企業ブログやコラム記事のSEO対策・コンテンツマーケティングで結果を出すために重要なキーワード選定。時間と手間のかかる作業ですが、中でも、月間検索ボリュームを調べる、サジェストキーワードの一覧を作るなどは、機械的な作業ですからツールに頼りたい部分です。ツールを使えば単純作業のミスを回避できますし、浮いた時間と労力は、別のことを「考える」作業にまわせますよね。

2023年現在、ツールの数は有料・無料を合わせれば50種類を超え、その機能は実にさまざまです。大量のツールの中から、どれを選ぶべきか調べるだけでも簡単ではありません。
そこで今回は「キーワード選定に使える」という観点からセレクトしたおすすめのツール10選をまとめて紹介し、今すぐ実践できるキーワード選びでのノウハウも解説します。

なお、キーワード選定を「もっと知りたい!」方は、以下もご覧ください。
2023-2024キーワード選定総合ガイド SEO対策の基本を徹底解説

(1)【Google公式】Googleサジェスト

Googleサジェストー【2023-2024最新】SEO対策・キーワード選定のおすすめツール10選 無料で使える・役立つツールを紹介します!

概要

Googleのトップページの検索窓にキーワードを入力した時、その下に関連性が高いキーワードが自動でずらりと並ぶことがありますよね。あれがGoogleサジェストです。
「SEOツール」というより、検索者の利便性を向上させるための、Googleの機能と表現した方が適切かもしれません。Yahoo!の検索エンジンでも同様の機能が見られますよね。

基本的に、検索ボックスに入力したワードと一緒に検索されることの多いワードが表示されます。

注目機能

・Googleで実際にどのワードが多く検索されているのか、どのワードとどのワードが一緒に検索されているのかわかる

キーワード選定に使える機能

・ユーザーの検索ニーズを把握する

Googleサジェストの機能で一度に表示できる関連キーワードは、8個〜10個です。膨大なデータを一括で取得するには、Google広告 キーワードプランナーやパスカル、ラッコキーワードなどのSEO対策ツールを使います。

利用料金:無料

(2)【Google公式】Google広告Keyword Planner(キーワードプランナー)

Googleキーワードプランナー

概要

キーワードプランナーは、Googleが提供するキーワード調査ツールです。
Googleの検索結果に有料のリスティング広告を出稿する方向けのサービスで、特定のキーワードの検索結果に対して広告を表示し、クリックされた際の費用や、そのキーワードで広告を表示させるための難しさ(競合性)を調査するためのものです。

広告を出していなくとも、縮小版の機能が使用できるので、コンテンツマーケティングやSEO対策のキーワード選定にも使えるんです。Google広告キーワードプランナー【2023-2024最新】SEO対策・キーワード選定のおすすめツール10選 無料で使える・役立つツールを紹介します!

注目機能

・有料広告を出稿する際に必要な、キーワードごとの1クリックあたりの単価を知る
・キーワードの月間検索ボリュームを調べる
・指定のキーワードに関連するキーワードを抽出する

キーワード選定に使える機能

・関連キーワードの洗い出し
・指定キーワードと関連キーワードについて検索ボリューム調査(過去の実測値・予測値)
・指定キーワードと関連キーワードの競合性のチェック

以上の3つはすべて一括で同時に出力できます。レポートはCSV形式でのダウンロードもしくはGoogleスプレッドシートでの保存ができるので、このシートをベースに、コンテンツマップを作成していくのもおすすめです。

利用料:無料(Google広告に登録すれば広告出稿前でも利用が開始できます)
※広告を出稿していない場合は、検索ボリュームが「100〜1,000」「1,000〜10,000」といった具合にざっくりとしか出せないなど、機能に制限があります。

公式サイト:Google Keyword planner (外部リンク)

キーワードプランナーを始めるには登録が必要

Google広告を使うことが前提のツールですから、はじめに、Google広告への登録と、アカウントの作成が必要です。登録は無料ですから、広告を出稿するつもりがなくとも問題ありません。
企業でSEO対策をしている場合は、すでに広告出稿で利用しているかもしれませんから、サイトを管理している担当者に確認してみてください。

(3)【Google公式】Search Console(サーチコンソール)

Googleサーチコンソール:【2023-2024最新】SEO対策・キーワード選定のおすすめツール10選 無料で使える・役立つツールを紹介します!

概要

Googleサーチコンソールは自社サイトのSEOに関する分析を行うためのツールです。自然検索での自社サイトの状況・コンテンツの成績を把握するために使用されます。

注目機能

・検索パフォーマンスのチェック
・リンクの状況の確認

サーチコンソールの目玉機能は、なんといっても、検索で自社のサイトがどのくらい成果を出せているか、Googleからどのような評価を受けているかがわかることです。
任意の期間を指定して比較する、URLを指定し一部のページだけ詳しく分析を行うなどができるので、狙い通りのキーワードで流入が獲得できているか、一目でわかります。

「検索された時に、サイトのどのページが何位に何回、表示されたのか」
「表示されたページを見たユーザーが、実際にクリックした回数」
「ページごとに、どんなキーワードで表示・クリックされているのか」
これらを知り、戦略の立案の参考にしましょう。

表示回数が多いのに一度もクリックされていないページや、意外なワードでの表示回数が伸びているページも見つけられます。キーワード選び・コンテンツ制作に役立つ情報が満載です。

キーワード選定に使える機能

・検索結果のパフォーマンスで思いがけず表示回数が伸びているクエリがないかチェック
・クエリをよく見て検索意図を把握

サーチコンソールは、一般的には、すでに公開したコンテンツのリライトを実施する際に使われやすいツールです。
ユーザーが実際に入力したクエリは、ニーズや検索意図を把握するための非常に貴重なヒントですから、リライトだけでは勿体無いですよ。ツールを使った一括リストアップでは導き出せない、有望なキーワードの候補に巡り会える可能性もあります。ぜひクエリの部分に着目してみてください。
サーチコンソールでは自社のサイトしか調べられません。競合他社の分析には他ツールの導入が必要です。

利用料金:無料

公式サイト:Google Search Console(外部リンク)

サーチコンソールの導入手順

利用には登録が必要です。長年、運営しているサイトでも、データが計測できるのはサーチコンソールの登録後からですから、早めの登録をおすすめします。
Search Consoleのホームにアクセス、「今すぐ開始」をクリックし、サイトの登録をしましょう。Googleアカウントを持っていれば登録に時間はかかりません。

(4)【Google公式】Googleアナリティクス4

Googleアナリティクスー【2023-2024最新】SEO対策・キーワード選定のおすすめツール10選 無料で使える・役立つツールを紹介します!

ツールの概要

自社サイトのアクセス解析ができます。訪問したユーザーを年齢・性別・地域・言語といった属性別に分類し、わかりやすいグラフとして見える化してくれます。自然検索・ダイレクト・SNS(facebookやInstagramを含む)といった流入経路の確認、コンバージョン率、そしてユーザーの使用端末なども一目でわかります。

「Googleアナリティクス」として長く親しまれていましたが、2023年7月1日から新版の「GA4」になり、機能も一新されました。

注目機能

・ユーザーの行動を分析・把握できる
・狙い通りのユーザーが流入しているか分かる
・現在のサイト訪問者数、アクティブなページ、トラフィックなど、リアルタイムのデータを表示できる

キーワード選定に使える機能

アナリティクスを直接、キーワード選定作業に活かせるイメージはあまり持たれていないかもしれません。使い所は、選定作業の「前」、準備の段階です。ウェブサイトの訪問者の属性を分析することは、ターゲット像の明確化と取るべき施策の決定に役立ちます。

また、ページ内部でのユーザーの滞在時間や直帰率、最初に流入したページ、次にクリックしたページ、最終的に離脱したページを知ることで、そのページに掲載している情報がユーザーのニーズに合致していたかを推測できます。現ページの改善方法を考える際だけでなく、キーワード選定にも活かせますよ。

サーチコンソール同様、アナリティクスでは自社サイトの分析しかできません。競合他社の分析が必要なら他ツールの導入を検討してください。

利用料金:無料

公式サイト:Googleマーケティングプラットフォーム(外部リンク)

(5)【Google公式】Googleトレンド

Googleトレンドー【2023-2024最新】SEO対策・キーワード選定のおすすめツール10選 無料で使える・役立つツールを紹介します!

概要

キーワードやトピック・テーマごとに、検索需要・人気度の推移を確認できます。登録しておけば、毎日トレンドワードに関するメールが配信されます。

注目機能

・検索需要をピーク時を100として折れ線グラフでわかりやすく図示
・現在、流行しているものや、話題を集めている内容などがわかる
・地域ごとの人気ワードの調査
・期間を指定して過去24時間〜数年間にわたるトレンドの調査

表示される数値はあくまで「指標」であり、検索ボリュームとは異なりますが、複数のキーワードで比較もできます。Googleトレンドの例ー【2023-2024最新】SEO対策・キーワード選定のおすすめツール10選 無料で使える・役立つツールを紹介します!

キーワード選定に使える機能

・関連トピック
・関連キーワードGoogleトレンドの関連ワードー【2023-2024最新】SEO対策・キーワード選定のおすすめツール10選 無料で使える・役立つツールを紹介します!

「関連トピック」には、指定した期間で最も検索需要の高かったトピックが、「関連キーワード」には、入力した検索ワードと関連度の深いトレンドワードが表示されます。注目を集めているワードを取り入れる際に役立ちます。
登録不要。ページにアクセスすれば、ブラウザ上ですぐに使えます。

利用料金:無料

公式サイト:https://trends.google.co.jp/trends/

(6)ラッコキーワード 無料から低価格のプランでも充実の機能が魅力

ラッコキーワードー【2023-2024最新】SEO対策・キーワード選定のおすすめツール10選 無料で使える・役立つツールを紹介します!

概要

検索エンジンが提案するサジェストキーワードを一括で取得できるツール。
カバーしている検索エンジンはGoogle、Bing、Youtube、Amazon、楽天、Google動画など。
少し試すだけであれば無料のユーザー登録も不要で、気軽に利用できます。

注目機能

・サジェストキーワードの一括取得
・検索キーワードに関する疑問・質問を「Yahoo!知恵袋」と「教えてGoo」から探し出し、表示する

キーワード選定に使える機能

・サジェストキーワードの一括取得・ダウンロード(CSV形式)
・最新の辞書データとWikipediaの情報を基に、AIが関連性ありと判断した単語を表示する「周辺語」
・検索上位20にランクインしているサイトのデータを分析し、多く使用されている単語を抽出する「共起語」

無料版では検索ボリュームの調査はできませんが、ダウンロードしたCSVファイルをGoogle広告のキーワードプランナーにアップロードすることで、検索数の取得が可能です。

利用料金:440〜9,900円/月
無料体験:あり
無料版:あり(有料版とほぼ同機能・回数に制限あり)
公式サイト:https://related-keywords.com/
運営会社 :ラッコ株式会社 https://rakko.inc/
国産ツール
※執筆時点の情報です。詳細は公式サイトでご確認ください。

(7)パスカル(Pascal) 体裁が整ったレポート出力が簡単に 圧倒的に使いやすいSEOツール

パスカルー【2023-2024最新】SEO対策・キーワード選定のおすすめツール10選 無料で使える・役立つツールを紹介します!

概要

コンテンツ制作・運用に役立つ機能が一通り揃ったSEO対策の総合ツール。さまざまな機能を搭載しながらもシンプルに色分けされた操作画面で、やるべきことが一目でわかり、seo対策の初心者でもストレスなく使用できます。ダウンロード不要、お使いのブラウザ上で利用でき、使い勝手が良いのも特徴です。
契約後のサポートも充実。「プロ」プランからは、使い方を解説してくれるグループレッスンが無料で何度でも受講可能です。

注目機能

・キーワードの詳細な分析
・すべての分析結果のレポート出力が可能
・検索ボリュームの調査
・競合サイトの流入キーワードや検索順位の分析
・ドメインパワーの調査
・登録したキーワードについて検索順位の推移をチェック
・公開前の原稿のタイトル・見出し・本文・メタディスクリプションについてSEO要素が適切かチェック
・公開後の記事の内容について改善点の確認
・目標順位、CVR、LTVの入力で、予想流入数や予想売上を自動計算。データ&レポート出力可能。
パスカルの関連キーワード抽出ー【2023-2024最新】SEO対策・キーワード選定のおすすめツール10選 無料で使える・役立つツールを紹介します!
分析したデータはすべてレポートとしてPDF形式での出力が可能。社内での共有に役立ちますし、お客様への提示や外部ライターへの記事作成依頼にも便利です。レポート出力項目が選べて、体裁が整っているので、編集不要でそのままお客様に渡せるのが魅力。

キーワード選定に使える機能

・関連キーワードの洗い出し
・キーワードの上位表示の難易度チェック
・検索ボリュームの調査
・記事内で使用すべきキーワードのリストアップ
・競合のサイトへの流入分析

利用料金:4万5千円〜8万円/月
無料体験:あり(土日を含まない4日間、製品版と同一機能)
無料版:なし
公式サイト:https://www.pascaljp.com/
運営会社 :株式会社オロパス
国産ツール
※執筆時点の情報です。詳細は公式サイトでご確認ください。

(8)Ahrefs Site Explorer(エイチレフス) 被リンク分析に強いSEOツール

エイチレフスー【2023-2024最新】SEO対策・キーワード選定のおすすめツール10選 無料で使える・役立つツールを紹介します!

概要

Ahrefs Site Explorerは被リンク調査において圧倒的なシェアを誇る、海外でも人気のツール。世界171国にわたり10個の検索エンジンのデータをカバー、世界最大級の被リンクのデータ量が魅力で、海外発ですが、操作画面は日本語なので安心です。

注目機能

・自社サイトや競合サイトの被リンク分析と、リアルタイムの動向チェック
・検索結果で上位にランクインしているコンテンツの分析
・競合サイトの流入キーワード調査
・設定したキーワードについて検索順位を取得
・流入が期待できるキーワードのリストアップ
・X(旧Twitter)やPinterestで反響が大きかったコンテンツの分析

回帰率や検索ごとのクリック数、有料クリック率など独自のSEO指標も取り入れているのが特徴です。

キーワード選定に使える機能

・関連キーワードの洗い出し
・キーワードの難易度スコアの確認
・検索ボリュームの調査
・推定クリック数の表示

利用料金: 12,500円〜125,000円/月
無料体験:なし
無料版:被リンクチェッカーや、検索エンジンからの評価を数値化したWebサイトオーソリティチェッカーなど無料で試せる11個のツールあり。
公式サイト:https://ahrefs.jp/
運営会社 :株式会社フルスピード
外資ツール:日本語対応あり(シンガポール)
※執筆時点の情報です。詳細は公式サイトでご確認ください。

(9)キーワードファインダー シンプルなUIの多機能ツール

キーワードファインダー【2023-2024最新】SEO対策・キーワード選定のおすすめツール10選 無料で使える・役立つツールを紹介します!

概要

シンプルでわかりやすいUIのキーワード選定に役立つツール。登録したキーワードとサイト情報をもとに新たなキーワード候補やおすすめキーワードが自動取得できます。
流入目前のキーワードが可視化される機能や公開後のコンテンツのSEOスコア表示機能があります。同社のツールaramakijakeはブロガーに人気です。

注目機能

・Googleアナリティクスと連携させ、CVキーワードの調査ができる
・おすすめキーワードを自動で分類してくれる
・毎日キーワードごとの「検索数」「難易度」「関連度」の情報を自動で取得
・流入キーワードを自動でチェック

キーワード選定に使える機能

・キーワード調査
・キーワードマップの作成
・月間検索数
・SEO難易度
・おすすめキーワードの自動取得
・想定流入キーワードの表示
・キーワード順位計測(最大7社まで)
・競合比較・分析

利用料金:50,000円〜200,000円/月
無料体験:あり
無料版:なし
公式サイト:https://keywordfinder.jp/
運営会社 :株式会社ディーボ
国産ツール
※執筆時点の情報です。詳細は公式サイトでご確認ください。

(10)ubersuggest(ウーバーサジェスト)無料版でも機能が充実

Ubersuggestー【2023-2024最新】SEO対策・キーワード選定のおすすめツール10選 無料で使える・役立つツールを紹介します!

もともとは無料でシンプルなキーワード選定ツールであったubersuggest。現在ではさまざまな機能が追加されました。有料版はさらに機能が充実しています。検索ボリューム調査は1日3回まで無料で使えます。

アプリインストール不要、Web上で利用ができて便利ですが、自動翻訳されたと思われるやや不自然な日本語に慣れるまでは若干の使いにくさを感じるかもしれません。
便利なのはChrome拡張機能で使えるドメインパワー(Domain Authority)の調査。普段通りにGoogleのブラウザ『Chrome』で検索するだけで、画面上の検索結果にドメインパワーが表示されるようになります。回数制限はあるものの無料でも利用できます。

注目機能

・特定のキーワードの月間検索ボリュームを調べる
・SEO難易度を示す競合度の表示
・関連キーワードの表示(無料では縮小版)
・入力したキーワードに関連するWebページや記事のリスト表示
・Googleのchrome拡張機能でドメインパワー調査が可能

キーワード選定に使える機能

・キーワード調査
・検索ボリューム
・競合度
・サイト分析
・被リンクの分析

利用料金:2,999円〜9,999円/月(買い切りプランあり※要確認)
無料体験:あり
無料版:あり
公式サイト:https://neilpatel.com/jp/ubersuggest/
運営会社 :Neil Patel Digital
外資系ツール:日本語対応あり
※執筆時点の情報です。詳細は公式サイトでご確認ください。

まとめ:キーワード選定はツールを利用するメリット多数 使える・役立つ機能をSEO対策に行かそう

それぞれのツールでもちろん機能は違いますが、どれもキーワード選定の課題を解決してくれる、心強い味方です。予算の問題もありますから、メリットだけを見て導入を決めるわけにはいきませんが、社内で相談のうえ、自社に合ったものに出会えるといいですね。

ツールに任せられるところはツールを活用し、人間は人間にしかできない作業に全力を注ぐ、これがSEO対策で効果を出し、集客を成功させるポイントです。

新しいツールが出てきたり、新機能が追加されたり、料金プランが変わったりしてるので、定期的に脳内の情報をアップグレードしたいものです。
無料・有料ありますが、自分が使いやすいと感じるものがベスト。トライアル版が用意されているものも多いので、色々試して、最適なツールを見つけてくださいね!

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【SEOキーワード選定のコツ】失敗しない方法を解説します
【SEOキーワード選定の考え方】コンテンツと向き合い続ける方法

SEO対策には戦略と、それに沿ったキーワードの選び方、そして最適な手順や方法があります。理解したつもりでも、取り組んでいるうちに「なんでこの工程が必要なのかな?」と疑問に思うことも出てきますよね。

ただでさえ作業量の多いキーワード選定ですから、売りたい商品・サービスにとって、さほど重要でないのなら少しでも工程を省略したいという気持ちにもなります。

事前準備をしっかり行い、手順通りにキーワード選定を進めるべきだということは、【SEOキーワード選定のやり方】【SEOキーワード選定のコツ】で詳しくご説明しました。

結論から言うと、手順で示した6ステップと事前準備には省略できるところはないのですが、作業の目的を理解し、ポイントを押さえていれば行き詰まらずに済みます。

方向性を見失うのは大抵、自己流のやり方でラクをしようとしたとき。地道で泥臭い作業も、キーワード選定の奥深さを楽しんで向き合えば、キーワード候補のアイデアが湧いてきていつの間にか没頭しているはずです。

今回は、キーワード選定に取り組む皆さんの心が途中で折れないようにサポートしつつ、2023年現在のキーワード選定における基本的な考え方について、一通りまとめでお話ししたいと思います。
メインのキーワードを探す・ターゲット像の理解を深めるという部分では、想定事例を使って、考え方の例をお見せします。選定作業中の人は今すぐ、参考にしていただける内容ですよ。

なお、キーワード選定を「もっと知りたい!」方は、以下もご覧ください。
2023-2024キーワード選定総合ガイド SEO対策の基本を徹底解説
キーワード選定の方向性を見失う【SEOキーワード選定の考え方】コンテンツと向き合い続ける方法

SEO対策で重要なのは初期設計!怠ると取り返しのつかない事態に

戦略的にSEO対策に注力している企業のサイトには、数十〜数百本、多いサイトになれば千本以上のコラムやブログ記事が公開されています。それだけの量のコンテンツを用意するには、おそらく数年はかかっているでしょう。

企業のSEO対策を始めるにあたって競合調査をしているうちに、「一刻も早くコンテンツを量産しなくては」と焦燥感に駆られます。
でも、上位表示されるSEOに強い競合他社のコンテンツと自社のサイトを比較して、何もしない段階で焦っているようでは勝ち目はありません。最短ルートで成功したいのなら、コンテンツの初期設計にこそ十分な時間をかけるべきです。
“急がば回れ”の言葉通り、SEOで結果を出している多くの企業は「初期のコンテンツ設計をきちんと行っている」点で共通しています。

ここでいう初期設計とは、
・目的や目標の設定
・企業理解・ビジネスの理解と現状分析
・キーワード選定
などが含まれます。
要するに、コンテンツ制作に入る前の準備を含め、ゴールまでのロードマップを引くことです。

【SEOキーワード選定のやり方】誰でもできる手順を6ステップで解説
【SEOキーワード選定のコツ】失敗しない方法を解説します

SEO対策の目的は集客です。お客様となりうる人の目に触れるようにWebサイト上で対策を行います。そして、少しずつお客様の心をつかみ、最終的に企業の商品サービスを購入してもらえたら、これ以上うれしいことはないですよね!

全体設計がなされていないとユーザーがサイト内で迷子に…

時折、下記のようなサイトを見かけます。

・サイト全体のマップも気にせずページの追加を繰り返したため、サイト内部には古いコンテンツと新しいコンテンツが混在。現在行っていないサービスや取り扱っていない商品の情報まで掲載されている。
・企業のコラムを読んでいたはずが、気づいたら外部サイトのブログやショッピングサイトに遷移していてホームに戻れない。
同じイベントや似たようなテーマの記事が複数、アップされている。
・数千字ある商品の詳細を書いたコラム記事と、「ビルの玄関脇の桜が咲きました」というような数百字のスタッフ日記が混在している。全体設計がなされていないサイトー【SEOキーワード選定の考え方】コンテンツと向き合い続ける方法

このようなサイトは、そもそも担当者が、何を目的としてブログ執筆を任されているのか理解しておらず、集客ではなく「コンテンツを増やすこと」が目的になってしまっているのかもしれません。「毎日投稿するように」と課されているケースでありがちです。

これではせっかくコンテンツ制作に時間とお金を費やしているのに、向かうべき場所の地図を持たずに、大海へ漕ぎ出すようなもの。集客のための施策のはずが、かえってユーザーを混乱させ、商品購入やサービス利用の邪魔をしているケースさえあるんです。

増改築を繰り返した老舗ホテルに例えてみましょう。
フロントはなぜか、玄関から遠い中二階。客室へは途中階にある渡り廊下でしか行けません。レストランは本館の2階。大浴場は別館の最上階。目的の場所がどこにあるのかわからず、迷ったお客さんが常にホテル内をうろうろしている状態です。やっとたどり着いたと思ったら、「現在は使われておりません」の張り紙を発見し、ぐったり…。なんてイメージでしょうか。

宿泊施設での話なら「こんなホテル、泊まりたくない!」と帰ってしまうお客様はほとんどいないと思いますが、Webサイトが同様の状態だったら…。ユーザーは強い不信感を覚え、その場でサイトから離脱するのは明らかです。

では、どうしたらいいか?その答えがコンテンツの全体設計なのです。

既存コンテンツの見直しにかかる工数は膨大。最悪、全削除の可能性も

コンテンツの整理をしないままに記事を大量生産すると、取り返しのつかない事態に陥ります。無秩序にあふれるコンテンツが信頼感を損ない、お客様を遠ざけてしまうばかりではありません。

問題点を見つけてやり直そうとしても、既存コンテンツの整理には、膨大な労力と時間がかかります。多くのケースで、既存コンテンツを活かした再設計にはメリットがないうえ、新規で再出発するよりずっと厄介です。
既存コンテンツを洗い出して一覧にし、使えるものとそうでないものに仕分けし、必要に応じてリライトや削除を行うには膨大な工数がかかるからです。

サイトの手直しを依頼されても大抵、「残念ですが、これまでのコンテンツはまとめて全て削除して、再構築しましょう」と提案することになります。

万が一、SEO対策を任されたWebサイトがこの状況であるならば、コンテンツを増やす前に、必ずサイト全体の設計の見直しから行ってください。管理・整理されていないコンテンツが大量にある状態では、何をしても効果がない可能性大です。

過去に別ブログから移植・設置されていた記事を500本以上削除したら、少しずつ成果が出てきたことがありました。半年かけて、良質な記事を数十本公開してもSEO効果が見られなかったため、サイトのデータを分析。クライアントにはご納得いただいたうえで大幅な削除を実行しました。
削除対象となったブログは、ほとんどがスタッフの雑記に分類される記事ばかり。プライベートや内輪の話題が中心で、スタッフと知り合いでなければピンとこない内容でした。また、どれも500字程度で改行や絵文字が多いうえ、全体のまとめや要約なども書かれておらず、読みづらかったこともマイナス要素だったのでしょう。

SEO対策は企業として戦略的に行うべき

以前、「サイト制作とコラム更新を担当していた社員が突然退職。引継ぎが不十分で、後任がコンテンツの全容を把握できていない」ケースに遭遇しました。
こうなってしまうと、ひとつひとつのコンテンツの改善にかかる工数は倍以上に跳ね上がります。

SEO対策は企業の重要な取り組みのひとつ。担当者だけに任せきりにせず、コンテンツの初期設計を行う際は、簡単で構わないので誰が見てもわかるように、作業の過程を記した資料を残しておくといいですね。

コンテンツの初期設計で重要なキーワード選定は、はじめに数値目標の設定を

ここでは初期に行うべき、費用面の目標設定について考えていきます。
キーワード選定するのに、なんで数字を扱わなければならないの?とつい思ってしまいます。コンテンツを作る担当者に選ばれることが多いのは一般的に、文章を書くのが得意な人ではないでしょうか。もしかしたら、数字を突き付けられると途端に苦手意識がむくむくと湧き上がってくるかもしれませんね。

しかし、コストや売り上げ目標などの数値設定は、プロがキーワード選定をするうえでは絶対に、最初に気にする重要項目です。コストや売上目標は予算にかかわる部分。「どのくらい費用をかけていいのか」は、キーワードの取捨選択や執筆の優先順位を決めるために欠かせません。
これを決めずに開始しては、いつまで経ってもSEOで成果は出せませんし、外注しようにも、依頼すらできません。

苦手なら得意な人に助けてもらえばいいだけのこと。数値目標の設定は必須であると肝に銘じ、必ず確認してから次のステップに進みましょう。

初期設計の手順コンテンツマーケティングの初期設計ー【SEOキーワード選定の考え方】コンテンツと向き合い続ける方法

初期設計の手順を簡単にご紹介します。
目標売上のうち、何割を広告費に割けるかは、業種や規模により異なります。社内で設定されている目安を確認してください。

①ゴールを売り上げベースで決める
②LTV・契約数・CVRを使い、必要なリード数を計算する
③検索順位とCTRから必要な検索ユーザー数を計算する
④検索ユーザー数(月間検索数)から月に作成する記事数とゴールまでの期間を計算する

企業が行う取り組みによって、「売り上げ目標」「契約数」は変わってきますから、個々の値はそれぞれ社内で確認してください。

「LTV」「CVR」「CTR」とは?

初期設計に必要な「LTV」「CVR」「CTR」。マーケティングに携わる人なら身近な言葉ですが、なじみがない人のために簡単にご説明します。LTV,CVR,CTRの説明ー【SEOキーワード選定の考え方】コンテンツと向き合い続ける方法

LTV(ライフタイムバリュー・顧客生涯価値)

LTV(Life Time Value)は顧客一人あたり・一社あたりの生涯での総利益を示す指標です。簡単に言うと、「顧客が契約してから契約終了するまでに、その企業にいくら払うか」ですね。

LTVの計算式

LTV=顧客一人当たりの平均収益×顧客の平均維持期間

基本的にはこのように計算しますが、正確な数値を出すには詳細なデータが必要です。営業活動や企業運営に必要になってくる指標ですから、自力で導き出そうとするよりは、担当部署に最新のデータを確認をしたほうが早いかもしれません。

CVR(コンバージョン率・獲得率)

CVR(Conversion Rate)は、購入や資料ダウンロード、問い合わせなど、特定のアクションを起こしたユーザーの割合を示す指標です。

CVRの計算式

CVR(%)=アクションを起こした人の数÷サイト訪問者数×100

CVRは実際には、計算しなくとも、購入やダウンロード、問い合わせなど、コンバージョン先とするもの(CTA)をGoogleアナリティクスで設定をすれば自動で計測できます。その数値を参考に計算してみましょう。

CTR(クリックスルー率・クリック率)

CTR (Click Through Rate)とは、ユーザーの検索画面に表示された回数(インプレッション数)のうち、ユーザーがクリックした回数の割合を計算したものです。

CTRの計算式

CTR(%)=クリック数÷表示回数(インプレッション数)×100

実際のデータをもとにするのが一番ですが、まだデータが蓄積されていない初期段階だと目標値を設定するのは難易度が高いもの。

その場合は、調査会社やWebマーケティング会社が公開しているデータを参考にします。
私たちは、CTRの一般平均値として、Internet Marketing Ninjas(インターネット・マーケティング・ニンジャズ)の数値を参考にしています。

これで、キーワード選定の材料の一つである数値が揃いました。続いて、初期設計でもう一つ重要な「ターゲットの理解」について実際の方法を見ていきましょう。

【具体例で学ぶ】ターゲットを明確にし、深く理解する方法

“ターゲットの理解”と言うのは簡単ですが、具体的にどうすればいいのか?いざやってみると、難しいことに気づきます。

ここでは具体的な商品を想定し、どのように“ターゲットを理解”して、キーワード選定に活かすべきかという軸で考えてみましょう。マンション見学ーコンテンツマーケティングの初期設計ー【SEOキーワード選定の考え方】コンテンツと向き合い続ける方法

想定事例ー狙っていくターゲットは誰?「購入者」と「調べる人」が別のケース


データ

業種:不動産
商品:シニア向け分譲マンション
コンセプト:バリアフリーでシンプルな設計。食事・生活サポートサービス付き。
間取り:1R・1LDK・2LDKの3タイプ
立地:東京都
価格帯:数千万円~数億円
概要:都内に8棟の高齢者向け分譲マンションを保有する不動産会社。アクティブシニアが健康に楽しく生活するための生活環境整備に力を入れている。地方へ事業の拡大を計画中。


マンション購入にかかわる人は誰か?購入までのプロセスを想像する

では、この商品のターゲットとなるのはどのような方々か、考えてみましょう。
ここで重要なのは、検索エンジンで情報を収集する「SEO対策上のターゲット」と「購入・利用する当事者であるターゲット」の二種類があることです。

SEO対策上のターゲットと、購入・利用するターゲットー【SEOキーワード選定の考え方】コンテンツと向き合い続ける方法

まずターゲットとしてわかりやすいのは「購入・利用する当事者であるターゲット」、つまり入居される高齢者の方々ですね。では、年齢は何歳くらいで想定すればいいのか、考えてみます。

商品は、介護サービスのない高齢者向けのマンションです。介護までは必要とせず、食事提供や御用聞きなど最低限のサポートがあれば基本的にはシニアのみで生活ができる方々が対象となります。
となると、入居するのは70〜80代くらいの方々がメインではないか、と想像します。
しかし、“分譲”マンションであると考えると、入居時期よりも少し早めに準備すると想定し、広告のターゲットには60代も含めてもいいのではないでしょうか。

間取りから、ご夫婦もしくはお一人での入居が想定されているとわかります。

シニア向け分譲マンションの初期費用は、数千万〜数億円と高額です。それに加えサービス利用料やサポート費など、維持費に毎月数十万円かかるマンションが多いようです。

また、賃貸ではなく“分譲”ですから、もちろん資産になります。
となると、入居する高齢者本人だけでなく、その資産を引き継いだり、購入手続きを手伝ったりするであろう息子さん・娘さんにとっても、マンションの購入は大きな決断になるだろうと想像できます。この方々は、インターネットで検索して情報収集することに慣れ親しんでいる世代ですから、彼らが「SEO対策上のターゲット」になります。

このことから、今回のターゲットは、
・60~80代の元気なシニア
・60~80代の親を持つ子世代(30~50代)
であると、いったん設定してみます。

作ったコンテンツがターゲットの目に触れなければ何も始まらない

ここで考えたいのは、「費用を負担するのは誰か」「決断するのは誰か」「リサーチするのは誰か」ということです。

企業がSEO対策する際の最低条件は、「ターゲットがインターネットを利用していて、該当の商品・サービスについてWebで情報を収集する可能性がある」ことです。
年齢的に明らかにWeb検索をしない人や、業務上、Web上の情報を参考にしない・できない業界の人だけがターゲットならば、紙媒体の広告やディスプレイ広告、人づての紹介など、ほかの手段も併せて検討しなければなりません。

では何を参考に判断したらいいのか。今回は官公庁や研究所などの公的機関が公開しているデータが非常に参考になります。

最近では活動的な高齢者が増えており、60歳以上でもハツラツと元気に暮らしているシニアはたくさんいます。スマホやタブレットも使いこなしているようにみえますが実際のところどうでしょうか?

総務省の令和4年通信利用動向調査によると、60〜69歳のスマホ保有率は83.2%、70〜79歳は60.6%、80歳以上でも27.3%でした。
また、60〜69歳のインターネット利用率は86.8%、70〜79歳は65.5%、80歳以上は33.2%でした。

思ったより多いと感じた人もいるかもしれません。とはいえ、彼らが若者のように、日常的にインターネットで検索エンジンを使って情報収集しているかというとまた別の話です。こういった調査も参考にすれば、より具体的にターゲットのペルソナを設定するのに役立ちます。

また、注意点として、専門性が高く、業界が非常にニッチで狭い場合、オンラインでWeb施策を打つこと自体が適していないケースもあります。
その業界・領域に関わるキーワードをいくつか検索窓に入力してみて、関連性の高いコンテンツがほとんど上がってこないのなら、競合もターゲットもいないということ。そもそもSEO対策する意味もありません。業界に属する人に直接ヒアリングする、アンケートを取るなど、オフラインでのアプローチがいるかもしれませんね。

出典
総務省ホームページ 通信利用動向調査
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05a.html

子世代に向けてのアプローチ

話を戻して、今回の2つのターゲットのうち、「60〜80代の親を持つ子世代(30〜50代)」がどのような検索キーワードで情報収集・疑問やお悩みの解決を行うか、推測してみましょう。

初めにざっくり大きめの言葉でカテゴリを考えます。
商品に直結する検索キーワード「シニア向け マンション」をGoogleの検索窓に入力してみます。「シニア向け マンション」検索結果ー【SEOキーワード選定の考え方】コンテンツと向き合い続ける方法

すると、サジェストで関連するキーワードが自動的に表示されました。すべて書き出して、ユーザーの気持ちと行動を読み解いていきます。

サジェストの中で、東京にあるシニア向け分譲マンションに興味を示し、顧客となりうる人が検索しそうなキーワード(クエリ)は、
・シニア向け分譲マンション デメリット
・シニア向け分譲マンション 50代
・シニア向け分譲マンション 中古
・シニア向けマンション 東京
・シニア向け分譲マンション ランキング
・シニア向け分譲マンション 費用
・シニア向け分譲マンション 何歳から

です。この段階では最大限、広めにピックアップしておきましょう。

これらのサジェストキーワードの情報だけでも、
・“デメリット”というマイナスの言葉で検索する人がいる
・「シニア向け分譲マンション」という名前で世に認知されていそうである
・ホームページ上で費用を確認したいニーズがある
・何歳から入居が可能なのか、調べている人がいる
・50代の人が自身の入居を想定し検索している可能性がある

ということに気づかされます。

特に最後の「50代の人が自身の入居を考えている可能性」は非常に興味深い予想です。最初にターゲットの年代を設定した際に、入居するのは「60〜80代の元気なシニア」と想定しました。ですが、実際には、資産価値のあるシニア向けマンションは、50代で入居を検討し始める人も一定数、いるのかもしれません。場合によっては、50代にむけた広告も有効な可能性があります。

もっと詳細にリサーチしなければ本当のところはわかりませんが、このようなちょっとした“想定外”を見逃さず、ターゲットの心理や悩みに徹底してフォーカスしていきます。複数のワードをかけあわせて検索されるロングテールキーワードをヒントに考えるのもおすすめです。

キーワード選定に必要なのはマーケティング知識より「根気」

ここではキーワード選定の触りの部分である、メインキーワードのリストアップと、ターゲット像の理解の部分を、架空の商品を想定してご覧に入れました。
「介護が必要になった時はどうするのか」「契約に必要な書類」「遺産相続の際の対応」など、関連のありそうなトピックから、関連ワードを網羅できるよう、見つけるのが次の作業です。

その後は、関連キーワードを抽出し、競合性を調査して、絞っていく工程が待っています。

関連ワードの取得には、Googleサジェストだけでなく、Google広告のキーワードプランナーやGoogleトレンド、ラッコキーワードなど無料で使用できるツールを活用すると便利です。ツールは有料も含めれば多くの種類がありますから、適したツールをあらかじめ探しておくのもポイントです。

実際のキーワード選定作業では、これを数十回、数百回繰り返して、一つずつ精査していきます。

ここまで読んでくださった皆さんはもうお気づきかと思いますが、キーワード選定で本当に大切なのはマーケティングの知識ではありません。地道な作業を最後までやり遂げる根気です。
そして、該当の商品・サービスへの興味と理解が、キーワード選定においては何よりも重要です。

キーワード選定の詳しい手順は【SEOキーワード選定のやり方】【SEOキーワード選定のコツ】に記載しています。本記事を含め3本をよく読めば、キーワードを選ぶ際の疑問について一通り答えが見つかるはずです!

記事公開後も、情報の深さやレベル感の見直しを検討

記事公開後にGoogleサーチコンソールやアナリティクスなどのツールで分析すると、思ったほど流入がない記事があります。
そのような記事は、情報の「深さ」や「レベル感」に問題があるかもしれません。記事公開後も情報の深さやレベル感の見直しをー【SEOキーワード選定の考え方】コンテンツと向き合い続ける方法

例えば、A社は専門性の高いBtoB企業で、商品も特殊な工業機械であったとします。
オウンドメディアのSEO対策を開始し、「一番詳しい人に執筆を任せたい」と現場のベテランエンジニアを担当者に任命。大学院で専門的に学び、業界知識も豊富な彼に自社商品についてコラムを書いてもらうことになりました。しかし、公開から半年経ってGoogleサーチコンソールでチェックしたところ、どの記事も、表示回数はそこそこあるものの、クリックはされていません。

情報は正しく、視点も斬新。ベテランエンジニアの書いた記事は、同業のエンジニアには大好評でした。

それなのに、なぜ成果が出ないのでしょうか?

その理由は、

・A社の商品の導入を検討する企業の担当者は、詳しい業界知識は持ち合わせていないため、専門用語がわからない
・論文のような調子で書かれていて、専門用語がわかる人にとっても難解
・A社のアピールポイントは書かれているが、「導入コスト」や「導入にかかるプロセス」「アフターサービス」など、顧客となりうる人たちが求める情報が書かれていない
・ユーザーの検索クエリと、記事で対策しているキーワードが合致していない

などが考えられます。

失敗の一番の要因は、読み手であるユーザーのことを全く考えていなかったことでしょう。SEO対策のためのコンテンツは、書く側ではなく、読み手の知識レベルや理解度に合わせて書かかれていなければ読まれません。
クリック数のみならず、表示回数も少ないのなら、選んだキーワード自体がそもそも専門的に学んだ人しか知りえない語句で、検索ボリュームが極端に少なかった可能性もありますよね。いくら強い競合がいなくとも、ユーザーにつながるキーワードではないということです。

内容も「自社商品がいかに優れているか」に終始していて、ユーザーが本当に知りたい情報が書かれていなかったのかもしれません。

アクセスにはつながらなかったとはいえ、コンテンツマーケティングやオウンドメディアの運営では、高い専門性を持つメンバーがコンテンツの作成に関わることには大きなメリットがあります。そのため、記事を書いているベテランエンジニアに、結果だけを突きつけてやる気を削がないように注意したいところです。

A社の問題を解決する糸口を探ります。
ベテランエンジニアの有益な情報はぜひ活かしたいところですが、ベテランエンジニアもSEOは初心者です。
Web担当など、コンテンツマーケティングを知っている人がいれば、記事の作り方を教えてもらうのがベストですが、難しければ、ライターや、広報担当など原稿の出稿に慣れている人の協力を仰ぎましょう。記事の読みやすさをかなり高めることができるはずです。

・使用するキーワードをもう一度、選び直す
・記事の中身をわかりやすく、役立つものにするという観点でリライトする

などの施策を行ったうえで、顧客となりうる人に向けて再発信すれば道が開けるはずです。若者世代の協力のもと、コラムの情報を利用してX(旧Twitter)やInstagramなどSNSアカウントの運用を始めてもいいかもしれません。
そうすれば、自社の持ち味である高い技術力を、ユーザーにわかりやすいコンテンツとして提供できるようになり、のちのコンバージョンや、ブランドイメージのアップへつながります。

キーワードの不自然な使用・多用は逆効果 読み手を意識した質の高い記事を制作しよう

コンテンツ制作のために選んだキーワード。タイトルだけでなく、各見出しや内容にも積極的に使っていきたい言葉です。
でも、どんな形でもいいから使えばいい、というわけではありません。

2000年代初頭にはキーワードを機械的に繰り返し使うことで順位の上昇が見られていた過去がありました。しかし、その後はGoogleのアルゴリズム更新の度に改善がなされています。特に、2011年の「Panda」アップデートや2012年の「Penguin」アップデートでは、質の低いコンテンツや不自然なリンク構築に対するペナルティが強化されました。
それ以降、文脈を考えず、キーワードを不自然に多く使うSEO対策は推奨されなくなり、逆にペナルティ対象になりました。現在は、ユーザーに求められる、価値の高い良質なコンテンツへの評価が高まっています。キーワードを不自然に多くSEO対策はペナルティ対象ー【SEOキーワード選定の考え方】コンテンツと向き合い続ける方法

このようにGoogleのシステムと上位表示のための仕組みは日々改善がなされています。トライ&エラーを繰り返しながらより良いものを目指しているわけです。

「ユーザーにとって有益なウェブサイトを検索結果で上位表示させる」というGoogleの方針は一貫しています。そのため、一回一回の小さなGoogleアップデートに振り回されず、ユーザーのニーズに応え、問題解決の助けとなっているかを基準に、より良いコンテンツ制作を目指すことが大切です。

SEO対策を意識したライティングでは、企業が伝えたいことではなく、ユーザーが知りたい情報を発信していくのが基本。となると、コンテンツの質が重要視されてきます。

情報発信というと、書いているうちに用語説明や解説ばかりの教科書のような内容になってしまいがちです。
皆さんもそうだと思いますが、教科書のような文章は読んでいて退屈です。授業や受験勉強なら「面白さ」よりも「情報の正しさ」が優先されますから、教科書としては“正しい”姿でしょう。

でもWeb上の記事は、「おもしろさ」「読みやすさ」「パッと見の信頼感」が非常に重視されます。Web上には情報があふれていて、情報源は星の数ほどあるからです。

検索ユーザーは、小難しくわかりにくい記事を一生懸命読んで、理解しようとは思いません。「もっといい記事が他にあるはず」と「戻る」ボタンを押し、一瞬でそのページから離脱してしまうんです。

ここでいう「質」は、情報の専門性が高度であればいいというわけではありません。大切なのは「調べた人のレベルや知識量、興味に合致した内容か」です。

すぐに実践が可能なチェックポイントを以下にいくつか挙げてみます。
・ユーザーが検索する意図を知ってニーズに応える
・専門用語の過度な使用は控え、ターゲットとしたユーザーが読みやすい文章を目指す
・他にはない価値のある情報・役立つ内容を発信する
・引用、参照文献の明示
・執筆者のプロフィールや肩書、所属の掲載

業種や業界、扱う商品サービスによって、ターゲットも、ターゲットの知識レベルも大きく異なります。正解は常に、ケースバイケース。自分の頭で考える習慣をつけ、一定期間ごとに見直しをしていきましょう。

キーワード選定を活かすには周囲の理解が大切

企業内や顧客企業がSEO対策のキーワードを選ぶ際、高いハードルとなってくるのが、「SEO対策担当ではない人からの理解」です。担当者は、SEO対策やキーワードの選び方を勉強をし、知識を持って作業していますが、上司やお客様は、必ずしもそうではないところに難しさがあります。

キーワード選定作業は自分の頭をフル稼働して、手順通りに進めていけば必ず完了します。でも、企業として大きな費用と時間をかけての取り組みになりますから、周囲の理解は欠かせません。さもなくば、「コラム記事の一本も書き上がらず、実績もない段階で、時間ばかりかけて何をやっているんだろう」という目で見られかねないのです。

担当者がキーワード選定を正しく理解し、適切な手順で行っていても、周囲にその必要性が伝わらなければ、選定作業以外のコミュニケーション部分で大きな壁が立ちはだかる可能性があります。

キーワード選定作業以外の人間模様に悩んでしまうことのないよう
「なぜ検索キーワードの決定を時間をかけて行う必要があるのか」
「ホームページのSEO的な現状」
「結果が出るまでどれだけの期間が必要なのか」
「期待できる成果は何なのか」

などを知ってもらったうえで、現状をその都度共有できるよう、丁寧なコミュニケーションを行うのがトラブル回避のカギです。

「やり方」「コツ」「考え方」の3本で、キーワード選定のエッセンスをまとめて詳しく説明してきました。この3本の記事を読みこめば、SEO対策の初心者もキーワード選定ができるはずです。
チームで協力しながら、企業のホームページの価値を高める最適なSEO対策を行っていきましょう!

