パスカルを使って既存記事をリライトする

こんにちは、オロパスの藤井です。

SEOの方法って、大きく分けて2つあります。ひとつは、新規に記事を作って新しいユーザーを集客する方法。もう一つは、既存記事をリライトして集客数をアップする方法。

新規記事の作成は、皆さん当たり前のように行っているのに、なぜか既存記事のリライトに力を入れている会社は少ないんですよね。

既存記事のリライトは、すでに記事が完成しているので、新規記事を作る場合と比べて時間はかかりませんし、ある程度Googleの評価も付いているので、修正後に順位アップしやすいんです。

じゃあ、なぜ既存記事のリライトをしないのかというと、

どこから着手すればいいかわからない

からです。

Webサイトの規模が大きくなれば、過去記事がどこにどれだけあるか、全体を把握できなくなってきます。そうなると、どこから着手すればよいかわからなくなり、「やらなきゃ」と思っていても、いつまで経っても着手できないっていう状態になります。

身に覚えあります?

今回は、パスカルを使って、既存記事の中からリライトが必要な記事の見つけ方と改善方法について説明します。

既存記事のリライトの手順(調査30分+リライト作業)
  1. サイト全体の既存記事の検索順位を確認する(約10分)
  2. リライト候補記事を競合分析する(約15分)
  3. 削除NGのキーワードを確認する(約5分)
  4. アドバイスをもとに記事をリライトする(1時間〜)

サイト全体の既存記事の検索順位を確認する

まず、リライトが必要な記事を見つけるために、パスカルの「トピックを探す」を使って既存記事全体の検索順位を調べます。

記事ジャンルを絞り込むためにキーワードを入力します。例えば、既存記事がサプリメントに関して書いた記事群であれば、「サプリメント」と入力します。

トピックを探す:GSC連携あり

検索順位が低いキーワードを競合分析する

「サプリメント」に関するすべてのサジェストキーワードと該当する既存記事の順位、さらに、キーワードの月間検索数が表示されます。

【ここがポイント!】
検索順位が11位以下で、月間検索数が多い記事をリライトする!

既存記事のリライトに必要な条件は、①メインキーワードの検索順位が上がっていない ②キーワードの月間検索数が多い の2つです。

ですから、リライトする記事は、検索順位が11位以下で月間検索数がある程度多い記事をリライトすると良いのです。(順位や検索数の線引はサイトによって違うと思いますので、分析結果をもとに考慮してください。)

さらに、キーワードをクリックして詳細情報を表示すると、キーワードの難易度やランディングページの情報、上位表示に必要な記事の構成などが表示されます。

リライトする前に上位ページの傾向や必要な記事構成などがわかるのは嬉しいですね!

検索順位とランディングページ

リライト候補記事を競合分析する

リライトする記事が決まったら、あとはサクサク作業するだけです。

まずは、記事ページを「競合分析」します。「競合分析」は、検索の上位ページをリアルタムに統計分析して上位の傾向を数値化するという、めっちゃ便利な機能です。

競合分析は、コンテンツ、タグ、インデックス、ドメイン、被リンクの5つのシグナルに関して上位分析しますが、今回はリライトが目的なので、効率的に作業を進めるためにもっとも検索順位に影響するコンテンツ(文章)だけを改善します。時間があれば、コンテンツ以外の項目についても強化します。

コンテンツで強化すべきシグナル

削除NGのキーワードを確認する

コンテンツを改善する前にちょっと待って下さい! コンテンツを修正するということは、タイトルや本文の内容を変更することになります。

もし、該当ページがすでに別のキーワードで上位表示している場合、そのキーワードを知らずに削除してしまったら、大幅な集客ダウンになってしまいます。

コンテンツを改善する前に「このページの流入キーワードをみる」で本文中から削除してはいけないキーワードを確認しておきましょう。

ページの流入キーワードをみる

【ここがポイント!】
既存記事のリライトで失敗する原因の多くは事前の調査不足です。記事の流入キーワードをしっかり押さえてから作業に入りましょう!

削除NGキーワードを把握したら、コンテンツの強化を行います。特に重要なのは、「情報の網羅性」と「ページの文字数」の2つです。

コンテンツで重要なシグナル

情報の網羅性は、指定キーワードで検索上位に表示している1−10位が共通して使用しているキーワードを分析したものです。

赤色のキーワードは、上位表示に必須なキーワードです。ここが抜けていると上位表示しません。また、青色キーワードも重要です。コンテンツの深みを出すために青色キーワードも積極的に使うほうが良いキーワードです。

情報の網羅性をもとに、抜けキーワードを使いながらページの文字数を最適値以上に増やすようにリライトします。

使用するべきキーワード

ひとつの記事のリライトが終わったら、この作業を検索順位が11位以下で月間検索数が比較的多いキーワードで繰り返し行います。なお、ひとつの記事で複数のサジェストキーワードがヒットしている場合は、もっとも月間検索数が多いキーワードを優先して記事のリライトを行います。

まとめ

既存記事のリライトと新規記事の作成、どちらを優先すればいいか悩んだときは、既存記事のリライトを優先するほうがメリットが大きいです。

ある程度の順位まで来ている既存記事は、Googleの評価がすでに付いているので、コンテンツを最適化することで、高い確率で順位が上がります。また、既存記事の手直しだけで済むので作業時間も新規記事に比べてかかりません。

今回の作業を手作業で行う場合、1記事あたり半日はかかるので、3分の1程度まで時間を短縮できます。時間のかかる分析はパスカルに任せて、貴方のクリエイティブな時間を確保してください。

パスカルに出会う前は、上位表示しているページのコンテンツをコピペして、どんな単語を、どれだけ使っているかを、手作業で調べていました。

石川 琢麻 様
取締役 SEO事業部
株式会社 Catch the Web
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