パスカルの開発ストーリー

パスカルは、もともと社内ツールでした。

SEOコンサルタントとして、2000以上のWebサイトのSEOコンサルティングを行っていた当時、社内のSEO業務を効率化できないかといつも考えていました。

キーワード選定から競合サイトの調査、上位表示の難易度や順位が上る可能性など、SEOは、経験と知識が求められる専門職です。また、SEOディレクションからコンテンツ作成指示などの業務は、担当者によって個人差が出やすいのも悩みの種でした。

「誰でも一定の定量数値をもとに、高品質なSEOディレクション業務を行えないか？」
これがパスカル開発のスタートでした。

誰でもわかるUI

パスカルでもっともこだわったのがUI（ユーザー・インターフェース）、
つまり、画面です。

パスカルは、統計分析ツールなので、分析した内容をそのまま出すと非常に複雑になってしまいます。そのため、誰もが直感的にわかり、どこをどのように最適化すれば良いか、シンプルに理解できることが開発の必須課題でした。

UIは、テスト段階から数十回の改良を重ねました。その結果、ひとつの画面で、すべてのSEOシグナルの要改善の有無や最適値、順位影響度などを整理したUIになり、ひと目でキーワードごとに変化するシグナルの最適値と作業優先度がわかるようになりました。

もうひとつのこだわりが「スピード」です。

パスカルは、Googleのアルゴリズムを分析するために、実際に検索結果で上位表示しているWebページを統計分析して、上位表示するための傾向を数値化します。SEOシグナル約50個×上位ページ数（30以上）＝1,500シグナル以上をリアルタイムに分析するため、通常の設計では1回の分析に2時間程度かかってしまいます。

パスカルは、一度に大量のデータを並列で処理できるようにサーバー設計しています。
そのおかげで、1回の分析時間はわずか1〜3分程度に短縮できました。

あまりの便利さに商品化

パスカルを使うことで、従来手作業で行っていた作業が20分の1まで圧縮できました。さらに嬉しいことに、正しい統計分析を取り入れたことで、SEO調査や分析精度は誰が行っても一律に正確な数値で表すことができるようになりました。

これは商品化するしかない！

もともと社内のSEO効率を上げる目的で開発したパスカルですが、弊社と同じ悩みを持った人たちにも使って欲しいという思いで商品化することになりました。

おかげさまで、2015年5月のリリースから8年11ヶ月、現在、多くのSEO会社やWebマーケティング会社、Web制作会社をはじめ、自社オウンドメディアやコーポレートサイトのSEOにも導入いただけるツールになりました。（2024年4月現在 2,210社の導入実績）

多くのお客様からパスカルのお問い合わせをいただくようになったため、現在、SEOコンサルティング事業は終了し、パスカルの開発と導入のお手伝いをメイン事業としています。

機械化できるところは機械に任せる

パスカルは、もちろん万能ではありません。例えば、上位表示に必要なコンテンツの条件を細かく分析することはできますが、実際に文章を作るのはユーザー（お客様）です。

でも、時間をかければ誰にでもできる調査に関しては非常に優秀です。

例えば、上位表示しているページのタイトルや見出しを抜き出して、必要な条件（文字数やキーワードの位置、見出しの数など）を数値化することや、インデックス数やドメインなどの評価がキーワード順位にどれだけ影響しているかなどを分析することは得意です。

さらに、多くのWebマーケティング担当が（時間をかけて）エクセルなどを使って作成している競合調査やSEOディレクション系のレポートもわずか1クリックで出力できます。

SEOやコンテンツマーケティングは、人の知見が必要な領域が絶対にあります。
パスカルは、時間をかけて行っているSEO調査の多くを自動化することで、人力リソースが必要な領域を最大限確保します。

是非、無料体験版をお試しいただければ幸いです。

会社概要

『 データに基づいた科学的な Webマーケティングを限りなくシンプルに。 』
それがパスカルの開発テーマです。

Webマーケティングを行うには、高度な経験と多くのリサーチが必要です。
弊社は、コンテンツマーケティング、コンテンツSEOに欠かせない分析・調査を誰でも簡単に行うことができるシステムの開発と提供を行っています。