オウンドメディアのライター募集方法とは? 費用相場や外注の注意点を紹介

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オウンドメディアを運用する中で課題となるのが、読者のニーズを満たす記事の制作です。とはいえ、自社内に記事の執筆ノウハウがなく、ライター募集を検討している会社も多いのではないでしょうか。初めて募集するのであれば、どういった募集方法が自社に適しているかわからないかもしれません。

この記事では、ライターの募集方法や注意点、費用相場を紹介します。詳しく解説しますので、ライター募集を検討中の方はご活用ください。

また、オウンドメディアについて知りたい方は以下の記事もご参照ください。

緑の樹木にかぶさった青空に白文字で描かれたowned mediaの文字

【関連記事】オウンドメディアとは? 定義やメリット・デメリットなど基礎知識を解説!

オウンドメディアは自社が所有するメディアの総称です。Webマーケティングでは、顧客にとって有益な情報を発信するWebサイトやブログに限って呼ぶことがあります。この記事では、オウンドメディアの定義やメリット、デメリットなどの基礎知識を解説しています。

オウンドメディア成功の必要条件は「価値の高い記事」の提供

女性が持つ本から舞う紙吹雪

オウンドメディアを成功させる上で、読者の知りたい内容をわかりやすく伝えている「価値の高い記事」は不可欠です。わかりやすい記事は読者からの支持を得られ、SEO評価が向上します。高いSEO評価によって検索結果の表示順位が上がれば、自然流入が増加して新たな読者の獲得につながります。

こうした好循環を生む記事を制作するためには、ライターの高度な執筆スキルが欠かせません。基本要素とオリジナリティを盛り込む構成力に加え、論理的に伝えられる文章力が必要です。しかし、自社にライティングが得意なメンバーがいない場合、一から教育するのは大変な労力をともないます。

そのため、外部ライターを募集するケースが多いわけですが、募集方法は多岐にわたります。主な募集方法を5つ紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。高いスキルを持つライターを確保して価値ある記事が増えれば、オウンドメディアの成功へと近づくでしょう。

募集方法①:自社Webサイトで募集

ブログ型Webサイトを映すモニターのイラスト

まず挙げられるのは、自社のWebサイトでライターを募集する方法です。自社メディアの読者が応募してくるため、記事の方向性を理解している人が多い点がメリットとなります。執筆モチベーションが高い「読者兼ライター」からの応募を期待できるでしょう。

専門的なジャンルのオウンドメディアの場合、ジャンルの知見を持つライターからの応募もあるかもしれません。また、ライターと直接契約するため仲介手数料が生じず、ライターとの繋がりも深くなります。同一ライターと長期的な関係を築きたいメディアにもおすすめな方法です。

ただし、オウンドメディアの知名度が低い場合は、なかなか応募が来ません。ある程度、読者の多いオウンドメディア向けの方法となります。

募集方法②:求人サイトに掲載

履歴書や選考書類のイメージイラスト

2つ目は、求人サイトに募集広告を出稿する方法です。記事ごとの契約ではなく、社員やアルバイトとして雇用契約を結ぶパターンになります。社内に専属ライターが欲しいケースや、記事制作業務を全て内製化したい場合におすすめです。

求人サイトで広く告知できるため、専門のライター職を探している人に広く見てもらえます。宣伝効果が高い反面、ライターの人件費だけでなく広告掲載料が必要です。料金体系は、以下のように求人サイトによって異なります。

  • ・有料掲載、求人掲載時に費用を前払い: タウンワーク、エン転職 など
  • ・無料掲載、採用時に成功報酬が発生:マイベストジョブ、Green など
  • ・無料掲載、有料オプションで上位表示:求人ボックス、Indeed など

求人サイトで募集する際は、上記の料金体系を参考に掲載先を選んでみてください。

募集方法③:SNSや個人ブログから直接依頼

複数のSNSアイコンが並ぶスマホ

TwitterなどのSNSや個人ブログでライターを探せば、直接依頼が可能です。または、オウンドメディア用のSNSアカウントで募集する方法もあります。

自社から依頼する場合、すでにライターとして活躍している人にこちらからオファーできる点が強みです。自社の求めるライター像に当てはまる人を能動的に探せるほか、事前にライターの実績を確認できるため高レベルな記事が望めます。認知度が高いライターの場合、インフルエンサーとしての拡散力も見込めるでしょう。

注意点として、実績のあるライターは報酬額も相応に高額です。すでに他社の依頼でスケジュールが埋まっている可能性もあるので、予算とスケジュールに余裕を持って依頼しましょう。

SNSで募集をかける場合は、拡散によって多くのライターに募集情報を届けられます。ですが、日頃からSNSで発信していないアカウントは認知度が低く、告知は広がりません。「#ライター募集」といったハッシュタグを活用すると良いでしょう。

募集方法④:編集プロダクションやコンテンツ制作会社に委託

並べられた英字新聞

編集プロダクションや出版社、コンテンツ制作会社に業務委託する方法です。記事制作経験が豊富なプロにより、高度な専門性のある記事が納品されます。記事数をまとめて発注できるので、オウンドメディアの継続的な更新が可能です。多くの場合、SEO対策も施されているため、自然流入の増加も期待できるでしょう。

