カニバリゼーションの意味と対処法

知らない内に起きている、ページやサイトの評価を下げるカニバリゼーション(cannibalization)の意味と対処法について説明します。

カニバリゼーション(cannibalization)とは?

カニバリゼーションとは、自社ブランド同士が競合してシェアを奪い合う、つまり、「共食い」を意味する言葉ですが、SEOにおいての「カニバリゼーション」は、ひとつのキーワードで、同一サイト内の複数ページが競合している状態のことを指します。

例えば、下の画像のように、キーワード「神戸 耳鼻咽喉科」で検索した際、「トップページ」と「医院案内ページ」の両方が検索結果に表示されている、というような状態です。
※以下の検索結果はイメージです。実際の検索結果とは異なります。

このカニバリゼーション、1つ2つのキーワードで毎日順位チェックしている程度なら簡単に気付けるのですが、サイト全体のページ数が多くなり、数百〜数千キーワードで集客するサイトに育ってくると、すべてのキーワード、ランディングページを毎日チェックするのは非常に困難です。

パスカルは、登録しているキーワードの毎日の順位変動から、カニバリゼーションが起きている可能性があるキーワードを自動で判定します。

パスカルのカニバリゼーション判定「ランキング機能」

パスカルの「ランキング」に登録しているキーワードの毎日の検索順位から、カニバリゼーションの可能性が高いキーワードを判定します。該当するキーワードは下画像の赤矢印をクリックすると表示します。

また、該当キーワードの詳細ページを開くと、カニバリゼーションを起こしているURL候補や対応方法などを表示します。

なぜ、カニバリゼーションが起こるのか?

カニバリゼーションは、同一サイト内に同じようなページが複数存在することで、Googleが「どのページを検索結果に表示すればいいのだろう?」と混乱しているときに起こります。

ページの評価が分散しているので、Googleがページを正しく評価できないだけでなく、サイト全体でカニバリゼーションが起きている場合、ドメイン全体の評価が下がると言われています。

ちなみに、固有名詞(商品名やサービス名、企業名など)は、カニバリゼーションが起きやすいですが、特に気にする(対策する)必要はないと思います。

5つのカニバリゼーション

カニバリゼーションは悪いイメージがありますが、すべてが悪いわけではなく、検索結果に表示される状態によっては、結果的に良いこともあります。

カニバリゼーションには、大きく分けて5つの状態があります。

  1. 検索結果の1位と2位(または、1位と3位など)の両方に表示されている。
  2. 検索結果の上方(1位や2位)と下方(8位や15位など)の両方に表示されている。
  3. 両方とも微妙な位置(8位と10位など)に表示されている。
  4. 上位表示されるページが日によって入れ替わる。
  5. 被った内容のページが複数あって、すべてのページの順位が上がっていない。

1と2は、検索結果の上位を自サイトで2つも占めているので、結果的に良いと言えます。高い集客効果が見込めますので、特に対処する必要はないと思います。

3と4は、まさに「共食い状態」です。ページの評価を食い合っていることで、両方の順位が上がらない、もしくは、ページ順位が日によって変わる、という状態です。

5は、深刻です。似通ったページ同士の評価が下がっているだけでなく、サイト全体の評価も下がっている可能性があります。

カニバリゼーションを回避する方法

カニバリゼーションを回避するには、主に3つの方法があります。

  1. ページのタイトル、メタディスクリプションを固有のものにする。
  2. ページの内部リンクを最適化する。(一方を弱くする)
  3. ひとつにまとめる。(URLの正規化、リダイレクト、ページの統合)

カニバリゼーションは、タイトルやメタディスクリプションが同一(もしくは、似ている)ことが原因で起きることがあります。タイトルやメタディスクリプションをページ固有のものに変更することで、カニバリゼーションを回避できます。

タイトルやメタディスクリプションをページ固有にしていてもカニバリゼーションが起きている場合は、ページの内容(コンテンツ)が似通っている可能性があります。サイト内リンクを最適化(強化・弱化)することで解決することがあります。

例えば、前述のキーワード「神戸 耳鼻咽喉科」で「トップページ」と「医院案内ページ」の両方が検索結果に表示されている場合、「トップページ」へ張られているアンカーテキストに「神戸」と「耳鼻咽喉科」を入れることで、「医院案内ページ」よりもキーワードの評価を高めるようにします。

また、逆に「医院案内ページ」へ張られているアンカーテキストから「神戸」と「耳鼻咽喉科」を削除することで、「医院案内ページ」のキーワード評価を下げることも効果的です。

上の2つの方法でも解決しない場合は、ひとつのページにまとめる方法があります。canonicalタグを使ってURL正規化したり、強化したいページに対してリダイレクト設定する。また、複数のページを1ページに統合するなどです。

ただし、この方法は、検索結果から一方のページコンテンツを削除(非表示)にする設定ですので、前もって削除(非表示)するページへの集客数やキーワードなどを調査した上で統合しないと、集客数が下がってしまう可能性がありますので注意してください。