合が強い状況で1記事だけでは上位表示する可能性が低いキーワードの場合は「構造化ページ」として表示されます。構造化ページの場合は、同時に必要な子記事の数も表示可能です。
上位表示するジャンルの提案
作成する記事は内容や目的によっていろいろなジャンルがあります。キーワードごとに上位表示できるおすすめのジャンルを提案できるSEOツールなら、ジャンルによるコンテンツの方向性が把握できます。たとえば、興味や関心を持っているターゲットの集客を見込めるキーワードなら「知識、解決」、すでに商品やサービスの購入、契約を決めていて比較検討をしたいときなら「比較、おすすめ、ランキング、モール」などです。
コンテンツマーケティングの上位表示のための機能その5:ランキング取得
ランキング取得とは、コンテンツの実際の検索順位を取得できる機能です。順位を知ることでSEO対策の効果を分析し、更新や改善につなげられます。
登録できるキーワードの数
ランキング取得に登録できるキーワード数が多ければ多いほど、多くのコンテンツの分析ができます。自社サイトはもちろん、競合サイトのランキング取得にも活用できるでしょう。すでに順位取得ツールを使っていてSEOツールを導入したいときには、既存のツールからデータをインポートできる機能があるとスムーズです。
順位取得の場所やデバイスの指定
キーワードによっては検索する場所や検索するデバイスごとに順位が大きく変動することがあります。順位を取得する場所や、デバイス(PC順位とモバイル順位)を指定できるSEOツールが有効です。「カフェ」「移動方法」など場所やデバイスで順位が変わるキーワードに関するコンテンツを作成するなら、ぜひ導入したい機能といえるでしょう。
順位変動やアルゴリズム変動をキャッチできる機能
コンテンツの表示順位の上がった、下がったをリアルタイムで把握できる機能です。たとえば指定した順位より上がった、下がった場合にはアラートメールを入れるなどで通知を受け取れます。Googleアルゴリズムのアップデートによる順位変動を知らせてくれたり、今までの変動をグラフで表示してくれたりする機能もあります。
その他のSEOツール選びのチェックポイント
その他のSEOツール選びのチェックポイントを解説します。
レポート出力の有無
各SEO作業の分析結果やデータ、記事の構成案などをレポートとして出力できるSEOツールもあります。レポートにすれば、具体的な指示を記事制作に関わるスタッフ全員に共有したり、データとして蓄積したりが可能です。レポート出力方法は紙で印刷、HTMLやPDF、CSVファイルに変換などがあります。レポートの種類に応じた形式で出力できるかもチェックしましょう。
料金
SEOツールは導入コストがかかります。利用できる機能や登録できるキーワードの数などによって料金が異なる場合があるため、コンテンツの規模などによってプランを選びましょう。お試しができるなら利用してみるのもおすすめです。
サポート体制
SEOツールによってSEOやマーケティングの知識がなくても、効果的なSEO対策やコンテンツマーケティングの上位表示が実現できます。ただし、使いこなせるか不安という人も多いでしょう。SEOツールによっては、アフターフォローとしてメールや電話、さらにZoomによる対面での相談受付やサポートを行っているところもあります。
コンテンツマーケティングの上位表示に有効なSEOツールを選ぼう
コンテンツマーキングの上位表示に有効なSEOツールの機能や選び方を紹介しました。SEOツールを導入することで、コンテンツが上位表示されやすくなり、ターゲットとしたユーザーへの情報提供や、ブランディングなどの目的達成につながります。また、作成すべきコンテンツの方向性や種類の把握もできます。
ぜひコンテンツマーケティングに関する課題や悩みを解決し、自社商品やサービスの広告・集客効果も見込める質の高いコンテンツマーケティングを展開しましょう。