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【SEOキーワード選定のコツ】失敗しない方法を解説します
【2023-2024最新】SEO対策・キーワード選定のおすすめツール10選 無料で使える・役立つツールを紹介します!

いざキーワード選定に取り組み始めると「あれ?どういう意味だろう」と疑問が湧いてきたり、「うちの会社の場合、どうしたらいいの?」と戸惑ったりした方もいるのではないでしょうか。
SEO対策のキーワード選定とはどういうものか、そして、具体的な方法は、【SEOキーワード選定のやり方】で詳しくご紹介しました。
企業によって、集客の課題はさまざま。キーワード選定にも、臨機応変な対応が重要です。この記事では、さらに一歩踏み込んでいます。実践する際にぶつかる壁・疑問にお答えしつつ、キーワードの選び方のコツ・ポイントを一緒に考えていきましょう。

なお、キーワード選定を「もっと知りたい!」方は、以下もご覧ください。
2023-2024キーワード選定総合ガイド SEO対策の基本を徹底解説
 キーワード選定でぶつかる壁・疑問を整理する人ー【SEOキーワード選定のコツ】失敗しない方法を解説します

キーワード選定のコツ4つ 初めてでもこれだけは意識したい

早速、キーワード選定のコツを丁寧にお伝えします。

(1)メインのキーワードのリストアップは、広い視野と柔軟な発想で

詳しくは【SEOキーワード選定のやり方】でご紹介しましたが、メインとなるキーワードは、ツールを使って一度に一覧で抽出できるのではなく、人力で1つずつリストアップしていきます。そのため、自社の商品やサービスに関するワードをカテゴリごとに拾い出していくという、ブレインストーミング的な作業からスタートします。
ここで重要なのは、「発想を広げる」こと。商品・サービスの特徴やポイントはすでにしっかりと把握できているかもしれませんが、コンテンツマーケティングでの「見せ方」を考えるなら、固定観念に縛られず多角的な視点から取り組むことが大切です。

例えば、住宅メーカーのサイトで、「建売住宅 坪単価」という検索キーワードからの流入を見つけたとします。「建売住宅 坪単価」で検索するユーザーは、住宅購入の費用を概算したいと推測が可能です。ということは、住宅購入に関する資金繰りというテーマにも興味があるでしょうから、「住宅ローン」をメインキーワードに据えたコラムを展開するのも良いかもしれません。

特に、これまでwebでの宣伝活動に力を入れていなかった企業では、コンテンツマーケティングを始めたことで新たな顧客との接点・ビジネスチャンスも期待できます。「今までこんな売り方はしたことがないから」と決めつけず、新しい視点でキーワードをあげていくことをおすすめします。

(2)「自分たちが当たり前に使う言葉」「専門用語」ではなく「ターゲットが検索するキーワード」を選ぶ

自社でコンテンツマーケティングに取り組む際にありがちなのが、業界特有の言葉や、専門用語をキーワードに選んでしまうことです。その業界の内部ではごく当たり前でも、狙っているターゲットが使わない語句なら、対策しても意味がありません。
業界にどっぷり浸かっていることで、お客様の日常的に使う言葉が想像できない、という事態に陥らないようにしなければなりません。

一般的に使われるように思える言葉でも、業界が変われば意味もガラッと変わる場合があります。
例えば「リテール」という言葉は、金融業界では対個人や対中小企業との取引を指しますが、アパレル業界では店舗マネジメントを、そして不動産業界では対個人の物件の売買・賃貸契約の締結を意味します。
「社外の人とあまり話す機会がない」「入社以来、一度も部署異動をしたことがない」という方がキーワード選定に携わるなら、一般用語を意識する視点も持ちましょう。

「正しい言葉」と「検索で使われている言葉」が別であることも

また、多くの人が正式名称では検索しない言葉や、人々の意識になかなか浸透しない語句があることも知る必要があります。

例えば、福岡ソフトバンクホークスの本拠地である福岡PayPayドームは、1993年に「福岡ドーム」としてオープンしましたが、2005年には「福岡Yahoo!JAPANドーム」、2013年からは「福岡 ヤフオク!ドーム」、そして2020年から現在の「福岡PayPayドーム」と、3回の名称変更をしています。

最後の名称変更から3年となった今でも、地元の人は、もとの「福岡ドーム」と呼ぶことも多いのだとか。実際、検索ボリュームは以下のようになります。福岡PayPayドームの呼ばれ方ー【SEOキーワード選定のコツ】失敗しない方法を解説します

上記のワードの中で、検索ボリュームが最多なのは、正式名称ではなく、「福岡」を省略し、カタカナ読みにした「ペイペイドーム」で、次に多いのは「福岡」を省略したアルファベット表記の「PayPayドーム」、そして3位にはなんと20年近く前に改称されたはずの「福岡ドーム」がきています。正式名称は「福岡ドーム」よりも検索ボリュームが少ないのです。

もし、「福岡PayPayドーム」でSEO対策をするのなら、正式名称だけでなく「ペイペイドーム」「福岡ドーム」のキーワードも取りこぼしてはいけないことがわかります。

検索者はどの言葉を選ぶ?ターゲットの目線でシュミレーションを

言葉としては的確にターゲットを表現していても、ターゲットがそのキーワードを検索時に使用するとは限らないこともあります。

いわゆる「高齢者」は、自身のことを「高齢者」と検索で表現することはまずありません。夫婦それぞれが高収入を得ている共働き世帯を指して「パワーカップル」、30代後半から40代前半を示す「アラフォー」などのキーワードも、その傾向があります。
ターゲットの属性を表現するのに便利だからよく使われる言葉も、当事者が自分のことを表現する際に使うことは少ないんです。

具体例で見てみます。
ゴルフの打ちっぱなし練習場が平日昼間の来店を促すため、60代・70代をターゲットに記事を書こうと、キーワード選定するとします。メインワードの候補ですぐに思いついたのは「高齢者 ゴルフ」でしたが、月間検索ボリュームを調べてみると「高齢者 ゴルフ」は260しかありません。一方、「シニア ゴルフ」は4,400もあることに気づきました。

ではここで、「シニア ゴルフ」をキーワードに選べば良いのかというと、そう簡単な話でもありません。いわゆるシニア層は、「シニア」と呼ばれることを好みません。30〜40代の人が「中年」と言われて、あまり良い気がしないのと同様ですね。つまり、ゴルフをプレーする60代・70代は検索時、「シニア ゴルフ」のキーワードすら使わない可能性が高いと推測されます。

では一体どんなキーワードで記事を書けば、60代・70代に訴求できるのでしょうか? 60代・70代の検索しそうなお悩みという軸で考えて「アイアン 飛距離 落ちた」や「ゴルフクラブ 腰への負担」などはどうでしょうか。
また、体力が落ちて長時間のラウンドが難しくなってきたら、短い時間で楽しめるハーフプレーへの需要が高まるかもしれませんね。「9ホール 時間」「9ホール ゴルフ場 ⚪️⚪️県」などのキーワードも、SEO対策で効果が出やすい可能性があります。ゴルフを楽しむシニアー【SEOキーワード選定のコツ】失敗しない方法を解説します

キーワード選定では常に、ターゲットの立場に立ち、ターゲットの目線で考えることが大切です。「制作者側が言いたいことを言う」のではなく「ターゲットの知りたいことを発信する」のがコンテンツマーケティングでありSEO対策のライティングです、ターゲットが検索に用いるリアルな言葉を選んでください。

(3)上位表示に工数がかかりそうなキーワードはロングテールキーワードで狙い、それでもダメなら優先順位を下げてみる

競合が注力しているキーワードを後追いで対策し、超えていくには相当な努力が必要です。実は、同じキーワードを狙って同じくらいのボリュームの記事を、同じ数だけ公開しても、結果は同じではありません。この現象の理由の一つは「ドメインパワー」です。

中小企業や、新規創業の企業の前に立ちはだかる「ドメインパワー」の壁

ドメインパワーとは、ウェブサイト全体が検索エンジンからどのくらい信頼され評価されているかという指標です。ドメインパワーはGoogleの公式な指標ではありませんが、検索結果のランキングに確実に影響していると考えられており、ドメインパワーの高いサイトは、上位表示されやすくなります。

ドメインパワーは、さまざまな要素で決まると考えられています。具体的には、
・質の良い被リンクを多数、獲得していること
・ウェブサイトが構築されて以来、長年にわたって安定的に運営されていること
・高品質なコンテンツを定期的に更新していること
・インターネット上で企業の名前や住所、URLなどが多数、言及されること(いわゆる「サイテーション」)
などが関係しているとされています。

ドメインパワーの影響は、検索結果からも見て取れます。
10年ほど前までは、google検索で調べるキーワードによっては、個人が運営しているブログが検索結果のトップに表示されることもよくありました。しかし、2023年現在、そのようなことは滅多に見かけません。検索結果の上位を占めるのは決まって、企業のサイトばかり。しかも、知名度の低い中小企業よりは、大企業のサイトが上位にくるケースが多いですよね。

大企業が検索結果の上位を占めるのは、彼らのコンテンツの一つ一つが優れているからだけではなく、サイトのドメインパワーが高いことも大いに関係していると考えられます。

Googleはアップデートを繰り返し、検索エンジンの精度をどんどん向上させています。どこの誰が運営しているかわからない小規模なサイトよりは、現実世界でも権威のある、しっかりした企業が責任を持って運営しているサイトを上位に表示させた方が、ユーザーにとって有益だ、とみなすようになったのでしょう。検索結果のイメージー【SEOキーワード選定のコツ】失敗しない方法を解説します

ドメインパワーが低い状態で戦うにはどうすればいい?中小企業・小規模サイトのSEO戦略

ドメインパワーに大きな開きのある状態で、同じキーワードについて似たような記事を作り投稿したら、上位表示されるのは完全に、ドメインパワーの高い方です。

ドメインパワーは数年単位の長い時間をかけて育てていくもので、一朝一夕には向上しませんから、長期戦が基本です。「競合は5本しか記事を公開していないから、10本書いたら超えられるだろう」「それでもダメなら20本。地道に積み重ねればいつかは追い越せる」というのも間違いではないのですが、そこにかかる労力とコストは無視できません。

ですから、ドメインパワーが低いケースでは、サイトのドメインパワーが育つまでの一定期間は、競合とバッティングしないという観点でキーワードを決めることをおすすめします。ドメインパワーに差がありすぎるのに、競合が力を入れているのと同じキーワードを狙いに行けば、「リソースの無駄遣い」になりかねません。

とはいえ、「ビジネスと関わりが強く、上位表示を狙いたいビッグワードが競合企業と同じ」ということもありますよね。その場合は、いくつかのキーワードをかけあわせたロングテールキーワードにして、ピンポイントに狙ってみましょう。
ロングテールキーワードの例は
「SNS 成功 事例 資料 ダウンロード」
「インタビュー 記事 料金」
などです。より具体的になるぶん、ユーザーのニーズも顕在化しますから、コンバージョの割合(CV率)も高くなります。検索ボリュームが小さいスモールワードでも、狙う価値がありますよ。ロングテールキーワードで数本書いてみてもアクセスを増やすことにまったくつながらないようなら、その時点ではいったん、優先順位を下げるのも戦略です。

ドメインパワーを数値化してくれるツールもありますので、コンテンツマーケティングを開始したら定期的に、競合と自社のドメインパワーをチェックしてみると良いでしょう。

(4)キーワードありきで考えるのはNG!ユーザーの検索意図を推測する

検索意図とは、検索を行うユーザーの背後にある目的・ニーズのこと。「ユーザーが、どのような状況で、何を知りたくてその語で探したのか」を推測し、検索意図に沿ったコンテンツを提供することが、コンテンツSEOでは非常に重要です。
Googleはユーザーの役に立つ良質なコンテンツを検索結果の上位に表示します。上位にランキングされるには、そのキーワードで検索するユーザーが求めている情報に的確に応えるページを作ることが一番です。

キーワード選定の時点でコンテンツの中身まできっちり考えて決める必要はありません。しかし、検索意図を考慮しないままキーワード選定をすると、執筆の段階で「こんなキーワードでは記事が書けない」「自社のビジネスとの関連性が薄かった」といった事態に陥ります。キーワード選定の時点でも、ユーザーが検索している動機をある程度、推測する必要があるというわけです。

検索意図はジャンルに分けられる

検索意図は、複数のキーワードをかけ合わせて検索されるロングテールキーワードであれば推測しやすいのですが、単ワードや、単語を2つかけ合わせただけのワードでは、そうはいきません。検索意図によくあるのは以下のパターンです。

・情報・知識を得たい(例:「建売住宅 坪単価」「鯖の味噌煮 レシピ」)
・特定のウェブサイト・ページに行きたい(例:「chatGPT ログイン」「Google広告 キーワードプランナー」)
・購入・利用したい(例:「くっつかないフライパン 通販」「オンライン英会話 体験」)

「情報・知識を得たい」という検索意図のキーワードに対しては、コラムを展開しやすいですよね。購入・利用したいという意図が多そうなら、情報提供のみではなく、購入・契約への導線を確保したページにすべきです。

ざっくりジャンルに分類をしたあとは、実際にそのキーワードを検索窓に入力してみます。上位に表示されるサイトに目を通し、ユーザーの求めている情報の種類を確かめましょう。検索窓の下に並ぶサジェストワードも参考にできますよ。検索結果の画面のイメージー【SEOキーワード選定のコツ】失敗しない方法を解説します

ツールの使い方にもコツあり!使い所と、頼りすぎない方が良いところ

続いては、キーワード選定作業で役立つツールについて、使い方のコツを見ていきます。

ツールは活用できてこそ意味がある

検索ボリュームの調査、関連キーワードの洗い出し、流行の調査、競合性の調査などにおいて、ツールは欠かせませんよね。世に出されている数々のツールはどれも優秀で、非常に心強い味方になってくれます。
ただし、それはツールを使いこなせてこそ。どんなに高機能なものを導入しても、担当者が十分に理解できていなければ結果は出せません。

ツールには無料・有料がありますが、有料の中には、多機能な分、操作画面が複雑に感じられるものもあります。SEO対策の初心者が担当する場合、専門用語の壁もありますから、とてもツールの使い方まで手が回りません。
せっかく費用をかけるのなら最大限活用したいところです。導入にあたっては、使い勝手や、契約後のサポート体制などを確認し、確実にツールを活用できるよう計らいましょう。

強力な味方だけど、あくまでもサポート役と心得て

ツールが導き出すデータは、統計的に処理と整理がされた信頼のおける数値ではありますが、それだけを参考にするのではなく、キーワード選択やSEOの戦略は、最終的には自分たちで判断をすべきです。コンテンツを読み、最後に評価するのは感情を持つ人間であることを忘れてはいけません。今のところ繊細な感情の起伏を感知・推測できるのは人間だけです。

機械的な作業はツールに任せ、そこで浮かせた時間と労力を、人間にしかできない工程に振り向けるという意識で、ツールと上手に作業を分担しましょう。

「一度やったら終わり」ではない キーワード選定のPDCA

時間をかけて洗い出し、検討を重ねて選んだキーワードですが、選定作業はそこで終わりではありません。記事を公開した後は、効果測定を行ってサイトの現状を確認、成果が現れているかを確かめ、場合によってはキーワードの見直しや改善が必要です。

Googleアナリティクス4(GA4)でアクセス数・ユーザー属性・アクセスの多い時間帯をチェック

まずはサイトのアクセス数や、ユーザーがどんな行動をとったかをGoogleアナリティクス4(GA4)で確認します。

GA4では訪問者のユーザー属性を調べられます。サイトを訪れた人の年齢・性別などのデータを見れば、ターゲットにきちんと届いているか確認できます。また、アクセスの集まっている曜日や時間帯をチェックするのも重要なヒントになります。

例えば、BtoB企業のサイトであれば、平日の日中のアクセスが増えて週末にはアクセスが減る、というのが一般的です。ターゲットはビジネスパーソンで、彼らがサイトにアクセスするのは業務時間内だからです。

どのような時間帯にアクセスのピークがあるべきかは、狙うターゲットによりケースバイケースです。

例えば、食品の卸業を手がけるB社で考えてみましょう。
B社のコラムでは、飲食店向けに、季節の野菜の選び方や調理法、魚介類の下ごしらえの豆知識などを紹介し、アクセス数を好調に伸ばしていました。しかし、アクセスが増えるのは平日の昼と夜間、そして休日です。店舗をターゲットに情報発信していたつもりが、飲食店が営業しているピークタイムに流入が集中しているのです。つまり、アクセスしてきているのは明らかに飲食店のスタッフではありません。B社のブログの読者はおもに、主婦層や料理に興味のある一般人で、ターゲット層の集客にはつながっていないことが推測されます。

飲食店の仕入れ・調理担当スタッフの間での認知度をアップさせたいのなら、「ブロック肉の鮮度を保つ保存法」や「大量のエビの殻をむく時短テクニック」といった、ターゲットのニーズに直結した内容の方が適切だった可能性があります。
主婦や料理好きな一般人がたくさんアクセスしても、B社のコンバージョンにはつながりませんから、B社はSEO対策をするキーワードを変更すべきかもしれません。

このように現在、サイトに集客できている層を分析することは、狙っているキーワードが間違っていないかの確認になります。

Googleサーチコンソールで表示・クリックされたクエリを確認 キーワードが獲得できていなければリライトも検討を

続いて、Googleサーチコンソールの「検索結果」から「クエリ」を見てみましょう。

クエリとキーワードの違いは?

「クエリ(検索クエリ)」は「キーワード」と非常によく似ていますが、概念が違います。ユーザーが検索するときに検索エンジンに入力するものを「クエリ」、コンテンツ制作者側がユーザーをターゲティングするために用いるものを「キーワード」といいます。

「キーワード」は基本的に、単語や、単語と単語の組み合わせですが、「クエリ」はユーザーが検索ボックスに入力する語句そのものですから、フレーズや文章のこともあります。もちろん、キーワードとクエリが結果的に一致することもあります。Googleサーチコンソールのクエリ列ー【SEOキーワード選定のコツ】失敗しない方法を解説します

サーチコンソールでは、クエリごとに、表示された回数とクリックされた回数が見られます。作り上げたコンテンツが実際にどんなクエリで検索された時にユーザーの目に届いたのか、そして、クリックされたのか・されなかったのかが分かります。

もし狙ったキーワードで表示されていない・クリックにつながっていないことに気づいたら、対応が必要です。あくまで同じキーワードを狙うなら、コンテンツの中身を見直します。

考えられるのは、
(1)キーワードがタイトルや見出しに十分に入っていない
(2)本文中での使用回数や頻度の問題
(3)コンテンツとしての内容の情報量が少ない
などです。

検索エンジンに評価される記事になるよう、内容がユーザーの求めるものになっているか確かめましょう。同じキーワードで上位表示されている他社のコンテンツを分析すると、参考になりますよ。

一方、選定したキーワード自体を見直すべきケースもあります。

クエリを詳細に見ていくと、意識すらしていなかったクエリで意外に表示回数が伸びている、クリックにつながった、などを発見することがあります。

例えばペットショップが「子猫 抱っこ しつけ」というキーワードで、子猫のしつけ全般を紹介しながら、特に「抱っこの仕方」の解説にボリュームを割いた記事を作成したとしましょう。公開後、表示回数は伸びているのに、クリックがほとんどないことがわかったとします。

サーチコンソールを見ると、表示されていたクエリは、「子猫 抱っこ しつけ」ではなく、「子猫 噛み癖 しつけ」でした。ユーザーは「子猫の噛み癖をやめさせるしつけ方法を知りたくて検索しているのだと推測できますから、狙うキーワードを「子猫 噛み癖 しつけ」に変更し、キーワードに沿った内容となるよう、記事全体を大きくリライトすると良いでしょう。

このように、キーワード選定の時点で弾いていたり、ツールによるリストアップから漏れてしまったりした言葉でも、実際に検索需要があったなら、有望なキーワードになるかもしれません。検索したユーザーの動機を考える、そのキーワードを起点に関連ワードを探すなど、新たな視点でキーワード選定をしてみてください。

検索エンジンはアップデートを重ね日々、その性能が向上していますから、SEO対策に「これが100点」という答えはありません。失敗や試行錯誤を繰り返すことで最適な答えに近づいていくものと捉え、キーワードは定期的に見直し、再選定を行うと良いでしょう。

キーワード選定の疑問・お悩みを解決 一問一答

キーワードを選ぶうえで、ぶつかりがちな質問を下記にまとめました。

(1)季節性のあるキーワード・流行り廃りのあるキーワードはどうしたらいい?

キーワードの中には、一定のシーズンにだけ検索されるものや、特定のイベントにともなって検索されるものがありますよね。流行性・流行り廃りのあるキーワードの例ー【SEOキーワード選定のコツ】失敗しない方法を解説します

これらのキーワードは、その季節や、イベントの直前など、一時的に多くの訪問者が期待できますが、時期が過ぎればアクセスが激減します。ですから、一般的なキーワードとは分けて考える必要があります。

「蚊取り線香 ペット」というキーワードであればまだ、毎年、初夏から秋にかけてアクセスが期待できます。一方、一回きりのイベントを扱った場合は開催後、時間が経ってから検索数が増加する可能性はほとんどなく、コンテンツの賞味期限は短くなります。

では、これらのキーワードは避けるべきかというと、一概にそうとも言えません。安定して流入が期待できる息の長いコンテンツを作るという観点からは、これらのキーワードの優先順位は低くなりますが、イベント企画を宣伝するためのコンテンツマーケティング、というケースもありますよね。
また、それまでコンテンツの量を積み上げてきてもなかなかアクセス数が増えていなかったサイトであれば、イベント記事のおかげで一気に流入が増え、それをきっかけに過去のコンテンツも読まれ始めるなど、起爆剤になる可能性もあります。

季節やトレンドに左右されないキーワードについて、すでに概ねカバーできているのなら、これらのキーワードを狙っていくのも戦略として有効だと思います。
自社サイトの状況や、コンテンツ制作の進み具合、かけられる予算と時間などを考慮して決定しましょう。

オンタイムに結果が出るわけではないから、記事の投入には時間の余裕を持って

季節性・トレンド性のあるキーワードで対策するなら、時間的に余裕を持ってコンテンツ制作を進める必要があります。
今現在、検索結果の上位に表示されているWebページも、公開翌日からすぐその順位だったわけではありません。アップロードした記事が検索結果での立ち位置をある程度、確立するには公開後、数週間〜数ヶ月、見ておく必要があります。
シーズンもの・イベントに関わるキーワードは、瞬間最大風速の大きさが魅力ですから、せっかく記事を用意するなら絶対に時期を逃してはいけません。確実に結果を出したいなら半年〜1年前には準備してもいいほどです。早めの公開が必須ということもセットで考えてください。

(2)「とりあえず流入を増やして」と言われたから、検索ボリュームの多いキーワードを優先的に選ぶべき?

コンテンツマーケティングの目的として挙げられることも多い「集客」ですが、「誰でもいいからウェブサイトを見にきてくれればいい」というわけではありませんよね。企業がコストをかけて取り組むのですから、ただ露出を増やしたい・知名度を上げたいだけではなく、将来的に、どこかの時点でお客さんになって欲しい、というのが大前提です。

つまり流入数だけでなくコンバージョン率も重要ですから、検索ボリュームの多さを最優先にキーワードを選ぶのは早計です。

文字にするとごく当たり前に感じられますが、キーワード選定作業で、検索ボリュームや競合性のリストを眺めているうちに、この前提がよく抜け落ちてしまいます。その結果、「アクセス数が稼げそうなキーワード」や「記事を書きやすそうなキーワード」が選ばれ、気がつけば、多くのアクセスを集めたけれど問い合わせ・購入には一向につながらないという事態に。

そういったケースでアクセスを分析してみると

ウェブサイトを閲覧している人の多くはすでに商品を購入後だった
アクセスのほとんどは、言葉の意味を知りたいだけの初学者や学生だった
そもそも自社の業務との関連度が低いキーワードを選んでおり、良記事だと思われたとしても、購入や問い合わせにつながりようがなかった

以上のような背景に気づきます。アクセス状況を分析するイメージー【SEOキーワード選定のコツ】失敗しない方法を解説します

初期は「とりあえず流入を増やして」「当面のところはアクセス数アップが目的」というざっくりとした指示しか与えられなかったとしても、長期的には必ずコンバージョン率のアップといった「その先」が期待されるでしょう。そうなった時に、「アクセス数が稼げそう」「記事が書きやすそう」といった理由で作った既存記事が大量に存在していれば、むしろマイナスに働きかねません。

中・長期的な視点でのコンバージョンを期待するのがコンテンツマーケティングとはいえ、“お客様”にはほど遠い人ばかりがウェブサイトを訪問している状態は避けたいものです。「アクセス数だけを稼げばいい」という考えは捨て、そのキーワードで検索してきた訪問者が、記事を読んだ結果、商品を購入しそうか、問い合わせしそうかを考えてキーワードを選びましょう。

(3)いろいろな検索意図がありそうなキーワードはどうしたらいい?

検索キーワードの裏には複数の意図があります。ですから、ユーザーがなぜその言葉を調べたのか、実際にそのキーワードで検索してみて、企業が想定している意図と世間的な検索意図が一致するかの確認は必須です。

業務に関連あるキーワードも、調べてみると、想定とは違う意味で検索されていることを見つける場合があります。そのキーワードは選ばない方が良いのでしょうか?

例えば、ビジネスで「BtoB」といえば、対企業の商品サービスを展開することですが、これは、人気の韓流アイドルグループの名前でもあります。実際、「BtoB」の検索結果の1位と2位は、アイドルグループを扱ったウェブサイトでした。「btob」の検索結果ー【SEOキーワード選定のコツ】失敗しない方法を解説します

こういったキーワードを選んでも構わないのですが、検索ボリュームの解釈には注意点があります。
「BtoB」は月間検索ボリュームが10,000〜100,000とかなりの数のあるビッグワードですが、この中にはビジネス目的ではない検索も相当数、混ざっています。ターゲットとする人が検索している数は、見た目ほど多くはないということに注意し、「BtoB」単体で狙おうとせず「BtoB ビジネス」「BtoB マーケティング」など韓流アイドルを除外できる複合ワードを考えましょう。

(4)競合と似たようなキーワードばかりを選んでしまい、差別化ができない

競合のwebサイトの状況・SEO対策の方針を調べ、コンテンツの差別化をはかりたいところですが、セオリー通りにきちんと作業をしたら似通ったキーワードばかりが残ってしまう、というお悩みにぶちあたった人もいるかもしれません。

関連キーワードは、どこの企業もツールを用いて一括で取得していることが多いので、キーワードがある程度、似てきてしまうことは仕方ないんです。割り切って、長い戦いになる覚悟を持って挑みましょう。

それに、直接アクセス数や売り上げにつながる見込みは低くとも、ウェブサイトにとっては必要なコンテンツもあります。Googleは情報を網羅的に掲載していることも評価基準の一つにしていますから、ドメインパワーを上げるためにも、基礎的なキーワードの記事はどこかの時点で必ず書くことになると考えてください。
「似通ったキーワードはダメ」と頭から決めつけず、ビジネスに直結する重要なキーワードは、粛々とコンテンツを制作しましょう。

キーワード選定でオリジナリティを高め、成果を出すコツ

とはいえ、オリジナリティが全くないのも困りものです。そんな時は、思い切って、ツールの出してくれるデータから少し離れたところでキーワードを考えてみるのも方法です。

主観や感覚に頼ってキーワードを選ぶのは危険だけど「先取り」は試す価値あり?

試す価値があるとしたら「まだ世の中に、十分には浸透していない言葉を先取りで選ぶ」です。
業界や分野にもよりますが、海外で流行したトレンドが、数ヶ月・数年後に日本でもブームになることがありますよね。そういった「これから来そうなキーワード」や、「日本でも注目を集める海外の有名人の最新の発言を紹介する」などは実験的に取り入れてみても良いかもしれません。

例えば、今ではすっかりお馴染みになった豪華なスタイルのキャンプ「グランピング」は、元をただせば海外から輸入されたものです。
アメリカでの「Glamping」の検索需要の立ち上がりは2011年。「Gramping」のGoogleトレンド画面ー【SEOキーワード選定のコツ】失敗しない方法を解説します
一方、日本で「グランピング」が検索され始めたのはご覧の通り、2015年です。
もし2011年の時点で、アメリカで始まったグランピングのブームに目をつけ、コンテンツを制作していれば、競合に頭ひとつ抜きん出た結果を出せたかもしれません。「グランピング」の検索結果ー【SEOキーワード選定のコツ】失敗しない方法を解説します

また、「今すぐにはデータが出ないけれど将来的に、確実に検索需要が見込めるキーワード」も注目する価値があります。法律や制度改正の場合、改正の数年前からアナウンスされることも珍しくありません。改正が行われる時期を目掛けて検索需要が徐々に増えていき、施行後も、浸透するまでの数年間はしばらくは検索需要が高い状態が続きます。

例えば、「民法改正」というキーワードを見てみましょう。民法は、制定されて以来120年ぶりとなる改正が2020年4月に行われました。検索需要の推移は以下のように、2020年3月をピークにして、その後も高めで推移しています。「民放改正」の検索需要ー【SEOキーワード選定のコツ】失敗しない方法を解説します

こういった「先取り」キーワードを取り込むことで、競合との差別化もはかれますし、想定外の流入増にもつながる可能性があります。ただしデータに基づいた選び方ではないので、検索ボリュームや流入数が予測しづらいのがデメリットです。
先取りキーワードばかりではなく、検索ボリュームが確実にある他のキーワードもバランスよくコンテンツマップに取り入れることが重要です。

キーワード選定は外注する手段もある

キーワード選定は、コツをふまえた上でも、ラクな作業ではありません。相談し、社内のリソースで対応できそうにないのなら、選定作業や全体設計の部分をSEOコンサルに外注するのも一つの方法です。

依頼するなら取組の目的を確実に伝えよう

依頼する際は、何を目指してのキーワード選定か、目的を明確に伝えましょう。
一口に「SEO対策」と言っても、「search engine optimization(検索エンジン最適化)」というざっくりした表現からわかる通り、その指し示す範囲はwebマーケティングの中でも広大です。
集客のその先には、特定の商品を売りたい、企業の知名度をあげたい、ブランディングをしたいなど、さまざまな狙いがあるはずです。
アクセス数を集めただけで、その「先」につながらなかった、という事態を避けるため、設定した目的は確実に、外注先に共有しましょう。

SEOコンサルのサービス内容に含まれるサポート範囲の確認を

【SEOキーワード選定のやり方】誰でもできる手順を6ステップで解説 でご説明したように、キーワードの選定には、いくつもの工程が必要です。
特に、事前準備の段階では、企業理解を深める・業界分析をするといった、キーワード選定やSEO対策に直接的には関わりのない作業も入ってきます。外注する場合も、これらの工程を省略しては、適切なキーワードを見つける難易度は高くなります。

外注先とは複数回のミーティングを行い、取り組みの目的はもちろんのこと、企業の状況、キーワード選定の方針や目標値の設定、効果測定の方法などについて綿密にコミュニケーションを取りながら順に進めていきましょう。ここに時間を割いてもらうことは基本中の基本、快く応じてくれない会社にお任せするのは正直、心配です。

いくらSEOの専門家とはいえ、あなたの会社の業務内容に関しての知識がない状態で、最適なキーワードを選ぶのは難しいでしょう。ただ「キーワードリスト」だけぺらりと1枚渡されて終わり、ではその後のコンテンツ制作もすぐに行き詰まってしまいますし、結果もついてきません。外注した場合、どの範囲までサポートしてくれるのかしっかり確認しておきましょう。

メリット・デメリットを比較して、依頼するかの判断を

プロの手を借りられれば、きっと成果が出ることでしょう。ただし、サポート内容が手厚くなればその分の費用がかさみますし、何より、外注している限り社内にノウハウが蓄積されません。SEO対策を続けるほど、コストもかかり続けることになります。

そして、繰り返しになりますが、キーワード選定を含むSEO対策は、「丸投げ」できません。自社の状況や希望を細かく伝え、ペルソナを設定し、目標をすり合わせ、フィードバックをして次の戦略を立てる、という主な工程は結局のところ、外注しても必要です。キーワード選定を外注する際の手間について考えるー【SEOキーワード選定のコツ】失敗しない方法を解説します

実際に手を動かす部分をお願いできるとはいえ、依然として時間とコスト、労力がかかり続けるのなら、自社でできるようになった方が、長い目で見ればメリットが大きいかもしれません。外注するかの判断は総合的に行い、外部に委託するにしても、いずれは自身で行えるように自分の頭で考え、ノウハウ習得を目指すことをおすすめします。

コツをつかみ、自分でキーワード選定ができれば大きな武器になる

キーワード選定は時間と手間のかかる作業ですから、慣れないうちはかなりの負担です。今回はかなり細かい部分にもフォーカスしたので、「難しそう」と感じた人もいるかもしれません。でも、「習うより慣れろ」で、キーワードリストを作り上げ、それに沿って記事を構成・執筆し、効果測定・戦略修正するというPDCAを一度でも経験してみれば、「こういうことだったんだ」と一気に理解が進みますよ。勇気を出してぜひ、チャレンジしてみてください。

どんなクエリでサイトへの訪問があったのか、コンテンツに触れたユーザーがそこからどのような行動をしたのか確認できるのはweb広告ならではのおもしろさですし、そこから、新商品やサービスの開発に繋がる可能性だってあるでしょう。ユーザーのニーズをダイレクトに表現しているクエリは、「宝の山」でもあります。
そんなデータを取れるのも、SEO対策をすることの魅力の一つです。解説したノウハウを、キーワード選定場面に活かしていただけるよう全力で応援しています。

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【2023-2024最新】SEO対策・キーワード選定のおすすめツール10選 無料で使える・役立つツールを紹介します!

SEO(Search Engine Optimization/検索エンジン最適化)を実施する上で重要な、コラム記事・ブログ記事のキーワード選び。この記事では、キーワード選定の手順について、準備から作業工程の一つ一つまで、2023年10月時点の情報を丸ごと紹介します。

やり方通りにそのまま実践すればキーワードの一覧が出来上がるよう、具体例をまじえつつわかりやすく解説しました。選定作業で実際に記入していただけるシートも用意しています。キーワードの選び方を詳しく知りたい方、キーワード選定作業に取り掛かったものの行き詰まっている方は、ぜひ使ってみてください。

ボリュームのある内容ですが、これさえ読めば、SEOのノウハウのない初心者の方でも自分でキーワード選定ができるようになりますよ。

なお、キーワード選定を「もっと知りたい!」方は、以下もご覧ください。
2023-2024キーワード選定総合ガイド SEO対策の基本を徹底解説

キーワード選定image【SEOキーワード選定のやり方】誰でもできる手順を6ステップで解説

キーワード選定ってそもそも何だろう

キーワード選定は、SEO対策の方法の一つです。SEO対策とはご存知の通り、Webでの検索(自然検索)の結果で狙ったキーワードを上位に表示させるためのもの。

それには、インターネット上の数あるウェブサイトの中から「利用者の目に触れるべき良いページだ」と検索エンジンに選ばれなくてはなりません。

そして、SEOでは、無計画に情報を詰め込み、「制作者側が書きたいこと」ばかり書くのでは、上位に表示されるべきウェブページには選ばれません。
なぜなら、ユーザーの知りたいこと・ユーザーにとって有益な内容を発信することこそが、検索エンジンからの信頼性を獲得し、評価されるための必須条件だからです。

・どのキーワード(「検索クエリ」とも呼ばれる)で検索結果の上位表示を目指すのか

・記事の内容を、どのキーワードで検索してきた人に届けたいのか

上記を考え、最短ルートで成果を出すための第一歩がキーワード選定です。選んだキーワードをタイトル・見出し・本文で使用して記事を作ることになります。

「検索エンジン=Google」である理由

SEO対策は、ほとんどのウェブサイトが「Googleでの検索」を想定して解説していますよね。検索エンジンには、Yahoo!やSafari、Microsoft Edge、FireFoxなど複数あるのに、Googleだけを意識した対策でいいの?と疑問に感じる人もいるかもしれません。

2021年時点でのデータでは、日本国内の検索エンジンのシェアは、スマホ・PCのいずれでもGoogleが75%以上を占め、スマホ・PCともに、GoogleとYahoo!をあわせると90%近くになります。

出典:総務省 令和4年版情報通信白書https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r04/html/nf306000.html#d0306110

そして、Yahoo!は2010年以降、Googleの検索エンジンを利用しています。だから「SEO対策=Googleを意識したもの」でOKなんですね。

ここからも、Google検索を想定してお話を進めていきましょう。

キーワード選定には2種類ある?「SEO」と「リスティング広告」

キーワード選定が必要になる主な場面と言えば、SEO対策と、特定のキーワードの検索結果に広告を表示させる有料のリスティング広告です。どちらも、「狙うべきワード」を決める必要があります。
リスティング広告とは【SEOキーワード選定のやり方】誰でもできる手順を6ステップで解説
繰り返しになりますが、この記事では、SEO対策としてのキーワード選定について考えていきます。
リスティング広告のキーワード選びではクリックの単価など、追加で考慮すべき条件がありますが、コンテンツマーケティングでの選定方法が活用できる部分も多々あります。まずはコンテンツマーケティングのキーワード選びについて学びましょう。

キーワード選定はコンテンツマーケティングの基本

コンテンツマーケティングとは、ターゲットが求める情報をコンテンツに仕立てて発信し、潜在顧客にアプローチする集客の手法です。
広い意味での「コンテンツ」には、画像や漫画、youtube動画なども含まれますが、キーワード選定が重要なコンテンツマーケティングといえば、主に、ウェブでコラムやブログ記事を配信する取り組みです。
この記事での「コンテンツマーケティング」も、ウェブサイトでコラムやブログ記事を配信することを想定してお話しします。

コンテンツマーケティングと一般的なセールス広告の違い

集客のための広告にもいろいろありますが、基本的には「うちの商品はこんなに良いんです。だから、買ってくださいね」と訴えかけるものが主流ですよね。一方、コンテンツマーケティングでは商品の魅力をダイレクトにアピールして購入を呼びかけるのではなく、潜在顧客の求める情報を幅広く発信することで、関係を作り、ニーズを呼び起こします。

コンテンツマーケティングの具体例をあげてみましょう。

・焼酎メーカーAが「焼酎メーカー社員が提案する料理にあわせた焼酎の飲み方」「シーン別 おすすめの焼酎」などのテーマで、他社の焼酎も公平に紹介するブログ記事を配信する

・人材派遣会社Bが、人事・採用担当者を対象に「採用面接で見るべきポイント」「離職率を下げるための評価制度とは」といったテーマのコラムを集めたメディアを構築する

A社のブログやB社のコラムを読んだ人が、すぐにA社の焼酎を購入する・B社に依頼をする可能性は低いかもしれません。しかし、「A社のブログは面白いな」「B社のコラムは役に立つ」と感じてもらえれば、良い印象につながります。
やがて「日本酒派だったけれど、今日はセールで焼酎が安いから、試しに買ってみよう。いつもブログを読んでいるA社の商品はどうだろうか」「採用活動を強化したいので、人事に詳しいB社に相談してみようかな」といった具合に、コンバージョンへ結びつくことを狙っているのです。

ダイレクトな営業力はなくとも「じわじわ効いてくる」のがコンテンツマーケティング

自社の商品の良さをアピールするセールス広告に比べ、宣伝臭のしないコラム記事は、嫌悪感を持たれずに読んでもらえるのもメリットです。記事を読んだ人が定期的にウェブサイトを訪れるファンになってくれれば、やがては購入・利用に至り、収益につながります。
コンテンツマーケティングと一般的なセールス広告の違い【SEOキーワード選定のやり方】誰でもできる手順を6ステップで解説
また、課金し続けなければ表示されないリスティング広告とは違い、しっかりしたコンテンツを作ることさえ徹底すれば、あとは費用をほとんどかけずとも、長期にわたって機能し続けるのもコンテンツマーケティングの魅力です。

選定の際に押さえるべきSEOキーワード選定の3つのポイントについて、詳しく知りたい方はこちらも参考にしてください。
SEOのキーワード選定6つのステップ!手順や注意点を解説|デジマケ

キーワードとメタキーワードの違いは?

