パスカルを使って既存客に持っていく定期レポートを作る
こんにちは、オロパスの藤井です。私は以前、SEOコンサルタントとして常時30社以上のクライアントサイトのSEOコンサルティングを行っていました。
もちろん、毎月のレポートは作っていましたが、毎回苦労したのは、
ネタがない!とはいえ、レポートを出さないわけにはいかないので、レポートの雛形をもとに先月とちょっと内容を変えて作って、あとは現場トークで乗り越えていました。(苦
でも、パスカルの「ランキング」×「記事作成」を使えば、毎月のネタに困ることなく、優先的に着手する改善案をベストなタイミングでお客様に提案することができます。
- 順位レポートを出力する(約5分)
↓ - 改善が必要なキーワードをリストアップする(約10分)
↓ - 見込み客を増やすための新記事を提案する(約25分)
キーワードを登録する
検索順位の変動報告は必須です。対策したキーワードの順位変化だけでなく、サイト全体のキーワードの動きを報告することは、SEOがうまく行っているか、停滞しているか、減退しているかを知る上で一番シンプルな方法です。
対策したキーワードは当然ですが、サイトで集客の要になっているキーワード群は、あらかじめパスカルに登録しておきましょう。
パスカルのキーワード登録方法は、①個別登録 ②一括登録 ③キーワード候補を探す の3通りです。サイト全体で集客の柱になっているキーワードを見つけるには、「キーワード候補を探す」が便利です。
ドメインを入れて分析すると、Googleサーチコンソールの権限を持っていなくても、サイトに流入しているキーワードを最大で1000個まで表示します。検索順位が高く、月間検索数が多いキーワードは、集客の柱になっているキーワードです。サイトにとって非常に重要なキーワード郡なので、事前に登録しておきましょう。
順位レポートを出力する
順位レポートは、キーワード個別にも出せますが、定期的に報告するレポートの場合は、全体レポートのほうが良いと思います。
登録キーワードのなかで、レポートを作成したいサイトを絞り込みます。サイト名をお客様任意のものにしておくと、サイト名で絞り込みできるので便利です。
順位レポートは、HTMLファイル形式とCSV形式の2つあります。レポート期間を指定して、使いやすい方をダウンロードしてください。
改善が必要なキーワードをリストアップする
ランキング機能には、便利なアラート機能が付いています。そのなかの一つ「ページ改善アラートメール」がめっちゃ便利です。
ページ改善アラートメールは、直近30日間において一度もページの更新がされておらず、かつ、30日前と比べて順位が5位以上下がったキーワードを自動で抽出してくれます。※以下画像、メールのスクリーンショット
通常、一度作った記事は情報が古くならない限り頻繁に更新することはありません。しかも、すべての記事の毎日の検索順位を追っている時間はありませんので、「知らない間に徐々に順位が下がっていた」なんてことは、実は結構起きているのです。
ページ改善アラートは、ランキングに登録しているすべてのキーワードで自動計測してくれますので、できるだけ多くのキーワードを登録しておきましょう。毎日、「今日順位が変動しているかな?」と検索順位をチェックする作業から解放されます。
【ここがポイント!】
アラートが出たキーワードで「強化改善リスト」を作って、改善案と一緒に提案するのがお勧めの方法!
見込み客を増やすための新記事を提案する
Webサイトは、常に新しい記事をアップしていかないと集客数は伸びていきません。ただし、記事なら何でもいいかというとそんなことはありません。
例えば、注文住宅のサイトで更新頻度を上げるために、スタッフブログで「今日の晩ごはん」の記事を書いてもSEOにはまったく効果はありませんし、逆にサイト全体の評価を落とします。
新しくアップする記事は、一貫したテーマを決めて作成する必要があります。
例えば、注文住宅のサイトであれば、月ごとに次のようなテーマで記事をアップすると、新規集客とサイト評価の両方をアップすることができます。
4月 注文住宅の相場 5記事
5月 注文住宅の間取り 4記事
6月 注文住宅の失敗例 5記事
7月 注文住宅の外観 3記事
8月 注文住宅のシュミレーション方法 1記事
...
では、これらのテーマをどうやったら調べることができるのか? 実は、パスカルなら簡単に調べることができます。
「記事作成」で新記事のテーマを見つける
記事作成で、キーワードに「注文住宅」、URLにアップするお客様のトップページを入力して分析をクリックします。
分析が終わると「注文住宅」に関連するキーワードの一覧とお客様サイトの順位が表示されます。キーワードリストのなかで、順位が取れていなくて、月間検索数が比較的多いキーワードが新しく記事を作るべきテーマです。
キーワードの左の▼マークをクリックすると、ドリルダウンでキーワードが表示されます。検索順位が取れていないキーワードは、お客様サイトに該当記事がないことを意味します。
上の画像の例で言うと「注文住宅 相場」は月間検索数も多く、かなりいいキーワードです。
ですから、お客様には、
と言うと、お客様も前向きに検討してくれる可能性大です。
さらに、すべてのキーワードで上位表示したときの予想アクセス数も一緒にレポートに入れてあげると、より具体的になります。予想流入数は、月間検索数の右の「予想流入数」をクリックすると表示します。
まとめ
クライアントに定期報告するレポートは、本当に手間がかかります。とはいえ、毎回同じようなレポートを持っていくこともできないはず。
個人的には、新しく作る記事群の提案が好きです。中期スケジュールを立てて説明することで、お客様も自分も、目の前のやるべきことが明確になるのでお勧めです。
定期報告は、順位レポートだけでなく、リライトが必要な強化キーワードの一覧と新しく集客を増やすための新キーワード提案をセットで持っていくことで、意味のある提案ができると思います。