会社によっては、インタビュー・取材記事の制作も依頼できます。また、編集プロダクションごとに得意な執筆ジャンルは異なります。あらゆるジャンルに対応しているのか、特定ジャンルを専門としているのかを確認しましょう。

もっとも確実にオウンドメディアの価値を高められる方法ですが、予算に余裕のない会社には向いていません。他の方法に比べてコストがかかるため、費用対効果の検討が重要です。

募集方法⑤:クラウドソーシングサービスを利用

ノートPCで仕事をしている人物

最後に紹介する募集手段は、クラウドソーシングサービスでライターを募る方法です。クラウドソーシングに登録しているライターは多く、効率良く募集情報を届けられます。登録数が多いサイトであれば応募数も増え、1回の募集で複数のライターの確保が可能です。

クラウドソーシングサイトには、個人アカウントごとにプロフィールがあります。ライティング実績や過去のクライアントからの評価を確認できるので、自社メディアと相性が良いライターを探しやすいです。応募があったライターのプロフィールは、積極的にチェックしましょう。

なお、クラウドソーシングサイトは仲介手数料が発生します。ライターと直接契約はできないため、他の方法と比べて繋がりは薄くなりがちです。アカウント削除や記事の未納品、音信不通などのリスクを理解した上でサービスを利用しましょう。

ライター募集・依頼におすすめのクラウドソーシングサービス3選

ミーティング中の人々

クラウドソーシングサービスでライターを募集するのであれば、以下3つのサイトがおすすめです。

  1. 1.ランサーズ(ランサーズ株式会社)
  2. 2.クラウドワークス(株式会社クラウドワークス)
  3. 3.ココナラ(株式会社ココナラ )

それぞれの仕組みと特徴を解説します。

1.ランサーズ(ランサーズ株式会社)

ランサーズは、クライアントとフリーランスのマッチングを行うクラウドソーシングサイトです。ライターを探す場合、以下3つの方法があります。

  1. 1.自社が仕事依頼を掲載してライターを募集する
  2. 2.ライターのプロフィールから直接依頼する
  3. 3.ライターが自身のスキルや対応内容をまとめた「パッケージ」から探す

募集形式は、多数の応募の中から自社メディアに合うライターを選定できます。ライターを探す手間が省けますが、スキルの高いライターが応募してくれない可能性も考慮しておきましょう。一方のプロフィール・パッケージからの依頼は、理想のライターを探しやすい反面、数あるプロフィールを精査する労力が必要です。どの方法にも一長一短があるため、自社にとってメリットの大きい方法を選びましょう。

2.クラウドワークス(株式会社クラウドワークス)

クラウドワークスは、クライアントが案件ごとにフリーランスを募集するクラウドソーシングサイトです。反対に、クライアントからフリーランスへの直接依頼もできます。仕事の募集方法は、以下の通りです。

  • ・プロジェクト形式:依頼内容を提示して応募者の中からライターを選ぶ
  • ・タスク形式:クラウドワークス上の入力フォームに回答してもらう
  • ・コンペ形式:募集内容に沿った制作物を提示してもらう

タスク形式はアンケート回答などの単純作業、コンペ形式はデザインやキャッチコピーの募集に向いています。オウンドメディアの記事制作を募集する場合は、プロジェクト形式がおすすめです。

3.ココナラ(株式会社ココナラ )

ココナラは、個人がサービスやスキルを出品し、クライアントが依頼するクラウドソーシングサイトです。出品カテゴリは200種類以上に細分化されており、ライターのスキル出品も豊富です。

ライタープロフィールの実績確認に加え、独自の「出品者ランク」による評価も存在します。出品者ランクは5段階に分かれており、スキルの販売実績や納品完了率、購入者からの評価で変動するシステムです。最上位のプラチナランクに絞ってライターを探せば、高度な執筆力を持つ人材を見つけやすくなります。

また、クライアントが仕事を募集する「公開依頼」システムも利用可能です。依頼内容と予算・納期を投稿し、応募の中からライターを選びます。複数のライターの中から選定したい場合は、公開依頼を活用してみましょう。

外部ライターの報酬体系と費用相場

紙幣の上に積み上がるコイン

外部ライターに依頼する際に気になるのが、報酬体系と費用相場ではないでしょうか。それぞれ解説しますので、参考にしてみてください。

報酬体系

主なライター報酬体系は、以下4つがあります。

  1. 1.文字単価
  2. 2.記事単価
  3. 3.時間単価(時給)
  4. 4.ページ単価

オウンドメディアを制作するWebライターの場合、文字単価と記事単価が主流です。文字単価は、1文字あたり◯円の報酬を支払います。たとえば、文字単価2円で3,000文字の記事は、6,000円を支払う仕組みです。対する記事単価は、文字数にかかわず1記事に対して固定報酬額を設けます。