ところで、キーワード選定について調べていると「メタキーワード」という語句に行き当たることがあります。メタキーワードとは、HTMLファイルに記載するタグの一種です。かつてメタキーワードは検索エンジンに対して「このウェブサイトの内部にはこんなことが書かれていますよ」と伝える役割がありました。そのため、メタキーワードはSEO対策で非常に大切でした。

しかし、現在は違います。Googleはメタキーワードを、ランキングには使用しないと2009年の時点で明言しています。

参照:Google 検索セントラル ブログ
https://developers.google.com/search/blog/2009/09/google-does-not-use-keywords-meta-tag?hl=ja

20年以上前は、検索エンジンの精度が現在ほど高くありませんでした。
そこでメタキーワードに、ページの内容とは無関係なワードも詰め込み、「該当の情報が掲載されている」と検索エンジンに認識させ、複数のキーワードで上位表示ができた過去がありました。

何度もアルゴリズムのアップデートを積み重ねた結果、今では、Googleの検索エンジンは文脈まで精査できるほど性能が上がり、小手先のテクニックでは上位表示されなくなりました。「本当に質の良い情報」がトップに上がってくるようになったのですから、意欲的にユーザー目線での情報発信を目指している企業の皆さんにとっては歓迎すべき状況ではないでしょうか。
いずれにせよ、現在はキーワード選定で「メタキーワード」を気にする必要はありません。

キーワード選定はSEOの基本

キーワード選定は、SEO対策における基本中の基本です。
キーワードはそのまま記事のテーマですから、キーワードを決めることなく執筆を始めれば、記事の構成を作るにも時間がかかり、伝えたいことがブレがちで、読者の心にも届きにくくなります。さらに、戦略的なSEO対策もできません。

例えば、家具販売店が女性を意識したコンセプトの商品を紹介するコラムを書くとします。
「おしゃれな家具」「かわいい家具」どちらの言葉も使えそうですが、検索ボリュームを調査してみると「家具 おしゃれ」というキーワードでの月間検索ボリュームは14,800あるのに対し、「家具 かわいい」は4,400しかないことがわかります。
月間検索ボリュームの違い【SEOキーワード選定のやり方】誰でもできる手順を6ステップで解説
2つの語で検索回数にこれだけ差があることを知らなければ、どちらを使用すべきか判断できません。狙うキーワードをきっちり決めることは、戦略を立てるうえで非常に大切です。

キーワード選定作業の「前」に必要な準備4つ

いきなりキーワード選定作業に取り掛かっても、うまくはいきません。大量のキーワードと向き合い、仕分けしたものの、ピンと来なくてやり直し・・・の繰り返し。やっと出来上がった一覧を冷静に見返してみたら、「このキーワードでコラムを書いて、本当に売り上げにつながるの?」「そもそもこのキーワードで何を書いたらいいのか分からない」と、悩んでしまうのはよくある話です。

そこで、キーワード選びの重要な手がかりとして、事前にやっておきたいのが、自社のビジネスや商品についての理解と現状把握です。
チーム内の情報共有が大切【SEOキーワード選定のやり方】誰でもできる手順を6ステップで解説
実は、キーワード選定には大まかな方向性はあれど、必ずこの考え方でこのキーワードを選ぶべき、という正解はないんです。どのキーワードが最適かはケースバイケースだからこそ、キーワード選定作業に入る前段階で、会社の状況の整理・理解が欠かせません。

会社の状況を客観視するのは、思ったより難しいもの。これからリストアップする項目に沿って、見落としがちなポイントも押さえて余さず拾い上げていきます。この段階では焦らず、企業理解を優先しましょう。

(1)商品・サービスのセールスポイントを確認

売り出したい商品・サービスの強みと魅力、特徴を整理しましょう。顧客からのフィードバックを参考にしながら、好評なポイント、競合よりも優れている要素を書き出し、セールスポイントをまとめます。企業の方向性や、ビジョンを意識することも差別化に役立ちます。

市場全体の最新の状況をリサーチして成長が期待できる分野・トレンドなどを把握し、マーケットにおける企業の立ち位置と、商品の位置付けも頭に入れておきましょう。

(2)ウェブサイトの現状をチェック

サイトがGoogleからどの程度、信頼性を獲得し、良い評価を受けているのかは、ビジネスとの関連度の高いキーワードの検索順位を見ればわかります。サイトの訪問者数や、どのようなキーワードで検索した人がアクセスしているのか、Googleのサーチコンソールやアナリティクスで検証しましょう。
サイト内での滞在時間や、表示回数、クリック数、閲覧されたページ数、コンバージョンした割合などの情報も集め、訪問者の行動を把握することも大切です。
Webサイトの現状をチェック【SEOキーワード選定のやり方】誰でもできる手順を6ステップで解説

サーチコンソール、アナリティクスの設置・計測状況は必ず確認を

サーチコンソールとアナリティクスを利用するのは基礎中の基礎。これらなしでは、効果測定も改善もできません。「まさかそんな初歩的なところでつまづくことはないだろう」と思うかもしれませんが、確認を怠ってはいけません。
「サーチコンソール・アナリティクスを導入していなかった」「データの計測はしていたが、チェックはほぼしていなかった」などのケースも、意外に多いんです。

サーチコンソールやアナリティクスで計測するには、ウェブサイトにタグマネージャーやトラッキングコードを設置するなど、導入のためのプロセスが必要です。たとえ数年間のサイトの運営実績があっても、データの計測は、サーチコンソール・アナリティクスを導入した時点からしかできません。

さらに時折、技術的な問題が発生しており正しい数値が計測できていなかった、という想定外も起こりえます。
実際、自社サイトの開設時からアナリティクスで計測をしていた会社でも、SEO対策を開始しきちんとデータを検証するようになったことで初めて、数値の異常に気づいた、というケースがありました。設定ミスで、計測が正しく行えていなかったそうです。

特に、アナリティクスは2023年7月に旧バージョンから新バージョン(GA4)に移行しました。画面表示が変わったのでなんとなくデータのチェックから遠ざかっているうちに、数値の異常を見落としていた、という可能性もあります。この機会に必ず確認しましょう。

(3)競合のウェブサイトを調査

ライバル企業のウェブサイトをチェックし、SEO対策の戦略を確認しましょう。特に、コラムは方向性や、ユーザーの反応などをぜひ参考にしたいところです。
商品・サービスが一般的で競合との差別化がはかりにくい場合こそ、競合他社のコンテンツがヒントになります。丸ごと真似をするのは御法度ですが、自社に活かせるか、どこで差別化できるかを検討します。

ビジネス上の競合とは別かも? 「SEO上の競合」も洗い出したい

あわせてチェックしたいのが、ビジネス上の競合以外でも、自社が狙いたいキーワードと同様のキーワードでSEO対策を行っているウェブサイトです。

例えば、美容室Cが「ヘアケア 自宅」というキーワードのSEO対策を強化したいとします。「ヘアケア 自宅」で検索してみたら、上位を占めるのは、ヘアドライヤーを販売する家電メーカーD社やコスメ量販店E社のコラムでした。D社・E社はCにとってビジネス上の直接の競合ではありませんが、「ヘアケア 自宅」のキーワードを狙うのなら、検索結果という同じ土俵で戦わねばなりません。
SEO上の競合とは【SEOキーワード選定のやり方】誰でもできる手順を6ステップで解説
D社やE社がSEOに注力している大企業で、すでにいくつもコラム記事を投稿していたとします。もし、CがこれからSEOに取り掛かろうとしている個人経営の美容室なら、同じキーワードでコラムを公開した時、CがD社やE社を抑えて検索結果の上位を獲得するのは至難の業です。つまり、D社やE社が対策していないキーワードを選ぶのがCの戦略になってきます。

このように、ビジネス上の競合とあわせて、「SEO上の競合」を意識することも大切です。

(4)目的・目標を設定し、費用・期間を確認

SEO対策の目的と、期待される成果を担当者が理解し、社内で共有しましょう。

・特定の商品を売りたい
・企業の知名度をあげたい
・ブランディングをしたい
・ECサイトへの誘導をしたい

といったさまざまな目的があります。

成果をはかる指標としてよく用いられるのは

・Webサイトのトラフィックや訪問者数
・コンバージョン率(サイト訪問者の何%が購入、問い合わせ、登録などの具体的なアクションを取るか)
・検索順位(狙うキーワードで何位以内の表示を目指すのか)
・競合サイトの順位を超えたか

などです。

SEOにかかる費用は?割けるリソースも確認を

どのくらいの予算をかけられるかで、取れる施策は異なります。
SEOは無料でもスタートできますが、より確実な成果や効率アップを目指しツールを導入したり、戦略立案や記事執筆を外注したりすればコストが発生します。

かかるコストは、大まかに3種類です。

・ツールの利用料
・コンテンツの設計費用
・コンテンツ制作費用

ツールは無料のものでも十分ですが、扱うデータの量が多い場合や、使い勝手をよくしたい場合は、有料ツールを入れることも検討すべきです。シンプルな機能だけでよければ毎月、数千円台から使えるものもありますが、多機能なものになれば毎月10万円以上の料金がかかります。

コンテンツの設計費用は、キーワード選定を含めた戦略立案を専門の業者に外注する場合に、コンテンツ制作費用は記事執筆を依頼する場合に発生します。
設計費用は主にコンテンツマーケティングの開始前や初期にかかりますが、コンテンツ制作費は、ライティングを外注する限り継続してかかり続けます。全体の費用の中でもかなりの割合を占めますから、早い段階で試算しておきましょう。

また、コンテンツ設計や制作を外注しない場合は、社内リソースを割くことになります。内製するからといって“タダ”ではありません。どれくらいの社内リソースが割けるのか、知識面・技術面で対応が可能かを検討し、かけて良い工数を概算で把握するようにしましょう。
既存の業務量をそのままに新たに記事執筆を課せば、スタッフのパフォーマンスは下がりますし、記事のクオリティも期待できず、成果につながりません。業務量の調整も重要な仕事です。

SEO対策をして成果が出るまでにはどのくらい時間がかかる?

目に見える効果が出てくるまで、企画段階から数か月~1年程度みておく必要があります。
SEO対策を始めてから効果が出るまでの時間を見越して期間設定を行う【SEOキーワード選定のやり方】誰でもできる手順を6ステップで解説
考慮すべき項目
・キーワード選定など全体の初期設計に要する時間
・記事制作にかかる時間
・公開した記事がGoogleから評価され、SEO効果が現れてくるまでの時間(助走期間)

目的がキャンペーンや新製品の販促なら半年~1年の短期決戦ですし、ブランディングやECサイトへの誘導なら、数年のスパンで考え、より時間をかけて行うべきです。いずれも、時間がかかることを見越して、期間の設定を行います。

コンテンツマーケティングでは中・長期的な視点での成果が期待されるとはいえ、期間を曖昧にして効果測定を怠ると費用対効果の低い施策になってしまいます。「3ヶ月ごとに成果をまとめる」「いったん半年を区切りにして取り組む」といったように、期間を設定のうえ、効果測定を行いましょう。

キーワード選定には時間がかかって当たり前!正しい手順こそ成功への最短ルート

SEO対策の専門家である私たちでさえ、キーワード選定作業には非常に時間がかかります。

候補となるキーワードの洗い出しや検索ボリュームの調査は一括で行える便利なツールがあります。ですが「どのキーワードを出すか、おおもとのテーマを考える」「出てきた候補キーワードリストを一つずつ検討して絞る」などの作業は、会社や業種、企画が違えば、検討事項も異なります。その都度、人力で地道にやっていくしかありません。そのうえ、先ほど紹介した準備段階の作業にも、ある程度の時間を費やす必要があります。
つまり、キーワード選定は時間がかかってあたり前の作業だと捉えてください。

「急がば回れ」キーワード選定を丁寧にできるかがSEOの成否を分ける

深く考えずにキーワードを選定してしまうと、結局、後から苦しむことになります。ピントがずれたキーワードで記事を書いてしまえば上位表示はされず、もちろん売り上げがアップすることもありません。成果が出ないと肩身も狭くなり、工数と費用をかけたのに施策自体が立ち消えに…、そんな事態は避けたいですよね。

逆に言えば、キーワード選定を時間をかけて丁寧に行えば、その先が格段に楽になるということです。くどいようですが、初期設計とキーワード選定は手を抜かず、じっくり腰を据えて取り組みましょう!

キーワード選定は、ツールがはじき出したキーワードのリストをそのまま使えるわけではなく、一朝一夕にできる単純作業でもないことは、SEOに関わる社内チームで共有しておくとスムーズかもしれませんね。

キーワード選定の手順 6ステップ

ここからは、キーワード選定の6ステップを順を追ってご説明します。
手順6ステップ【SEOキーワード選定のやり方】誰でもできる手順を6ステップで解説

1、ターゲット像を明確に設定し、理解を深める

商品・サービスを利用する顧客を具体的に設定し、属性や興味、ニーズを調べます。
ポイントは、キーワード選定の担当者一人に任せるのではなく、複数人で取り組むこと
50代男性に新しいネイルサロンの無料体験を予約する20代女性の心理は想像しづらいものですし、未婚男性が小さい子どもを育てる世帯の悩みを見つけるのは簡単ではありません。性別や年齢、役職、担当部署の異なるメンバーが集って検討できれば、アイデアの種類の幅が広がり、発見が生まれます。

ターゲットの悩み・疑問こそ注目したい

ユーザーのリアルなニーズを調べるには、以下の方法があります。

・ペルソナの具体的なキャラクターを決める
・アンケートやインタビューの活用
・ターゲットが使用するSNSやオンラインのコミュニティを見る
・競合のコンテンツを分析する
・カスタマージャーニーマップの作成
・社内営業部やカスタマーサポートとの連携
・自社商品・サービスのレビューやトライアル利用の分析
・Googleアナリティクスやサーチコンソールでのデータ分析
・Googleトレンドの関連キーワード

特に注目したいのは、お悩みやお困りごとなどです。「悩み解決」「質問に対する答え」をテーマにしたコラムは、ユーザーにとって大きな価値がありますから、アクセス数を獲得しやすい傾向があります。例えば、Yahoo!知恵袋で「○○ デメリット」「△△ 失敗事例」のようにネガティブなトピックを重点的にリサーチすると、キーワード選定・記事作成の大きなヒントになります。

2、メインのキーワードの洗い出し

キーワード選定作業では、まずメインとなるキーワードを選び、次に、それに紐づく関連キーワードを出していきます。

メインのキーワードは、検索する人の多そうな、ざっくりとした広めのものが適切です。ステップ1で把握したターゲットのニーズや、ターゲットが検索するトピックを元に、いくつか洗い出しましょう。「業界や自社の商品サービスに強く関連するキーワードを書き出してみる」「競合他社の分析を参考にする」なども手段の一つです。

メインのキーワードの具体例ですが、不動産業界の場合
「分譲マンション 新築」
「住宅ローン控除」
「中古マンション 横浜」
「マンション購入」
などがメインのキーワードになりえます。

この段階では、出てきたキーワードの中で、自社のビジネスに直結しないように見えるキーワードもリストに含めておきます。
担当者が知らない・わからないだけで実は意外に関連性が深いケースもありますし、最初の段階でキーワード数を絞りすぎると次のステップで関連ワードを出す際に有望なキーワードが見つからないこともあります。キーワードの候補は、まず広め・多めに洗い出し、ある程度まで増やしておくのが鉄則です。
次のステップでの作業を楽にするため、メインキーワードは出し終わった時点で、ざっくりと似たものでまとめて分類しておきましょう。例えば、上に例で挙げた4個なら「住宅ローン」「分譲」「賃貸」といった具合にカテゴリー・ジャンルで分けます。

3、関連ワードを出していく

メインのキーワードが決まったら、それを軸に、関連するキーワードを抽出していきましょう。

メインキーワードが「住宅ローン控除」なら
「住宅ローン控除 条件」
「住宅ローン控除 シミュレーション」
「住宅ローン控除 ふるさと納税」
「住宅ローン控除 所得制限」
「住宅ローン控除 住民税」
「住宅ローン控除 中古マンション」
「住宅ローン控除 とは」
「住宅ローン控除 要件」
などが関連するキーワードです。

関連ワードの抽出はまずツールを使用

ほとんどのツールで、関連ワードは、メインキーワードを入力しワンクリックで自動的に一括で出力されます。多いものなら数百を超えることもありますので、主要なものを残さず拾い上げましょう。以下は関連ワードの抽出に使える、無料のツールです。

Google広告 キーワードプランナー(外部リンク:Google広告)
・Google検索のサジェストキーワード
・Google検索の関連する検索キーワード
・ラッコキーワード
サジェストキーワードと関連する検索キーワード【SEOキーワード選定のやり方】誰でもできる手順を6ステップで解説
キーワードプランナーとラッコキーワードでは、関連ワードをcsvファイルで一括ダウンロードができます。ダウンロードした関連キーワードのリストは、エクセルやGoogleスプレッドシートに貼り付けましょう。ここからはファイル上に書き込んでいきます。
Googleスプレッドシートimage【SEOキーワード選定のやり方】誰でもできる手順を6ステップで解説

ツールだけでは導き出せない関連ワードは人力で

ツールで機械的に洗い出すことができる関連ワードだけでは、同じメインキーワードでSEO対策をする競合と似通ったキーワードしか出せません。また、キーワードによっては、ツールで調べても関連ワードがほとんど出てこないこともあります。
ツールだけに頼らず、自分自身で考えて関連ワードを探してくる作業も必要です。

・顧客の立場で悩みを推測する
・競合のコンテンツを調査をする
・自社のウェブサイトへの流入ワードをヒントに需要のあるテーマを考える
・キーワードを出発点にするのではなく、そのキーワードが属するトピック全体を広く見渡して関連する他の話題を探す

といった切り口からアプローチし、関連ワードを挙げていきましょう。

4、検索ボリュームを調査する

さてここまでのステップで、大元となるメインのキーワードから、それに関連するキーワードが出揃いました。次は、キーワードの月間検索ボリュームの調査です。

月間検索数が100なら1ヶ月に100回、そのキーワードが検索されているということです。月間検索数が0〜10と少ないキーワードもあれば、10万回以上検索されるキーワードもあります。一般に、検索数の少ないものをスモールワード、中間のものをミドルワード、多いものをビッグワードと呼びます。
検索ボリュームは、以下のツールで調べられます。

Google広告 キーワードプランナー

有料ツールでも一括調査が可能です。
・SEMrush
・パスカル
・Ahrefs
・Ubersuggest

調べた検索ボリュームは関連キーワードのリストのファイルに転記します。
Google広告キーワードプランナーimage【SEOキーワード選定のやり方】誰でもできる手順を6ステップで解説
なお、各種ツールでは、ステップ3で関連ワードを取得した時点で、自動的に検索ボリュームも調査されていることがほとんど。そのため、転記が必要なのは人力で考え出した関連ワードのみ、ということが多いはずです。

5、競合性をチェックする

Google検索結果のランキングは相対評価ですから、上位表示の難しさは、ライバルたちがどのくらいSEO対策をしているかで大きく変化します。つまり、そのキーワードを狙っている競合がどのくらいいるのかは、非常に大切な情報なんです。

競合性の調査には、無料で提供されているGoogle広告のキーワードプランナーをはじめ、各種の有料ツールが使えます。キーワードプランナーを利用する場合、関連ワードを出力した時点で、自動で競合性も記入されていますから、転記する必要はありません。
キーワードプランナー 競合性とは【SEOキーワード選定のやり方】誰でもできる手順を6ステップで解説
また、ツールを使わずとも、キーワードをGoogle検索してみるとある程度、競合の多さがわかるんです。
検索結果のトップに並んでいる「スポンサー」と書かれた表示は、企業がGoogleにお金を払って出稿する広告です。この広告が3つも4つも表示されるキーワードは、多くの競合他社が狙っている競争率の高いキーワードだということ。SEO対策の難易度は非常に高いと思って間違いないでしょう。
スポンサー Google検索結果【SEOキーワード選定のやり方】誰でもできる手順を6ステップで解説
さて、ここまでで、メインキーワードと関連ワードがずらりと並び、それぞれに対して検索ボリュームと競合性が記入された状態になりました。

6、キーワードの絞り込み

ここからは、いよいよキーワードを絞っていく工程に入ります。

出てきたすべてのキーワードに対してコンテンツが制作できればいいのですが、予算と時間には上限があります。また、なかなか成果が出なければ、心も折れてしまいますよね。長期的には多くのキーワードを網羅する必要があるとはいえ、数を絞り、優先順位をつけて成果が出やすそうなキーワードから取り掛からねばなりません。
方針として、次のようなキーワードは避けましょう。

(1)検索ボリュームが少なすぎるキーワード

ほとんど検索されないキーワードを選んだら、SEO対策の成果は出にくくなります。月間検索数が0のキーワードでコンテンツを制作し1位に表示されたとしても、検索からユーザーが辿り着くことはほぼ期待できません。

なお、例外として、検索ボリュームは多くなくとも、除外すべきでないキーワードもあります。それが、複数のワードをかけあわせて検索される複合キーワードで、これを「ロングテールキーワード」といいます。

例えば、「分譲マンション ファミリー向け 横浜 築浅」というキーワードは、「マンション 横浜」に比べると検索ボリュームが少ないものの、より強く購入を検討している人が検索するキーワードです。
ロングテールキーワード 例【SEOキーワード選定のやり方】誰でもできる手順を6ステップで解説
ロングテールキーワードはコンバージョンに近い有望なキーワードですから、積極的に取り入れるべきです。ただし、検索ボリュームは低めですから、リストに上がった他のキーワードと比較しながらバランスを考えて選んでください。

(2)競合性が高いキーワード

当然ですが、競合性が高いキーワードは競争が苛烈で、上位表示が難しいものです。

一般に、検索ボリュームが多いキーワードほど、競合性が高い傾向にあり、そのような人気のキーワードはSEOに強い大手企業がすでにまとまった量かつハイクオリティなコンテンツを制作済みであることがほとんど。さらに、コンテンツマーケティングのみならず有料のリスティング広告を出している企業も多数あります。このような条件のもと、後追いで競合に立ち向かい、成果を出すのはかなりハードルが高いと言わざるを得ません。

これからSEO対策を始めるのなら、まずは検索ボリュームの多すぎるビッグワードや、競合性の高いキーワードを選ぶべきではありません。

(3)コンバージョンにつながりそうもないキーワード

SEO対策の最終的な目的はあくまで、お客様になってもらうこと。そのキーワードで入ってきた人が自社の商品・サービスのファンになってくれそうか、売り上げにつながるか、という視点を忘れてはいけません。

例えば、不動産販売をメイン事業とする企業がエリアでの知名度アップ・ブランディング目的で、毎年、地域イベントを支援しているとします。
今回は、新規顧客獲得のためのコンテンツマーケティングを展開することになり、キーワード選定を開始。自社のサイトのデータ分析をすると、すでに「横浜 フリーマーケット」で15位と比較的上位に表示されているとわかりました。
自社の取組みと関係が深く、検索ボリュームもあり競合性もさほど高くないから、と「横浜 フリーマーケット」というキーワードで狙って記事を更新、めでたく1位を取れたとしましょう。
しかし、このキーワードでの流入が数百件あったとしても、そこから不動産購入の問い合わせや新規顧客獲得につながる見込みはあるでしょうか?
「横浜 フリーマーケット」で検索するユーザーの意図は、“横浜で開催されるフリーマーケットの情報を知りたい”であり、そもそも“不動産を買いたい”わけではないのは明白です。
つまり、今回の「不動産を購入する新規顧客獲得のため」のコンテンツマーケティングとして展開するには適さないキーワードであることが分かります。

大量のキーワードと向き合い続けていると、検索ボリュームがそれなりにあり、競合性も高くないキーワードを見つけたら、「狙い目」とばかりに、つい飛びつきたくなるものです。注意しましょう。
検索意図と合致しているか【SEOキーワード選定のやり方】誰でもできる手順を6ステップで解説
ここまでの6ステップがキーワード選定作業の全体像です。
最後には、ExcelやGoogleスプレッドシートに、「メインキーワード」「関連キーワード」「検索ボリューム」「競合性」の欄が並んだ状態になればOK!お疲れ様でした。やり切った達成感もひとしおですね!

ここで気を抜かず、出揃ったキーワード一覧は必ず複数人で共有し、現実的にコンテンツを作ることが可能そうか、取りこぼしている必須キーワードがないかを確認しましょう。

ちなみに、このキーワード一覧に執筆予定月や進捗状況の管理、実際の記事タイトルなどを記入できる欄を設置すれば、コンテンツマップとしても使えますよ。

キーワード選定に使うツール

続いて、選定作業6ステップで使うべきツールもご紹介します。

ツールを使える場面は

・月間検索ボリュームの調査
・関連キーワードの洗い出し
・競合性の調査
・自社サイトが全体的にどの程度オンラインでパワーがあるかの調査
・ウェブサイトへの流入キーワードを抽出
・トレンドキーワードを知る

など多岐に渡り、2023年現在、確認できるだけでも有料・無料を合わせると50以上のツールがあります。

どれを選ぶべきかを考えるだけでも一仕事ですが、【2023-2024最新】SEO対策・キーワード選定のおすすめツール10選 で使い方や機能を詳細に解説しますので、ここでは著名なツールについて、概要・リンク先・有料/無料だけを紹介するにとどめます。

・ Googleサーチコンソール(無料)
https://search.google.com/search-console/about(外部リンク)
ウェブサイトへの流入キーワードを抽出

・Google広告キーワードプランナー(無料) https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/tools/keyword-planner/(外部リンク)
月間検索ボリュームの調査・関連キーワードの洗い出し・競合性の調査など

・ラッコツールズ(有料・無料版あり)
https://rakko.tools/(外部リンク)
月間検索ボリュームの調査・関連キーワードの洗い出しなど

・パスカル(有料・体験版あり)
https://www.pascaljp.com/
月間検索ボリュームの調査・関連キーワードの洗い出し・競合性の調査など

・tami-co(タミコ)(有料・体験版あり)
https://tami-co.biz-samurai.com/(外部リンク)
月間検索ボリュームの調査・関連キーワードの洗い出し・競合性の調査など

・MIERUCA(有料・体験版あり)
https://mieru-ca.com/(外部リンク)
月間検索ボリュームの調査・関連キーワードの洗い出し・競合性の調査など

・TACT SEO(有料・体験版あり)
https://tact-seo.com/(外部リンク)
月間検索ボリュームの調査・関連キーワードの洗い出し・競合性の調査など

・SEARCH WRITE(サーチライト)(有料・体験版あり)
https://searchwrite.jp/(外部リンク)
月間検索ボリュームの調査・関連キーワードの洗い出し・競合性の調査など

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【2023-2024最新】SEO対策・キーワード選定のおすすめツール10選 無料で使える・役立つツールを紹介します!

キーワード選定はあなたにもできる

キーワード選定のやり方の全貌を知り、その作業量に驚いたかもしれません。正直に言って、キーワード選定は気軽にできる楽な作業ではありません。でも、ご紹介したステップの通りに取り組めば、時間はかかりますが、必ずキーワード一覧ができあがります。そしてキーワードが適切なものなら、その先のコンテンツ制作後に、成果が数値に現れてきます。
適切なキーワードを選べば必ず成果が出る【SEOキーワード選定のやり方】誰でもできる手順を6ステップで解説
私たちはキーワード選定の大変さにボヤきたくなったときはいつも、公開した記事を読んでくれた人の反応を想像し、画面に向かう自らを奮い立たせています。設計図から作り上げたコンテンツを検索エンジンに見つけてもらい、その情報を求めていた人の目に届き、心を動かして行動を変えるかもしれないなんて、すごくワクワクしませんか?

「未経験」でも「文系」でも、まずは一歩を踏み出して

「SEO対策」はwebマーケティングの施策の1つですが、マーケティングに携わる人の間でも「SEO対策は専門性が高くて、特殊な領域」といったイメージを持たれているように思います。
ですが、難しく考える必要はありません。キーワード選びの成功のカギとなるのは、企業や商品・サービスへの理解であり、ターゲット・検索者の気持ちを想像できたかというマーケティング的な取り組みです。誰よりもこの情報に近いところにいる皆さんなら、自社や、依頼主である企業にぴったりフィットしたキーワード選定ができるはずです。
まずは見よう見まねでOKですから、6ステップにぜひ挑戦してみてください。
自力でキーワード選定をする際に役立つシートを用意していますので、こちらからDLのうえぜひご活用ください。

キーワード選定のコツや注意点は下記に詳しく書いています。リライトの仕方・書き方もお伝えしていますので、参考にしてみてください。

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資料ダウンロード:【SEOキーワード選定手順】チェックリストPDF
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Wix(ウィックス)はイスラエルに本社を置くWix.com,incの無料ホームページ作成ツールです。登録後、選択をしていけば簡単におしゃれなWebサイトを作成できます。Wixはさまざまな情報サイトで「SEOに弱い」との情報が書かれていることも多く、集客を求めるWebサイトには向いていないと考えている方も多いかもしれません。

しかし、Wixは簡単にSEO設定できる機能を備えており、狙いたいキーワードや設定次第では検索結果上位表示も目指すことが可能です。無料でSEO対策も踏まえたホームページを作成できるWixについて、くわしく解説します。

部屋と机の上のPC

【関連記事】【最新版】無料で使えるSEOツールをご紹介! 目的別にチェックできるおすすめ13選

SEO対策をさまざまな面から検討されているご担当者に向けて、本記事では無料で使えるSEOツールを13選ピックアップしました。SEOツールの選び方と共に、それぞれの特徴を詳しくご説明します。気軽に試しやすいツールばかりをご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。


【パスカル】導入企業、急上昇中!
『圧倒的に使いやすい』SEOツール

パスカルは、自社サイトに何が足りないのか、どうすれば競合サイトを追い抜けるのか、SEOの改善点がわかるツールです。

※土日含まない4日間使える無料体験版あり!

Wixは理想のサイトが簡単に作成できるツール

パソコンを持つ男性

WixのSEOツール機能を知っていただく前に、Wixの特長や機能などをご紹介します。

Wixとは

「Wix」は2006年にイスラエルで誕生したホームページ作成ツールです。アメリカやウクライナなどにもオフィスを構えており、2019年には日本法人も設立されました。

日本語を含めて17言語に対応。世界190か国、約2億人以上の利用者から選ばれています。事業規模や業種を問わず、要望に応じたデザインやツールを揃えています。機能やアプリは全部で1,000個以上あり自由に追加が可能です。

クラウドベースで使用できるツールなので、インストールせずに使えます。無料版と有料版があり、Webサイト運営初心者でも気軽に始めることが可能です。

ユーザーを惹きつける魅力的なサイトデザイン

Wixには無料で利用できるデザインテンプレートが800以上あり、洗練されたデザインからお好みのものを選べます。

「ビジネス&サービス」「ネットショップ」「クリエイティブ」「コミュニティ」「ブログ」の5つのカテゴリに分けて、さらに業種ごとに細分化されています。業種に合わせて選んでもよいですし、理想のイメージに近いデザインを探してもよいでしょう。

テンプレートはお好みでカスタマイズが可能です。公式サイトの事例も参考にWixエディタのガイドに沿ってレイアウトやデザインなどを変更すれば自分らしさを出したホームページを作れます。

プレミアムプランはビジネスサイト作成におすすめ

Wixでビジネスサイトを作るなら、Wixプレミアムプランの「ホームページプラン」がおすすめです。目的に合わせて4つのプランがあり、それぞれ無料のクラウドストレージと24時間対応のカスタマーケアもついています。

プラン 月額料金 データ容量 カスタマーケア
VIP 2,700円 35GB 24時間対応優先サポート
アドバンス 1,500円 10GB 24時間対応
ベーシック 900円 3GB
ドメイン接続 500円 500MB

VIPプランは「Wixロゴメーカー」でブランドや会社のイメージに合わせたロゴを作成可能です。自分で作成、またはWixパートナーのプロのデザイナーへ依頼できます。

また安心して利用してもらえるように、利用規約の作成も可能です。

決済機能や予約機能あり! ECサイトも作成可能

Wixは「Wix Store」で本格的なECサイトを8ステップで簡単に開設可能です。テンプレートは500以上あり、ホームページと同じように自由にカスタマイズできます。商品やブランドイメージを崩さずにしっかり伝えることが可能です。必要な機能も備えているので用途に合わせて選べます。

サービス できること
商品ギャラリー&カート 商品ギャラリー、関連商品、ほしい物リスト、カートに追加
Modalyst ドロップシッピング 「Modalyst」と連携して在庫管理や配送の手間を省ける
マルチチャンネル販売 FacebookやInstagramでマルチチャンネル販売が可能
豊富な決済手段 各種クレジットカード、コンビニ決済、Pay-easy(ペイジー)など

多言語に対応しているため、海外越境ECサイトの構築もできます。地域別の配送料金設定などの機能を備えた配送アプリを使えば、海外配送も安心です。

レスポンシブ・アクセシビリティ対応

Wix(ウィックス)はパソコンだけではなく、全ての端末で利用できるレスポンシブサイトに対応可能です。「Editor X」を使用すればレスポンシブデザインに完全対応したWebサイトを構築できます。

さらに身体の制限を持つ方を含め、全ての方が快適にWebサイトを閲覧できるアクセシビリティ支援機能をまとめましたのでご覧ください。

アクセシビリティ支援機能 機能内容
フルキーボード機能 ボタン操作や買い物まで全てキーボードで操作可能
DOMの自動順序付け DOMの順序を自動設定し、キーボードやスクリーンリーダーの使用者がサイトを操作できるようにする
サイト言語の認識 サイトで使用している言語を自動で読み取る
サイト構造の整理 サイトに追加する要素を正しい階層で記述する
フォーカスリング キーボードでフォーカスされた要素に色付きの視覚インジケータをつける
ARIA属性 スクリーンリーダーなどの補助技術を備える
見出しタグ コンテンツ内にタグを設置して、スクリーンリーダーの使用者にサイト構造をわかりやすく伝える
代替テキスト コンテンツ内の画像に簡潔な説明文を追加する
メインコンテンツにスキップ キーボード操作でメインコンテンツにスキップできる

WixのSEOツールを活用しよう!

SEOのブロック

WixはおしゃれなデザインのWebサイトやECサイトを簡単に構築できるだけではなく、SEO(検索エンジン最適化)にも対応しています。WixのSEOツールについて解説します。

SEOにも効果がある独自ドメインの無料登録が可能

Wixの「Wixプレミアムプラン」では、SEOにも効果を期待できる独自ドメインの取得・登録が無料で、メールアドレスも取得できます。

独自ドメインは「https://△△△△△.com」の「△△△△△.com」の部分です。トップレベルドメイン(一部、セカンドレベルドメイン)部分は「.com、.org、.net、.info、.biz、.co.uk」から選べます。ドメインにはブランド名やビジネスで使用する文字列を入れておくと信頼を得られるだけではなく、たまたまサイトへ訪れたユーザーにもサービス内容と社名やブランドとが紐づいたかたちで認知してもらいやすい、などの利点があります。

また、個性的なドメインは覚えられやすいので、例えば他のサイトやテレビCMなどでドメイン文字列を記憶したことによって、あとで思いついてそのドメインにアクセスしてみる、といったユーザーもいるでしょう。また、Google検索結果のなかからどのサイトへアクセセスしようかと考えたときに、表示されているページタイトルだけではなく、URLに含まれるドメイン文字列の認知度や印象で判断するユーザーもいるかもしれません。

尚、多くのユーザーからアクセスを集めているWebサイトは、検索エンジンからクロールされる頻度が高くなる可能性があります(「Google検索セントラル」にて、その傾向がある旨が明記されています)。ページに施したSEO対策は、その内容がクロールされてGoogleにインデックスされることによって初めて効果を発揮するということにも留意しておきましょう。

SEOのドット文字

【関連記事】SEOツールとは? 7つの機能と導入効果、おすすめのツールを解説

この記事ではSEOツールの機能や種類、選び方をまとめて解説しています。後半では、無料と有料別におすすめのSEOツールにも触れています。最後まで読むとSEOツールに関する知識が深まるので、SEOツールの導入を検討している方は参考にしてみてください。

構造化データで上位表示を狙う

Wixは構造化データのマークアップに対応しています。Webサイトのサイトマップを取得して、コードの追加・上書きを行うことが可能です。

検索エンジンにはWebサイトの情報収集システム「クローラ」があり、日々たくさんのWebサイトを巡回して情報を整理しています。検索結果の上位表示を狙うためにも、Wixで検索エンジンにとってわかりやすいWebサイトを作りましょう。

アプリで検索エンジンからのアクセス数アップ

Wixには、検索エンジンや外部サイトからのアクセス数を集めることができるアプリがあります。

アプリ名称 できること
Smart Social Icons(スマートソーシャルアイコン) ・訪問ユーザーが離脱せず閲覧し続けてもらえるようにする。

・人気SNSを接続することができる

・SNSアイコンの配色をカスタマイズできる

Wixビデオ ・動画のアップロード&YouTubeのインポートに対応

・Webサイトに動画ギャラリーの追加

・宣伝メールの設定

・動画の販売・レンタルなどが可能

Wixチャット ・新規訪問ユーザー、メッセージの受信など通知

・アクセス時に自動でメッセージを送信

・サポート業務に対応したテンプレートあり

これら以外にもWixにはさまざまな機能を備えたアプリを追加することが可能です。InstagramやFacebookとも連携できるので、SNSも運用している方はぜひ確認してみてください。

SEOチェックリストで綿密なSEO対策が可能

Wixの「Wix SEO Wiz」はWebサイト全体のSEO対策をチェックしてくれる機能です。SEO対策の方法は画面の指示通りに進めていき、最後にキーワードを追加して「SEOレポートを作成」を押せばGoogleサーチコンソールに送信してくれます。

SEOチェックリストで明確になった箇所も手順に従いながら、修正しましょう。検索エンジンでWebサイトを見つけてもらいやすくなるので、ぜひ使ってみてください。

Webサイト分析で改善点を明確にできる

Wixのアプリ「Visitor Analytics」は、公開後のWebサイトのアクセス解析やユーザーの行動分析など、Webサイトの分析が可能です。売り上げにつながるアクセス数やどのような端末を使ってアクセスしているのか解析できます。

分析データをもとに仕入れる商品を変えたり、コンテンツを増やしたりと新たな対策を立てることが可能です。複数の分析ツールを使用しなくても、このアプリ1つでWebサイトの改善点がはっきりとわかるので便利です。

Webサイトの多言語化で海外向けECサイト作成も可能

海外ユーザーもターゲットにした越境ECサイトを作るなら、「Wixマルチリンガル」を追加しましょう。訪問者のブラウザ言語を認識して、自動で変更してくれます。サイトの自動翻訳にも対応しているため、語学スキルが無くても海外ユーザー向けのWebサイトを構築できます。

WixはSEO対策が可能! アクセス数アップを狙おう

WixのSEOツールはWebサイト運営が初めての方でも、スムーズにSEO対策が行えます。ページだけではなく、サイト全体のSEO設定もできるなど設定次第で検索エンジンからのアクセス数増加も狙えるでしょう。さらにWixはSNS連携もできるので、外部対策SEOにも対応しています。

ただし、SEO対策はすべてにおいて「絶対」は無いため、ツールを利用しながらも「分析→修正→検証」を繰り返しながらSEO対策をしていくことが必要です。

また、Wixのプランや対策内容によっては、必ずしもすべての対策ができるとは限りませんので、ご注意ください。

ビジネス向けのプランなら、24時間のカスタマーケアがついているので導入から使用中のサポートまで対応してもらえます。自社Webサイトの運営を検討されている方は、まず試してみてはいかがでしょうか。

【パスカル】導入企業、急上昇中!
『圧倒的に使いやすい』SEOツール

パスカルは、自社サイトに何が足りないのか、どうすれば競合サイトを追い抜けるのか、SEOの改善点がわかるツールです。

※土日含まない4日間使える無料体験版あり!

SEO対策やコンテンツマーケティングの作業効率を上げるSEOツール。種類や機能が豊富なことから、「どのSEOツールを選べばいいのか分からない…」と悩む方も多いようです。この記事では、SEOツールの種類や選び方のポイント、さらに、おすすめのSEOツールを23選紹介します。導入時の比較検討にぜひ役立ててください。
※2024年1月23日更新

【パスカル】導入企業、急上昇中!
『圧倒的に使いやすい』SEOツール

パスカルは、自社サイトに何が足りないのか、どうすれば競合サイトを追い抜けるのか、SEOの改善点がわかるツールです。

※土日含まない4日間使える無料体験版あり!

SEOツールの役割とは?

