Web制作会社がクライアントにSEOを提供する際の10の注意点

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はじめに、このコンテンツはWeb制作会社の経営者の方、もしくは、Web制作会社に従事するスタッフの方を対象に書いています。一般の方が読まれる場合は、ご自分がWeb制作会社目線で読んでいただけると楽しめると思います。ただし、かなり辛口に書いていますのでご注意ください(笑

 

現在、クライアントがWebサイトの制作依頼をする際にSEOも同時に依頼することは当たり前になっています。
Web制作会社は、クライアントの要望に応えるためにWeb制作作業に加え、SEOも行わなければならず、さらに、毎月のクライアントに対する順位やアクセスの報告、ひいては順位クレームなどの対応までしなくてはなりません。

しかし、Web制作会社は、制作(企画・設計・デザイン)に関してはプロでもSEOもプロと言う方は少ないと思います。 そこで、Web制作会社がクライアントにSEOを提供する際の10の注意点をまとめました。

  1. なぜ順位が上がらないの?の問いに正直に答える
  2. なぜ順位が下がったの?の問いに正確に答える
  3. クライアントが「できないこと」を言い訳にしない
  4. 最初に順位が上がることを保証してはいけない
  5. 絶対にスパム行為を行ってはならない
  6. 1キーワードだけでSEOしてはいけない
  7. クライアントには順位だけでなくアクセス数も見せる
  8. 順位が下がっても2週間は我慢する
  9. SEOにはコンテンツ力が不可欠なことを繰り返し説明する
  10. 積極的なクライアントには具体的に行ってもらうことをリスト化する

 

1. なぜ順位が上がらないの?の問いに正直に答える

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SEOは魔法でも広告でもありません。ですから、対策したキーワード順位が100%上がるわけではありません。それは、クライアントも頭ではわかっています。
しかし、SEOを提供する上でクライアントからもっとも多い質問が「なぜ順位が上がらないの?」なのです。

順位が上がらないには当然理由がありますので、この質問をクライアントから受けた時、一番重要なことは、順位が上がらない理由を正直に伝えることです。
順位が上がらない原因として考えられる要因には主に次のようなものがあります。

  • キーワードが難しすぎる(競合が強すぎる)
  • クライアントサイトが貧弱すぎる
  • サイトを開設して間もない
  • Googleからペナルティを受けている
  • 過度のSEOを行っている

キーワードが難しすぎる(競合が強すぎる)

SEOを正しく行うためには、キーワード選定がとても重要になります。SEOは、すべてのキーワードでどんなサイトでも上表示できる技術ではないため、クライアントサイトに合ったキーワードを選ぶ必要があります。
キーワード候補を決めたら、そのキーワードで現在上位表示(検索結果の1ページ目)に表示されている競合サイトのSEO要素(インデックス数や関連ページ数、キーワードテーマ性、ドメインエイジ、ソーシャル数値など)をクライアントサイトと比較して、勝負できる可能性があるかどうかを事前に確認しなければいけません。

クライアントサイトが貧弱すぎる

競合サイトとSEO要素を比較した結果、すべての要素で競合よりも劣っている場合、すぐにキーワードを変更したほうが得策です。
「お客様が嫌がるから」「自分の立場もあるから」などと言っている場合ではありません。この場合、100%と言っていいほど、そのキーワードでは上位表示は無理です。
キーワード変更を先延ばしにして、半年後、1年後に「やっぱり上がらなかったので、別のキーワードに変えましょう。」となったら、クライアントの時間やコストを奪うだけでなく、あなた自身の信頼も失うことになります。競合と比べて圧倒的に劣っている場合は、すぐにキーワードを変更してください。

サイトを開設して間もない

サイトを開設したばかり、つまり、ドメインを取って間もないサイトは圧倒的に不利です。私がいままで見てきたサイトでは、どんなに優秀なコンテンツを豊富に持っているサイトでも開設して間もないサイトは、検索結果で表示されるようになるまで3ヶ月から半年以上はかかります。
Googleは、サイト開設からの期間も順位決定要素に加えています(期間が長いほど信頼性が高いと判断されます)ので、開設したばかりのサイトではSEOを行ってからしばらくの間は辛抱強く待つことしかありません。

Googleからペナルティを受けている

「質の低い被リンクが大量にある」、「サイト内に自動生成、もしくは、質の低いページがある」、「他サイトからコピーしたコンテンツがある」、「Googleが禁止している行為を行っている」などの場合、どんなにサイトをSEO強化しても順位が上がることはありません。
ペナルティを受けているかどうかを確認するにはウェブマスターツールを使います。ウェブマスターツール上でメッセージが出ている場合は、完全に”クロ”ですから、最優先で対応しなければなりません。
ウェブマスターツールでメッセージが出ていなくてもペナルティを受けている場合もありますので、前述したような行為を行っている場合は、すぐに改善したほうが良いでしょう。