時給制の時間単価は、ディレクションなどの業務を依頼する場合に多い形式です。ページ単価は、Web上のオウンドメディアではなく、雑誌などの紙媒体によく用いられます。

費用相場

費用相場は、ライターや記事の依頼内容によって変動するため一概には言えません。とはいえ、クラウドソーシングサイト上の相場はある程度定まっているようです。クラウドソーシングサイトのランサーズは、文字単価の相場を以下のように公表(※1)しています。

  • ・一般的なテーマの記事:0.5〜2.0円
  • ・特定テーマの記事:0.8〜3.0円
  • ・専門的なテーマの記事:1.2〜5.0円

記事作成の難易度が上がるほどライターに必要なスキルも高度になるため、比例して費用相場も高くなります。クラウドソーシングサイトで初めて募集する場合は、上記価格を参考にしてみてください。もしくは、サイト内の他社のライティング募集を参考にしても良いでしょう。

※1 出典:ランサーズ「仕事の種類・参考価格 記事作成・ブログ記事・体験談」
https://www.lancers.jp/help/beginner/lancer/examples

ライターに外注する際の注意点4つ

「BAD」と書かれたメモと「GOOD」のメモをつまむ指

ライターに外注する際の注意点は、下記4つに分けられます。

  1. 1.作業内容やレギュレーションを詳細に決める
  2. 2.適切な予算を設定する
  3. 3.テストライティングを行う
  4. 4.長期的に依頼するか検討する

どのような点に気をつけるべきなのか、具体的に説明します。

1.作業内容やレギュレーションを詳細に決める

ライターに記事制作を依頼する際は、作業内容やレギュレーションを決めましょう。作業内容で決めるのは、「記事執筆のみ依頼」「画像選定も依頼」などの依頼範囲です。レギュレーションでは、主に下記表の内容を決めます。

項目 詳細
メディアの目的 「自社商品を購入してほしい」といったゴール
ペルソナ 記事の想定読者
表記ルール ・語尾の統一:「です・ます」

・漢字のひらき:「頂きます」→「いただきます」

・表記ルール:全角数字→半角数字 など

NG表現 ・競合他社名・製品名を出さない

・誇大表現の禁止 など

参照情報 「官公庁や企業のWebサイトのみ参照にする」といった参照元の指定

こうした依頼要件を決めておかないと、納品記事と自社メディアのイメージにずれが生じます。万一、依頼要件に含まれていない作業を後出しでお願いする場合、ライターによっては追加費用が生じるかもしれません。事前に方針を決め、依頼要件に一貫性を持たせることが大切です。

2.適切な予算を設定する

ライターに依頼する上で、適切な予算設定は重要です。報酬額が低いと、値段相応に記事のクオリティも下がります。安価な報酬額で依頼できるライターは未経験者や執筆スキルが未熟な人が多く、自社による修正作業が頻発する恐れがあります。担当者の負担が重くなるため、低すぎる報酬設定はおすすめできません。

専門性の高い記事や文字数の多い記事を望む場合、適切な予算を確保する必要があります。とはいえ、相場に対してあまりにも高い単価を設定すると、無駄な費用で予算を圧迫してしまいます。ライターのプロフィールやクラウドソーシングサイトを活用し、ある程度の費用相場を調査しましょう。

3.テストライティングを行う

ライターを選定する際は、テストライティングの実施をおすすめします。過去の執筆記事などのポートフォリオを確認できない場合だけでなく、実績がわかるライターでも実施したほうが良いでしょう。過去の執筆記事は、他社のディレクションによって大きく修正されているケースもあるからです。予算やスケジュールに余裕があるならば、テストライティングをしましょう。

テストライティングは、本番と同様にレギュレーションとキーワードを提示します。納品された記事をチェックし、ライターの執筆スキルを見極めましょう。中でも、他社記事のコピー&ペーストや盗作をするライターは、メディアの信頼性を損ねるため避けるべきです。コピー&ペースト・盗作をせず、要望に沿った記事を制作してくれるライターを選びましょう。

4.長期的に依頼するか検討する

記事納品後は、同じライターに継続して依頼するか判断しなくてはいけません。記事のクオリティだけでなく、継続依頼する上ではライターの人柄も大切です。判断基準の例としては、以下の項目が挙げられます。

  • ・レスポンスが早いか
  • ・納期やレギュレーションを守っているか
  • ・誤字脱字が少ないか
  • ・スムーズにコミュニケーションを取れるか

上記基準は、テストライティングの合否判断にも活かせます。記事の品質と総合的に判断し、長期的に付き合えるライターを探してみてください。

自社のニーズに対応可能なライターを採用して高品質なコンテンツを作ろう

オウンドメディアは、コンテンツマーケティングにおいて重要な役割を担います。オウンドメディアの成長には、価値ある記事を作れるライターが必要です。

クラウドソーシングや編集プロダクションなど、ライターの募集方法は数多くあります。それぞれメリット・デメリットがあるため、自社の運営体制や予算に合う方法でライターを確保しましょう。

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