分析結果の確認

SEOとは「Search Engine Optimization」の頭文字を取った略称で、日本語に訳すと「検索エンジン最適化」という意味になります。SEOツールは、検索エンジンで自社Webサイトの表示順位を上げることを目的としたツールで、効率的に精度の高いSEO対策を行えるのがメリットです。

SEOツールには、競合分析、コンテンツ診断、キーワード調査、アクセス解析、順位検索といったSEOに必要な機能が搭載されており、ツールごとに特色があります。国産や海外産、無料や有料、特化型や複合型など、ツールの種類は様々です。

SEOツールはデジタルマーケティング全般で高い効果を発揮し、企業ホームページやWebメディア、ECサイト、Youtubeなどにも広く活用されています。

SEOのドット文字

【関連記事】SEOツールとは? 7つの機能と導入効果、おすすめのツールを解説

この記事ではSEOツールの機能や種類、選び方をまとめて解説しています。後半では、無料と有料別におすすめのSEOツールにも触れています。最後まで読むとSEOツールに関する知識が深まるので、SEOツールの導入を検討している方は参考にしてみてください。

SEOツールの種類と機能一覧

赤いペンで書かれたSEO用語

代表的なSEO対策に役立つツールの種類を一覧にまとめました。

それぞれのツールの特徴や使い方を見ていきましょう。

検索順位チェックツール

GoogleやYahoo!などの検索エンジンで、自社サイトや競合サイトが何番目に表示されるのかを確認できるツールです。リアルタイムの検索順位やその推移をチェックできます。調査結果は表やグラフで表示され、順位変動がひと目で分かります。

キーワード分析ツール

SEO対策に必要なキーワードを調査するためのツールです。検索上位サイトの頻出キーワードや共起語の調査だけでなく、検索ボリュームの確認、季節トレンドの分析なども行えます。対策すべきキーワードが明確になり、コンテンツ制作時のキーワード選定に役立ちます。

スマートフォンを持つ手

【関連記事】SEOキーワードとは? コンテンツ記事を書く方法とおすすめSEOツールを紹介

今回はSEO対策におけるキーワード選定について解説します。キーワードの検索ボリュームや使用回数などを簡単にチェックできるキーワードツールを使ってコンテンツSEOの時短化を目指しましょう。記事作成の方法や無料のSEOツールも紹介します。Webマーケティング担当者はぜひ読んでみてください。

コンテンツ診断ツール

Webサイトの内部構造を詳しく調査するツールです。サイト内の全ページを調査して、SEOの観点から内部対策に問題がないかを確認します。具体的には、リンク切れなどのエラー箇所の発見、ページ表示速度の診断、サイト構造の抽出、といった機能があります。

なお、コンテンツ診断ツールは、「SEO内部分析ツール」「テクニカルSEOツール」などと呼ばれる場合もあります。

被リンクチェックツール

自社Webサイトへの被リンク数やリンク元を調査できるツールです。良質な被リンクをどれくらい獲得しているか、悪質なサイトからの被リンクがないか、といった確認ができます。

被リンクの数と質は、検索エンジンからの評価やドメインパワーに影響を与えるといわれています。良質な被リンクが検索エンジンからの評価を上げる一方で、悪質なサイトからの被リンクはペナルティの対象となり、検索順位を下げる可能性があるため注意が必要です。

なお、被リンクチェックツールは、「SEO外部対策ツール」などと呼ばれる場合もあります。

アクセス解析ツール

Webサイトを訪れたユーザーの情報を取得・分析できるツールです。セッション数、PV数、流入経路、平均滞在期間、ユーザー属性、使用デバイスなどを細かく調査します。アクセス解析ツールは、PV・CV向上のための課題発見や戦略構築、競合サイトの分析に活用できます。

コピペ(コピーアンドペースト)チェックツール

コンテンツのコピー率をチェックするツールです。完成したコンテンツが他サイトのコピーコンテンツになっていないか確認することができます。

もし、Googleからコピーコンテンツと判断されると、検索順位を下げられるなど何らかのペナルティを受ける可能性があります。また、著作権侵害として問題になるケースもあるため、コンテンツをアップする前にコピペチェックツールを利用することをおすすめします。

SEOツールは無料と有料のものがある

ノートパソコンを挟んで打ち合わせをする二人

SEOツールは、無料のものと有料のものが存在します。両者の違いは機能の充実度で、有料ツールの方がより高度な分析が行えます。便利な機能が揃っており、効率的に精度の高いSEO施策を実行できます。

一方、無料ツールは比較的シンプルな機能で、使い勝手が良いのが特徴です。有料ツールと比べると出来ることは限られてしまいますが、優秀な機能を備えたツールも複数あるので、使い方次第でSEO対策に十分活用することができます。

まずは無料ツールを試験的に利用してみて、その後必要に応じて有料ツールを検討するのもおすすめです。

SEOの文字をつまむ手

【関連記事】【2024年最新版】SEOツールおすすめ23選! 無料&有料、選定方法も紹介

最新のおすすめSEOツール23選を紹介! コンテンツSEOに最適なオールインワン型ツールや、初めてでも扱いやすいシンプルなツール、使い勝手のいい無料ツールなどを厳選しました。SEOツールの種類や選定時のポイントについても詳しく解説しています。

SEOツールの選定方法&比較ポイント

オレンジ色の壁とホワイトボード

SEOツールを選定する際のポイントを紹介します。ツールの導入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

1. 導入目的を明確にする

SEOツールは数も種類も多いので、導入目的を明確にした上で比較検討を行うとスムーズです。まずは、どのような目的でSEOツールを導入したいのか、目標を達成するために必要な機能は何なのかをリストアップするといいでしょう。

例えば、包括的なSEO対策を希望するなら、多彩な機能を搭載したオールインワン型のSEOツールがおすすめです。一方、検索順位のモニタリングのみを目的とするなら、検索順位チェックに特化したツールが適しています。

2. UIデザインに注目する

SEOツールを選ぶ際は、UIデザインにも注目しましょう。ツールを使い続ける上で、画面の見やすさ、操作のしやすさ、結果の分かりやすさは重要です。たとえ便利な機能が豊富に搭載されていたとしても、使い勝手が悪ければ作業効率は上がりません。

無料トライアルやデモが利用できるサービスも多いので、有効に活用しましょう。

3. 同時ログイン、同時使用が可能か

「SEO担当者が複数いる」「SEOツールを社内全体で利用したい」という場合は、ツールの利用制限について確認しておきましょう。アカウント作成数の上限や同時使用の可否はツールにより様々です。

例えば、同時ログイン、同時使用が可能なサービスなら、他の人がツールを使用していても気兼ねなく作業を進められます。様々なSEO業務を並行して行えるため、非常に効率的です。

4. レポート作成機能の充実度をチェック

SEOツールで調査・分析した情報を自動でレポート化する機能があると便利です。レポート作成にかかる時間と手間を大幅に削減でき、ヒューマンエラーも防げます。レポートをきれいなレイアウトのまま出力できる機能があれば、クライアントへの提示資料や社内の会議資料などにも活用できます。

調査・分析したデータをCSVやPDF形式でダウンロードできるかどうかも確認しておくといいでしょう。

5. 無料トライアルやデモサイトの有無

無料トライアルやデモサイトが用意されているサービスなら、SEOツールを契約する前に、使い勝手の良し悪しを確認することができます。ツールの機能や特長については各公式サイトで情報が得られますが、ツールの操作性は実際に使ってみないと分からないものです。実際に使いやすさを確認してから導入を決めると、失敗が少ないでしょう。

6. 導入実績を確認する

SEOツールの導入実績から、そのツールの信頼性を探ることができます。これまでに導入した企業の数や企業名、主にどのような業界で導入されているのかなどを確認してみるといいでしょう。

実際にツールを導入した企業のインタビューや導入事例をチェックするのもおすすめです。導入で得られた成果や率直な感想が掲載されているので、一つの判断材料になるはずです。

7. サポート体制は万全か

SEOツール導入後、どのようなサポートが受けられるのかもチェックしておきたいポイントです。導入後の問い合わせは無料か有料か。メール、電話、チャットでの対応が可能か。初心者向けのサポートはあるのか。海外製ツールであれば、日本語対応の可否も確認しておくと安心です。

ツールによってサポート体制は様々なので、導入前にしっかり確認しておきましょう。

SEOをイメージしたデザイン

【関連記事】【2022年最新版】SEOツール21選を徹底比較! 使いやすさ、機能性、導入実績に注目

無料・有料SEOツールを徹底比較! 使いやすさ、機能性、導入実績に注目して、おすすめSEOツールを21選紹介します。 SEOツールの種類や比較検討のポイントも分かりやすくお伝えします。SEOツール導入を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

Google公式の無料SEOツールおすすめ4選

Google検索画面のタブレット

ここからは、目的別におすすめの「SEO対策に役立つツール」を紹介していきます。まずは、Googleが提供する無料ツールから見ていきましょう。

(※以下情報は2024年1月時点のものとなります)

Google Search Console

Google Search Console

Google Search Console(グーグルサーチコンソール)は、Google検索における自社サイトのパフォーマンスを調査・分析するツールです。検索順位のモニタリング、クリック数やインプレッション数の計測、サイト流入時の検索クエリの調査などが行えます。

サイト上で何らかの問題が検出されるとメールで通知する機能もあり、エラーやペナルティの解消に迅速に対応できます。無料でありながらSEO対策に役立つ機能が揃っています。

公式サイト:https://search.google.com/search-console/about

Google Analytics

Google Analytics

Google Analytics(グーグルアナリティクス)は、アクセス解析ツールです。Webサイトを訪問したユーザーの情報を可視化します。具体的には、セッション数、PV数、直帰率、流入経路、ユーザーの利用端末などの詳細な分析が可能です。

Google Search ConsoleやGoogle 広告など、Googleが提供する様々なサービスと連携でき、効率的に分析が行えます。

公式サイト:https://marketingplatform.google.com/intl/ja/about/analytics/

Google Trends

Google Trends

Google Trends(グーグルトレンド)は、SEO対策のキーワード分析やトレンド調査に役立つツールです。調べたいキーワードを入力すると、人気度の動向を表すグラフが作成され、そのキーワードが多く検索された時期や地域などを確認することができます。国や地域、期間、カテゴリを絞った分析や、複数のキーワードの比較分析も可能です。

関連するキーワードや関連トピックも自動で表示されるため、コンテンツの方向性やキーワードを決める際に役立ちます。

公式サイト:https://trends.google.co.jp/trends/?geo=JP

Google keyword planner

Google keyword planner

Google keyword planner(キーワードプランナー)もGoogle Trendsと同様に、キーワード調査に役立つツールです。基本的にはGoogleで広告を掲載するために利用されるツールですが、キーワードの検索ボリュームや競合性、関連キーワードの調査が行えるため、SEO対策に活用することができます。

なお、Google keyword plannerを利用するにはGoogle広告への登録が必要です。

公式サイト:https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/tools/keyword-planner/

コンテンツSEOツールおすすめ7選

ノートパソコンや手帳

新規コンテンツの作成や既存ページの改善など、コンテンツSEO対策におすすめのツールを6つ紹介します。

Pascal|株式会社オロパス

Pascal

Pascal(パスカル)は、SEO対策やコンテンツマーケティングに本当に必要な機能のみを集めた、シンプルで使いやすいツールです。Pascalで出来ることは、競合分析、コンテンツ診断、キーワード調査、検索順位チェックなど多岐に渡ります。

中でも注目したいのが、優秀なレポート機能。分析結果が見やすく分かりやすいため、次に取るべき対策がすぐに分かります。さらに、レポートは画面上のきれいなレイアウトのまま出力できるので、クライアントへの提案資料やSEO指示書として活用できます。

その他にも、優れたUIデザイン、高速なデータ分析、複数人での同時使用が可能など、SEO作業の効率化に役立つ機能が満載です。

利用料金:ライト 55,000円/プロ 66,000円/アナリスト 88,000円(月額税込)
無料トライアル:有り(土日を含まない4日間)
公式サイト:https://www.pascaljp.com/

SEARCH WRITE|株式会社PLAN-B

SEARCH WRITE

SEARCH WRITE(サーチライト)は、SEOの専門知識や経験がなくても活用できるよう、分かりやすさと使いやすさにこだわって設計されたツールです。SEO施策の立案から、コンテンツ制作、施策管理、順位モニタリング、効果検証まで行えます。今やるべき施策や改善点をツールが示してくれるので、SEOの実務経験があまりない方や、ツールを使いこなせるか不安な方にもおすすめです。

導入後は、ツールの使い方や活用方法、SEOのノウハウを無償でサポートしてもらえます。Webメディア構築や記事ライティングの依頼も可能で、コンテンツマーケティングに関する様々な相談ができます。

利用料金:ベーシック 88,000円(月額税込)
無料トライアル:有り(無料デモ)
公式サイト:https://searchwrite.jp/

Siencaインサイト|株式会社クロスリスティング

Siencaインサイトは、新たな記事ネタやSEOキーワードが簡単に見つかるSEOツールです。トピッククラスター分析を導入しており、一般的なSEOツールよりも網羅性を意識したコンテンツ制作が行えます。

注目の機能である「キーワード分析」では、軸キーワードを入力するだけで、ユーザーの興味関心の高い情報が一覧で表示され、記事ネタ発見に役立ちます。また、一覧からSEOで上位をとれやすいキーワードの選定も可能です。

まずは無料でお使い頂けるので、SEOやコンテンツマーケティングのご担当者の方はぜひ活用してみてください。

利用料金:無料プラン 0円/シルバープラン 55,000円/ゴールドプラン 110,000円/(月額税込)
無料トライアル:有り
公式サイト:https://sienca.jp/insight/

EmmaTools|株式会社EXIDEA

EmmaTools

EmmaTools(エマツールズ)は、SEO記事制作に特化したライティングツールです。上位表示のためのキーワード選定機能や、完成した記事のSEO品質をチェックする機能などがあり、誰でも簡単にSEOレベルの高い記事が作成できるよう設計されています。

どこをどのように改善すべきか、SEO最適化のための具体的なアドバイスが受けられるのも特長で、ツールの指示通りに修正するだけでSEO効果を高めることができます。

他にも、コピー率チェック機能や検索順位計測機能、外部ライター管理機能など、Webメディア運営やコンテンツ制作に役立つ機能が揃っています。

利用料金:個人向け 33,000円 企業向け 71,500円(月額税込)
無料トライアル:無し
公式サイト:https://emma.tools/

TACT SEO|株式会社ウィルゲート

TACT SEO

TACT SEO(タクト エスイーオー)は、SEO対策のキーワード調査から、競合分析、自社サイトの内部診断、順位モニタリングまで行うことができるSEOツールです。3,500社以上の企業に導入実績があり、信頼性の高さが伺えます。

頻出キーワードのグルーピング機能や、流入キーワードの分析機能など、キーワードに関する調査機能が充実しており、データに基づいた精度の高いSEO施策を講じることができます。

利用料金:初期料金 100,000円〜 月額料金 99,000円~(月額税込)
無料トライアル:有り
公式サイト:https://tact-seo.com/

tami-co|CROCO株式会社

tami-co

tami-co(タミコ)は、SEOコンサルティングを行うCROCO株式会社が開発した、コンテンツSEO対策ツールです。上位表示に必要なキーワード調査やユーザーニーズの分析など、コンテンツマーケティングで必要な情報の調査がわずか3分で完了します。レポート画面や分析グラフが見やすく、SEO対策に活用しやすいのも特長です。

金額に幅のある4段階の料金プランが用意されているので、自社サイトに最適な無駄のないプランが選べます。

利用料金:ライト 54,780円/スタンダード 82,280円/ビジネス 109,780円/プレミアム 132,000円(月額税込)
無料トライアル:有り(2週間)
公式サイト:https://tami-co.biz-samurai.com/

MIERUCA|株式会社Faber Company

MIERUCA

大手企業やメディア、教育機関など1500社が利用するMIERUCA(ミエルカ)。SEO対策やコンテンツマーケティングに必要な機能を網羅したツールで、課題や改善点を「見える化」します。人工知能を用いた強力な調査・分析機能も特長です。

ツール導入後は、SEOの基礎やデジタルマーケティングのノウハウが学べる200以上の動画を視聴できます。リアルタイムで講師に質問ができるオンラインセミナーも開催されており、SEO担当者のスキルアップにも役立ちます。

利用料金:要お問い合わせ
無料トライアル:有り
公式サイト:https://mieru-ca.com/

Keywordmap|株式会社CINC

Keywordmap
Keywordmapは、独自のビックデータと機械学習などに基づいたSEO対策・コンテンツマーケティング用ツールです。「10時間かかっていた競合分析を2分で」をテーマに、キーワード分析に関するさまざまな機能がついているツールです。

利用料金:要お問い合わせ
※初期費用あり
無料トライアル:有り
公式サイト:https://keywordmap.jp/

検索順位チェックツールおすすめ3選

検索順位のグラフ

続いて、検索順位チェックに便利なSEOツールを3つ紹介します。

GRC|有限会社シェルウェア

GRC

GRC(ジーアールシー)は、検索順位チェックに特化したツールで、シンプルで扱いやすいのが特徴です。「Google」「Yahoo!」「Bing」での検索順位とその推移を表やグラフで確認できます。複数のサイト、異なる検索キーワードを同時にチェックできるので、自社サイトだけでなく、競合サイトの検索順位の追跡も行えます。

利便性の高いツールでありながら、無料や低料金で利用できるのも魅力です。

利用料金:無料/ベーシック 495円/スタンダード 990円/エキスパート 1,485円/プロ 1,980円/アルティメット 2,475円(月額税込、年額プラン有り)
無料トライアル:有り(無料プラン有り)
公式サイト:https://seopro.jp/grc/

GMO順位チェッカー|GMOソリューションパートナー株式会社

GMO順位チェッカーは、クラウドベースのツールであり、検索順位を確認するための便利なツールです。登録したURLやキーワードに対して、自動的に毎日の検索順位を取得し保存することができます。

クラウド型であるため、PC上でアプリを起動する必要はなく、面倒な起動管理やPCの交換時のメンテナンスも不要です。また、スマホやタブレットでも利用することができます。

さらに、順位変動アラートやアカウント権限管理(サブアカウント)、AIキーワードアドバイザー機能など、機能面でも充実しています。また新機能としてエリア機能やGoogleアカウント連携ログインも追加されました。料金もリーズナブルでとても魅力的です。

利用料金:無料/プロ100 485円/プロ1000 980円/エージェンシー5000 19,800円/エージェンシー10000 31,680円/(月額税込)※年間契約で2か月分割引あり
無料トライアル:有り(無料プラン有り)
公式サイト:https://rank-checker.com/

BULL|株式会社ディーボ

BULL

BULL(ブル)は、Webサイトの検索順位とその推移を手軽に確認できるツールです。「Google」「Yahoo!」「Bing」の3つの検索エンジンに対応しています。

BULLの特徴として、独自に調査したGoogleの変動値をグラフで表示していることが挙げられます。検索順位の推移と並べて表示することで、順位変動があった際に、それがGoogleアルゴリズムによるものなのか、または異なる要因によるものなのかを推測できるようにしています。

また、BULLにはメモ機能があり、行った施策の内容や引き継ぎたい情報などを残すことができます。

利用料金:BULL30 1,150円/BULL50 1,850円/BULL100 3,500円/BULL200 6,550円/BULL500 15,400円(月額税込)
無料トライアル:有り(2週間)
公式サイト:https://bullseo.jp/

被リンクチェックツールおすすめ2選

ネットワークのイメージ画像

被リンクの獲得状況をチェックできるSEOツールを2つ紹介します。

Majestic SEO|Majestic

Majestic SEO

Majestic SEO(マジェスティックエスイーオー)は、被リンクの調査・解析に特化したツールです。被リンクの数やその内訳、参照元ドメイン、アンカーテキスト、外部被リンク数の推移など、被リンクに関連する様々な情報を調査できます。

利用料金は月額制で、LITE $49.99、PRO $99.99、API $399.99の3つのプランが用意されています。控えめな料金設定でコストを抑えた導入が可能です。

利用料金:LITE $49.99/PRO $99.99/API $399.99(月額)
無料トライアル:有り(サイト上にデモ有り)
公式サイト:https://ja.majestic.com/

Ahrefs|株式会社フルスピード

Ahrefs

Ahrefs(エイチレフス)は、ワールドクラスのSEO分析ツールです。被リンクに関する詳細な調査・分析が可能で、被リンクの増減をリアルタイムで通知する、便利なアラート機能も付いています。

その他にも、キーワードの検索ボリュームや難易度の分析、対策サイトの検索順位モニタリング、人気ソーシャルメディアの調査など、SEOに役立つ機能が満載。見やすいインターフェースで、分析結果を直感的に把握できます。

利用料金:ライト 13,750円/スタンダード 27,500円/アドバンスド 55,000円/エージェンシー 137,500(月額税込)
無料トライアル:無し
公式サイト:https://ahrefs.jp/

競合サイト分析ツールおすすめ2選

分析結果の画面

競合サイトの調査・分析に役立つSEOツールを2つ紹介します。

Similarweb|SimilarWeb Japan株式会社

SimilarWeb(シミラーウェブ)は、Webサイトのアクセス状況やランキングを調査できるツールです。訪問数や直帰率、流入キーワード、ユーザーの興味や検索行動などを詳細に解析します。ライバルとなる競合サイトや類似サイトの検出も可能です。

世界の全サイトと比較して導き出されたトラフィックランクも確認でき、対象Webサイトが世界、国内、カテゴリー内で何位なのかを知ることができます。

SimilarWebでは、同じ画面で2つのWebサイトを比較分析できるため、自社サイトと競合サイトの差異や課題が分かりやすいです。公式サイト上にデモが用意されているので、ぜひお試しください。

利用料金:要お問い合わせ ※従量課金制
無料トライアル:有り(7日間・サイト上にデモ有り)
公式サイト:https://www.similarweb.com/ja/

Semrush|株式会社オロ

Semrush

Semrush(セムラッシュ)は、オールインワン型の競合分析ツールです。世界的に有名なツールで、全世界700万ユーザーに利用されています。豊富な機能を持ち、活用範囲が広いのが特長で、SEO、コンテンツマーケティング、広告分析、SNS競合対策など、あらゆる領域をカバーします。

一点注意したいのが、一部機能は日本語未対応であることです。英語に不安のある方は、慎重に導入を検討しましょう。

利用料金:Proプラン $142.95/Guruプラン $274.95/Businessプラン $549.95(月額、年額プラン有り)
無料トライアル:有り(14日間)
公式サイト:https://semrush.jp/

無料で使えるSEOツールおすすめ4選

SEOの文字が映るノートパソコンと付箋

最後に、無料で使えるSEOツールを4つ紹介します。

ラッコツールズ|ラッコ株式会社

ラッコツールズ

ラッコツールズでは、無料で利用できるWebツールが豊富に用意されています。SEO関連のツールも充実しており、見出し(hタグ)抽出、タイトル&メタ情報抽出、リンク(href、src)抽出、OGP確認、HTTPリクエスト確認などの機能が無料で利用できます。

ツールを使って出来ることや、SEO対策の活用例が詳しく掲載されているので、SEO初心者の方にもおすすめです。

公式サイト:https://rakko.tools/

ohotuku.jp|株式会社ディーボ

ohotuku.jp

検索順位チェックツールのBULLを手掛ける株式会社ディーボが、無料で公開しているツールです。簡易的な検索順位のチェックが可能で、WebサイトのGoogle検索での順位(100位まで)と、Yahoo!検索での順位(10位まで)を知ることができます。順位が圏外の場合は、「100位以下」「10位以下」と表示されます。検索キーワードは、最大3つまで設定できるようになっています。

公式サイト:https://ohotuku.jp/rank_checker/

akakurage.jp|株式会社ディーボ

akakurage.jp

こちらも株式会社ディーボが提供する無料ツールで、被リンクのチェックを行うことができます。Webサイトの被リンクを洗い出し、安全な被リンクと危険な被リンクを表示します。ここで言う危険な被リンクとは、Googleが推奨しない質の低い被リンクのことを指し、今後ペナルティの要因になる、あるいは既にペナルティを受けていると判断されています。

なお、ツールの利用にはメールアドレスの登録が必要で、一部利用回数などの制限があります。

公式サイト:https://akakurage.jp/

リンクチェッカー|株式会社エスロジカル

リンクチェッカー

リンクチェッカーは、リンク切れをチェックできる無料ツールです。使い方は簡単で、サイトURLを入力してチェックボタンを押すだけ。ワンクリックだけでサイト全体のリンク切れをチェックできるため、こまめなチェックを行いやすいでしょう。

調査結果は、「調査済数」「エラー数」「残調査数」の3つで表示され、各エラーの詳細も確認できます。

公式サイト:https://www.dead-link-checker.com/ja/

SEOイメージ

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SEOツールの導入効果&メリット

上昇グラフ

SEOツールを導入する大きなメリットとして、SEO対策の効率化が挙げられます。競合サイトの分析やキーワード選定、検索順位のモニタリングには多くの時間と手間がかかりますが、SEOツールを利用すれば煩雑な作業を自動化できます。ハイレベルな分析機能を利用して、精度の高いSEO施策が打てるのも利点です。

また、自社でSEO対策を完結できれば、外注する必要がなくなります。外注から自社業務に切り替えることで、大幅なコスト削減も期待できます。SEOノウハウの蓄積と共有により、組織全体のレベルアップが図れるのも魅力です。

自社に最適なSEOツールを導入しよう

この記事では、SEOツールの種類や選定のポイント、無料・有料のおすすめSEOツールを紹介しました。SEO対策やコンテンツマーケティングに本腰を入れるのであれば、SEOツールは必須といっても過言ではありません。

SEOツールがあれば、効率的かつ効果的なSEO対策が実現します。まずは、自社サイトの課題や目標を明確にして、それらをクリアするために最適なSEOツールを導入しましょう。

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“サイトのPV数が伸びない”と、悩みを抱えていませんか? そんな状況打破に役立つのがSEO対策です。今回は、2023年現在活用できる、無料のSEO対策ツール最新情報をまとめました。検索順位調査やキーワード選定、競合サイト分析など、目的別に活用できるツールを13選ご紹介します。

SEOツールのランキングは、以下の記事でぜひチェックしてみてください。

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SEO対策はなぜ必要? ツールを使う目的とは?

PCとSEOの文字

Webサイトを作るなら「知ってもらうこと」が大切

ただ記事をたくさん書いていても、読者に知ってもらう機会がなければせっかくの努力も報われません。そのためには検索エンジンにおいて記事が上位表示される必要があります。すなわちSEO対策が必要になり、それを支援してくれるのがSEOツールです。

SEO対策の目的は検索上位のその先にある

ただし、検索エンジンで上位に引っかかるだけでは目的達成には不十分です。良質なコンテンツによって、記事を検索したユーザーの期待を裏切らない本当に知りたい情報を提供すること、そして最終的に自分のWebサイト運営の目的を果たすことがSEO対策の終着点です。

SEOのドット文字

【関連記事】SEOツールとは? 7つの機能と導入効果、おすすめのツールを解説

この記事ではSEOツールの機能や種類、選び方をまとめて解説しています。後半では、無料と有料別におすすめのSEOツールにも触れています。最後まで読むとSEOツールに関する知識が深まるので、SEOツールの導入を検討している方は参考にしてみてください。

SEO対策のメリットとツールを使うべき理由とは

PCと目覚まし時計

SEO対策は無料でも十分な改善が期待できる

SEO対策は知識や方法がわかっていればすぐにでも試せる対策です。無料で施策できるため、コストに余裕がなくても取り組みさえすれば改善が期待できます。作成した記事が検索の上位にあがりかつ良質なコンテンツであれば、記事そのものが資産になるでしょう。

最適なSEO対策を行えば、記事を多くの人に見てもらえるだけでなく、高いブランディング効果が期待できます。認知度が高まりSNS集客も増加すれば、ひとつひとつのアプローチに対して広告を出したりダイレクトメールを送ってアピールすることなく、マーケティングの費用を削減しながらWebサイト自体の最終目的(商品販売やサービス契約など)につなげることも可能です。

ツールを駆使すれば、SEO対策がより簡単に

SEO対策はいつでも始められますが、対策自体はある程度難易度が高いです。複雑な原因が順位に影響するため分析が難しく、かつSEO対策は効果が表れるまでに時間がかかるため、すぐにどう効果があったのかを把握できないこともデメリットです。また、SEO対策を考慮しながら記事を作成するのには時間もかかり、公開前のコンテンツ作成自体に費用がかかる場合もあります。

これらのSEO対策の地道な作業の上では、デメリットをできるだけ防ぎ、本来の業務に支障を出すことなく効率良く行うことがポイントです。そのためのサポートとして詳細な分析ができるSEOツールが役立ちます。SEOツールを上手に使いこなせば、効率もアップし、より成功率を上げながらSEO対策に取り組めるでしょう。

役立つツールを探そう~SEO対策の考え方と種類~

PCにつながるデバイスなどのイラスト

内部対策と外部対策について

SEO対策には、内部対策と外部対策の違いがあり、取り組みの方向性も変わってきます。内部対策は、Webサイト自体の内部に向けられたもので、良質なコンテンツを制作する上でも役立つ対策です。外部対策は、サイトに対する外部からの評価のようなもので、被リンクという形で表れるため直接的に働きかけるのは難しい部分です。これらはそれぞれ視点が違うため、双方をより良く管理していくことが必要になるでしょう。

いくらリンクを貼ってもらっても、Webサイトの中身がよくなければブランディングなどにはつなげられません。とはいえ被リンク状況を軽視してもSEO対策は上手くいかないでしょう。そのために、双方を検討し、内部対策には内部対策用のツール、外部対策には外部対策用のツールとして、分けてツールを選ぶこともポイントです。

SEOツールには目的によって様々な種類がある

SEOツールにはそれぞれの得意分野について種類が分けられ名前が付いています。内部対策ツールや外部対策ツール以外にも様々な種類があるので、全体を見て違いを把握しておくと選びやすくなります。

<よく登場するSEOツールの種類>

ただ、これらはツール自体が統合型となっているものもあるので一概に種類だけで選ぶのは難しい面があります。例えば、コンテンツ分析ツールでもコンテンツ分析に特化しているだけでなく、競合調査もできるなど包括的な機能を持っているものもあるので、ツールの機能だけで振り分けて選別するのは困難です。そのため、ツールの種類を大まかに把握したら、目的に合わせて必要な機能を持つツールを選び使い分けるなどして工夫して取り入れるのが良いでしょう。

内部対策におすすめの無料SEOツール4選

鍵穴と鍵

先ほどご説明したように、SEOツールは複数の機能を備えているものもあるため、例えばツールの情報をまとめたサイト等を見ても、そのサイトによってカテゴライズのされ方が異なる場合があります。最初から細かく分析してツールを探すのが難しいときには、内部対策というカテゴリで挙がってくるツールをチェックしてみるのもおすすめです。

Google Search Console

「Google Search Console」は、Googleの提供する無料サービスで、Webサイトの掲載順位を把握するのに役立つツールです。利用にはGoogleアカウントや適応するブラウザが必要になりますが、有料となるオプションなどはなく、Search Consoleに登録するだけで開始できます。よくわからない場合は、初心者向けの資料としてスタートガイドもあるので参考にしてみてください。

Googleに特化したツールではありますが、SEO対策の基本としてGoogleの対策がよく挙げられるのでその点でも効果は期待できるでしょう。またこちらのツールでは被リンクのチェックもできるため、外部対策としても併せて役立ちます。

▼Google公式 Search Console の概要ページ
https://support.google.com/webmasters/answer/9128668?hl=ja&ref_topic=9128571

SEO Pack(内部SEOスコア – SEO内部対策チェックツール)

「SEO Pack」では有料のサービスを提供していますが、公式ホームページ内にある「内部SEOスコア – SEO内部対策チェックツール」は無料で利用できるツールとなっています。ブラウザ上で利用できるので、ダウンロードする手間もなく気軽に活用しやすいのもメリットです。

調べたいWebサイトのURLと対策キーワードを入力するだけで、SEO内部要因に関するチェックをGoogleガイドラインや「SEO Pack」独自の基準で採点して、総合評価として100点満点で教えてくれます。自分のWebサイトだけでなく、ライバルのサイトを調べることで点数を比較できるのもポイント。それによってSEO対策上どのような点に問題があるのかも導き出せるため、簡易的な競合サイト分析ツールとしても役立つでしょう。

▼SEO Pack 公式サイト
https://seopack.jp/inside_score/

高評価

「高評価」は、Webサイトの個々のページに対して指定キーワードを元にSEO対策度合いをチェックできるコンテンツSEOツールです。総合得点のほかに、タイトルやディスクリプション、SSLなど基本情報の各項目の評価とアドバイスを一括で確認できるのでどの部分を改善したら良いのかが一目でわかります。

また、ページ内で使用されている単語の上位について使用回数や含有率なども踏まえた分析結果がわかるため、対策したいキーワードと文章の構成の見直しなどをする上でも役立つでしょう。ほかにも、見出し情報や代替テキスト情報、発リンクなど、SEO対策で参考になるポイントごとの一覧も表示されます。

▼高評価 公式サイト
https://ko-hyo-ka.com/

SEOチェキ!

「SEOチェキ!」は、WebサイトのURLを貼るだけで、ブラウザ上で簡単に簡易的なコンテンツ分析や検索順位確認などができるツールです。複数の項目が選択でき、サイトSEOチェック、検索順位チェック、キーワード出現頻度、発リンク、Whois情報としてドメイン所有者の情報などがそれぞれ確認できるシステムです。

サイトSEOチェックでは、タイトルやディスクリプション、h1タグ、Alexaランキングなど総合的な情報が抽出できるので、まずはここから始めてみるのもおすすめ。検索順位チェックでは、キーワードを入力すると、GoogleとYahoo!の順位がそれぞれ表示されます。発リンクチェックでは外部と内部双方への発リンク状況がわかります。

▼SEOチェキ! 公式サイト
https://seocheki.net/

外部対策におすすめの無料SEOツール3選

スマートフォンを持つ手

外部対策では、主に被リンクチェックツールが役立ちます。自分のWebサイトを他のサイトでリンクしてもらえると、そこからの流入が期待できるためSEO対策では重要なポイントとなります。同時にスパムリンクの発見にも役立つので、リンク数だけでなくリンク元もよく確認してみてください。

Hanasakigani

「Hanasakigani」では、自分のWebサイトの被リンクチェックと、競合サイトの被リンクチェックができるサービスです。どちらも最大10件まで調査してくれ、データをCSVで保存することも可能です。ブラウザ上でWebサイトのURLを入力するだけでチェックできるのでお手軽です。

競合サイトの被リンクチェックでは、キーワードと自分のWebサイトのURLを入力すると、該当ページの外部被リンク数、被リンクドメイン数、ドメイン年齢などを一覧で確認できます。

▼Hanasakigani 公式サイト
https://hanasakigani.jp/

Link Explorer

「Link Explorer」は、SEOを専門に扱う会社「Moz」が提供する海外サイトのツールで、40兆以上のリンクデータベースを持っている被リンクチェッカーであることが強みです。会員登録しないと利用できないことや英語で書かれていることなどで、少し利用のハードルはありますが、比較的詳しく被リンク情報を確認できます。英語が苦手な方は、Google翻訳の使用やレビュー記事などを参照してみてください。

調査では被リンク数だけでなく、ドメインパワーやスパムスコアなどもチェックできるのが特徴です。無料で利用するには回数や表示件数などの制限があります。

▼Moz Link Explorer 公式サイト
https://moz.com/link-explorer

SEOTOOLS

被リンクチェックに特化したツールは海外サイトも多い中、「SEOTOOLS」は日本語で使いたい方にもおすすめの簡易的で使いやすいツールです。他のサイトと比較すると調査に多少時間がかかる場合がありますが、ブラウザ上で調べたいWebサイトのURLを入力するだけでチェックできます。

チェックでは、Googleでの被リンク数やドメイン分散、IPアドレス分散などの評価と、アルファベット判定の総合評価などが表示されます。ただこのツールでは全ての被リンクを検索することができないため、あくまでも簡易的な目安になります。また同会社のサービスには、より幅広く分析できるSEOアクセス解析ツールなどもあります。

▼SEOTOOLS 公式サイト
https://www.seotools.jp/005_linkcheck/

検索順位を調査できる無料SEOツール2選

番号が書かれた陸上競技場のトラック

検索エンジンの上位にあがることで記事が読まれやすくなるため、SEO対策で検索順位を上げることは重要な事柄です。そのためには、キーワード選定や記事の質を上げることが必要になりますが、まずは現在の位置を把握することがポイントになるでしょう。そこで、検索順位チェックツールが役立ちます。

検索順位チェッカー

「検索順位チェッカー」は、ブラウザ上でWebサイトとキーワードを入力するだけで簡単に診断してくれるツールです。キーワードは5つまで設定でき、それぞれの分析結果がわかります。Google、Yahoo!、Bingと3つの検索エンジンについて、対象URLの100位までの順位とヒット数を調べてくれるのが特徴。また、選択すればスマホ版もチェックすることができ、3つの検索エンジンのスマホ版の順位も調査できます。

調査レポートはCSV形式でダウンロードすることが可能です。検索条件を入力した際に「この条件を保存」というボタンをクリックすると、その後1年間はサイトにアクセスした際に簡単に情報が呼び出されるのも便利な機能です。

▼検索順位チェッカー 公式サイト
https://checker.search-rank-check.com/

GRC

「GRC」は、ダウンロード&インストールしてから使うタイプのツールです。公式ホームページ内でダウンロードから基本的な使い方まで詳しく説明されていますので、ツールに慣れていない方でもやりやすいでしょう。基本はWindows用ですが、Macで使う方法も掲載されています。

ツールを起動させて、サイト名やURL、検索語を入力しチェックボタンを押すと、Google、Yahoo!、Bingにおける検索順位が表示されます。また、過去の調査結果を元にグラフで表してくれるのも特徴です。無料版はURLは3つ、10項目までなどの制限がありますので、効率良く活用しましょう。有料版は段階別のプランがあり、金額のアップごとにURL数や検索語数も増えていきます。

▼GRC 公式サイト
https://seopro.jp/grc/

キーワード選定ができる無料SEOツール2選

パソコンの検索画面とキーボードを操作する手

キーワード選定ツールは、どんな記事を書けば良いのかわからないときにも参考になるツールです。自分のWebサイトに合う記事でかつ需要のある記事を書く上で、どんなワードを使えば良いのかのヒントになり、ページを検索上位に上げるためにも役立ちます。

Google広告 キーワードプランナー

Googleの提供する「Google広告 キーワードプランナー」は、Google広告にログインして使うツールです。根本的にはGoogleで広告を出す際に役立つサービスで、キーワードごとの見積り金額などがわかるものになりますが、キーワード候補を調査する機能としても役立ちます。

まずは新しいキーワードを見つけるステップからのスタートで、候補のワードを入力すると関連するキーワードのリスト表示が見られます。キーワードが検索されている頻度や検索数の推移などのデータもわかるので、これらの情報も先を見据えた記事作りの参考になるでしょう。

▼Google広告  キーワードプランナー 公式サイト
https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/tools/keyword-planner/

aramakijake.jp

「aramakijake.jp」の「検索数予測ツール」は、特定のキーワードをブラウザ上に入力して調査できるツールです。簡易的で使いやすいので、記事制作のアイディア探しなどにさっと調査したいときにもおすすめ。ワードを入力すると、GoogleとYahoo!の月間推定検索数やランキング形式の月間検索アクセス予測数に加えて、関連語も表示されます。関連語で出たワードについてもワンクリックで同じチェックができるので便利です。

調査データはCSV形式で保存することもできます。また別タブで「競合検索数予測ツール」の調査も可能です。WebサイトのURLと3つまでのキーワードを設定すると、対象ワードごとの月間推定検索数や関連語の月間推定検索数のほか、現在の順位なども表示されます。

▼aramakijake.jp 検索数予測ツール 公式サイト
https://aramakijake.jp/

競合サイトが分析できる無料SEOツール2選

表彰台のイラスト

競合サイトの情報を把握しておくことは、自社サイトの差別化を図り検索上位を狙う上でとても大切です。単にライバルに勝つという目的だけでなく、良い部分は取り入れるなど、上質なコンテンツ作りを目指してメリットの多い分析を行ってみましょう。

SimilarWeb

「SimilarWeb」は海外製のツールですが、日本語を選択できるので英語が苦手な方でも使いやすいツールです。無料版と有料版があり無料版にはユーザー数や分析可能期間などの制限がありますが、簡易的な競合分析であれば無料版でも十分に使えるでしょう。また、ブラウザ上にURLを入力するだけで調査できるところも魅力です。

URLを入力して検索をすると、そのWebサイトの説明から国ランク、カテゴリランク、合計訪問数、平均滞在時間などの様々な情報が表示されます。過去3か月の総訪問数もグラフで表示されるため一目でわかりやすいでしょう。サイトの訪問者がどのようなことに興味を持っているか、競合および類似サイトなどもわかるので、自分のWebサイトの分析としても役立つ機能があります。

▼SimilarWeb 公式サイト
https://www.similarweb.com/ja/

SEOquake

「SEOquake」は、ブラウザ用の無料のプラグインによるツールで、Google Chromeから利用できます。また、同じくFirefoxには「SeoQuake SEO extension」がありますので、ご利用のブラウザに合わせて選んでみてください。

調べたいWebサイトの、被リンク数や、Google検索順位、Alexaランク、Facebookのいいねの数、キーワード調査など様々なデータがわかるので、競合サイトの分析だけでなく自分のWebサイトの内部対策としても役立つ情報が収集できるでしょう。

▼SEOquake 公式サイト
https://www.seoquake.com/index.html

継続を視野に入れるなら、無料体験版がある有料ツールもチェック!

PCに表示されたグラフを指すペン

無料版と比較すると有料版の方がより機能が充実しているため、SEO対策にコストの余裕がある場合は最初から有料版を検討するのもひとつの方法です。ただ、有料版は機能が充実しているぶん使いこなすための知識が必要になり難しいものもあるため、内容を調査してから選ぶと良いでしょう。無料体験版のあるツールは実際に体験してから選べるので便利です。

パスカル

「パスカル」には、コンテンツ分析、キーワード分析、競合分析、ランキング取得などの機能があり、ライト、プロ、アナリストの3段階の料金プランから選択可能です。無料体験版は、製品版と同じものを土日を含まない4日間活用できます。

▼パスカル 無料体験版申込みページ
https://www.pascaljp.com/form/freetrial.html

EmmaTools

「EmmaTools」は、SEO対策の元にライティングを行う場合に特化したツールで、上位表示に役立つキーワードの自動提案や、完成したコンテンツの自動分析などを行ってくれます。プランは1つのみで、無料トライアルを実施しています。

▼EmmaTools 公式サイト
https://emma.tools/

SEOツールを上手に駆使してプロの手法を目指そう!