過度のSEOを行っている

  • キーワードの詰め込みすぎ
  • フッターなどに関係ないリンクが多数ある
  • hタグや強調タグの使いすぎ

キーワードを意識するあまり、ついキーワードを連呼したり、作業的な苦労を避けるために既存文章にキーワードを足すだけの行為では絶対に検索順位は上がりません。
また、フッターなどに大量のサイト内リンクを設置しているサイトを見かけることがありますが、サイト内リンクはテーマの近いページ同士をリンクしないと効果を発揮しません。
さらに、hタグ(見出しタグ)をページ内に多用したり、h1,2,3の順番が文法的に間違っている場合などはページ評価を下げます。

2. なぜ順位が下がったの?の問いに正確に答える

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クライアントは、順位が上がっても連絡してきませんが、順位が下がると即座に連絡してきます。その際、間違った対応をしてしまうと、クライアントに不信感を与え、最終的には会社の信用を失う結果になってしまいますので注意してください。

一番よくない対応は、「順位が落ちた理由に対して確証(自信)がないのに、その場しのぎの対応をする」ことです。

順位が下がったことには必ず原因があります。まずは、原因をちゃんと調べた上でお客様に説明する必要があります。なお、順位が下がる原因には次のようなものがあります。

  • クライアントサイトが落ちたのではなく、競合が上がってきた
  • Googleのアルゴリズム更新が起きた
  • Googleのインデックス更新が起きた
  • クライアントがサイトの更新をしていない
  • クライアントがサイトを更新して内部SEOが崩れた
  • Googleからペナルティを受けた
  • ページ内容の旬が落ちた

最後の「ページ内容の旬が落ちた」に関して補足説明します。
Googleは、最近アップされたページや旬な情報に関して書かれたページを上位表示する傾向があります。 ただし、旬が終わればページの順位は徐々に落ち、最後には全く出なくなることもあります。

Googleは、新しくアップされたページを一時的に上位表示させ、検索ユーザーによるそのページの評価をみているのではないかと言われています。
もし、すぐにユーザーが直帰するようなページなら、徐々に順位を落とすでしょうし、ユーザーの興味度の高いページなら、そのままの順位をキープするかもしれません。

3. クライアントが「できないこと」を言い訳にしない

SEOを行った後、なかなか順位が上がってこないとクライアントからクレームを受けることになります。
クレームは、言う方も言われる方も嫌なものです。言われた方は、クライアントの怒りを鎮めるため言い訳を考えますが、その際にクライアントができないことをつい言ってしまいがちです。

例えば、順位がなかなか上がらないクライアントに「コンテンツが悪いから」や「ページ数が少ないから」と言うのは単なる”逃げ”です。

クライアントは必死です。あなたは、クライアントが”できること”と”できないこと”を客観的に見極め、クライアントが”できないこと”と知っててそれを順位が上がらない理由にしてはいけません。

SEOを成功させるためには、クライアントができることと自分に依頼してもらうことを明確にして、お互いに協力し合い進めることが重要です。

4. 最初に順位が上がることを保証してはいけない

Web制作の営業マンは、あと少しで契約につながりそうになると、「必ず上がります」というキラーワードを使いたくなります。しかし、何度も言うように、SEOは必ず順位が上がるというものではありません。

契約目前だとしてもグッとこらえ、順位があがることを保証しないようにしてください。そうすることで、将来的にクライアントと良好な関係を築くことができます。

5. 絶対にスパム行為を行ってはならない

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Googleは、検索順位を上げるためだけにキーワードを何度も繰り返したり、被リンクを購入したり、隠しテキストを画面に埋め込んだりするなどの手法を禁止しています。

もしも、このような行為を行ってしまうと、順位が圏外に飛ばされるだけでなく、最悪のケースとしてクライアントはドメインを捨てなければならないことにもなります。 そうなると、いままで築いたすべての信頼を1日で失うことになり、後悔してもし切れません。
スパム行為は、絶対に行わないようにしてください。

Googleが禁止している行為(スパム行為)
※各項目の説明は、Google検索サービス「スパム対策」をご覧ください。

  • クローキングまたは不正なリダイレクト
  • ハッキングされたサイト
  • 隠しテキストまたはキーワードの乱用
  • パークドメイン
  • 悪質なスパム
  • スパムコンテンツを含むホスティング サービスと動的DNSプロバイダ
  • 付加価値がほとんどまたはまったくない、実質のないコンテンツ
  • サイトからの不自然なリンク
  • サイトへの不自然なリンク
  • ユーザー生成スパム

6. 1キーワードだけでSEOしてはいけない

クライアントは、SEOを「トップページを1〜2個の(上げたい)キーワードで対策するもの」と思っています。
しかし、Web制作会社の方なら皆さんご存知ように、1〜2個のキーワードでSEOしてもサイト全体に与える集客インパクトはたかが知れています。
また、何度も前述しているように、SEOは広告とは違い、100%上位表示される保証はどこにもありません。