SEO対策は一から情報を集めて対策を練るとなると難しいですが、無料のSEOツールを使えば誰でも簡単にSEO対策に取り組むことができます。

ツールを上手に使いこなして、プロの手法を目指しながら徹底して行ってみましょう。

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Webの検索エンジンにおいて、Googleの国内シェアは2022年3月時点で77%(※1)です。更に、内部的にGoogleのエンジンを活用しているYahoo!の国内シェア(17%)も合わせると、その割合は約94%にもなります。そのため、Web検索結果の上位を目指すなら、Google基準でのSEO対策が欠かせません。

ユーザーファーストを掲げるGoogleでは、分析・調査ツールを無料で提供して、サイトをより良くするためのサポートをしています。

本記事では、そんなGoogle公式SEOツール10種類をピックアップし紹介していますので、どんなツールを入れるべきか分からないという方やSEO対策に悩まれている企業担当者の方も、ぜひ参考にしてみてください。

※1 参考:Statcounter Global Stats「Search Engine Market Share Japan」
https://gs.statcounter.com/search-engine-market-share/all/japan

部屋と机の上のPC

【関連記事】【最新版】無料で使えるSEOツールをご紹介! 目的別にチェックできるおすすめ13選

SEO対策をさまざまな面から検討されているご担当者に向けて、本記事では無料で使えるSEOツールを13選ピックアップしました。SEOツールの選び方と共に、それぞれの特徴を詳しくご説明します。気軽に試しやすいツールばかりをご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。


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Google公式のSEOツールとは

SEOやソーシャルメディアのイメージ図

Googleが公式にリリースしているSEOツールは、SEOに精通するプロのWebマーケターも使用しているツールです。Googleの検索エンジンにおいてSEO対策をする際の基本的な機能が揃っており、初心者でも簡単に使えるため、SEO対策をするなら入れておきたいツールと言えます。そこでこの章では、Google公式のSEOツールでできることや便利な機能について解説します。

Google公式のSEOツールでできること

Google公式のSEOツールでは、検索ユーザーの行動や検索エンジンに分かりやすく情報を伝えられているかなどを確認することができます。

SEOというと、順位を上げることを目的としがちですが、本来の目的は検索ユーザーにとって有益な情報を提供し、それを検索エンジンのロボットにも正しく理解してもらえるように最適化することです。

つまり、どうすれば、検索ユーザーが求めている情報をわかりやすく伝えることができ、検索エンジンが認識しやすくなるのかを分析する必要があります。

Chromeの拡張機能と使う方法もある

Google Chromeは、Googleが開発した無料で利用できる最先端技術を搭載するクロスプラットフォームのWebブラウザです。その拡張機能として一部の機能だけですがGoogle公式のSEOツールが用意されていますので、簡易的にWebブラウザ上から必要な情報を取得して分析することもできます。

【目的別】Google公式のSEOツールまとめ

SEOの文字を指す男性

Google公式のSEOツールには、複数の種類があります。目的によって使うべきツールも変わってくるため、この章ではWebサイトを運営している人やSEO対策を考えている人が入れておきたいGoogle公式のSEOツールを目的別に紹介します。

目的 おすすめの公式SEOツール 確認できること
検索のニーズを調べたい Googleサジェスト ・SEO対策をしたいキーワードにおいて、一緒に検索されやすいキーワードを調べることができる
Googleトレンド ・特定のキーワードの検索回数の推移を、期間を指定して確認。過去・現在・未来のトレンドなどを見ることができる
どんなコンテンツを作るべきか調べたい キーワードプランナー ・キーワードの検索ボリュームや競合性、新しい関連キーワードを見つけることができる
WebサイトにおけるSEO施策の効果を確認したい Google Analytics(Googleアナリティクス) ・サイト内におけるユーザーの動きや基本属性、Webサイトの成果(目標の達成度など)の情報を取得できる
検索エンジンにきちんと認知してもらえてるか知りたい Google Search Console(Google サーチコンソール) ・検索結果の表示順位やクリック率などが分かる

・サイトに流入する際にユーザーがどのような行動をとったのかが分かる

・順位を下げる原因となるGoogleからの警告を把握できる

・被リンク調査ができる

Webサイトのパフォーマンス状況を知りたい
どこを改善すべきか簡単に知りたい Search Console Insights(サーチコンソールインサイト) ・専門知識がなくても自分のサイトがどのように発見されたのかや、コンテンツのパフォーマンス状況を把握できる
検索ユーザーがストレスを感じない表示ができているか知りたい PageSpeed Insights ・該当URLのページの表示速度のスコア測定ができ、改善すべきポイントを把握できる
検索エンジンに情報を正確に理解してもらいたい 構造化マークアップ支援ツール ・Googleの検索エンジンにWebサイトのページデータを正しく伝え、認識させることができる

各SEOツールについて、以下で詳しく紹介します。参考にしながら、必要なツールを活用しましょう。

Googleサジェスト

Googleの文字と検索結果画面

Googleサジェストは、検索窓にキーワードを入力したときに表示される候補キーワードのことです。Googleでは、「オートコンプリート」と言われています。

検索キーワードの入力を素早く完了させ、時間を節約することを目的とした機能です。検索キーワードの入力を素早くすることで、ユーザーが早く知りたい情報にたどり着けるようにしています。ユーザーファーストを掲げるGoogleらしい機能ですね。

Googleは、単純に、特定のキーワードでよく使われるクエリを表示しているわけではないとしていますが、ユーザーが検索するであろうキーワードが表示されます。そのため、Googleサジェストワードを見ることで、ユーザーのニーズをくみ取ることができます。

Googleサジェストが役立つ場面

具体的には、以下のような場面で非常に役立ちます。

Googleに蓄積された情報から導き出された、キーワードと一緒に検索されているワードの組み合わせなので、検索ユーザーの知りたいことを調べたいときに確認したい部分です。

特に、キーワードを決めて新しいコンテンツを制作する際やリライト、ユーザーのニーズや検索意図を知りたいときは、Googleサジェストを使って、検索ユーザーが求めている情報を探りましょう。

Googleサジェストの調査方法

Googleサジェストの重要性を認識できたところで気になるのが、調査方法でしょう。調べ方は、大きく分けると手動と自動の2パターンがあります。

手動

Googleの検索画面を開き、検索窓にキーワードを入力するだけです。候補が表示されたら、画面キャプチャやメモをしましょう。

自動

無料で利用できる「ラッコキーワード」なら、重複除去されたGoogleのサジェストを一括で取得でき、結果出力はテキストのコピーとCSVダウンロードの2パターンが選べます。手動よりも迅速に正しいデータを得られるため、手間なく正確なデータを集めて分析したい場合には、こういった自動で取得できるツールを活用しましょう。

▼Googleサジェストを自動で調べる場合
サイト名:ラッコキーワード(ラッコ株式会社運営)
利用料金:無料(1日合計50回まで)※50回以上は有料コース
URL:https://related-keywords.com/

Googleトレンド

PC画面に映った線グラフ

Googleトレンドは、特定キーワードの話題性や需要などを調べる際に役立つSEOツールです。

Googleトレンドの調べ方

Googleトレンドの基本メニューは、次の3つです。

「調べる」:調べたいキーワードのトレンドを調べる
Googleトレンドトップページにある「検索キーワードまたはトピックを追加」(検索窓)、もしくは左上にある「≡」(メニューアイコン)をクリックし、そこに表示される「調べる」をクリックして、「検索キーワードを追加」に調べたいキーワードを入力する

期間を指定して検索できるため、過去の同月のトレンドなどを調べることもできます。地方・都市別の割合なども知ることができるため、地域を狙った訴求を考えている場合の調査にも役立ちます。

「急上昇ワード」:その日ごともしくは24時間以内の急上昇ワードを調べる
Googleトレンドトップページにある「最近の急上昇」、もしくは左上にある「≡」(メニューアイコン)をクリックし、そこに表示される「急上昇ワード」をクリックする

今まさにトレンドをにぎわせている情報を知りたいときにおすすめです。

「Year in Search: 検索で振り返る」:対象年の話題や注目を集めたトピックを調べる
Googleトレンドトップページにある「Year in Search: 検索で振り返る」、もしくは左上にある「≡」(メニューアイコン)をクリックし、そこに表示される「Year in Search: 検索で振り返る」をクリックする

「急上昇ワード」の年単位版で、前年と比較してトラフィックが増えたキーワードが、カテゴリーごとにまとめられています。

Googleトレンドを効果的に活用する方法

Googleトレンドは独自スコアでの表示であるため、実際どれくらいの検索ボリュームなのかは分かりません。そのため、次に紹介するキーワード プランナーと一緒に使うのがおすすめです。

▼詳細
サイト名:Googleトレンド
利用料金:無料
URL:https://trends.google.co.jp/trends/?geo=JP

Googleキーワードプランナー

KEYWORDSと書かれた木製のブロック

Googleキーワードプランナーは、Google広告を出す際のツールです。特定キーワードの入札単価や月間検索数(検索ボリューム)を調べたり、競合のURLを入れると関連の高いKWも把握できたりすることから、広告出稿の際だけでなく、SEO対策にも活用されています。

Googleキーワードプランナーの使い方

Googleキーワードプランナーを利用するには、まずGoogle広告のアカウント作成と初期設定が必要です。

事前準備:Google広告の初期設定
・最小金額で広告予算を設定して登録

・広告設定終了後に「キャンペーンを一時停止する」を選択しておく

広告配信を行わず、Googleキーワードプランナーを利用するだけであれば、料金が発生することはありません。

自社のWebサイトに関連するキーワードの候補を探す場合は、「新しいキーワードを見つける」から調べましょう。

Googleキーワードプランナーの利用方法
①右上の設定を選択し、「スマートモード」から「エキスパートモード」へ切り替える

②エキスパートモードの右上にある「ツールと設定」から「キーワードプランナー」を選ぶ

③「新しいキーワードを見つける」をクリックし、検索ボリュームを調べたいキーワードを入力する

「検索ボリューム」や「競合性」の情報は、CSVファイルもしくはGoogleスプレッドシートでダウンロード可能です。

特定キーワードの検索ボリュームを調べるときは、「個別キーワードの検索ボリュームを調べる」を使い、1か月あたりの検索数を調べましょう。

適切なキーワードを見つけるポイント

Googleキーワードプランナーで調べると、キーワードの検索ボリュームを把握できますが、その中から何を基準に選べばよいのか迷ってしまうという人もいると思います。

Googleキーワードプランナーで把握できた検索ボリュームの数値は、大きいほど競合性が高い可能性がある状況です。そのため、Googleサジェストなどで把握したキーワードの検索ニーズや上位コンテンツの傾向を参考にしつつ、まずはロングテールを狙えるボリュームが100以上1,000未満のキーワードからピックアップしましょう。

▼詳細
サイト名:Googleキーワードプランナー
利用料金:基本無料(一部、有料)
URL:https://ads.google.com/intl/ja_jp/getstarted/

スマートフォンを持つ手

【関連記事】SEOキーワードとは? コンテンツ記事を書く方法とおすすめSEOツールを紹介

今回はSEO対策におけるキーワード選定について解説します。キーワードの検索ボリュームや使用回数などを簡単にチェックできるキーワードツールを使ってコンテンツSEOの時短化を目指しましょう。記事作成の方法や無料のSEOツールも紹介します。Webマーケティング担当者はぜひ読んでみてください。

Google Analytics(Google アナリティクス)

パソコンとスマホでマーケティング動向をチェックする人

Google Analyticsは、サイトを利用するユーザー像の分析や、Googleのさまざまな広告サービスと連携することでコンテンツやマーケティングにおけるパフォーマンス状況を的確に把握できるアクセス解析ツールです。簡単に言うと、Webサイト内のユーザーの行動を把握できるツールとなります。

Google Analyticsの導入方法

Googleアカウントを用意した後、Google Analyticsの公式ページへアクセスし、「無料で利用する」をクリックしてサイト情報やアクセス解析を行いたいサイトURLを登録することで利用できるようになります。

ただし、利用の際には、トラッキングコードをアクセス解析対象のサイトに埋め込む必要があります。「プロパティ」に記載されている「トラッキング情報」からトラッキングコードをコピーしおき、アクセス解析をしたい全WebページのHTMLソースの<head>内に貼り付けましょう。

トラッキングコードの設置が終わったら、一度Webサイトを訪問し、Google Analyticsの「レポート」>「リアルタイム」を確認してカウントされているかを確認してください。

Google Analyticsで押さえておきたい4つの指標

分かりやすいレポートで情報を確認できますが、どういうときにどの項目を見るとよいのか分からない人もいるでしょう。

Google Analyticsで見るべき項目は、次の4つです。

Google Analyticsを活用し、SEO対策における成功のポイントや課題を見つけ出しましょう。

▼詳細
サイト名:Google Analytics(Google アナリティクス)
利用料金:無料
URL:https://marketingplatform.google.com/intl/ja/about/analytics/

Google Search Console(Google サーチコンソール)

円グラフ・棒グラフ・線グラフのイラスト

Google Search Consoleは、流入検索キーワードや検索結果での表示回数などのデータを知ることができるSEOツールです。

Google Analyticsは、ユーザーがどこから来たのか、どのページを閲覧したのかといったサイト内の行動を調べられるツールでしたが、Google Search Consoleは、サイト訪問前のデータを収集することができます。

そのため、Google Analyticsと併用することで、より正確にユーザーの行動やニーズといった情報を収集できるようになります。

Google Search Consoleでできること

Google Search Consoleでは、主に次のような情報の確認や把握ができます。

SEO対策に欠かせない重要な機能が揃っているので、細かな調整や運用に役立てましょう。

Google Search Consoleの使い方

どのような立場・目的であるかで、Google Search Consoleの使い方は変わってきます。

マーケティング担当者

SEO対策をして効果的なマーケティングを目指すのであれば、自社サイトの平均検索順位や、どのようなキーワードで流入してきているかといったクエリ情報を中心に確認しましょう。

Webサイトの管理者や保守・運用担当者

自社サイトが正常にインデックスされているかやエラーなどがないかという項目を中心に情報を把握し、問題が見つかった場合は迅速に対応するようにしましょう。

▼詳細
サイト名:Google Search Console(Google サーチコンソール)
利用料金:無料
URL:https://search.google.com/search-console/welcome?hl=ja

Search Console Insights(サーチコンソールインサイト)

レポート画面

Search Console Insightsは、2021年6月(※2)に提供が開始された新しいアクセス解析ツールです。

※2 参考:Google「Google 検索セントラル ブログ」
https://developers.google.com/search/blog/2021/06/search-console-insights?hl=ja

Search Console InsightsはSEO初心者向け

Search Console と Google Analyticsの両方のデータを統合し、分かりやすく表示してくれるレポートツールとなっており、専門知識がなくても感覚的に分析情報を確認できます。

そのため、Search Console Insightsは、特に初心者におすすめです。Google Search ConsoleとGoogle Analyticsの併用よりもこのSearch Console Insightsを使うほうが重要なポイントを素早く把握することができるでしょう。

Search Console Insightsの基本的な使い方

Google Search Consoleに登録していると、その管理画面から遷移して次のような情報が確認できます。

特に難しい操作は必要なく、あらかじめ定義づけされた情報をレポートで表示してくれるため、後はその内容を確認するだけなので、SEOについての専門知識がなくても安心です。

▼詳細
サイト名:Search Console Insights(サーチ コンソール インサイト)
利用料金:無料
URL:https://search.google.com/search-console/insights/about?hl=ja

PageSpeed Insights(ページ スピード インサイト)

砂の上に置かれた砂時計

PageSpeed Insightsは、Webページの読み込み速度をスコアで表示してくれるツールです。表示速度は、ユーザーの直帰率や離脱率だけでなくSEOにも影響する部分であるため、しっかりと対策する必要があります。

PageSpeed Insightsの使用方法

PageSpeed Insightsの検索窓に表示速度を調べたいWebサイトのURLを入力するだけです。ページを最適化する方法を教えてくれ、自社のWebサイトだけでなく、競合他社の表示速度なども計測できるため、改善のヒントを探るのも良いかもしれませんね。

スコアの見方と目安

スコアによる評価は3段階あります。

Good Medium Low
80~100 緑(速い) 60~79 オレンジ(平均) 0~59 赤(遅い)

「Good」が一番の理想ですが、まずは「Medium」以上が目標です。「改善できる項目」に表示されたポイントをチェックしながら、読み込み速度を改善していきましょう。

▼詳細
サイト名:PageSpeed Insights(ページ スピード インサイト)
利用料金:無料
URL:https://pagespeed.web.dev/

構造化マークアップ支援ツール

SEOの文字とHTMLの関連用語

手動でもGoogleのフォーマット通りに構造化データをマークアップできますが、正しくできていないとクローラーに正確な情報を伝えられません。そのような時に役立つのが、構造化マークアップ支援ツールです。専門的な知識がなくても構造化データのマークアップが行えます。

構造化マークアップ支援ツールを使ったほうが良い理由

構造化マークアップ支援ツールを使ったほうが良い理由は、次の2つです。

Webページの内容を検索エンジンに正しく伝えることができ、検索結果で特別な表示(リッチスニペット化)をしてもらえるため、ユーザーの目にも止まりやすくなります。

構造化マークアップ支援ツールの使い方

構造化データマークアップ支援ツールにアクセスし、マークアップしたWebページのURLもしくはHTMLのページソースを貼り付け、「タグ付けを開始」をクリックするだけです。

複数のページを行いたい場合は、各ページで同じようにマークアップする必要があります。

▼詳細
サイト名:構造化マークアップ支援ツール(Google Search Consoleとの連携が必要)
利用料金:無料
URL:https://www.google.com/webmasters/markup-helper/u/0/

【おすすめ度別】Google Chrome拡張機能ランキング一覧

黒い背景に並ぶ銀色の星

ここでは、Google Chromeの拡張機能として提供されている公式のSEOツールを、おすすめ度別にランキング形式で紹介します。

ひとつずつ見ていきましょう。

Page Analytics(by Google)

ブラウザ上に表示された複数のタブ

Page Analytics(ページアナリティクス)の基本機能は、Google Analyticsと同じです。特徴としては、Google Analyticsをわざわざ開かなくても、拡張機能のON・OFFの切り替えをするだけで、ブラウザ上でアクセス解析ができるという点があげられます。

Page Analyticsの設定方法

Page Analyticsをインストール後、Google AnalyticsにログインしてからPage AnalyticsをONにするだけです。Page Analyticsは、Chromeウェブストアからダウンロードできます。

Page Analyticsの活用方法

Page Analyticsのヒートマップ解析画面を活用すると、サイト内のリンクのクリック率を簡単に把握可能です。クリック率の高い箇所や、あまりクリックされない傾向にある箇所、直帰率の高いページなどを直感的に確認して改善ができます。

▼詳細
サイト名:Page Analytics(by Google)
ダウンロードURL:https://chrome.google.com/webstore/detail/page-analytics-by-google/fnbdnhhicmebfgdgglcdacdapkcihcoh?hl=ja

Lighthouse(ライトハウス)

分析情報が映ったタブレットとプリント

Webサイトの品質やパフォーマンスを評価し、レポートを生成してくれるツールです。

「品質向上に役立つように」という目的で作られました。

Lighthouseの使い方

Chromeウェブストアでダウンロードをすると、ツールバーに灯台マークが表示されます。解析をしたい時は、調べたいサイトを表示させてから、Lighthouseのアイコンをクリックし、分析したい項目とデバイス(モバイルorパソコン)にチェックをつけて「Generate report」を行うだけです。

LighthouseとPageSpeed Insightsとの違い

PageSpeed Insightsもパフォーマンスを評価できるツールですが、Lighthouseでは「パフォーマンス」以外の項目も調べることができるのが特徴です。例えば、「検索エンジンに対して最適な作りになっているか(Accessibility)」「パフォーマンスを低下させるエラーなどがないか」といったWebサイトの品質向上のための具体的な対策を教えてくれます。

そのため、快適なWebサイトにしたいと考えるのであれば、豊富な情報を取得できるLighthouseを活用しましょう。

▼詳細
サイト名:Lighthouse(ライトハウス)
ダウンロードURL:https://chrome.google.com/webstore/detail/lighthouse/blipmdconlkpinefehnmjammfjpmpbjk?hl=ja

Google アナリティクス オプトアウト アドオン

コーディング中の画面

Google アナリティクス オプトアウト アドオンは、自分や運営関係者のアクセスをGoogle Analyticsの計測対象外にできるツールです。

Google アナリティクス オプトアウト アドオンの対象ブラウザ

Google公式の発表によると、「Chrome」「Safari」「Firefox」「Microsoft Edge」の4つのブラウザで使用ができます。適切に機能させるためにも、いずれかのブラウザで正しくインストールをしましょう。

Google アナリティクス オプトアウト アドオンのインストール方法

各ブラウザの手順に沿って「Google アナリティクス オプトアウト アドオン」の拡張機能の追加やインストールをしましょう。例えば、Google Chromeなら「Chromeウェブストア」から検索し、「Chromeに追加」でインストール完了です。

インストール後は、拡張機能の中でGoogle アナリティクス オプトアウト アドオンがアクティブになっていることを確認しておきましょう。

▼詳細
サイト名:Google アナリティクス オプトアウト アドオン
ダウンロードURL:https://tools.google.com/dlpage/gaoptout?hl=ja

公式ツールと併用したい各社のSEOツール

パソコンを持ち寄ってミーティングしている様子

公式のSEOツールを使えば、SEOにおける基本的な調査や分析ができます。しかし、それぞれのツールを使って、全て自分で解析をしようとすると時間も労力もかかってしまいますね。

もちろん、アクセス解析や分析は、自社のWebサイトをより良くするためには必要なことですが、機械的な分析は外部のSEOツールを使って時短するのもありです。なぜなら、本来は検討に時間がかかるキーワード選定や記事構成、方向性を素早く把握できるからです。

空いたリソースをクリエイティブな仕事に使うことができるため、Google公式のSEOツールを活用しつつ、さまざまなSEOツールも上手く活用しましょう。

Google公式や便利なSEOツールを併用して効率よくSEO施策を行おう

SEO施策ではやるべきことがたくさんありますが、Googleも必要な情報を収集できるツールをたくさん用意しているため、目的に応じて活用することが大事です。

ただ、機械的な分析は、公式以外の各社が提供するSEOツールを利用することで、更なる時短ができます。公式ツールと便利なSEOツールの両方を上手く活用し、効率よくSEO施策を行いましょう。

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YouTube動画で多くの再生数やチャンネル登録者数を獲得するには、Webページの場合と同じようにSEO対策が求められます。SEOツールを導入しYouTubeやGoogleの検索結果で動画を上位表示させれば、多くの流入や視聴が見込めるでしょう。YouTubeのSEO対策はキーワード選定から動画の最適化まで幅広い施策が必要です。目的に応じたSEOツールを選び、活用しましょう。

今回の記事ではYouTube動画のSEO対策に応じたSEOツールについて解説します。おすすめのSEOツールも無料、有料それぞれのタイプで紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

※YouTube動画のSEO対策については公式でアナウンスされている範囲が限られるため、この記事では、公式情報を優先しつつさまざまなメディアの情報も調査・集約して説明しています

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YouTubeで求められるSEO対策とは

YouTubeの動画を検索結果で上位表示させるために行うのが、SEO対策です。Webページを上位表示させるための対策を指すSEOという言葉に対して、動画を上位表示させるSEO対策は動画SEOやVSEO(Video Search Engine Optimization)とも呼ばれています。

YouTubeやGoogleの検索エンジンが、動画が優秀であったり有益なコンテンツであると判断すれば、上位表示される傾向にあります。YouTube動画が上位表示されるためのポイントを知り、必要なSEO対策を行うことが重要です。YouTube動画を上位表示させるために、どんなSEO対策をするべきかを解説します。

適切な対策キーワードを選ぶ

WebページのSEO対策と同じく、YouTubeやGoogleなどからの検索結果で上位表示されるには、対策キーワードの選定が求められます。対策キーワードの選定には、SEOツールを使うのが有効です。最初にSEOツールを使ってキーワードや検索ボリュームを調査し、適切なキーワードを選定しましょう。

Youtubeの公式説明において、検索クエリとの関連性を評価する部分として「タイトル、タグ、説明」が重要な要素であるとアナウンスされていますので、キーワードは、YouTubeのメタタグである動画タイトル、説明文、タグに盛り込むと良いでしょう。

有益と判断される動画コンテンツを制作する

適切なキーワードを選んで検索結果からのヒット率を上げるだけでなく、動画に対するSEO対策も必要になります。動画に対するSEO対策で求められることとは、良質なコンテンツと評価される動画を作ることです。

有益なWebページと判断された場合に検索結果で上位表示されるのと同じく、ユーザーにとって有益な良い動画と判断されればYouTubeやGoogleの検索結果で上位表示されるようです。YouTube公式において具体的な点までは言及されていない部分となりますが、ヘルプページにおいて「特定のトピックについての専門性、権威性、信頼性を備えたチャンネルの特定に役立つシグナルを識別する」との説明があります。

また動画終了後、次の再生候補として表示されるおすすめ動画や関連動画などでの露出も増える可能性が高くなります。自社チャンネル以外のその他の動画やチャンネルからの集客も見込めるでしょう。

動画が有益と判断されるポイントは、再生回数が多いだけでなくユーザーの滞在時間が長く離脱が少ない、高評価やチャンネル登録者数が多い、といったことも含まれる可能性があります。YouTube公式ページ内の説明において、検索結果やおすすめ動画に表示される条件として「同じ動画をおすすめされた他のユーザーが最後まで視聴したかどうか」「個々のユーザーにとって検索結果が関連性の高いものになるように、検索履歴や再生履歴を考慮する場合もある」といった説明があるように、YouTubeは複合的な要素を実にさまざまな条件で照らし合わせて、ユーザーに有益な動画を届ける仕組みを構築しているのです。

上位表示するためにはアップロードした動画の再生回数や時間などをSEOツールで分析し、視聴時間を伸ばすための動画作りや工夫、内容の見直しが求められます。ほかにもクリック数や外部からの流入を増やすために、動画チャプターの導入、クリックしたくなるサムネイル画像の制作、チャンネルのSEO対策、ブログやSNSなどへの動画埋め込みなどの施策も有効です。たとえば動画チャプターを使えば動画をセクションごとに目次をつけて一覧表示できます。視聴者は好きなところから動画を再生できるため、視聴者の満足度向上にもつながるでしょう。

YouTubeのSEO対策で得られるメリットや効果

YouTubeの動画一覧

YouTube動画のSEO対策を行うことで得られるメリットや効果を解説します。

YouTube内外からの動画アクセス数の増加

YouTube動画のSEO対策を行うことで、YouTube内はもちろん外部サイトからの流入も見込めます。YouTube内からの関連動画や関連キーワードでの流入、Googleなどの検索エンジンからの流入、動画埋め込みや拡散、シェアによってSNSやブログ、Q&Aサイトなど外部メディアからの流入も期待できるため、総アクセス数や再生数の増加につながるでしょう。

YouTube動画による効果的なプロモーション

商品やサービスの紹介、企業や事業のブランディングなどを目的とした動画マーケティングを目的に、YouTube動画の制作やチャンネルの開設が行われることも多いです。動画マーケティングのためのYouTube動画なら、SEO対策を行ってより多くの人へのプロモーションを行うことが一層大切になるでしょう。

YouTube動画からの収益アップ

SEO対策を行うことで多くの視聴者の流入が見込め、再生回数や再生時間の伸びにもつながります。YouTube動画の収益化の面でもSEO対策はメリットが高いです。

動画のクオリティの向上

YouTube動画におけるSEO対策は、検索キーワードとの合致という観点の他に、YouTube側から「有益」と認められる動画制作を行うという観点も求められます。

上位表示させるためのSEO対策は、結果的に動画のクオリティそのものを向上させるのにも役立つでしょう。いいねボタンを押される回数やコメント数の増加につながり、視聴者からのエンゲージメントも増加します。マーケティング目的の動画なら、動画を通じてのコンバージョンの確率向上も期待できるでしょう。

Webページなど自社コンテンツへの総合的なアクセスアップも期待できる

SEO対策を行いYouTubeやGoogleのアルゴリズムに有益と判断された動画でアクセスを集めることで、Webサイトなど自社の他のコンテンツへユーザーを誘導することも可能となるでしょう。例えば動画内の「情報カード」機能を使って自社サイトをリンクすることもできますし、チャンネルの基本情報ページにサイトへのリンクを表示することもできます。SEO対策を行ったYouTube動画を活用することで、WebページやECサイト、オウンドメディアなどのアクセス増加にも有効です。

YouTubeのSEO対策での注意点やデメリット

パソコンの前で頭をかかえる男性

YouTubeのSEO対策において知っておきたい注意点やデメリットを解説します。

継続して対応しなければいけない

YouTube動画のSEO対策はWebページのSEO対策と同じく、一度行っただけではなく、継続して対策を行うことが重要です。YouTubeやGoogle検索のアルゴリズムが変化し、今までのSEO対策では評価されにくくなったときはもちろんのこと、視聴者のニーズ傾向が変化した場合などにも動画制作内容の改善が求められます。視聴者側が抱えている課題や市場のニーズを調べることも必要です。

プラットフォームの違いを踏まえておく

YouTube動画のSEO対策をすると、YouTube内だけでなく外部サイトからの動画への流入も期待できるようになります。ただし、外部からの流入を最大化するには、プラットフォームによる検索傾向の違いを把握しておかなければいけません。

たとえばYouTube動画内からは「実況」「レビュー」「実演」など、動画からの情報取得を前提としたキーワードで検索されます。一方Googleなどの検索エンジンからは、「ブログ」「記述」など文章からの情報取得を前提としたキーワードで検索されることがあります。

YouTube動画内ではテキスト前提のキーワードは検索されることがほとんどありません。YouTube内部からの検索に特化するか、外部からの流入も踏まえているかによってSEO対策で選定する最適なキーワードは異なるため、注意が必要です。

効果が出るのに時間がかかる

WebページのSEO対策と同様、YouTube動画のSEO対策は効果を出すのに時間がかかります。商品やサービスのプロモーション方法としてSEO対策と比較される方法に広告やCMがあります。広告やCMはSEO対策よりも即効性はあるものの、コストが高いです。YouTube動画のSEO対策は即効性はないものの、コストがおさえられるため継続的なプロモーションには向いています。

用途に応じてプロモーション方法を選ぶか、SEO対策と他のプロモーション方法を併用するかを検討するのも重要です。たとえば新事業のスタートや新商品の発売、限定キャンペーンなどスピーディに広く情報を周知したい場合は、YouTube動画による継続的なSEO対策よりも、リスティング広告やCMが向いている場合があります。

ペナルティを受ける可能性がある

間違ったSEO対策を行うと、YouTubeよりペナルティを受けます。たとえばWebページでは不要なリンクを多く貼る、メタタグにキーワードを多く詰め込む、コピーコンテンツになっている、などの状況は不適切なSEO対策と言われています。Googleからのペナルティとして、検索順位が落ちたり、検索圏外として結果から表示されなくなったりすることがあるでしょう。

YouTube動画の場合でも、再生数を故意に上げる操作を自身でするなど不適切なSEO対策をすると、ペナルティを受ける可能性が高いです。動画投稿者側で一定のアルゴリズム対策が行われるとペナルティの基準も変動することがありえるため、SEO対策と同じくペナルティとならない動画制作も継続的に行う必要があります。

手間がかかる

YouTube動画のSEO対策は、キーワードや検索ボリュームの調査、動画への施策、外部サイトへの動画の埋め込みなど多岐にわたります。一つひとつを行っていくのは多くの手間となります。YouTube動画のSEO対策を効率的に行うには、目的に応じたSEOツールの導入が有効です。

YouTubeの無料SEOツールおすすめ5選

アナリティクスの画面

無料で利用できるYouTubeのSEOツールを紹介します。

YouTubeアナリティクス

YouTubeの公式管理システムである「YouTube Studio」の機能のひとつです。サイドメニューの「アナリティクス」からアクセスすることで、チャンネルや動画に関する以下のようなレポートを表示できます。

・概要(最新の動画とチャンネルの通常のパフォーマンスとの比較、リアルタイムや最新10個・過去7日間のパフォーマンス、 視聴回数による動画の人気ランキング)

・視聴者が動画へリーチした手段や流入経路(トラフィック ソースの種類、外部サイトや関連動画・再生リストからのトラフィック、YouTubeで動画サムネイルが表示された(インプレッション)回数、インプレッションから動画が再生されたクリック率、クリック率と総再生時間の関係、検索キーワード)

・視聴者がどれだけ動画を見たか(過去28日間で特に総再生時間が長い動画と再生リスト、効果的だった終了画面と終了画面要素タイプ、人気のコミュニティ投稿)

・動画を見ている視聴者の概要(過去90日間視聴者が増加している動画、過去28日間の視聴者がYouTubeにアクセスしている時間帯、チャンネル登録者のベル通知設定状況、チャンネル登録者の総再生時間、年齢と性別、地域、字幕言語の分布、視聴者が見ている他のチャンネルと他の動画、オンラインアクティビティ)

・YouTubeパートナープログラムに参加している場合の収益(過去6ヶ月間の月別の推定収益、収益の内訳、有料コンテンツやSuper Chatなどの取引によるトランザクション収益、収益額が上位の動画、広告の種類)

YouTube Studioに付属した機能のため、インストール不要で利用できるのも魅力です。無料で気軽に導入できます。流入キーワードの調査や動画の分析に役立つツールです。

vidIQ Vision for YouTube

YouTube動画やチャンネルの分析ツールです。複数のブラウザにインストール可能で、Google Chromeの拡張機能もあります。無料プランでは以下の機能が使えます。

有料版へアップグレードすると、以下の機能も使えるようになります。

Ahrefs YouTube Keyword Tool

公式サイトから関連キーワードの提案が無料で利用できるSEOツールです。動画と関連性の高い数千のキーワード候補をすぐに出してくれるため、SEO対策のためのタイトルやタグ、説明文のヒントが得られる他にも、動画コンテンツ制作のアイディア探しにも役立つでしょう。レポートには以下の4種類があり、レポートによって異なるキーワードが提示されます。

ラッコキーワード

入力したキーワードの共起語、サジェストなどのSEOキーワードを一括で取得できるツールです。YouTubeのほかGoogleやBing、Amazon、楽天、Q&A、マルチサジェストにも対応しています。無料プランでは各種キーワード調査が1日当たり合計50回、見出し抽出と共起語取得が合計15回、機能全般の利用が合計65回まで可能です。

有料プランでは、プランごとに機能の1日当たりの使用回数が増加します。普通のサジェスト機能よりもより多くのキーワードを取得できるほか、複数の検索エンジンからのキーワード取得が可能となるサジェストプラスや、複数人の利用も可能です。

Google広告

Googleアカウントがあれば利用できるツールです。予算の設定が可能で、無料でも利用できます。広告のクリックなどの広告成果が出た場合のみに費用が発生するため、Google広告の機能であるキーワードプランナーを使ってのキーワードや検索ボリュームの調査は無料で使えるのが特徴です。小規模なキャンペーンの設定などは~10万円の予算で利用でき、10万円~の予算では、初期設定の電話サポートや、設定時のサポートが受けられます。

有料SEOツールや支援サービスおすすめ5選

analyticsの検索結果

YouTube向け有料SEOツールや支援サービスを紹介します。なお、有料SEOツールや支援サービスの中には一定期間無料で使えるお試しプランなどを設けているものを選んでいます。すでに無料のSEOツールを使っていて有料のSEOツールや支援サービスの導入を検討しているときにもおすすめです。

YouTubeの画面

【関連記事】最適なYouTube動画運営にはSEOツールが必須! SEO対策の重要性やポイント、方法を紹介

Webページと同じように、YouTube動画が検索結果で上位表示されるためには、SEO対策が必要となります。YouTube動画におけるSEO対策の概要や必要な要素、SEO対策の方法と利用できるSEOツールを解説しています。YouTube動画のプロモーション効果の最大化にぜひ役立ててください。

KamuiTracker

過去5年間(2016年以降)に実施された、6万件以上ものYouTuberタイアップを含めた3,000万本以上の動画データと、10,000事例以上のタイアップ動画の商品データを蓄積した日本国内最大級のYouTube分析ツールです。

自分が動画を投稿しているYouTuber本人ならチャンネル登録者数が100人以上で登録でき、一部機能が無料で利用できます。自社のチャンネルや動画の他、競合の動画やチャンネルの分析も可能です。マーケティングのためにYouTuberのタイアップ動画の制作を検討している場合、商品やサービスに合うYouTuberの提案も受けられます。

各料金プランは資料請求または問い合わせにて確認できます。

DOOONUT

動画マーケティングの支援および分析ができるツールです。以下の機能がありプランによって使用できる機能が異なります。

簡単な操作だけで動画ポータルサイトを制作できるため、これから動画制作を検討しているときにも向いています。

料金プラン

※株式会社サムシングファンに動画制作を依頼した場合のみ利用できる無料プランあり(月額0円でインタラクティブ機能3つまで利用可能)

※すべての機能を利用できる無料トライアルあり

RAYSUS株式会社

動画マーケティング支援を行うRAYSUS(レイサス)株式会社は、動画サイトSEOサービス「YEO」を提供しています。独自のAIによる分析に基づいた動画の各種設定や編集を行い、YouTubeの検索結果の上位表示に加えてユーザーの流入が多い表示枠への表示に効果を発揮するSEO対策ができます。複数の経路からの視聴者の流入による、動画の再生数アップが期待できます。

YEOは、動画の撮影以外のフローをすべて代行するのも特徴です。SEO対策のためのキーワードの選定や動画制作などの手間も省けます。SEO対策を含めて、動画プロモーション業務へのリソースが不足しているときにも、選択肢となります。

月額利用料金などの詳細は、公式サイトより問い合わせが必要です。

株式会社AtoOne

動画マーケティングに関するさまざまな支援を行っているのが、株式会社AtoOneです。動画の企画や制作やSEO対策をワンストップで依頼でき、集客のPRや効果測定まで支援が受けられます。YouTube動画において、アクセス解析や定性調査を行ったうえで適切なキーワードや流入が見込める適切なリンク先を優先順位をつけて選定します。

動画マーケティングのためのYouTuberのキャスティング支援も行っています。従来アナログだったYouTuberのキャスティング業務をデジタル化することで、より動画やマーケティングの目的に合うYouTuberを効率よくキャスティングできるような取り組みを行っています。キャスティング業務は登録料無料で利用でき、実際にオファーと起用をしたYouTuberの人数に応じて料金が発生するシンプルな設定となっています。

プロフィール株式会社

動画コンテンツの制作から動画マーケティング支援までを手掛けるのが、プロフィール株式会社です。商品やサービス紹介のほか、採用、企業紹介などの幅広い目的に応じた動画制作を行った実績があります。

YouTube動画では、アカウントの作成や配信、SEO対策、管理代行までの支援を行っています。YouTubeマーケティングの初期設定や動画制作まで任せられるほか、長期的な運用が必要となるSEO対策と管理代行サービスも行います。管理代行サービスは、最低契約期間である6ヶ月を経過すれば、いつでも解約可能です。SEO対策は継続しつつ、短期間のみ管理も任せたいときなどに選択肢となります。

YouTubeのSEOツールは無料から有料まで揃っている

YouTubeのSEO対策の概要と、メリットや得られる効果、デメリットや注意点のほか、有料・無料のSEOツールや支援サービスを紹介しました。

YouTube動画を多くの人に見てもらうためには、動画ごとに適切なSEO対策が必要となります。SEO対策はユーザーの課題やニーズを踏まえたうえで、キーワード設定や動画の内容の見直しなど、継続的な施策が求められます。

SEO対策が効率化できるSEOツールや支援サービスを導入すれば、YouTube動画の露出機会の増加による再生数アップが見込めるだけでなく、視聴者に魅力的な動画を提供することにもつながります。SEOツールを上手に導入し、効果的なYouTube動画プロモーションを実現させましょう。

【パスカル】導入企業、急上昇中!
『圧倒的に使いやすい』SEOツール

パスカルは、自社サイトに何が足りないのか、どうすれば競合サイトを追い抜けるのか、SEOの改善点がわかるツールです。

※土日含まない4日間使える無料体験版あり!

コンテンツマーケティングにおいてSEO対策は非常に重要です。読者に有益なコンテンツを作成しても、SEO対策ができていないと検索エンジン側での表示順位が低くなり、アクセス数も伸びません。アクセス数などで伸び悩んでいる企業は、SEOツールの利用を検討しましょう。SEO対策に効果的なSEOツールについて解説します。目的別のおすすめのSEOツールも合わせてご覧ください。

部屋と机の上のPC

【関連記事】【最新版】無料で使えるSEOツールをご紹介! 目的別にチェックできるおすすめ13選

SEO対策をさまざまな面から検討されているご担当者に向けて、本記事では無料で使えるSEOツールを13選ピックアップしました。SEOツールの選び方と共に、それぞれの特徴を詳しくご説明します。気軽に試しやすいツールばかりをご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。


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SEOツールとは

Googleのロゴと虫眼鏡

SEOとは「Search Engine Optimization」の略で「検索エンジン最適化」を意味します。自社のサービスや商品をインターネットで顧客に認知してもらうためには、WEBサイトが検索エンジンで上位に表示されなくてはなりません。SEOツールは特定のキーワードでWEBサイトが上位に表示されるためのサポートツールです。

SEOツールを利用すると現状の分析ができ、検索順位を上げるための改善点や施策が把握しやすくなります。

SEOツールにはGoogleが提供するGoogle Analytics(グーグル・アナリティクス)やキーワードプランナーなどの無料のものの他、有料のものもあります。有料のSEOツールのほうがより詳細なデータを取得でき、SEO対策に効果的です。

SEOツールの効果

街並みと空に描かれたグラフ

コンテンツマーケティングの担当者が個人でSEO対策を行うのは大変な作業です。顧客の検索ニーズに合ったキーワードの選定やアクセス数などのあらゆる情報を収集して分析しなくてはなりません。顧客にとって価値のあるコンテンツを作成するためには、SEOツールの利用が不可欠といえるでしょう。

SEOツールの具体的な効果について解説します。

SEOのドット文字

【関連記事】SEOツールとは? 7つの機能と導入効果、おすすめのツールを解説

この記事ではSEOツールの機能や種類、選び方をまとめて解説しています。後半では、無料と有料別におすすめのSEOツールにも触れています。最後まで読むとSEOツールに関する知識が深まるので、SEOツールの導入を検討している方は参考にしてみてください。

効率的にSEO対策ができる

効率的にSEO対策ができるのは、SEOツールの最も大きなメリットといえます。SEO対策は個人でもできますが、企業のWEBサイトとなると対象になるSEOワードは非常に多く、データの収集や分析に時間がかかります。

SEOツールを利用すれば、WEBサイトのモニタリングから分析、課題の洗い出しなどがスピーディーに行え、煩雑な作業の手間が省けます。SEOツールからのレポートをもとにコンテンツ制作に時間をかけられます。

検索順位が上がる

SEOツールを使えば、指定のキーワードで検索する時に上位に表示されるコンテンツ制作が可能です。せっかくコンテンツに時間をかけても、GoogleやYahoo! を始めとする検索エンジンの上位に表示されなければ、顧客の目に触れる機会も少なくなります。

検索エンジンのアルゴリズムは常にアップデートしています。SEOツールでは、このアルゴリズムにそった分析をしてレポーティングを行います。自社WEBサイトのターゲットである顧客が検索するキーワードやコンテンツの内容を把握でき、検索順位の大幅アップが見込めるのです。

競合サイトとの比較

SEOツールの中には競合サイトのアクセス数や流入状況を確認できるものがあります。競合サイトを詳しく分析することで自社サイトとの比較ができ、コンテンツの改善点が見えてくるでしょう。より効果的なSEO対策ができ、顧客の目にとまりやすいコンテンツ制作が可能です。

SEOをイメージしたデザイン

【関連記事】【2022年最新版】SEOツール21選を徹底比較! 使いやすさ、機能性、導入実績に注目

無料・有料SEOツールを徹底比較! 使いやすさ、機能性、導入実績に注目して、おすすめSEOツールを21選紹介します。 SEOツールの種類や比較検討のポイントも分かりやすくお伝えします。SEOツール導入を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

SEOツールの種類

パソコン画面に写った分析結果を見ながらメモをとる人

SEOツールにはさまざまな種類があります。SEO対策に有効なツールの種類は次のとおりです。

SEOツールを選ぶ際には、自社のWEBサイトでどの機能を重視するのかで決めると良いでしょう。それぞれの特徴について解説します。

アクセス解析ツール

アクセス解析ツールは、自社のWEBサイトにどれくらいのアクセスがあるのかを解析するツールです。サイトを訪問したユーザーの数の他、ユーザーに関する次のような情報が取得できます。

これらの情報から「誰が」「何の目的」でサイトを訪問したのかが予測できます。

さらに広告や自然検索、URL入力、検索広告、SNSなどの流入元やコンテンツごとのアクセス数もレポートとして出されます。どのコンテンツにアクセスが多いのか、または少ないのかなどの自社サイトの現況が詳細に把握できます。ユーザーの属性を分析してサイトの運用方法を検討しなおすのも良いでしょう。

SEOツールによっては日単位や月単位でのレポートが提供され、リアルタイムのアクセス状況の確認が可能です。これらの情報を知ることで、顧客がコンバージョンにいたるまでのプロセスが把握できます。

SEOツールによってレポートの形式は異なるため、見やすさなどで検討するのも良いでしょう。改善点が明確に分かり、改善に向けた施策をたてるのに役立ちます。

キーワード選定ツール

キーワード選定ツールは、検索数の多いキーワードを選定するツールです。ユーザーは自分の知りたい情報や商品を探す時には、検索エンジンでキーワードを入力します。よく検索されているキーワードを多くコンテンツに使用していれば、ユーザーが訪問する確率は高くなるでしょう。WEBサイトでメインになるキーワードの他、サブキーワードの検索状況が確認可能です。

一方で検索頻度の低いキーワードがあれば、高いキーワードと入れ替えるなどの改善ができます。コンテンツを作成する上で、キーワード選定ツールは最初に取り入れたいものです。

スマートフォンを持つ手

【関連記事】SEOキーワードとは? コンテンツ記事を書く方法とおすすめSEOツールを紹介

今回はSEO対策におけるキーワード選定について解説します。キーワードの検索ボリュームや使用回数などを簡単にチェックできるキーワードツールを使ってコンテンツSEOの時短化を目指しましょう。記事作成の方法や無料のSEOツールも紹介します。Webマーケティング担当者はぜひ読んでみてください。

内部診断ツール

内部診断ツールは、WEBサイトの内部を診断するツールです。テクニカルSEOツールとも呼ばれています。検索エンジンはクローラーというロボットを使ってインターネット上にあるコンテンツの情報を取得します。内部診断ツールでは、この情報収集の際にSEO評価に悪影響を及ぼす内部の問題点をチェックしてくれます。

WEBサイトの構造やリンク切れの有無など細かい点まで指摘してくれるため、検索順位を伸ばすための方法がすぐに見つかります。SEO対策を徹底しているのに、なかなか上位表示がされない場合は内部診断ツールの利用がおすすめです。

外部対策ツール

外部対策ツールは、被リンクなどの外部の状況を確認できるツールです。検索エンジンはWEBサイトの内部構造だけでなく、どのようなサイトからリンクされているか、リンクの数はどれくらいかもチェックします。

ユーザーにとって有益な質の高いサイトからの被リンクがあれば評価が高くなります。外部対策ツールは内部診断ツールとともに大切なSEO対策です。

検索順位チェックツール

検索順位チェックツールは、自社のWEBサイトの検索順位をキーワードごとにリサーチして分析できるツールです。自社のサービスや商品に直結するメインキーワードからサブのキーワードまで一括で確認できます。

どのキーワードで上位表示されているかを把握できるので、最適なキーワードをコンテンツに盛り込むのに役立ちます。

コンテンツチェックツール

コンテンツチェックツールは、コンテンツのコピペ(コピーアンドペースト)チェックや特定のキーワードが含まれているかなどをチェックするツールです。コピペとは他のWEBサイトなどから無断で文章をコピーして、オリジナルの記事として扱うことを指します。このような行為は著作権の侵害とみなされ、検索エンジンからの評価が低くなり、ペナルティを課されてしまう可能性があります。

検索順位が下がるだけでなく、企業のブランドイメージが失墜してしまいます。コピーコンテンツの対象になるのは、他のサイトだけではなく自社のサイト内で内容が重複している場合も含まれるため注意が必要です。

企業ではコンテンツ制作を外部ライターに外注することが多く、記事を公開する前にコンテンツチェックは欠かせません。

競合サイト分析ツール

競合サイト分析ツールは、その名のとおり競合サイトのアクセス数や顧客の流入状況を確認できるツールです。自社のWEBサイトを最適化するためには、競合サイトの分析が非常に重要といえます。競合サイトの人気コンテンツや検索数が多いキーワードが把握でき、自社のコンテンツの改善点が見えてくるでしょう。

前述したようにコピペなどは厳禁ですが、競合サイトよりも魅力のあるコンテンツ制作の施策立案に役立ちます。

おすすめのアクセス解析ツール

「ACCESS」のイメージ

アクセス解析ツールは、自社のWEBサイトの成果を診断する上で非常に重要です。自社のWEBサイトの規模に合ったツールを選びましょう。おすすめのアクセス解析ツールをご紹介します。

Google Analytics

Google Analyticsは、Google社提供のアクセス解析ツールです。無料でサービスを提供しており、SEO対策の第一歩として個人から企業まで世界中で愛用されています。Google Analyticsでは基本機能として次のようなデータが得られます。

ユーザーのサイトの利用傾向などを分析して、成果につながっているコンテンツなどを確認できます。また、Google独自の学習機能を使い、ユーザーのインサイトが見つけられる点は大きなメリットです。インサイトとはユーザー本人も気づいていない動機や本音のことを指します。将来、商品やサービスを購入する可能性の高いユーザー層の特定が可能なのです。

Google Analyticsは、SEO対策初心者には少々難しい点があります。しかし、利用者が多いことから解説サイトや解説本などが数多くリリースされています。

料金 無料(Googleアカウントが必要)
機能抜粋 アクセス解析・ユーザー情報の分析・最適化案の提示
公式サイト https://analytics.google.com/analytics/web/provision/?hl=ja#/provision

TACT SEO

TACT(タクト) SEOは、株式会社ウィルゲートからリリースされている企業内SEO担当者向けSEO支援ツールです。2022年3月時点で利用企業が累計3,000社を超えています。「使いながらSEOの知識を身につけていく」というコンセプトで、導入しやすい点が魅力です。TACT SEOの主な機能は次のとおりです。

サイト診断リンク切れの有無、リダイレクトの設定などサイト内部の問題をチェック
上位表示分析上位表示を目指すキーワードごとに競合サイトとの比較分析
検索順位計測登録したキーワードでの検索順位を日単位で計測
アクセス解析Google Analyticsと連携してアクセスデータを作成

SEO対策をしていても上位表示がされない場合は、AIがWEBサイトを分析して問題点を指摘してくれます。指摘にそってコンテンツをリライトしたり、キーワードを変えたりして課題をクリアしていく仕組みです。

大規模なGoogleアルゴリズムの変更時にも素早く対応でき、コンテンツの改善に活かせます。

料金初期費用:100,000円~(税別) 月額:90,000円~(税別)
機能抜粋アクセス解析・競合サイトとの比較・サイト診断・検索順位計測
公式サイトhttps://tact-seo.com/

おすすめの内部診断ツール

タブレットに表示されたチャートと紙の資料

内部診断ツールは、検索エンジンにWEBサイトが的確に認知されるために必要なツールです。SEOに関するスキルに関わらず、使いこなせるツールが良いでしょう。おすすめの内部診断ツールをご紹介します。

Pascal

Pascal(パスカル)は、株式会社オロパスが提供するSEOツールです。圧倒的な使いやすさを追求したツールで、利用者は一般企業からウェブマーケティング会社、個人事業主までさまざまです。SEOに関する基本的な知識があれば使いこなせる便利さに定評があります。

Pascalは次のような機能を備えています。

競合分析検索上位30~50位の競合サイトのコンテンツやタグ、被リンクなど約50項目を統計分析
コンテンツ分析ユーザーのニーズに適した情報を単語ベースで分析して、コンテンツに含めるキーワードを抽出
キーワード分析ユーザーの検索意図の分析や競合サイトの流入キーワードを検出

検索順位の管理を行う無料ツールGoogle Search Console(グーグル・サーチコンソール)と連動して、集客効果の高いキーワードを選定

ランキング取得エリアやデバイスごとに順位取得ができるランキング機能

ランキングデータを元に改善点を客観的に指摘

Pascalの特長のひとつに分析レポートの見やすさがあります。複雑な統計データも表やグラフを使って分かりやすくなっています。コンテンツ制作の段階から既存コンテンツの見直しにいたるまで、レポートを参考にして作成すればSEO対策にかかる時間を大幅に短縮できます。

【ライト】月額:45,000円(税別)

【プロ】月額:60,000円(税別)

【アナリスト】月額:80,000円(税別)

機能抜粋検索上位10位までの分析
コンテンツ、タグの分析
検索上位30位までの分析
コンテンツ、タグ、インデックス、ドメイン、被リンクの分析
検索上位50位までの分析
コンテンツ、タグ、インデックス、ドメイン、被リンクの分析
公式サイトhttps://www.pascaljp.com/

使える機能に応じて3種類の料金プランから選択可能です。Pascalを4日間(土日含まず)使えるお得な無料体験版から始めてみましょう。

DEEP CRAWL

DEEP CRAWL(ディープ・クロール)は、GMO TECH株式会社が提供する内部対策ツールです。世界的な大企業も多数導入しており、機能性に優れていることがわかります。主な機能は次のとおりです。

テクニカルSEO無効になったリンクの有無や不要なリダイレクトを検出

定期的にクロールするように設定が可能

モニタリング複数のドメインの推移を監視して問題点や改善点を自動的に処理
サイト移行WEBサイトを移行する際にトラブルなく円滑に行えるようサポート

古いサイトからリダイレクトが正常に行われているかを確認

サイト構造ユーザーや検索エンジンに認知されるサイト構造を提案

特に定評があるのはDEEP CRAWL独自のクローラーです。WEBサイト全体を定期的にモニタリングして、的確な分析をしてくれます。多くの課題や改善点がある場合は、重要な点を優先的に提示するため、効率的に作業が進みます。

【ベーシックプラン】年額:360,000円(税別)

【エンタープライズ】応相談

機能抜粋小規模のサイト向け

月間のクロールURL数が25,000

エンタープライズ向け

ユーザー数無制限

月間のクロールURL数は応相談

公式サイトhttps://www.deepcrawl.jp/

SEARCH WRITE

SEARCH WRITE(サーチライト)は、株式会社 PLAN-Bが提供するSEOツールです。SEOに関する知識や経験がなくても使いやすく、サービス開始から1年半で600もの企業を支援しています。

SEARCH WRITEのサービスの特長は、SEO対策のワークフローに沿った機能がそろっていることです。

施策立案改善が必要なキーワードと施策案を提示

自動的にWEBサイト内部の問題点を抽出して修正案を提示

コンテンツ制作競合サイトのタイトルやタグを一覧表示

上位表示10位のコンテンツを比較検討

施策の管理SEOに必要な施策をタスクで管理
成果を測るWEBサイトの動きを確認してダッシュボード化

改善策を実施後の検索順位の推移を観測

特に注目したい点は、2022年1月から2月にかけてリリースされたダッシュボード機能です。分かりやすくシンプルな画面表示で、コンテンツの新規作成や既存コンテンツの改善などが行えます。タスク管理がしやすいことから、チームでのプロジェクトにも使用可能です。

【ベーシック】初期費用:無料  月額:50,000円
機能抜粋サイト流入の重要要素を提案

検索ボリュームや傾向の把握

競合サイトの分析

公式サイトhttps://searchwrite.jp/

ベーシックプランの他に、今後「スタンダード」と「プレミアム」のリリースが予定されています。無料トライアルのデモは公式サイトから申込みができます。

おすすめの外部対策ツール

スマートフォンに表示されたLinkの文字

内部診断と同様にWEBサイトのクオリティを上げるために、外部対策ツールは必要です。おすすめの外部対策ツールをご紹介します。

Ahrefs

Ahrefs(エイチレフス)は、シンガポールにあるAhrefs社のSEO分析ツールです。世界各国で約60万人が利用しています。被リンクデータの保有量やデータ更新頻度の速さは世界でもトップクラスといえるでしょう。グローバル規模で被リンク対策を行う企業におすすめのツールです。

Ahrefsの主な機能は次のとおりです。

サイトエクスプローラーWEBサイトの被リンクのリサーチ

サイトの内部構造を分析して改善点を提案

コンテンツエクスプローラーソーシャルメディアなどでトレンドになっているコンテンツをリサーチ

プレスリリース後の反響をリサーチ

キーワードエクスプローラー特定のキーワードの検索ボリュームや上位サイトの被リンクをリサーチ

対策キーワードの選定をサポート

ランキング調査自社のWEBサイトや競合サイトの検索順位を確認

指定したキーワードの順位推移のレポーティングが設定できる

各種データのレポートはCSV形式でダウンロードできるため、加工して社内資料としても活用できます。

【ライト】初期費用:無料 月額:99ドル

【スタンダード】初期費用:無料 月額:179ドル

【アドバンスド】初期費用:無料 月額:399ドル

【エージェンシー】初期費用:無料 月額:999ドル

機能抜粋被リンク計測可能数 10万リンク被リンク計測可能数 100万リンク被リンク計測可能数 500万リンク被リンク計測可能数 1,000万リンク
公式サイトhttps://ahrefs.jp/

Majestic SEO

Majestic(マジェスティック) SEOは、イギリスの会社が運営する外部対策ツールです。被リンク対策に重きを置いているコンテンツに適しています。

主な機能は次のとおりです。

サイトエクスプローラ被リンクの品質やボリュームなど、WEBサイト全体の状況を確認できるサマリー

新規の被リンクの情報を確認できる

ドメイン比較競合サイトを比較・分析
一括被リンク大量の被リンクを一度に解析可能

Majestic SEOには3種類の料金プランが用意されています。

【LITE】月額:49.99ドル

【PRO】月額:99.99ドル

【API】月額:399.99ドル

機能抜粋被リンク計測可能数 100万リンク被リンク計測可能数 2,000万リンク被リンク計測可能数 1億リンク
公式サイトhttps://ja.majestic.com/

おすすめの検索順位チェックツール

Googleの検索画面が表示されたスマートフォン

検索順位チェックツールは、コンテンツのクオリティが反映される指標のひとつです。機能性の高いツールを選びましょう。おすすめの検索順位チェックツールをご紹介します。

Google Search Console

Google Search Consoleは、Google社が提供する無料のSEOツールです。自社のWEBサイトの検索ボリュームや検索順位を確認できます。主な機能は次のとおりです。

検索アナリティクスGoogle検索でのクリック数や検索順位の確認

WEBサイトを閲覧したユーザーの訪問経路の把握

Googleへのインデックスに登録Googleのクローラーに最新のページが登録されるようファイルを送信
内部診断WEBサイトでトラブルが発生した場合、メールで通知
URL検査Googleにインデックスされているかを確認

コンテンツを更新してもGoogleに認識されなければ、キーワードで検索してもサイトが表示されません。正しくGoogleにインデックスされているかを確認することは非常に重要なのです。

料金無料(Googleアカウントが必要)
機能抜粋検索順位チェック・アクセス解析・内部診断・クローラー対策
公式サイトhttps://search.google.com/search-console/about?hl=ja

Gyro-n SEO

Gyro-n(ジャイロン)SEOは、株式会社 ユニヴァ・ジャイロンが提供するWEBサイト改善ツールです。SEO担当者が行っている自社サイトの検索順位のチェックや問題点の把握、改善のための施策実行、改善後の検証などのフローをワンストップで利用できます。

Gyro-n SEOの主な機能は次のとおりです。

検索順位チェックWEBサイトの検索順位を毎日計測

エリア別の検索結果や検索順位の把握

検索結果プレビューWEBサイトが検索エンジンでどのように表示されているかを画面で確認
競合比較分析自社サイトと競合サイトの検索順位を比較

競合サイトの順位変動をチェック

ページ分析・テキスト分析WEBサイトのページの内部対策

コンテンツ内のキーワード含有率や文字数、タグなどをチェック

流入パフォーマンス自然検索時のアクセス解析
キーワード候補機能検索エンジンに表示される関連キーワードを一覧表示

トレンドワードの把握

アクセス解析では、Google Analyticsのデータと連携することで正確な分析が可能になります。

【スターター】初期費用:無料 月額:500円(税別)

【ライト】初期費用:無料 月額:4,500円(税別)

【スタンダード】初期費用:無料 月額:9,600円(税別)

【プレミアム】初期費用:無料 月額:16,800円(税別)

機能抜粋キーワード数 10キーワード数 40

Google広告連携機能有

キーワード数 160

Google広告連携機能有

キーワード数 300

Google広告連携機能有

公式サイトhttps://www.gyro-n.com/seo/

GRC

GRCは無料で利用できる検索順位チェックツールです。運営者は有限会社 シェルウェアで、ソフトをダウンロードして利用します。GoogleやYahoo!、Bingなどの検索エンジンに対応しており、リアルタイムの検索順位の他、過去の順位変化もグラフで確認できます。

GRCの主な機能は次のとおりです。

検索順位チェックボタンひとつで複数のキーワードの検索順位を確認可能
データ収集・分析検索上位100位までの競合サイトの検索順位の変化を記録
データ管理メモ機能を利用してWEBサイトの修正に活用できる

検索順位が変化した際に通知

GRCは基本的に無料ですが、チェックできる項目に制限があります。多数のキーワードについてチェックしたい場合はライセンス購入がおすすめです。有料版には次の4種類のプランがあります。

【ベーシック】月額:495円(税込)

【スタンダード】月額:990円(税込)

【エキスパート】月額:1,485円(税込)

【プロ】月額:1,980円(税込)

【アルティメット】月額:2,475円(税込)

機能抜粋順位チェックURL数 5順位チェックURL数 50順位チェックURL数 500順位チェックURL数 5,000順位チェックURL数 無制限
公式サイトhttps://seopro.jp/

いずれのプランも年払いにすると、2ヶ月分お得になります。

おすすめの競合サイト分析ツール

パソコンとグラフが描かれた資料

競合サイト分析ツールは、競合サイトの情報が詳細に把握できるものを選びたいものです。内部対策・外部対策もできるツールが良いでしょう。おすすめの競合サイト分析ツールをご紹介します。

SimilarWeb

SimilarWeb(シミラーウェブ)は、世界的規模を誇る競合サイト分析ツールです。独自のクローラーで月間10億以上のデータを収集して分析に活用しています。競合サイトの詳細な情報がスピーディーに把握できます。

SimilarWebの主な機能は次のとおりです。

競合サイト分析競合サイトのあらゆるチャネルでの検索数やエンゲージメントを自社サイトと比較・分析
コンテンツの競合分析国やブランド、検索方法別に各キーワードの検索数を確認

トレンドや反応が大きいコンテンツを抽出して、自社サイトの改善を提案

3種類のプランがあります。

【エッセンシャル】月額:249ドル

【アドバンスド】月額:449ドル

【アルティメットI】月額:カスタム

機能抜粋WEBサイトの結果表示数 100

WEBサイトの結果表示数 500

WEBサイトの結果表示数 無制限

公式サイトhttps://www.similarweb.com/ja/

SEOquake

SEOquake(クエイク)は、世界中に30万人以上のユーザーを有するSEO監査ツールです。ブラウザにインストールして使用します。主な機能は次の通りです。

URL・ドメイン比較競合サイトのURLやドメインを入力すると検索エンジンごとのアクセス数などが確認可能
ページSEO監査WEBサイトの文字数やタイトル、メタ情報、キーワードなどを診断

診断結果がすぐに一覧で確認できる

SEOquakeは無料で精度の高い情報を得られる点が大きな魅力です。

おすすめのSEOツールで検索上位を目指そう!

一口にSEOツールといってもさまざまな種類があります。SEOツールを選ぶ際は、自社のWEBサイトのどの部分を強化したいかを目安に選びましょう。

規模の大きい企業のWEBサイトなら、有料のSEOツールがおすすめです。無料トライアルやデモでサービスを体験してから契約するのも良いでしょう。SEOツールで検索上位を目指しましょう。

【パスカル】導入企業、急上昇中!
『圧倒的に使いやすい』SEOツール

パスカルは、自社サイトに何が足りないのか、どうすれば競合サイトを追い抜けるのか、SEOの改善点がわかるツールです。

※土日含まない4日間使える無料体験版あり!

WebサイトのSEO対策に利用するSEOツールは、検索ランキングデータのチェック・Webサイト最適化・競合分析など複数の機能を備えています。種類の異なるものが多く、自社に合うSEOツールの選定方法に悩みますよね。本記事では、2022年最新版としてSEOツール利用企業数ランキングトップ5をご紹介します。おすすめツール16選もあわせて最新情報をまとめましたので、比較検討の参考にしてみてください。

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【関連記事】【最新版】無料で使えるSEOツールをご紹介! 目的別にチェックできるおすすめ13選

SEO対策をさまざまな面から検討されているご担当者に向けて、本記事では無料で使えるSEOツールを13選ピックアップしました。SEOツールの選び方と共に、それぞれの特徴を詳しくご説明します。気軽に試しやすいツールばかりをご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。


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SEOツールとは|SEOの基礎知識とツールの利用目的

ネット検索のイメージ

はじめに、この記事で取り上げるSEOツールの概要に少しだけ触れておきましょう。

SEOツールとは

SEO(検索エンジン最適化)は、WebサイトがGoogleやYahoo!などの検索結果で上位表示されるようにすることです。検索ランキングの順位調査をはじめ、さまざまな分析を行うために利用するツールをSEOツールと呼びます。

SEOツールの利用によって解決可能な問題

SEOに関するお悩みランキング(当サイト調べ)で多いのは、以下の例のようなお悩みです。

例1:一般企業のマーケティング担当者の方

例2:Webマーケティング会社の方

このような問題に対して解決の一手になるのがSEOツールの活用です。

SEOのドット文字

【関連記事】SEOツールとは? 7つの機能と導入効果、おすすめのツールを解説

この記事ではSEOツールの機能や種類、選び方をまとめて解説しています。後半では、無料と有料別におすすめのSEOツールにも触れています。最後まで読むとSEOツールに関する知識が深まるので、SEOツールの導入を検討している方は参考にしてみてください。

SEOツールの基本的な機能とは

SEOレポート

SEOツールが持つ機能はツールごとにさまざまで、複数の機能を兼ね備えた統合型のツールも便利なので人気です。ここではSEOツールの基本的な機能を5種類に分けてご紹介します。

検索順位チェック

検索順位を随時チェックしてランキングデータを取得。管理するWebサイトが検索エンジンの検索結果で上位表示され、検索流入を増やしていくために的確なSEO対策を進めるために重要です。

内部対策

内部対策には、タグやサイトの構造などサイト内部の要素を最適化するテクニカルSEOと、コンテンツの質を高めるコンテンツSEOとがあります。タグ・サイト内リンク・コンテンツなどさまざまな要素の問題点を診断・分析することによって、改善すべきポイントの明確化が可能です。

外部対策

外部サイトからの被リンクの獲得状況を確認。被リンクの数や、どのページにリンクされているか、質の高いサイトからリンクされているかなどのチェックが可能です。

キーワード選定

上位表示される可能性が高く検索流入されるキーワードの選定を自動で行う機能。ユーザーが求める情報を分析したうえで、効率的にキーワード選びが進みます。

競合分析

上位表示されている競合サイトのコンテンツ・ターゲット・ページの文字数・サイトの構造などを分析。競合サイトとの差別化や、異なる訴求ポイントを探すためにも有効です。

SEOツールの利用による効果やメリット・デメリット

メリット・デメリットのイメージ

SEOツールの利用によって、ツール導入前にみられた問題点に対する改善効果が期待できることはメリットです。しかし一方で利用環境や状況によってはデメリットと捉えられる側面もあるため、導入前にはその両面を理解しておきましょう。

SEOツールを利用することで得られる効果・メリット

SEOツールの利用を開始して活用が進むと、SEO対策にかかる工数を減らすことが可能です。多角的なデータの調査・分析の自動化によって担当者に余力が生まれ、さらに次のステップとなる具体的かつ効果的な施策に早く着手できます。

また自社サイトだけでなく競合サイトも対象として、検索ボリュームやサイトの分析などを行うので、ユーザーや市場の動向などを詳細に把握できることもメリットです。

SEOツールを利用することのデメリット

SEOツールを使いこなせるスキルがなければ効果的な活用ができません。そのため既存人材に向けた研修や、SEO業務経験者の採用などが必要になることもあるでしょう。

またSEOツールの利用開始後、効果が見えてくるまでには時間がかかる場合もあります。そのため、短期的な集客に向けた対策とするには、リスティング広告などとの併用が必要です。

運用コストは費用対効果が見合わない場合にデメリットになってしまいますが、予算に合うツールを効果的に利用できれば問題ありません。有料ツール選びは、長期的にかかる費用の試算をしたうえでの検討をおすすめします。

SEOツールを選定する際のチェックポイント4つ

4つのチェックポイント

自社にとって最適なSEOツールを選ぶために大切なポイントを4つご紹介します。

必要な機能を明確にする

SEO対策としてチェックや分析をしたい項目を明確にして、そのために必要な機能を洗い出します。管理するWebサイトの問題点を探すには、無料のSEOツールを利用すると便利です。

必要な機能をリストアップすると同時に、優先順位も決めましょう。SEOツールは、ツールごとに得意とする分野に違いがあるため、利用目的が明確になればツール選びがスムーズです。

コストと使いやすさを確認

無料ツールと有料ツールとでは、利用できる機能の範囲や量において大きな違いがあります。有料ツールはコストがかかりますが、備えている機能も多く精度の高い分析が可能です。

有料ツールが使いやすいかどうかという点について導入前に検証したい場合は、無料プランや無料トライアルを利用して、実際にツールを使ってみましょう。試してみたいツールがあれば、無料プランの有無やトライアル期間の日数などをチェックしてみてください。

レポートを簡単に作成可能なことも重要

分析・診断結果のレポートの出力形式や共有しやすさなども大切なポイントです。

レポートは、Webサイトの診断項目ごとに改善の必要があればどのように改善すべきかをわかりやすく表示していることが重要になります。HTML・PDF・CSVなどの形式でのダウンロードが可能ならばメール添付も簡単です。

同時利用人数の制限・他のツールとの連携

業務効率の向上を図るには、SEOツールに複数のユーザーが同時ログインできることが必要。クラウド型のSEOツールならPCへのインストールが不要なので、複数のユーザーが同時にアクセスすることも可能です。

同時利用可能な人数は具体的な人数設定がある場合や、人数制限がない場合など、ツールごとにさまざまです。人数設定がある場合は、プランごとの人数の違いもチェックしてみましょう。

他のツールとの連携も重要です。Googleが無料提供しているGoogleサーチコンソールやGoogleアナリティクスなどと連携可能なツールなら、より効果的な分析が可能になります。

有料SEOツール利用企業数ランキングトップ5をご紹介!

ランキングトップ5

2022年3月時点で開発・販売元が公式発表している利用企業数をもとに、多く利用されている有料SEOツールの1位から5位までをランキングでご紹介します。ツールの特徴や料金プランなどを比較してみてください。

1位『TACT SEO』株式会社ウィルゲート

利用企業数がすでに3,500社を突破していることを公式サイトで発表しているTACT SEO。検索エンジンで上位表示されるための課題分析が可能な、企業のSEO担当者向けのツールです。レポートに書かれている指示どおりに作業を進めれば、SEOの専門知識を持ち合わせていなくても検索エンジンによる評価を上げていくことができます。

SEO対策の基本となるキーワード調査では、上位表示されているサイトを分析して関連キーワードを抽出。流入キーワードの調査結果を自社サイトと競合サイトとで比較可能です。

検索順位の計測は1日1回。ランキングの変動を把握することで、的確なSEO対策を進めていくための効果測定に役立ちます。

▼ポイント

2位『MIERUCA(ミエルカ)』株式会社Faber Company(ファベルカンパニー)

利用企業数は1,500社超と公表しているMIERUCA(ミエルカ)。競合サイトの流入キーワードやユーザーの検索意図を可視化します。またPC・スマホ・タブレットなどマルチデバイスに対応したヒートマップで、ページ内でのユーザー行動も把握することが可能です。

アクセス解析データのレポートでは、コンテンツマーケティングにおける改善指標(KPI)として集客力・閲覧力・誘導力・成果力の4項目を設定。評価の不足している項目が一目瞭然で、必要なSEO施策の方針を決めやすくなります。

CS(カスタマーサクセス)チームによる運用サポートや、200本以上の解説動画、毎月実施されるLIVEセミナーなども充実。企業のSEO担当者の方に向けて、Webマーケティングを学べる環境を整えていることもミエルカの大きな特徴です。

▼ポイント

3位『パスカル』株式会社オロパス

利用企業数を1,540社と公表しているパスカル。コンテンツ・タグ・ページ内の発リンクなど、コンテンツSEOで必要となる約50項目にわたる競合サイトの分析が自動化され、検索上位30〜50位までをわずか1分で調査・分析します。

Webサイト内の類似する記事を見つけ、リンクを分析。類似度が低いページとのリンクが評価を下げる要因となっていないかも診断可能で、特にSEO効果が高いとされるサイト内リンクの最適化が進みます。

競合分析レポートやSEO作業レポートは、優先して対策すべきポイントがわかりやすい画面をそのままHTML形式で出力。メール添付・印刷・PDF変換なども可能です。パスカルの利用企業の業種別割合では、最も多い42%を占めているのがWeb制作会社やWebマーケティング会社であり、見やすいレポートが営業提案資料などにも活用されています。

▼ポイント

4位『SEARCH WRITE』株式会社 PLAN-B

2019年11月に提供開始されてからの1年半で利用企業数が600社突破と公表しているSEARCH WRITE。専門知識を持たない方にもわかりやすく使いやすい設計です。押さえるべき数値が明確なので必要な施策がわかり、成果を見ながらSEO対策を進められます。

キーワードや施策をツールが提案し、サイトの内部構造の問題点抽出を自動化。競合サイトの分析も行い、上位表示されるサイト内部を把握できるため、必要な項目や自社サイトに専門性や独自性を加えるための検討が可能です。

2022年1月には、ダッシュボード機能をリリース。施策の流れと、実現するために活用すべきSEARCH WRITEの機能がわかります。ダッシュボード上で、タスク管理している施策の進捗確認が可能です。タスクリストではTodoリスト・進行中・完了に仕分けられ、やるべきことや成果が出た施策が整理されます。

▼ポイント

5位『Keywordmap』株式会社CINC(シンク、CINCcorp.)

利用企業数においては、KeywordmapとKeywordmap for SNSの契約件数合計として約410社と公表。日本語データの保有量で世界最大レベルとされています。

競合サイトの分析が2分で完了。自然検索で上位を獲得しているキーワードでも競合ドメインを抽出し、キーワード一致率や競合の想定流入数を調査するため、新しい競合サイトを見つけることも可能です。

また、キーワード順位で競合サイトと自社サイトを比較。競合に差をつけられているキーワードもわかります。ユーザーニーズ調査は、検索ワードに隠れているニーズの把握に便利で、コンテンツの構成に役立つ機能です。

▼ポイント

無料で利用可能なGoogle公式SEOツール

Google画面表示のイメージ

Google公式で無料提供されているSEOツールには以下のようなツールがあり、他のSEOツールとの併用もおすすめです。

Googleの文字と虫眼鏡

【関連記事】【2022年最新】Google公式の無料SEOツール10選! 基本機能と活用法を紹介

Googleでは、複数のSEOツールを無料で提供しています。SEO対策に必要な情報や改善のポイントを把握できるため、Webサイトを運営している企業や個人であれば、入れておきたいツールばかりです。本記事では、各SEOツールの概要や使い方などを紹介していますので、これからSEO対策を本格化させようという人は、ぜひ参考にしてください。

【徹底比較】目的別・無料のおすすめSEOツール6選!

無料のイメージ

無料のSEOツールを検討中の方に向けて、おすすめ6選をご紹介します。3つの目的に分けて2つずつ選びましたので比較検討してみてください。

検索順位チェックにおすすめの無料SEOツール2選

『検索順位チェッカー』検索順位取得API.com

Google・Yahoo!・Bingの検索順位を、PC検索とスマホ検索の両方でチェック可能です。取得可能な順位は100位まで。利用する際に会員登録などは必要ありません。取得結果はCSV形式でダウンロードできるので、Excelなどの表計算アプリを利用してグラフ化することも可能です。

・サービス公式サイト:https://checker.search-rank-check.com/

『SEOピッシュ』サイトリペア

端末の場所や利用者の好みなど、端末によって検索結果の表示が変わってしまう検索エンジンのパーソナライズを除いて、偏りのない検索順位をチェック。PCとスマホの両方の順位を100位までの範囲で確認可能です。履歴は3か月間保存され、検索順位にSEO施策の成果が現れてくるタイミングを、順位の推移から見ることができます。

・サービス公式サイト:https://www.seopitshu.jp/seotool/ranking_form.html

内部対策におすすめの無料SEOツール2選

『高評価』GMOソリューションパートナー株式会社

SEO内部対策の状況を、ページのURLと指定キーワードを入れてチェック可能。タイトル・ディスクリプション・キーワードからファイルサイズまでの基本情報をそれぞれ評価して、調整が必要な項目がすぐにわかります。

サイト内部向けの発リンクと、外部向けの発リンクも一覧表示。リンク時のテキストがリンク先のコンテンツと合うことも評価の対象なので、あわせて確認できます。

・サービス公式サイト:https://ko-hyo-ka.com/

『SEOチェキ!(せおちぇき!)』ロプロス

SEOチェキ!では、サイトSEOチェックの結果をSEO内部対策に利用できます。基本項目は、タイトルやディスクリプションなどからソーシャルブックマーク登録数までカバー。ユーザーの興味をひくコンテンツになっているかの判断の助けになり、必要な施策が立てやすくなります。

・サービス公式サイト:https://seocheki.net/

外部対策におすすめの無料SEOツール2選

『hanasakigani.jp』株式会社ディーボ

自社のサイトと競合サイトの両方で被リンクをチェック。キーワードとサイトURLを入力するだけで、上位ページの被リンク数をグラフで比較することも可能です。被リンクはリンク先のサイトの質も検索エンジンでは評価の対象になります。Googleのガイドラインで自然なリンクと判断される被リンクの数を増やしていくためのチェックに役立つツールです。

・サービス公式サイト:https://hanasakigani.jp/

『Link Explorer』Moz, Inc.

世界中の40兆にものぼるリンク情報をもとに被リンクをチェックできる無料ツール。グローバルなユーザーを対象にしたサイトでのSEO対策には効果的でしょう。

無料で利用できる検索回数は1か月に10回まで。1クエリに50行のデータが一覧表示されます。日本語サポートはなく、英語表示画面の利用に支障がない場合におすすめです。

・サービス公式サイト:https://moz.com/link-explorer

YouTubeの画面

【関連記事】最適なYouTube動画運営にはSEOツールが必須! SEO対策の重要性やポイント、方法を紹介

Webページと同じように、YouTube動画が検索結果で上位表示されるためには、SEO対策が必要となります。YouTube動画におけるSEO対策の概要や必要な要素、SEO対策の方法と利用できるSEOツールを解説しています。YouTube動画のプロモーション効果の最大化にぜひ役立ててください。

【徹底比較】目的別・有料のおすすめSEOツール10選!

PCデスクトップアイコン

ここでは有料のSEOツールで自社に最適なものをお探しの方に向けて、おすすめ10選をご紹介します。5つの目的に分けて2つずつ選びましたので参考にしてみてください。

SEOの文字

【関連記事】【2022年最新版】有料SEOツールおすすめ13選を紹介! 無料ツールとの違いや選ぶポイントも解説

有料SEOツール13選を内部対策向けやコンテンツSEO向け、外部対策向けに分けて紹介します。SEO作業の効率化を目的に導入を検討されているWebマーケティング担当者におすすめです。プランや料金、サポートの有無などもまとめました。SEO作業の時短化に活用したい方は読んでみてください。

検索順位チェックにおすすめの有料SEOツール2選

『BULL』株式会社ディーボ

0時から朝6時までの間に自動的にランキングをチェックするクラウド型ツール。PC・スマホなど、使用するデバイスやブラウザの制限がなく複数人での同時利用も可能です。都道府県庁所在地や政令指定都市を対象に、地域を指定した順位チェックもできます。

▼ポイント

『GRC』有限会社シェルウェア

検索順位の取得のタイミングを、GRCの起動時・指定時刻などから選べるインストール型のSEOツール。PC検索順位のチェックに特化したツールで、スマホ検索の順位取得については同シリーズのGRCモバイルで対応しています。

▼ポイント

『seoマスターProfessional』株式会社ディテイルクラウドクリエイティブ

サイト全体のアクセス数向上を目的として開発されたインストール型のツール。1ページあたり100項目以上をチェックして内部要因を診断します。サイトの内部構造の最適化に向けた施策が立てやすくなるツールです。

▼ポイント

『アナトミー』株式会社シンメトリック

ページの内部要因の分析やアクセス解析ができるツール。1ライセンスで20人まで利用できます。ユーザーの動きがわかりやすい動線解析では、ユーザーがどこから遷移してきたか、次に遷移する先はどこかなどが可視化され、改善すべきページの発見が簡単です。

▼ポイント

外部対策におすすめの有料SEOツール2選

『Majestic』Majestic-12 Ltd

被リンクの詳細の分析が可能なツール。被リンクの数だけでなく、リンクの品質もわかります。最新の120日間のデータには削除されたリンクも含まれ、リンクグラフは抽出されたサイトがどのようにリンクしているかがわかるマップ形式です。

▼ポイント

『Ahrefs(エイチレフス)』株式会社フルスピード(Ahrefs社オフィシャルパートナー)

世界中の約60万人に利用されているSEOツール。国外のユーザーもターゲットにしているサイトの被リンクチェックにおすすめします。被リンクの確認のほか、キーワード分析や順位チェックなども可能です。

▼ポイント

キーワード選定におすすめの有料SEOツール2選

『ラッコキーワード』ラッコ株式会社

サジェストキーワードや共起語・見出しなどを取得できるツール。有料プランでは月間検索数の取得や、取得できるサジェストキーワードの数がより多いサジェストプラスの利用が可能です。Google・Bing・YouTubeなど複数の検索データの同時取得もできます。

▼ポイント

『キーワードファインダー』株式会社ディーボ

SEOキーワードを自動的に収集して、検索数が多く、難易度が低い、かつ関連度が高いキーワードをおすすめキーワードとして一覧表示。自社サイトも競合サイトも、検索順位を毎日取得して推移を確認することが可能です。

▼ポイント

競合分析におすすめの有料SEOツール2選

『SimilarWeb』Similarweb Ltd.