ならば、上位表示の可能性のあるキーワードを10個以上リストアップし、サイト内の最適なページにSEOするほうが上位表示の確率も高くなりますし、集客数も確実にアップし、さらに、クライアントに喜ばれます。

SEOを提供する際は、将来的にクライアントと良好な関係を築くためのリスクヘッジとクライアントサイトの集客アップを確実なものにするために、必ず複数、できれば、10個以上のキーワードでSEOするようにしてください。

7. クライアントには順位だけでなくアクセス数も見せる

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SEOを行うと多くのクライアントは順位レポートを欲しがります。しかし、順位レポートだけを提供すると必要のないトラブルを招くことがありますので注意してください。

よく勘違いされるのですが、SEOは”検索順位を上げる”ために行うものではなく、”検索エンジン経由のアクセス数を増やす”ために行います。

あれ?と思いました?

そうです。本来は「コンバージョンを増やすために行う」と言いたいのですが、コンバージョン数(率)は、取り扱っている商品や価格、市場性、ターゲット、デザイン、サイトの知名度によって大きく左右されます。
そこで、SEOの目的はあくまでも「検索エンジン経由のアクセス数増加」に設定したほうがクライアントとのトラブルは起きにくくなります。

SEOは、対策しているキーワードを含むキーワードでも上位表示するというメリットがあります。ですから、アクセス解析をみると、対策しているキーワードの順位が上がっていなくてもキーワードを含む複合キーワードのアクセス数のおかげで、検索エンジン経由のアクセス数が増加していることはよくあります。

クライアントから「順位の報告をください」と言われたときは、必ず順位レポートだけでなく、アクセス解析データから検索エンジン経由のアクセス数の動向も一緒に渡すようにしてください。

8. 順位が下がっても2週間は我慢する

Googleは、アルゴリズム更新やインデックス更新を行う際、一気に行うのではなく、数週間かけて徐々に行います。そのため、Googleの更新中は、検索順位が乱高下することが多く、仮に一時的に順位が下がったとしても更新終了時には元の順位に戻ることがよくあります。

クライアントの順位が下がったとしてもすぐにサイトに手を入れるのではなく、2週間はそのまま様子をみるようにしてください。

9. SEOにはコンテンツ力が不可欠なことを繰り返し説明する

Googleは、ページのコンテンツを評価する際、オリジナル性と専門性を特に重視します。

コンテンツの重要性は、Web制作に関わっている人であれば痛いほどわかっていると思いますが、クライアントの多くはそこまで重要だとは思っていません。
もし仮に、Web制作会社の人と同じくらいコンテンツの重要性を理解しているとしたら、ページコンテンツを制作会社に丸投げはしないはずです。

コンテンツは、前述したように専門性が問われます。Web制作会社のいちスタッフが、クライアントほどクライアントのビジネスや商品に詳しいはずがありません。そのため、Web制作会社に丸投げしたサイトは、そのほとんどが検索エンジンで上位表示されないのは当たり前です。

SEOにおいてもコンバージョンアップにおいてもコンテンツ力は不可欠です。 クライアントとの打ち合わせの度にコンテンツの重要性を説明し、クライアントと一緒になってコンテンツを作成するように進めることが重要です。

10. 積極的なクライアントには具体的に行ってもらうことをリスト化する

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サイト制作を丸投げするクライアントがいる一方、最近では積極的にコンテンツ制作やSEOに参加するクライアントも少なくありません。このような方々には、思いっきり活躍していただきましょう。

あなたの役割は、サイト設計とSEOの両面から制作会社が行う作業とクライアントに任せる作業をエクセルなどで整理し、クライアントが”するべきこと”を明確にしてあげることです。

ご存知のように、Webサイトは完成してからがスタートです。 SEOで集客したユーザーの動線分析を定期的に行い、改善すべき点をリストアップし、クライアントとWeb制作会社の役割分担を明確してサイト運営を行えば、絶対に安定した売り上げを叩き出すWebサイトになることは間違いありません。

 

いかがでしたか?
SEOをクライアントに提供する際に、極力失敗せず、無駄な行動や対応を抑えながら、クライアントに喜ばれるポイントについて触れてみました。

【チャート式】コンテンツSEO 実践マニュアル

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検索順位が上がるコンテンツの特長と作り方!

本書では、Google 目線で「質の高いコンテンツ」を科学的に分析し、どんなコンテンツが高評価されているかを実例をもとに説明します。

  • コンテンツSEOとは?
  • キーワードによって必要なコンテンツ文字量は変わる
  • 情報の鮮度が鍵になるキーワード
  • 【例題 1】草津温泉に興味がある検索ユーザーの傾向を調べなさい。

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