オンラインでのさまざまなデータ調査・分析が可能な包括的プラットフォーム。その中のソリューション「デジタルマーケティングインテリジェンス」で、SEO競合分析が可能です。競合と自社を比較してベンチマークを特定。SEO施策がスムーズに進みます。

▼ポイント

SEOだけでなく、広告やSNSなどの領域にわたる競合調査・分析が可能なツール。142か国のデータベースを保有し、世界中の約700万のユーザーに利用されています。競合サイトのドメイン分析・ページの内部分析・被リンク分析などが可能です。

▼ポイント

SEO

【関連記事】【2022年最新版】SEOツールのおすすめ12選! 目的別にポイントをご紹介

WEBサイトをGoogleなどの検索エンジンで上位表示させるためには、SEO対策が必要です。SEO対策を何から始めていいのか分からない場合は、SEOツールの導入を検討しましょう。SEOツールを利用すれば、特別な専門知識がなくてもより良いコンテンツが作成できますし、知識をお持ちのご担当者の場合でも、ツールを活用することによって時短化が見込めるでしょう。そこでおすすめのSEOツールをご紹介します。

SEOツールの選定は必要な機能の見極めが重要

SEOツールは、備えている機能の違いや、無料・有料、クラウド型・インストール型の違いなどもあり、ツール選びに迷うこともあるでしょう。Webのおすすめランキングや比較記事を参考にする際も、自社のSEO施策に必要な機能を見極めておくことが大切です。

無料トライアルが可能ならば、有料プランを検討する前にぜひ試してみてくださいね。

【パスカル】導入企業、急上昇中!
『圧倒的に使いやすい』SEOツール

パスカルは、自社サイトに何が足りないのか、どうすれば競合サイトを追い抜けるのか、SEOの改善点がわかるツールです。

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YouTube動画の検索結果に上位表示されるには、SEO対策が必要です。特にチャンネル登録者数が少ないうちは、YouTube内の検索はもちろんGoogleなどの検索サイトからの流入も得なければ、再生回数やチャンネル登録者数の大幅な増加は見込めません。

YouTubeのSEO対策に必須となるのが、SEOツールです。今回の記事は、YouTubeのSEO対策の重要性やポイント、方法について解説しています。YouTubeのSEO対策にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

※YouTube動画のSEO対策については公式でアナウンスされている範囲が限られるため、この記事では、公式情報を優先しつつさまざまなメディアの情報も調査・集約して説明しています

部屋と机の上のPC

【関連記事】【最新版】無料で使えるSEOツールをご紹介! 目的別にチェックできるおすすめ13選

SEO対策をさまざまな面から検討されているご担当者に向けて、本記事では無料で使えるSEOツールを13選ピックアップしました。SEOツールの選び方と共に、それぞれの特徴を詳しくご説明します。気軽に試しやすいツールばかりをご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。


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YouTubeのSEO対策とは

YouTubeの再生ボタンが映るスマホ

YouTubeのSEO対策とは、YouTubeやGoogleの検索結果で投稿動画が上位表示されやすくする、または関連動画として表示されやすくするための施策を指します。動画が上位表示されれば、その分多くの人の目に触れる機会が多くなります。特にYouTubeにアップロードしたばかりの動画は、SEO対策をしないと再生回数がいつまでも増えないということもあるでしょう。

YouTubeのSEO対策は、一般的なWebサイトがGoogleの検索結果に上位表示されるために行われるSEO対策と同じような流れを取ります。上位結果に表示されるためにまずはじめに行うべき対策の一つに、タイトルや概要欄などのキーワードの最適化があります。さらに、Webページが優秀なコンテンツと検索エンジンに判断されるためにページへの施策を行うのと同様に、YouTubeにおいても、すべてのユーザーにふさわしい優秀な動画と認められるための施策を動画に対して行います。

総合的な検索結果での上位表示を目指すこととは別に、例えばトレンド嗜好が高い動画や、クリエイティブな動画は「急上昇動画」への露出機会も多くなるなど、さまざまな面を考慮しておく必要があります。動画の内容を見直すことだけでなく、閲覧者に対するユーザビリティの最適化もYouTubeのSEO対策に含まれることを覚えておきましょう。

これらのSEO対策を効率よく行ううえで取り入れたいのが、YouTubeのSEOツールです。

YouTubeのSEO対策に必要な要素

マウスをクリックする指

YouTubeのSEO対策には、検索エンジンと動画のユーザビリティ両方への最適化が必要です。そのための要素を解説します。

再生時間(視聴時間)

閲覧者が動画をクリックし、実際に視聴した時間が長ければ長いほど優秀な動画と判断され、検索結果に上位表示されやすくなる可能性があります。SEO対策を行う動画と競合動画とを比較する際、再生回数をポイントと考える方も多いですが、実はYouTubeの検索アルゴリズムは再生回数よりも再生時間の長さの方を重要視しているとも言われています。

タイトル

YouTubeの検索エンジンでも、タイトルが重要だと言われています。タイトルとキーワードの一致率が高ければ、上位表示される可能性があり、そのためユーザーの検索キーワードと動画タイトルが完全一致するなら、部分一致よりも上位表示されるパフォーマンスが上がる可能性が高いでしょう。長すぎるタイトルは評価が下がる可能性があるため、気をつけましょう。

説明文

動画についての説明文です。この動画にはどのような情報が含まれており、どのようなユーザーに対して見てほしい動画なのか、ユーザーのことを考え、ユーザーに対して動画の情報を正しく伝えられる説明文を心がけましょう。

キーワードタグ

キーワードタグは、おすすめ動画に表示される上で重要となる要素です。キーワードタグに対策を行うと、動画再生後のおすすめ動画として表示されやすくなると言われているため、結果的に動画ランキングも上がりやすくなるでしょう。

再生時間

動画でどのようなパフォーマンスを目指すかによって、適した再生時間は異なります。短い時間で解決したいようなショート動画を希望しているユーザーや、ドラマのように少し長い時間楽しみたいユーザー、TV番組のような感覚で楽しみたいと思っているユーザーが検索する動画の内容によって、適した再生時間は異なるため、動画の目的に応じた再生時間を設定しましょう。

高評価

高評価は「いいねボタン」や「グッドボタン」とも呼ばれています。YouTube動画は高評価または低評価をワンクリックで選べる機能が付いているのが特徴です。高評価は閲覧者からの好意的な行動(エンゲージメント)に含まれるため、高評価が多いとおすすめ動画への表示やランキング入りがしやすくなると言われています。

コメント

コメントは既に動画を閲覧したユーザーからの感想や意見が書き込める他にも、動画投稿者とのコミュニケーションツールとしても活用されています。コメントが多い動画は健全な運用がされている、閲覧者からのエンゲージメントが高いとYouTubeから判断されやすいと言われています。

共有やリンク

YouTubeでは、WebサイトやSNSなどに設置できる動画の埋め込みリンクをワンクリックでコピーできます。TwitterやFacebook、InstagramなどのSNSや自サイトでYouTubeの動画を拡散することで、YouTube内やGoogleなどの検索エンジン以外からのユーザーの集客が見込めるでしょう。

埋め込み動画や被リンクの数がランキングやYouTubeからの評価に直接関係するかは不明です。ただし、外部からのユーザー流入の手段として共有やリンクは有効となります。動画の露出機会が増えるため、結果的に再生回数やチャンネル登録者の増加にもつながるでしょう。

動画の上位表示やおすすめ動画表示、ランキングに必要な要素を踏まえた上で、次に具体的なYouTubeのSEO対策の方法と、使用するSEOツールの具体例とともに解説します。

YouTubeのSEO対策の方法①YouTubeのキーワード選定をする

KEYWORDSと書かれたブロック

タイトルや説明文などへのSEO対策として入れるためのキーワード設定の方法と、使用できるSEOツールの例を紹介します。

Google検索で関連ビデオとしてピックアップされる可能性のあるキーワードを調査し設定をする

ユーザーが通常のサイト検索と同じ手順で(動画検索のオプションは使わずに)Google検索を行った際に、サイト類の検索結果よりも上部に、「動画」としていくつかの動画がピックアップされることがあるのをご存知でしょうか。YouTubeのSEO対策としては、Google検索の上記のような部分に表示されることもぜひ目指したいものです。

Google検索結果の「ビデオ」部分に優先表示されるための詳しい条件などは明らかにされていませんが、どういったキーワードが関連している可能性があるのかについて、調査することをおすすめします。Googleが参考になる動画コンテンツと判断し、検索結果がテキストだけでなく動画としても表示されるようになれば、SEO効果の向上が期待できます。

キーワードを調査・検討する方法の一例としては、SEOツールを使う他YouTubeの検索ボックスに「キーワード_」と入力してサジェストワードを出す方法や、YouTubeアナリティクスのトラフィックソースレポートを参照し、「実際に動画を閲覧したユーザーが使用した検索ワード」を分析する方法があります。ビデオとしてピックアップされるためのキーワードを抜き出し、SEO対策で入れ込むキーワードとして使用しましょう。検索ボリュームの高さの目安の基準はそれぞれ目的によっても異なりますので一概に多ければ良いというわけではありませんので注意しましょう。

キーワードを入れ込み、タイトルと説明文を最適化する

タイトルには、上位表示を狙いたいキーワードすべてを入れます。具体的には、「ブラックバス 釣り やり方」であれば、これらすべてのキーワードを盛り込みましょう。

説明文のSEO対策は、もっとも重要な外部リンクを冒頭に入れる、動画の概要説明は「もっと見る」ボタンをクリックしないでも表示される範囲にまとめる、キーワードを含めながら、ユーザーに真摯に動画について正しい情報提供を心がけましょう。

タイムスタンプやチャプター機能を使用し、キーワードを入れ込んだチャプターを目次のように説明文に表示させることも有効です。タイムスタンプ機能を使うと、Googleの検索結果で特定の場所にスキップして再生できるキーモーメント機能が表示されるようになります。検索したユーザーが好きな場所から動画を再生できるため、クリック率や再生回数の伸びが期待できるでしょう。純粋にキーモーメントのついた動画は目立つため、上位表示と併用すれば競合動画よりもクリックされる可能性も高くなるというメリットもあります。

なお、説明文の作成は動画制作後でももちろん問題ありません。

YouTubeのSEOキーワード選定向けのSEOツール

YouTubeのSEOキーワード選定のSEOツールとして多く使用されているのが「ahrefs YouTube Keyword Tool」です。無料で利用できます。

「ahrefs YouTube Keyword Tool」には、以下の機能や特徴、確認できる項目があります。

さらに、機能を増やした有料版もリリースされています。

YouTubeのロゴ

【関連記事】YouTubeのおすすめSEOツール(無料・有料)を紹介! SEO対策やキーワード選定に役立てよう

YouTubeの検索結果で動画を上位表示させるために必要なのがSEO対策です。YouTubeで求められるSEO対策に加えて、SEO対策を行うメリットや得られる効果、デメリットや注意点、SEO対策に使える無料や有料のSEOツールを紹介しています。

YouTubeのSEO対策の方法②最適化したYouTube動画を制作する

スマホで撮影する様子

動画を最適化することで、おすすめ動画に表示される機会やGoogleの動画検索で上位表示する確率が上がると言われています。ここでは、動画を最適化するために必要な考え方や、注意しておきたいポイントを解説します。

動画のフレームワークを決める

動画をこれから制作する場合、動画のフレームワークを決めるところからはじめます。ユーザーニーズを深堀し、以下のポイントに沿ってフレームワークを決めましょう。

最初の5~10秒で視聴者をひきつける

動画を見続けるかを視聴者が決めるのははじめの数秒で判断されることでしょう。動画の冒頭で、視聴者が離脱しないための工夫を入れましょう。長い動画なら予告編やダイジェスト・まとめを入れる、プライベートトークなどは省いていきなり本題に入るなどが有効です。

機材やツールを自分で準備する場合は、慎重に選定する

動画を自分で制作する場合には、以下の必要な機材やツールを準備して動画の撮影、編集を行います。機材の機能性の高さや用意できる種類は、撮影できる動画の「見た目のクオリティ」に繋がるひとつの要素となりますので、最適化の観点でも考慮に入れておきましょう。

動画制作を外注する場合にはSEO対策スキルを持った依頼先を探す

YouTube動画制作は自分で行うほか、動画制作会社やフリーランスへも依頼可能です。依頼する場合には依頼先を調べましょう。その際にSEO対策の有無も確認することが重要です。

YouTubeのSEO対策の方法③動画アップロード時のSEO対策を行う

置かれたUSBメモリ

制作した動画をアップロードするときのSEO対策の方法と、使用するSEOツールを解説します。

タグの設定

動画にタグを設定することもSEO対策に含まれます。ターゲットキーワードの他、共起語や関連語を入れ込むと、キーワードで検索したときに上位表示される可能性が上がるだけでなく、関連動画への露出機会も増える可能性があります。

タグの設定に有効なSEOツール

競合動画で使用されているタグを入れ込むことで、競合動画の関連動画に表示される確率が高くなると言われています。タグの設定に有効なSEOツールが「TubeBuddy」です。以下の機能や特徴があります。

字幕や翻訳の設定

字幕や翻訳を設定すると動画の内容をYouTube側へ文字として伝えられるため、SEO対策としても有効であり、特に関連チャンネルへの表示率が上がる傾向にあると言われています。字幕や翻訳には、YouTubeの自動字幕起こしツールや翻訳ツールが使用可能です。ただしそのままでは本文が不自然になっていることも多いため、アップロード前にしっかりチェックしましょう。

サムネイルの最適化

サムネイルは動画のタイトルと説明文とともに検索結果に表示されます。クリックしたくなるサムネイルを作ることで、動画のクリック率も上がります。一般的には以下のポイントなどをふまえておくと、クリック率の上昇につながりやすいと言われています。

情報カードの設定

動画に情報カードを設定すると、動画視聴終了時のユーザーに具体的なアクションの提案や依頼ができます。動画、再生リスト、チャンネル、リンク、の4つの情報カードから適切なものを選びましょう。ただしYouTube上で「子ども向け動画」として設定された動画に対しては情報カードを利用できないので注意が必要です。

YouTubeのSEO対策の方法④動画の宣伝をする

SNSアプリが並ぶスマホ画面

YouTube動画に効果的なプロモーションを行うと、YouTubeやGoogle外からの動画へのアクセスが増える他、被リンクの増加によるリンクビルディングにも有効です。YouTubeの検索アルゴリズムにおいて、動画の被リンク率自体もランキングに影響している可能性がありますが、この点はYouTube公式では明確な言及はありません(YouTube側では、動画の「人気」や「信頼性」もランキングに影響するという事は、言及されています)。いずれにしても、被リンクが増えることはアクセス増加の面でメリットがあります。

ブログやホームページなどに埋め込む

自分のブログやホームページ、オウンドメディアなどを持っている場合には、YouTube動画を埋め込むことで気軽にプロモーションができます。既存のブログやホームページ、オウンドメディアの閲覧者に動画を露出できるでしょう。動画を見ることでWebページの滞在時間が伸びるため、Webページ側のSEO対策にも効果的です。なお動画とともにブログなどをレンタルして運用する場合には、動画の埋め込みやアップロードが可能かどうかも確認しておきましょう。

SNSでシェアする

TwitterやFacebook、InstagramなどのSNSで動画をシェアし、拡散を狙う方法です。すでにSNSのファンがいる場合には、動画チャンネルの登録をお願いすることもできます。

SNSでの動画プロモーションに向いているSEOツール

SNSで動画プロモーションをするときに向いているSEOツールのひとつに「Buffer」があります。「Buffer」には以下の機能があります。

ユーザー同士で質問と回答を行うQ&Aサイトや、企業への問い合わせでは解決できない問題を質問し合うフォーラムの回答として動画を投稿する方法もあります。動画投稿者の専門性や信頼度をサイトやフォーラムのユーザーに露出することもできるでしょう。

メールマガジンに掲載する

すでにメールマガジンによるプロモーションを行っている場合、個人または企業、商品への興味や信頼を寄せているファンへ動画を公表できます。新しい動画を制作・投稿したらメールマガジンで掲載し、登録者へ知らせることもマーケティング施策となるでしょう。同一層からの同時再生回数の増加や、新規動画でも低い離脱率が期待できます。

YouTuber同士でコラボする

YouTuber同士のコラボ動画の制作および投稿は、双方のチャンネル登録者やファンへのアプローチにつながり、再生回数や滞在時間の向上につながります。また、お互いのチャンネルを通じて新規の閲覧者やファンを獲得できる機会にもなるでしょう。

YouTubeのSEO対策の方法⑤チャンネルのSEO対策を行う

YouTubeの動画再生の様子

チャンネル登録者数の多いチャンネルの動画は、有益と判断され新規のチャンネルの動画よりも検索結果で上位表示されると言われています。チャンネル登録者数を増やす方法、およびチャンネルのSEO対策に有効な方法を解説します。

ヘッダー画像やロゴを設定する

チャンネルのヘッダー画像を設定すると、魅力的なチャンネルとなり登録者数の増加につながると言われています。高画質な画像を準備する、チャンネルの目的やテーマが分かるテキストや画像を使用するなど、一目でどんな動画を投稿しているチャンネルかが分かるヘッダーを設定しましょう。チャンネルのロゴを設定しておけば、YouTubeのチャンネル以外のメディアやSNSにも流用できるという点もメリットです。

概要ページの文章を設定する

チャンネルの概要ページは、Webサイトの概要ページと同じく閲覧者にコンセプトを伝えるための重要なポイントとなります。SEOで設定したメインキーワードを含めたチャンネルの概要とともに、チャンネルのコンセプトやテーマ、配信者のプロフィールや自己紹介などを記載しましょう。

再生リストを作成する

複数の動画を投稿しているなら、再生リストを作りましょう。再生リストを作ると、同じカテゴリーの動画を一覧として参照できるためユーザビリティが上がります。さらに、再生リストのタイトルにSEOのキーワードを入れることで、YouTubeの検索トラフィックの対象になるとも言われています。

コメントを投稿する

コメント欄がにぎわっている動画は、閲覧者のエンゲージメントが高いと判断されるため、検索ランキングでの順位も高い傾向にあります。コメント数が多ければ多いほど良いですが、コメントがなにもない動画には閲覧者もコメントしづらいです。コメントの投稿を呼びかけるだけでなく、投稿者自らが最初のコメントを投稿するのも重要でしょう。

いいねやチャンネル登録を呼びかける

チャンネルの概要欄や動画の最後などで、いいねのクリックやチャンネル登録を呼びかけましょう。高評価やチャンネル登録者数が多ければ多いほど動画やチャンネルの評価が上がり、ランキングやおすすめ動画への表示率が上がる可能性があります。

YouTubeの動画の最大化にSEOツールを取り入れよう

YouTubeのSEO対策の概要や必要となる要素、SEO対策の方法と利用できるSEOツールを紹介しました。YouTube動画を制作しても、多くの閲覧者に露出されなければプロモーションにはつながりません。

YouTubeでのSEO対策でYouTubeから評価されるポイントや必要な要素をふまえて、SEOツールも上手に使ってSEO対策を行いましょう。

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今回はSEOにおけるキーワードの役割について解説します。作業効率化につながるキーワードツールについても紹介します。Webマーケティング担当者でキーワード選定に悩んでいる方は、ぜひ読んでみてください。

部屋と机の上のPC

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SEO対策をさまざまな面から検討されているご担当者に向けて、本記事では無料で使えるSEOツールを13選ピックアップしました。SEOツールの選び方と共に、それぞれの特徴を詳しくご説明します。気軽に試しやすいツールばかりをご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。


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SEOにおけるキーワードとは

ノートパソコン

SEOとは検索エンジン最適化の意味を持つWebマーケティング用語です。ユーザーが何か知りたい情報がある場合には、検索エンジンの検索ボックスにキーワードを入れて調べます。表示された検索結果から、もっともアクセス数を集められるのは上位に表示されているWebサイトです。上位に表示されるには検索エンジンから評価を得なければなりません。

検索エンジンはたくさんのWebサイトを評価するために、日々巡回しています。ユーザーにとってメリットのある良質なコンテンツは評価されて上位に表示されます。良質なコンテンツを提供するには、キーワードに関連した質の高いコンテンツの作成が重要です。

しかし、やみくもにキーワードを入れればよいわけではありません。Webサイトと無関係なキーワードを設定したり、キーワードを乱用したりすると検索エンジンからペナルティを受けて検索結果に表示されなくなる可能性があります。

コンテンツSEOとコンテンツマーケティング

コンテンツマーケティングはコンテンツを使って集客して、最終的には商品購入や問い合わせなどにつなげることが目的です。SEO施策のひとつであるコンテンツSEOは、ユーザーの検索意図をくみ取ったコンテンツを作成し、検索結果の上位表示を狙う手法をいいます。

検索エンジン大手のGoogleは「Googleが掲げる10の事実」(※1)で、「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。」と掲げています。検索エンジンに評価されるには、ユーザーの検索したキーワードを調査し、検索意図をくみ取ったコンテンツを作成しなければなりません。

しかし、コンテンツは情報が充実していても、読みにくく誤字脱字が多い、つまりUX(ユーザーエクスペリエンス)の悪いコンテンツは読んでもらえません。読んでもらえないコンテンツはコンテンツマーケティングにおけるCVR率や検索順位にも影響を与えます。そのため、SEO対策だけではなく、UXも重要です。

※1 出典:Google が掲げる10の事実
https://about.google/philosophy/?hl=ja

SEO対策でキーワード選定が重要な理由

SEO対策で良質なコンテンツを作成するには、キーワード選定が重要です。ユーザーが何か知りたいことがあり、特定のキーワードを入れて検索すると検索キーワードに関連するWebサイトが表示されます。しかし、表示されたWebサイトがユーザーの検索意図に沿っていない場合、どんなに上位に表示されてもアクセス数を集めることはできません。

Webサイトで扱っている商品を購入してもらいたい、サービスを利用してもらいたいと考えた場合、関連するキーワードでSEO対策を行うことが大切です。キーワードは扱っている商品やサービスを簡潔に表しているものと考えると、選びやすいでしょう。

ユーザーが求める情報を盛り込み、選定キーワードを含めたオリジナリティのあるコンテンツを作成することで、ユーザーに価値のあるWebサイトとして検索エンジンから評価されると考えられます。

SEO対策でキーワードを選定するチェックポイント

パソコンのキーボード

コンテンツSEOを実施するにあたり、キーワードを選定する際にチェックしてほしいポイントを解説します。

競合サイトの流入キーワードをチェック

コンテンツSEOを行うときは、同じように検索上位を狙う競合サイトを見つけましょう。競合サイトは、自社のWebサイトで扱っている商品やサービスに関連するキーワードで検索したときに上位に表示されているサイトです。流入キーワードからユーザーの検索意図をくみ取りましょう。

検索エンジンの検索ボックスに入力されたキーワードを「検索クエリ」といいます。検索クエリはユーザーの検索意図にあわせて、3種類に分けることが可能です。

検索クエリの種類 ユーザーの検索意図
インフォメーションクエリ 知りたいときに検索されるキーワード
トランザクショナルクエリ 問い合わせや資料請求をしたいときに検索されるキーワード
ナビゲーションクエリ 特定のWebサイトに行きたいときに検索されるキーワード

検索ボリュームからユーザーのニーズを調査

検索ボリュームには3種類あり、それぞれユーザーのニーズが異なります。検索ボリューム(予測値)の大きなキーワードは多くのユーザーから検索されているため、コンテンツSEOを行うことで検索エンジンからのアクセス数を集めることが可能です。

検索ボリュームの種類 キーワードの組み合わせの例
ビッグキーワード マンション
ミドルキーワード マンション 中古
スモールキーワード マンション 中古 東京都

ビッグキーワードは1つの語句で月間検索数が多かったキーワードを指します。ミドルワードは2つの語句を掛け合わせたもので、さらにスモールキーワードは複数の語句を掛け合わせた検索ボリュームの少ないキーワードです。

コンテンツSEOでは語句の多いスモールキーワードに着目しましょう。検索ボリュームは少ないですが、ターゲットを絞りやすく、コンテンツの方向性を定めやすい特長があります。また、競合も少ないので対策による効果を期待できます。

このように対策をするキーワードを選ぶのは簡単ではありません。自社の商品やサービスをアピールできるかも分析しながら、慎重に選びましょう。

関連キーワード・共起語の使用回数・割合はどうか

関連キーワードは検索キーワードと関連性の高いキーワードが選ばれており、検索エンジン側によって表示されるキーワードは異なります。関連キーワードを決めているのは検索エンジンで、これまで検索されたキーワードなどをもとに表示されており、複合キーワードの中でも世の中からの関心が高いキーワードといえます。

多くの人から検索されている関連キーワードでコンテンツSEOをすれば、多くのサイト流入を期待できます。そのためには、競合サイトがどのくらい関連キーワードを使用しているのか、調べることが大切です。

また、競合サイトのコンテンツ内で使用頻度の高いキーワードを共起語といいます。対策するキーワードと組み合わせて検索されることも多く、検索結果に影響を与えます。使用回数が多い関連キーワードや共起語は、ユーザーからの関心レベルも高いため、ぜひ意識をしてコンテンツを作成しましょう。

検索順位をチェック

検索結果の上位表示を狙うためにも、自社Webサイトや競合サイトの検索順位を知ることが大切です。検索順位を知ることで、どのようなSEO対策をすればよいのか明確になります。

検索順位を決めるのは検索エンジンです。Googleでは、Webサイトを評価するためにクローラというプログラムがリンクをたどりながら、情報を整理しています。巡回しやすいように内部リンクを貼れば、検索エンジンからの評価につなげることが可能です。

また、他のWebサイトから向けられた被リンク(外部からのリンク)の数も評価に影響します。他のWebサイトから、リンクを貼りたいと思ってもらえる良質なコンテンツを作成することが重要となります。良質なコンテンツとはユーザーの利便性を最優先した独自性の高いコンテンツを指します。このようなユーザー視点のコンテンツは、検索エンジンからも評価につながるため意識することが大切です。

SEOを意識したコンテンツ記事を書く方法

パソコン作業中の人

検索エンジンから評価されるコンテンツ記事の書き方について解説します。

コンテンツの軸となるキーワードを決める

競合サイトの分析結果や検索ボリュームをもとに、コンテンツの軸となるキーワードを選定しましょう。自社Webサイトでアピールしたいものやユーザーニーズ、競合サイトの分析結果をもとに、ユーザーが検索しそうだなと思うキーワードを書き出してみましょう。ある程度書き出したら、キーワード選定に役立つSEOツールを使用してキーワードの検索ボリュームを調べます。

単一キーワードで公的機関のサイトやECサイトが上位を占めている場合や、すでに上位表示されているキーワードは上位表示を狙うのは難しいため、複合キーワードや少し下の競合サイトが少ないキーワードを選ぶなど、ある程度絞っておくと選定しやすくなります。

ユーザーのニーズを把握する

ユーザーの検索意図をくみ取ったコンテンツは、検索順位に大きな影響を与えます。検索意図には種類があり、以下の4つに分けることが可能です。

検索意図の種類 意味
Buy(買いたい) 「購入」「比較」など商品の購入CV(コンバージョン)の向上につなげることができる
Know(知りたい) 「選び方」「方法」など疑問を解説したいときに検索されるキーワード。アクセス数の向上につなげることができる。
Do(やってみたい) 「資料請求」「見積もり」などCVに近い行動を起こすことが前提となるキーワード。
Go(行きたい) 「Amazon」「楽天市場」など、公式サイトなどへ行きたい場合に検索されるキーワード。単一キーワードが多い。

タイトルや見出しにSEOキーワードを入れる

コンテンツ内に、対策するキーワードを含めることも大切なポイントです。入れるときは同じキーワードを乱用しないように注意しましょう。検索エンジンから不正行為とみなされ、検索結果のランキングに影響を与える可能性があります。

また、タイトルや見出しは無駄な要素を入れず簡潔にまとめることで、ユーザーに伝わりやすくなります。競合サイトと差別化を図るために、独自性を持たせましょう。「2022年」など経年で古くなった要素は更新が必要になることも覚えておいてください。

SEOキーワードを入れて良質な記事を書く

本文には競合サイトなどにも多く使用されている「共起語」や検索ボリュームの多い「サジェストワード」を含めて書きましょう。

Googleが「良質」と判断したコンテンツと同じキーワードが入っているため、良い評価を期待できます。また、ユーザーにとってわかりやすい記事となるように以下をふまえて書くのもポイントです。

ユーザーが読みやすい言葉かどうかを意識する

対策するキーワードは、ユーザーが検索する言葉を使用することもポイントです。Googleの検索アルゴリズムは日々進化しており、類語や同義語も理解できるようになっています。ユーザーが普段から使用している言葉や読みやすい言葉を使うことは、利便性の向上につなげることが可能です。

例えば「焼酎ハイボール」や「リハビリテーション」と書いても伝わりますが、実際には「チューハイ」や「リハビリ」という表現を使い慣れていたり、読みやすいと感じる読者もいるのではないでしょうか。意識をしすぎると不自然な表現になることもあるので、「読みやすさ」の意識をしっかりと持って書くことに集中してください。

記事と記事をつなぐ内部リンクを設定する

記事を書き終えたら、書いた内容と関連性が深い記事をつなげるためにリンクを設定します。Webサイトを巡回するクローラが新しいコンテンツを見つけやすいメリットがあります。新規でWebサイトを立ち上げるなら、キーワード選定の段階でどの記事を内部リンクさせるか対策を立てておくとよいでしょう。

ただし、リンクを貼った記事が古くなったり、何かしらの要因でリンクが切れてしまったりすると、クローラが巡回できません。

Googleはリンク切れが検索順位に直接影響があるとは言っていませんが、リンク切れが多いWebサイトはユーザーの離脱を招いてしまいます。その結果、検索順位に影響が出てしまう可能性もあるので、リンクが切れていないかこまめにチェックしてください。

GoogleのSEOツールはキーワード選定から役立つ

分析データが表示されたパソコンの画面

キーワード選定は、コンテンツの質を左右する重要な工程です。Googleにはこうしたキーワードの選定に役立つSEOツールを提供しています。いくつかご紹介します。

SEO

【関連記事】【2022年最新版】SEOツールのおすすめ12選! 目的別にポイントをご紹介

WEBサイトをGoogleなどの検索エンジンで上位表示させるためには、SEO対策が必要です。SEO対策を何から始めていいのか分からない場合は、SEOツールの導入を検討しましょう。SEOツールを利用すれば、特別な専門知識がなくてもより良いコンテンツが作成できますし、知識をお持ちのご担当者の場合でも、ツールを活用することによって時短化が見込めるでしょう。そこでおすすめのSEOツールをご紹介します。

Googleアナリティクス

Googleアナリティクスはアクセス解析が可能なSEOツールです。登録サイトのユーザーのWebサイト内の行動データやアクセス数などがわかります。自社サイトだけではなく、競合サイトのアクセス解析にも利用することが可能です。競合サイトの上位に表示されているキーワードやサイト流入などがわかります。

自社サイトと競合サイトのコンテンツの比較もできるので、競合を抜かせない原因を調べたい時にも便利です。

Googleキーワードプランナー

Googleキーワードプランナーは、自社の商品やサービスと関連性の高いキーワードを見つけることができるSEOツールです。より多く検索されている複合キーワードやキーワードに対する競合率もわかります。

基本的に無料で利用できますが、Google広告を配信されていない方が利用した場合、大まかな数値のみを確認できる仕様です。大まかに把握したい場合には向いていますが、そうでない場合は他のSEOツールやキーワードツールを利用したほうがいいでしょう。SEOツール初心者の方でどんなものなのか使ってみたい方におすすめです。

Googleトレンド

Googleトレンドは、話題性のあるキーワードでコンテンツを作成したいときに役立つキーワードツールです。国や地域ごとの興味・関心、過去7日間で検索されたキーワードなども調査できます。また、急上昇ランキングや「○○とは」、スポーツ選手、話題の人など年間の急上昇ワードを国別にチェックすることが可能です。

メールアドレスを登録しておけば、人気急上昇ワードまたはキーワードに関するトピックをメールで通知してくれます。通知が欲しいキーワードごとにメールアドレスを設定しておけば、新規コンテンツが検索エンジンに反映されたのかチェックすることも可能です。

Googleの文字と虫眼鏡

【関連記事】【2022年最新】Google公式の無料SEOツール10選! 基本機能と活用法を紹介

Googleでは、複数のSEOツールを無料で提供しています。SEO対策に必要な情報や改善のポイントを把握できるため、Webサイトを運営している企業や個人であれば、入れておきたいツールばかりです。本記事では、各SEOツールの概要や使い方などを紹介していますので、これからSEO対策を本格化させようという人は、ぜひ参考にしてください。

SEO対策の時短に! おすすめのキーワードツール

SEARCHの文字ブロック

SEO対策で成果を上げるにはキーワード選定が大事だとわかっていても、分析や比較などの作業には想像以上に時間を要します。キーワード選定にかける時間を少しでも短くしたいとお望みの方へ向けて、SEO対策の時短につながるおすすめのキーワードツールを紹介します。

SEOイメージ

【関連記事】【2022年最新版】SEOツール利用企業数(公式発表参照)ランキングトップ5! おすすめ16選も

WebサイトのSEO対策に利用するSEOツールは、検索ランキングデータのチェックや競合分析など複数の機能を備えています。SEOツール選びが難しいと感じる方に向けて、2022年最新版SEOツール利用企業数ランキングトップ5をご紹介。おすすめツール16選とともに比較検討してみてください。

キーワードツールとは

キーワードツールは競合キーワードや検索ボリューム、関連キーワードなどをチェックできるSEOツールです。毎日記事を更新されている方は、キーワードツールなどのSEOツールを導入することで時短になります。キーワードツールにはGoogleが提供しているツールのようにアカウントさえあれば無料で使えるものもありますが、有料キーワードツールもあります。

基本的にできることは同じですが、有料キーワードツールは視認性の高いレポートを自動で作成するなど機能性の高さが特徴です。やりたいことによって必要な機能は変わってきます。まずはそれぞれの機能を比較し、払い続けていける料金プランなのかもチェックしてください。

「aramakijake」や「ラッコキーワード」は無料

無料のキーワードツールの中でも代表的なのは「aramakijake」や「ラッコキーワード」です。

無料プラン aramakijake ラッコキーワード
機能 ・キーワード検索順位別の検索数調査

関連語、検索ボリューム(Yahoo!・Google)

競合検索数予測

・各種キーワード調査 50回/日

・見出し抽出/共起語取得 15回/日

・上記機能全般の利用回数 65回/日(IP単位)

「aramakijyake」は対策を行いたいキーワードで1位になった場合、どのくらいのアクセス数が見込まれるのか予測数を出してくれます。複合キーワードの調査はできません。「競合検索数予測ツール」は競合サイトの1つから、3つのキーワードを調査できます。

「ラッコキーワード」は関連キーワードを取得できます。関連するQ&Aや共起語なども無料で取得できるため、コンテンツSEOに活用できるでしょう。「ラッコキーワード」以外にコンテンツ作成に役立つSEOツールが展開しているので、チェックしてみてください。

有料SEOツールは機能が豊富

有料SEOツールはキーワード調査や分析以外に、内部対策や外部対策などSEO対策全般に役立つ機能を備えた有料SEOツールが便利です。

GoogleサーチコンソールやGoogleアナリティクスなどと連携し、サイト流入を見込めるキーワードを一覧で取得できます。詳しい調査や分析が行えるだけではなく、色分けやグラフで視認性の高いレポートを自動で作成するなど便利な機能を豊富に備えているため、SEOやコンテンツマーケティングにかかる時間を短縮可能です。

個人から大企業まで導入しやすく、導入後のサポートなどもあるので安心して使えます。企業のマーケティング部署など複数人で扱いたい場合、1アカウントで複数人が利用できるプランを備えたものもあります。気になるツールのサポートデスクなどに問い合わせてみてください。

SEOの文字

【関連記事】【2022年最新版】有料SEOツールおすすめ13選を紹介! 無料ツールとの違いや選ぶポイントも解説

有料SEOツール13選を内部対策向けやコンテンツSEO向け、外部対策向けに分けて紹介します。SEO作業の効率化を目的に導入を検討されているWebマーケティング担当者におすすめです。プランや料金、サポートの有無などもまとめました。SEO作業の時短化に活用したい方は読んでみてください。

自社サイトのSEO対策の効率化にはキーワードツールを活用

SEOにおけるキーワード選定はサイトのアクセス数や売上率に大きく影響を与えるもの。自社サイトを立ち上げるにあたり、SEOについて悩んでいるならキーワードの選定からアクセス解析などWebマーケティングの業務効率化に欠かせないツールを活用するのがおすすめです。ツールを使いこなせば、SEO専門業者へ依頼しなくても、自社でSEO対策ができます。

キーワード選定からユーザーニーズもくみ取れるので、コンテンツ作成以外にも商品の仕入れや新商品開発などに役立てることも可能です。自社サイトの集客施策として、ぜひキーワードツールを活用してみてください。

【パスカル】導入企業、急上昇中!
『圧倒的に使いやすい』SEOツール

パスカルは、自社サイトに何が足りないのか、どうすれば競合サイトを追い抜けるのか、SEOの改善点がわかるツールです。

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SEOツールとは、SEO対策に活用するデータや状態を収集するためのツールです。今ではSEO対策に欠かせないツールですが、機能や種類を把握して適切なツールを選択しないと思った効果が得られません。

そこで本記事では、SEOツールの概要や機能、導入効果をまとめて解説していきます。おすすめのツールも紹介していますので、自社に合うSEOツールが選べるようになるでしょう。SEOツール選びで失敗しないためにも、ぜひ参考にしてみてください。

部屋と机の上のPC

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SEOツールとは

デジタル

SEOツールとは、SEO対策のための情報やデータを収集できるツールを指します。

SEO(Search Engine Optimization)とはGoogleを始めとする検索エンジン経由でのサイト訪問者を増やし、目標を達成するための施策のことです。日本語では「検索エンジン最適化」と呼びます。

例えば、自社のショッピングサイトを立ち上げた場合、商品を認知してもらい収益を得ることが目標となります。多くのユーザーはGoogleなどの検索エンジンを使い、自分のニーズに合う商品を探します。

つまり、検索エンジンに認知されず上位表示されないサイトは、ユーザーの目に止まりにくく商品を認知してもらうところまでたどり着かないのです。

そのため、検索エンジンに認知してもらい、特定のキーワードで上位表示されるような施策が欠かせません。

SEOツールを活用するとSEOに関する豊富な知識がなくてもSEO対策ができ、自社サイトの価値を最大化することが可能です。

SEOツール一切なしでのSEO対策は難しい

SEO文字

SEOツールを一切使用せずに、SEO対策を実施するのは非常に難しいです。無料のツール、有料のツール問わず何かしらのSEOツールを用いて対策を行うことが必要になるでしょう。

それには、2つの理由があります。

1つ目は、SEO対策を自分自身で行うハードルが高いことです。SEO対策を自力で行うには、SEOの知見や幅広い知識が欠かせません。SEOに関する情報や検索エンジン側の基準などは常にアップデートしているので、古い知識や曖昧な知識で対策をしても効果につながりません。

2つ目は、時間と労力がかかることです。自力でデータを収集し分析をすると、それだけで多大な時間がかかります。SEOは継続が重要ですが、調査と分析を繰り返すことは困難となるでしょう。SEOは自力でもできますが、SEOツールを使うことで効率よく進められるようになります。

SEOツールの機能

検索枠

SEOツールの機能は大きく分けると、モニタリングツールとコンテンツSEOツールの2つに分かれます。

機能の種類 概要</th
モニタリングツール Webサイトの順位や競合サイト、SNSとの連動などをモニタリングし、内部対策や外部対策に活用する
コンテンツSEOツール Webサイト内に掲載するコンテンツのキーワード選定や品質をチェックし、検索エンジンに最適化したコンテンツを目指す

モニタリングツールは、Webサイト自体のSEO対策をサポートするツールです。Webサイトの順位や競合サイトなどをモニタリングし、現状を把握できます。

コンテンツSEOツールは、Webサイト内のコンテンツの質を高めるためのツールです。検索エンジン最適化を念頭に置いたキーワード選定や、品質向上を目指せるところが特徴です。

次の章では、モニタリングツールの具体的な機能をご紹介します。Webサイトの現状に応じて必要なSEOツールを見極めるためにも、参考にしてみてください。

モニタリングツールの4つの機能

グラフとペン

モニタリングツールには、主に下記の4つの機能があります。

機能 概要
検索順位チェック 特定のキーワードで検索をしたときの自社サイトの検索順位を確認できる
競合サイトを調査する アクセス数や直帰率などを調査し競合サイトとの比較ができる
被リンクを調査する 被リンク数や被リンク先のURLが確認できる
ソーシャルメディアの分析 いいね数や拡散回数などソーシャルメディアの分析をする

それぞれどのような機能なのか、詳しく解説していきます。

検索順位チェック

検索順位チェックは、特定のキーワードで検索をしたときのサイトの検索順位が確認できるツールです。

自社サイトのアクセス数を増やすには、検索エンジン経由での流入を増やすことが欠かせません。現在の検索順位を把握することで、競合サイトとの関係性やSEO対策の有効性が分かります。

検索順位チェックは継続的に使用すると、SEO対策の効果測定ができます。新しく始めたSEO対策により検索順位にどのような影響を与えるのか、分析することが可能です。

競合サイトを調査する

ネット社会と言われる昨今は、膨大な数のWebサイトが存在しています。その中から顧客に選ばれるためには、ターゲット層だけでなく競合サイトを意識することが大切です。

競合サイトの調査ができるツールでは、下記のような部分を競合他社と簡単に比較できます。(SEOツールにより比較できる範囲は異なります)

競合サイトの調査ができれば、自社サイトに足りないところや自社サイトのアクセスアップにつながるヒントが分かります。

被リンクを調査する

被リンクとは、他のWebサイト上に設置されているリンクのことです。被リンク調査ツールは、被リンク数や被リンク先のURLが確認できるSEOツールです。

など、被リンクに関する情報をすぐに確認できます。Googleが評価する良質な被リンクを増やすと、検索順位の上昇が見込めます。

一方で、自社と関連性の低いサイトやアダルトサイトなど質の低いサイトから被リンクをもらうと、サイトの評価が落ちる可能性があります。

また、知らない間に自社サイト内の読者投稿欄などにスパムリンクが貼られていると、Googleのペナルティ対象となりかねません。適切な被リンク状況であるか、また自社サイト内のリンク状況などまで含めて、定期的に確認することが必要です。

ソーシャルメディアの分析

自社サイトへの流入経路の拡大や情報の拡散を目的に、Twitterやインスタグラムなどのソーシャルメディアを活用している企業は多いかと思います。

Google公式のオンラインフォーラムにて、「ソーシャルメディアでの情報の拡散が、必ずしも直接的なSEO対策にはならない」といった旨の言及もあります(※1)。しかしいずれにしても、ソーシャルメディア経由での被リンク獲得やサイテーションなど間接的なSEO効果は期待できるでしょう。

ソーシャルメディアの分析ツールでは、下記のような分析が可能です。(SEOツールにより比較できる範囲は異なります)

複数のソーシャルメディアを運用している場合は分析に手間がかかるので、放置してしまいがちです。ソーシャルメディアの分析ができるSEOツールを活用すると、まとめて管理や分析ができるようになります。

※1 参考:English Google Webmaster Central office-hours hangout(Youtube)

コンテンツSEOツールの3つの機能

パソコンとコップ

コンテンツSEOツールとしては、主に次の3つの機能があります。

機能 概要
キーワード選定 コンテンツに使用するキーワードの月間検索数や関連キーワードなどのニーズが抽出できる
コンテンツの品質の分析 タイトルや見出し、タグの最適化などコンテンツの品質を分析し改善点が可視化できる
コピーコンテンツチェック 他社自社問わず同一または非常に似た内容のコンテンツが存在しないか確認できる

コンテンツ作成時に役立つ機能ばかりなので、ぜひチェックしてみてください。

キーワード選定

キーワード選定ツールは、月間検索数や関連キーワードなどが抽出できるツールのことです。

Googleを始めとする検索エンジンを使用するときには、キーワードを入力します。似た言葉であってもユーザーが興味関心のあるキーワードを選択することで、多くのユーザーに届くコンテンツとなります。

また、関連性の高いキーワードを把握することで、ユーザーの潜在的なニーズやコンテンツに取り入れるべき情報の精査ができます。

スマートフォンを持つ手

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今回はSEO対策におけるキーワード選定について解説します。キーワードの検索ボリュームや使用回数などを簡単にチェックできるキーワードツールを使ってコンテンツSEOの時短化を目指しましょう。記事作成の方法や無料のSEOツールも紹介します。Webマーケティング担当者はぜひ読んでみてください。

コンテンツの品質の分析

自社サイト内にどれだけ記事を増やしても、適切なSEO対策ができていなければ上位表示が難しいです。

とは言え、完成済みのコンテンツを1記事ずつ見直していくのは、時間と労力がかかります。そこで、コンテンツの質を分析できるSEOツールを使えば、下記のような分析が簡単にできます。(SEOツールにより比較できる範囲は異なります)

コンテンツの質そのものを改善して、SEO最適化を目指せます。

コピーコンテンツチェック

コピーコンテンツとは、他社自社問わず同一または非常に似た内容のコンテンツが存在することを指します。

Googleはさまざまな内容の記事をバランスよくインデックスする傾向があるので、似た記事が多数存在すると検索結果に表示されない可能性があります。それだけではなく、Googleのペナルティの対象となるかもしれません。

コピーコンテンツのチェックができるSEOツールを使うと、他の記事と被っている文章や内容はないか、あらかじめチェックをしてからコンテンツや広告の掲載ができます。

コピーコンテンツのリスクを軽減でき、独自のコンテンツを維持するために活用することが可能です。

SEOツールの2つの種類

パソコンのグラフ画面

SEOツールには、単一型と複合型の2種類があります。適切なSEOツールを選択するためにも、どのような違いがあるのかチェックしてみましょう。

1つの機能に特化した「単一型」

単一型は、1つの機能のみを使用できるSEOツールです。例えば、コピーコンテンツチェックのみ、被リンク調査のみと1つの機能を使用できます。

複数の性能を持ち合わせていないので、シンプルで使いやすいところが特徴。無料で使用できるものが多く、導入に手間やコストがかかりません。

複数の機能を兼ね備えた「複合型」

複数型は、複数の機能を兼ね備えたSEOツールです。複数の分析や調査を同時に進められるので、効率よくSEO対策ができるところが特徴。レポートや分析結果をまとめて管理でき、過去データの保管がしやすくなります。

一方で、機能が豊富な分、使いこなすまで時間がかかる可能性があります。複数型は多方面からSEO対策をしたいときや、現在の問題点を見つけ出し改善したいときにおすすめです。

SEOツールを導入する5つの効果

手書きのグラフ

ここからは、SEOツールを導入する効果を解説していきます。SEOツールを使用するメリットが把握できるので、参考にしてみてください。

SEOイメージ

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SEO対策の効率化ができる

1つ目は、SEO対策の効率化ができるところです。SEO対策は、ツールを使用しなくても可能です。

ただし、毎日の集計や細かなコンテンツチェック、手作業での他社サイトの分析などに時間と労力がかかります。これを何年も継続して行うとなると、非常に大変です。

SEOツールを活用すれば面倒な分析や調査、集計を自動化できます。その結果、分析や調査にかかっていた時間を短縮でき、効率よくSEO対策が進められるようになります。

サイトの検索順位のアップが見込める

2つ目は、自社サイトの検索順位の向上が見込めるところです。SEO対策時に必要となるのは、検索エンジンに優良なサイトやコンテンツだと認知されることです。そのためには、現状を細かく分析し、適切な改善を行うことが欠かせません。

SEOツールを使用すると、現状の検索順位やコンテンツの質がすぐに可視化できます。適切なデータを基にタイトルやタグに問題がある場合はタイトルの改善を、検索順位が低い場合は競合サイトとの違いを調査するなど具体的な施策が可能です。

競合サイトの分析ができる

3つ目は、競合サイトの分析ができるところです。インターネットが普及しデジタル化が進む中、ECサイトやホームページなどのサイト数は年々増加しています。

経済産業省が実施した「令和2年度電子商取引に関する市場調査」(※2)によると、2020年のBtoCのEC市場規模は19.3兆円にものぼっています。7年前と比べると約8兆円も増加していることになります。

見方を変えると多くの企業が参入し、競合が増えていることになるでしょう。だからこそ、競合対策をしないと上位表示が難しくなってきているのです。

SEOツールを使えば、競合サイトの検索順位や訪問者数など詳しい情報がすぐに把握できます。自社サイトの足りない部分を補うように工夫をすれば、競合サイトを意識したSEO対策ができるでしょう。

※2 出典:経済産業省「令和2年度産業経済研究委託事業(電子商取引に関する市場調査)」

サイトを最適化した状態で維持できる

4つ目は、サイトを最適な状態で維持できるところです。SEO対策は、一度実施すれば終わりではありません。

Googleの検索エンジンアルゴリズムは、より最適な検索結果を表示できるようにアップデートされ続けます。アップデート内容によっては検索順位やSEO対策に影響を及ぼすため、過去のSEO対策では効果が薄くなる可能性があるのです。

SEOツールを活用すれば、常にサイト内の状態を見直すことが可能です。Googleのアップデートが起きても、アップデート以前のコンテンツの見直しができるため、焦る必要がありません。

自社でSEO対策ができる

5つ目は、SEO対策を外注しなくても自社で対応できるところです。SEO対策は時間や労力がかかるため、Webマーケティング業者に外注するケースも少なくありません。

確かに社内での負担は軽減できますが、サイトを運営する限りランニングコストが発生します。SEOツールを導入すれば時間や労力をかけなくても、自社でSEO対策ができます。SEOツールが分析をしたデータを蓄積することができるため、今後の業務やサイト運営に活用することも可能です。

SEOツールを導入するときの注意点

注意マーク

実際にSEOツールを導入するときには、どのようなことに気をつける必要があるのでしょうか?

ここでは、SEOツールを導入するときの注意点を2つご紹介します。SEOツールを導入する前に知っておきたいポイントばかりなので、ぜひチェックしてみてください。

SEOツールは継続した利用が必須

SEO対策というものは一度行い、成果が出るものではありません。継続して分析や調査をして、コンテンツやサイトを最適化する必要があります。

例えば、一度検索順位をチェックをしただけでは、その時点での現状しか把握できません。季節や月、競合サイトの参入により、検索結果が変わる可能性があります。一時的な使用ではなく、長期的に使用をして改善を継続していくことが大切です。

SEOツールを使用してもすぐに結果は出ない

SEOツールはあくまでも「ツール」なので、使用するだけですぐに結果が出るものではありません。SEOツールでの調査結果をもとに、分析と改善を繰り返すことで初めて結果につながります。

例えば、SEOツールを使い競合サイトの調査をしただけでは、情報収集のみで終わってしまいます。この結果を基にどのようなSEO対策が必要か分析をして、実際に改善をしなければなりません。

理想のコンテンツやサイトを目指すには、SEOツールを活用した後に具体的な改善を行う時間がかかることを念頭に置いておきましょう。

SEOツールの選び方

パソコンを打つ

SEOツールがどのようなものか把握できたところで、気になるのがSEOツールの選び方です。ここでは、SEOツールを選ぶときに確認したい4つのポイントをご紹介します。自社に合うSEOツールを選ぶためにも、ぜひチェックしてみてください。

使用したい機能を把握する

まずは、SEO対策をするために使用したい機能を確認しましょう。例えば、自社でコンテンツを作成している場合は、キーワード選定や競合サイトの傾向を分析できると、コンテンツを作成する段階からSEOを意識できます。

自社サイトの管理のみをしている場合は、検索順位チェックや被リンクチェックなど管理に重点を置いた機能があると便利でしょう。このように、目的や業務範囲に合わせて必要な機能を選定してみてください。

コストを確認する

SEOツールには、有料と無料の2種類があります。どちらがいいとは一概には言えませんが、両者の大きな違いは2つあります。

1つ目は、機能面です。無料ツールはシンプルな機能が多いですが、有料ツールはSEO対策の提案機能やデータ管理機能など個別対応のできる機能が用意されています。

2つ目は、ランニングコストです。無料ツールは利用範囲に制限がついていることはありますが、どれだけ使用しても料金が発生しません。一方で、有料ツールはランニングコストがかかるため、しっかりと費用対効果を確認し導入を検討する必要があります。

レポートや分析結果の見やすさを重視する

SEOツールは、見やすさや使いやすさを重視することも大切です。操作が難しいツールや分析にコツがいるツールは利用者を限定するので、複数人での併用や初心者の使用が難しいです。

直感的に把握できるグラフや一覧表示になっているか、誰でも簡単に使用できるかを事前にチェックしておきましょう。また、分析結果が分かりにくいと対策や戦略に活用できないので、SEO対策に直結するツールを選択するといいでしょう。

無料で使えるおすすめSEOツール5選

室内パソコン

SEOツールの選び方が把握できたところで、まずは無料で利用できるSEOツールをご紹介します。

Googleが提供しているツールやシンプルで使いやすいツールを厳選しましたので、SEO対策に役立ててみてください。

Googleアナリティクス

「Googleアナリティクス」とは、Googleが提供しているアクセス分析ツールです。「Googleアナリティクス」では現在サイトに何人のユーザーが訪問しているのか、ユーザーの属性など、訪問したユーザーの動きを可視化できます。

無料で利用できるにも関わらず多機能で、SEO対策から自社サイトの改善まで幅広く活用できます。

Googleアナリティクス
料金 無料
機能 リアルタイムレポート

ユーザーの属性

訪問経路

Webサイトの成果の確認など

概要 訪問経路やユーザー属性を分析し、サイト内でのユーザーの動きを可視化できる
公式サイト https://marketingplatform.google.com/about/analytics/

Googleサーチコンソール

「Googleサーチコンソール」も、Googleが提供する無料のサイト分析ツールです。「Googleアナリティクス」が訪問時のユーザーの動きに特化しているのに対し、「Googleサーチコンソール」はサイト自体のパフォーマンスを分析します。

例えば、特定のキーワードでの検索順位やクリック数、表示回数などGoogle検索時の状態が分かります。また、セキュリティ問題の検出や被リンクチェックなど、サイトを運営する上で便利な機能も用意されています。

Googleサーチコンソール
料金 無料
機能 検索順位チェック

クリック数チェック

表示回数チェック

被リンクを調査する

セキュリティ問題の検出など

概要 自社サイトの検索順位やクリック数、表示回数などを分析しSEO対策に役立てる
公式サイト https://search.google.com/search-console/welcome?hl=ja

ラッコツールズ

「ラッコツールズ」は、会員登録なしで130以上のWebツールが使用できるサービスです。文字数カウントや画像の調整など、コンテンツ作成時に役立つツールが揃っています。

SEO対策に活用したいのは、見出し抽出機能です。キーワードを入力するだけで、上位コンテンツの見出しを表示します。文字数やタイトルも同時表示されるため、上位コンテンツにどのような傾向があるのか把握したうえでコンテンツ作成ができます。

ラッコツールズ
料金 無料
機能 見出し抽出

文字数カウント

メールアドレスチェックなど

概要 130以上のツールが揃っており、SEO対策やコンテンツ作成時に活用できる
公式サイト https://rakko.tools/

Googleトレンド

「Googleトレンド」とは、Googleが提供しているキーワードの検索傾向を分析するツールです。特定キーワードの検索数の推移や、リアルタイムで検索されている注目のキーワードが把握できます。

類似キーワードでの検索回数の比較や、国別での検索数を調査をすることも可能です。キーワードの注目度や検索数の推移を念頭に置きコンテンツのキーワード選定をすることで、SEO対策としても活用できます。

Googleトレンド
料金 無料
機能 急上昇キーワードの抽出

キーワード別の検索数の表示

国別のキーワードの検索数の表示など

概要 検索キーワードに特化したツールで、過去の検索数からリアルタイムでの検索数まで把握できる
公式サイト https://trends.google.co.jp/trends/?geo=JP

SEOチェキ!

「SEOチェキ」は、競合サイトの分析に役立つツールです。サイトのURLを入力するだけで、検索順位や発リンク数、ソーシャルメディアの登録者数などが瞬時に表示されます。

とてもシンプルな構成なので、SEO初心者でも手軽に使用できるところが大きな魅力。競合サイトの状況が可視化できるため、自社サイトと比較をし新たなSEO対策を検討するときに役立ちます。

SEOチェキ
料金 無料(1日200回まで)
機能 検索順位チェック

発リンクの調査

ソーシャルメディアの登録者数の調査など

概要 サイトのURLを入力するだけで、競合サイトの情報を取得できる
公式サイト https://seocheki.net/
SEOの文字をつまむ手

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最新のおすすめSEOツール23選を紹介! コンテンツSEOに最適なオールインワン型ツールや、初めてでも扱いやすいシンプルなツール、使い勝手のいい無料ツールなどを厳選しました。SEOツールの種類や選定時のポイントについても詳しく解説しています。

機能が豊富な有料のSEOツール5選

分析をする

続いて、有料プランのあるSEOツールをご紹介します。豊富な機能と使いやすさを兼ね備えたツールばかりなので、ぜひチェックしてみてください。

Pascal

「Pascal」は、SEO対策にかかる作業時間を大幅に削減できるSEOツールです。調査や分析など時間のかかる作業を、このツール一つで完結できます。「Pascal」の主な機能は、下記の4つです。

実際に「Pascal」を使用した事例は次の章「SEOツールの活用事例」で紹介しています。

Pascal
料金 ライト:月額49,500円(税込)

プロ:月額66,000円(税込)

アナリスト:月額88,000円(税込)

機能 競合分析

コンテンツ分析

キーワード分析

ランキング取得

概要 使いやすさを重視しSEO対策にかかる作業時間を大幅に削減できるSEOツール
公式サイト https://www.pascaljp.com/

MIERUCA

「MIERUCA」は、集客や収益につながることを重視したSEOツールです。アクセス分析や検索順位が把握できるのはもちろんのこと、SEO対策を重要度順に提案してくれるところが特徴です。

どのようなSEO対策をすべきか迷っていても、改善施策を分かりやすく教えてくれます。また、コピーコンテンツチェックや競合サイトとの比較など多機能で、コンテンツ作成から具体的なSEO対策まで一貫したサポートを受けられます。

MIERUCA
料金 月額150,000円(税抜)~

※初期費用別途あり

機能 競合分析

アクセス分析

検索順位チェック

競合流入キーワード調査

SEO施策を重要度順に提案など

概要 集客や収益につながることを重視しコンテンツ作成からSEO対策まで一貫してサポートするSEOツール
公式サイト https://mieru-ca.com/

SEARCHWRITE

「SEARCHWRITE」は、誰でも成果を出せるようになるSEOツールがコンセプトです。SEO対策のワークフローに沿った機能が揃っており、コンテンツ作成からサイトの分析までをこのツール1つで行えます。

SEOの課題点を自動で発見し可視化する機能や、SEO対策のタスク管理ができる機能などSEO初心者が嬉しい機能も満載。分析をして終わりではなく、実際にSEO対策ができるようにサポートしてくれます。

SEARCHWRITE
料金 ベーシック:月額50,000円
機能 アクセス分析

SEOの課題や修正点の提案

検索順位チェック

タスク管理機能

効果検証機能など

概要 『「わかる」ではなく「できる」を全ての人に』をコンセプトに誰でも成果を出せるようになるSEOツール
公式サイト https://searchwrite.jp/

Keywordmap

「Keywordmap」は、SEOでの流入増加を目指す企業向けのSEOツールです。50を超える機能を兼ね備えており、あらゆる課題や目的に対応できるところが特徴。

例えば、自然検索調査では自社サイトと競合サイトの流入キーワードを抽出し、効果的なキーワードやSEO対策が検討できます。7日間のトライアルが用意されているので、まずは機能を試してみることも可能です。

Keywordmap
料金 要お問い合わせ
機能 検索順位チェック

自然検索調査

ソーシャルメディア分析

季節要因調査など50を超える機能を搭載

概要 SEOでの流入増加を目指すSEOツール
公式サイト https://keywordmap.jp/

BULL

「BULL」は、検索順位チェックに特化したSEOツールです。登録したURLのGoogleやYahoo!での検索順位を瞬時に表示します。タブレットやスマートフォンでの表示にも対応しているので、手軽に確認できるところが特徴。

見やすい画面設計とシンプルな機能で、使いやすさを重視しています。複数人での管理にも対応しているため、検索順位チェックのみに特化したツールを探している場合におすすめです。

BULL
料金 BULL30:月額1,150円(税込)

BULL50:月額1,850円(税込)

BULL100:月額3,500円(税込)

BULL200:6,550円(税込)

BULL500:15,400円(税込)

機能 検索順位チェック
概要 検索順位チェックに特化したSEOツール
公式サイト https://bullseo.jp/
SEOの文字

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有料SEOツール13選を内部対策向けやコンテンツSEO向け、外部対策向けに分けて紹介します。SEO作業の効率化を目的に導入を検討されているWebマーケティング担当者におすすめです。プランや料金、サポートの有無などもまとめました。SEO作業の時短化に活用したい方は読んでみてください。

SEOツールの活用事例

チームで団結

最後に、実際にSEOツール「Pascal」を活用している事例をご紹介します。SEOツールを導入した効果が把握できるので、ぜひ参考にしてみてください。

自社で集客対策ができるようになった事例

この企業では「Pascal」を使用するまでは、記事を書いてアップすることがゴールとなっていたそうです。しかし、どれだけ満足できる記事でも検索エンジン経由での集客につながらないと意味がないと思うように。

そこで、SEOを意識した記事を書けるようにと「Pascal」を導入しました。「Pascal」のコンテンツ分析機能を活用し、記事作成前にターゲットやキーワード選定を行っているそうです。

「Pascal」導入後の成果は、自社内でSEO対策ができるようになったこと。外注の必要性がなくなったのはもちろんのこと、複数ツールの併用もなくなり負担がぐんと減りました。

日々の業務量やコストの削減につながっており、「Pascal」のコストパフォーマンスは計り知れないと感じているとのことです。

▼詳細はこちら「対策の具体的な道筋を立ててくれる。− ユミルリンク株式会社さま」
https://www.pascaljp.com/customers/case07.html

SEOツールの使用で16位から1位になった事例

中古カー用品やバイク用品をメインに買取・販売をしているこの企業では、7~8年前からウェブサイトの強化をしていました。

当時はSEO対策を外部委託していたのですが、情報の蓄積ができず、スピード感のある対応が難しいため、自社内で行う方法に変更したそうです。そこで導入をしたのが「Pascal」です。

コンテンツ分析を活用しSEO対策をしたところ「タイヤホイール 買取」で16位だった順位が、1位をキープできるように。現在は、新規記事の作成や既存ページの修正にも「Pascal」のコンテンツ分析を活用し、コンテンツの骨格を作成しているとのことです。

▼詳細はこちら「タイヤホイール 買い取り」16位から1位に。− 株式会社アップガレージさま」
https://www.pascaljp.com/customers/case12.html

業務効率化に直結した事例

Webマーケティングを行っているこちらの企業では、操作性と性能の両立ができている点を評価し「Pascal」を導入しました。

上位ページの分析をすれば検索順位が上がることは分かっていたものの、手作業での分析に時間がかかっていたそうです。「Pascal」のコンテンツ分析を活用すればキーワードやURLを入力するだけで、必要な情報が可視化できます。

誰が見ても理解できる状態や作業に落とし込みやすいデータとして情報が可視化されるため、活用しやすいと感じたそうです。利用者のスキルに左右されることなく使用できるので、コンテンツ担当やスクールメンバーがフル活用しているとのことです。

▼詳細はこちら「上位ページのコンテンツ分析機能、これは、本当に助かっています。

− 株式会社 Catch the Webさま」
https://www.pascaljp.com/customers/case24.html

SEOツールを使いコンテンツを最適化する

サイトの認知度や集客力アップには、SEO対策が欠かせません。SEOツールを活用することでいち早くサイトの現状を把握し、取り組むべきSEO対策を可視化できます。

コンテンツやサイトに合うSEOツールを使い効率よく最適化できれば、短期間でも成果を実感できるようになるでしょう。この記事を参考に、自社に合うSEOツールを検討してみてください。

【パスカル】導入企業、急上昇中!
『圧倒的に使いやすい』SEOツール

パスカルは、自社サイトに何が足りないのか、どうすれば競合サイトを追い抜けるのか、SEOの改善点がわかるツールです。

※土日含まない4日間使える無料体験版あり!

SEO対策やコンテンツマーケティングに大きく役立つSEOツール。種類や機能が豊富な分、どれを選べばいいのか迷うことも多いのではないでしょうか。この記事では、SEOツールの使いやすさ、機能性、導入実績に注目して、おすすめのツールを21選紹介します。比較検討する際のポイントや、無料で使えるSEOツールについても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

部屋と机の上のPC

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SEO対策をさまざまな面から検討されているご担当者に向けて、本記事では無料で使えるSEOツールを13選ピックアップしました。SEOツールの選び方と共に、それぞれの特徴を詳しくご説明します。気軽に試しやすいツールばかりをご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。


【パスカル】導入企業、急上昇中!
『圧倒的に使いやすい』SEOツール

パスカルは、自社サイトに何が足りないのか、どうすれば競合サイトを追い抜けるのか、SEOの改善点がわかるツールです。

※土日含まない4日間使える無料体験版あり!

そもそもSEOツールとは

コンピューター上の「SEO」の文字

SEOとは、「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の頭文字を取った略称です。SEOツールは、検索エンジンで自社Webサイトが上位表示されるよう、サイト内部や外部の要因を調整し、最適化するためのツールです。

SEOのドット文字

【関連記事】SEOツールとは? 7つの機能と導入効果、おすすめのツールを解説

この記事ではSEOツールの機能や種類、選び方をまとめて解説しています。後半では、無料と有料別におすすめのSEOツールにも触れています。最後まで読むとSEOツールに関する知識が深まるので、SEOツールの導入を検討している方は参考にしてみてください。

SEOツールの種類について

パソコンのグラフをチェック

SEOツールには様々な種類があります。コンテンツSEOに特化したものや、検索順位のモニタリングができるもの、競合他社の分析に役立つものなど、幅広いのが特徴です。代表的なSEOツールの種類を以下にまとめました。

検索順位チェックツール

自社Webサイトが検索エンジンで何番目に表示されるのかを確認できるツールです。リアルタイムの検索順位やその推移をチェックすることができます。毎日決まった時刻に検索順位を自動取得する機能や、検索順位の推移をグラフ表示する機能などがあり、検索順位チェックにかかる時間や手間を短縮してくれます。

アクセス解析ツール

Webサイトを訪問したユーザーの情報を取得・蓄積できるツールです。コンテンツごとのアクセス数、流入経路、平均滞在期間、訪問ユーザーの属性、使用デバイスなどを視覚化します。リアルタイムの情報だけでなく、日単位や月単位のアクセス数の推移も確認することができます。

コンテンツ診断ツール

Webサイトの内部構造を調査するツールです。Webサイト内の全ページを調査し、hタグやタイトル・コンテンツの文字数、リンクなどを抜き出します。HTML構造に問題点がないか、SEOに影響するキーワードがどれくらい含まれているか、といった確認が可能です。

コンテンツ診断ツールは、「SEO内部対策ツール」「テクニカルSEOツール」などと呼ばれることもあります。

キーワード調査ツール

自社Webサイトを上位表示させるために、対策すべきキーワードが何なのかを調査できるツールです。検索エンジンで上位表示されるサイトの頻出キーワードの抜き出しや、特定キーワードの検索ボリュームの調査ができます。コンテンツの方向性を決める際や、制作時のキーワード選定に役立ちます。

スマートフォンを持つ手

【関連記事】SEOキーワードとは? コンテンツ記事を書く方法とおすすめSEOツールを紹介

今回はSEO対策におけるキーワード選定について解説します。キーワードの検索ボリュームや使用回数などを簡単にチェックできるキーワードツールを使ってコンテンツSEOの時短化を目指しましょう。記事作成の方法や無料のSEOツールも紹介します。Webマーケティング担当者はぜひ読んでみてください。

被リンク調査ツール

自社Webサイトへの被リンクの数やリンク元を調査できるツールです。良質な被リンクの数がどれくらいあるか、また、悪質なサイトからの被リンクがないか、といった確認ができます。良質な被リンクは検索エンジンからの評価を上げる一方で、悪質な被リンクはペナルティの対象となり、サイトの評価を下げる可能性があるといわれています。

なお、被リンク調査ツールは「SEO外部対策ツール」などと呼ばれることがあります。

総合型ツール

上で紹介したようなSEO対策に必要な機能を一つにまとめたツールです。新規コンテンツのキーワード調査から、公開後の検索順位チェックまでまとめて対応できるものなどがあり、効率的なSEO対策が可能です。用途ごとに複数のツールを使い分ける必要がなく、ワンストップで作業を進められます。

SEOツールの選び方&比較ポイント

単語カードに書かれた「POINT!」の文字

SEOツールは、種類だけでなく機能も豊富なので、選定が難しいと感じる方も多いようです。ここでは、SEOツールの選定や比較を行う際のポイントを紹介します。

1. 自社に必要な機能を明確にする

SEOツールは種類も数も多いため、まずはSEOツールを導入する目的や用途を明確にすることが大切です。何を改善したいのか、どんなことを達成したいのかで、選ぶべきSEOツールは異なります。必要な機能をリスト化して優先順位をつけるのもおすすめです。

例えば、既存記事のブラッシュアップを行いたいのであれば、コンテンツSEOに特化した総合型ツールが便利です。一方、順位推移のモニタリングのみを目的とするなら、検索順位チェックツールが適しています。

2. 無料と有料どちらを選ぶか

SEOツールには、無料ツールと有料ツールがあります。SEOツールをひとまず試してみたい場合や小規模なサイトであれば、まずは無料のSEOツールから導入してみるのもいいでしょう。Googleが提供する無料ツールなど、無料であっても優秀な機能を備えたSEOツールは複数存在します。

「SEO対策に本腰を入れたい」「効率的に目標を達成したい」というのであれば、有料のSEOツールがおすすめです。機能面の充実はもちろん、利便性も高く、精度の高いSEO対策が効率的に行えます。一般的に、有料SEOツールの料金形態は月額料金制が多いです。

SEOの文字

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3. 操作性や視認性に注目

SEOツールの使いやすさも大事なポイントです。どんなに優れた機能を搭載したツールでも、使い勝手が悪ければ作業効率が上がりません。

そこでおすすめしたいのが、無料トライアルの利用です。有料のSEOツールの中には、ツールの無料お試し期間を設けているものが多くあります。実際に使ってみて、操作のしやすさ、管理画面の見やすさ、結果表示の分かりやすさなどを確認しておきましょう。

4. 同時ログイン、同時使用が可能か

SEO担当者が複数いる場合は、ツールの同時利用制限を確認しておきましょう。ひとつのアカウントで同時ログイン、同時使用が可能か、また、同時利用人数に制限がないのかもチェックしておきたいポイントです。

もし、同時に何名でも利用できるツールなら、SEOに関する様々な業務を並行して効率良く進めることができます。各自が画面を見ながら確認や打ち合わせも行えるため便利です。

5. レポート作成機能の有無

SEOツールで調査・分析した情報をレポート化できる機能や、CSVなどでダウンロードできる機能があると、様々なシーンで役立ちます。例えば、グラフ化された分析結果をきれいなレイアウトのまま出力できれば、クライアントへの提案資料として活用も可能です。

レポート作成機能の内容や充実度はツールによって異なるので、レポート作成機能の有無だけでなく、どのようなレポートが作成できるのかもチェックしておくといいでしょう。

6. 導入実績をチェックする

導入実績は信頼性の評価につながります。公開されている導入実績数や導入企業をチェックすることは、そのSEOツールが信頼に値するかどうかの判断材料になります。

公式サイトで、実際にSEOツールを導入した企業のインタビューや成功事例を紹介しているサービスも多いので、参考にしてみるといいでしょう。具体的な利用例に触れることによって、導入イメージが明確になるはずです。

7. サポート体制は万全か

SEOツール導入直後は、「操作方法がよく分からない」「ツールを上手くつかいこなせない…」といった問題が発生しやすいので、サポート体制がしっかりしているサービスを選ぶと安心です。電話、メール、チャットなどの問い合わせに対応しているか。問い合わせは無料か、それとも有料か。海外製SEOツールであれば、日本語に対応したサポートが受けられるのかも確認しておきたいポイントです。

また、ツールの利用者に向けて、ツールの活用方法やWebマーケティングが学べる動画コンテンツを提供するサービスもあります。このようなサービスを利用すれば、社内にSEO有識者がいない場合でも、ツールの機能を生かした効果的なSEO対策が可能となるでしょう。

使いやすさで比較! おすすめSEOツール5選

ノートパソコンとSEOの文字

ここからは、様々な視点からおすすめのSEOツールを紹介していきます。まずは、効率よくSEO対策ができる使いやすいツールを5つ紹介します。

(※以下情報は各公式サイトの2022年3月時点のものとなります)

SEARCH WRITE|株式会社PLAN-B

SEARCH WRITE(サーチライト)は、SEOに関する専門知識がなくても活用できるよう、分かりやすさと使いやすさにこだわって設計されたツールです。コンテンツの上位表示に必要なキーワードや、施策ごとの成果が簡単に確認でき、次にやるべき対策が具体的に見えてきます。

導入後に、ツールの使い方やSEOノウハウを無償でレクチャーしてもらえるのも魅力的なポイント。有料にはなりますが、ツールを活用したコンテンツマーケティングの運用支援サービスも用意されており、サポートが充実しています。

利用料金:ベーシック:50,000円(月額)
無料トライアル:有り(デモサイト)
公式サイト:https://searchwrite.jp/

Pascal|株式会社オロパス

SEOやコンテンツマーケティングの効率化を徹底的に追求したPascal(パスカル)。明快かつシンプルなSEOツールで、誰にでも使いやすいのが特長です。Pascalで出来ることは、競合分析、コンテンツ分析、キーワード分析、ランキング取得など多岐に渡ります。社内であれば、何名でも同時にツールが利用できるのも大きな魅力です。

分析スピードも速く、わずか1分で検索上位の競合サイトのリアルタイム分析が完了。約50項目のSEOシグナルの傾向を数値化し、オリジナルのドットマップで分かりやすく表示します。分析結果はそのままのレイアウトでレポート出力できるため、クライアントへの提案資料などに活用できます。

利用料金:ライト 45,000円/プロ 60,000円/アナリスト 80,000円(月額税抜)
無料トライアル:有り(土日を含まない4日間)
公式サイト:https://www.pascaljp.com/

EmmaTools|株式会社EXIDEA

EmmaTools(エマツールズ)は、SEOライティングに特化したツールです。独自のアルゴリズムを用いて、SEO効果の高いコンテンツ制作をサポートします。上位表示に必要なキーワードの提案から、完成したコンテンツの自動分析まで対応しており、SEO最適化のためのアドバイスも受けられます。

コンテンツ内のどこをどのように改善すべきかを具体的に教えてくれるため、指示通りに修正するだけでSEO項目の最適化が可能です。コピー率チェック機能や検索順位計測機能などもあり、Webメディア運営に役立つツールといえるでしょう。

利用料金:59,800円(月額税抜)
無料トライアル:無し
公式サイト:https://emma.tools/

tami-co|CROCO株式会社

tami-co(タミコ)は、誰にでもSEO記事が企画・執筆できるように設計された、コンテンツSEO対策ツールです。上位表示に重要なキーワードの抽出、ユーザーニーズの分析、自社・競合の順位調査など、SEOコンテンツ制作に必要な機能が揃っています。

導入後に丁寧なサポートが受けられるのも特長で、「分析結果の見方が分からない」「記事をさらに上位表示させるには?」といった疑問にも、電話もしくはオンラインで対応してもらえます。

利用料金:ライト 31,350円/通常 59,400円/ビジネス 85,800円/プレミアム 110,000円(月額税込)
無料トライアル:有り(2週間)
公式サイト:https://tami-co.biz-samurai.com/

GRC|有限会社シェルウェア

GRC(ジーアールシー)は、検索順位のチェックができるシンプルで扱いやすいツールです。複数のサイトやキーワードの検索順位を、ボタンひとつで一括調査できます。検索エンジンは、Google、Yahoo!、Bingに対応。検索履歴は全て保存され、順位の推移がグラフで確認できるようになっています。

指定時刻に自動チェックを行う機能や、レポート印刷機能もあり、これだけの機能を備えながら、無料から利用できるのも魅力です。

利用料金:無料/ベーシック 495円/スタンダード 990円/エキスパート 1,485円/プロ 1,980円/アルティメット 2,475円(月額税込。年額プランも有り)
無料トライアル:有り(項目数制限付きの無料使用が可能)
公式サイト:https://seopro.jp/grc/

機能性で比較! おすすめSEOツール5選

多機能なSEOツールのイメージ画像

多機能なSEOツールや、特定の機能に特化したSEOツールを5つ紹介します。

Gyro-n SEO|株式会社ユニヴァ・ジャイロン

SEOマネジメントに必要な機能を網羅した、Gyro-n SEO(ジャイロン エスイーオー)。検索順位チェックから、問題点の抽出と分析、施策、検証までワンストップで行えます。複数のツールを使い分ける必要がないため、日々のSEO業務を効率的に進められます。

豊富な機能も特長で、ローカルSEO調査や流入パフォーマンス分析、SEOメモ機能などが利用可能。比較的リーズナブルな料金設定で導入しやすいのもポイントです。

利用料金:スターター 500円/ライト 4,500円/スタンダード 9,600円/プレミアム 16,800円(月額税抜)
無料トライアル:有り(スターターのみ3ヶ月)
公式サイト:https://www.gyro-n.com/seo/

Semrush|株式会社オロ

Semrush(セムラッシュ)は、世界中で700万ユーザーが利用する、オールインワン型の競合分析ツールです。SEO、コンテンツマーケティング、広告、SNSなど、デジタルマーケティングの幅広い領域をカバーします。これ一つで競合調査だけでなく、施策立案、コンテンツ制作、効果検証、検索順位チェックまで対応できます。

ただし、一部の機能は日本語未対応となっているため、導入検討の際は注意してください。

利用料金:Proプラン $119.95/Guruプラン $229.95/Businessプラン $449.95(月額。年額プランも有り)
無料トライアル:有り(14日間)
公式サイト:https://semrush.jp/

Ahrefs|株式会社フルスピード

Ahrefs(エイチレフス)は、ワールドクラスのSEO分析ツール。世界最大級の被リンクデータ量を保有し、データ更新頻度が高いのが強みです。検索エンジン上位サイトの調査、自社・競合サイトの被リンク分析、想定流入キーワードの確認、ソーシャルメディアのトレンド把握などが行えます。

見やすく分かりやすいインターフェースを採用しており、スムーズなSEO分析が可能です。また、各種データはCSVなどのファイル形式でダウンロードすることができます。

利用料金:ライト $99/スタンダード $179/アドバンスド $399/エージェンシー $999(月額税別)
無料トライアル:無し
公式サイト:https://ahrefs.jp/

Similarweb|SimilarWeb Japan株式会社

SimilarWeb(シミラーウェブ)は、競合サイトの調査に役立つマーケティングツールです。アクセス数や流入経路、流入キーワード、ユーザー属性などを詳細に解析します。自社Webサイトのライバルとなる競合サイトを洗い出すこともできます。

SimilarWebの公式サイトでは、URLを入力するだけで解析結果が得られるデモが用意されています。興味をお持ちの方はぜひ利用してみてください。

利用料金:エッセンシャル $249/ アドバンスド $449/他(月額。年額プランも有り)
無料トライアル:有り(7日間)
公式サイト:https://www.similarweb.com/ja/

BULL|株式会社ディーボ

BULL(ブル)は、サイトの順位やGoogleの順位変動を手軽に確認できる検索順位チェックツールです。0時から6時までの間に検索順位を自動取得する仕様のため、一日の業務がスタートする時間にはその日の検索結果が出ています。毎日自動で順位を取得し、各種デバイスやブラウザからログインするだけで結果を確認できます。

5段階の広い料金設定で、自社に最適な無駄のないプランが選べます。

利用料金:BULL30 1,150円/BULL50 1,850円/BULL100 3,500円/BULL200 6,550円/BULL500 15,400円(月額税込)
無料トライアル:有り(2週間)
公式サイト:https://bullseo.jp/

導入実績で比較! おすすめSEOツール4選

タブレットと資料

導入実績は信頼性に繋がる部分でもあります。ここでは、豊富な導入実績を持つSEOツールを4つ紹介します。

MIERUCA|株式会社Faber Company

大手企業やメディア、教育機関を中心に1500社もの導入実績を誇るMIERUCA(ミエルカ)。コンテンツマーケティングやSEO対策に必要な機能を網羅したツールで、デジタルからの集客アップを目指します。

SEOの基礎やデジタルマーケティングのノウハウを学べる動画コンテンツが利用でき、その数なんと200以上。リアルタイムで講師に質問できるオンラインセミナーや、Web担当同士が交流するユーザー会も定期開催されており、社内マーケター養成、新人教育にも役立ちます。

利用料金:スタンダード 150,000円/プロ 200,000円/エキスパート 600,000円(月額税抜)
無料トライアル:有り
公式サイト:https://mieru-ca.com/

Keywordmap|株式会社CINC

Keywordmap(キーワードマップ)は、競合分析や市場調査に優れたツールで、大手広告代理店や通販会社、百貨店などへの豊富な導入実績があります。国産ツールとしては世界最大規模の日本語データを保有しており、網羅的かつ高品質な分析が可能です。

分析結果画面が見やすく、レポーティング機能も充実しているため、今まで調査・分析に掛かっていた時間を大幅に削減できるでしょう。

利用料金:要問合せ
無料トライアル:有り(7日間)
公式サイト:https://keywordmap.jp/

TACT SEO|株式会社ウィルゲート

TACT SEO(タクト エスイーオー)は3,500社以上もの企業が利用する、SEO対策に特化したツールです。自社WebサイトにおけるSEO上の課題発見から、競合サイト分析、キーワード調査、順位計測まで全て行うことができます。

キーワードを自動でグルーピングする機能や、自社他社問わず流入キーワードを調査する機能などもあり、効率的に精度の高い施策を講じることができます。

利用料金:90,000円~(月額税抜)
無料トライアル:有り
公式サイト:https://tact-seo.com/

DeepCrawl|GMO TECH株式会社

DeepCrawl(ディープクロール)は、世界的に有名な企業やブランドが利用する、世界水準のテクニカルSEOツールです。コンテンツやリンクの詳細な分析と問題抽出、クロールの自動化、複数ドメインのモニタリングなど、内部対策に特化した機能が揃っています。

SEO解析だけでなく、Webサイトの移行や開発テストを行う際にも活用できます。

利用料金:ベーシックプラン 360,000円(年額税抜)/エンタープライズ 応相談
無料トライアル:有り(デモ)
公式サイト:https://www.deepcrawl.jp/

無料サービスを比較! おすすめSEOツール4選

ノートパソコンでSEO対策

無料で利用できるおすすめのSEOツールを4つ紹介します。機能的には簡易的なものとなりますが、どれもシンプルで使いやすいのでSEO初心者の方にもおすすめです。

ラッコツールズ|ラッコ株式会社

ラッコツールズでは、様々なWebツールを無料で使用できます。見出し(hタグ)抽出、TITLE & META情報抽出、リンク(href、src)抽出、文字数カウントなど、SEOコンテンツ制作に役立つツールが豊富に用意されています。抽出したデータはCSV形式でダウンロード可能です。

公式サイト:https://rakko.tools/

リンクチェッカー|株式会社エスロジカル

リンクチェッカーはその名の通り、リンク切れをチェックするツールです。使い方は簡単で、調べたいサイトのURLを入力したら、あとはチェックボタンを押すだけ。ワンクリックでサイト全体のリンク切れを確認できます。

調査結果は、「調査済数」「エラー数」「残調査数」の3つで表示され、「エラー数」がリンク切れの数となります。それぞれのエラー詳細も表示されるので、スムーズに問題解決できるでしょう。

公式サイト:https://www.dead-link-checker.com/ja/

akakurage.jp|株式会社ディーボ

SEO関連の様々なサービスを扱う株式会社ディーボが提供する、無料の被リンクチェックツールです。サイト内の被リンクを調査して、危険な被リンクと安全な被リンクを導き出します。リンクペナルティの回避や解除に活用できます。

なお、ツールの利用にはメールアドレスの登録が必要です。

公式サイト:https://akakurage.jp/

SEOチェキ!|ロプロス

SEOチェキ!は、無料で手軽に使えるSEOツールです。サイトURLを入力するだけで、SEOチェック、検索順位チェック、キーワード出現頻度チェック、発リンクチェック、Whois(ドメイン所有者の情報検索)などが行えます。SEOの基本的な機能が揃うツールです。

公式サイト:https://seocheki.net/

無料で使えるGoogle公式SEOツールにも注目!

Google画面のタブレット

GoogleからSEO対策に利用できるツールが無料で提供されているのをご存知でしょうか。その中からSEOに役立つツールを厳選して3つ紹介します。

Google Search Console

Google Search Console(グーグルサーチコンソール)は、Google検索結果でのサイトパフォーマンスを分析するツールです。具体的には、検索順位とその推移、サイト流入時の検索クエリ、クリック数、サイトのインプレッション数などの調査が可能で、検索順位の改善に役立ちます。

サイト上で問題やエラーが検出されると、メールで通知が届く機能も搭載されています。

公式サイト:https://search.google.com/search-console/about

Google Analytics

Google Analytics(グーグルアナリティクス)は、Webサイトを訪問したユーザーの属性や行動を可視化する分析ツールです。PV数、セッション数、直帰率、流入経路、ユーザーの利用端末などを調査できます。無料でありながら、レポート機能が充実しているのも注目ポイントです。Google Search Consoleとの連携も可能で、効率的な分析が行えます。

公式サイト:https://analytics.google.com/analytics/web/provision/?authuser=0#/provision

Google Trends

Google Trends(グーグルトレンド)は、キーワードの検索回数の推移や、最新の急上昇ワードを確認できるツールです。調べたいキーワードを入力すると、検索回数の推移がグラフで表示され、リアルタイムのトレンドや時期的な需要を探ることができます。

地域やカテゴリを絞った分析にも対応しており、コンテンツ制作だけでなく、様々なマーケティングに広く活用できるでしょう。

公式サイト:https://trends.google.co.jp/trends/?geo=JP

Googleの文字と虫眼鏡

【関連記事】【2022年最新】Google公式の無料SEOツール10選! 基本機能と活用法を紹介

Googleでは、複数のSEOツールを無料で提供しています。SEO対策に必要な情報や改善のポイントを把握できるため、Webサイトを運営している企業や個人であれば、入れておきたいツールばかりです。本記事では、各SEOツールの概要や使い方などを紹介していますので、これからSEO対策を本格化させようという人は、ぜひ参考にしてください。

SEOツールを導入するメリット

手書きのSEO対策

SEOツールを導入するメリットをまとめると下記になります。

SEO対策に本腰を入れるとなると、それなりの知識や時間が必要になりますが、SEOツールを利用すれば、誰でも効率的にSEO対策が行えます。専門的な知識がなくてもスムーズに扱える、シンプルで使いやすいツールも多いです。

また、自社でSEO対策を行うようになれば、外注する必要がなくなります。コスト削減につながるだけでなく、SEOに関するノウハウが蓄積されるのも大きなメリットといえるでしょう。

SEOツール導入後の注意点

虫眼鏡で拡大したSEOの文字

既にご存知の方も多いかもしれませんが、SEO対策はすぐに結果が出るものではありません。SEOに配慮した質の良いコンテンツをWebに公開しても、検索上位に表示されるまでには長い時間がかかるといわれています。また、競合他社も日々情報を発信しているため、検索順位チェックの継続や、定期的なコンテンツの見直しが必要です。

自社に最適なSEOツールを選ぶには?

「SEO」の文字をつまむ手

SEOツールは種類も機能も様々なので、まずはツール導入の目的や求める機能を明確にすることが大事です。条件を満たすツールをピックアップして、そこから比較検討を行うとスムーズです。また、ツールの使いやすさは実際に操作してみないと分からないため、導入前に無料トライアルやデモサイトを利用して確認するといいでしょう。

SEOツールを導入して効率的に結果を出そう

この記事では、SEOツールの使いやすさ、機能性、導入実績などを比較して、おすすめのツールを紹介しました。SEOツールの需要は高く、様々なツールが提供されています。実際に使ってみないと分からない部分も多いので、無料トライアルやデモを積極的に活用するのがおすすめです。

自社Webサイトに最適なツールを選んで、効率的なSEO対策を行っていきましょう。

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